
Microsoft 365 Copilotの無料体験とは、有料のCopilotを一定の期間、料金を払わずに試せる仕組みのことです。一般法人向けのプランは1か月の無料試用から始めることが出来、終了後は自動で有料に切り替わります。管理センターには、社員が始める試用を自動で有料にならない「試用版のみを許可」に絞る設定もあります。どちらの入口でも、試用で何を測るかを先に決めておかないと、判断の材料が残りません。特に料金ページの試用は、そのまま1か月後に請求が始まってしまいます。
月額や人数別の総額はMicrosoft 365 Copilotの料金|2年目以降を含む人数別総額にまとめています。無料版のCopilot Chatで出来ることの細かな違いはMicrosoft 365 Copilotの無料版でできることに任せ、ここでは会社で試すときの入口・評価項目・日程・終わり方に絞ります。
法人のMicrosoft 365 Copilotは無料で試せるか
一般法人向けのMicrosoft 365 Copilotは、1か月の無料試用で試すことが出来ます。公式の一般法人向け料金ページでは、次の3つの商品に[無料で試す]のボタンが用意されています。
- Microsoft 365 Business Premium と Microsoft 365 Copilot Business
- Microsoft 365 Business Standard と Microsoft 365 Copilot Business
- Microsoft 365 Copilot Business(利用中の Microsoft 365 プランに追加するアドオン)
3つ目のアドオンは、すでにMicrosoft 365を使っている会社がCopilotだけを足す形になります。一般法人向けのプランは最大300ユーザーまでで、アドオンの購入には、対象となるMicrosoft 365プランのライセンスが別途必要です。試用で使えるライセンスの数は料金ページに書かれていないため、何人分を試せるかは申込の画面で確かめてみてください。
法人の無料の入口はCopilot Chat(Basic)
有料の試用とは別に、Microsoft 365を契約している会社であれば、社員はCopilot Chatを追加料金なしで使えます。公式の大企業向けプランのページにも、対象となるMicrosoft 365サブスクリプションを持つMicrosoft Entraアカウントのユーザーは追加料金なしで利用できる、と記載されています。ただし、Copilot ChatからはWord・Excel・PowerPoint・OneNoteの中のCopilotに入れず、社内のメールやファイルを自動で参照することもありません。無料で出来る範囲は無料版の記事に譲り、試用で確かめるのはその先の有料の部分だけで充分でしょう。
名前にも少し注意が必要です。Microsoft 365 CopilotはMicrosoft Copilotに、Microsoft 365 Copilot ChatはMicrosoft Copilot Chatに名前が変わったと、公式ドキュメントで案内されています。移行期間中は旧名のままのライセンスや画面も残るため、料金ページと管理センターで名前が違って見えても、同じ製品を指していることがあります。
会社で試す入口は2つ|料金ページと管理センターの試用設定
会社で有料のCopilotを試す入口は、料金ページの[無料で試す]と、管理センターの[Microsoft Copilot セルフサービス購入]の2つに分かれます。前者は1か月後に自動で有料になり、後者の「試用版のみを許可」は自動で有料になりません。2つを混ぜたまま社内に説明すると、請求が来るかどうかで行き違いが起きてしまいます。
| 確かめる点 | 料金ページの[無料で試す] | 管理センターの「試用版のみを許可」 |
|---|---|---|
| 始める人 | 料金ページからサインアップする担当者 | 設定を受けて、社員が自分で試用を始める |
| 対象 | Business Premium と Copilot Business/Business Standard と Copilot Business/Copilot Business アドオンの3商品 | Microsoft Copilot |
| 期間 | 1か月 | 公式ページに具体的な期間の記載なし |
| 終了後 | 自動的に有料サブスクリプションへ切り替わる | 有料サブスクリプションに自動で切り替わらない |
| 支払い方法の登録 | サインアップにクレジットカードが必要 | 設定の説明には記載なし |
| 試せる人数 | 料金ページに記載なし | 公式ページに具体的な人数の記載なし |
