ChatGPT Canvasの現在の扱いと、代わりのライティングブロック・コードブロック、会社での案内のしかた

ChatGPT Canvas(キャンバス)とは、ChatGPTのチャットの横に専用の編集画面を開き、文章やコードをAIとやり取りしながら書き直せた機能です。2026年5月28日のGPT-5.5 Instantの更新で、canvasはGPT-5.5 InstantとGPT-5.5 Thinkingでは使えなくなり、文章とコードはチャットの回答の中にある「ライティングブロック」「コードブロック」で扱う形に変わりました(OpenAIのリリースノートの記載)。有料プランの利用者は、旧モデルが終了するまでの限られた期間はcanvasを使える、と告知されました。その後、対象となる有料プラン(Goを除く)にはGPT-5.6 Solが順次提供され、FreeとGoにはGPT-5.6 Lunaが提供されています(OpenAIのヘルプ・2026年9月19日確認)。今の文章とコードの機能は、ヘルプではライティングブロックとコードブロックとして説明されています。この記事では、社員から「Canvasが出ない」と聞かれる総務・情シスの担当者や、会社でChatGPTを管理する人に向けて、以前のcanvasでできたことが今どこでできるのか、社内にどう案内すればよいのかを整理します。ChatGPT全体の料金や学習の設定は、ChatGPTとは?会社で使う前に知る料金・学習設定・始め方で解説しています。

※2026年9月19日時点でOpenAIの公式ヘルプ・リリースノートで確認した内容です。英語の原文は自然な日本語に訳して紹介しています。日本語版のヘルプは機械翻訳で、実際の画面の表記とは異なる場合があります。

ChatGPT Canvas(キャンバス)とは|チャットの横に開いていた編集画面

ChatGPT Canvasは、2024年10月にOpenAIが早期ベータ版として発表した、チャットとは別の編集画面で文章やコードを仕上げるための機能でした。発表記事の題名は「キャンバスが登場」です。モデルのリリースノートには「Introducing GPT-4o with canvas」(2024年10月3日)という項目があり、canvasは早期ベータの段階だと書かれていました。

通常のチャットは、質問と回答が上から下へ積み重なっていく形式です。これに対してcanvasは、文書やコードを1つの画面に置いたまま、AIに一部を直させたり、自分で書き換えたりできる点が特徴でした。企画書の下書きを何度も手直しする、社内向けの案内文を少しずつ整える、といった使い方に向いていました。

2025年2月6日のリリースノートでは、canvasのツールバーから、ReactやHTMLで作った画面、文書、コードを共有できる機能が加わったと告知されています。つまりcanvasは、文章の編集画面であると同時に、簡単なWebページや画面の試作を人に見せる場所としても使えました。

なお、以前のcanvasの使い方を説明していたOpenAIの公式ヘルプ記事は、2026年9月19日時点で表示されない状態です。現在の文章とコードの機能は、後で紹介する「ChatGPT でのライティングブロックとコードブロックの使用」というヘルプで説明されています。

通常のチャットとの違い

以前は、チャットとcanvasは画面が分かれていました。会話を続けながら、横の編集画面で文書を育てていく、という使い分けです。今は、この区別がチャットの中に溶け込んでいます。ライティングブロックとコードブロックはチャットの回答の中に表示され、その場で直接書き換えたり、選んだ部分の修正を頼んだりできます。

社員への説明としては、「別の画面を開く機能がなくなったのではなく、編集できる区画が回答の中に入った」と伝えると理解されやすくなります。探しているボタンが見つからないのは、機能の置き場所が変わったためです。

GPT-5.5の更新でCanvasはどうなったか|ライティングブロックへの移行

2026年5月28日の更新で、canvasはGPT-5.5 InstantとGPT-5.5 Thinkingでは使えなくなり、文章とコードはチャットの回答内のブロックで扱う形に変わりました。これはOpenAIのリリースノートに明記されている変更で、一時的な不具合や設定の問題ではありません。

2026年5月28日のリリースノートに書かれていること

ChatGPTのリリースノートとモデルのリリースノートには、「GPT-5.5 Instant Update」として同じ文が載っています。内容を訳すと次のとおりです。

OpenAIのリリースノート(2026年5月28日)の要旨:この更新により、canvasはGPT-5.5 InstantとGPT-5.5 Thinkingでは利用できなくなる。文章作成とコーディングの機能は、ライティングブロックとコードブロックを通じて、チャットの回答の中で直接使えるようになった。有料ユーザーは、旧モデルが提供終了になるまでの限られた期間、旧モデルを通じてcanvasを使い続けられる。

