
NotebookLMのスライド編集とは、NotebookLM(現在の名称は Gemini Notebook)で作ったスライド資料を、改訂アイコンからの修正指示や、PowerPoint、Google スライドで直していく作業のことです。まずは公式の改訂で大きく直し、細かい文字や配置は書き出してから人の目で確かめる、という流れになります。作り方から知りたい方は、先にNotebookLMのスライド作成の手順を見てみてください。基本の操作はNotebookLMの使い方にまとめています。
まず決めること|NotebookLM内で直すか、書き出して直すか
直し方は、直したい中身の大きさで分けると迷いにくくなります。NotebookLMの中での改訂は、指示をもとに新しいスライド資料を作り直す仕組みです。
なお、NotebookLMは2026年7月16日にGemini Notebookへ名前が変わりました。ここでは、検索でよく使われるNotebookLMの名前で書いていきます。
Google Workspace Updatesでは2026年3月20日に、NotebookLMのスライドをデスクトップとモバイルの両方で改訂できる機能が発表されています。スライドごとに見た目や事実のフィードバックを送ると、Studio パネルに新しいデッキとして作り直される、という説明になります。PPTXでの書き出しも、同じ発表で加わりました。
日本語ヘルプでは、改訂アイコンからスライドごとに指示を出せるほか、複数のスライドをまとめて改訂することも出来ると案内されています。テキストの編集やレイアウトの変更、ビジュアルの更新にも使えます。ただ、改訂のときにソースは考慮されないため、元資料を読み直してくれるつもりで頼むと、思っていた仕上がりとずれてしまいます。
実際に数字や固有名詞、日付、部署名を直すときは、改訂後の見た目だけで判断しないでください。事実に関わる直しは、人が元資料と見比べてから通しましょう。社内に出す前に、元資料とスライドを横に並べて見比べる時間を取ってみてください。
NotebookLMの中で直すのに向いているのは、見出しを短くする、スライドの雰囲気をそろえる、図の意味は変えずに見た目を整える、といった直しです。反対に、1文字だけ差し替えたい、社内テンプレートの細かな位置に合わせたい、上司の赤字をそのまま入れたい、という作業は、PPTXで書き出してPowerPointやGoogle スライドで確かめるほうが向いているでしょう。
公式の改訂アイコンで修正指示を出す手順
NotebookLMの中で直すときは、直したいスライドを選んで、改訂アイコンから直してほしい内容を伝えます。改訂すると、新しいスライド資料が作られる流れになります。
進め方はシンプルで、まず直したいスライド資料を開き、どのスライドを直すかを確かめます。次に改訂アイコンから、どこをどう変えたいのかを文章で入れていきます。複数のスライドに同じ方向の直しを入れたいときは、まとめて改訂することも出来ます。なお、改訂を使えるのは18歳以上の方に限られています。
気をつけたいのは、改訂では元のソースが考慮されない点です。たとえば「社内資料の売上比率をもう一度見て直して」と頼むより、スライドに見えている内容をどう変えるのかまで書いたほうが安全でしょう。根拠の確認はNotebookLM任せにせず、直した後に人が元資料へ戻って確かめましょう。
公式ヘルプによると、改訂できるスライド資料の総数には割り当て上限があります。具体的な回数は公開されている範囲では確認できないため、何回までと決めてかからないほうが無難です。細かな直しを1つずつ送るより、直したい点を先に書き出してから、まとめて指示してみてください。
小さな違和感を見つけるたびに改訂すると、割り当てを早く使ってしまいます。チームで使う場合は、まず修正メモを1か所に集め、同じスライドへの指示をまとめてから送る決まりにしましょう。
曲解を減らす修正指示の書き方と例文
修正の指示は、何を残して、何を変えて、どこまで変えてよいかを書くと安定します。あいまいな頼み方ほど、意図とは違うスライドが出来上がりやすくなります。
文字を直すときは「短くして」ではなく、「見出しを何文字くらいに短くして、意味は変えないでください」と書いたほうが伝わります。色も「明るくして」だけでは、幅が広すぎてしまいます。「背景は白のまま、強調色だけ青系に寄せてください」と指定すれば、変えてよい場所が絞られます。
イラストなら「不自然なところを直して」よりも、「右側の人物の手元だけ自然にして、構図と文字は変えないでください」のように、対象を狭くしてみてください。改行も「読みやすくして」ではなく、「見出しを2行以内にし、本文の箇条書きは3項目のままにしてください」と伝えるとよいでしょう。