| 向く場面 | 会社で契約する前提で、決めた数名に1か月試してもらう | 社員の自発的な試用は認めつつ、勝手な購入は止めたい |
※2026年9月19日時点で、Microsoftの一般法人向け料金ページと、管理センターの公式ドキュメント(Microsoft Learn「Microsoft Copilot シナリオを管理する」、2026年8月11日更新)を確認した内容です。
料金ページの[無料で試す]|試用終了後は自動で有料に切り替わる
料金ページの注記には、1か月の無料試用期間が終わるとサブスクリプションは自動的に有料に切り替わり、選んだ期間と課金プランに応じた料金が請求される、と書かれています。同じ注記には、無料試用中のキャンセルはいつでも出来て、それ以降は請求されないとの記載もあります。年払いと月払いのどちらで申し込んだかによって、切り替わった後の請求も変わります。期間内にやめる可能性があるなら、試用を始めた日に終了日をカレンダーへ入れておきましょう。
申込にはクレジットカードの登録が要る
料金ページの[無料で試す]は、サインアップにクレジットカードが必要です。申し込む前に、登録するカードと、試用後の請求を付ける部署を経理と決めておきましょう。
管理センターの[Microsoft Copilot セルフサービス購入]の3択
Microsoft 365 管理センターで[Copilot]>[設定]>[ユーザー アクセス]>[Microsoft Copilot セルフサービス購入]の順に開くと、社員が自分でCopilotを試したり買ったりできるかを選べます。公式ドキュメントでは、この設定を使うと社員は管理者の承認なしにライセンスを購入できると説明されています。選べるのは次の3つです。
- 許可:社員はMicrosoft Copilotを自分で試用または購入できる
- 試用版のみを許可:社員は無料で試せるが、購入は出来ない。試用期間が過ぎても有料サブスクリプションに自動で切り替わらない
- 許可しない:社員はMicrosoft Copilotを購入できない
社員の試用は認めつつ、知らないうちに請求が始まる事態は避けたいなら、「試用版のみを許可」を選ぶのが素直な選び方になります。「試用版のみを許可」なら、試用期間が過ぎても自動で有料には切り替わりません。設定を変えたら、変えた日と選んだ値を社内の記録に残してください。
社員が自分で始めるセルフサービス試用版は既定で有効
Copilotに限らず、Microsoft 365には社員がアプリ内の案内から試用版を始められる仕組みがあります。公式のセルフサービス購入FAQでは、Teams Premiumの試用版を含むセルフサービス試用版全般が既定で有効になっていると説明されています。止めたい場合は、グローバル管理者が[設定]>[組織の設定]>[サービス]で、セルフサービスの試用版と購入の設定を開き、[許可しない]を選びます。管理センターの画面によっては、メニューの名前が少し違う場合があります。同じFAQには、社員が始めた試用版は[課金]の画面で確かめられるとあるため、試用を始める前の週に一度開いて、すでに誰かが始めていないかを見ておくと安心です。Copilotの[Microsoft Copilot セルフサービス購入]の既定値は公式に記載がないため、この設定が今どの値になっているかは管理センターで確かめてください。変更が反映されるまで、最大72時間かかることがあります。
個人向けの無料体験を会社の評価に使わない理由
個人向けのMicrosoft 365にも無料体験はありますが、会社としてCopilotを評価する材料には向きません。契約は社員個人のもので、会社からは使い方も結果も見えないためです。
個人向けMicrosoft 365(Personal)の1か月無料試用
Microsoftの個人向けストアには、Microsoft 365 Personalを1か月無料で試せる案内があります。これは個人向けの商品で、法人のCopilot Businessアドオンとは別の契約になります。社員が自宅のパソコンで試した感想は参考になりますが、会社のメールやファイルを使う前提の評価にはつながりません。
AI機能は所有者だけで家族と共有できない
個人向けのMicrosoft 365 Premiumについて、公式サポートページは「AI 機能はサブスクリプション所有者のみが使用でき、共有することはできません」と説明しています。1つの契約を何人かで回して試す使い方は出来ないため、個人向けで試した結果を部署の評価として扱うのは難しいでしょう。なお、以前の個人向け有料版Copilot Proは新規購入が出来なくなっており、既存の契約も2026年8月1日でサポートが終了したと案内されています。