ポイントは3つです。1つ目に、canvasがなくなったのはGPT-5.5 InstantとGPT-5.5 Thinkingの2つのモデルで、変更は告知されたものであること。2つ目に、文章とコードの編集機能そのものは、形を変えてチャットの回答の中に残っていること。3つ目に、canvasを使い続けられる道として示されたのは、有料ユーザーが旧モデルを使う場合だけで、それも期間が限られていることです。

その後、対象となる有料プラン(Goを除く)にはGPT-5.6 Solが順次提供され、FreeとGoにはGPT-5.6 Lunaが提供されています(OpenAIのヘルプ・2026年9月19日確認)。同じヘルプは、以前のモデルも対応している環境では引き続き使える場合があると説明しています。今の文章とコードの機能は、ヘルプではライティングブロックとコードブロックとして説明されており、社内での案内もこの2つを前提にするのが確実です。

有料プランは旧モデルで限られた期間使えるとされた

5月28日の告知では、有料プランの利用者は旧モデルに切り替えれば限られた期間canvasを使えるとされていました。同じ告知でo3は2026年8月26日にChatGPTから終了するとされていました。

2026年9月19日時点で、canvasを選べる旧モデルが各社員の画面に残っているかどうかは、プランや設定によって異なる可能性があるため、この記事では断定しません。社内で案内するときも、旧モデルに頼る前提の手順を作るのではなく、ライティングブロックとコードブロックを使う手順に切り替えておくほうが、次の変更で案内し直す手間を減らせます。

「Canvasが使えない」「どこにあるか分からない」ときの確かめ方

社員から「Canvasが出ない」「どこにあるのか分からない」と聞かれたときは、次の順に確かめると原因を切り分けやすくなります。

  1. 今のChatGPTでは、文章とコードは回答の中のライティングブロックとコードブロックで扱う形になった、と伝える(2026年5月28日の更新で、GPT-5.5 InstantとGPT-5.5 Thinkingからcanvasが外れた)
  2. 文章やコードを作りたいだけなら、いつもどおり依頼すれば回答の中にライティングブロックやコードブロックが表示される形になった、と案内する
  3. それでも編集の操作が見当たらない場合は、プラン・端末・ワークスペースの設定・モデル・機能の提供状況によって使える操作が違う、というヘルプの説明を踏まえ、PCのブラウザで試してもらう
  4. 有料プランで旧モデルのcanvasをどうしても使いたい場合は、本人の画面で旧モデルを選べるかを確かめてもらう。ただし告知では期間が限られるとされている点を必ず添える

代わりになったライティングブロックとコードブロック

今のChatGPTでは、文章はライティングブロック、コードはコードブロックという、チャットの回答の中に表示される編集できる区画で扱います。OpenAIのヘルプ「ChatGPT でのライティングブロックとコードブロックの使用」は、文章作成とコーディングの機能はこの2つを通じてチャットの回答内で直接使えると説明し、同時に、使える操作はプラン、デバイス、ワークスペースの設定、モデル、ロールアウトの状況によって異なると注記しています。

ライティングブロックでできること

ヘルプに挙がっているライティングブロックの操作は次のとおりです。

  • 本文を直接編集する、コピーする
  • 選んだテキスト、または下書き全体について修正を依頼する
  • 全画面の編集ビューで開く
  • 最近のAIによる編集を元に戻す、やり直す
  • 対応しているメールの下書きを送信する、またはメールアプリで開く
  • 対応している文書の下書きをライブラリに保存する
  • 書式を整える(太字と斜体、見出し、リンク、箇条書きと番号付きリスト、チェックリスト)

ヘルプでは、ライティングブロックを使う依頼の例として、上司への返信メールの下書き、チーム向けの短いSlackでの報告、メモを1ページの文書にまとめる、といった文例が紹介されています。社員には「メールや報告書の下書きを頼めば、その回答の中で直せる」と伝えれば十分です。

コードブロックでできること

コードブロックでは、コピー、言語の表示、直接編集、編集の依頼、全画面表示ができます。さらに、コードとプレビューを切り替えて、HTMLのページ、Reactのコンポーネント、SVG、Mermaidの図、Vega・Vega-Liteのグラフを確認できます。対応しているPythonのコードは実行してコンソールの出力を見られ、共有できる場合は読み取り専用のリンクも作れます。

