
Google AI Proのファミリー共有とは、Google AI Proを契約した1人が管理者になり、Googleのファミリーグループに招いた家族と、保存容量や一部のAIの特典を追加料金なしで分け合える仕組みです。人数は管理者を含めて最大6人で、管理者のほかに家族5人を招くことが出来ます。ただし、職場や学校など組織で使っているGoogleアカウントは参加できず、参加の条件も家族向けに作られているため、会社のアカウントでは使えず、私用のアカウントでの同僚との使い回しも避けるべき仕組みになります。社内ですでに同僚どうしで共有している場合は、業務のデータが社員個人のアカウントに残っていないかを先に確かめましょう。
Google AI Pro全体の料金や機能の一覧は、Google AI Proとは(料金・できること)にまとめてあります。
ファミリー共有で共有できる人数と料金
ファミリー共有で分け合えるのは、管理者を含めて最大6人までとなります。支払うのは管理者の1契約分だけで、招かれた家族に追加の料金はかかりません。Google AI Proの月額は2,900円なので、家族で使う場合も毎月の支払いは月額2,900円のままです。
※月額は2026年10月14日時点で、Google AI プランの紹介ページ(one.google.com)に表示されている金額です。税込・税別の記載がないため、表示のまま書いています。
人数は管理者を含めて最大6人(5人と6人の数え方)
資料によって5人と書かれていたり6人と書かれていたりするのは、管理者を数えに入れるかどうかの違いになります。Google One ヘルプには、最大6人のメンバーと共有できるという記述と、最大5人のファミリーメンバーと共有できるという記述の両方があります。Google ファミリーグループのヘルプでは、グループに入れるのはメンバー5人と管理者1人までと説明されています。この上限には、招待にまだ応じていない人も含まれる点に気をつけてください。返事を待っている招待も枠を使うので、家族の人数ぎりぎりまで招くときは、送った招待の数も数えておきましょう。
追加料金なし・支払いは管理者1人
ファミリー共有の料金を払うのは、Google AI Proを契約した管理者1人です。招かれた家族は自分では契約せず、管理者のメンバーシップを分けてもらう形になります。ファミリー用のお支払い方法で買い物をした場合、その領収書は管理者に届きます。なお、容量30GBのGoogle One Liteではファミリー共有が使えませんが、5TBが付くGoogle AI Proはこの制限の対象ではありません。
1人あたりに割った金額と、同僚で割り勘にできない理由
家族で使う場合に月額2,900円を人数で割ると、1人あたりの負担は次のとおりです。
| 家族の人数(管理者を含む) | 1人あたりの月額の目安 |
|---|---|
| 2人 | 1,450円 |
| 3人 | 約967円 |
| 4人 | 725円 |
| 5人 | 580円 |
| 6人 | 約483円 |
この割り算が成り立つのは、同じ国に住む家族どうしで、組織のアカウントを使わずに参加する場合になります。会社の同僚と1契約を分け合う使い方は、家族向けの仕組みとぶつかり、おすすめできません。同僚6人で割れば約483円という数字になりますが、これは家族向けの仕組みを職場で使う前提の計算で、会社の使い方としては成り立たないものです。同僚とお金を出し合う形にすると、社員どうしの立て替えや精算まで生まれ、会社からは誰が何に払っているのかが見えにくくなります。社員1人ずつで考えれば、実際には1人につき月額2,900円がそのまま人数分かかる形でしょう。
家族に見えるもの・見えないもの
ファミリー共有で家族に見えるのは、名前・写真・メールアドレスと、共有ストレージをそれぞれどれだけ使っているかまでです。自分のファイルは、自分から直接共有しない限り、ほかのメンバーには見えません。公式ヘルプの記述をもとに、見えるもの・見えないもの・管理者だけが出来ることを1つの表にまとめました。
| 項目 | ほかのメンバーから | 管理者から | 公式ヘルプの記述 |
|---|---|---|---|
| 名前・写真・メールアドレス | 見える | 見える | グループに加入したメンバーは、他のメンバーの名前・写真・メールアドレスを確認できる |
