
ChatGPTのグループチャットとは、複数の人とChatGPTが1つの会話に参加して相談できた機能で、2026年7月9日から段階的に終了しています。今は新しく作ることも招待リンクから参加することも出来ず、既存のグループは順次読み取り専用になり、履歴は開いて見ることが出来ます。完全な後継機能はなく、代わりに検討できるのは共有プロジェクトや共有リンクですが、個人アカウントのままでは公開範囲が社外まで広がりやすくなります。会社としてチームでAIを使うなら、共有の範囲とログを会社側で管理できる会社契約の環境に寄せていきましょう。
ChatGPTのグループチャットは2026年7月9日から段階的に終了
グループチャットの終了は、OpenAIの公式ヘルプ「ChatGPT のグループ チャットの終了」で案内されている正式な変更になります。2025年11月に試験的な提供として始まった機能で、新しく作れた期間はおよそ8か月でした。ChatGPTそのものの仕組みや料金、始め方はChatGPTとは何か(仕組み・料金・始め方)にまとめています。ここから先は、グループチャットが終わった今、会社として何を確かめ、どこでチームのAI利用を続けるかに絞ってお伝えします。
7月9日から出来なくなった3つのこと
公式ヘルプによると、2026年7月9日以降は次の3つが出来なくなっています。
- グループチャットを新しく作ること
- いま使っている1対1の会話を、グループチャットに変えること
- 招待リンクからグループに参加すること(以前に送られた招待リンクも含め、新しい参加者は入れません)
招待リンクを手元に持っている社員や取引先がいても、今から同じグループに入ってもらうことは出来ません。検索で見つかる使い方の解説には終了前に書かれたものが多く、書かれた手順どおりに進めても新しいグループは作れないため注意が必要です。社内でグループチャットの使い方を尋ねられたら、まず提供が終わっていることから伝えるのが近道となります。
既存のグループは読み取り専用になり、履歴は残る
移行の期間中は、既存のグループチャットが読み取り専用になるまで、これまでどおり使えます。切り替えは順次進められており、グループによって時期が異なる場合があると案内されています。読み取り専用になった後も、共有されたメッセージやファイル、画像は開いて確認出来ますが、新しいメッセージは送れなくなります。すべてのグループの切り替えがいつ終わるのかについては、2026年9月26日時点で公式の日付が示されていません。
個別の会話への影響と、エクスポートの方法
履歴を残すために利用者が何か操作をする必要はない、というのが公式の説明です。別にコピーを手元に置きたい場合は、ChatGPTの画面か、OpenAIのプライバシーポータルからデータのエクスポートを申請出来ます。1対1で使っている普段の会話には影響がなく、これまでどおり使い続けられます。
終了の理由と、後継機能がないこと
終了の理由として公式ヘルプが挙げているのは、共同作業での活用を探る試験運用として始めた機能であることと、体験をシンプルにするためという2点になります。今後も共同作業に役立つ方法を探るとしているものの、グループチャットの代わりとなる後継機能の案内はありません。同じ使い方をそのまま移せる機能は、今のところ無いと考えておきましょう。
公式ヘルプで確かめた事実の一覧
終了に関わる公式の記載を、確かめた日付とあわせて並べておきます。
- 7月9日から、作成・グループ化・招待リンクからの参加が出来ない既存の招待リンクも含め、新しい参加者は入れません。出典:OpenAIヘルプ「ChatGPT のグループ チャットの終了」(2026年9月26日確認)
- 既存のグループは読み取り専用になるまで使え、時期はグループで異なる場合がある読み取り専用の後は、共有済みのメッセージ・ファイル・画像を開けますが、新しいメッセージは送れません。出典:同上(2026年9月26日確認)
- 履歴を残す操作は不要、コピーはエクスポートで申請ChatGPTかOpenAIプライバシーポータルから申請します。個別の会話には影響しません。出典:同上(2026年9月26日確認)
- 後継機能の案内はない試験運用として始めた機能で、体験をシンプルにするための終了と説明されています。出典:同上(2026年9月26日確認)
