NotebookLMのインフォグラフィックの作り方と社内資料に使う前の確認点

NotebookLM(現在の名称は Gemini Notebook)のインフォグラフィックとは、ソースの複雑な情報を、1つのビジュアルに簡潔にまとめてくれる生成機能になります。作るだけならソースを入れてStudioパネルから選ぶだけで進められますが、会社の資料に使うなら、入れてよい資料の線引きと、出来上がった後の点検を先に決めておくと安心です。画面の基本操作から知りたい方は、NotebookLMの使い方から読んでいただくと分かりやすいでしょう。AIが描いた画像なので、文字や数字の誤り、英語の混じり、ソースにない書き足しが入ることもある前提で見てみてください。

NotebookLMとGemini Notebookの呼び名を整理する

社内で資料にするときは、古い呼び名と新しい名前を並べて書いておくと、混乱を避けやすくなります。NotebookLMは2026年7月16日にGemini Notebookへ名前が変わりましたが、検索や社内の会話では今もNotebookLMの呼び名が残っているためです。

初めて説明するときは、NotebookLM(現在の名称は Gemini Notebook)と書いておくと伝わりやすいでしょう。2回目からはGemini Notebookにそろえるか、検索されやすいNotebookLMも添えるかを、社内の資料名に合わせて決めましょう。

インフォグラフィックは、ソースに入れた情報を1枚の画像にまとめてくれる機能になります。Workspace Updatesでは、NotebookLMに入った画像生成モデルのNano Banana Proによって、ソースから得られた大事な気づきを、高品質なインフォグラフィックとして見える形に出来ると発表されています。

実際に使える方にも条件があります。公式ヘルプでは、この機能は今のところ18歳以上の方だけが使えると案内されています。社内研修の対象に未成年のインターンや学生アルバイトの方が入っている場合は、使ってもらう範囲を分けてみてください。

作り方の手順|ソース追加からPNGダウンロードまで

基本の流れは、ノートブックにソースを入れて、Studioパネルでインフォグラフィックを選び、必要なら鉛筆アイコンで中身を整えてから作る形になります。画面を触る前に、どのソースを使うかだけは先に決めておいてください。

まずは今あるノートブックを開くか、新しいノートブックを作って、使うソースをアップロードします。インフォグラフィックを作ったり消したりするには、ノートブックの編集権限が必要となります。見るだけの権限の方にお願いしても進められないので、担当の方の権限を先に確かめておきましょう。

次に、Studioパネルでインフォグラフィックを選びます。そのまま始めても構いませんし、鉛筆アイコンを使えば、作る前に中身を細かく指定することも出来ます。作る作業は裏で進むので、数分かかる間もノートブックでほかの作業を続けられます。

順番画面で触る場所社内資料向けの確認
1ノートブックを作成または開くこの資料を入れてよいかを確認する
2ソースをアップロードする古い版や未承認版が混じっていないかを見る
3Studioパネルでインフォグラフィックを選ぶ完成形を誰に見せる資料か決める
4鉛筆アイコンでカスタマイズする出力言語、詳しさ、向き、スタイルを指定する
5生成してプレビューする数字、固有名詞、日付、英語混入を照合する
6その他メニューからPNGでダウンロードする保存先とファイル名を決めてから配布する

スマートフォンのアプリでも作れますが、公式ヘルプでは一部異なる場合があると書かれています。社外に出す資料や役員会の資料であれば、最後の確認は同じ画面の大きさのPCでそろえたほうが、見落としを減らせるでしょう。

プロンプトで指定すること|デザイン・言語・構成

プロンプト(AIへの指示文)では、見た目の好みより先に、使う場面と言語を伝えておくと失敗が減ります。Gemini Notebookのカスタマイズでは、出力言語、詳しさ、向き、ビジュアルスタイル、説明文を指定することが出来ます。

詳しさは、簡潔、標準、詳細(ベータ版)から選べます。向きは、正方形、縦向き、横向きなどから選ぶ形となります。社内ポータルに載せるなら横向き、印刷して配るなら縦向き、チャットや社内SNSに貼るなら正方形から試してみてください。

