Runwayが東京オフィス開設、日本に63億円投資

CO+ MORNING AI BRIEFING
海外の動画生成AIが日本に拠点を構え、エージェント時代の"信頼インフラ"が新カテゴリとして立ち上がる
2026年5月16日(土)/ 朝版

動画生成AIの米Runwayが東京オフィスを開設し、約63億円を投じて日本市場へ正式に進出しました。同じ5月15日、米VeeamはニューヨークでのVeeamON 2026で「DataAI Command Platform」を発表し、企業内で増殖するAIエージェントを制御するための新カテゴリを打ち出しています。クリエイティブの現場と基幹システムの両側で、AIをどう"日常運用"するかという問いが具体化してきました。

① Runway、東京オフィス開設と63億円投資で日本市場に本格参入

ソース:ITmedia AI+ / 公開日:2026年5月15日

動画生成AIを提供する米Runwayが、東京オフィスを開設し、日本市場での事業拡大のため4000万ドル(約63億2000万円)を初期投資すると発表しました。同社のCristobal Valenzuela CEOは日本を「世界でも最も進んだクリエイティブ産業を持つ国の一つ」と位置づけ、アジア全体の売上のおよそ3分の1を日本が占める実績を背景に、現地展開を急ぐ姿勢を示しています。提供の中心は同社の動画生成モデル「Gen」シリーズで、すでにソフトバンクなどが社内サービスの一部で活用しているとされます。Adobe、xAI、Meta、Googleなどの動画生成AI競争が激化するなか、Runwayは日本拠点を足がかりに広告・映像制作の現場へ直接食い込む構えです。

💡 コプラスの視点
海外発の動画生成AIが日本に物理的な拠点を構えるということは、企業側にとって「英語ドキュメントと時差を越えて検証する」段階が終わり、商用導入が現実的な選択肢に入ってきたことを意味します。広告・採用動画・社内研修映像のように、これまで外注に頼っていた領域は、生成AI×日本語サポートの組み合わせで内製化が一気に進む余地があります。中堅企業ほど、まずは1部門・1ユースケースでROIを測る試験導入から始めるのが現実的です。

② Veeamが「DataAI Command Platform」発表──AIエージェント時代の信頼基盤を新カテゴリ化

ソース:StorageNewsletter / VeeamON 2026 New York / 公開日:2026年5月15日

データ保護大手の米Veeamは、ニューヨークで開催したVeeamON 2026で「Veeam DataAI Command Platform」を発表しました。300超のコネクタで全クラウド・SaaS・オンプレを統合する「DataAI Command Graph」を中核に、セキュリティ/ガバナンス/コンプライアンス/プライバシー/レジリエンスの各モジュールを束ねた構成で、自律型AIエージェントが社内で動く前提の"信頼インフラ"を新カテゴリとして打ち出しています。同社が自社顧客から集計した数値では、エージェントの数が人間従業員を82対1で上回り、その97%が過度な権限を保有している状態だといいます。エージェントを止めずに監査・制御するためのレイヤーが必要になる、というのが発表の核です。

💡 コプラスの視点
「AIエージェントを入れる」議論は、今後「誰のIDで・どのデータに・どの権限で動くか」を制御する議論にシフトしていきます。中小・中堅企業にとっても、社内に増えるAI自動化フローを誰が棚卸ししているかは早晩問われる論点です。まずは「今動いているAI/RPA/スクリプトの一覧化」と「アクセス権の最小化」から着手しておくと、本格的なAIエージェント運用時の手戻りが減らせます。
本日のまとめ
Runwayの東京進出は「生成AIをクリエイティブの現場で日常使いする」フェーズが日本でも本格化するサインです。一方Veeamの新プラットフォームは、社内で増殖するAIエージェントを企業がどう統治するかという裏側の問いを浮き彫りにしています。"表"の業務AIと、"裏"のガバナンス基盤を同時に組み立てられる企業が、次の半年でAI活用のリードを広げます。
コプラスでは、中堅・中小企業向けに生成AIの導入設計から運用ガバナンスまで一気通貫で伴走しています。「どこから手を付けるか分からない」段階のご相談からお気軽にどうぞ。