- 代わりに検討できる共有の仕組みはプロジェクトと共有リンクOpenAIが後継として案内しているものではありません。プロジェクトの共有は無料版・Go・Plus・Pro・Business・Enterprise・Eduで利用できます。出典:OpenAIヘルプ「ChatGPT のプロジェクト」「会話とスケジュール済みタスクの共有」(2026年9月26日確認)
※2026年9月26日時点で OpenAI の公式ヘルプに記載されている内容です。順次の展開のため、表示や時期は利用者によって異なる場合があります。
終了前のグループチャットはどういう機能だったか
ここからは、終了前のグループチャットがどういう機能だったかを、OpenAIの発表(2025年11月13日公開、同年11月20日更新)に沿って振り返ります。今は新しく使えない機能ですが、既存のグループに何が残っているかを確かめるときの手がかりになります。
2025年11月、日本・ニュージーランド・韓国・台湾のパイロットから始まった
提供は2025年11月13日、日本・ニュージーランド・韓国・台湾の4つの地域で始まりました。最初はパイロット(試験提供)という位置づけで、モバイルとウェブで順次展開されていました。11月20日の更新では、初期の反応が好評だったとして、Free・Go・Plus・Proのすべてのログインユーザーへ世界的に広げると発表されています。日本の利用者は、最初から使えた地域の1つということになります。
対象はFree・Go・Plus・Proの個人プランだった
対象として発表されたのは、Free・Go・Plus・Proという個人向けのプランでした。無料のFreeプランも対象に入っていたため、Freeの利用者も招待を受けて参加出来ました。一方で、Business・Enterprise・Eduといった会社や学校で契約するワークスペースは、発表の対象に含まれていませんでした。発表時点の対象は個人向けプランだったため、社員が業務で使っていた場合は、個人アカウントでの利用だった可能性が高いと考えられます。
作り方|新規・既存のチャット右上の人物アイコンから始めた
グループチャットは、新規または既存のチャット画面の右上にある人物アイコンをタップして始める仕組みでした。既存の会話に人を加えた場合は、その会話をコピーした新しいグループチャットが作られ、元の1対1の会話はそのまま残りました。初めて作成・参加するときには、名前・ユーザー名・写真で簡単なプロフィールを設定し、誰が参加しているか分かるようにしていました。作ったグループは、サイドバーに設けられた専用の欄から開けました。
招待リンクで1〜20人を招待でき、誰でもリンクを共有できた
人を招くときは招待リンクを共有し、1〜20人を直接招待することが出来ました。グループ内の誰でもそのリンクを共有して他の人を誘えたため、作成者が知らない人まで参加する余地があったことになります。参加には招待の承認が必要で、参加者は誰が入っているかを確かめられ、いつでも退出出来ました。
ChatGPTが応答する場面と、名前での呼びかけ
グループチャットのChatGPTは、会話の流れを見て、応答すべき場面とあえて応答しない場面を判断する設計でした。確実に答えてほしいときは、メッセージの中で「ChatGPT」と呼びかけると応答を促せました。絵文字でのリアクションや、参加メンバーのプロフィール写真を使った画像づくりにも対応していました。解説記事で@ChatGPTと書かれているのは、この名前での呼びかけのことになります。
回数制限は、応答を受け取った人の枠にかかった
応答はGPT-5.1 Autoが生成し、各ユーザーのプランで使えるモデルの中から、内容に合わせて自動で選ばれる仕組みでした。回数制限(レート制限)がかかるのはChatGPTの応答だけで、参加者同士のメッセージは制限の対象外とされていました。ChatGPTの応答は、その応答を受け取るユーザー側の上限にカウントされる扱いでした。
個人のメモリは使われず、指示はグループごとに設定した
グループチャットは個人のチャットとは完全に分けられており、個人のChatGPTメモリはグループには持ち込まれない形になっていました。グループでの会話から新しいメモリが作られることもなく、ある参加者の好みや過去のやり取りが他の人に伝わらないよう設計されたものです。その代わり、グループごとにカスタム指示を設定し、ChatGPTの応答のトーンやスタイル、前提として渡す文脈の量を調整することが出来ました。
使えた機能と、発表に書かれていなかった機能