言語は、出力言語で日本語を選ぶだけでなく、説明文にも「すべて日本語で作ってください」と書いておくと、確認がぐっと楽になります。英語が混じってしまうと直す手間が出てしまうので、最初から日本語の社内配布物として作ると伝えておきましょう。

公式ヘルプの例では、青のカラーテーマを使って、3つの主な統計項目を目立たせる指示が紹介されています。実際の社内資料では、色よりも先に、誰が何を決めるための1枚なのかを書き込んでおくほうが扱いやすくなります。

指示文の例:すべて日本語で作成してください。営業会議で使う横向きのインフォグラフィックにします。ソースにある数字だけを使い、3つの主要な変化を目立たせましょう。色は青を中心に、社外向けではなく社内説明用の落ち着いた表現でお願いします。

プロンプトで直せるのは、出来上がった後の細かな修正ではなく、次に作る1枚の条件になります。後から文字だけ差し替えるつもりで使うと、作り直しと確認の回数が増えてしまいます。

ビジュアルスタイル10種と選び方

ビジュアルスタイルは、10種類の用意された型から選べます。2026年3月20日のWorkspace Updatesでは、Sketch Note、Kawaii、Professional、Scientific、Anime、Clay、Editorial、Instructional、Bento Grid、Bricksが加わったと発表されています。

公式ヘルプの日本語版では、スケッチノート、カワイイ、プロフェッショナルなどから選ぶことが出来ます。スタイルは見た目の方向を決めるものなので、社内向けなら派手さよりも、読み間違いが起きにくいものを選ぶとよいでしょう。

使う場面選びやすいスタイル避けたい失敗
役員向けの概況説明Professional、Scientific装飾が強く、数字より絵が目立つ
研修や社内掲示Instructional、Sketch Note手順の順番が読み取りにくい
社内SNSやカジュアルな共有Kawaii、Bento Grid雰囲気が軽すぎて承認資料に見えない
企画の方向性を見せる下書きEditorial、Clay完成資料のように扱われてしまう

最初は自動で選んでもらっても構いません。慣れてきたら、部署で使う標準のスタイルを2つほど決めておくと、資料ごとの印象がばらつきにくくなります。まずは同じソースで、ProfessionalとInstructionalを作り比べてみてください。

スタイルが増えると、見た目選びについ時間を使ってしまいがちです。社内資料では、読む方が数字や関係を読み違えないスタイルを、きれいさより優先して選びましょう。承認する方が見る資料なら、派手なものは下書き用に回すとよいでしょう。

生成後は直接編集できない前提で直す

生成後の文字を画像の中で直接直す機能は、公式ヘルプには書かれていません。間違いを見つけたら、出来上がった画像を直そうとするより、ソースとプロンプトを整えて作り直すつもりで進めるほうが安全になります。

Gemini NotebookのインフォグラフィックはAIが作るため、見た目や事実の面で不正確なところが含まれる場合があります。数字の桁、会社名、日付、原因と結果のつなぎ方は、元のソースに戻って照らし合わせてみてください。

よくある失敗は、誤りに気付いた後で、画像の見た目だけを別のツールでなぞって直そうとすることです。見た目は整っても、ソースにない書き足しが残ったままになってしまうことがあります。社内で使うのであれば、直したい箇所をプロンプトで指定し、あわせて使うソースも絞り直すと確認しやすくなります。

作り直すときは、「この資料だけを根拠にしてください」「数字はソースにある書き方だけを使ってください」「日付と固有名詞を省かないでください」という順で指示してみましょう。直すときの指示は、画像の文字ではなく、根拠にするソースへ戻すのが基本となります。

社内資料を入れる前に使う環境もそろえる

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ダウンロード形式と共有方法を使い分ける

出来上がったインフォグラフィックは、PNGでダウンロードする方法と、リンクやノートブックの共有で見てもらう方法があります。社内資料に貼るならPNG、何人かで確認するならノートブックの共有、というように分けると扱いやすくなります。

