
neoAI Chatとは、東京大学松尾研究室発のスタートアップである株式会社neoAIが提供している、法人向けの生成AIプラットフォームになります。料金は公式サイトでは公開されていない一方で、実際に販売している大塚商会・ネットワールド・株式会社ネオジャパンの3社は、条件つきの実額をそれぞれのページに掲載しています。公開されている基本プランの月額は11万円・18万円〜・20万円・30万円で、同じ50ユーザー・500万トークン・5GBの枠でも、大塚商会の月20万円と、desknet's 版の月30万円に分かれます。金額そのものよりも、含まれる枠を超えたときにどう請求されるのかで、年間の出費は変わってきます。
公式サイトに金額が1つも出てこない
neoAI Chat の料金は、提供元である株式会社neoAI の公式サイトには1つも掲載されていません。
公式の製品ページに置かれているよくある質問には「料金体系を教えてください」という設問があり、その回答は「料金体系の詳細はサービス資料に記載しています。」という一文になります。金額を知りたい方は、まず資料を請求するところから始めることになってしまいます。
別ドメインに置かれた neoAI Chat for オンプレミスの専用ページも、同じ形になっていました。クラウド版との比較表の価格欄に書かれているのは「個別のお見積もり(貴社Azure環境への導入コストと同程度)」という表現だけで、比較の材料になる数字は出てきません。
中堅中小企業に向けた neoAI Chat mini を発表した2026年1月21日のプレスリリースにも、「※提供料金については、詳しくはお問い合わせください。」と明記されていました。金額を出さない方針は、製品ページ・オンプレミス版・新製品の発表に共通しています。
それでも、実際に売っている側まで見ていくと金額は出てきます。大塚商会・ネットワールド・株式会社ネオジャパンの3社が、条件つきの実額を自社のページに載せているためです。
提供元は東京大学松尾研究室発の株式会社neoAI
株式会社neoAI は、2022年8月に設立された会社になります。会社概要ページには、代表取締役 千葉 駿介、所在地は東京都港区虎ノ門1-10-5 KDX虎ノ門一丁目ビル3F と記載されています。東京大学松尾研究室発のスタートアップであると自ら名乗っており、オンプレミス版のページには技術顧問として松尾豊教授の名前が並びます。
導入実績は同社の自己申告で、2026年9月20日時点の公式の製品ページでは、上部に「250社以上の導入実績」、機能紹介の欄に「200社以上の導入実績」と表示されています。2026年1月21日のプレスリリースでは「150社以上」となっており、掲載箇所によって数字が分かれていました。なお、2026年10月17日時点の desknet's NEO の機能ページでは「累計300社以上」という表記になっています。第三者が検証した数字ではないため、比較の材料にするときは、どこに載っていた数字なのかと時点をあわせて見ておきましょう。
金額を載せない売り方そのものは、法人向けの生成AIでは珍しくありません。使う人数・置く環境・つなぐ先で構成が変わるため、一律の定価を出しにくい事情があります。とはいえ、検討する側からすると、社内で予算を相談する前の概算すら手元にないまま進むことになってしまいます。だからこそ、販売している側が公開している実額が手がかりになってきます。
公開されている金額を1か所に並べる
公式が出していない金額を、販売している側の3社はそれぞれのページで公開しています。
大塚商会が掲載しているのは、たよれーるneoAI Chat の月額基本料金 200,000円(税別)と、たよれーるneoAI Chat mini の月額基本料金 110,000円(税別)という2つの金額になります。どちらも契約は年間契約で、初期費用については、このページに記載がありません。
株式会社ネオジャパンは、グループウェア desknet's NEO の機能ページに「neoAI Chat for desknet's 料金表」を置いています。neoAI Chat for desknet's のSaaSプランは300,000円/月で、最低契約期間は12ヵ月間です。2026年9月20日に確認したときは2,160,000円/12ヶ月(月額180,000円相当)という表示でしたが、2026年10月17日に確認したページでは今の金額になっていました。この欄に税の表記はありません。
