
ChatGPTのタスク機能とは、決めた日時や条件でChatGPTに作業を実行させ、結果を通知で受け取れる機能(OpenAIの日本語ヘルプでの正式名はスケジュール済みタスク)になります。会社の定型業務にも使うことは出来ますが、まず任せるのは、公開情報の要約やリマインドのように、機密を含まない作業にしておくと安心です。社員の個人アカウントで回すと会社からは中身が見えないため、使うなら会社で管理できるアカウントに寄せ、指示文の型と棚卸しの担当を先に決めましょう。
ChatGPTそのものの仕組みや料金、学習設定の全体像は、ChatGPTとは何かをまとめた解説(料金・学習設定・始め方)にまとめています。
ChatGPTのタスク機能(スケジュール済みタスク)とは
タスク機能は、ChatGPTに1回限りの作業や定期的な作業を予約しておき、決めた時刻に実行させる仕組みです。OpenAIのヘルプでは、1回限りまたは定期的なタスクの実行に加えて、変更の監視や、対応するイベントへの応答もできると説明されています。タスクの作成・確認・管理・共有は、画面の「スケジュール済み」という入口から行う形となります。検索ではChatGPT TasksやChatGPTの定期実行と呼ばれることもありますが、指しているのは同じ機能です。
※2026年9月26日時点で OpenAI の公式ヘルプに掲載されている内容です。この記事の仕様・上限・手順は、断りのない限り同じ時点のものです。
通常のChatGPTとの違い
普段のChatGPTは、人が質問したときにだけ答えを返します。タスク機能では、最初に指示とスケジュールを決めておけば、その後は人が画面を開かなくても決めた時刻に実行され、結果が通知で届きます。毎朝同じ質問を打ち込んでいた作業を、1回の設定で置き換えられる点が大きな違いになります。一方で、実行される時点では誰も内容をその場で確かめていないため、結果の確認は後から人が行う前提で考えましょう。
監視タスクとイベントトリガー型タスク
決めた時刻に動く通常のタスクのほかに、2つの型があります。監視タスクは変更を確認し、関連する更新があったときに通知を送るタスクで、以前の実行結果の情報を使い、指定した終了条件を満たすと止まります。イベントトリガー型タスクは、Gmail・Slack・GitHubの対応する動きに反応して実行されるタスクで、ChatGPTのWorkで動く仕組みです。特にイベントトリガー型は社内のメールやチャットに触れるため、会社で使うなら管理者の設定と承認の扱いまで確認が必要となります。
対応プランとプラン別の上限(2026年9月26日時点)
スケジュール済みタスクは無料版から使えますが、同時に持てる数と実行の頻度はプランによって大きく変わります。
対応プランと利用できる人
公式ヘルプでは、対象となる無料版・Go・Plus・Pro・Business・Enterprise・Eduのユーザーと、対象となるヘルスケア向けChatGPTワークスペースのユーザーが使えると案内されています。ただし利用できるかどうかはアカウントやワークスペースの設定で異なり、同じプランでも画面に出ない場合があります。個人向けの料金は、無料版が¥0、Goが¥1,400/月、Plusが¥3,000/月、Proが月額¥16,800からで、Plusの欄にはスケジュール済みタスクが明記されています。仮に社員10人全員にPlusを配ると、個人向けプランを人数分契約する形になってしまいます。しかもPlusなどの個人向けプランには管理コンソールがなく、会社から設定をまとめて管理する仕組みはありません。
※料金は2026年9月16日時点でOpenAIの個人向け料金ページに円で表示されている金額です。ページに税の記載はありません。管理コンソールの有無は同ページの比較表によります。
同時に持てるタスク数の上限
実行中のタスク数には、プランごとに上限があります。
- 無料版とGoは3件
- Plusは5件
- BusinessとEduは10件
- ProとEnterpriseは15件
- その他の対象プランは、アカウントまたはワークスペースによって異なる
上限に達すると、新しいタスクを作ったり、止めていたタスクを再開したりすることが出来なくなります。その場合は、実行中のタスクを一時停止するか削除するか、いずれかのタスクが完了するまで待つ必要があります。
担当者1人のPlusに部署の定期作業を集めると、5件の枠はすぐに埋まってしまうでしょう。部署で回すなら、上限が10件以上ある会社向けのアカウントで作ることを検討してみてください。
実行頻度の上限
