AI学習拒否、robots.txtで共通化

COPLUS AI NEWS朝版

自社サイトの情報をAIにどう使わせるかを選ぶ仕組みが整いはじめ、AIの開発ツールそのものが攻撃の入口にもなった

ニュース2本・約5分で読めます

OpenAI・Google・Microsoft・Anthropicの4社が、ウェブサイトの運営者がrobots.txtの共通の記述で「AIの学習に使わないでほしい」と示せる仕組みに対応する方針だと、米SiliconANGLEが10月30日(米国時間)に報じました。一方で、開発者向けエディタ「Cursor」の拡張機能マーケットプレイスでは、改ざんされたClaude Codeの拡張機能が約11時間配布されていたことが、Cursorの通知で明らかになっています。AIとの「情報の出し入れ」を管理する2つの動きを整理します。

① OpenAI・Google・Microsoft・Anthropic、robots.txtの共通の記述「__usage_ai-training」でAI学習への利用を断れる仕組みに対応する方針と報道 対応時期は各社で異なる

Microsoft Bingブログ、IETF、SiliconANGLE / 2026年10月30日(米国時間)

SiliconANGLEの10月30日(米国時間)の報道によると、OpenAI、Google、Microsoft、Anthropicの4社は、ウェブサイトの運営者が自社のコンテンツをAIの学習に使わないよう求める共通の方法に対応する方針です。方法は、robots.txtに「User-Agent: __usage_ai-training」と「Disallow: /」を書くもので、これまで各社のクローラー名を1つずつ書き分ける必要があった設定を1つにまとめられます。仕様はAnthropicのKevin Kelley氏を著者とするIETFの個人ドラフトで、IETFのページでも、IETFが承認したものではないと示されています。対象はAIモデルの学習への利用で、ドラフトはクロールそのものを止める指示ではないとしています。対応時期について、Microsoftは2027年2月1日から学習と、回答の根拠としてページを参照する「グラウンディング」(ページ単位のmetaタグ等で指定)の設定を読み取り始めるとしています。SiliconANGLEによると、OpenAIは今後数カ月のうちに対応し、Googleは来年(2027年)中に対応する予定です。

💡 コプラスの視点

この記述は「学習に使わないでほしい」という意思表示で、AIの回答や検索結果に表示されるかどうかとは別に扱われます。自社サイトの情報をAIの回答で紹介してほしいのか、学習には使われたくないのかで、設定は変わります。各社の対応はまだこれからなので、自社サイトの方針を決めておき、対応が始まった時点で設定できるよう準備しておくとよいでしょう。

Microsoft Bingブログの発表を読む(英語)→

IETFのドラフトを読む(英語)→

② Cursor、拡張機能マーケットプレイスで改ざん版のClaude Code拡張(2.1.312・2.1.313)が約11時間配布されたと通知 攻撃者のSSH鍵の追加や外部への通信路を試みる動作

Cursor(セキュリティ通知)、BleepingComputer / 2026年10月29日公開・10月30日更新(米国時間)

AIコーディングエディタのCursorは、同社の拡張機能マーケットプレイスで、AnthropicのClaude Code拡張を装った悪意のあるバージョン(2.1.312と2.1.313、WindowsとmacOS向け)が配布されていたと通知しました。配布されていたのは10月29日の太平洋時間の午前2時27分ごろから午後1時35分ごろまでで、Cursorはこれらのバージョンについて、Anthropicが開発したものではないとしています。通知によると、改ざん版はホスト名やユーザー名、Gitのメールアドレスなどの情報を外部に送り、攻撃者のSSH公開鍵を端末に追加して、外部への通信路を開こうとします。Cursorはマーケットプレイスをいったん停止して他の拡張機能を確認し、鍵の入れ替えを行ったうえで再開したと説明しています。BleepingComputerは、最大5,000人の開発者がこの拡張にさらされた可能性があると報じていますが、攻撃者がどのように公開したかは明らかになっていません。

💡 コプラスの視点

Cursorは、該当する場合は拡張機能を削除するだけでは不十分なことがあるとして、端末の隔離や認証情報の入れ替えを勧めています。公式の名前で配布される拡張機能でも、配布の経路が乗っ取られれば危険なものに変わります。開発の現場で使うAIツールや拡張機能も、社内でどれを使ってよいかを決め、更新の状況を把握しておくことが大切です。

Cursorのセキュリティ通知を読む(英語)→

BleepingComputerの記事を読む(英語)→

本日のまとめ

自社のサイトの情報をAIの学習に使わせるかどうかを、共通の方法で示せる仕組みが動きはじめました。一方で、AIの開発ツールの拡張機能が改ざんされ、端末に裏口を仕込む事案も起きています。AIに渡す情報と、AIツールが端末に持ち込むものの両方を、社内のルールで管理することが求められています。

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