同じ料金表には、3ヶ月PoCプラン 300,000円×3ヶ月(計900,000円)と、伴走支援 500,000円×3ヶ月(計1,500,000円)も並んでいます。以前は別建てだった API連携オプション 80,000円/月の行はなくなり、PoCプランとSaaSプランの内容に「API連携 for desknet's」が入る形になりました。ディストリビュータのネットワールドは、ご利用料金として「初期費用 0円 / 月額18万円〜」と書いたうえで、利用する環境やユーザー数によって料金が異なるため見積もりが必要だと案内していました。税別か税込かの表記は、このページには置かれていません。
ネットワールドの「月額18万円〜」は、下限だけを示した書き方になります。同じページの3ヶ月PoCパッケージには50人・500万トークン/月・5GB の枠が書かれていますが、月額18万円にどこまで含まれるのかまでは書かれていません。ここから環境を分けたり人数を足したりすると、金額は上へ動いていきます。
| 提供元 | プラン | 金額 | 税 | 契約期間 | 含まれる枠 |
|---|---|---|---|---|---|
| 株式会社neoAI(公式) | neoAI Chat | 非公表(資料に記載) | — | — | — |
| 株式会社neoAI(公式) | neoAI Chat for オンプレミス | 個別のお見積もり | — | — | — |
| 大塚商会 | たよれーるneoAI Chat | 月額200,000円 | 税別 | 年間契約 | 50ユーザー/月間500万トークン/5GB/ハイエンドモデル |
| 大塚商会 | たよれーるneoAI Chat mini | 月額110,000円 | 税別 | 年間契約 | 25ユーザー/月間300万トークン/1GB/軽量モデル |
| ネオジャパン(desknet's NEO) | SaaSプラン | 300,000円/月 | ページに表記なし | 最低12ヶ月 | 50人(作成・管理する人の数)/月間500万トークン/5GB/API連携 for desknet's |
| ネオジャパン(desknet's NEO) | 3ヶ月PoCプラン | 300,000円×3ヶ月(計900,000円) | 税抜 | 3ヶ月(自動更新なし) | 50人/月間500万トークン/5GB/API連携 for desknet's |
| ネオジャパン(desknet's NEO) | 伴走支援 | 500,000円×3ヶ月(計1,500,000円) | 税抜 | 3ヶ月 | 20時間/3か月間の伴走支援 |
| ネットワールド | neoAI Chat | 初期費用0円/月額18万円〜 | ページに表記なし | 記載なし | 環境とユーザー数によって変動 |
※金額は2026年10月17日に各社の公式ページで確認したものです。税の扱いは各ページの表記に合わせています(大塚商会は税別、desknet's は3ヶ月PoCプランと伴走支援の欄に税抜と記載、SaaSプランの欄とネットワールドのページには税の表記がありません)。初期費用を0円と書いているのはネットワールドのページで、大塚商会と desknet's のページには初期費用の記載がありません。シングルテナントプラン・お客さまAzure環境プラン・オンプレミスプランの料金を問い合わせ扱いと案内しているのは desknet's のページで、ネットワールドのページは本番ライセンスの環境と納期だけを示し、料金は見積もり扱いになっています。※neoAI Chat for desknet's は、グループウェア desknet's NEO と組み合わせて使う形で案内されています。
3社の金額を横に置くと、同じ条件で値段が分かれていることが見えてきます。同じ50ユーザーの枠でも、大塚商会の月20万円と desknet's 版の月30万円に分かれます。どちらが正しいというより、売り方と付いてくるものが違うと考えるほうが近くなります。desknet's 版は、desknet's NEO から使うだけの社員を50人の枠に数えない形になっていて、人数の数え方そのものが違うためです(このあとの「neoAI Chat の席を全員分そろえなくてよい」でくわしく触れます)。
3社に共通しているのは、条件を固定したパッケージとして金額を出している点です。ユーザー数・トークン・容量をあらかじめ決めてしまえば、値段を1つに絞れるようになります。裏を返すと、その条件から外れる使い方をしたい会社は、結局それぞれの見積もりに戻ることになってしまいます。
1人あたり月額に直すと、いくらになるのか
公開されている金額を、含まれる人数でそのまま割ると、1人あたりの目安が見えてきます。
ここで使うのは、基本プランの金額を、そのプランに含まれる人数で単純に割っただけの数字になります。実際の請求は利用量や追加分で動くため、あくまで横に並べるための目安として見てください。
