
NotebookLM(2026年7月にGemini Notebookへ改称)の拡張機能とは、Chromeに追加して、見ているWebページやYouTube動画をノートブックへ送るためのツールです。Web Importerなどの拡張機能はGoogleではなく外部の開発者が作ったもので、NotebookLM本体だけでもURLを貼ればWebページを入れることが出来ます。会社で使うなら、入れる前に掲載ページの記載と求める権限を確かめ、管理コンソールで許可した拡張機能だけを使える形にするのが安心でしょう。
NotebookLMの拡張機能とは|Google公式ではなく外部の開発者が作ったもの
NotebookLMの拡張機能は、Googleではない外部の開発者が作り、Chromeウェブストアで配っているものです。たとえばNotebookLM Web Importerの掲載ページには、「本拡張機能はGoogleとは提携していません」と書かれています。改称を伝えた公式ブログやNotebookLMのヘルプにも、公式の拡張機能としての案内は見当たりません。
ノートブックの作り方や料金など、NotebookLMそのものの全体像はNotebookLMの使い方で紹介しています。ここから先は、社員から拡張機能を入れたいと相談された情シスや総務の方が、何を確かめて、どう決めればよいかに絞って進めていきます。
名前に「NotebookLM」と入っていても、Googleが作って配っているものではありません。公式の付属品に見えやすいので、外部の開発者が作ったものだと社内で共有しておきましょう。入れる前の確かめ方も、公式のアプリとは分けて考える必要があります。
NotebookLMからGemini Notebookへの改称と、拡張機能の名前
NotebookLMは、2026年7月16日付のGoogle公式ブログで、Gemini Notebookへ名前を変えると発表されました。ブログには、名前は変わっても同じ単体の製品だと書かれています。拡張機能の説明文でも新しい名前を使い始めているものがあり、Web Importerの機能の説明には「YouTube 動画を Gemini Notebook にインポート」とあります。社内でどちらの名前で呼ばれていても同じサービスを指していると考えてよく、ここでは以降もNotebookLMの名前でそろえることになります。
拡張機能なしで出来ること|本体の「ソースを追加」でWebページを入れる
Webページを取り込むだけなら、拡張機能を入れなくてもNotebookLM本体の機能で足ります。ノートブックの「ソースを追加」を開いてURLを貼り付ければ、そのページの文章がソースとして読み込まれます。社員から拡張機能の相談を受けたら、まず本体だけで足りないかを一緒に確かめてみてください。
複数のURLは、スペースか改行で区切って一度に貼る
Googleのヘルプでは、複数のURLを入れるときは「リンクをスペースまたは改行で区切ってください」と案内しています。調べものの途中でURLをメモ帳に書きためておけば、改行のまま貼り付けて一度に入れることが出来ます。URLから読み込んだPDFは、PDFのソースとして扱われるとも書かれています。上限は1つのソースが最大500,000語・200MBまでで、ソースの数は無料のユーザーの場合で最大50個です。
ほかに、検索ボックスからWeb上の資料を探し、選んだものをそのまま取り込むFast Researchという機能もあります。入れたいページがまだ決まっていない段階なら、こちらのほうが手早いでしょう。
取り込まれるのは、ページの文章だけ
本体で取り込まれるのは、指定したページの文章だけです。ヘルプの原文は「指定された HTML ウェブページのテキスト コンテンツのみがソースとしてスクレイピングされます」としており、画像・埋め込み動画・入れ子になったページは読み込まれません。ペイウォール(料金を払った人だけが読める仕組み)のあるページにも対応していないと書かれています。図や表が中心のページは、文章だけが残って意味が通りにくくなる場合もあるので、元のページと見比べてみましょう。
YouTubeは、字幕付きの公開動画の文字起こし部分
YouTubeの動画も、URLを貼ればソースにすることが出来ます。ただし対象は「字幕付きの公開 YouTube 動画」に限られ、取り込まれるのは動画の文字起こしの部分だけです。アップロードから72時間たっていない動画は取り込めない場合がある、ともヘルプに書かれています。映像の中の図や画面の文字は入らないため、話している内容だけが資料になると考えておくとよいでしょう。
