
Gemini Enterpriseの無料トライアルとは、Googleの法人向けAIサービスであるGemini Enterpriseを、30日間無料で試せる仕組みです。公式ヘルプの記載では、Businessエディションは月単位の契約で5席まで無料となり、6席目を足すか年単位の契約に変えると、その時点で試用が終わってしまいます。何もしないまま30日が過ぎると有料の契約へ自動で切り替わり、満了した翌月の1日に請求されると案内されています。エディションごとの単価や人数別の総額は、Gemini Enterpriseの料金|Workspaceとの違いと人数別総額で確かめることが出来ます。
無料で使えるのは30日間、Businessは月単位の5席まで
Gemini Enterpriseの無料トライアルは30日間で、Businessエディションでは月単位の契約のまま、5席までを無料で使うことが出来ます。Googleの製品ページには「30 日間のトライアルを開始」というボタンが置かれ、Businessと、Standard・Plusのそれぞれに30日間の無料試用が案内されています。Businessは、製品ページでユーザー数が最大300人までと示されているエディションです(エディション比較の表では1〜500人)。
Businessの試用で無料になる範囲
席数の条件がはっきり書かれているのは、Businessの請求に関する英語のヘルプになります。原文を訳すと、新しく使い始める方は期間限定の試用の対象となる場合があり、月単位の契約で5席までを試用期間中は無料で使える、という内容です。5席は、部署の数人で業務に当ててみるには扱いやすい数でしょう。6席目を足した時点で無料の期間は終わるため、試す方は最初から5人までに絞りましょう。試用は誰でも必ず受けられるとまでは書かれていない点も覚えておいてください。
Standard・Plusの試用は入口が別になる
Standard・Plusにも30日間の試用が製品ページで案内されていますが、こちらはGoogle Cloudの請求先アカウントとプロジェクトのもとで管理する形になります。Google Cloudのライセンスに関するよくある質問では、無料トライアルのシートは有料のシートと同じプロジェクト単位の割り当てから取られると説明されています。請求書発行のCloud請求先アカウントを使う場合は、Standard・Plusの試用にも、AIデベロッパーツールとそのベースプールのクレジット割り当てが含まれる、というのが同じページの説明になります。何席で試すかは、申し込む画面の表示で確かめてから進めてみてください。
製品ページの下の方には「$300 分の無料クレジット」の案内もあり、試用と同じものだと受け取ってしまいがちです。こちらはGoogle Cloud全体の無料プログラムで、Gemini Enterpriseの30日間の試用とは別の枠になります。
※出典:Google Cloud「Gemini Enterprise」製品ページ(https://cloud.google.com/gemini-enterprise?hl=ja)、Business エディションのページ(https://cloud.google.com/gemini-enterprise/business?hl=ja)、ヘルプ「Get answers for your billing questions (customers without an invoiced Cloud Billing account)」(https://support.google.com/g/answer/16551831?hl=en)、「Gemini Enterprise のサブスクリプションとライセンスに関するよくある質問」(https://docs.cloud.google.com/gemini/enterprise/docs/licenses-faqs?hl=ja)。いずれも2026年10月3日に確認した内容です。英語のヘルプは要旨を日本語に訳しています。
Business・Standard・Plusで変わる申込の入口
申込の入口は、Businessが申込ページから支払い方法を登録して進む形、Standard・PlusがGoogle Cloudの請求先アカウントを通す形と、大きく2つに分かれます。どちらで試すかによって、社内で声をかけておく相手も変わってきます。Businessなら会社のカードを預かる経理の方、Standard・PlusならGoogle Cloudの請求先アカウントを管理している情報システムの方が、最初の相談先となるでしょう。