| 共有ストレージの使用量 | 各メンバーの使用量が見える | 使用量の多いメンバーを確認できる | 各ファミリーメンバーの共有ストレージの使用容量も確認できる |
| 自分のファイル(ドライブ・フォトなど) | 直接共有しない限り見えない | 直接共有しない限り見えない | メンバーは各自に直接共有された写真・動画などのアイテムだけを参照できる |
| Gemini アプリの会話 | 見える・見えないを明記した公式の文は確認できていない | 同左 | 会話は各自のGoogleアカウントのアクティビティに保存される(Gemini アプリのプライバシーハブ) |
| 保存容量の空け方 | 自分の使用量だけ減らせる | 自分の使用量だけ減らせる | 他のファミリーメンバーのストレージ使用量に変更を加えることはできない |
| AIクレジットの追加購入、プランの上げ下げ | できない | できる | AIクレジットの追加購入、メンバーシップの変更を行えるのは管理者に限られる |
| 共有の開始・停止、メンバーの削除 | できない | できる | 管理者は共有をいつでも開始・停止できる |
| ファミリー用のお支払い方法で買ったときの領収書 | 記載なし | 届く | 購入の領収書は管理者に届く(Google ファミリーグループのヘルプ) |
※2026年10月14日時点の Google One ヘルプ「ファミリーとの共有を開始または停止する」、Google AI Pro の特典のヘルプ、Google ファミリーグループのヘルプ、Gemini アプリのプライバシーハブの記述をもとにしています。
チャット履歴・ファイルは他メンバーに見えるか
ファイルについては、ファミリーのほかのメンバーに自分のファイルが共有されることはない、と公式ヘルプに書かれています。見えるのは、各自に直接共有された写真や動画などのアイテムだけとなります。一方で、Geminiアプリの会話が家族に見えないことをはっきり書いた公式の文は、確認日の時点で確認できていません。Geminiアプリの会話は、各自のGoogleアカウントのアクティビティに保存される仕組みです。家族の間でも会話の中身の扱いを公式の記述で言い切れない以上、業務の話を入れてよい理由にはならないでしょう。
保存容量は個人用15GB→共用の順で使う
ファミリーグループのメンバーは自分専用の容量を別に持たず、グループの保存容量を分け合います。各メンバーには個人用として最大15GBがあり、ファイルを保存するとまずそこから使われる仕組みになっています。個人用を使い切ると、管理者が契約した共用の容量から使われていきます。管理者は、使用量の多いメンバーを Google One アプリで確かめることが出来ます。容量を空けられるのは各自が自分の分だけで、ほかのメンバーのファイルを消して空けることは出来ない仕様です。同僚が業務のファイルを共用の容量に置いても、管理者は中身を見ることも消すことも出来ません。
AIの使用上限はグループで共有か、1人ずつか
AIの使用上限の扱いは、サービスごとに分かれています。Google Flow や Google Antigravity などは、上限がメンバーごとではなく、ファミリーグループ全体で1つになります。誰か1人がたくさん使うと、ほかの家族が使える分も減ってしまいます。Google フォトで写真から動画を作る機能やリミックスは、メンバーごとに1日あたりの上限が決められています。Geminiアプリのチャットの上限がメンバーごとか共有かは、機能ごとの公式の表が見当たらず、ここでは言い切れません。家族が何をどこまで使えるかは、Google AI Pro の特典のヘルプにある、一部のAIの特典と機能を追加料金なしで使える、という範囲で考えておきましょう。
共有されない特典と、管理者だけが出来ること
Google AI Proに付く特典の中には、家族に分けられないものもあります。YouTube Premium Lite は個人向けのプランで、ファミリーグループのメンバーとは共有できません。Google Home Premium の特典も、Google AI Pro のファミリーメンバーは使えない扱いです。AIクレジットはグループで分け合えますが、追加で買うことと、プランを上げ下げすることは管理者にしか出来ません。家族の誰かが足りなくなっても自分では買い足せず、管理者に頼む形となります。