個人向けの料金は会社の費用の比較に使わない
個人向けプランの月額は、会社でCopilotを契約するときの比較には使えません。法人向けは1ユーザーあたりのCopilotの料金に、前提となるMicrosoft 365のライセンスが加わる形で、費用の組み立てが個人向けとは違うためです。法人向けの人数別の総額は、冒頭で紹介した料金の記事で確かめてみてください。
個人アカウントと職場アカウントのデータ保護の違い
公式ドキュメントでは、エンタープライズ データ保護(EDP)は、データ保護補遺(DPA)と製品条件に基づいて顧客データに適用されるコントロールとコミットメントだと説明されています。EDPは、社員がMicrosoft EntraアカウントでサインインしたときのCopilot Chatのプロンプトと応答に適用され、有料のMicrosoft 365 Copilotも同じ扱いです。個人用アカウントでサインインした場合は、Copilot Chatのコンシューマー版であるMicrosoft Copilotを使うことになります。試用の期間中も、会社のアカウントでサインインしているかを最初に確かめましょう。個人アカウントに業務の情報を入れないためのルールづくりは、野良AI(シャドーAI)の対策も参考にしてみてください。
試す前に決める評価項目
試用の1か月で判断を出すには、始める前に「どの業務で、何を測り、どこまで良くなれば合格か」を決めておく必要があります。始めてから考えると、使った感想だけが集まり、有料にするかどうかの根拠が残らないまま期限が来てしまいます。
無料版でできることは試用で評価しない
Copilot Chatの無料版でも、Webを典拠にしたチャットや、貼り付けた文章・アップロードしたファイルを使ったやり取りは出来ます。同じ依頼を試用で試しても、有料にする理由は見えてきません。試用の依頼は、有料の区分でしか出来ないものに絞りましょう。
Premiumだけの機能を評価の中心に置く
公式ドキュメントでは、Microsoft 365 Copilot(Premium)はWebに加えて、Microsoft GraphとWork IQを通じて作業データを自動で参照すると説明されています。社内のメール・ファイル・会議・予定表の文脈を踏まえた回答は、無料版との差が出やすいところです。Premiumには、すべてのアプリ体験への優先アクセス、管理者向けの高度な管理と分析、使用状況レポートなども含まれます。
Word・Excel・PowerPointの中のCopilotは有料の区分で確かめる
Copilot Chat(Basic)では、Word・Excel・PowerPoint・OneNoteの中のCopilotにアクセスできません。Microsoft 365 Copilot(Basic)は標準のアクセスで、優先アクセスや完全なチャット統合が含まれない場合があり、サービスの混み具合によって1日のうちでも変わると公式に書かれています。試用で付いた区分がPremiumかどうかを、試用者の画面で確かめてから評価を始めてください。
評価項目の5つ|対象業務・指標・合格ライン・事前計測・記録担当
評価項目は、次の5つを試用者ごとに1枚にまとめると扱いやすくなります。
- 対象業務試用者1人につき2〜3件。週に何度も繰り返す業務を選ぶ(例:取引先からの問い合わせメールへの返信、定例会議の議事録、月次の売上表のまとめ)
- 比べる指標1件あたりの所要時間、下書きの手直しの量、週に使った日数、社内の情報が要る依頼で使える答えが返ってきた割合
- 合格ライン次の節の式で、1人が月に何時間短くなれば席の費用に見合うかを出し、その時間を合格ラインにする
- 事前計測試用を始める前の1週間、対象業務を手作業でこなした時間を記録する。比べる相手がないと、短くなったかどうかが分からない
- 記録担当試用者とは別に1人決め、週に1回、試用者の記録を集めて表にまとめる
社内のメールやファイルを踏まえた依頼が期待どおりに動くかは、次のような依頼で確かめられます。
業務別の依頼例(プロンプト例)
次の依頼は、無料版では社内のデータを自動で参照できないため、有料の区分との差が見えやすいものです。
- 営業:先週の○○社とのメールのやり取りと提案書をもとに、次回の打ち合わせで確認することを箇条書きにして
- 総務:今月の社内の会議で決まったことを、予定表とメールから拾って一覧にして
- 経理:このExcelの売上表から、前月より大きく変わった取引先を見つけて、理由の候補を挙げて
- 管理職:このTeams会議の要約と、誰がいつまでに何をするかのアクション アイテムを出して
- 企画:過去の企画書を参考に、Wordで新しい企画書のたたき台を書いて