実行の頻度も、無料版と有料プランで差があります。
- 無料版は1回限りのタスクか、1日1回までの定期タスク。時刻は朝・午後・夜など、幅のある枠で指定する
- 対象となる有料プランは、1時間に1回までの定期タスクと、正確な配信時刻を設定できる
- イベントトリガー型タスクは、全体で1時間に最大30回、1日に最大720回まで。複数のイベントがまとめて処理される場合がある
始業前の9時に届けたい連絡のように、時刻が決まっている作業は無料版の枠では組みにくくなります。時刻そのものに意味がある業務は、正確な配信時刻を設定できる有料プランで回すことを前提に考えてください。
対応端末と画面(Web・モバイルアプリ・デスクトップアプリ)
使える画面も、アカウントやアプリ、アプリのバージョンによって異なります。ChatGPTのデスクトップアプリに「スケジュール済み」が表示されない場合は、Web版のChatGPTを使うよう公式ヘルプで案内されています。モバイルでプッシュ通知を受け取りたい場合は、対応するChatGPTのモバイルアプリでタスクを作成し、求められたら通知の権限を許可する流れです。なお、デスクトップアプリでは既存のイベントトリガー型タスクを表示できますが、トリガー条件の作成や編集には対応していません。社内で手順書を配るときは、作成はWeb版で行うと書いておくと、迷う方が減ります。
タスクの作り方と、作成から停止までの管理
タスクは、チャットで依頼するか、スケジュール済みのページから作るかのどちらかで作成できます。
タスクの作成手順
作り方の基本は、実行してほしい作業と時期をChatGPTに依頼することです。公式ヘルプでは、荷物が配達されたら知らせて、といった依頼の例が挙げられています。スケジュール済みに移動して、そこからタスクを作成しスケジュールを設定する方法もあります。注意したいのは、プロジェクトの中でタスクを作った場合、そのプロジェクトにアップロード済みのファイルや保存されたファイルにはアクセスできない点になります。プロジェクトにアップロードした社内資料を、そのプロジェクトのタスクで定期的にまとめる使い方は、この仕様では組めません。
スケジュール済みページでの確認
作ったタスクは、スケジュール済みのページに一覧で表示されます。このページではタスクの作成、結果やスケジュールの確認、一時停止と再開、編集、削除が出来ます。設定の通知からタスクを管理を選ぶ方法や、会話のその他のオプションメニュー(•••)からスケジュール済みタスクを表示を選ぶ方法でも、同じ一覧を開くことが可能です。
編集・一時停止・再開・削除
個別のタスクを直したいときは、タスクの会話の中でタスクのタイトルを選ぶと、タスクパネルが開きます。タスクパネルでは編集・一時停止・管理・削除ができ、止めたタスクの再開はスケジュール済みのページから行えます。なお、スケジュール済みからタスクを削除しても、そのタスクに関連付けられたチャットは消えずに残ります。反対に、チャットの側を削除するとタスクは一時停止し、共有したリンクは残ったままとなってしまいます。
通知設定(プッシュ・メール・両方)
結果の受け取り方は、設定の通知で、プッシュ・メール・その両方から選べます。ブラウザーの通知権限がオフになっているとお知らせが出るので、許可を選んでください。部署の定型業務に使うなら、担当者が普段見ている経路に合わせて、メールでも受け取る設定にすると見落としが減るでしょう。
部署の定型業務に向く作業・向かない作業
会社で任せてよいかどうかは、扱う情報が社外に出てもよいものか、結果を人が確かめられるか、の2点で判断すると整理しやすくなります。
活用例(総務・経理・営業の定型業務)
向いているのは、公開されている情報を使い、決まった形でまとめ直す作業です。例えば総務なら、毎週月曜に労務や法改正に関する公開ニュースの要点をまとめさせる使い方が考えられます。経理では、月末の締め作業の前に確認項目を並べたリマインドを届ける使い方がよく合います。営業であれば、業界の公開ニュースを毎朝3行で要約させたり、取引先の公式サイトのお知らせの新着を監視タスクで確認させたりすることも考えられます。新人研修の期間中に、毎日1つずつ用語の小テストを届ける学習用の使い方もあります。
向かない作業
一方で、プロジェクトのファイルを読ませる作業は、先ほどのとおりプロジェクト内のタスクがそのファイルにアクセスできないため向いていません。顧客名や社員の個人情報を扱う作業も、指示文に書き込む必要が出るため避けるべきです。社外へのメール送信や外部データの書き換えを伴う作業は、承認が必要な場合があり、承認が終わるまでタスクが止まる仕組みとなります。人の判断が要る業務をそのまま任せるのではなく、判断の材料を集める段階までを任せる、と線を引いてみてください。
