バイナンス攻撃、AIの新手口か

COPLUS AI NEWS夕方版

攻撃にもAIか、AIは「普段使いの入口」へ。今日の夕方のAI動向5本

ニュース5本・約6分で読めます

暗号資産取引所「バイナンス」へのサイバー攻撃で、北朝鮮の攻撃グループがAIによる新たな手法を使っていたと見られるとNHKが報じました。国内では、中小企業の事務を今のExcelのまま自動化するサービスや、普段使いのClaude・ChatGPTから英語学習サービスを呼び出せる連携など、AIを「現場の手順に溶け込ませる」動きが目立ちます。

① 「バイナンス」へのサイバー攻撃、北朝鮮の攻撃グループがAIによる新たな手法を使っていたと見られるとNHKが報道 影響額は日本円で約9900億円

出典:NHK / 2026年11月3日(ITmedia NEWS 2026年11月2日の報道もあわせて参照)

NHKは11月3日、暗号資産の取引所「バイナンス」へのサイバー攻撃に関与したとされる北朝鮮の攻撃グループが、一連の攻撃にAIによる新たな手法を使っていたと見られると、暗号資産の分析会社の見方として報じました。影響額は日本円で約9900億円とされています。ITmedia NEWSによると、米連邦捜査局(FBI)は10月31日(現地時間)、この窃盗を北朝鮮の「TraderTraitor」による犯行と発表し、民間事業者に攻撃者の資金洗浄用アドレスとの取引をブロックするよう求めています。一方、Binance Japanは10月30日、日本の顧客資産について影響は確認されなかったと発表しています。

💡 コプラスの視点

攻撃する側もAIを使う前提で、守りの手順を見直す時期に来ています。暗号資産を扱わない会社でも、なりすましメールや偽の求人・取引の誘いなど、人を入り口にした攻撃への備えは共通です。社員が業務で使うAIの範囲と、怪しい連絡を受けたときの報告先を決めておくことが第一歩になります。

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② オプティソース、中小企業の事務作業をAIで自動化するサービスを開始 注文の転記や見積書の下書き、月末の集計を今のExcelのまま

出典:PR TIMES(オプティソース株式会社)/ 2026年11月2日

東京都中央区のオプティソースは11月2日、中小企業向けサービス「事務作業の自動化」の提供を始めたと発表しました。注文のメールやFAXを受注表に打ち直す、見積書の下書きを作る、月末に売上や入金を集計するといった事務を、今使っているExcelや書類の形のまま動く仕組みで提供するとしています。同社は「事務作業のアウトソーシングではありません」と説明し、AIの仕組みを同社が作って顧客の手順に組み込み、動かし始めた後も見守りと手直しを続けるとしています。進め方は30分のオンライン相談から始まります。

💡 コプラスの視点

中小企業のAI活用は、新しいツールを覚えるよりも「今の書式を変えずに手間だけ減らす」形のほうが定着しやすいと考えます。まずは毎日・毎月くり返す転記や集計を書き出し、どこから任せるかを決めるのが近道です。

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③ Itera「LLMOチェキ」、AI検索経由の訪問が問い合わせにつながったかをAIエンジン別・質問別に把握する機能を提供開始

出典:PR TIMES(株式会社Itera)/ 2026年11月3日

東京都新宿区のIteraは11月3日、LLMO計測・改善ツール「LLMOチェキ」で、AI検索経由の訪問が問い合わせなどに結びついたかを把握できる「AI流入コンバージョン計測」の提供を始めました。ChatGPT、Perplexity、Gemini、Copilot、Claudeからの流入と、問い合わせ・電話番号のタップ・フォーム送信などを、1行の計測タグで計測するとしています。質問別の表示はAIの回答で引用されたページと流入ページを突き合わせた推定値で、GoogleのAI OverviewとAIモードからの流入は対象外です。追加費用なく全プランで利用できると同社は説明しています。

💡 コプラスの視点

AI検索で自社が紹介される機会は増えつつありますが、そこからの訪問が問い合わせにつながっているかは見えにくいのが実情です。測れる範囲と推定値であることを理解したうえで、どのページがAIに引用され、成果に近いのかを確かめる材料として使えそうです。

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④ 社会人向け英語学習「EiDrill」、ClaudeやChatGPTとの連携(MCP)を開始 話しかけるだけでTOEIC形式のドリルと復習、記録はアプリと共通

出典:PR TIMES(株式会社またたび)/ 2026年11月3日

東京都渋谷区のまたたびは11月3日、社会人向け英語学習サービス「EiDrill」が、11月1日にClaude・ChatGPTと連携できる機能(MCP対応)を公開したと発表しました。いつも使っているAIに話しかけるだけで、TOEIC形式のドリルや単語・表現の復習、英作文の添削、英会話の練習ができ、結果はEiDrillのアプリと同じ学習記録に残るとしています。EiDrillのパスワードをAIに渡すことはなく、連携はいつでも解除できると同社は説明しています。連携は無料プランを含む全プランで使えますが、Claude・ChatGPT側では各サービスの対応プランが必要です。

💡 コプラスの視点

既存のサービスが「自社アプリを開いてもらう」から「普段使いのAIから呼び出してもらう」形へ広がりはじめています。社員がこうした連携を業務用のAIアカウントにつなぐ場合は、どの外部サービスとの連携を認めるかを社内で決めておくと安心です。

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⑤ 農情人、農家や地域の課題に学生が生成AIで挑む「Metagri Student Challenge 2026」の応募受付を開始 参加費無料、2027年1月10日まで

出典:PR TIMES(株式会社農情人)/ 2026年11月3日

千葉県船橋市の農情人は11月3日、同社が運営する農家支援コミュニティ「Metagri研究所」の主催で、学生が生成AIを使って農家や地域の5つの課題の解決策を提案するコンテストの応募受付を始めました。対象は全国の大学生・大学院生・短大生・専門学校生・高専生(18歳以上)で、参加費は無料ですが、生成AIサービスの利用料は参加者の負担です。応募期間は2027年1月10日までで、審査は100点満点のうち「生成AIの活用・工夫」が15点、課題理解や現場にもたらす価値がそれぞれ25点という配分です。チーム部門ではファイナリストのうち希望する最大2チームが、協力農家との実証実験を含む事業化の伴走支援を無償で受けられるとしています(実証実験・事業化の費用などの扱いは事前に合意)。

💡 コプラスの視点

審査の配点が「AIの使い方」より「現場の課題を理解しているか」に重く置かれている点は、企業のAI導入にもそのまま当てはまります。人手不足に悩む業種ほど、現場の困りごとから逆算してAIの使いどころを探す姿勢が成果につながります。

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明日への展望

バイナンスの件では、分析会社や捜査当局から、AIがどの段階でどう使われたのかについての続報が出るかが注目点です。国内では、EiDrillのように既存のサービスをClaudeやChatGPTから呼び出せるようにする連携が広がれば、業務で使うAIにどの外部サービスをつなぐかという社内ルールの整備も、あわせて問われることになりそうです。

本日のまとめ

攻撃する側がAIを使う前提での備えと、AIを今の業務手順や普段使いのツールに溶け込ませる工夫。今日の5本は、AIを「使うかどうか」より「どう組み込み、どう守るか」が問われていることを示しています。

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