発表で使えると明記されていたのは、検索、画像やファイルのアップロード、画像生成、音声入力の4つになります。キャンバスやディープリサーチ、エージェントといったほかの機能については、この発表の中で使えるとは書かれていませんでした。解説記事によっては使えない機能として挙げているものもありますが、終了した今は確かめる手段がないため、ここでは発表に書かれた範囲だけを記しておきます。
グループの設定|名前・メンバーの追加と削除・通知のミュート・退出
参加者アイコンをタップすると、グループ名の設定、メンバーの追加・削除、通知のミュートが行えました。メンバーは作成者以外の参加者を外すことができ、作成者がグループから外れるのは自分で退出したときだけでした。
18歳未満の参加者がいるときの制限
18歳未満のユーザーが参加しているグループでは、チャット内の全員に対して、センシティブな内容への露出が自動的に抑えられるようになっていました。保護者はペアレンタルコントロールから、グループチャットの機能そのものをオフにすることも出来ました。
当時紹介されていた使い道
発表で例に挙がっていたのは、友人との週末旅行の計画、全員の好みに合うレストラン探し、同僚とのアウトライン作成や新しいテーマのリサーチなどでした。記事やノート、質問を共有してChatGPTに要約や整理を手伝ってもらう使い方も紹介されていました。仕事の場面でも便利だった一方で、使われていたのが個人アカウントだったという点が、終了後の後片付けで効いてきます。
終了後の代わりは共有プロジェクトと共有リンク|ただし完全な後継はない
グループチャットの代わりに検討できるOpenAIの機能は、共有プロジェクトと共有リンクの2つです。どちらも複数の人で内容を見られるものの、同じ会話に全員が同時に書き込むグループチャットとは仕組みが違います。共有プロジェクトは、チャットを分岐させることは出来てもリアルタイムでの共同編集は出来ないと公式ヘルプに書かれています。完全な後継はない前提で、目的に合う方を選ぶことになります。
共有プロジェクト|同じ資料と指示を前提に相談する
プロジェクトは、チャットやファイル、指示を1つにまとめる入れ物で、無料版・Go・Plus・Pro・Business・Enterprise・Eduのいずれのプランでも、ウェブとモバイルの両方で共有することが出来ます。共有されたメンバーは、プロジェクト内のチャット・ファイル・メンバー一覧を見られ、ファイルのダウンロードも可能です。権限はチャットアクセスと編集アクセスの2種類で、編集者は人を招待出来ますが、既存のメンバーを外せるのはプロジェクトの所有者(ワークスペースではワークスペースの所有者も)となります。共有プロジェクトは自動でプロジェクト専用のメモリになり、各メンバーのメモリやカスタム指示、プロジェクト外の会話の内容は参照されません。同じ資料と指示を前提に、それぞれが相談を進めて結果を見せ合う使い方なら、グループチャットに近い形で使えるでしょう。
共有リンク|会話の結果を配る
共有リンクは、1つの会話をリンクで他の人に見せる機能になります。個人アカウントで作ったリンクは、作成時や更新した時点の内容を写したもので、その後に続けた会話は反映されません。相談の結論や下書きを配るには手軽ですが、全員で続きを話し合う場には向かない形です。
似た形の共有タスクのリンクとの見分け方
会話の共有リンクは https://chatgpt.com/share/ で始まり、スケジュール済みタスクの共有リンクは https://chatgpt.com/s/ で始まります。社内でリンクが回ってきたときは、どちらの共有なのかをアドレスの形で見分けることが出来ます。心当たりのないリンクを業務の端末で開く前に、送り主と中身を確かめる習慣をつけておきましょう。
個人アカウントのまま代用すると、公開範囲が社外まで広がる
グループチャットの代わりを社員が私用アカウントで続けると、共有の範囲を決めるのは会社ではなく、共有を作った社員本人になってしまいます。終了をきっかけに、同じ使い方を個人の共有プロジェクトや共有リンクへ移している方もいるかもしれません。
個人の共有プロジェクトは、リンクを知っている全員に開ける
個人プランのプロジェクトでは、所有者が「招待された人のみ」か「リンクを知っている全員」かを選べます。後者を選ぶと、リンクを知っているログイン済みのChatGPTユーザーなら誰でも参加出来るようになります。共同作業者の上限は所有者のプランによって異なり、無料版で5人、Plus・Goで10人、Proでは100人と案内されています。社外の人でもChatGPTにログインさえしていれば入れるため、リンクが転送されれば取引先や元社員が加わる可能性もあります。個人の共有プロジェクトでは、誰が入れるかを社員本人の設定が決めてしまいます。