ファミリーグループに参加できる人の条件
ファミリーグループに参加できるのは、組織のものではないGoogleアカウントを持ち、管理者と同じ国に住んでいる人です。グループを作る管理者は18歳以上である必要があり、参加できるグループは1人1つに限られます。公式ヘルプに並ぶ条件を、家族を招く場合と同僚を招こうとした場合で比べると、次の表のとおりです。
| 条件(公式ヘルプ) | 家族を招く場合 | 同僚を招こうとした場合 |
|---|---|---|
| Googleアカウントを持っている。ただし職場や学校など、他の組織で使っているアカウントは参加できない | 家族それぞれの個人のアカウントで参加する | 会社のGoogle Workspaceアカウントでは参加できない。私用のアカウントで入ると、業務が個人のアカウントに移る |
| グループを設定する管理者は18歳以上 | 保護者などが管理者になる | 管理者になった社員1人の私用アカウントに、同僚全員の利用がぶら下がる |
| 管理者と同じ国に居住している | 同じ国に住む家族なら条件を満たす | 海外の拠点や取引先にいる人は対象外 |
| 参加できるファミリーグループは1つだけ(同時に複数には入れない) | 自分の家族のグループに入る | 同僚のグループに入ると、自分の家族のグループには入れない |
| 過去12か月間に他のファミリーグループに参加していない。有料サブスクリプションの利用時、グループの変更は12か月に1回だけ | 普段は問題になりにくい | 異動や退職で抜けても、家族のグループへすぐに移れないことがある |
| 招待の有効期限は2週間。管理者が1か月に送れる招待の数にも上限がある | 家族の人数なら困りにくい | 部署でまとめて招く使い方には向かない |
同僚の場合にどこで引っかかるか
同僚との使い回しが最初に止まるのは、組織のアカウントは参加できないという1行目の条件となります。会社のメールアドレスで使うGoogle Workspaceのアカウントは、招待されても参加できません。社員が私用のGmailアカウントで同僚のグループに入ろうとすると、今度はファミリーグループが家族のための仕組みとして作られている点とぶつかってしまいます。同僚のグループに入れば自分の家族のグループには入れず、抜けた後もすぐには移れない場合が出てきます。何より、会社の仕事が社員の私用アカウントの中で進むことになり、会社から見えない利用、いわゆる野良AI(シャドーAI)の形そのものになってしまいます。同僚と使えるかを社員に聞かれたら、使えないし、使ってはいけない、の2つで答えてかまいません。
同僚と使い回すと、会社のデータが個人アカウントに残る
同僚との使い回しで会社が困るのは、料金よりも、業務のデータが社員個人のアカウントに残り、会社の手が届かなくなる点です。Google AI Proは個人のGoogleアカウントで使うサービスで、会話もファイルもそのアカウントの中に保存されます。会社は、その中身を見ることも、消すことも、引き取ることも出来ない立場になります。
招待と削除の権限は、管理者になった社員1人が持つ
ファミリーグループのメンバーを招いたり外したりできるのは、管理者だけです。同僚どうしで使い回すと、会社ではなく、管理者になった社員1人が、誰を入れて誰を外すかを決めることになります。管理者がグループを抜けたりメンバーを外したりすると、外れたメンバーは共有ストレージや特典、スペシャリストによるサポートを使えない状態に変わります。そのとき保存済みのファイルは残るものの、容量が足りなければ新しいファイルは保存できず、業務の途中で手が止まってしまいます。
Geminiアプリの会話は、個人のアカウントに長く残る
Geminiアプリのプライバシーハブによると、会話のアクティビティは初期設定で18か月たつと自動で削除されます。この期間は3か月や36か月に変えられ、自動で削除しない設定も選べます。人間のレビュアーが会話の一部を読むことがあり、レビューされた会話はアクティビティを削除しても最長3年間保存されると説明されています。アクティビティの保存をオフにしても、会話は72時間アカウントに保持される仕組みです。Google自身も、機密情報は入力しないよう案内しています。仕事用や学校用のアカウントでGeminiアプリを使う場合は、データの扱いに別の規約が適用される場合があるとも書かれていて、個人のアカウントとは前提が違うと考えたほうがよいでしょう。