Teams会議の依頼は、会議の後に内容を参照させるなら、文字起こしか録画を有効にしておく必要があります。依頼ごとに、かかった時間と手直しの量を記録担当へ渡してもらいましょう。
合格ラインは1人ずつの席の費用から逆算する
合格ラインは、Copilotの1席分の月額を、試用者の1時間あたりの人件費で割って出すと決めやすくなります。Copilot Businessのアドオンは、税抜の価格で1ユーザーあたり月払い3,778円、年払いで月3,148円相当と公式料金ページに表示されています。
1時間あたりの人件費を3,000円とすると、月払いなら3,778円÷3,000円で約1.3時間、年払いなら3,148円÷3,000円で約1.0時間となります。1人が月に1時間余り短くなれば、席の費用は取り戻せる計算です。人件費の単価は会社ごとに違うため、自社の数字に置き換えてみてください。
一方で、席の費用は付ける人数に比例して増えていきます。試用で合格した部署の10人に月払いで付けると毎月37,780円、年払いでも月31,480円相当となり、年払いの1年分は税抜で377,760円に上ります。全社員に配るか、効果の大きかった方だけに絞るかは、この掛け算を見て決めることになります。料金ページには割引価格の月2,698円も並んでいますが、これは2026年12月31日までの割引キャンペーンで、既存のMicrosoft 365顧客が対象、年間契約が必要かつ初年度だけの価格です。2年目以降の予算は、通常の3,148円で見積もりましょう。
1人ずつの席で払う形のほかに、利用人数によらない会社単位の契約で提供される法人向けAIサービスもあります。席課金との横並びの比較は、法人向け生成AIサービスの料金比較で確かめられます。
試用で効果が見えても全員に席を配るのが難しいときは、使う環境を会社で1つにまとめる方法もあります。UPGEAR AI(アップギアAI)は、ChatGPT・Claude・Gemini・Perplexityを1つの契約で使える法人向けサービスです(人数無制限)。
試す人の選び方|準備状況レポートと業務の組み合わせ
試す人は、技術的にCopilotを使える状態にある社員の中から、メール・会議・Excelの多い業務を持つ方を部署ごとに選ぶのが無理のない形です。Microsoft 365 管理センターの[レポート]>[使用状況]>[Microsoft Copilot]>[Copilot]を開くと、最初のタブに準備状況レポートが表示されます。公式ドキュメントは、このレポートを、どのユーザーが技術的にCopilotの対象となるかを特定し、展開を効率化するためのものと説明しています。
社員10〜200名の会社なら、部署ごとに2〜3人を目安に、次のような組み合わせで選んでみてください。
- 社外とのメールが多い方(営業・顧客対応)
- 会議の主催や議事録の作成が多い方(管理職・総務)
- Excelの集計や報告書づくりが多い方(経理・企画)
- 新しい道具に前向きな方と、慎重な方を1人ずつ
前向きな方だけで試すと、全社に広げたときの定着の度合いを高く見積もってしまいます。慎重な方の記録は、手順書や社内ルールに何を書き足すべきかを教えてくれる材料になります。部署に候補が見当たらないときは、Copilot Chatの無料版をふだんから使っている方を優先するのも1つの方法でしょう。
試用前の過剰共有チェック|SharePointの共有範囲を確かめる
試用を始める前に、SharePointやTeamsのファイルが必要以上に広く共有されていないかを確かめておきましょう。Premiumの区分は試用者本人がアクセスできる社内のファイルを踏まえて答えるため、共有の範囲が広すぎると、見せるつもりのなかった資料の内容が回答に出てくるおそれがあります。公式ドキュメントのとおり、Copilotが使うアクセス権はユーザーの権限の範囲に限られますが、その権限自体が広すぎると、Copilotの回答にもそのまま表れてしまいます。
MicrosoftのCopilot向けの準備ガイドには、「既定では、SharePoint は共有設定を最も寛容なオプションに設定します」という一文があります。同じガイドは、SharePoint 高度な管理を使った準備を次の5つの手順で案内しています。
- 手順1 コンテンツ管理評価を使用する
- 手順2 サイト ライフサイクル管理とアーカイブを採用する
- 手順3 誤った過剰共有を防ぐ
- 手順4 SharePoint 管理エージェントを使用する
- 手順5 バックアップと復元の手順を実装する