削除を頼むときは、消した後に空いた場所をどう扱うかまで書いておきます。「右下の補足文を削除し、空いた領域は余白として残してください」という形です。空いた場所を自動で詰めるのか、余白のまま残すのかで、見た目は大きく変わってきます。
| 直したい内容 | 避けたい指示 | 使いやすい指示の例 |
|---|---|---|
| 見出しを短くする | 見出しをいい感じに短く | 見出しを20字前後に短くしてください。意味は変えず、本文と図はそのままにしてください。 |
| 色をそろえる | 色をきれいに | 背景は白のまま、強調色だけ青系にそろえてください。本文の文字色は黒に近い色のままにしてください。 |
| 図を直す | 図が変なので修正 | 中央の図の矢印だけを、左から右へ流れる向きにしてください。周囲の文字は変更しないでください。 |
| 改行を直す | 読みやすくして | 見出しを2行以内にし、本文は3項目のままにしてください。文字量は増やさないでください。 |
| 一部を削る | 余計なところを削除 | 右下の補足文だけ削除してください。空いた場所は余白として残してください。 |
指示文は、長ければよいというものではありません。変えてよい範囲と変えたくない範囲が伝わることが大事になります。社内で直す方が何人もいるなら、上の表のような言い方を共通のひな形として残してみてください。
PPTXで書き出してPowerPointで直す方法
PowerPointで直す方法は、仕上げ前の最終確認に向いています。NotebookLMからPPTX形式でダウンロードしたら、開いて文字や図形を選べるかを確かめるところから始めます。
公式に確認できるのは、NotebookLMで作ったスライド資料をPDFとPowerPoint形式でダウンロードできる、というところまでです。PPTXの中身が文字として直せるのか、画像として入っているのかは、公式の案内には書かれていません。書き出したPPTXを開いたら、まず本文の文字をクリックして、選べるかどうか試してみてください。
文字が選べれば、PowerPointの上で誤字や改行、フォント、位置を直していくことが出来ます。選べなかった場合は、そのページを1枚の見た目として扱い、必要なところにテキストボックスを重ねるか、NotebookLMでもう一度改訂するかを選ぶことになります。ここを確かめずに直し始めると、後からやり直しが増えてしまいます。
PPTXを書き出したら、最初の1分で文字が選べるかどうかを見てください。ここで、その後の直し方が変わってきます。社内の手順書にするなら、ダウンロード、文字が選べるかの確認、PowerPointでの修正、PDFにして最終確認、という順番で並べるのがおすすめです。
会社で使うときは、ファイル名にも決まりを作っておきましょう。たとえば、NotebookLMから出した直後の版、PowerPointで直した版、提出用のPDFの3つに分けておきます。どれが最終版なのか分からなくなると、古いスライドがそのまま会議に出てしまいます。担当者名と日付を付けるだけでも、差し戻しの手間を減らすことが出来ます。
Driveに上げてGoogle スライドで開いて直す方法
Google スライドで直す場合は、PPTXをDriveにアップロードしてから開く流れになります。NotebookLMからGoogle スライドへ直接書き出す機能は、公式の案内では確認できていません。
Google ドキュメント エディタ ヘルプでは、ドライブでPowerPointファイルをダブルクリックすると、Google スライドで開けると案内されています。Google スライドに変換できる形式には、PPTXも含まれます。Chrome拡張機能を入れれば、Office互換モードでPPTXを編集できるという案内もあります。
手順としては、まずNotebookLMからPPTXをダウンロードし、会社のDriveにアップロードします。次にそのPPTXをダブルクリックして、Google スライドで開きます。必要であればGoogle スライド形式に変換し、一緒に直す方を共同編集者に加えましょう。リアルタイムで共同編集したいチームなら、こちらのほうが確認を回しやすくなります。
気をつけたいのは、変換すると見た目がまったく同じになるとは限らない点です。Googleのヘルプでも、変換のときに埋め込まれたグラフや動画は画像に変わると説明されています。NotebookLMのPPTXに入っている要素がどう扱われるかは、実際に開いて確かめるしかありません。
共同編集を優先するならGoogle スライド、細部の仕上げを優先するならPowerPointから試しましょう。どちらが正解かを先に決めるより、社内の確認の流れに合うほうを選ぶのが自然です。レビュー担当の方がGoogleアカウントでコメントを返す会社であれば、Driveにまとめたほうが楽になるでしょう。