退職・異動のときに起きること
社員が辞めても、その人の私用アカウントは本人のもとに残ります。業務で入れた資料やGeminiとの会話も一緒に残るため、会社が回収したり消したりすることは出来ません。取引先の名前や見積もりを個人のアカウントで相談すると、その会話は会社の管理の外に残り続けます。管理者だった社員が辞めてグループを抜ければ、残った同僚は共有ストレージも特典も使えなくなってしまいます。使い回しが見つかったら、データを個人のアカウントから会社の保存先へ移す手順まで、本人と一緒に決めていきましょう。
社員ごとに個人のGoogle AI Proを重ねる前に、会社で使うAIを契約1本にそろえる方法もあります。UPGEAR AI(アップギアAI)は、ChatGPT・Claude・Gemini・Perplexityを1つの契約で使える法人向けサービスです(人数無制限)。
ファミリー共有・アカウントの使い回し・ファイル共有の違い
社内で共有していると言われたとき、指しているものは3つに分かれます。どれを指すかで、会社が確かめることも変わってきます。
| 種類 | 何を分け合うか | 会社から見た問題 |
|---|---|---|
| ファミリー共有 | 管理者1人の契約を、家族が各自のGoogleアカウントで使う | 同僚は組織のアカウントでは参加できない。私用のアカウントで参加すると、業務が個人の領域に移る |
| アカウントの使い回し | 1つのアカウントのIDとパスワードを、複数の人で使う | 誰が何を入力したか分からず、会話は使う全員から見える。辞めた人もパスワードを知っている限り入れてしまう |
| ファイル共有 | ドライブなどにある特定のファイルを、相手に見せたり編集させたりする | 共有の相手が私用のアカウントなら、会社の資料が会社の管理していないアカウントへ渡る |
アカウントの使い回しは、ファミリー共有よりも見えるものが多く、1人が入力した会話をほかの全員が読める状態になります。ファイル共有も、相手が同僚であっても、送り先が私用のアカウントなら会社の外へ資料を出すことと変わりません。社員への聞き取りでは、どの共有の話なのかを最初に分けて聞くと、話がかみ合いやすくなるでしょう。
よくある使い方の判断表
家族で使う分には問題のないファミリー共有も、業務が混ざった時点で会社が止めるべき使い方に変わります。社内で見かけそうな使い方を、会社としての判断と一緒に並べました。
| 使い方 | 会社としての判断 | 理由 |
|---|---|---|
| 社員が家族とファミリー共有し、私生活だけで使う | 会社が関わる話ではない | 家族向けの仕組みを、家族の範囲で使っている |
| 社員が家族の特典で入っているアカウントで、仕事の相談をする | 止める | 業務の会話やファイルが、家族が契約したプランの中の私用アカウントに残る |
| 同僚を私用のGmailアカウントで自分のグループに招く | 止める | 家族向けの仕組みを職場で使うことになり、業務が管理者になった社員の私用アカウントに集まる |
| 部署で1契約を取り、複数の人で分け合う | 止める | 組織のアカウントは参加できず、ファミリーグループの使い方として成り立たない |
| 1つのアカウントのIDとパスワードを部署で使い回す | 止める | 誰が入力したか分からず、会話も全員から見える |
| 社員が自分で個人契約し、経費で精算している | 見直す | 契約の持ち主は社員本人のままで、退職のときに会社が止められない |
| 会社のGoogle Workspaceで、法人向けのGeminiを使う | 会社として選べる形 | 会社のアカウントのまま使える。仕事用のアカウントには、データの扱いに別の規約が適用される場合がある |
判断に迷う使い方が出てきたら、業務のデータがどのアカウントに残るかで分けてみてください。会社が止めたり引き取ったりできない場所に残るなら、その使い方は見直しの対象になります。
