DeepSeek、Flash新版を無償公開
COPLUS AI NEWS / 2026年10月18日 朝
AIモデルは無償で手元に届き、お金を動かすAIには銀行が線を引く
中国のDeepSeekが、軽量モデルの更新版を公開し、モデルの重みも無償で配布しました。一方、米国ではシティグループやバンク・オブ・アメリカが、利用者が使う外部のAIエージェントに口座を直接操作させない姿勢を示したと報じられています。AIを手軽に使える範囲が広がるほど、どこまで任せるかの線引きも問われ始めています。
① DeepSeek、軽量モデルの更新版「V4.1-Flash-1017」を公開 重みはMITライセンスで無償配布、検索APIも全ユーザーに開放
出典:DeepSeek公式発表/PC Watch 公開日:2026年10月17日
中国のAI企業DeepSeekは10月17日、軽量モデル「DeepSeek-V4.1-Flash」の更新版「V4.1-Flash-1017」を公開し、同社のWebサイト、アプリ、APIで提供を始めました。モデルの重みはHugging FaceとModelScopeでMITライセンスにより公開され、PC Watchによると商用利用も認められています。同社は、9月公開の前版と比べてベンチマークの成績が上がり、作業の完了が早く出力も短くなったと説明しています。PC Watchによると、比較した11項目すべてで前版を上回りました。PC Watchが伝えた同社の比較表では、一部の項目でClaude Opus 5を上回る一方、下回る項目もあり、いずれも同社発表の数値で第三者の検証は示されていません。あわせて、自社の検索エンジンを使うWeb検索の「Search API」とページ取得の「Fetch API」を全ユーザーに開放し、料金はそれぞれ1,000回の呼び出しあたり0.75ドルとしています。
💡 コプラスの視点
重みが公開されたモデルは自社の環境で動かせる一方、API経由で使う場合は入力した情報が提供元のサーバーに送られます。同じモデルでも使い方によって情報の扱いが変わるため、社内で使う前に、どの形で使うのかと、入力してよい情報の範囲を決めておくと安心です。
② 米シティとバンク・オブ・アメリカ、外部AIエージェントによる口座操作を制限とFTが報道 資金の移動は人の承認を前提に
出典:フィナンシャル・タイムズ(FT) 公開日:2026年10月16日
英フィナンシャル・タイムズは10月16日、米シティグループが、外部のAIエージェントやAIアシスタントが顧客の口座にログインしたり、同行のデジタルバンキング上で直接取引したりすることを認めていないと報じました。報道によると、一部のオープンバンキング事業者を通じた読み取り専用のデータ共有は、引き続き顧客が許可できます。バンク・オブ・アメリカのブライアン・モイニハンCEOも、AIエージェントによる個人の預金へのアクセスを制限していると述べ、口座からの資金移動は人が承認すべきだとの考えを示したと伝えられています。背景には、AIエージェントが低金利の預金をより高い金利の商品へ自動で移すことへの銀行側の警戒があると報じられており、JPモルガン・チェースも10月13日の決算説明会で外部AIエージェントに口座を操作させない方針を示したと、CNBCなど米メディアが伝えています。
💡 コプラスの視点
AIエージェントに作業を任せる場面が増えるなかで、報道によれば、銀行は「見るのは可、お金を動かすのは人」という線を引いた形です。社内でAIエージェントを使う場合も、閲覧だけ任せる作業と、支払いや送信など人の承認を残す作業を分けておくと、便利さと安全のバランスを取りやすくなります。
本日のまとめ
DeepSeekの更新版は、性能を上げたモデルを無償で手元に置ける流れが続いていることを示しています。米銀行の対応は、AIに任せる作業のうち、お金の移動のように取り返しのつきにくいものは人が承認するという考え方を表しています。使えるAIが増えるほど、どの形で使い、どこまで任せるかを社内で決めておくことが大切になります。
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