共有リンクは期限がなく、転送も止められない
共有リンクには、受け取る人ごとのアクセス制御も、有効期限の設定もありません。検索エンジンへの登録は想定されていないものの、非公開になるわけではなく、リンクを受け取った人はそのまま他の人へ転送出来ます。一度送ったリンクがどこまで広がったかを、送った社員の側から追う手段はないと考えておくのが安全です。
学習に使われるかどうかも、個人の設定次第
個人アカウントの共有プロジェクトでは、所有者と投稿したすべての人がモデル改善の設定をオンにしている場合に限り、データが学習に使われることがあります。Business・Enterprise・Eduなどのワークスペースのコンテンツは、初期設定で学習に使われない扱いです。学習の設定の確かめ方はChatGPTに学習させない方法にまとめています。個人アカウントの共有から情報が外に出る経路はChatGPTの情報漏洩のリスクと対策でも整理していますので、あわせて確かめてみてください。
会社が把握できないまま業務の情報がこうした共有に載ると、いわゆるシャドーAI(野良AI)の状態になってしまいます。禁止するだけでは使い道がなくなった社員が困るため、同じことが出来る場所を会社が用意する方が現実的でしょう。
社員が個人のアカウントで共有を続ける状態から、会社で管理できる1つの環境へ移す方法があります。UPGEAR AI(アップギアAI)は、ChatGPT・Claude・Gemini・Perplexityを1つの契約で使える法人向けサービスです(人数無制限)。
代わりの手段ごとに、誰が見られるか・誰が止められるかを比べる
代わりの手段を選ぶときは、便利さより先に、誰が見られるのかと、会社が止められるのかの2点で比べるのが確実です。公式ヘルプの記載をもとに、4つの手段を並べました。
- 個人アカウントの共有リンク見られる人:リンクを知っている全員。内容は作成時・更新時点のスナップショット。止める方法:作った本人がリンクの管理画面から削除するだけで、会社からは一覧も見えません。有効期限はなく、受け取った人は転送できます。
- 個人アカウントの共有プロジェクト見られる人:所有者が選んだ範囲(招待された人のみ、またはリンクを知っているログイン済みのChatGPTユーザー全員)。止める方法:所有者がメンバーを外すか共有をやめるだけで、会社からは手が出せません。学習は、所有者と全投稿者がモデル改善をオンにしている場合に使われることがあります。
- ChatGPT Businessのワークスペースで作るリンク・プロジェクト見られる人:リンクは同じワークスペースの対象メンバーだけ。プロジェクトの招待先もワークスペースのメンバーに限定される場合があります。外の人がリンクを開くと、アクセス権がない旨が表示されホームへ戻されます。リンクには共有後に足したメッセージが含まれる場合があります。止める方法:所有者が役割ベースの権限で、プロジェクトを作成・共有できる人を指定できます。ただし共有リンクをワークスペース全体で無効にする設定はありません。
- ChatGPT Enterprise・Eduのワークスペース見られる人:同じワークスペースのメンバー。止める方法:管理者が「ワークスペースでチャットとスケジュール済みタスクを共有」の権限をオフにでき、プロジェクトの共有もワークスペース設定で完全に無効にできます。Compliance APIで共有プロジェクトの参加者一覧を取り出し、所有者以外を外す操作もできます。
4つを並べると、個人アカウントの2つは会社から止める手段がなく、ワークスペースの2つは共有の範囲が社内に閉じる、という違いが見えてきます。Businessは範囲を社内に閉じられるものの、リンクの共有そのものを全体で止める設定はEnterprise・Eduにしかありません。社外の人との共同作業が必要な場面では、どの手段を使うかを都度決めるのではなく、会社としての決まりを先に作っておくと迷いが減ります。
※2026年9月26日時点で OpenAI の公式ヘルプ(プロジェクト、会話とスケジュール済みタスクの共有、ChatGPT Businessのデータ共有とプライバシー)に記載されている内容です。
会社契約なら会話のログが見られる、は半分だけ正しい