できないこと(音声チャット・GPTs・プロジェクトのファイル)
公式ヘルプでは、スケジュール済みタスクは音声チャットとGPTsには対応していないと明記されています。社内でGPTsを作って部署に配っている会社でも、そのGPTsをタスクで定期実行する使い方は出来ません。使えるモデルと使用上限も、タスクの内容、プラン、ワークスペースの設定によって変わります。
結果は人が確認し、届かない日がある前提で使う
タスクは人が見ていない時間に動くため、出てきた要約や数字はそのまま社外に出さず、担当者が目を通してから使うことが前提です。また、使われていないタスクは自動的に一時停止する場合があり、承認待ちや関連するチャットの削除でも止まることがあります。無料版では時刻が朝・午後・夜といった幅のある枠になるため、決まった時刻に届くとは限りません。リマインドが来なかっただけで業務が止まる作業は、タスクだけに頼らないようにしましょう。
社員の個人アカウントで回すと、会社からは見えない
会社がタスク機能を気にかけたい理由は、便利さよりも、誰がどんな定期作業を回しているかが見えなくなる点にあります。タスク機能は無料版でも使えるため、社員が自分の個人アカウントで業務の定期作業を始めること自体は難しくありません。個人アカウントのデータエクスポートには、スケジュール済みタスクや共有タスクリンクは現在含まれないと公式ヘルプに書かれています。本人がデータを書き出しても、回していたタスクの指示は手元に残らないことになります。
学習の扱いにも差があります。無料版・Plus・Proでは、「すべての人のためにモデルを改善する」設定がオンの場合、プロジェクトからアクセスした情報をモデルの学習に使うことがあると、ChatGPTのプロジェクトに関する公式ヘルプに書かれています。Business・Enterprise・Eduのワークスペースのデータは、デフォルトでは学習に使われない扱いです。個人向けプランでも学習への利用は設定で無効にできますが、その操作は社員一人ひとりに任せることになってしまいます。
さらに、個人アカウントで作ったタスクの共有リンクは、リンクを知っている人なら誰でも表示できます。指示文に取引先の名前や社内の事情を書いたタスクを気軽に共有すると、社外の人にまで中身が読める状態となってしまいます。こうした会社から見えないAIの使い方は、野良AI(シャドーAI)と呼ばれる問題の一つになります。禁止を掲げるだけでは個人での利用はなくならないため、会社として使える環境を用意したうえで、どこまで任せるかを決めることが現実的です。
個人アカウントに散らばる前に、AIを使う環境を会社で1つにまとめる選択肢もあります。UPGEAR AI(アップギアAI)は、ChatGPT・Claude・Gemini・Perplexityを1つの契約で使える法人向けサービスです(人数無制限)。
タスクの共有リンクで部署に指示文の型を配る
部署の全員に同じ定期作業を回してもらいたいときは、タスクの共有リンクを使うと、指示文の型をそのまま配ることが出来ます。対象のタスクを共有すると、受け取った人はその指示を確認し、自分用の別のコピーを作成できます。共有の手順は、スケジュール済みでタスクの(•••)から共有を選び、タスクを共有の画面で内容を確かめてリンクをコピーする流れです。完了したタスクは新たに共有できないため、配る型は実行中か一時停止中のうちに共有しておきましょう。
共有リンクに含まれるもの
共有リンクに含まれるのは、タスクのタイトル、指示、スケジュール、元のタイムゾーンのスナップショットです。リンクを開ける人は誰でも指示の全文を確認でき、タイトルはリンクのプレビューに表示される場合もあります。
メモリー・カスタム指示は共有リンクに含まれない
反対に、作成者の名前、チャット履歴、過去のタスク結果、保存済みのメモリー、カスタム指示、添付ファイル、接続済みアプリのデータや認証情報は含まれません。作成者のメモリーやカスタム指示は受け取った方には渡らないため、配る指示文には、出力の形や前提となる条件をすべて書き込んでおきましょう。
- 含まれるもの:タスクのタイトル、指示、スケジュール、元のタイムゾーンのスナップショット
- 含まれないもの:作成者の名前、チャット履歴、過去のタスク結果、保存済みメモリー、カスタム指示、添付ファイル、接続済みアプリのデータや認証情報
ワークスペースのリンクと個人アカウントのリンクの違い