desknet's のSaaSプランは、月額300,000円を50人で割ると1人あたり月6,000円まで上がります。大塚商会のたよれーるneoAI Chat は、月額200,000円を50ユーザーで割って1人あたり月4,000円(税別)になります。mini は月額110,000円を25ユーザーで割ると、1人あたり月4,400円(税別)です。
含まれる人数で単純に割ると、4,000円から6,000円の間に収まります。大塚商会の2つのプランでは、人数の少ない mini のほうが高くなりました。安いプランを選んだつもりでも、含まれる人数が減るぶん、1人あたりの単価は上がってしまいます。
ただ、desknet's 版の50人は、AIアシスタントを作ったり管理したりする人の数です。desknet's NEO から使うだけの社員は neoAI Chat の50人に数えないため、desknet's NEO 本体の利用料を別にすれば、実際に使う人数で割った1人あたりの金額は上の数字より下がります。単純に割った数字だけで3つを比べないようにしましょう。
年額に直すと、たよれーるneoAI Chat は200,000円×12か月で年2,400,000円(税別)、mini は110,000円×12か月で年1,320,000円(税別)となります。desknet's のSaaSプランは300,000円×12か月で年3,600,000円になり、最低契約期間が12ヵ月間なので、これがそのまま1年目の下限として見込めます。年間の予算を組むときは、この3つの年額が出発点になるでしょう。
金額を見比べるときは、税の表記もそろえておきたいところです。大塚商会は税別と書き、desknet's は3ヶ月PoCプランと伴走支援の欄にだけ税抜と記載しています。SaaSプランの欄と、ネットワールドのページには税の表記がありません。同じ数字に見えても、消費税をどちらで数えているかで、年間の支払額の印象は変わってきます。
ほかの法人向けサービスと横に並べたい方は、法人向け生成AI 38サービスの料金比較もあわせてご覧ください。
何が含まれているか|ユーザー数・トークン・容量の3点セット
公開されている基本プランは、どれもユーザー数・月間トークン数・ストレージ容量の3つで枠が決まります。
トークンは、AIが文章を処理するときの細かい単位で、やり取りする文章の量に応じて消費されていきます。ストレージ容量のほうは、読み込ませた社内文書などを置いておく場所の大きさにあたります。
- たよれーるneoAI Chat:50ユーザー/月間500万トークン/容量5GB/管理機能/生成AIのハイエンドモデルを利用可能
- たよれーるneoAI Chat mini:25ユーザー/月間300万トークン/容量1GB/管理機能を一部に絞り、生成AIの軽量モデルを利用可能
- neoAI Chat for desknet's のSaaSプラン:50人/月間500万トークン/5GB
3か月のPoCプランや、ネットワールドの3ヶ月PoCパッケージも、50人・500万トークン/月・5GB という同じ枠で案内されています。試す段階と本番とで、枠の大きさは変わらない形になっていました。
トークンの枠を人数で割ると、たよれーるneoAI Chat は1人あたり月10万トークン、mini は1人あたり月12万トークンという割り当てになります。トークンが何文字にあたるかは公開されていないため、ここでは枠の大小を比べるための目安として見ておきましょう。
容量の差も見落としやすいところになります。たよれーるneoAI Chat が5GB、mini が1GB で、読み込ませたい社内文書が多い部署ほど、この差は早く効いてきます。規程集やマニュアルを一式預ける使い方を考えているなら、対象の文書がどれくらいの大きさなのかを先に測っておきましょう。
ここで挙げた3社のページのうち、枠を増やすときの単価を金額で出しているのは desknet's の料金表になります。追加25人あたり20,000円/月で、このとき200万トークンもあわせて付与されます。追加100万トークンは10,000円/月、追加5GBは15,000円/月という設定でした。ネットワールドのページでは、3ヶ月PoCパッケージについて、ユーザー数・トークン・ストレージをSaaSプランと同じ費用で追加できると書かれているものの、金額そのものは載っていません。
追加ユーザーの単価を割り戻すと、25人で20,000円ですから追加分は1人あたり月800円まで下がります。基本の枠を50人で割った1人あたり6,000円より、あとから足す人のほうがずっと安いという形になります。
大塚商会のページには、枠を追加するときの単価が書かれていません。ユーザー数・トークン数・容量の追加はオプションになると注記されているだけですから、増やす前提であれば、見積もりの段階で単価を聞いておきたいところです。
定額に見えて定額ではない|上限を超えたときの扱い