手順3の中で紹介されているのは、データ アクセス ガバナンス レポート、制限付きアクセス制御、制限付きコンテンツ検出の3つです。5つをすべて終えてから試用を始める必要はなく、まずは全社員に共有されているサイトと、社外の人が参加したままのチームを洗い出すところから手を付けてみてください。
※準備ガイドは Microsoft Learn「SharePoint 高度な管理を使用した Microsoft Copilot の準備」(2026年7月16日更新)を2026年9月19日に確認した内容です。
1か月の日程|少人数で試して効果を確かめる進め方
料金ページの試用は1か月のため、開始前の1週間を準備に充て、試用の4週間を段階に分けて進めると、最終週に判定の会議まで持ち込めます。
- 開始前の週:共有範囲の確認、評価項目の配布、対象業務を手作業でこなした時間の計測、試用者への案内
- 1〜2週目:対象業務で毎日使ってもらい、依頼と結果を記録する。記録担当は週末に集計する
- 3週目:うまくいかなかった依頼の書き方を見直し、同じ業務で改めて測る
- 4週目:事前計測と比べた短縮時間を出し、合格ラインと照らし合わせて判定する。判定の会議は試用の終了日より前に入れる
使い方の教材には、Microsoftが公開している「AI による生産性向上を実感する、30 日間のユーザー体験」が使えます。ページの説明を見る限り、ライセンスの無料試用そのものではなく、プロンプトに従いながらCopilotの使い方を段階的に学ぶトレーニングの案内と見られます。1〜2週目に試用者へ紹介すると、慣れるまでの時間を短く出来るでしょう。
試用の状況は、管理センターの使用状況レポートでも確かめられます。公式ドキュメントによると、このレポートでは有効なユーザー、アクティブ ユーザー、送信されたプロンプトの合計などを見ることが出来ます。記録担当の手元の記録と並べ、使った日数が少ない方には2週目のうちに声をかけてみましょう。
Viva InsightsのWebアプリにあるCopilot ダッシュボードも、ビジネス向けまたはエンタープライズ向けのMicrosoft 365/Office 365を契約し、有効なExchange Onlineのアカウントがあれば、有料のViva InsightsのライセンスやCopilotのライセンスがなくても表示できると案内されています。ただし、エージェント関連の分析情報やベンチマークなどの追加の分析は、少なくとも50のCopilotライセンスか50のViva Insightsライセンスを持つテナントが対象です。数名で試す段階では、使用状況レポートと手元の記録を中心に判断することになります。
Copilotがアプリに表示されないときの確認
試用を始めてもWordやTeamsにCopilotが出てこないときは、ライセンスの割り当てと、アカウント・アプリ・ネットワークの前提を順に確かめてください。公式の要件ページに挙がっている主な項目は次のとおりです。
- ライセンスとアカウント試用者にMicrosoft 365のライセンスが割り当てられ、Microsoft Entra IDのアカウントでサインインしているか
- アプリのライセンスの種類Microsoft 365 Apps for enterprise のデバイスベースのライセンスでは、Copilotは使えない
- メールボックスExchange Onlineのプライマリ メールボックスが対象で、グループ メールボックスでは使えない
- ブラウザー版のOfficeWord Online・Excel Online・PowerPoint Onlineで動かすには、サードパーティのCookieを有効にする必要がある
- プライバシー設定Microsoft 365 アプリのプライバシー設定(接続エクスペリエンス)が、Copilotの機能を使えるかどうかに影響する
- ネットワーク*.office.com・*.cloud.microsoft・copilot.cloud.microsoft へのWebSocket(WSS)接続が必要。TLS検査や短すぎるタイムアウトのプロキシ、WSSのブロックが障害の原因になる
プロキシやファイアウォールを社内で管理している会社は、試用の前に担当者へこの接続先を伝えておきましょう。Microsoftは、*.cloud.microsoft の一部だけを許可する形をサポートしていないと説明しています。試用者の画面の問題に見えても、原因が会社の設定側にある場合もあるため、1人で抱えず記録担当へ伝えてもらう決まりにしておくと安心です。
試用の終わり方|有料版との違いと切り替えの判断
試用の終わりは、合格ラインを超えた方にだけ有料の席を残し、それ以外は終了日の前にキャンセルするのが基本の形になります。料金ページの試用は、何もしなければ1か月後に自動で有料へ切り替わるためです。