社員が個人契約を重ねたときの費用(人数別)
同僚との共有が出来ない以上、Google AI Proを使いたい社員は1人1契約を持つことになります。会社がその費用を負担する場合、人数がそのまま毎月の出費に乗ってきます。
| 個人契約する社員の数 | 月額(2,900円×人数) | 年額(月額×12か月) |
|---|---|---|
| 10人 | 29,000円 | 348,000円 |
| 20人 | 58,000円 | 696,000円 |
| 50人 | 145,000円 | 1,740,000円 |
※月額2,900円は、2026年10月14日時点で Google AI プランの紹介ページに表示されている金額です。税込・税別の記載がないため、税は足していません。
50人が個人契約を持つと、年1,740,000円を払っても、契約はすべて社員個人の名義のまま残る形となります。経費で精算していても契約の持ち主は社員本人で、退職のときに会社が止めることは出来ません。人数が少ないうちは小さな額に見えても、20人で年696,000円、50人なら年1,740,000円と、会社として管理されないまま積み上がってしまいます。社員が自分の財布で払っている場合は、費用の記録にすら出てこない点にも気をつけたいところです。費用の見え方については生成AIの利用コストが見えなくなる理由と管理の手順も参考にしてみてください。
社員が個人のGoogle AI Proを業務に持ち込む背景
社員が個人のGoogle AI Proを業務に持ち込みやすいのは、会社のアカウントからは同じプランを申し込めないためです。Google AIのプラン紹介ページのよくある質問では、申し込めるのは個人のGoogleアカウントだけで、Google Workspaceの利用者は既存のサブスクリプションに対するGeminiのアドオンを申し込むよう案内されています。Google AI Proのヘルプにも、メンバーシップを使うには個人のGoogleアカウントでのログインが必要と書かれていて、会社のアカウントのままでは使えない作りです。そのため、家で使っている自分のアカウントのまま仕事の相談をしたり、家族の特典で入れてもらったアカウントを業務に使ったりする流れが生まれてしまいます。会社でGeminiを用意するときの選び方は、Gemini個人版と法人版の違いで詳しく比べています。禁止するだけで終えず、業務で使ってよいAIを会社として決めることが、持ち込みを減らす近道になるでしょう。
家族の特典で業務に使っている場合
家族が管理者のグループに入っている社員は、自分では1円も払わずに、Google AI Proの一部の特典を使えている場合があります。この場合、会社は費用の記録からも利用に気づけません。管理者が家族なので、業務のファイルは、会社と関係のない人が契約したプランの容量の上に置かれる形となります。聞き取りでは、自分で払っているかどうかだけでなく、家族のグループに入っているかどうかも確かめてください。
Androidの Google One アプリでの設定・停止の手順
ファミリー共有の設定と停止は、AndroidならGoogle One アプリから操作できます。家族で使うための設定と、同僚を招いてしまった社員に共有を止めてもらう手順の両方を、画面のボタン名どおりに並べました。
共有を始める(家族で使う場合)
- Android スマートフォンかタブレットで Google One アプリを開きます
- 画面上部のメニューアイコンから[設定]→[ファミリーの設定を管理]の順にタップします
- [メンバーシップの共有を開始]→[ファミリーを招待]→[確認]をタップします
- 画面の手順に沿って設定を終えます
送った招待の有効期限は2週間で、管理者が1か月に送れる招待の数にも上限があります。
共有がうまく働かないとき
- Google One アプリを開き、メニューアイコンから[設定]→[ファミリーの設定を管理]をタップします
- 次の画面で[共有]をタップして確定します
- [ファミリーグループを管理]→[新しいメンバーを招待]をタップし、画面の指示に沿って進めます
ファミリーの設定を済ませても共有が働かないときは、こちらの手順で共有をオンにしてください。
共有を止める(同僚を招いてしまった場合)
