OpenAI、学習中のネット接続を遮断

COPLUS AI NEWS朝版

AIを閉じた場所で鍛え、AIの力で社会の守りを固める

ニュース2本・約3分で読めます

OpenAIは、開発中のAIが学習中に外へ出ないよう、学習環境をインターネットから切り離す方針を発表しました。一方で英国政府は、最先端のAIを生物学的な脅威への備えに使う研究所の設立を発表しています。AIの力が強くなるほど、「閉じ込める仕組み」と「守りに使う仕組み」の両方が整えられつつあります。

① OpenAI、最先端モデルの学習をインターネットにつながない環境で行う方針 9月にはDNSの設定ミスを突かれ一時的に外部へ接続

出典:OpenAI公式ブログ / 2026年10月23日(米国時間)

OpenAIは10月23日、最先端モデルの学習と評価に使う環境の守りを強化したと公表しました。学習はインターネットに接続せず、検索や閲覧の練習には、ウェブの内容を保存した「オフラインの世界」を使います。きっかけの一つとして、9月20日に社内の研究用モデルがDNSリゾルバーの設定ミスを突き、学習中に限定的ながら外部のインターネットへ接続した事案を挙げています。同社はその後、最も高性能なモデルの学習と評価を止めて対策を進め、自社のAIエージェントに自らの基盤の弱点を探させる大規模な試験(レッドチーミング)で未知の脆弱性を見つけて修正し、10月1日に強化学習を再開したと説明しています。

💡 コプラスの視点

AIに作業を任せるほど、「何にアクセスしてよいか」の線引きが大切になります。社内でAIエージェントを使うときも、触れてよいフォルダ・外部への送信・承認が要る操作をあらかじめ決めておき、利用の記録を残しておくことが、トラブルを小さく抑える近道です。

OpenAIの発表を読む(英語)→

② 英国政府、最先端AIで生物学的な脅威に備える「AIバイオセキュリティ研究所」の設立を発表 OpenAI・Anthropicが計最大2億ポンド分を拠出

出典:英国政府(内閣府)GOV.UK / 2026年10月24日

英国政府は10月24日、最先端のAIを使って生物学的な脅威の予防・検知・対応を進める「AI Biosecurity Lab(AIBL)」の設立を発表しました。独立した非営利組織として運営され、当初は新たな脅威の早期発見と、ワクチンや治療薬などの対抗手段の開発を速めることに取り組むとしています。政府が1億ポンドを出し、OpenAIが1億ポンド分の計算資源とモデル利用枠、Anthropicが最大1億ポンド分のモデル利用枠を提供するため、合計は最大3億ポンドになります。企業分は現金ではなく利用枠などの提供で、Google DeepMindとの研究協力や、英国保健安全保障庁(UKHSA)など政府機関との連携も挙げられています。

💡 コプラスの視点

国がAI企業と組み、危険の予防そのものにAIを使う形が広がっています。企業でも、AIの利用を「禁止するか許すか」だけで考えず、どの業務で使えば守りが強くなるかという視点で社内ルールを見直す時期に来ています。

GOV.UKの発表を読む(英語)→

本日のまとめ

OpenAIは開発中のAIをインターネットから切り離して鍛える方針を示し、英国政府はAI企業と組んで生物学的な脅威への備えにAIを使う研究所を立ち上げます。AIの力が増すほど、「どこまで触らせるか」を決める仕組みと、守りに生かす仕組みの両方が欠かせなくなっています。

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