ヘルプでは、コードのプレビューと実行には隔離された実行環境(サンドボックス)が使われ、外部への通信を許可するかは管理者が設定できる、と説明されています。

長い文書は全画面のライティングブロックとライブラリへ

canvasで提案書や報告書のような長い文書を作っていた人の移り先は、全画面のライティングブロックです。2026年6月8日のリリースノート(Web版の更新)には、次の趣旨が書かれています。

  • ライティングブロックは、エッセイ、PRD(製品要求仕様書)、レポート、ブログ記事、メモなど、長文の文書作業にも対応した
  • 長い文章は、集中して書ける全画面のエディタで開ける
  • 文書をライブラリに保存でき、後から探す・使い回す・編集することができる
  • 文書の横幅の拡大、見やすいタイトル、長い文書の目次、ダウンロードへの対応、元に戻す・やり直すの修正、保存の改善、読み込み中の表示の改善が加わった

以前のcanvasは会話の中で文書を育てる使い方が中心でしたが、ライブラリに保存できるようになったことで、作った文書を後から探して再利用しやすくなりました。一方、会社の文書がChatGPTのアカウントの中に貯まっていくことにもなるため、保存先の考え方は後の会社で使うときの設定で整理します。

以前のcanvasでできたことと、今どこでできるかの対応

以前のcanvasの主な操作の多くはライティングブロックとコードブロックに引き継がれていますが、文章のショートカットのように、今のヘルプに同じ記載が見当たらないものもあります。まず全体の対応をまとめ、そのあと項目ごとに説明します。

以前のcanvasと今の対応(2026年9月19日時点の公式ヘルプ・リリースノートによる)

開き方
以前:チャットの横に編集画面を開く。今:依頼に対する回答の中にライティングブロック・コードブロックが表示される
範囲を選んだ部分修正
今:選んだテキスト、または下書き全体の修正を依頼できる
直接編集
今:ライティングブロック・コードブロックとも直接編集できる
文章のショートカット
以前:長さや読解レベルの変更、絵文字の追加など。今:ライティングブロックのヘルプに同じ記載はない
コード向けのショートカット
以前:発表時の記事で紹介されていた。今:コードブロックのヘルプに記載はなく、編集の依頼で行う
戻す操作
今:最近のAIによる編集を元に戻す・やり直す
コードのプレビューと実行
以前:ReactやHTMLのコードを扱い、共有できた。今:HTML・React・SVG・Mermaid・Vegaのプレビュー、Pythonの実行
書き出し・保存
今:コピー、長文のダウンロード(Web)、ライブラリへの保存
共有
以前:canvasのツールバーから共有。今:コードブロックは共有できる場合に読み取り専用リンク

開き方:以前は編集画面を開き、今は依頼すれば回答の中に表示される

発表時(2024年10月)の記事では、以前のcanvasは、ベータ期間中はモデルピッカーで選ぶ、依頼文に「canvasを使用」と書く、ChatGPTが役に立ちそうな場面を検出して自動で開く、のいずれかで開くと紹介されていました。今は、こうした開く操作を探す必要はありません。ヘルプの説明では、文章とコードの機能はチャットの回答内で直接使えるため、メールの下書きや文書のまとめを依頼すれば、その回答の中で編集できる形になります。

範囲を選んで部分修正を頼む

文書の一部だけを選んで直してもらう使い方は、今も残っています。ヘルプには、選んだテキスト、または下書き全体について修正を依頼できると書かれています。「この段落だけ敬語を丁寧にして」「この見出しを短くして」のように、範囲を絞って頼むと、ほかの部分を崩さずに直せます。

本文を直接編集する

AIに頼まず、自分で文字を書き換えることもできます。ライティングブロックとコードブロックのどちらも直接編集に対応しています。ヘルプによると、対応しているブロックへの編集は、少し時間を置いてから会話とともに保存されます。

文章のショートカット(長さ・読解レベル・絵文字など)

以前のcanvasには、文章の長さを変える、読解レベルを変える、絵文字を加える、といったショートカットがあり、発表時の公式記事でも紹介されていました。現在のライティングブロックのヘルプには、これらにあたる記載はありません。

そのため、社内のマニュアルに「ショートカットで長さを調整する」と書いている場合は、「修正を依頼する欄に、半分の長さにして、と書く」のような依頼文の例に置き換えておくのが確実です。ボタンの有無は画面や提供状況で変わる可能性がありますが、依頼文で頼む方法なら画面の違いに左右されにくくなります。