ここまでの範囲で足りるなら、拡張機能を入れる理由はかなり小さくなります。社員が拡張機能に求めているのが、ワンクリックで送る手軽さなのか、本体に無いまとめての取り込みなのかを聞いてみると、入れるべきかどうかが見えてきます。
※Googleのヘルプ・公式ブログ・Chromeウェブストアの掲載ページの内容は、2026年10月14日に確認したものです。画面の名前や上限は変わることがあるため、設定の前に最新の表示をご確認ください。
拡張機能で出来ること|ワンクリック取り込みと一括インポート
拡張機能が本体より便利なのは、今見ているページを開いたまま送れる点と、まとめて取り込める点です。どの拡張機能も中身は少しずつ違うため、ここでは掲載ページの説明に書かれている範囲で紹介します。
閲覧中のWebページをワンクリックで取り込む
NotebookLM Web Importerの掲載ページは、使い方を「拡張機能アイコンをクリックして、インポート先のノートブックを選択します」と説明しています。ページを開いたままアイコンを押し、送り先のノートブックを選ぶだけなので、URLをコピーして本体に貼り直す手間がなくなります。調べものをしながら気になったページを次々に送っていく使い方に向いているでしょう。
複数タブ・YouTubeプレイリスト・RSSの一括インポート
同じ掲載ページには、「YouTube プレイリストを Gemini Notebook に一括インポート」「複数のリンクをまとめて一括インポート」「ブラウザタブ、RSS、リンクリストなどからコンテンツをインポート」などの機能が並んでいます。開いている複数のタブや、プレイリストの動画をまとめて送る使い方は、本体のソース追加のヘルプには出てこない使い方になります。RSSはWebサイトの更新情報を配信する仕組みで、業界ニュースの新しい記事を続けて集めたい方には便利に感じられるでしょう。
整理・書き出し系の拡張機能との違い
取り込み用とは別に、NotebookLMの画面を整理したり、ほかの場所とつないだりする拡張機能もあります。たとえば「NotebookLM 拡張機能(Gemini ノートブック)- ExtendLM」は、掲載ページで自らを無料の拡張機能と紹介し、「複数の Google アカウント、Google Drive のファイルやフォルダとの自動同期に対応」と書いています。AIエージェントとつなぐMCP(Model Context Protocol)での接続も、ベータ版として使えるという説明です。
取り込み系は外のページをノートブックへ運ぶもの、整理系はノートブックの中や周りを扱うもの、と分けて考えると選びやすくなります。会社から見ると、Googleドライブとの同期や外部のAIエージェントとの接続は、社内のファイルに触れる範囲が広がる話でもあります。便利さと引き換えに、どこまでのデータに手が届くのかを、入れる前に確かめておきましょう。
無料版と有料版がある拡張機能も
拡張機能の中には、無料で使える範囲と、有料の上位版で使える範囲を分けているものもあります。金額や上位版の中身は拡張機能ごとに違い、変わることもあるため、ここでは金額を挙げていません。会社の経費で買う話が出たら、掲載ページと開発者のサイトで、その時点の条件と支払い先を確かめてください。社員が個人のクレジットカードで買った上位版を業務で使い始めると、会社からは契約の中身が見えない状態になってしまいます。
インストール手順|Chromeに追加してツールバーに固定する
インストールそのものは数分で終わります。ただ、会社のパソコンでは、途中で表示される権限の確認画面を読み飛ばさないようにしてください。
- Chromeウェブストアで拡張機能の名前を検索し、掲載ページを開きます。
- 提供元の記載・更新日・プライバシーの欄に目を通してから、「Chromeに追加」を押します。
- 確認画面に表示される権限を読み、内容に納得できたら「拡張機能を追加」を押します。
- ツールバーのパズルのピースの形をしたアイコンを押し、一覧の中から目的の拡張機能のピンのマークを押して固定します。
- NotebookLMにログインしているGoogleアカウントのまま、拡張機能のアイコンを押してインポート先のノートブックを選びます。
ツールバーに固定すると、ページを見ているときにいつでもアイコンを押せるようになります。止めたいときは、Chromeの右上のその他アイコンから「拡張機能」→「拡張機能を管理」を開くと、オンとオフの切り替えや削除が出来ます。会社で管理しているChromeでは、後で触れる管理コンソールの設定によって、許可されていない拡張機能はこの手順の途中で追加できなくなります。
取り込めないページと精度の注意|ログインが必要なページと広告の混入