インフォグラフィックの横にあるその他メニューからは、名前の変更、PNGファイルでのダウンロード、共有、削除を選べます。大きく表示した画面でも、ズーム、共有、ダウンロードが使えます。保存先を決めないままダウンロードを繰り返すと、似た画像が増えて、どれが最新か分からなくなってしまいます。

共有の方法は3つあります。リンクで共有する方法、ノートブックごと共有してStudioパネルで見てもらう方法、PNGをダウンロードして画像ファイルとして渡す方法です。リンクで共有するには、ノートブックが特定の相手と共有されているか公開されていて、見る方のアクセスレベルが「ノートブックすべて」になっている必要があります。

公開での共有は、アカウントの種類で扱いが違ってきます。公式ヘルプでは、ノートブックの公開共有は一般ユーザー向けのアカウントだけで使え、Workspace EnterpriseアカウントとEducationアカウントでは今のところ無効と案内されています。インフォグラフィックを一般公開してアクセスを管理出来るのは、ノートブックの所有者と編集者だけとなります。

削除にも気を付けてください。インフォグラフィックを削除すると、それまでに作った共有リンクは使えなくなってしまいます。会議資料に貼ったリンクが後から開けなくなると困るので、配る版はPNGで保管し、確認用のリンクとは分けて管理しましょう。

ファイル名に日付、用途、元のソース名を入れるだけでも、ぐっと探しやすくなります。たとえば、2026-10-14_営業会議_四半期サマリー_infographic.png のような形にしてみてください。作るときに使ったプロンプトは、Studioパネルのタイトル横にあるその他メニューから見ることが出来ます。

日本語・誤字・事実を社内資料に載せる前に見る

社内資料に載せる前の確認は、見た目よりも事実の照らし合わせから始めると、事故を減らせます。日本語で作ったつもりでも、英語が混じったり、ソースにない書き足しが入ったりすることがあるためです。

最初に、元のソースの数字と固有名詞を突き合わせます。次に、誤字、英語の混じり、社名、ロゴ、日付を見ていきます。その後で、誰が承認するか、どこに保存するかを決める流れにしてみてください。

確認順見るところ見つけ方
1数字の桁元ソースの表や本文と1つずつ照合する
2固有名詞社名、製品名、部署名、人物名の表記を見比べる
3日付年度、月、締切、発表日が混ざっていないか見る
4因果の飛躍ソースが相関だけなのに原因のように書いていないか見る
5ソースにない補完それはどこに書いてあるかを説明できるか見る
6英語混入見出し、凡例、短いラベルを拡大して確認する
7グラフの軸単位、方向、比較対象が読み取れるか見る

入れてよい資料の線引きも、先に決めておきましょう。公開済みの情報であれば、気軽に試しやすい資料になります。社内限りの資料は、会社のアカウントとルールが整っている範囲に限って扱うほうが安心です。取引先の情報、個人情報、まだ公開していない財務や人事の資料は、少なくとも個人のアカウントでは入れない決まりにしてください。

社外に出るかもしれない1枚では、AIで作った画像であることの扱いも確かめておきましょう。公式ヘルプにもあるとおり、AIが作るため、見た目や事実の面で不正確なところが含まれる場合があります。資料の責任者が確認してから配る順番にしておけば、後からでも直しやすくなります。

社外に配る前は、事実の照合、言語、社名、承認者、保存先の順で見てください。この順番にしておくと、最後にデザインの好みだけで作り直す回数を減らすことが出来ます。

上限・無料と有料の差・管理者設定を確認する

使い始める前に確かめたいのは、作れる回数の具体的な数字ではなく、上限の考え方と、管理者が止められる範囲になります。公式の情報では、インフォグラフィックの上限は決まった件数ではなく、計算量をもとにした上限として扱われます。

公式ヘルプの上限の表では、インフォグラフィックに件数は書かれていません。2026年9月2日からは計算量をもとにした上限に変わり、上限に達すると5時間ごとに割り当てがリセットされ、週単位の上限もあると案内されています。ノートブックに初めてソースを追加したときに、インフォグラフィックなどが自動で作られる場合もありますが、これは1回だけで、上限には影響しないとのことです。

