Google、24時間稼働AIエージェント
自律型AIが「働き続ける」時代へ
――上海WAIC開幕とGoogleの24時間AI
本日は「自律的に動き続けるAI」をめぐる二つの動きを取り上げます。中国・上海では過去最大規模の世界人工知能大会(WAIC)が開幕し、ヒューマノイドや自律エージェントが一堂に会しました。一方Googleは、端末の電源が切れていても24時間タスクをこなすAIエージェントを日本語で提供開始。AIは対話するツールから、働き続ける同僚へと軸足を移しつつあります。
① 上海で世界人工知能大会が開幕、過去最大規模に
中国・上海で7月17日、2026世界人工知能大会(WAIC)が開幕した。会期は20日までで、現在も開催中だ。今年のテーマはスマートなパートナー・共に未来を創る、で、展示面積は初めて10万平方メートルを突破し、1100社超が出展、3000点超の展示のうち300以上の製品が世界初公開となった。会場では新型の計算チップやヒューマノイドロボットが並び、自律的に動くAIの実装状況を各社が競って示した。開幕式では習近平国家主席が基調講演を行い、あわせて世界的なAIガバナンスに向けた国際協力の枠組みづくりも議題に上った。
展示の主役がモデルそのものから、自律して働くエージェントやロボットへ移ったのが今年の特徴です。日本企業にとっても、AIを試す段階から現場のタスクに常駐させる段階へ視点を切り替える好機。まずは自社の反復業務のうち、どこをAIに任せられるかを棚卸しすることから始めるのがおすすめです。
② Google、24時間稼働AIエージェントを日本語提供
Googleは、AIエージェント「Gemini Spark」の日本語対応を開始した。端末の電源が切れていてもクラウド上の仮想マシンで動き続け、24時間いつでも自律的にタスクを処理するのが特徴だ。GmailやGoogleスプレッドシート、YouTubeなどと連携し、メール内容の確認から結果の表計算への反映まで、複数ステップの作業をまとめて実行できる。重要な操作の前には人の確認を挟む仕組みも備える。利用は上位プランGoogle AI Ultraの加入者向けで、日本向け料金は月額1万4500円と3万2000円の2段階。基盤にはGemini 3.5 Flashが使われている。
人が見ていない時間もAIが働くという設計は、少人数で回す中小企業ほど恩恵が大きい発想です。ただし自律実行は、便利さと引き換えに操作ミスや情報の取り扱いへの注意も求められます。まずは影響の小さい定型業務から任せ、実行前の確認機能を活かして少しずつ範囲を広げるのが安全です。
大規模イベントでも個別プロダクトでも、本日のキーワードは自律して働き続けるAIでした。導入の成否を分けるのは派手な機能ではなく、自社のどの業務を・どこまで任せるかという設計です。コプラスは、業務の棚卸しから安全な運用ルールづくりまで、中小企業のAI活用を伴走支援しています。何から始めればいいか分からないという段階でも、お気軽にご相談ください。