Businessは申込ページから、支払い方法を登録して進める
Businessは、申込ページでBusiness editionの列にある「Buy Now」を押し、席数・請求期間・支払い方法などを入れて申し込む流れになります。Google CloudのプロジェクトやID基盤を先に用意する手順はヘルプに含まれておらず、少人数のチームが自分たちで始めやすい入口です。使い始めた後の管理は、business.gemini.google にサインインした画面で行います。Businessのページには、管理者がチームメンバーの追加と削除、コネクタ(社内外のアプリとつなぐ機能)へのアクセスの制御、チャット共有のオンとオフ、請求の管理を行えると書かれています。
Standard・PlusはGoogle Cloudの請求先アカウントのもとで管理する
Standard・Plusのサブスクリプションは請求先アカウントの単位で持ち、ライセンスはプロジェクトごとに割り当てる仕組みです。サブスクリプションを管理するには、Google Cloudの「請求先アカウント管理者」というロール(権限の役割)が必要と案内されています。社内でGoogle Cloudをすでに使っている会社であれば、その請求先アカウントを誰が管理しているかを先に確かめておきましょう。管理者の手を借りずに部署だけで試そうとすると、権限が足りずに手続きを進められないこともあります。
Google Workspaceの契約から入る場合
Businessは、Google Workspaceのサブスクリプションを通じて購入する経路もあり、ヘルプの目次にも、そのための記事が別にあるほどです。Businessの請求に関するヘルプの冒頭にも、Workspaceのサブスクリプション経由で購入した場合、請求のサポートは別の扱いになるという注記が添えられています。Workspaceを契約している会社は、試用を申し込む前に、どちらの経路で入るかを社内で決めておくと迷いません。
| 始める前に確かめること | Business | Standard・Plus |
|---|---|---|
| 申し込む場所 | 申込ページのBusiness editionの列(Buy Now) | Google Cloudの請求先アカウントとプロジェクトのもと |
| 支払いの準備 | 支払い方法の登録(カードの国の選択を含む) | Google Cloudの請求先アカウント |
| 必要な権限 | 申込の手順に事前の権限の記載はなし(申込後は管理者がメンバー・請求を管理) | 請求先アカウント管理者のロール |
| 試用の席数 | 月単位で5席まで無料 | 申込画面の表示で確かめる |
| 社内の相談先 | 経理(カードと請求日) | 情報システム(請求先アカウントの管理者) |
※出典:ヘルプ「Sign up for a free trial of Gemini Enterprise – Business edition」(https://support.google.com/g/answer/16547933?hl=en)、Business エディションのページ、ライセンスに関するよくある質問、ヘルプの目次(https://support.google.com/g?hl=en)。2026年10月3日に確認しています。
Businessの申込画面で入れる項目
Businessの申込画面では、席数・請求期間・カードの国・連絡先・支払い方法の5つを入れてから、購入を完了させる流れになります。ヘルプ「Sign up for a free trial of Gemini Enterprise – Business edition」に書かれている順番を、日本語に置き換えると次のとおりです。
- 申込ページの「Gemini Enterprise - Business edition」の列で、Buy Now を押し、続けて表示される Buy Now を押します。
- 請求情報の確認画面で、席数を「+」「−」で入れます。試用で無料になるのは5席までなので、5以下にしておきます。
- Billing term(請求期間)を選びます。無料の試用は月単位の契約が前提のため、月単位を選びます。
- クレジットカードの Country(国)を選びます。
- Contact details(連絡先)を入れます。
- Payment method(支払い方法)を入れます。
- Complete purchase を押して申込を終えます。