無料版と有料版の違いを説明するときは、確かめられていない回数や料金は書かないようにしましょう。公式で確かめられる範囲では、Google AI Ultra for Businessで、スライドとインフォグラフィックの透かし(ウォーターマーク)を外す機能が、優先して使える機能として発表されています。

管理者側の扱いも押さえておきたいところです。Workspace Updatesでは、インフォグラフィックの画像生成や新しいスタイルには、管理者向けの設定(管理者コントロール)はないと案内されています。一方で、NotebookLM自体は管理コンソールで、ドメイン、組織部門、グループの単位でオンとオフを切り替えることが出来ます。

Workspaceでの学習への利用については、アップロードした資料、チャット、出力は、人によるレビューにもモデルの改善にも使われないと公式の情報にあります。個人のアカウントでは、フィードバックを送るとその内容が人によって確認され、最長3年保存されると案内されています。会社のアカウントで扱う資料と、個人のアカウントで試す資料を分けたい方は、この違いを社内ルールに書き入れてみてください。

個人のアカウントで社内限りの資料を試す使い方は、後から説明しにくくなってしまいます。最初の研修資料に、会社のアカウントで使う、作った物の保存先を決める、使ったソース名を残す、という3行を入れておきましょう。

スライドとの違いと併用の考え方

インフォグラフィックは1枚で全体の形を見せるための画像で、スライドは何ページかで説明を進めていく資料になります。会議で話しながら説明するならスライド、配った後にひと目で読んでほしいならインフォグラフィックが向いています。

Gemini Notebookにはスライドの機能もありますが、インフォグラフィックとは使い道を分けておくと迷いにくくなります。たとえば研修では、最初にスライドで背景と手順を説明し、最後にインフォグラフィックでチェック項目を1枚にまとめる、という使い方が出来ます。

社内資料なら、インフォグラフィックを表紙や要約のページに置いて、詳しい説明は別のスライドに回すと読みやすくなります。1枚の画像に情報を詰め込みすぎると、文字が小さくなって、数字の確認もしづらくなってしまいます。

よくある失敗は、インフォグラフィックをそのまま報告書の本文の代わりにしてしまうことです。AIが作った1枚は判断材料の入口として使い、根拠のソースや詳しい説明へ戻れる形にしておきましょう。

社内に広げるときは、使ってよい方の範囲、研修で使う1枚、問い合わせ先を決めるだけでも始めやすくなります。AIの使い分けの考え方は、主要4AIの違いと使い分けや生成AIの社内ガイドラインの作り方も参考にしてみてください。

よくある質問

NotebookLMのインフォグラフィックは何歳から使えますか?
公式ヘルプでは、今のところ18歳以上の方だけが使えると案内されています。スマートフォンのアプリでも作れますが、一部異なる場合があるため、社外に配る資料や承認用の資料に使う画像は、PCで最後の確認をするのがおすすめです。
生成後の文字を直接編集できますか?
公式ヘルプには、画像の中の文字を直接直す機能は書かれていません。誤りを見つけたときは、ソースとプロンプトを整えて作り直すつもりで考えるほうが安全になります。数字や固有名詞は、元のソースと照らし合わせてから使ってください。
NotebookLMのインフォグラフィックは何形式で保存できますか?
公式ヘルプでは、出来上がったインフォグラフィックをPNGファイルでダウンロード出来ると案内されています。リンクでの共有、ノートブックごとの共有、PNGを渡す方法も用意されていますが、削除するとそれまでの共有リンクは使えなくなってしまいます。
会社の機密資料を入れてもよいですか?
公開済みの情報、社内限りの情報、取引先の情報や個人情報を分けて判断してみてください。Workspaceではアップロード、チャット、出力が人のレビューやモデルの改善に使われないとされていますが、個人のアカウントで社内限りの資料を扱う使い方は避けたほうが安心です。

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