Meta新AI「Muse Wonder」公開
COPLUS AI NEWS | 2026年10月13日 朝
画面の中のAIは「覚えて粘る」方向へ、工場のAIは「動かす土台」へ
Metaが、利用者のことを覚えて目標に向けて粘り強く作業する新しいAIモデル「Muse Wonder」を発表しました。国内では、オムロンが工場向けの産業用コンピューターを手がける米企業の買収に乗り出すと報じられています。本日朝は、画面の中で働くAIの進化と、工場の設備をAIで動かすための土台づくりの2本を取り上げます。
① Meta、新しいAIモデル「Muse Wonder」を発表 会話をまたいで覚える「Active Memory」を搭載
出典:Meta(公式発表)/TechCrunch | 発表:2026年10月12日(米国時間)
Metaは10月12日(米国時間)、新しいAIモデル「Muse Wonder」と上位版の「Muse Wonder Full」を発表しました。同社は、個人の用事から仕事までをこなすAIエージェント向けに、自社で最も高い性能を持つモデルと位置づけています。特徴として、会話をまたいで利用者に関する情報を持ち越し、作業に必要な内容を取り出す「Active Memory」と、行き詰まっても別のやり方を試しながら目標に向けて作業を続ける「Active Focus」を挙げました。Muse WonderはMetaのAPIと開発ツール「Muse Code」で使え、TechCrunchによるとAPI料金は入力100万トークンあたり4ドル、出力100万トークンあたり20ドルです。Muse Wonder FullはMuse Codeの有料利用者に限って提供され、TechCrunchは、他社の上位モデルと同等とするベンチマーク結果はMetaによる自社測定だと伝えています。
💡 コプラスの視点
OpenAI・Anthropic・Googleに続き、Metaも業務向けの上位モデル競争に本格的に加わりました。AIが利用者のことを長く覚えるほど便利になる一方で、何を覚えさせてよいかという社内ルールの重みも増します。新しいモデルは発表時の自社測定の数字だけで判断せず、自社の実際の業務で試して比べることをおすすめします。
② オムロン、米産業用PCメーカーOnLogicを約1000億円規模で買収へと日経が報道 フィジカルAIの基盤づくり
出典:日本経済新聞(報道) | 報道:2026年10月13日
日本経済新聞は10月13日、オムロンが米バーモント州のコンピューターメーカーOnLogic(オンロジック)を、2027年1月にも1000億円規模で買収すると報じました。OnLogicは工場などで使われる産業用コンピューターを製造・販売しています。報道によると、オムロンは自社の制御機器と組み合わせ、生産設備をAIで自律的に動かす「フィジカルAI」の基盤を中長期的に築くことを狙っています。英語版のNikkei Asiaは、米州での制御機器事業の強化も目的の一つだと伝えています。現時点では報道段階の情報で、詳しい条件は今後の正式な発表を待つ必要があります。
💡 コプラスの視点
文章や画像を作るAIでは米中の大手が先行していますが、工場の機械をAIで動かす分野では、日本の製造業が持つ現場の知見が強みになると見られています。製造業の企業にとっては、AIの導入を事務作業だけでなく、設備のデータをどう集めてどう生かすかという視点でも考える時期に来ていると言えそうです。
本日のまとめ
画面の中のAIは、利用者を覚えて粘り強く作業をこなす方向へ進み、選べる上位モデルの顔ぶれも増えています。工場の現場では、機械をAIで動かすための土台づくりに日本企業も大きく動き始めました。選択肢が広がる今こそ、自社の業務で試して比べ、使い方のルールを整えておくことが大切です。
コプラスは、ChatGPT・Claude・Geminiなど複数のAIを1つの環境で安全に使える法人向けサービス「UPGEAR AI」の提供や、社内ルールづくりを含むAI導入のご相談を承っています。お気軽にお問い合わせください。


