
Zoomの文字起こしが英語になる状態とは、会議中の自動字幕、クラウド録画のオーディオ文字起こし、アプリの表示言語、Zoom Phoneの通話文字起こしのどれかが英語で動いている状態のことです。会議中なら[字幕言語]を日本語に切り替え、録画後ならクラウド録画の文字起こしファイルで言語を変えて作り直す、というのが基本の直し方になります。保存先や、後から文字起こしを出す方法はZoom 文字起こしの記事で詳しく扱っています。まずは、どの機能が英語になっているのかを切り分けてみてください。
症状から、どのZoom機能が英語なのかを見分ける
最初に見ていただきたいのは、英語になっている画面そのものです。Zoomでは表示言語、ライブ字幕、録画の文字起こし、Zoom Phoneがそれぞれ別の設定になっているため、違う場所を触ると遠回りになってしまいます。
たとえばメニューやボタンが英語なら、アプリの表示言語の話になります。会議中、画面の下に出る字幕だけが英語なら、自動字幕の[字幕言語]が関係しています。録画後に出てくるテキストが英語なら、クラウド録画のオーディオ文字起こしを確認してみましょう。
| 症状 | 見ている機能 | 直す場所 | 直せる方 |
|---|---|---|---|
| 会議中の字幕が英語で出る | 自動字幕、ライブ字幕 | ミーティング中の[字幕を表示 / 非表示]横の上向き矢印から[字幕言語] | 参加者も可。制限時はホストか共同ホストの承認が要る |
| Zoomのメニューやボタンが英語 | アプリまたはウェブサイトの表示言語 | WindowsやmacOSのZoomアイコンから[言語を切り替え] | 利用者本人 |
| 録画後の文字起こしが英語 | クラウド録画のオーディオ文字起こし | Zoomウェブポータルの[レコーディングと文字起こし] | 録画ファイルを扱える方 |
| 通話の文字起こしが英語 | Zoom Phoneの通話文字起こし | 会議とは別設定 | Zoom Phoneの設定を扱える方 |
英語になっている場所さえ分かれば、直す画面もほぼ決まってきます。社内で問い合わせを受けた方は、まず画面のスクリーンショットを1枚もらってから判断してみてください。
ライブ字幕が英語になる時は[字幕言語]を日本語にする
会議中の字幕が英語になる時は、話している言語が日本語だとZoomに伝わっているかを確かめるところから始めます。デスクトップアプリの場合、字幕言語の選択は参加者全員に影響する設定になります。
操作は、ミーティングコントロールツールバーにある[字幕を表示 / 非表示]アイコンの横の、上向き矢印から進めます。[字幕言語]を開いて言語を選び、ポップアップで確認してから[保存]を押してください。すると、選んだ言語で全員分の字幕が文字起こしされるようになります。
字幕にカーソルを合わせると出てくる歯車アイコンからも、字幕の言語を変えることが出来ます。こちらは画面上でミーティングの音声言語を変える設定として扱われていて、字幕は全員に対してこの言語で表示されます。日本語で話しているのにZoomが英語を想定していると、字幕が不正確になってしまいます。
デスクトップアプリの既定はホストのOS言語に従いますが、他の言語を選ぶことも出来ます。モバイルアプリとウェブアプリは英語が既定となっていて、そこから他の言語に切り替える形です。字幕を使う予定のある会議では、最初の発言の前に日本語を選んでおきましょう。
アプリの表示だけ英語なら、字幕ではなく表示言語を直す
Zoomのメニューやボタンだけが英語なら、直すのは文字起こしではなく表示言語の設定になります。表示言語と字幕の言語は別の設定ですので、どちらが英語なのかを分けて見てみてください。
Windowsでは、通知領域のZoomアイコンを右クリックし、[言語を切り替え]から希望の言語を選びます。macOSなら、DockのZoomアイコンを右クリックするか、Optionキーを押しながらクリックして[言語を切り替え]を選んでください。そのあとZoomアプリが再起動し、設定した言語で表示されるようになります。
AndroidとiOSのモバイルアプリでは、Zoomの言語は端末のOS言語で決まります。スマートフォン自体が英語表示になっている場合は、Zoomだけでなく端末側の言語設定も見ておきましょう。
なお、表示言語と会議中の字幕言語は、それぞれ別に選ぶ設定となっています。表示を日本語にしたあとも字幕が英語のままなら、前の節の[字幕言語]をもう一度確かめてみてください。
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録画の文字起こしが英語なら、録画ごとに言語を変更する
録画後の文字起こしが英語で出てくる時は、クラウド録画のオーディオ文字起こしを見直します。この文字起こしは、既定では英語で作られる仕組みになっています。
対象になるのはクラウド録画だけです。クラウド録画が有効になっているPro、Business、Education、Enterpriseのいずれかのアカウントが前提となり、パソコンに保存するローカル録画は対象外となってしまいます。
手順としては、まずZoomウェブポータルにサインインし、ナビゲーションメニューの[レコーディングと文字起こし]を開きます。次に[クラウド レコーディング]タブを選んで、録画したミーティングの名前をクリックしてください。レコーディングファイルの一覧が出てきたら、言語を変えたいオーディオ文字起こしファイルにカーソルを合わせ、[言語を変更]を選びます。