取り込めないページがあることと、取り込んだ文章に余計なものが混ざることの2点は、拡張機能でも本体でも変わりません。どちらも、使い始めてから気づく方が多い点です。
ログインが必要なページ・有料会員限定のページは取り込めない
本体のヘルプは、ペイウォールのあるページを対象外としています。拡張機能の中には、ブラウザで表示できる内容をそのまま保存できると説明しているものもあります。社内システムやクラウドサービスの管理画面のように、ログインした人にしか見えないページを送ろうとする使い方は、そもそも避けたほうが無難でしょう。仮に取り込めたとしても、会員規約で転載や外部への送信を禁じているサービスもあるので、業務で使う前に利用規約を確かめてください。
広告やサイドバーが混ざるので、引用で原文を照合する
Webページには本文のほかに、広告・関連記事の一覧・サイドバー・メニューなどの部分が含まれます。ページの文章をまるごと取り込む方式だと、こうした本文以外の文章までソースに入ってしまう場合があります。回答に付いている引用から元の箇所をたどり、広告や関連記事の文章を根拠にしていないかを確かめてください。数字や日付、人名が出てくる回答ほど、元のWebページを開いて見比べる価値があります。社外に出す資料には、NotebookLMの回答ではなく元のページを出典として載せましょう。
会社で困るのは、ページの中身を読む許可を外部の拡張機能に渡すこと
会社にとっての本当の論点は、便利さよりも、外部の開発者が作ったプログラムにブラウザの中を見せる点にあります。Chromeウェブストアのヘルプは、拡張機能のサイトへのアクセスに「すべてのサイト」「クリックされた場合のみ」「特定のサイト」の3つの設定があると説明しています。このうち「すべてのサイト」は、原文で「すべてのサイトのデータを自動的に読み取り、変更することを拡張機能に許可します」と書かれた設定です。同じヘルプは「許可を与えるのは信頼できる拡張機能のみにしてください」とも呼びかけています。
業務中のChromeには、取引先とのメール、会計ソフトや人事システムの画面、社内の共有フォルダなど、外に出してはいけない情報が次々に表示されます。拡張機能にすべてのサイトでの読み取りを許していると、NotebookLMに送るつもりのないページも、拡張機能からは読める状態になってしまいます。取り込みたいページ以外も拡張機能から読める状態になる点を、判断の出発点にしましょう。使うと決めた拡張機能でも、サイトへのアクセスを「クリックされた場合のみ」に変えておけば、アイコンを押したページだけに範囲を絞ることが出来ます。
サードパーティ製の拡張機能に、機密情報や個人情報を通さない
外部の開発者が作った拡張機能を通ったデータが、どこへ送られ、どう扱われるかは、その開発者の作りと方針で決まります。掲載ページのプライバシーの欄には第三者に販売しないことなどが書かれていますが、これは開発者自身の申告で、Googleが中身を確かめた内容ではありません。顧客の名簿、見積書、人事評価、取引先から預かった資料などは、拡張機能を通さない決まりにしておくのが無難です。どうしても資料をNotebookLMで扱いたい場合も、拡張機能を使わずに本体へ直接入れ、入れてよい情報かどうかを社内のルールで判断する流れにしてください。NotebookLMそのものに社内資料を入れるときの注意は、NotebookLMの情報漏洩の注意点にまとめています。
開発の停止や画面の変更で、ある日動かなくなることもある
外部の開発者が作る拡張機能は、NotebookLMの画面や仕組みが変わったときに、対応が追いつくまで動かなくなる可能性があります。開発者が更新をやめてしまえば、その後の不具合や安全上の問題も直されないままとなります。業務の手順に組み込む前に、止まったときは本体の「ソースを追加」に戻ると決めておけば、慌てずに対応出来ます。有料の上位版を買った場合も、更新が続く保証はない点を経費の判断に入れておいてください。
拡張機能で毎日ページを集める社員が増えるほど、どの情報がどこへ流れているのかを会社がつかみにくくなってしまいます。AI全般の拡張機能に共通する危険と止め方は、AI拡張機能の危険と会社での止め方でも取り上げています。集めた資料をAIに読ませる場所を会社で決めておくことも、拡張機能を絞るのと同じくらい効き目のある対策になります。
社内の資料は拡張機能に通さず、学習に使われない会社の環境でAIに読ませる方法もあります。UPGEAR AI(アップギアAI)は、ChatGPT・Claude・Gemini・Perplexityを1つの契約で使える法人向けサービスです(人数無制限)。
入れる前にChromeウェブストアの掲載ページで見る6つの項目