- Google One アプリを開きます
- 画面上部のメニューアイコンから[設定]→[ファミリーの設定を管理]をタップします
- [共有を停止]をタップします
共有を止めると、外れた人は Google One のストレージや特典を使えなくなります。保存済みのファイルは残りますが、容量を超えていれば新しいファイルは保存できないので、止める前に業務のファイルの移し先を決めておきましょう。誰がどれだけ使っているかは、アプリ上部の[ストレージ]から、ファミリーのストレージの横にある下矢印をタップすると確かめられます。
※手順は2026年10月14日時点の Google One ヘルプ(Android の表示)に書かれているボタン名です。アプリの更新で表示が変わることがあります。
同僚との共有を止める社内ルールの文例
社内ルールには、個人のAIアカウントで業務データを扱わないことと、同僚とアカウントや契約を分け合わないことの2点を書いておきましょう。そのまま使える形の文例を置いておきますので、自社の言葉に直して使ってみてください。
(生成AIを使うアカウント) 第1項 業務で生成AIを使うときは、会社が契約または指定したサービスとアカウントだけを使う。 第2項 個人で契約したAIサービス(Google AI Pro などの個人向けプランを含む)や、家族の契約の特典で使えるアカウントに、業務のデータを入力・保存しない。 (共有の禁止) 第3項 個人向けAIサービスのファミリー共有に同僚を招待しない。同僚からの招待も受けない。 第4項 AIサービスのIDとパスワードを、ほかの人と分け合わない。 第5項 業務のファイルを、個人のGoogleアカウントなど会社が管理していないアカウントに共有しない。 (申告と移し替え) 第6項 個人のAIアカウントを業務に使ったことがある社員は、○月○日までに所属長へ申告する。申告した内容を理由に不利益な扱いはしない。 第7項 個人のアカウントに残っている業務のデータは、情報システム担当の案内に沿って会社の保存先へ移したうえで、個人のアカウントから削除する。 (相談の窓口) 第8項 使いたいAIの機能が会社の環境にないときは、○○部(担当部署)に相談する。
申告した人を責めない一文を入れておくと、隠れていた使い方が表に出やすくなります。反対に、罰則だけを並べたルールでは、個人のアカウントでの利用がさらに見えにくくなってしまいます。ルール全体の作り方は、生成AIガイドラインのサンプルで項目の並べ方から紹介しています。
ルールと一緒に社員へ送る案内文の例
ルールを配るときは、なぜ変えるのかを短く添えると受け止めてもらいやすくなります。
件名:個人のAIアカウントを業務に使うときのお願い 社員の皆さま 個人向けのAIサービスを業務で使うときの扱いを、次のとおりそろえます。 1. 業務で使うAIは、会社が用意した環境に限ります。 2. 個人で契約したAIや、家族のファミリー共有で使えるアカウントに、業務のデータを入れないでください。 3. ファミリー共有に同僚を招いている方、同僚のグループに入っている方は、○月○日までに共有を止めてください。止め方が分からない場合は、総務部までご連絡ください。 4. これまで個人のアカウントを業務に使っていた方は、別紙のアンケートでお知らせください。申告した内容を理由に不利益な扱いはしません。 個人のアカウントに残った業務のデータは、会社の手で回収することも削除することも出来ません。取引先とお客様の情報を守るためのお願いですので、ご協力をお願いします。 総務部
案内文に締め切りの日付と問い合わせ先を入れておけば、共有を止める作業が後回しになりにくいでしょう。
総務・情シスが使える棚卸しの質問例
今の使い方をつかむには、責めない聞き方で、短い質問を社員全員に配るのが早道です。回答から、誰がどのアカウントで何を入れているかを並べると、移す順番も決めやすくなります。
- 1. 業務でGoogle AI Pro(Gemini)を使ったことがありますか使ったことがある人には、会社の環境か、自分で契約したものかを分けて答えてもらいます。
- 2. 使っているのは、会社のアカウントと私用のアカウントのどちらですか会社のメールアドレスか、私用のGmailかで答えてもらうと分かりやすくなります。