コードのショートカットにあたる操作

以前のcanvasには、コード向けのショートカットもあり、発表時の記事で紹介されていました。現在のコードブロックのヘルプにはショートカットの記載はなく、同じことは編集の依頼で行います。「このコードをレビューして」「エラーの原因を直して」と頼み、結果をプレビューや実行で確かめる流れです。

版の履歴と、前の版に戻す操作

AIの修正が気に入らなかったときに戻す操作は、今のライティングブロックにもあります。ヘルプには、最近のAIによる編集を元に戻す、やり直す、という操作が挙がっており、2026年6月8日のリリースノートでも元に戻す・やり直すの修正が告知されています。ただし、何版前まで戻れるかといった細かい仕様は、ヘルプには書かれていません。大事な文書は、区切りのよいところでコピーやダウンロードで手元に残しておくと安心です。

コードの実行とHTML・Reactのプレビュー

以前のcanvasでは、ReactやHTMLのコードも扱え、ツールバーから共有することもできました。今はコードブロックで、HTMLのページ、Reactのコンポーネント、SVG、Mermaidの図、Vega・Vega-Liteのグラフをプレビューでき、対応しているPythonは実行してコンソールの出力を確認できます。社内向けの簡単な計算ツールや、説明用の図を試作する用途なら、コードブロックで引き続き対応できます。

書き出し・保存(コピー、ダウンロード、ライブラリ)

文書を外に出す方法は、ライティングブロックのコピー、長い文書のダウンロード、ライブラリへの保存の3つが公式に説明されています。ダウンロードへの対応は、2026年6月8日のWeb版の更新で加わったものです。WordやPDFなど、どの形式でダウンロードできるかは今回確認したヘルプに書かれていないため、社内で案内する前に実際の画面で確かめてください。Wordの文書を直接直したい場合は、後で紹介するChatGPT for Wordを使う方法もあります。

チームでの共有・共同編集

以前のcanvasは、ツールバーから文書やコードを共有できました。今の公式ヘルプで共有について書かれているのは、コードブロックで共有できる場合に読み取り専用のリンクを作れる、という点です。複数人が同じ文書を同時に編集する機能については、今回確認したヘルプには説明がありません。

チームで文書を仕上げる場合は、ChatGPTで下書きを作り、共同編集は社内の文書共有の仕組みで行う、という分担にしておくと混乱しません。社外への共有は事前に承認を取る、といったルールもあわせて決めておきます。

共有や保存の決まりは、社員任せにせず会社の環境で

書いた文章の保存先が社員ごとのアカウントに散らばると、会社は中身を確かめられません。UPGEAR AI(アップギアAI)は、ChatGPT・Claude・Gemini・Perplexityを1つの契約で使える法人向けサービスです(人数無制限)。

Canvasでしていた作業を今どこでするか|用途別の移り先

canvasで行っていた作業の移り先は、作りたいものの大きさで決めると迷いません。短い文章ならチャットのライティングブロック、長い文書なら全画面のライティングブロックとライブラリ、資料や表のような完成品ならChatGPT Work、Wordの文書を直すならChatGPT for Wordです。

用途別の移り先の判断

  • メール・チャットの返信、短い案内文の手直し:チャットのライティングブロック。選んだ部分の修正依頼と直接編集で仕上げる
  • 提案書・報告書・社内規程の案など長い文書:全画面のライティングブロック。ライブラリに保存して後から編集する(2026年6月8日のWeb版の更新)
  • 資料・表・スライドなど完成した成果物:ChatGPT Work。Web・モバイルではFree・Go以外の有料プランが対象(2026年7月9日告知)
  • 手元のWord文書の要約・修正・見出しの調整:ChatGPT for Word。Freeを含むすべてのプランが対象で、Microsoft Marketplaceからアドインを入れる(2026年9月17日告知)
  • 簡単な画面の試作、図やグラフ、計算:コードブロックのプレビューとPythonの実行

ChatGPT Work:資料・表・スライドなど完成品を作る

2026年7月9日のリリースノートでは、ChatGPT Workが、長く込み入った作業のためのエージェント(指示を受けて複数の手順を自分で進めるAI)として紹介されています。情報の調査や分析、連携したアプリやファイルをまたいだ作業を行い、完成した文書、スプレッドシート、プレゼンテーション、レポート、Sitesを作れると説明されています。