無料で試す場合でも、支払い方法の登録が手順に含まれている点は見落とせません。会社のカードで申し込むなら、経理の方に満了後の請求日まで含めて先に伝えておきましょう。試用の後にそのまま続ける場合も、続けない場合も、このカードが請求の窓口となります。
請求期間を年単位にすると割引のある12か月の契約になりますが、試用の期間中に月単位から年単位へ変えると、試用はその場で終わってしまいます。年単位で使うかどうかは、30日間の結果を見てから決めても遅くはありません。
※申込画面の項目名はヘルプの英語表記のまま記載しています。画面の表記は変わることがあります。
申込から請求までの流れを公式ヘルプでたどる
Businessの試用は、申込から30日の試用、満了と同時の有料への切り替え、翌月1日の請求という順番で進みます。Businessの請求に関するヘルプの記載を、起きる順に並べると次のとおりになります。
- 申込:月単位の契約で、5席までを選び、支払い方法を登録して申し込む
- 試用:試用の期間中は5席までを無料で使える
- 途中で終わる場合:6席目を足す、または月単位から年単位に変えると、その場で試用が終わる
- 満了:試用の終わりに、アカウントは有料のサブスクリプションへ切り替わる
- 請求:試用が満了した翌月の1日に請求される
試用がその場で終わる2つの操作
ヘルプには、席数を5席より多くした場合と、請求期間を月単位から年単位に変えた場合に、試用は即座に終わり、すぐに支払いが必要になると書かれています。その場合は購入の時点の全席数が支払いの対象となり、請求は当月の末日に現れるという説明です。ただし同じヘルプの例では翌月の1日に請求されると書かれており、記載がそろっていません。席を足す前に、請求日を申し込み画面で確かめてください。
なお、ヘルプの例にも請求の日付の記載があります。5席で試用を始めて5日目に6席目を足すと試用はすぐに終わり、翌月の1日に、次の1か月分の全席数が請求される、という流れが示されています。この例には、支払いの基準額に先に達した場合を除くという断り書きも付きます。数人で試している途中に「もう1人入れたい」という声が出たときこそ、席を足す前に一度立ち止まってみてください。
満了すると有料に切り替わり、翌月1日に請求される
何も手続きをしないまま30日が過ぎると、アカウントは有料のサブスクリプションに切り替わります。請求は、試用が満了した翌月の1日に行われると案内されています。料金は使った量ではなく1席ごとに決まった額で、ヘルプにも利用量にはよらない固定の席単価とあります。
試用中に解約したときの扱い
試用の期間中に解約した場合は、試用の終了日までは使い続けられ、その時点で有料への自動の切り替えが止まると案内されています。解約が有効になった日以降は、標準の保持方針に沿ってデータが削除される決まりです。続けないと決めたら早めに解約しておき、残りの日数は記録の書き出しやまとめに当てる進め方が取れるでしょう。
※出典:ヘルプ「Get answers for your billing questions (customers without an invoiced Cloud Billing account)」(https://support.google.com/g/answer/16551831?hl=en)。2026年10月3日に確認し、英語の原文の要旨を日本語に訳しています。
申込日・終了日・判断日・請求日の4点を先に決める
数人で試すときは、申し込む前に4つの日付を1枚のメモにしておくと、満了の日に慌てずに済む段取りになります。試用は満了と同時に有料へ切り替わるため、続けるかどうかを決める日を、終了日より前に置いておくことが大切です。
| 日付 | 決め方 | 記入欄 |
|---|---|---|
| 申込日 | 試す5人の予定がそろう週の初めに置く | 月 日 |
| 終了日 | 申込日から30日後を目安に置く | 月 日 |
| 判断日 | 終了日の1週間前に、続けるかどうかを決める会議を入れる | 月 日 |
| 請求日 | 満了した翌月の1日。続ける場合はここから請求が始まる | 月 日 |
判断日を終了日の1週間前に置くと、続けない場合の解約と、記録の書き出しに使う時間を残すことが出来ます。決めた4つの日付は、試す方全員と経理の方の予定表に入れておきましょう。判断日に結論が出なかった場合の扱いも、続けるのか、いったん解約して残りの日数を使い切るのかを、先に決めておくと話が早くなります。