社外秘の扱いを一人ひとりに任せると、線引きがばらばらになってしまいます。UPGEAR AI(アップギアAI)は、ChatGPT・Claude・Gemini・Perplexityを1つの契約で使える法人向けサービスです(人数無制限)。
社外秘資料を外部の変換サイトに上げる前の社内ルール
社外秘を含むスライドは、変換サイトやデザインツールに上げる前に、どこまで許すかを社内で決めておく必要があります。便利そうに見える方法ほど、資料がどこを通るのかを先に確かめておきたいところです。
Workspaceで使うGemini Notebookはコアサービスの扱いで、アップロードした資料やチャット、出力は、人のレビューにもモデルの改善にも使われないと案内されています。個人アカウントの場合は、フィードバックを送ると専門のチームがレビューし、最長3年保持されることがあります。一方Workspaceでは、フィードバックをしてもレビューや学習には使われない扱いとなります。
この違いは、社内資料を扱ううえで大きく効いてきます。会社のWorkspaceでNotebookLMを使うのか、個人アカウントで使うのか、外部の変換サイトに上げるのかで、会社の目が届く範囲が変わります。外部の変換サイトやデザインツールについては、どこがどう処理していて安全なのかを、公式の案内から言い切ることは出来ません。だからこそ、社内ルールの側で線を引いておきましょう。
まずは、社外秘や個人情報、未公開の売上、取引先名が入った資料は、個人アカウントや無料の変換サイトには上げない、と決めます。次に、会社で契約内容を確かめたサービスだけを許可します。それでも例外が必要なときは、資料の種類、アップロード先、削除の予定、承認者を残す申請の形にしましょう。
外部サービスを使うかどうかは、便利さではなく資料の区分で決めます。社員がその場で判断すると、人によって線引きが変わってしまいます。総務や情シスの方は、禁止・要申請・許可の3つに分けた一覧を作ってみてください。
ロゴやウォーターマークが入っていたときの扱い
ロゴやウォーターマークは、消せるかどうかを決めつけず、まず書き出したものを見て確かめます。ロゴや透かしが入るのか、どうすれば消せるのかは、公式の案内では確認できていません。
仮に小さなロゴが入っていると、それだけで社外に出してよいか迷う場面も出てきます。そこで自己流で消そうとするより、社内テンプレートに載せ替えるのか、NotebookLMで作った下書きだと分かる形で残すのか、提出用はPowerPointで会社の表紙を付けるのかを、先に決めておくほうが安全でしょう。
ロゴを消したいという声が出たら、まず提出先と資料の種類を確かめてみてください。社内会議のたたき台であれば、そのままでも困らないことがあります。お客様に出す資料なら、PowerPointやGoogle スライドで社内テンプレートに載せ替えて、表紙とフッターをそろえるほうが自然になります。
ロゴを消す作業より、提出用の版を別に作るほうが事故を減らせます。NotebookLMで作った版、PowerPointで整えた版、提出用のPDFは、分けて保存しておきましょう。誰が見ても提出用だと分かる名前にするだけで、古い版を送ってしまう失敗を避けやすくなります。
直し方を選ぶ判断表と、割り当て上限を減らしにくい進め方
直し方は、直す内容、共同編集の有無、社外秘かどうかの3つで選びます。先に判断表を用意しておくと、社員が迷って外部ツールを探し回ることも減っていきます。
| 直したいこと | 最初に試す方法 | 向いている場面 | 注意点 |
|---|---|---|---|
| 見出しや要約の表現を変える | NotebookLMの改訂 | 意味を保ったまま言い回しを変える | 改訂時にソースは考慮されないため、事実は人が確認する |
| 複数ページの雰囲気をそろえる | NotebookLMの複数改訂 | 色味や構成の方向をまとめて直す | 割り当て上限があるため、指示をまとめてから出す |
| 1文字の誤字を直す | PPTX書き出し後に確認 | 提出前の細かな校正 | 文字が選べるかを開いて確認する |
| 複数人でコメントを返す | Driveに上げてGoogle スライドで開く | レビュー担当が多い資料 | 変換後の崩れを最初に確認する |
| 画像PDFを編集可能に変換する | 社内ルールに従って判断 | 公式やPPTXでは直せない場合 | 社外秘は個人判断で外部サイトへ上げない |
| デザインツールで見た目を作り替える | 資料区分を確認してから使う | 見た目を大きく作り替える場合 | アップロード先の契約条件を会社で確認する |