3点セットの枠は、超えたときの扱いが窓口によって違っています。大塚商会はユーザー数・トークン数・容量の3つを超過の対象として挙げ、desknet's の注記はトークンとストレージについてのものでした。desknet's でユーザーを増やす場合は、追加25人あたり20,000円/月という別建ての単価になります。
大塚商会のページには「ユーザー数・トークン数・容量が上限を超過した場合、月ごとに従量課金で超過料金が発生いたします。」と明記されています。desknet's の料金表にも「トークンおよびストレージの上限について、月上限を超過した場合は後払いでのご請求となります。」という注記が置かれていました。
同じ超過でも、請求の形は少し違います。desknet's は追加ユーザー・追加トークン・追加容量の単価を公開しているため、超えたぶんの見当を自分でつけられます。大塚商会は単価を出していないので、どの単位でいくら増えるのかは、見積もりのときに確認する項目になります。
月額だけを見て年間の予算を組むと、超過分の請求で見込みが外れてしまいます。使い始めの数か月は利用量が読めないため、上限に近づいたときに誰が気づき、誰が判断するのかも先に決めておきたいところです。
超過を防ぐには、枠の残りを誰かが見ている状態が要ります。月のどこかで使用量を確認し、足りなくなりそうなら早めに追加を決める、という手順を運用に組み込んでおきましょう。部署ごとに使い方の差が出るため、全社の合計だけでなく、どの部署が多く使っているのかも見ておきたいところです。
従量課金という言葉だけでは、何がどの単位で増えるのかは分かりません。desknet's のように追加25人・追加100万トークン・追加5GBという単位が示されていれば、増え方の見当は付きます。単位が示されていない場合は、超えたときに何をもとに計算するのかまで聞いておきたいところです。
費用の管理をどう進めるかは、生成AIのコスト管理でも整理しています。予算を年単位で押さえる会社ほど、超過の扱いは契約の前に握っておきたい条件になります。
誰がどれだけ使っているのかが分からないままでは、枠の設計も社内への周知も進みません。UPGEAR AI(アップギアAI)は、ChatGPT・Claude・Gemini・Perplexityを1つの契約で使える法人向けサービスです(人数無制限)。
契約は年単位|3か月のPoCプランと伴走支援に、試すだけでかかる金額
公開されている本番向けのプランは、どれも1年単位の契約になっています。
大塚商会のページには「両プランとも契約は年間契約となります。」と注記されています。desknet's のSaaSプランの説明にも、最低契約期間は12ヵ月間だと書かれていました。月ごとにやめられる契約ではないため、合わなかったときに止められない期間が、そのまま出費として残ってしまいます。
短く試す道として用意されているのが、3ヶ月PoCプランになります。desknet's の料金表では300,000円×3ヶ月(計900,000円・税抜)で、ユーザー数50人・500万トークン/月・ストレージ5GB・API連携 for desknet's という本番と同じ枠が付きます。「期間終了後の自動更新はされません。」とも明記されているため、試したうえで止める判断もできる形です。ネットワールドの3ヶ月PoCパッケージも、同じ50人・500万トークン/月・5GB の内容で案内されていました。
あわせて検討されることが多いのが、neoAI社による伴走支援になります。desknet's の料金表では500,000円×3ヶ月(計1,500,000円)で、内容は「neoAI社による20時間/3か月間の伴走支援(ノウハウ提供・ハンズオン支援)」と書かれています。20時間で割ると1時間あたり75,000円(税抜)という単価でした。
PoCと伴走支援を両方取ると、本番前の3か月だけで最大2,400,000円(税抜)になります。これは2つとも申し込んだ場合の上限で、伴走支援を付けずにPoCだけを試す進め方も選べます。社内に進められる担当者がいるかどうかで、ここは大きく変わってくるところです。
年間契約の本番プランと、3か月で区切れるPoCプランを並べて見ると、判断の順番がはっきりします。先にPoCで自社の利用量を測り、その実績をもとに本番の枠を決めるほうが、年額の見込み違いは起きにくくなるでしょう。
PoCの3か月は、社内の利用量を実際に測る期間としても使えます。50人・500万トークン/月という枠は本番と同じですから、その3か月で枠のどこまで使ったのかが分かれば、本番の見込みはかなり立てやすくなるでしょう。逆に、PoCの期間に誰もほとんど使わなかった場合は、年間契約へ進む前に立ち止まる材料にもなります。
どこから買うかで、付いてくるものが変わる