申込日を月の初めに置くか月の終わりに置くかで、満了の日と最初の請求日までの間隔が変わってきます。経理の締めの都合がある会社では、請求日がどの月の処理になるかも、判断日の前に確かめておいてください。
料金の目安と、試用の後に席数で決まる毎月の額
試用の後の料金は1席ごとの固定額で、続けると決めた時点の席数がそのまま毎月の額になります。Businessのページでは、シートあたり月額21米ドルからと示されています。Google Cloudの価格表に円で表示されている額は、Businessの月単位で1席あたり月3,700円、年単位で1席あたり年37,200円、Standardの月単位で1席あたり月5,100円です。
この単価で数人のチームに直すと、Businessを5席のまま月単位で続けた場合は、毎月18,500円の出費になります。試用の途中で6席目を足せば、試用はその場で終わり、月単位なら毎月22,200円の支払いへ進んでしまいます。部署の10人に広げた場合は月37,000円となり、1年続ければ444,000円に上ります。同じ10人を年単位で契約すると、1年で372,000円になります。
※円の価格は2026年9月15日時点でGoogle Cloudの価格表(SKUの一覧)に表示されている金額で、税の扱いは価格表に記載されていません。米ドルの価格は2026年10月3日にBusiness エディションのページで確認したものです。エディションごとの比較や人数別の総額は親記事で扱っています。
席の数で決まる料金は、使う量が少ない方にも、たくさん使う方にも同じ額がかかります。試用で手応えを感じた部署から、隣の部署も使いたいという声が上がるたびに、席と毎月の額が少しずつ増えていく形です。試用の評価には、続けた場合に何席でいくらになるかを必ず書き添えましょう。判断日の会議では、試した5人分だけでなく、広げたい人数で計算した毎月の額も並べて話し合ってみてください。
試用の次に使う人を広げるなら、使う環境を会社で1つにまとめる形とも比べてみてください。UPGEAR AI(アップギアAI)は、ChatGPT・Claude・Gemini・Perplexityを1つの契約で使える法人向けサービスです(人数無制限)。
試用中の上限は5席分をチームで分け合う
Businessの1日の利用上限は1人ずつではなくチーム全体で共有され、試用の期間中は5席分の量が割り当てられます。上限に関するヘルプには、1人あたりとして示された数に有料の席数を掛けたものが、チームの1日の総量になると書かれています。同じヘルプには、数人のメンバーがたくさん使うと、その日のチーム全体の割り当てを使い切ってしまうことがある、という注意もあります。
試用の期間中は、5席分に当たる量が割り当てられる、とヘルプでは説明されています。有料に切り替わった後は購入した席数どおりの量になるため、5席分の割り当てで試した後に3席で続けると、使える量は5分の3に減ってしまいます。
| 1日の上限(ヘルプの表) | 1人あたり | 試用中(5席分) | 有料で3席 |
|---|---|---|---|
| テキストのやりとり(Blended Content Gen) | 120回 | 600回 | 360回 |
| Google検索を使った回答(グラウンディング) | 120回 | 600回 | 360回 |
| Deep research | 3回 | 15回 | 9回 |
| 画像の生成 | 2枚 | 10枚 | 6枚 |
| 動画の生成 | 1本 | 5本 | 3本 |
※出典:ヘルプ「Gemini Enterprise Business edition usage limits and quotas」(https://support.google.com/g/answer/16626091?hl=en、最終更新2026年9月12日、2026年10月3日に確認)。試用中と3席の列は、ヘルプの1人あたりの数に席数を掛けて計算したものです。使えるモデルの名前は表の記載が変わりやすいため、ここでは挙げていません。
数人で試すときに気をつけたいのは、画像や動画、Deep researchのように1日の回数が少ない機能です。5人のうち1人が画像を10枚作ると、その日は残りの4人が画像を作れない計算になります。誰がどの機能を試すかを週ごとに分けておくと、全員が同じ日に上限に当たる事態を避けられます。
上限は、1日の量だけを個別に買い足すことは出来ず、席を足すかStandard・Plusに切り替えることで増やす仕組みと案内されています。試用中に席を足すと試用が終わるため、上限に当たっても5席のまま様子を見ましょう。上限に当たった日と機能を記録しておけば、有料で何席が要るかを決める材料にもなります。