提供範囲は、Web・モバイルではFreeとGoを除く有料プランに順次提供、とされています。EnterpriseとEduのワークスペースには、Web・モバイルで2週間のプレビュー期間があり、その間は既定でオフ、管理者は自動でオンになる前にオプトアウト(利用を断る設定)できると告知されています。チャット・Work・Codexの区分や対応プランの全体は、冒頭で紹介したChatGPTの解説記事で説明しています。

ChatGPT for Word:Wordの文書をそのまま直す

2026年9月17日のリリースノートによると、ChatGPTはMicrosoft Wordで使えるようになりました。ChatGPTのサイドバーから、メモをもとに下書きする、文書を要約する、選んだテキストを直す、見出しや書式を整える、といった作業ができます。WordはExcel・PowerPointと同じMicrosoftのアドインに加わった形で、Microsoft MarketplaceからChatGPTのアドインを入れて使います。

ChatGPT for WordはFreeを含むすべてのChatGPTプランで使え、プランごとのトークン(AIが文章を処理するときの単位)の上限が適用されると告知されています。canvasで文書を作ってからWordに貼り直していた人は、最初からWordの中で作業する方法に切り替えられます。会社で使う場合は、アドインにどのアカウントでサインインしているか、アドインの導入を誰が許可するかを先に決めておく必要があります。

業務での活用シーン別の使い分け

業務の場面ごとに当てはめると、次のようになります。

  • 総務の社内通知:チャットで下書きを頼み、ライティングブロックで日付や担当者名を直接直す。仕上げた文はコピーして社内の掲示に貼る
  • 営業の提案書:骨子をライティングブロックで作り、長くなったら全画面で整える。スライドにする段階はChatGPT Workや社内の資料作成の手順に移す
  • 経理・人事の規程の改定案:既存のWord文書がある場合はChatGPT for Wordで修正案を出させ、変更履歴の扱いは社内のルールに従う
  • 情シスの簡単なツール試作:コードブロックでHTMLのプレビューやPythonの実行を試し、本番の業務システムには社内の手順を経て組み込む
  • メールの返信:ライティングブロックで下書きし、メールの送信機能はWebで、Plus・Pro・Business・Enterpriseの利用者がGmailかOutlookを接続している場合に使える(2026年6月8日告知)

資料作成全体でAIをどう使い分けるかは、AIで資料作成を効率化する方法でも整理しています。

ChatGPT Canvasは無料で使える?料金とプランによる違い

2026年5月28日の告知で、旧モデルを通じてcanvasを使い続けられると書かれているのは有料ユーザーだけです。無料プランの利用者に向けた、canvasを使い続けるための案内は、告知には書かれていません。

代わりのライティングブロックとコードブロックについては、ヘルプが使える操作はプランによって異なると説明している一方で、無料プランでどこまで使えるかは今回確認したヘルプに明記されていません。社内で無料プランを使っている社員がいる場合は、実際の画面で確かめてから案内してください。

移り先の機能ごとの対象プランは、公式の告知では次のとおりです。

  • ChatGPT for Word:Freeを含むすべてのプラン。プランのトークン上限が適用される
  • ChatGPT Work:Web・モバイルではFreeとGoを除く有料プラン。Enterprise・Eduは2週間のプレビュー期間あり
  • ライティングブロックからのメール送信:Webで、Plus・Pro・Business・Enterpriseの利用者がGmailかOutlookを接続している場合
  • 旧モデルでのcanvas:有料ユーザーが、旧モデルの提供終了までの限られた期間

プランごとの利用上限はChatGPTの利用上限と制限、会社で契約する場合の料金はChatGPTの法人プランの料金で確認できます。

スマホ(iPhone・Android)で使えるか

スマホアプリでcanvasやライティングブロックがどこまで使えるかは、公式の記載だけでは確定できないため、社内ではPCのブラウザでの手順を基本にして、スマホは実機で確かめてから案内するのが安全です。

ライティングブロックとコードブロックのヘルプは、使える操作がデバイスによって異なると説明しています。長文を全画面のエディタで開く、ライブラリに保存する、ダウンロードする、といった2026年6月8日の更新は、リリースノートでWeb版の更新として告知されたものです。iPhoneやAndroidのアプリで同じ操作ができるかどうかは、今回確認したリリースノートとヘルプには書かれていません。

