OpenAI、Linux脆弱性948件を発見

COPLUS AI NEWS朝版

OpenAI、AIでLinuxの脆弱性948件を実証、NTTデータは燃料電池900MWを契約

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今朝は、AIが「脆弱性を見つけて直す」側の作業を大きく速めた研究と、そのAIを動かすデータセンターの電源確保の動きを取り上げます。どちらも、AIの進歩が足元の運用や基盤に跳ね返ってきている話です。

① OpenAI、AIでLinuxカーネルの脆弱性948件を実証しパッチを作成 1回の実行のAPI費用は約121万ドル

出典:OpenAI(公式発表)/2026年11月4日(米国時間)

OpenAIは、脆弱性の発見、再現による検証、悪用できるかの確認、パッチの作成までを自動で進める研究用の仕組みをLinuxカーネルに使った結果を公表しました。今後提供予定のサイバーセキュリティ向けモデルを使った2026年10月中旬の1回の実行で、候補2,308件のうち1,724件を再現し、権限のない利用者がroot権限を得られる重複のない脆弱性948件について、動作するエクスプロイトとパッチを作ったと同社は説明しています。API費用は合計1,213,430ドルで、7月下旬にGPT-5.6 Solで行った同様の実行(166件)の5倍を超える件数でした。結果は人間の研究者が確認したうえで、Linuxカーネルのコミュニティの助言に沿い、深刻なものから数百件の報告とパッチをすでに送ったとしています(数値はいずれも同社発表)。

💡 コプラスの視点

同社は、最新の更新が当たっていないOSでは、低い権限のアカウントでも実質的にroot権限と同じと考えるべきだと述べています。見つかる脆弱性の数が増えるほど、修正の公開から悪用までの時間も縮むと考えておく必要があります。社内のPCやサーバーの更新を後回しにしていないか、使っていないアカウントや必要以上の権限が残っていないかを、この機会に点検しておくと安心です。

OpenAIの発表を読む →

② NTTデータ、Bloom Energyと燃料電池900MWの導入契約 世界の複数のデータセンターで主電源に、初回出荷は2027年

出典:Bloom Energy(NTTデータとの共同発表)/2026年11月5日

NTTデータは11月5日、米Bloom Energyと、世界の複数のデータセンター計画に合計900メガワット(MW)の自家発電設備を導入する契約を結んだと発表しました。データセンター事業を担うNTT Global Data CentersがBloom Energyの燃料電池を主電源として使い、初回の出荷は2027年に始まる予定です。Bloom Energyにとっては海外で過去最大の案件で、両社は今後ギガワット規模まで広げることを目指すとしています。電力網の増強を待たずに、建設と並行して電源を立ち上げられることを理由に挙げており、契約金額は公表されていません。

💡 コプラスの視点

AIの計算能力を増やすうえで、電力をどれだけ早く確保できるかが事業者の競争の焦点になっています。データセンター側の電源の事情は、いずれクラウドやAIサービスの提供地域・料金にも関わってきます。AIを業務で使う会社にとっても、利用するサービスの基盤がどこでどう支えられているかを知っておく価値がありそうです。

Bloom Energyの発表を読む(英語)→

本日のまとめ

OpenAIの研究は、AIが脆弱性を見つける速さが上がり、守る側も更新と点検の速さが問われる段階に入ったことを示しています。NTTデータの契約からは、そのAIを動かす電力の確保が、データセンター事業者の大きな課題になっている様子が見えます。

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