会社契約に切り替えれば管理者が社員の会話をいつでも確かめられる、と思われがちですが、ChatGPT Businessではそうなりません。共有の範囲をワークスペースの中に閉じられる点と、会話の中身を会社として記録に残せる点は、分けて考える必要があります。
ChatGPT Businessで管理者に見えないもの
公式ヘルプでは、Businessのチャット履歴は各ユーザーが共有しない限り本人のもので、他のメンバーに自動で表示されることはないと説明されています。管理者が使える利用状況の分析や支出の管理でも、チャットの内容までは見られない仕組みです。ワークスペースのデータをまとめてエクスポートする機能もなく、共有リンクをワークスペース全体で無効にする設定も用意されていないと公式ヘルプに記載されています。Businessは共有範囲を社内に閉じられますが、会話ログを会社で保管する仕組みではありません。ワークスペースのデータが学習に使われない点は、Businessを選ぶ理由として十分に意味があります。
会話ログを監査に回せるのはEnterprise・EduのCompliance Platform
会話のログを会社として扱えるのは、ChatGPT EnterpriseとEduで使えるCompliance Platformになります。ワークスペースのログとメタデータを、eディスカバリー(訴訟や調査に備えて電子データを集める仕組み)、DLP(情報漏洩を防ぐ仕組み)、SIEM(ログをまとめて監視する仕組み)といったツールにつなぐことが出来ます。ただし、Compliance Logs Platformのデータの保持は30日で、それより長く残すには利用者の側で継続的にダウンロードして保管する必要があります。ワークスペースのプロジェクトのメッセージは、ワークスペースの保持期間と保存地域を引き継ぐ扱いとされています。削除されたプロジェクトは、法律上やセキュリティ上の理由がない限り、30日以内に削除される決まりです。Enterpriseの詳しい中身はChatGPT Enterpriseとはで紹介しています。
10〜200名の会社が、共有範囲とログの両方を管理するには
共有の範囲とログの両方を会社で管理したい場合、ChatGPTの中で選ぶならEnterpriseが候補になります。社員10〜200名の会社では、ログを外部のツールにつなぐ体制までは持たずに、管理者が利用ログや権限を確かめられる法人向けサービスを選ぶ方法も考えられるでしょう。自社がどこまで記録を残す必要があるかを、取引先との約束や社内規程から先に書き出してみてください。ChatGPTの法人プランそれぞれの違いはChatGPTの法人向けプランと料金で比べています。
※2026年9月26日時点で OpenAI の公式ヘルプ(ChatGPT Businessのデータ共有とプライバシー、Enterprise・Edu向けCompliance Platform、プロジェクト)に記載されている内容です。ChatGPT Businessの料金はこの記事では扱っていません。
人数と目的で選ぶ、終了後のチームでのAI利用
終了後の選び方は、何人で使うかよりも、何をしたいかと、どこまで管理が要るかで決まります。グループチャットと同じ体験を探すより、目的ごとに使う仕組みを分けて考える方が決めやすくなります。
やりたいことから当てはめる
- 同じ資料と指示を前提に、各自が相談を進めたいなら、会社のワークスペースで作る共有プロジェクトが合います
- 相談の結論や下書きを配りたいなら、共有リンクで足ります(社内だけに見せたいならワークスペースで作ったリンク)
- 同じ会話に全員で同時に書き込みたいなら、ChatGPTには今のところ同じことが出来る機能がないため、AIで作った結果を社内のチャットツールで共有する運用で補います
1つ目と2つ目は、個人アカウントで作ると、前の節で見たとおり公開範囲が本人任せとなってしまいます。社内で使うと決めた仕組みは、会社のアカウントの中で作ることを条件にしましょう。
人数と管理の要否から当てはめる
数人のチームで試すだけなら共有プロジェクトでも用は足りますが、個人アカウントのままでは公開範囲とメンバーの管理が作った本人任せとなってしまいます。10人前後で業務に使うなら、共有の範囲をワークスペースの中に閉じられる会社契約に移すのが無難です。30人、100人と増えていく場合は、共有を誰が作れるかを役割で絞れるか、社外への共有を全体で止められるか、利用のログを会社で確かめられるかが判断の分かれ目になります。人数が増えるほど、1人ずつの設定に頼る運用は続かなくなるため、管理画面で一括して決められることを重視してみてください。