- 3. 料金は自分で払っていますか、それとも家族の契約の特典で使っていますか家族の特典で使っている場合は、費用の記録からは見つかりません。
- 4. ファミリーグループに同僚を招待している、または同僚のグループに入っていますか当てはまる場合は、管理者が誰かと、何人が入っているかも聞きます。
- 5. ほかの人とIDとパスワードを分け合っているAIのアカウントはありますか部署で1つのアカウントを使っている例がないかを確かめます。
- 6. 取引先の名前、見積もり、お客様の情報を入力したことがありますか入力したことがある場合は、だいたいの時期と件数を聞きます。
- 7. 業務のファイルを私用のGoogleドライブに置いていますか置いている場合は、会社の保存先へ移す対象になります。
- 8. 経費で精算しているAIのサブスクリプションはありますか精算の記録と回答を照らし合わせます。
- 9. 会社の環境に足りない機能があって、個人のアカウントを使っていますかあれば機能の名前を書いてもらうと、会社で用意するAIを選ぶ材料になります。
集まった回答は、3と4に当てはまる人から順に、共有の停止とデータの移し替えを進めてみてください。回答だけで足りない場合は、シャドーAI(野良AI)の検知の手順も役に立つでしょう。点検の項目を全体で見直したいときは、生成AIセキュリティチェックリストに並べています。
回答を集めた後の進め方
- ファミリーグループに同僚がいる人と、IDとパスワードを分け合っている人を先に洗い出します
- 業務のファイルと会話の要点を、会社の保存先へ移してもらいます
- 共有を止め、個人のアカウントに残った業務のファイルを本人に削除してもらいます
- 会社で用意するAIの環境を案内し、足りない機能があれば窓口で受け付けます
- 3か月後をめどに、同じ質問でもう一度確かめます
Geminiアプリの会話は、レビューされたものだと削除しても最長3年間残ると説明されているため、移し替えと削除は早めに始めたいところです。会社が回収できないデータをこれ以上増やさないことを、最初の目標にしてみましょう。
社員ごとの個人契約を、会社の契約1本に
UPGEAR AIは、ChatGPT・Claude・Gemini・Perplexityを1つの契約と1つの画面で使える法人向けサービスです。管理者ダッシュボードで利用ログ・権限・モデルのON/OFFを管理でき、基盤はAWSの日本リージョンで稼働しています。料金は月額30,000円(税抜)から。どのプランも利用人数は無制限で、料金は利用量に応じたプラン設計です(人数の目安はライト1〜5名、スタンダード6〜20名、プレミアム21〜50名)。初期費用100,000円(税抜)が別途かかります。
UPGEAR AIの詳細を見るよくある質問
Google AI Proは家族と共有できますか?
ファミリー共有の家族もGeminiのAI機能を使えますか?
Google AI Proを会社の同僚とファミリー共有で使ってもよいですか?
1つのGoogle AI Proを複数のアカウントで使えますか?
会社のGoogle WorkspaceアカウントでGoogle AI Proを使えますか?
ファミリー共有を止めると、メンバーのファイルは消えますか?
まとめ
Google AI Proのファミリー共有は、管理者を含めて最大6人の家族が、追加料金なしで保存容量や一部のAIの特典を分け合える仕組みです。家族に見えるのは名前・写真・メールアドレスと共有ストレージの使用量で、ファイルは直接共有しない限り見えません。参加の条件は家族向けに作られていて、職場や学校など組織のGoogleアカウントは参加できないため、会社のアカウントでは使えず、私用のアカウントでの同僚との使い回しも避けたい使い方になります。私用のアカウントで同僚を招くと、業務の会話やファイルが社員個人のアカウントに残り、会社は回収も削除も出来ません。社員ごとに個人契約を重ねても、契約はすべて社員の名義のまま残ってしまいます。社内ルールの文例と棚卸しの質問を使って、まずは今の使い方を確かめるところから始めてみてください。
Googleの法人向けAIの費用は、Gemini Enterpriseの料金にまとめています。
法人のAI活用に関するほかの記事は、AI活用コラム一覧にまとめています。