neoAI Chat は、提供元から直接買う以外の道が複数あります。窓口ごとに、金額の出方も付いてくるものも変わってきました。
提供環境はSaaS・シングルテナント・お客様Azure環境・オンプレミスの主に4通り
同じ製品でも、どこに置くかで料金の出方が変わります。ネットワールドの本番ライセンスは、SaaSプラン・シングルテナントプラン・お客様Azure構築プランの3種類で案内されていました。SaaSプランは neoAI の Azure 環境上で完結して納期3日、シングルテナントプランはお客様ごとにサーバーを分離して納期2週間、お客様Azure構築プランはお客様の Azure 環境上で完結して納期2ヶ月〜という違いになります。
desknet's の料金表にも、シングルテナントプラン・お客さまAzure環境プラン・オンプレミスプランの料金は問い合わせ扱いになると書かれています。ここで挙げた3社のページのうち、金額が公開されているのは SaaS 型を前提にした構成に限られます。環境を分けるほど、公開されている金額からは離れていきます。オンプレミス版の価格欄が「個別のお見積もり(貴社Azure環境への導入コストと同程度)」となっているのも、同じ理由になるでしょう。
納期の違いも、検討の進め方に効いてきます。SaaSプランは3日で使い始められる一方、お客様Azure構築プランは2ヶ月〜と案内されていました。期末までに形にしたいといった事情があるなら、環境の選択はそのままスケジュールの制約にもなってしまいます。
大塚商会・ネットワールド・ネオジャパンで中身が違う
窓口ごとの違いは、金額よりも付属するものに出ています。大塚商会は「両プランとも専門チームによるサポート支援 ・大塚商会オリジナルアシスタントテンプレートがついております。」と案内し、搭載モデルを「GPT、Claude、Gemini3種類のモデル」と書いていました。
desknet's 版は、グループウェアの desknet's NEO とつないで使う形が前提になります。2026年10月17日に確認した料金表では、PoCプランとSaaSプランの内容に「API連携 for desknet's」が含まれ、以前あった API連携オプション 80,000円/月という別建ての行はなくなりました。desknet's NEO のどの画面からでも呼び出せるほか、文書管理に置いた最新の文書をAIアシスタントへ定期的に反映する仕組みや、アプリ作成ツールの AppSuite にたまったデータを分析する使い方も紹介されていました。
ネットワールドは、API連携・UI連携・Teams連携・伴走支援などをオプションとして並べています。すでにグループウェアや Teams が社内に入っている会社ほど、どこにつなぐかで窓口が決まってくるでしょう。導入後に誰へ相談するのかも、この選択と一緒に決まります。
desknet's 版は、neoAI Chat の席を全員分そろえなくてよい|50人は作る・管理する人の枠
desknet's 版でいちばん大きく違うのは、人数の数え方です。料金表の注記には「本ユーザー数は、neoAI Chatの機能管理およびAIアシスタントの管理に使用されます。」と書かれていて、desknet's NEO 本体からAIアシスタント機能を使わせる社員は、このユーザー数に足す必要がないと案内されています。
同じページには、desknet's NEO を300名で使っている会社の例も載っていました。AIアシスタントを作って管理するのは neoAI Chat for desknet's の50ユーザーで、使うほうは desknet's NEO の全300ユーザー、という分け方です。さらに同社の計算例として、desknet's NEO のスタンダードプラン800円×1000ユーザー(80万円)に、neoAI Chat for desknet's のSaaSプラン50ユーザー30万円を足して110万円という数字も示されています。desknet's NEO 本体の利用料は、使う社員の人数ぶんかかる点は押さえておきましょう。
その代わり、効いてくるのはトークンの枠です。ページには、社員の使い方に応じて利用コスト(トークンの消費量)が増えていく仕組みだと書かれています。月500万トークンを1,000人で分けると、1人あたり月5,000トークンほどになります。毎日使う人が増えれば枠は早く尽き、超えた分は後払いで請求されます。全社に配るなら、追加100万トークンあたり10,000円/月の単価で、どこまで増えそうかを先に見積もっておきましょう。
すでに desknet's NEO を全社で使っている会社なら、この数え方は大きな利点です。反対に、グループウェアが別の製品なら、この形は選べないことになります。どの窓口から買うかは、社内で使っているグループウェアとあわせて決める形になるでしょう。