社員から拡張機能の名前を聞いたら、まずChromeウェブストアの掲載ページを開き、次の6つを確かめてみてください。どれも画面を見れば数分で分かる項目です。
- Googleとの関係がどう書かれているかNotebookLM Web Importerの掲載ページには「本拡張機能はGoogleとは提携していません」とあります。名前やアイコンが公式のものに似ていても、提供元は別だと分かります。
- 更新日とバージョン2026年10月14日時点の表示では、NotebookLM Web Importerがバージョン3.37.0(更新日2026年9月21日)、ExtendLMがバージョン2.6.44(更新日2026年10月13日)でした。更新が長く止まっている拡張機能は、本体の変更に追いついていない場合があります。
- デベロッパーの欄の表示NotebookLM Web Importerのデベロッパーの欄には「非取引業者 このデベロッパーは取引業者として申告していません」と表示されています。事業として提供しているかどうかを、開発者自身がどう申告しているかが分かる欄です。
- プライバシーの欄は開発者の自己申告データを第三者に販売しない、中心機能と関係のない目的で使わない、などの宣言が並びます。ただしこれは開発者の申告で、Googleが中身を確かめた内容ではない点を押さえておきます。
- 求める権限とサイトへのアクセス追加するときの確認画面に、求める権限が表示されます。開発者向けの権限一覧には「すべてのウェブサイト上にある自分の全データの読み取りと変更。」という警告文があり、これが出る拡張機能はあらゆるページの中身に手が届きます。
- 評価の数と、低い評価の中身2026年10月14日時点で、NotebookLM Web Importerは評価4.4(255件)、ExtendLMは評価4.9(132件)でした。評価の高さは使い勝手の目安で、安全性の保証ではありません。低い評価に不具合や挙動の変化が書かれていないかも見ておきます。
確かめた結果は、拡張機能の名前と確認した日付をそえて、申請の記録に残しておきましょう。後から同じ拡張機能を別の社員が求めたときも、その記録を見れば判断がすぐにつきます。記録の形は表計算のシート1枚で十分で、掲載ページのURL・確認日・許可したかどうか・理由の4つの列があれば足りるでしょう。
Googleの管理コンソールで、許可した拡張機能だけを使える形にする
Googleの管理コンソールでは、社員のChromeに入れられる拡張機能を、会社が許可したものだけに絞れます。Chrome Enterprise Core(旧称 Chrome ブラウザ クラウド管理)は、WindowsやMacなどで動くChromeをクラウドの管理コンソールでまとめて管理する仕組みで、Googleのヘルプでは追加料金はかからないと案内されています。社員が何人いても、設定は管理コンソールの1か所でまとめて済ませることが出来ます。
設定する画面と、選べる3つのモード
設定の場所は、管理コンソールのメニューから「デバイス」→「Chrome」→「アプリと拡張機能」→「ユーザーとブラウザ」です。Chrome Enterprise Core に登録している場合は、「Chrome ブラウザ」→「アプリと拡張機能」→「ユーザーとブラウザ」から開くことになります。ここでChromeウェブストアからの追加をどう扱うかを、次の3つから選べます。
- 「すべてのアプリを許可する、管理者が拒否リストを管理する」。基本は自由に入れられ、管理者が止めたものだけが入らない形です。
- 「すべてのアプリを拒否する、管理者が許可リストを管理する」。ヘルプの原文では「ユーザーは、管理者が許可したアプリと拡張機能のみ Chrome ウェブストアからインストールできます」と説明されています。
- 「すべてのアプリを拒否する、管理者が許可リストを管理する、ユーザーは拡張機能をリクエストできる」。許可リストの形に、社員からの申請の受け付けを加えたものです。
社員10〜200名ほどの会社なら、3つ目の申請を受け付ける形が運用しやすいでしょう。1つ目のままだと、問題のある拡張機能を知ってから止めることになり、後追いの対応になってしまいます。原則は拒否にして、許可した拡張機能と申請で認めたものだけを使える形にしましょう。許可リストには上限もあり、ヘルプでは「アプリの合計数 × グループ数の上限は 500 です」とされています。
拡張機能のリクエストで、社員からの申請を受け付ける