ChatGPT以外のAIも業務で使っている会社なら、共有とログの管理をAIごとに別々に持つことになる点も考えておきたいところです。複数のAIを1つの環境でまとめて管理する考え方はマルチAIとはで解説しています。
共有リンクの点検手順|設定>データ コントロール>共有リンク>管理
社員がこれまでに作った共有リンクは、本人のアカウントで一覧を開き、不要なものを削除することで止められます。会社の管理者からは個人アカウントのリンクが見えないため、総務から社員へ手順を配って、各自に点検してもらう形になります。
- ChatGPTを開き、自分のアカウントのメニューから「設定」を開く
- 「データ コントロール」を選ぶ
- 「共有リンク」の「管理」を開き、これまでに作ったリンクの一覧を表示する
- 業務の情報が入った会話のリンクがないかを確かめ、不要なものを削除する
- 点検した日付と削除した件数を総務に報告する
リンクを削除すると、以後はそのリンクから見られなくなりますが、元の会話は残ります。受け取った人が会話を続けて自分のアカウントに作った非公開の会話も、削除では消えない点に注意が必要です。リンクを消しても、相手の手元に作られたコピーまでは取り戻せません。個人アカウントのデータエクスポートには shared_conversations.json というファイルが含まれ、共有リンクID・会話ID・タイトル・匿名設定といった共有の記録を確かめることが出来ます。
退職者・異動者の棚卸しに組み込む
退職や異動の手続きに、共有リンクの点検を1行加えると漏れにくくなります。本人がいなくなってからでは、個人アカウントのリンクを会社から消す手段がなくなってしまいます。最終出社日の前に、本人の画面で一覧を開いてもらう段取りにしてみてください。点検の結果は、誰がいつ確かめたかが分かる形で残しておくと、後で取引先に説明を求められたときにも役立ちます。
※共有リンクの管理画面の場所と、削除の効果は、2026年9月26日時点で OpenAI の公式ヘルプ「会話とスケジュール済みタスクの共有」に記載されている内容です。
既存のグループチャットの後片付けチェックリスト
読み取り専用になった後も、招待済みのメンバーは共有済みのメッセージやファイルを開いて見続けることが出来ます。放っておけば消えるものではないため、業務で使ったグループは会社として一度洗い出しておきましょう。
- 業務で作った・参加したグループを洗い出す社員に、業務の話をしたグループチャットがあるかを申告してもらいます。作成者だけでなく、参加していた側も対象にします。
- 社外のメンバーが入っていなかったかを確かめる招待リンクはグループ内の誰でも共有できたため、作成者が知らない参加者がいないかをメンバー一覧で確認します。
- 共有したファイルと画像の中身を確かめる読み取り専用の後もファイル・画像は開けるため、顧客名や見積もりなどが含まれていないかを見ます。
- 残す必要がある履歴をエクスポートするChatGPTかOpenAIのプライバシーポータルから申請し、受け取ったデータは会社の保管場所へ移します。私用の端末に置いたままにしないよう伝えます。
- 私用アカウントの共有で同じ使い方を続けていないかを聞き取る終了を機に、個人の共有プロジェクトや共有リンクへ移っていないかを確かめ、移っていれば会社の環境へ切り替えます。
- 確かめた結果を記録に残す申告の有無、社外メンバーの有無、エクスポートの有無を、社員ごとに1行で残しておきます。
社外の人が入っていたグループや、顧客の情報が含まれていたグループが見つかった場合は、社内の規程に沿って情報の扱いを判断することになります。見つかった件数が少なくても、なぜ業務でグループチャットを使う必要があったのかを聞いておくと、会社で用意すべき環境の手がかりが得られます。
社員に送る通知文のひな形
社員への連絡は、終了の事実、業務で使ったグループの確認と期限、今後の使い方の3点をまとめて伝えると迷いが出にくくなります。そのまま使える文面を用意したので、日付と窓口を書き換えて使ってみてください。