なお、ChatGPT WorkはWeb・モバイルとも、FreeとGoを除く有料プランに順次提供と告知されています。外出先で下書きの確認や短い手直しをする程度ならスマホでも進められますが、長い文書の仕上げや書き出しはPCで行う、と決めておくと、社員ごとの画面の違いによる問い合わせを減らせます。

GPTsとの連携|canvas機能とカスタムGPTの提供終了予定

社内で作ったGPTs(カスタムGPT)でcanvasを使っている場合は、canvasの変更よりも、GPTs自体の提供終了と移行の予定を優先して確認する必要があります。

OpenAIのヘルプ「GPT の作成と編集」(英語版)では、GPTに持たせる機能の欄に、今もcanvasが「長めの内容や構成のある内容の下書き、編集、仕上げ」として並んでいます。ただし、GPTでcanvasをオンにした場合にどのモデルで動くのかは、このヘルプには書かれていません。

そのうえで、2026年9月11日のリリースノートでは、すべてのChatGPTプランでカスタムGPTを提供終了し、プラグインへ移行する道を用意する計画が告知されました。既存のGPTは、それぞれに適用される提供終了日まで使い続けられるとされ、移行に関する日本語のFAQにも、この移行はすべてのChatGPTプランが対象と書かれています。

社内GPTsを持つ会社が今やること:canvasをオンにしているGPTを洗い出し、どの業務で使っているかを一覧にしておきます。対象のEnterpriseワークスペースでは、2026年9月25日(予定)に新しいカスタムGPTの作成が終わり、12月11日に提供終了の予定と公式FAQに示されています(日程は変更の可能性あり)。ほかのプランにも同じ移行スケジュールが適用され、製品内で案内される場合があるとされています。一覧をもとに、移行の担当者を先に決めておきます。GPTの作り方や管理の考え方はGPTsの作り方で解説しています。

Canvasという名前の取り違え|Canva連携とGemini Canvas

Canvasという名前の機能やサービスは複数あるため、社員が何を指しているのかを最初に確かめると、案内の行き違いを防げます。

  • ChatGPTのCanva連携:OpenAIの公式サイトには、デザインツールのCanvaをChatGPTから使うアプリの紹介ページがあります。名前が似ていて検索でも並んで表示されますが、デザインを作るための外部サービスとの接続で、canvasとは別のものです
  • GeminiのCanvas:GoogleのGeminiには、今もCanvasという機能があります。Googleの公式ヘルプは、CanvasでGeminiを使ってドキュメント、アプリ、スライド、コードを作成・編集できると説明しています(2026年9月18日時点で確認)

社員に「Canvasのような画面で作りたい」と言われたら、ChatGPTならライティングブロック、GeminiならCanvas、と使っているサービスに合わせて案内できます。GeminiのCanvasの使い方と会社で使うときの注意は、Gemini Canvasは会社で使える?無料の範囲と仕事用アカウントの違いにまとめています。

会社で使うときの設定と入力データの扱い

会社で使うときは、社員によって画面が違うことを前提に案内し、入力したデータの扱いはcanvasかライティングブロックかではなく、アカウントの種類と設定で決まる、と整理しておくことが大切です。

社員ごとに表示が違う理由

ライティングブロックとコードブロックのヘルプは、使える操作がプラン、デバイス、ワークスペースの設定、モデル、ロールアウトの状況によって異なると説明しています。ロールアウトとは、新しい機能を一斉ではなく順番に届けることです。同じ会社の中でも、ある人には全画面の編集ボタンがあり、別の人にはない、ということが起こり得ます。社内FAQには「表示が人によって違うのは仕様の範囲」と書いておくと、同じ問い合わせが繰り返されにくくなります。

管理者が制御できること|コード実行とネットワークアクセス

ヘルプには、ワークスペースの管理者がコードの実行とネットワークアクセスを利用可能にするかどうかを制御できる、と書かれています。コードブロックでPythonを動かしてほしくない、外部への通信を伴う使い方を止めたい、という会社は、この設定を確認します。コードのプレビューと実行は、隔離された実行環境(サンドボックス)で行われるとも説明されています。

一方、canvasやライティングブロックだけを個別にオフにする管理者向けの設定は、今回確認したヘルプには見当たりません。社内のルールで使い方を決める場合は、設定ではなく利用ガイドラインで扱うことになります。

入力データの扱い・学習と法人プラン

ライティングブロックで書いた文書も、会話の一部として扱われます。ヘルプによると、対応しているブロックへの編集は、短い遅延の後に会話とともに保存されます。つまり、文書をどう扱うかは、会話と同じルールで考えればよいということです。