申し込んだ後の初期設定と管理画面
申し込んだ後は、コネクタの使用範囲とチャット共有の可否を管理者が先に決め、それから試す方を招く順番が安全です。管理の操作は、business.gemini.google にサインインし、プロフィールのアイコンの横にある Settings & help から、チーム名にカーソルを合わせて Manage team を開いた画面で行います。ヘルプの目次には、チームを招待する手順、チームで割り当てられる役割、ユーザーの削除、席の追加と削減といった記事が並んでいます。
最初に決めたいのは、コネクタでどのアプリにつなぐかと、チャットの共有を許すかどうかの2点です。試用の段階で社内の共有ドライブやメールまでつないでしまうと、どこまでの情報をAIに渡したかを後から追いにくくなってしまいます。最初の1週目は、つなぐ先を少なくして始めるくらいがちょうどよいでしょう。
メンバーを招待するときは、席の数を5より多くしないことを忘れないでください。ヘルプの目次にある「Get more seats」は席を増やす操作で、試用中に6席目を足すと、その時点で試用は終わってしまいます。招待の操作は管理者1人に任せ、試す方が自分で席を足さないように決めておきましょう。チームで割り当てられる役割は、ヘルプの「Available roles for your team」で中身を確かめてから決めると安心です。
30日間で確かめることのチェックリスト
30日間で確かめることは、1週目に使う範囲を決め、2週目に上限と使い勝手を見て、3〜4週目に続けるかどうかを決める、という3段に分けると進めやすくなります。毎日の業務の合間に試すため、確かめる項目を先に紙1枚にしておきましょう。
- 1週目:入力してよい情報の範囲を決めて共有した顧客の個人情報や未公開の数字など、試用では入れない情報を先に決めます。社内の決まりがない場合は、生成AIの社内ガイドラインのひな形を使って試用専用の短い決まりを作ります。
- 1週目:試す5人と、それぞれが試す業務を決めたメールの下書き、議事録の要約、調べものなど、1人1つから2つの業務に絞ると、比べやすい記録が残ります。
- 1週目:コネクタでつなぐ先と、チャット共有の可否を決めたつなぐ先は少なく始め、2週目以降に必要なものだけを足していきます。
- 2週目:上限に当たった日と機能を記録した試用中は5席分の量をチームで分け合います。有料に切り替えると購入した席数分に変わるため、何席なら足りるかの材料になります。
- 2週目:業務ごとに、手直しにかかった時間を書き留めたAIの出力をそのまま使えたか、どのくらい直したかを、業務ごとに一言で残します。
- 2週目:試した方の困りごとを集めた使いにくかった場面や、ほかのAIで試したくなった場面を集めると、続ける形を決めるときの材料になります。
- 3〜4週目:続けた場合の席数と毎月の額を計算した試した5人だけでなく、広げたい人数でも計算します。席の数で決まる料金のため、人数を増やすほど毎月の額も増えます。
- 3〜4週目:判断日に続けるかどうかを決めた続けない場合は、終了日の前に解約の操作を済ませます。解約しても試用の終了日までは使えます。
- 3〜4週目:残したい記録を書き出した解約が有効になった後はデータが削除されるため、残したい出力や評価のメモは、判断日までに社内の保管場所へ移します。
評価を書き留めるときは、同じ形のメモを全員で使うと、判断日の会議で比べやすくなります。次の項目を、試す方1人につき1枚ずつ埋めてもらう形がおすすめです。
【試用の評価メモ】記入者: ・試した業務: ・入力した情報の種類:(社外に出ている情報だけ/社内の資料/その他) ・1日に使った回数のおおよそ: ・上限に当たった日と機能: ・そのまま使えた割合と、手直しにかかった時間: ・続けたいか:(続けたい/条件付きで続けたい/不要) ・その理由:
評価メモの「入力した情報の種類」は、続けると決めた後に社内の決まりを作るときにも役に立ちます。実際にどんな情報を入れたくなったかが分かれば、決まりの線をどこに引けばよいかが見えてくるでしょう。
試す方に送る社内告知文と、判断メモのひな形
試す方への告知文には、期間、入力してよい情報の範囲、席を足さないことの3点を必ず入れておくのが基本になります。試用は5席分の上限をチームで分け合い、6席目で終わってしまう仕組みのため、試す方全員が同じ前提を持っていることが欠かせません。次のひな形の空欄を埋めて、社内のチャットやメールで送ってみてください。