件名:ChatGPTのグループチャット終了に伴う確認のお願い 社員各位 ChatGPTのグループチャット機能は、2026年7月9日から段階的に終了しています。新しいグループの作成や招待リンクからの参加はできず、既存のグループは順次読み取り専用になります。これに伴い、次の対応をお願いします。 1. 業務で作成・参加したグループチャットがある方は、〇月〇日までに総務へお知らせください。 2. 残す必要がある履歴は、〇月〇日までにエクスポートを申請し、会社が指定する保管場所へ移してください。 3. 今後チームでAIを使うときは、会社が用意した環境を使ってください。私用アカウントの共有プロジェクトや共有リンクで、業務の情報を共有しないでください。 4. これまでに作成した共有リンクは、設定>データ コントロール>共有リンク>管理から確認し、業務に関わる不要なものを削除してください。 問い合わせ先:総務部 〇〇(内線〇〇)
社内ルールの文書にも同じ内容を足しておけば、あとから入った社員にも伝わります。ルールの作り方全体は生成AIの社内ガイドラインの作り方を参考にしてみてください。
チャットをグループ分けしたいなら、プロジェクトを使う
自分の会話を話題ごとにまとめたいという意味の「グループ分け」なら、1人で使うプロジェクトで整理出来ます。複数の人と同じ内容を見たい場合は、会社のワークスペースで共有プロジェクトを使うのが近い形になります。検索では「グループ」という言葉が重なるため、終了したグループチャットと、会話を整理するプロジェクトを取り違えやすいので気をつけましょう。プロジェクトにはチャットとファイル、指示をまとめておけるため、案件ごとや取引先ごとに分けると後から探しやすくなります。
チームでのAI利用について、社内ルールに足すこと
グループチャットの終了は、チームでのAIの使い方を社内ルールに書き足すきっかけになります。個人のアカウントで共有の機能を使うと、入力した情報がどこまで届くかを会社が確かめられないためです。機密情報と個人情報を入れないという基本に加えて、次のような項目を足してみてください。
- 顧客の個人情報や取引先の機密情報は、会社が用意した環境以外のAIに入れない
- 共有リンクと共有プロジェクトを作るのは、会社のワークスペースの中だけにする
- 社外の人をプロジェクトに招くときは、事前に上長の承認を取る
- 共有リンクは点検の日を決めて、一覧を定期的に見直す
- 退職・異動の手続きに、共有リンクと共有プロジェクトの点検を入れる
どの情報を入れてはいけないかの線引きは、会社によって変わります。既存のガイドラインがあるなら、共有に関する項目だけを足す形で十分でしょう。
チームで使うAIを、会社が管理する1つの環境に
UPGEAR AIは、ChatGPT・Claude・Gemini・Perplexityを1契約で使える法人向けサービスです。管理者ダッシュボードで利用ログ・権限・モデルのON/OFFを管理でき、よく使う指示と手順をBOTにして社内限定で共有するカスタムプラスも使えます。基盤はAWSの日本リージョンで稼働しています。料金は月額30,000円(税抜)から。どのプランも利用人数は無制限で、料金は利用量に応じたプラン設計です(人数の目安はライト1〜5名、スタンダード6〜20名、プレミアム21〜50名)。初期費用100,000円(税抜)が別途かかります。
UPGEAR AIの詳細を見るよくある質問
ChatGPTのグループチャットはいつから使えなくなりましたか?
ChatGPTのグループチャットは無料で使えましたか?
ChatGPTのグループチャットの作り方を教えてください
過去のグループチャットの履歴は消えますか?
チャットをグループ分けするにはどうすればよいですか?
ChatGPT Businessなら管理者が社員の会話を確認できますか?
共有リンクを削除すれば、相手が見た内容も消えますか?
まとめ
ChatGPTのグループチャットは2026年7月9日から段階的に終了し、新しく作ることも招待リンクから参加することも出来なくなっています。既存のグループは順次読み取り専用になりますが、履歴は開いて確かめることが出来ます。
代わりに検討できるOpenAIの機能は共有プロジェクトと共有リンクで、どちらも完全な後継ではありません。個人アカウントで使うと、公開範囲を決めるのが社員本人になり、会社から止める手段がなくなってしまいます。
会社としてチームでAIを使うなら、共有の範囲とログを会社側で管理できる契約の環境に寄せていきましょう。ChatGPT Businessは共有範囲を社内に閉じられる一方で会話の内容は管理者から見えず、ログまで扱うならEnterpriseのCompliance Platformか、管理者が利用ログを確かめられる法人向けサービスが候補になります。法人のAI活用に関するほかの話題はAI活用コラム一覧にまとめています。