miniは25名から|金額より先に人数の条件が効く
neoAI Chat mini には、金額の前に人数の条件が付いています。
2026年1月21日のプレスリリースには「「neoAI Chat mini」は、中堅中小企業のお客様が導入しやすいよう、最小25名から最大100名までのユーザー規模でご利用いただけます。」と書かれていました。第一弾として大塚商会を通じ、2026年2月2日から「たよれーる neoAI Chat mini」として提供が始まっています。
社員が10名の会社でも、契約は最小25名からになります。月額110,000円(税別)は25ユーザー分の金額で、実際に使う人数がそれより少ない場合に金額が下がるという記載はありません。年に直すと1,320,000円(税別)となり、人数の少ない会社ほど、使っていない枠のぶんまで負担することになってしまいます。
機能の面でも、上位版との差が先に示されています。プレスリリースには「金融機関で採用されている「neoAI Chat」のセキュリティ水準はそのままに、一部コア機能に制限してご提供します。」「※「neoAI Chat」に比べて、一部上位AIモデルの利用に制限がございます。」と書かれていました。あとから上位版へ移る道は残されており、「※neoAI Chatへのアップグレードもシームレスに対応可能」とも案内されています。
報道でも金額は同じ線で伝えられました。日本経済新聞は「大塚商会、中堅・中小向けチャット型生成AI 月額11万円で」という見出しで報じており、大塚商会のページにある110,000円(税別)と一致します。中堅中小向けという位置づけであっても、10名規模の事務所や会社にとっては、まず人数の条件が壁になってしまうでしょう。
追加オプションの単位については、報道のほうが細かく伝えていました。日本経済新聞の記事によると、容量は5ギガバイト単位、トークンは100万単位、ユーザー数は10人単位で100人まで追加でき、追加オプションの価格は個別見積もりだと書かれています。この100人という数は、プレスリリースで案内されている最大100名までという上限と同じ線になります。単位が示されている一方で、金額はやはり見積もりになる形でした。
上限の側にも線があります。mini は最大100名までとされているため、社員数がそれを超える会社は、はじめから上位のたよれーるneoAI Chat を見ることになるでしょう。100名の手前で採用した場合も、人が増えたときに乗り換えが必要になる点は、先に見込んでおきたいところです。
できること|ノーコードのAIアシスタントと社内文書の読み取り
金額の話から少し離れて、その金額で何ができるのかも見ておきましょう。
ノーコードで業務ごとのAIアシスタントを作る
mini のプレスリリースには、1契約で GPT・Claude・Gemini の3モデルを使える点に加えて、アシスタント作成機能・Deep Research機能・PowerPoint生成機能が挙げられています。アシスタント作成機能は、よく使う指示をひな形として保存し、業務ごとの窓口を用意しておく仕組みにあたります。プログラムを書かずに作れるため、担当するのは情シスでなく現場の方でも構いません。
プレスリリースに挙がっている Deep Research機能は、調べ物をまとめて行わせる使い方にあたります。PowerPoint生成機能のほうは、まとめた内容を資料の形に起こす場面で使われます。どちらも手順を覚えた人から効いてくる機能ですから、社内で誰が先に習熟するのかを決めておくと、立ち上がりは早くなります。
実務では、この作り込みが定着を左右します。契約しただけでは使われず、業務ごとのひな形をいくつ用意できるかで差が出ます。伴走支援のメニューに、アシスタントやプロンプトの共同作成が含まれているのも、そこに手間がかかるためでしょう。
社内文書の読み取り(RAG)と、表・OCRの精度
RAG は、社内の文書を検索して、その中身を根拠に答えさせる仕組みを指す言葉になります。料金の3点セットにストレージ容量が入っているのは、文書を預けて使う形を見込んだ設計と読めます。
一方で、紙の書類やPDFの中にある表をどこまで読み取れるのかについて、読み取りの精度を数値で示した記載はありません。ここは資料請求や見積もりのときに、自社の実物を渡して試させてもらう項目になるでしょう。請求書や申請書のように、形の決まった書類を扱う部署があるなら、先に精度を見ておきたいところです。
読み込ませる文書は、整っているほど答えの質が上がります。同じ内容の規程が複数の版で残っていたり、古い手順書が混ざっていたりすると、AIはその違いまでは判断できません。導入の前に、どの文書を正として預けるのかを決めておくと、後から答えが揺れる原因を減らせます。
