Copilot案件、1年半で13倍に
COPLUS AI NEWS | 2026年9月24日 夕版
AIを入れた先で、人とお金が動き出す
「Copilot」を含むフリーランス案件が1年半で約13倍に増えたとする分析が、9月24日に報じられました。AIを業務の仕組みにつなぐ人材への需要が高まる一方、船舶データの活用やAIデータセンターの体制づくり、AIエージェントやAI創薬への大型投資も続いています。夕方のAI動向5本を整理します。
目次
① 「Copilot」を含むフリーランス案件、1年半で約13倍に 業務への組み込みやルール整備に需要が移る
キーマンズネット(ITmedia) / 2026年9月24日
フリーランスエンジニア向けマッチングサービス「フリーランスジョブ」の案件データを分析したところ、「Copilot」を含む案件は2025年1月の5件から2026年5月には65件へ、約13倍に増えたと報じられました。「Copilot Studio」と一緒に求められる案件は13%で、ChatGPT(4%)やDify(5%)を上回っています。Microsoft 365/Copilot Studio系の月額平均単価は78.2万円で、案件全体の中央値67.5万円を上回りました。記事は、需要がコードを書く補助から、社内業務への組み込みやガバナンスの整備へ移っていると伝えています。
💡 コプラスの視点
ライセンスを配っただけでは業務は変わらず、社内の仕組みにつなぐ人の取り合いが始まっていることがうかがえます。外部人材に頼る前に、どの業務をAIに任せたいのかを社内で一覧にしておくと、依頼の範囲も費用も見積もりやすくなります。
② 商船三井、900隻超の船舶データを営業や経営に活用 「AIに反証できる」人材の育成も
日経クロステック / 2026年9月24日
商船三井が、運航する900隻を超える船舶から集めるデータを、AIで営業や経営の判断に生かす取り組みを進めていると報じられました。低軌道衛星通信の普及を背景に、船上のデータを陸上で扱う基盤を整えてきたとしています。あわせて、AIの出した答えをうのみにせず、根拠をもって「反証できる」人材の育成を目指していると伝えられています。
💡 コプラスの視点
データとAIを入れるほど、結果を確かめる力が現場に求められます。AIの回答をそのまま使ってよい業務と、人が裏を取る業務を分けておくことは、業種や規模を問わず導入の前に決めておきたいポイントです。
③ シュナイダーエレクトリック、AIデータセンターを構想から運用まで支える新体制を国内で整備
ASCII.jp / 2026年9月24日
シュナイダーエレクトリックが日本国内で、AIデータセンターの構想から運用・保守までを一貫して支える新体制を整えたと報じられました。営業、見積もり・設計・案件管理を担う約50人の「Japan One Solution Center」、施工や保守を担うサービス部門を部署横断でつなぐ形です。800V直流給電や液体冷却などAI向けの設備に対応し、国内データセンター事業で2025〜2030年に年平均30%超の成長を目指すとしています。
💡 コプラスの視点
AIの利用が広がるほど、裏側の電力と冷却が事業の制約になっていきます。自社でサーバーを持たない企業にとっても、使っているAIサービスがどこで動いているかは、料金の変動や情報の保管場所を考える上で押さえておきたい視点です。
④ 米Ema、7700万ドルを調達 複数のAIエージェントで人事・IT・経理の業務を自動化 NTTデータや日立も顧客に
TechCrunch / 2026年9月23日(米国時間)
企業向けに「AI従業員」と呼ぶ仕組みを提供する米Emaが、シリーズBで7700万ドルを調達したと報じられました。複数のAIエージェントを連携させ、人事・IT・経理などで既存の業務アプリをまたぐ手順を自動化するとしています。累計調達額は1億4000万ドルで、顧客にはNTTデータや日立、PwC、KPMGなどが挙がっています。創業者は、既存の業務アプリを包み込む形で動くと説明しています。
💡 コプラスの視点
一つの作業をAIに手伝わせる段階から、複数のアプリをまたぐ手順ごと任せる段階へ移りつつあります。任せる範囲が広がるほど、AIがどのシステムに触れてよいかという権限の設計が、導入前に決めるべき項目の筆頭になります。
⑤ AI創薬の米Enveda、3億1100万ドルを調達 植物や微生物由来の薬の候補を臨床試験へ
TechCrunch / 2026年9月23日(米国時間)
植物や微生物に由来する薬の候補をAIなどで探す米Envedaが、シリーズEで3億1100万ドルを調達したと報じられました。評価額は20億ドルとされています。現在、重い皮膚疾患の治療薬や、GLP-1系の薬をやめた後の体重維持を狙う薬など、複数の候補で人を対象にした臨床試験を進めているとしています。一方で記事は、AIが生んだ薬でFDAの承認を得たものはまだないと伝えています。
💡 コプラスの視点
AI創薬には大きな資金が集まっていますが、成果の証明はこれからという段階です。新しい技術の話題に触れるときは、発表の数字と、実際に確かめられた成果を分けて受け止める姿勢が、医療に限らずAIの導入判断全般で役立ちます。
明日への展望
今日の5本に共通するのは、AIを入れた後の段階で人とお金が動き始めていることです。業務の仕組みにつなぐ人材、結果を確かめる人材、そして動かすための電力と設備に需要が集まっています。明日以降は、AIエージェントに任せる範囲を各社がどう線引きするか、また導入を支える人材の確保がどこまで進むかに注目です。
本日のまとめ
AIの導入は、ツールを選ぶ段階から、業務につなぐ人と結果を確かめる人をそろえる段階に入っています。任せる業務と人が確かめる業務を分け、社内のルールと権限を先に決めておくことが、次の一歩を速くします。
コプラスは、ChatGPT・Claude・Gemini・Perplexityを1つの環境で使える法人向け生成AI「UPGEAR AI」の提供と、社内ルールづくりや研修を通じて、中小企業のAI活用を支援しています。お気軽にお問い合わせください。