判定の会議で決める3つのこと
- 有料の席を付ける人:短縮時間が合格ラインを超えた人と、同じ業務を持つ人
- 支払い方:月払いで様子を見るか、年払いで月あたりの費用を抑えるか
- 無料のままにする人:Copilot Chatで足りる人と、社内ルールの周知が先に要る人
有料版との違いが出たかどうかは、無料版でも出来る依頼を除いた記録だけで判断してください。無料のままにする方への案内や、利用状況から有料を付ける人を絞る手順は、無料版の記事が参考になります。
割引は試用版のサブスクリプションには使えない
料金ページの割引の注記には「このプロモーションは試用版サブスクリプションでは利用できません」と書かれています。割引の対象は、対象のビジネスプランを使っている既存の顧客のアドオンで、年間契約が必要なうえ、割引価格は初年度だけに適用されます。試用からそのまま有料に切り替わった契約がどの価格になるかは、終了日より前に確かめておきましょう。同じ注記には、購入後7日間はキャンセルを受け付けて日割り計算で返金するとも書かれており、割引の契約は年ごとに自動で更新されると案内があります。
キャンセルと記録の残し方
席を残さない方の分は、試用の終了日より前にキャンセルしましょう。管理者が「試用版のみを許可」で社員に試させていた場合は、期間が過ぎても自動で有料には切り替わりません。判定の結果と、測った時間・合格ライン・席を付けた理由を1枚にまとめて残すと、半年後に席を見直すときの比べる材料になります。
Copilot Studioの試用は別物|名前の似た試用と研修
Copilot Studioの無料試用版は、Microsoft 365 Copilotの試用とは別の仕組みです。公式ドキュメントによると、Copilot Studioはサインアップすると無料試用版が始まり、試用期間の終了時にはさらに30日間延長できます。試用版ではエージェントを作ってテスト用のチャットで試せますが、公開は出来ません。試用が期限切れになった後も、作ったエージェントは90日間動き続けると案内されています。
Copilot Studioの試用で分かるのはエージェントを作る手間や使い勝手で、WordやTeamsの中のCopilotの効果は測れません。「30 日間のユーザー体験」も同じように使い方を学ぶ教材として扱い、ライセンスの試用とは分けて社内に案内しましょう。名前の似た試用や研修を1つの表に並べて説明すると、社員が申し込む先を取り違えにくくなります。
1人ずつの席課金と、会社定額を並べて比べる
UPGEAR AIは、ChatGPT・Claude・Gemini・Perplexityを1画面で切り替えて使える法人向けサービスです。管理者ダッシュボードで利用ログ・権限・モデルのオン/オフを管理でき、データの保管とログ管理は国内サーバー(AWSの日本リージョン)で行います。料金は月額30,000円(税抜)から。どのプランも利用人数は無制限で、料金は利用量に応じたプラン設計です(人数の目安はライト1〜5名・スタンダード6〜20名・プレミアム21〜50名)。初期費用100,000円(税抜)が別途かかります。Copilotの席を何人に配るかで迷ったときの比較材料にお使いください。
UPGEAR AIの詳細を見るよくある質問
Microsoft 365 Copilotは法人でも無料で試せますか?
無料試用の期間が終わるとどうなりますか?
試用で何人分のライセンスを使えますか?
社員が勝手にCopilotの試用を始めることはありますか?
個人向けのMicrosoft 365の無料体験で会社の評価をしてもよいですか?
試用から有料に切り替わると割引価格になりますか?
30日間のユーザー体験は無料試用のことですか?
まとめ
一般法人向けのMicrosoft 365 Copilotは、料金ページの[無料で試す]から1か月の無料試用で試せます。終了後は自動で有料に切り替わり、申込にはクレジットカードが要るため、始める日に終了日と判定の会議を決めておくことが大切です。社員の自発的な試用は、管理センターの「試用版のみを許可」で、自動で有料にならない形に絞れます。
試用の前には、対象業務・指標・合格ライン・事前計測・記録担当の5つを決め、無料版でも出来る依頼は評価から外しましょう。合格ラインは1席の月額を1時間あたりの人件費で割って出すと、試用の結果をそのまま判断に使えます。法人のAI活用に関するほかの記事はAI活用コラム一覧をご覧ください。
※料金・試用の条件・管理センターの操作は、2026年9月19日時点でMicrosoftの公式料金ページ、Microsoft Learn、Microsoftサポートの各ページに表示されている内容です。価格はすべて税抜で、変更されることがあります。