誰がリンクを開けるかは、作成したアカウントの種類で変わります。個人アカウントで作ったリンクは、知っている人なら誰でも表示できます。対象となるBusiness・Enterprise・Eduのワークスペースで作ったリンクを開けるのは、そのワークスペースのメンバーだけとなります。また、BusinessやEnterpriseのメンバーは個人アカウントのリンクを表示できても、そのワークスペースではスケジュールできない決まりがあります。
社内に配る型は、会社のワークスペースで作ったタスクから共有するのが安全です。
元のタスクを直してもリンクは更新されない
元のタスクを変更しても、共有リンクは自動では更新されません。指示文を直したときは、タスクを共有の画面からリンクをコピーし直し、部署に配り直す必要があります。リンクを削除しても、元のタスクや、受け取った方がすでに作ったコピーは削除されない点も覚えておきたいところになります。
接続アプリとイベントトリガー型タスクの権限
GmailやSlackとつながるタスクは便利な反面、会社のメールやチャットに触れるため、管理者の設定と承認の扱いを先に確かめておく必要があります。アカウントやワークスペースで使える場合、スケジュール済みタスクではGmail・Slack・GitHubなどの対応アプリを使えます。管理されたワークスペースでは、アプリを使えるかどうかはワークスペースの設定と管理者の権限によって決まります。ワークスペースの管理者は、アプリの利用可否、永続的な権限、許可する操作を管理できる場合があります。メッセージの送信や外部データの変更には承認が必要な場合があり、承認までタスクは一時停止となります。
イベントトリガー型タスクを使える条件
イベントトリガー型タスクは、Plus・Pro・Business・Enterprise・Eduの対象ユーザーと、ヘルスケア向けChatGPTワークスペースで使えます。無料版とGoのアカウントでは作成できず、FedRAMPのワークスペースでも使えない扱いです。Enterprise・Edu・ヘルスケア向けでは、管理者がイベントトリガー型のスケジュール済みタスクを許可する設定を有効にするまで、メンバーは作成できません。作る手順は、設定のアプリでGmail・Slack・GitHubのアカウントを接続し、Workでイベントと実行させたい操作を入力してから、トリガー・条件・プロンプトを確かめて認証を済ませる流れになります。Gmailのタスクは新着メッセージに反応でき、送信者や件名で絞り込むことも出来ます。Slackのチャンネルを見張る場合は、監視する各チャンネルに@ChatGPTを追加しておく必要があります。
部署で使うなら、どのチャンネルやメールに反応させてよいかを管理者と決めてから作り始めてください。
指示文の書き方と、書いてはいけない情報
指示文は、いつ・何を・どの形でまとめるかを1つの文で言い切ると、結果が安定しやすくなります。
指示文のコツ(いつ・何を・どの形式で)
いつ実行するかは、毎週月曜の朝9時のように曜日と時刻まで書きます。何をするかは、対象の範囲と除外するものを分けて書くと、余計な情報が混ざりにくくなります。どの形でまとめるかは、3行の要約、箇条書き5つまで、といった出力の形と量を指定するのが効果的です。結果を受け取った担当者が何を確認すればよいかも、指示文の最後に1行添えておくと扱いやすくなります。
タイトルと指示に書かない情報
共有リンクを開ける人は誰でも指示の全文を読めるため、公式ヘルプはタイトルや指示に、健康情報、金融情報、パスワード、口座番号などの機密性の高い個人情報を含めないよう注意を促しています。会社で使う場合は、これに顧客名、取引金額、社員の氏名や評価、未公表の計画を加えて、書かない情報として決めておくのが無難です。
総務・経理向けの指示文のひな形
そのまま使える形の例を3つ挙げます。固有名詞や社内の数字は入れず、公開情報と一般的な確認項目だけで組んでいます。
【総務:法改正・労務の要点】 毎週月曜の朝9時に、日本の労務・社会保険・税に関する公的機関の発表や公開ニュースから、中小企業の総務担当が知っておくべき更新を最大5件選んでください。各件は見出し1行と要点2行にまとめ、出典の名前とURLを付けてください。該当がない週は「今週は該当なし」とだけ書いてください。 【経理:月末締めのリマインド】 毎月25日の朝9時に、月末締めの前に確認する項目を箇条書きで出してください。項目は、未処理の経費精算の催促、請求書の発行漏れの確認、支払予定の最終確認、翌月の固定費の見直しの4つとし、各項目に確認のコツを1行添えてください。社名や金額は書かないでください。 【営業:業界ニュースの朝の要約】 毎朝8時に、〇〇業界の公開ニュースから前日分の主な話題を3件選び、各3行で要約してください。最後に、顧客との会話で触れやすい話題を1つ提案してください。