  • ChatGPT BusinessやEnterpriseなどの法人向けプランでは、入力と出力は既定でモデルの学習に使われないとOpenAIは説明しています
  • Free・Plus・Proを個人用ワークスペースで使う場合、学習へのデータ共有は既定で有効です。設定のデータコントロールで「すべての人のためにモデルを改善する」をオフにすると、それ以降の新しい会話は学習に使われなくなります
  • ライブラリに保存した文書も含め、ChatGPTの中で作った文書を退職や異動のときにどう引き継ぐかを決めておくと安心です

学習の設定の手順と例外は、ChatGPTに学習させない方法で詳しく解説しています。

一時チャットでは編集が残らない場合がある

ヘルプには、一時チャットでは会話の終了後に編集が保持されない場合があると書かれています。一時チャットは保存しない限り履歴に残らず、モデルの学習にも使われない会話のモードで、OpenAIは安全上の理由からコピーを最長30日間保管する場合があると説明しています。機密に近い内容を一時チャットで下書きした場合は、会話を閉じる前に必要な文章を社内の保存先へ移しておくよう、社員に伝えておきます。

社員への案内文のひな形|「Canvasが出ない」への返信

問い合わせへの返信は、いつ変わったか、代わりに何を使うか、作った文書をどこに置くか、の3点がそろえば足ります。次のひな形を、自社のプラン名や保存先に合わせて書き換えて使ってください。

社内チャットでの返信の例

ChatGPTのCanvasは、2026年5月28日の更新で、GPT-5.5 InstantとGPT-5.5 Thinkingでは使えなくなりました(OpenAIの告知)。

今は、文章やコードを依頼すると、回答の中に編集できるブロックが表示されます。直したい部分を選んで修正を頼むか、直接書き換えてください。長い文書は全画面で開けます。

仕上げた文書は、会社の共有フォルダに保存してください。ChatGPTの中だけに置いたままにしないようお願いします。

社内ポータルやFAQに載せる場合は、次の項目を足しておくと、追加の問い合わせを減らせます。

  • 表示される操作は、プランや端末、機能の提供状況で人によって違うこと
  • スマホで操作が見当たらないときは、PCのブラウザで試すこと
  • Wordの文書を直したい場合の手段(ChatGPT for Wordを使ってよいか、会社の方針)
  • 入力してはいけない情報の範囲(社内ガイドラインへのリンク)
  • この案内を確かめた日付と、次に見直す時期

管理者が先に確かめておく項目

  • 社員のプランとアカウント会社のワークスペースのアカウントで使っているか、個人アカウントが混じっていないか。
  • コード実行とネットワークアクセスの設定ワークスペースの管理者が、コード実行と外部への通信を許可するかどうかを決めているか。
  • canvasを前提にした社内マニュアルcanvasの画面やショートカットを前提にした手順書が残っていないか。依頼文の例に置き換えたか。
  • canvasをオンにしたGPTs社内GPTsのうちcanvasを使うものを一覧にしたか。提供終了と移行の案内に備えているか。
  • ChatGPT WorkとWordアドインの扱い使わせるか、どのアカウントで使うか。Enterprise・Eduならプレビュー期間の扱いを決めたか。
  • 文書の保存先ライブラリに置いたままにせず、社内の文書管理の場所に移すルールがあるか。

機能が変わっても会社で安全に使い続けるには

canvasの変更から分かるのは、生成AIの画面や機能は告知ひとつで変わり、そのたびに社内の案内を作り直す必要がある、ということです。会社として安全に使い続けるには、個々の機能ではなく、変わらない土台を先に決めておくことが近道になります。

  • 学習させない設定を会社としてそろえる:社員一人ひとりの個人アカウントの設定に任せると、誰が学習をオフにしているかを会社から把握しにくくなります
  • 利用ログを残す:誰が、いつ、どのAIを使ったかを確認できれば、機能が変わっても利用の実態をつかめます
  • 会社のアカウントを配る:個人アカウントでの業務利用は、会社が把握していないAI利用になりやすく、退職時に会社が文書を回収しにくくなります
  • 案内し直す手間を見込む:今回のように、使えていた機能が別の形に変わることがあります。確認日を記録し、見直す時期を決めておきます
  • 複数のAIを使い分ける前提にする:文書づくりに向いた機能は、ChatGPTのライティングブロック、GeminiのCanvasのようにサービスごとに形が違います。1つのサービスの変更に業務が振り回されないよう、用途に合わせて使い分けられる環境を用意しておくと安心です