GPT・Claude・Geminiを切り替えて使える
使えるモデルは、窓口ごとに表記が違います。大塚商会は「GPT、Claude、Gemini3種類のモデル」と書き、desknet's の機能ページは、2026年9月20日時点の表示として「GPT-5、Claude 4.1 Opus、Gemini 2.5 Pro、GPT-Image-1」と具体的なモデル名まで並べていました。10月17日に確認したときは「ChatGPT・Claude・Geminiなどの最新LLM」という書き方に変わり、新しいモデルが出たときもすぐ使えるようになると案内されています。mini については「一部上位AIモデルの利用に制限がございます」とされているため、どのモデルが使えるのかは、契約前に確認しておきましょう。
複数のAIを1つの環境でまとめて使う考え方は、マルチAIの解説でも整理しています。用途ごとに使うAIを決めておけば、切り替えの判断を各自に委ねる必要がなくなります。
Excel・CSV分析、PowerPoint生成、画像生成などのエージェント機能
ふつうのチャットのほかに、決まった作業を任せる機能もそろっています。大塚商会は業務支援機能として、Deep Research・PowerPoint生成・Excel生成・Excel・CSV分析・画像生成を挙げていました。音声データにも対応していて、議事録づくりにも使えると書かれています。
desknet's 版のページは、もう少し具体的です。Excel編集は、添付したExcelファイルの書式を保ったままセルの中身を書き換える機能で、定型の資料を毎月更新するような作業に向いているでしょう。PowerPoint生成は、添付したPowerPointをもとにスライドを直したり、新しく起こしたりできます。Excel・CSV分析では、集計やグラフづくり、傾向の読み取りまで、やり取りしながら進められると案内されていました。
こうした機能はトークンを多く使いやすいので、月の枠との兼ね合いも見ておきたいところです。mini でどこまで使えるのかは大塚商会のページでは分けて書かれていないため、契約前に確認しておきましょう。
導入後の定着支援とハンズオン
入れただけで使われない状態を避けるため、伴走支援が別メニューとして用意されています。desknet's の料金表では、隔週の定例オンラインMTG、生成AIユースケース表の提供・修正、アシスタントやプロンプトの共同作成(3つ程度)、管理者向け・ユーザー向け勉強会の実施などが内容として挙げられていました。ネットワールドのオプション一覧にも、同じく伴走支援が並びます。
この支援は3か月で1,500,000円(税抜)と決して軽くありません。自社に旗を振れる方がいるのかどうかで、付けるか外すかの判断は分かれるでしょう。
入力したデータの扱いと、管理する側から見えるもの
社内に配る前に、入力した情報がどう扱われるのかを押さえておきましょう。
入力したデータは学習に使われない
公式のよくある質問には、入力したデータの扱いがはっきり書かれています。原文は「入力されたデータがAIモデルの学習に利用されることは一切ありません。」で、通信・保存データはすべて暗号化されるとも書き添えられていました。
置き場所については、desknet's のSaaSプランが「neoAI Azure環境上でneoAI Chatをご提供するプランです。」と説明しています。より高い要件がある会社には、シングルテナントや自社の Azure 環境への構築も選べると案内されており、環境を分けた場合の料金は問い合わせ扱いになります。データをどこに置くかの選択は、そのまま料金の出方につながっています。
個人情報を送る前に止めるガードレールと、ログの書き出し
うっかり入力を防ぐ仕組みについても、窓口のページで触れられていました。desknet's 版は、独自のガードレール機能で個人情報やマイナンバー、クレジットカード番号などの送信を防げるとしていて、チャットログを書き出すエクスポート機能も載っています。誰が何を入れたのかを後から確かめられるかどうかは、社内に配る前に決めておきたい点になります。
大塚商会のページには、入出力データは再学習されず、保存は国内で完結すると書かれていました。そのうえで、IPアドレス制限と個人情報フィルタリングは上位の「たよれーるneoAI Chat」だけの機能になっています。同じ neoAI Chat でも、守りの機能はプランと窓口で変わると見ておきましょう。
権限管理と管理機能|miniで外れるもの
管理機能は基本プランに含まれており、公式のよくある質問には、部署・役職単位のアクセス権限管理に対応すると書かれていました。社内の誰にどこまで見せるかを分けられるため、部署をまたいで配る場合の土台になります。