※時刻を指定したひな形は、正確な配信時刻を設定できる有料プランを前提にしています。無料版では朝・午後・夜などの枠での指定となります。
止まりやすい設定と直し方
タスクが届かなくなったときは、次のどれに当てはまるかを順に確かめると原因を絞り込めます。
使われていないタスクが自動で一時停止した
使われていないタスクは、自動的に一時停止する場合があります。スケジュール済みのページで状態を確認し、必要なものだけを再開してください。結果を誰も読んでいないタスクであれば、再開せずに削除してもよいでしょう。
上限に達して新しいタスクを作れない
実行中のタスク数が上限に届いていると、新しいタスクの作成や再開が出来ません。役目を終えたタスクを一時停止か削除して、枠を空けてから作り直してください。
承認待ちで止まっている
メッセージの送信など承認が必要な操作を含むタスクは、確認が終わるまで一時停止したままとなります。承認を求められたときに担当者が気づけるよう、通知の受け取り方もあわせて見直してみましょう。
関連するチャットを削除してしまった
タスクに関連付けられたチャットを削除すると、タスクは一時停止します。会話の履歴を整理するつもりで、定期作業まで止めてしまわないよう注意しましょう。
通知が届かない・画面にスケジュール済みが出ない
ブラウザーの通知権限がオフになっているとお知らせが表示されるので、許可を選びます。モバイルでプッシュ通知を受け取るには、対応するモバイルアプリでタスクを作成し、通知の権限を与える必要があります。デスクトップアプリにスケジュール済みが表示されないときは、Web版のChatGPTを使ってください。
異動・退職時の棚卸しチェックリスト
担当者が異動や退職をするときは、アカウントを止める前に、その人が回していたタスクと共有リンクを整理しておく必要があります。チャットを消してもタスクは止まるだけで共有リンクは残り、タスクを消してもチャットは残るため、片方だけの整理では漏れが出てしまいます。
- 回しているタスクを一覧で書き出すスケジュール済みのページで、タスク名、指示、スケジュール、結果の受け取り方を控えます。個人アカウントのデータエクスポートにはタスクが含まれないため、指示文は手で写して残します。
- 引き継ぐタスクを後任のアカウントで作り直す共有リンクを使えば、後任が指示を確認して自分のコピーを作れます。会社のワークスペースで作ったリンクは、同じワークスペースのメンバーだけが開けます。
- 共有リンクを削除するスケジュール済みでタスクの(•••)から共有を開き、ゴミ箱のアイコンから共有を削除します。リンクを消しても、受け取った方がすでに作ったコピーは残ります。
- 不要なタスクを削除し、チャットも整理するタスクを削除しても関連するチャットは残ります。チャットだけを消した場合はタスクが一時停止し、共有リンクは残ります。
- 接続アプリの扱いを確かめるGmail・Slack・GitHubを接続していたタスクは、どのアカウントでどの操作を許可していたかを管理者と確認します。
- アカウントを削除する前に、共有リンクをすべて消す公式ヘルプは、アカウントを削除する前に、元のタスクから共有タスクリンクをすべて削除するよう案内しています。
異動や退職のときだけでなく、月に1回は部署ごとにタスクの一覧を見直す日を決めてみてください。
社内ルールに足す文のひな形
既存の生成AIの社内ルールに、タスク機能の扱いを数行足すだけでも運用は安定します。ガイドライン全体の作り方は生成AIの社内ガイドラインの作り方をご覧ください。
第◯条(ChatGPTのスケジュール済みタスクの利用) 1. 業務でスケジュール済みタスクを使うときは、会社が契約したワークスペースのアカウントで作成する。個人アカウントで業務のタスクを作成してはならない。 2. タスクのタイトルと指示には、顧客名、取引金額、個人情報、パスワード、口座番号、未公表の情報を書かない。 3. Gmail・Slack・GitHubなどの接続アプリを使うタスクは、事前に情報システム担当の承認を得る。 4. タスクの結果は、担当者が内容を確認してから社内外に共有する。 5. タスクを部署に配るときは、会社のワークスペースで作成した共有リンクを使う。指示を変更したときはリンクを作り直し、古いリンクは削除する。 6. 各部署の責任者は毎月1回、部署で使っているタスクと共有リンクの一覧を確認し、不要なものを削除する。 7. 異動・退職の際は、本人と責任者がタスクの引継ぎと共有リンクの削除を行ってから、アカウントを停止する。
