Anthropic、株式5%を公益基金に

COPLUS AI NEWS朝版

AIの稼ぎは社会へ還す仕組みを、AIの部品は競合どうしの協力で

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Anthropicが、自社株式の一部を社会のために使う新しい基金を設ける方針を発表しました。一方、半導体の分野では、韓国のサムスン電子がNVIDIA向けの特注メモリーの一部に、ファウンドリー事業で競合する台湾TSMCの工場も使うと報じられています。AIが大きな事業になるほど、その成果の使い道と、供給を支える体制の両方が問われ始めています。

① Anthropic、自社株式の5%を新設の「Anthropic Public Benefit Fund」に拠出する方針 AIが雇用に与える影響などへの対応を例に挙げる

出典:Anthropic公式発表 公開日:2026年10月18日

Claudeを開発する米Anthropicは10月18日、自社株式の5%を新たに設ける「Anthropic Public Benefit Fund」に拠出する方針を発表しました。拠出は株主の承認が条件で、同社の企業価値が基準から50%増えるごとに、取締役会の判断で2%ずつ上乗せできる仕組みとしています。同社は、従来の非営利団体への大口寄付や、特定の人々への直接の分配なども検討しうるとし、AIが雇用に与える影響を取り組みが必要な分野の例に挙げています。基金の株式はロビー活動や政治献金には使わないとし、運営体制や上乗せの基準は今後数カ月で公表するとしています。

💡 コプラスの視点

AIの開発元が、自社の成長と雇用への影響をあわせて扱う姿勢を示した形です。社内でAIを広げる際も、作業時間の削減だけでなく、空いた時間を誰がどの仕事に充てるかまで決めておくと、現場の不安を抑えながら定着させやすくなります。

Anthropicの発表を読む(英語)→

② サムスン電子、NVIDIA向け特注HBMの土台部分にTSMCの3nmを活用へとソウル経済新聞が報道 需要の伸びに供給が追いつかず

出典:ソウル経済新聞(Seoul Economic Daily) 公開日:2026年10月18日

韓国のソウル経済新聞は10月18日、サムスン電子がNVIDIA向けの特注の広帯域メモリー(HBM)について、土台となる「ベースダイ」を台湾TSMCの3nmプロセスも使って生産を広げると報じました。TSMCでの生産が確定したわけではないとも伝えています。業界関係者の話として、NVIDIAの要請によるもので、記憶を担うDRAM部分(コアダイ)はサムスンの1c DRAMで作る一方、自社のベースダイ生産ラインだけでは特注品の量に対応しきれないと伝えています。サムスンは自社の2nmプロセスでの生産も検証しているとされます。記事は、来年(2027年)のHBM需要が前年比91%増えるとのUBSの予測を紹介し、需要に対して供給が約10%不足するとの見方も伝えています。記事中にサムスン、TSMC、NVIDIAの3社のコメントは掲載されていません。

💡 コプラスの視点

報道が事実であれば、AI向けのメモリーは競合どうしが手を組むほど供給が逼迫していることになります。部品の不足はクラウドの利用料やAIサービスの料金に波及することもあるため、AIの利用費は単価が変わる前提で予算を組み、利用量を定期的に確認しておくと安心です。

ソウル経済新聞の記事を読む(英語)→

本日のまとめ

Anthropicの基金は、AIで生まれる価値を雇用への影響などに振り向ける仕組みを、開発元みずから用意しようとする動きです。サムスンとTSMCの報道は、AI向け部品の需要が、競合どうしの協力を促すほど大きいことをうかがわせます。AIを使う側にとっては、人の働き方と利用コストの両方を見ながら導入を進めることが大切になります。

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