気をつけたいのは、同じ製品でもプランによって管理機能の範囲が変わる点です。大塚商会のページには、IPアドレス制限・個人情報フィルタリング・グループ管理機能が上位の「たよれーるneoAI Chat」の限定機能だと明記されており、mini には付きません。mini 側の説明も「管理機能を一部に絞り」となっていました。
管理の要件が先に決まっている会社では、金額よりもこの線で選ぶ形になるでしょう。安いほうを選んだあとで要件に足りないと分かると、上位版へ移る作業が別に発生してしまいます。
契約の前に押さえておきたいのは、学習に使わないという扱いが契約条件として書かれているかどうかです。公開ページの記載と、実際に結ぶ契約の条項は別のものになります。窓口が取次である以上、どちらの書面にどこまで書かれるのかも、見積もりと一緒に確認しておきましょう。
見積もりを取る前に揃えておく項目
金額を横に並べるには、こちらから条件をそろえて聞く必要があります。
公開されている金額は、いずれも取次やOEM提供先のパッケージ価格であって、株式会社neoAI の定価ではありません。同じ条件で聞かないと、返ってくる見積もりの前提がずれてしまいます。次の7つを先に決めておくと、どの窓口に聞いても同じ土俵で比べられるようになります。
- 使う人数今の人数と、1年後に増やす見込み。25ユーザー・50ユーザーという区切りをまたぐかどうかで金額が変わります。
- 月間のトークンの見込み全社で月にどれくらい使うか。読めない場合は、超過したときの単価をあわせて出してもらいます。
- 保存する文書の容量読み込ませたい社内文書の量。1GB・5GB という枠に収まるかどうかを確認しておきます。
- つなぎたいシステムグループウェアや社内システムと連携するか。連携の費用が料金に含まれるか、別のオプションになるかを確認します。
- 契約期間と、途中でやめるときの扱い年間契約か、最低12か月か。期間の途中で解約できるかどうかも書面で確認します。
- 上限を超えたときの請求の形月ごとの従量課金か、後払いの請求か。どの単位でいくら増えるのかまで出してもらいます。
- どこから買うか大塚商会・ネットワールド・ネオジャパンのどれを窓口にするか。付いてくる支援と連携先が変わります。
この7つを書いた1枚を先に作っておくと、どの窓口にも同じ条件で聞けます。見積もりが返ってきたら、金額だけでなく、含まれる枠と超過の扱いが同じ書き方になっているかを見比べてください。
特に、超過の扱いが「別途お見積もり」で止まっている場合は、そこを詰めないまま契約すると、後から請求の形で驚くことになってしまいます。
返ってきた見積もりは、金額の欄だけを見て並べても比べられません。含まれるユーザー数、月間のトークン、容量、契約期間、超過の扱いを同じ並びで書き写し、そのうえで金額を横に置いてみてください。条件がそろった時点で、どこが高くてどこが安いのかは自然に見えてきます。
会社で安全に使うために決めておくこと
どの窓口から買う場合でも、会社側で決めておく項目はあまり変わりません。
まず、入力したデータが学習に使われない設定になっているかを、契約の前に書面で確認しておきましょう。次に、誰がどれだけ使ったのかを管理側で見られる状態にしておくと、枠の設計や追加の判断を数字で進められます。
配り方も先に決めておきたいところです。25ユーザー・50ユーザーという枠がある以上、全員に配れない場面が出てきます。配られなかった方が個人のアカウントを業務で使い始めると、会社から見えない利用が社内に残ってしまいます。用意する環境をどこまで広げるかは、金額と同じくらい大事な条件になるでしょう。
使い分けの方針も、先に決めておくと現場が迷いません。調べ物・長い文書の読み込み・文章の下書きで、どのAIを使うかを粗く割り当てておくだけでも、社内からの質問はかなり減ります。
入れる前に決めておく項目を紙一枚にまとめておくと、稟議の場でも話が早くなります。書くのは、誰に配るか、何を入力してよいか、困ったときの相談先はどこかという3点です。ここが決まっていれば、現場は迷わずに使い始められます。
社内ルールの点検には生成AIのセキュリティチェックリストが使えます。ほかの法人向けサービスの料金や選び方は、AI活用コラム一覧にまとめています。
よくある質問
neoAI Chatの料金はいくらですか?
neoAI Chat miniと、たよれーるneoAI Chatは何が違いますか?
月額には何人分と、どれだけの利用量が含まれますか?
上限を超えるとどうなりますか?
3か月だけ試すことはできますか?
desknet's NEOで使う場合、社員全員の分のneoAI Chatの契約が必要ですか?
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