順番としては、まずNotebookLMの中で大きな方向を直し、そのあとPPTXかGoogle スライドで細かいところを直す形がおすすめです。PowerPointで手で直した分はNotebookLMに反映されないため、後から改訂すると直し直しになってしまいます。AIで大きく直してから、最後に人が細かく整える順番に決めましょう。
割り当て上限を減らしにくくするには、修正の指示を集める担当と、最後に確かめる担当を分けておきます。直す担当は、見た目と文章の直しをまとめて指示に入れます。承認する方は、元資料と生成されたスライド、書き出したPPTXを見比べます。1人で全部を抱えるより、間違いに気づきやすくなります。
作り直しで直すのは大枠、人が直すのは細部と事実の確認です。この線を最初に引いておけば、改訂を何度も繰り返してしまう状態を避けることが出来ます。会議の前日に仕上げる資料ほど、まず直す順番を決めてから動いてみてください。
会社の出費として考えるなら、有料サービスの単価だけで比べないようにしたいところです。たとえば、変換のための外部サービスを社員がそれぞれ探す形にすると、契約の確認やアップロードしてよいかの判断、提出前のチェックがそのたびに発生します。料金が見えにくい無料ツールでも、社内で確かめる時間が増えれば、実際の負担は重くなってしまいます。
社員に配る編集マニュアルの骨子
社員向けのマニュアルは、長い説明を並べるより、どの順番で直すかを決めておくほうが使われやすくなります。特に社外秘資料の扱いは、文章にして残しておきたいところです。
1ページ目には、NotebookLMのスライドは改訂アイコンで直せること、そして改訂すると新しいスライド資料が作られることを書きます。続けて、改訂ではソースが考慮されないため、数字や固有名詞は元資料で確かめる、と入れておきます。これを最初に置いておけば、AIが元資料を見直してくれるという思い込みを減らすことが出来ます。
2ページ目は、PPTXで書き出した後の確認です。PowerPointで開いたら、文字を選べるか、図が崩れていないか、ページの順番が合っているかを見ていきます。Google スライドで一緒に直す場合は、Driveにアップロードして開き、変換後の見た目を確かめてからレビューに回します。
3ページ目には、外部サービスに上げてよい資料の区分をまとめましょう。社外秘、個人情報、未公開の数字、取引先名が入った資料は、個人アカウントや無料の変換サイトには上げない、とはっきり書いておきます。例外が必要なときの申請先も、同じページに載せておくと安心です。
最後に、提出前のチェックを5つに絞ります。誤字、数値、固有名詞、ロゴやフッター、出典や元資料とのずれです。デザインの細かな好みまで入れると、チェック表そのものが使われなくなってしまいます。まずは事故につながる項目だけで始めてみてください。
- 改訂前直したい点を書き出し、同じスライドへの指示は1回に寄せます。
- PPTX書き出し後PowerPointで文字が選べるかを確かめて、直し方を決めます。
- Google スライドで開いた後Driveで開いたら、変換による崩れと共同編集の権限を見ておきます。
- 社外提出前元資料と照らし合わせ、社外秘を外部に上げていないかを確かめます。
この骨子を社内の文書テンプレートに合わせて1枚にまとめれば、初めて使う方でも同じ手順で直すことが出来ます。問い合わせの多い部署から配り、実際に出てきた質問を見ながら短く直していきましょう。
よくある質問
NotebookLMで作ったスライドは、公式機能だけで編集できますか?
改訂すると元のスライドは上書きされますか?
PPTXで書き出せば、PowerPointで文字を直接直せますか?
Google スライドへ直接書き出せますか?
外部の変換サイトを使ってもよいですか?
まとめ
NotebookLMで作ったスライドは、まず改訂アイコンで大きな方向を直し、PPTXで書き出してからPowerPointかGoogle スライドで細かいところを確かめる流れになります。作り直しの回数には割り当て上限があるので、直したい点を集めてからまとめて指示しましょう。
PowerPointで直す場合は、まず文字が選べるかを確かめるところから始めます。Google スライドで直す場合は、PPTXをDriveにアップロードして開き、変換後の見た目を見ておきます。どちらの方法でも、数字や固有名詞、日付は元資料に戻って確かめてみてください。
社外秘を含む資料なら、外部の変換サイトやデザインツールに上げる前のルールが欠かせません。会社のWorkspaceで扱うのか、個人アカウントなのか、外部サービスなのかで、目の届く範囲が変わってきます。禁止・要申請・許可の3つに分けて、社員がその場で悩まずに済む形に決めておきましょう。
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