リクエストの仕組みは、Chromeのバージョン92以降が対象です。この設定にすると、管理者が一覧で許可した拡張機能と、社員がリクエストして管理者が承認した拡張機能だけを入れられるようになります。それ以外の拡張機能は、無効になるかブロックされる扱いです。管理者は社員からリクエストされた拡張機能を、許可・ブロック・自動インストールのいずれかで処理出来ます。申請が届いたら前の節の6項目を見てから返事をする、という順番を社内で決めておけば担当者が迷いません。
求める権限で止める
拡張機能を名前で1つずつ選ぶ代わりに、求める権限で止める方法もあります。ヘルプでは、「追加のアプリ設定」の「権限と URL」を開き、ブロックしたい権限のチェックボックスをオンにする手順が案内されています。画面の場所は「デバイス」→「Chrome」→「アプリと拡張機能」→「ユーザーアプリ設定」で、Chrome Enterprise Core に登録している場合は「Chrome ブラウザ」→「アプリと拡張機能」→「設定」となります。広い権限を求める拡張機能をまとめて止められる反面、必要な拡張機能まで動かなくなる場合もあるので、少人数で試してから広げてみてください。
すでに入っている拡張機能を調べる
設定を変える前に、今どの拡張機能が社内に入っているかを見ておくと話が早くなります。管理コンソールの「アプリと拡張機能の使用状況」のレポートでは、拡張機能ごとのインストール数と、必要な権限の数を一覧で確かめられます。管理対象のChromeプロファイルの詳細ページでも、インストール済みの拡張機能や適用されているポリシーを確認出来ます。NotebookLMの名前が付いた拡張機能が何台に入っているかを先に数えておけば、社員への通知の書き方も決めやすいでしょう。
ユーザー単位の設定は、社員が会社のGoogleアカウントでChromeにログインしたときに効きます。個人のGoogleアカウントだけでChromeを使っている場合は、ユーザー単位の設定が届かない点に気をつけたいところです。Chrome Enterprise Core に登録したブラウザのポリシーは、Googleアカウントにログインしていない場合にも適用されるとヘルプに書かれているので、パソコンごとに縛りたいときはこちらを検討してみてください。
Microsoft Edgeを使っている会社は、グループポリシーで止める
Edgeを標準のブラウザにしている会社では、グループポリシーで同じように拡張機能を止められます。Microsoftの解説では、グループポリシー管理エディターで「管理用テンプレート」→「Microsoft Edge」→「拡張機能」と進み、「インストールできない拡張機能を制御する」を有効にして、ブロックする拡張機能のIDを入れる手順になっています。このポリシーに*を入れてすべての拡張機能を止め、特定の拡張機能のインストールを許可するポリシーと組み合わせると、決めたものだけを入れる形に出来ます。すでに入っている拡張機能をブロックリストに加えた場合は、アンインストールはされず、無効になる扱いです。
社員に知らせる通知文のひな形
拡張機能の扱いを決めたら、理由と申請の窓口をそえて社員に知らせましょう。禁止の理由が書かれていない通知は、個人のパソコンや個人のアカウントで使い続ける方を生みやすくなってしまいます。次のひな形の[ ]の中を、会社の事情に合わせて書き換えて使ってみてください。
件名:ブラウザの拡張機能(NotebookLM用を含む)の利用ルールについて 各位 [情報システム担当/総務部]の[氏名]です。 NotebookLM(Gemini Notebook)にWebページを取り込む拡張機能をはじめ、Chromeの拡張機能について、[2026年◯月◯日]から次のルールで運用します。 1.入れてよい拡張機能 会社が許可した一覧にあるものだけを使ってください。一覧は[社内ポータルの場所]に載せています。 2.一覧にない拡張機能を使いたいとき Chromeの拡張機能のリクエスト、または[申請フォーム/担当者]から申請してください。掲載ページの記載と求める権限を確かめたうえで、[3営業日]を目安にお返事します。 3.入れない拡張機能 会社が確認していない外部の開発者の拡張機能で、すべてのサイトのデータを読み取る許可を求めるもの。 4.拡張機能に通さない情報 お客様・取引先の情報、個人情報、人事や給与の情報、契約書や見積書などの社外秘の資料は、拡張機能を使ってNotebookLMやその他のAIサービスに送らないでください。 5.すでに入れている方へ [◯月◯日]までに、Chrome右上のその他アイコン→「拡張機能」→「拡張機能を管理」で入っているものを確かめ、一覧にないものはオフにしたうえで申請してください。 NotebookLM本体の「ソースを追加」でWebページのURLを貼る使い方は、これまでどおり使えます。入れてよい情報の範囲は[社内のAI利用ルール]に従ってください。 不明な点は[連絡先]までお問い合わせください。