社内ルールの作り方は生成AIの社内ガイドラインの作り方、複数のAIを併用する考え方はマルチAIの使い方で紹介しています。

Canvasで作っていた文書を、学習させない設定の会社環境で

UPGEAR AIは、ChatGPT・Claude・Gemini・Perplexityを1画面で使える法人向けのAI環境です。入力データを学習に使わない設定を標準で適用し、社内文書RAG(自社の資料を読み込ませて回答)やOfficeのプレビュー、管理者ダッシュボードでの利用ログ・権限・モデルのON/OFFの管理に対応しています。会話履歴と利用ログは国内サーバー(AWSの日本リージョン)で管理します。料金は月額30,000円(税抜)から。どのプランも利用人数は無制限で、料金は利用量に応じたプラン設計です(人数の目安はライト1〜5名、スタンダード6〜20名、プレミアム21〜50名)。

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よくある質問

ChatGPTのCanvas機能はなくなりましたか?
2026年5月28日の更新で、GPT-5.5 InstantとGPT-5.5 Thinkingでは使えなくなりました。OpenAIのリリースノートによると、この更新で文章とコードはチャットの回答の中のライティングブロックとコードブロックで扱う形に変わりました。有料ユーザーは、旧モデルが終了するまでの限られた期間、旧モデルでcanvasを使えると告知されました。今のChatGPTでも、文章とコードの機能はヘルプでライティングブロックとコードブロックとして説明されています。
ChatGPT Canvasは無料で使えますか?
2026年5月28日の告知で、旧モデルを通じてcanvasを使い続けられると書かれているのは有料ユーザーだけです。代わりのライティングブロックとコードブロックは、使える操作がプランによって異なるとヘルプに書かれていますが、無料プランでどこまで使えるかは明記されていません。Wordで使うChatGPT for Wordは、Freeを含むすべてのプランが対象と告知されています。
ChatGPT Canvasはどこにありますか?開き方を教えてください。
今のChatGPTでは、文章とコードはチャットの回答の中のライティングブロックとコードブロックで扱う形になっており、canvasを開く操作を探す必要はありません。メールや文書の下書きを依頼すると、回答の中に編集できるライティングブロックが表示される形です。選んだ部分の修正依頼や直接編集ができ、長い文書は全画面の編集ビューで開けます。
iPhoneなどスマホでもChatGPT Canvasは使えますか?
ライティングブロックとコードブロックのヘルプは、使える操作がデバイスによって異なると説明しています。長文の全画面エディタやライブラリへの保存はWeb版の更新として告知されたもので、iPhoneやAndroidのアプリで同じ操作ができるかは公式の記載では確認できません。会社で案内するときは、PCのブラウザでの手順を基本にしてください。
Canvasで作っていた長い文書は今どこで作ればよいですか?
全画面のライティングブロックで作り、ライブラリに保存する方法が公式に案内されています(2026年6月8日のWeb版の更新)。資料や表、スライドのような完成品を作るならChatGPT Work、手元のWord文書を直すならChatGPT for Wordも選べます。
会社の管理者はCanvasやライティングブロックを管理できますか?
ヘルプで管理者が制御できると書かれているのは、コードの実行とネットワークアクセスを利用可能にするかどうかです。canvasやライティングブロックだけを個別に切り替える設定の説明は、今回確認したヘルプには見当たりません。使い方の範囲は、社内のガイドラインで決めておくのが現実的です。

まとめ

ChatGPT Canvasは、2026年5月28日の更新でGPT-5.5 InstantとGPT-5.5 Thinkingでは使えなくなり、今のChatGPTでは、文章とコードはチャットの回答の中のライティングブロックとコードブロックで扱う形になっています。範囲を選んだ修正、直接編集、元に戻す操作、コードのプレビューと実行は引き継がれ、長い文書は全画面のライティングブロックとライブラリ、完成品はChatGPT Work、Wordの文書はChatGPT for Wordへと移り先が広がっています。一方で、文章のショートカットにあたる記載は今のヘルプになく、スマホや無料プランでの対応も公式には明記されていません。会社としては、社員への案内文を用意し、学習の設定・利用ログ・文書の保存先といった変わらない土台を先に整えておくことが、次の機能変更にも振り回されない近道です。ほかのテーマはAI活用コラムの一覧からご覧ください。