条文の言い回しは、自社の規程の書き方に合わせて直して使うことが出来ます。
会社で安全に使うには(学習させない設定・ログ・配布・複数AI)
会社でタスク機能を使うなら、学習に使わせない設定、記録の残し方、社員への配り方、ほかのAIとの使い分けの4つを先に決めておくことが大切です。
学習させない設定を全員にそろえる
Business・Enterprise・Eduのワークスペースのデータは、デフォルトでは学習に使われません。個人向けプランでも学習への利用は設定で無効にできますが、社員一人ひとりの操作に任せる形になるため、設定漏れを会社から確かめられない状態となってしまいます。法人プランの料金や違いはChatGPTの法人プランの料金で比べられます。
記録を残す方法を決める
スケジュール済みタスクは、Enterpriseのお客様向けのCompliance APIの対象になっています。ただし共有タスクリンクと、そこに保存されたスナップショットは現在対象外です。Compliance APIを使わない会社では、どのタスクを誰が回しているかを部署ごとの台帳に残し、月1回の棚卸しで照らし合わせる運用が現実的でしょう。
社員への配り方と、ほかのAIとの使い分け
部署に配るときは、会社のワークスペースで作った共有リンクで指示文の型を渡すと、同じ形の結果がそろいやすくなります。予約実行はほかのAIにもあり、Geminiの予約アクションは一度に最大10個まで有効にでき、アクティビティの保存をオンにしておく必要があります。ClaudeのScheduled tasksは有料プラン(Pro・Max・Team・Enterprise)向けで、Microsoft 365 Copilotのスケジュール済みプロンプトは最大10件まで、Microsoft Copilotのライセンスが必要です。それぞれ上限や前提が異なります。部署ごとにどのAIで何を回すかをばらばらに決めると、管理する場所が増えてしまいます。各社の予約実行の比較はAIタスク管理の記事に、複数のAIを1つの環境でまとめて使う考え方はマルチAIの解説にまとめています。
※他社の機能は2026年9月25日時点で各社の公式ページに掲載されている内容です。
部署で繰り返し使う指示文を、ログの残る環境で共有する
UPGEAR AI(アップギアAI)は、ChatGPT・Claude・Gemini・Perplexityを1画面で切り替えて使える法人向けサービスです。全モデルで学習非利用を標準適用し、管理画面では「誰が・いつ・どのAIを・どう使ったか」を一覧で確認できます。部署でよく使う指示文や手順はカスタムプラス(社内版のBOT)にして社内限定で共有でき、会話履歴と利用ログは国内サーバー(AWSの日本リージョン)で管理します。料金は月額30,000円(税抜)から。どのプランも利用人数は無制限で、料金は利用量に応じたプラン設計です(人数の目安はライト1〜5名、スタンダード6〜20名、プレミアム21〜50名)。
UPGEAR AIの詳細を見るよくある質問
ChatGPTのタスク機能は無料版でも使えますか?
Plusでは何件までタスクを持てますか?
社内のファイルを読ませて定期的に要約させることはできますか?
タスクの共有リンクから、作成者のメモリーや過去の結果は見えますか?
ChatGPTのタスクでGPTsを定期実行できますか?
社員が退職したら、その人が作ったタスクはどうなりますか?
まとめ
ChatGPTのタスク機能(スケジュール済みタスク)は、決めた日時や条件でChatGPTに作業を任せ、結果を通知で受け取れる機能になります。無料版から使えますが、実行中のタスク数は無料版とGoが3件、Plusが5件、BusinessとEduが10件、ProとEnterpriseが15件と、プランで差があります。
会社の定型業務では、公開情報の要約やリマインドのように機密を含まず、人が結果を確かめられる作業から任せるのが無理のない進め方です。社員の個人アカウントで回すと中身が会社から見えず、データエクスポートにもタスクは含まれません。会社のワークスペースで作った共有リンクで指示文の型を配り、タイトルと指示に書かない情報、接続アプリの承認、月1回の棚卸しを社内ルールに足してみてください。
法人のAI活用に関するほかの記事は、AI活用コラム一覧からご覧いただけます。