通知では、使ってよいものを先に書き、禁止は理由とセットで書くと受け入れられやすくなります。本体での取り込みは引き続き使えると書きそえておけば、調べものの手段がなくなる不安も和らぐでしょう。AIの使い方全般のルールの作り方は、生成AIの社内ガイドラインの作り方で紹介しています。
NotebookLMに入れてよい情報の範囲の決め方
拡張機能を許可するかどうかとは別に、NotebookLMへ入れてよい情報の範囲も決めておく必要があります。拡張機能を止めても、本体にファイルやURLを入れることは出来るためです。範囲は、情報の種類で3つに分けて決めるのが分かりやすいでしょう。
- 入れてよいもの。公開されているWebページ、自社サイトに載せている情報、官公庁や業界団体の公開資料などが当たります。
- 担当者に確認してから入れるもの。社内向けのマニュアルや研修資料、議事録など、公開はしていないものの外に出ても大きな損害にはならない資料です。
- 入れないもの。顧客や取引先の情報、個人情報、人事・給与の情報、契約書、見積書、未発表の数字、取引先から預かった資料が当たります。
もう1つ決めておきたいのは、どのGoogleアカウントで使うかという点です。社員が個人のGmailのアカウントでNotebookLMを使うと、作ったノートブックも取り込んだ資料も個人のアカウントに残り、会社からは手が届きません。業務でNotebookLMを使うのは会社のGoogleアカウントに限る、と決めておきましょう。ユーザー単位の設定が効くのも、会社のアカウントでChromeにログインしているときです。
範囲を決めるときは、総務や情シスだけで線を引かず、実際にNotebookLMを使っている部署にどんな資料を入れたいのかを聞いてみてください。現場が入れたい資料と、会社が入れてほしくない資料の重なりが見えれば、どこに線を引くかを話し合う材料になります。会社が把握していないAIの使い方、いわゆる野良AI(シャドーAI)の対策と合わせて考えると、拡張機能の扱いも位置づけやすいでしょう。生成AI全般の点検項目は、生成AIのセキュリティ対策チェックリストにまとめています。
社内の資料は、会社の環境で4つのAIに
UPGEAR AIは、ChatGPT・Claude・Gemini・Perplexityを1画面で切り替えて使える法人向けサービスです。全モデルで学習非利用を標準適用し、自社の資料を読み込ませて回答させる社内文書RAGにも対応しています。料金は月額30,000円(税抜)から。どのプランも利用人数は無制限で、料金は利用量に応じたプラン設計です(人数の目安はライト1〜5名、スタンダード6〜20名、プレミアム21〜50名)。初期費用100,000円(税抜)が別途かかります。
UPGEAR AIの詳細を見るよくある質問
NotebookLMの拡張機能はGoogle公式のものですか?
拡張機能を入れなくても、WebページをNotebookLMに入れられますか?
YouTubeの動画はどこまで取り込めますか?
ログインが必要なページは取り込めますか?
社員が無断で入れていた拡張機能は、すぐに削除させるべきですか?
有料版の拡張機能を会社で買ってもよいですか?
Gemini NotebookとNotebookLMは別のサービスですか?
まとめ
NotebookLMの拡張機能は、見ているWebページやYouTube動画をノートブックへ送るためのツールで、Googleではなく外部の開発者が作ったものです。Webページを入れるだけなら、本体の「ソースを追加」にURLを貼る方法で足りる場面も多くなります。ただし本体で取り込まれるのは文章だけで、ペイウォールのあるページは対象外となり、YouTubeは字幕付きの公開動画の文字起こし部分に限られます。
会社でGeminiを使う場合は、Geminiの個人向けと法人向けの違いを先に確かめておくと安心です。Googleの法人向けAIの費用は、Gemini Enterpriseの料金にまとめています。
会社として気をつけたいのは、外部の拡張機能にページの中身を読む許可を渡す点です。入れる前に掲載ページで提携の有無・更新日・デベロッパーの欄・プライバシーの欄・権限・評価を確かめ、管理コンソールでは原則拒否と申請の受け付けを組み合わせてみてください。拡張機能の扱いとは別に、NotebookLMへ入れてよい情報の範囲と、使うGoogleアカウントも決めておきましょう。
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