ドロップダウンで言語を選んで[保存]を押すと、Zoomが新しい言語で音声を再分析し、文字起こしをやり直してくれます。日本語のヘルプでは対応言語の一覧に日本語が入っていますが、英語版の別ページには英語のみ対応との注記もあります。
英語以外にしたい時は、録画ごとに言語を変えて作り直す形になります。必ず日本語で作り直せると決めつけず、まずは対象の録画で[言語を変更]が使えるか確かめてみましょう。
翻訳版字幕は別機能で、ホスト側の条件がある
英語の字幕を日本語に翻訳して読みたい場合は、自動字幕ではなく翻訳版字幕という別の機能の話になります。話している言語を日本語にする設定とは、まったく別物と考えてください。
翻訳版字幕を使うには、ホストがZoom Workplaceのビジネスプラス、エンタープライズエッセンシャル、エンタープライズプラス、エンタープライズプレミアのいずれかのアカウントのメンバーであるか、Zoom翻訳版字幕アドオンを割り当てられている必要があります。どの話し言葉をどの字幕言語に訳せるかという組み合わせも、ホスト側の設定で決まります。
そのため、参加者側でいくらボタンを探しても、翻訳の選択肢が出てこないことがあります。日本語で話して日本語の字幕を出したいだけなら、翻訳版字幕ではなく[字幕言語]を日本語にするだけで大丈夫です。英語の発言を日本語の字幕で読みたい時は、ホスト側の条件を先に確かめておきましょう。
翻訳版字幕はあくまで追加の機能で、ふだんの文字起こしの設定とは分けて考えるのが近道です。会議の前に、字幕を出したいのか、翻訳して読みたいのかを決めておいてください。
有料アカウントでも直せない時は、権限とボタン名を見る
有料アカウントなのに言語の選択肢が出てこない時は、参加者側で直せる範囲を超えているのかもしれません。ホストが字幕を有効にできるユーザーを制限している場合、参加者がリクエストを出し、ホストか共同ホストがそれを承認または拒否する仕組みになっています。
まずは、いま見えているボタンの名前を確かめてみましょう。[字幕を表示 / 非表示]の横に上向き矢印があれば、会議中の字幕言語を見ていることになります。録画後のページで[言語を変更]を探しているなら、クラウド録画の文字起こしの話です。ボタン名が違う時は、別の機能を開いている可能性が高いでしょう。
参加者として会議に入っている方は、字幕のリクエストを出せるかどうかを見てください。ホストや共同ホストの方は、参加者からリクエストが届いていないか確かめてみましょう。ホスト側で制限がかかっている間は、参加者だけでは字幕を有効にできず、承認を待つ形となります。
社内のヘルプデスクで受ける場合は、会議中か録画後か、ホストか参加者か、ボタン名は何か、の3点を先に聞くと話が早く進みます。画面の名前で会話すれば、英語になる原因を機能ごとに切り分けることが出来ます。
Zoom Phoneの文字起こしは、会議とは別の設定になる
Zoom Phoneの通話文字起こしが英語になる時は、ふだんのZoomミーティングとは別の設定として考えます。会議の自動字幕やクラウド録画の手順をたどっても、同じ場所では直せません。
Zoom Phoneの通話の文字起こしは、会議とは設定の場所そのものが分かれています。Zoom Phoneを使っている会社では、設定を管理している方や契約の窓口に確認してみてください。
問い合わせる時は、Zoomミーティングの録画なのか、Zoom Phoneの通話なのかを最初に伝えましょう。同じ「文字起こし」という言葉でも設定場所が違うため、そこが伝わるだけで担当の方が調べる時間も変わってきます。
AI Companionの要約は字幕言語の影響も受ける
AI Companionの会議要約が英語寄りになる時も、字幕や音声の言語設定を見直してみる価値があります。Zoomの説明では、会議で複数の言語が話された場合、要約は参加者の多数が使った言語で作られ、多数派がはっきりしない時はホストの話す言語になります。
字幕が無効になっている、または以前に使ったことがない場合は、英語が既定として選ばれてしまいます。以前に字幕を使っていれば、その時の字幕言語が引き継がれる形です。選んだ話し言葉と実際に話している言語の食い違いが検出された場合は、AIが検出した言語に合わせてくれる仕組みとなっています。
実際の運用では、会議で日本語を話す方が多いか、字幕言語が日本語になっているかを見ておくと安心でしょう。要約の既定言語は、管理者や利用者が設定することも出来ます。
よくある質問
Zoomの表示を日本語にすれば、字幕も日本語になりますか?
録画の文字起こしを日本語で作り直せますか?
参加者でも字幕言語を変えられますか?
Zoom Phoneの文字起こしも同じ手順ですか?
最後に
Zoomの文字起こしが英語になった時は、いきなり設定を探すより、英語になっている場所を先に見分けるほうが近道になります。会議中の字幕なら[字幕言語]、録画後の文字起こしならクラウド録画の[言語を変更]、メニューやボタンなら表示言語、Zoom Phoneなら会議とは別の設定、と見ていけば迷いにくいでしょう。
特に会社の会議では、直らないからといって録音や社外秘の内容を個人アカウントの文字起こしサービスに出すと、管理の外に議事録が残ってしまいます。保存先や後から文字起こしを出す方法は別記事に任せて、ここでは言語の切り分けだけ押さえておきましょう。
会議の前に1分だけ、字幕を出すのか、録画後に文字起こしするのか、翻訳字幕を使うのかを決めてみてください。そこが決まれば、直す役目も参加者、ホスト、管理者のどこかに自然と分かれていきます。
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