件名:Gemini Enterprise(Businessエディション)の試用についてのお願い 試用にご協力いただく皆さま Gemini Enterpriseを、下記の期間、5名で試用します。 ご協力をお願いいたします。 ・期間: 月 日〜 月 日(30日間) ・続けるかどうかを決める日: 月 日 ・試す方:(5名までのお名前) ・試していただきたい業務:(お一人ずつ1〜2つ) 【入力してよい情報】 ・社外に公開されている情報、社内の一般的な資料 【入力しない情報】 ・お客さまの個人情報、契約書、未公開の数字 【お願い】 ・メンバーの追加や席の追加は、管理者( )だけが行います。 6人目を入れると無料の期間が終わるため、ご自身では追加しないでください。 ・1日に使える量はチーム全体で共有しています。 画像・動画・Deep researchは回数が少ないため、試す日を分けて使ってください。 ・試した結果は、評価メモに書いて 月 日までに提出してください。
告知文を送った後、判断日の会議には次のような1枚のメモを用意しておくと、続けるかどうかの話がまとまりやすくなります。社内の稟議に回す場合も、このメモをそのまま添えることが出来ます。
【Gemini Enterprise 試用の判断メモ】 ・試用の期間: 月 日〜 月 日(試した人数: 名) ・試した業務と、評価メモの結果の要約: ・上限に当たった日と機能: ・続ける場合の形:(エディション/月単位か年単位か/席数) ・続ける場合の毎月の額:(席数×1席あたりの月額) ・入力してよい情報の決まり:(試用の決まりを続けるか、見直すか) ・続けない場合:解約の操作日 月 日、書き出した記録の保管場所 ・結論:(続ける/続けない/ほかの形と比べてから決める)
判断メモの結論に「ほかの形と比べてから決める」を入れているのは、試用で分かるのがGemini Enterpriseの使い勝手であって、会社として最適な契約の形まではまだ決まっていないためです。比べる観点は、最後の節「試用の次に、会社で使う形を決める」で扱っています。
続けないと決めたときの解約の画面操作
続けないと決めたら、終了日を待たずに管理画面の Billing から解約しておけば、有料への自動の切り替えは止まります。ヘルプ「Cancel your subscription plan」に書かれている操作を、順に並べると次のとおりです。
- business.gemini.google にサインインします。
- プロフィールのアイコンの横にある Settings & help を開きます。
- チーム名にカーソルを合わせ、Manage team を選びます。
- 左のメニューで Billing を開きます。
- Manage plan を押し、Cancel plan を選びます。
- 確認の欄に CANCEL と入力し、Cancel plan を押します。
解約が済むと、Billing の画面のボタンは Re-activate plan に変わると案内されています。ヘルプによると、請求の対象期間が終わると、申し込んだ方も招待されたユーザーも使えなくなり、すべてのデータが削除され、解約したプランは元に戻せないとのことです。残したい出力や評価の記録は、解約の操作より前に社内の保管場所へ移しておきましょう。
試用の期間中に解約した場合は、前の節のとおり、試用の終了日までは使い続けることが出来ます。有料の契約に移った後の解約は、いま契約している期間の終わりに有効になる決まりで、年単位なら12か月の契約期間の終わりまで続くことになります。年単位を選ぶかどうかは、この点も踏まえて判断してみてください。
※出典:ヘルプ「Cancel your subscription plan」(https://support.google.com/g/answer/16638832?hl=en、最終更新2026年9月28日)、「Get answers for your billing questions (customers without an invoiced Cloud Billing account)」。2026年10月3日に確認し、英語の原文の要旨を日本語に訳しています。
試用の次に、会社で使う形を決める
試用を終えた後は、Gemini Enterpriseを続けるかどうかに加えて、1人ずつの席で払う形と、会社単位で払う形のどちらが合うかを並べて決めることが大切です。Gemini Enterpriseの料金は1席ごとの固定額のため、使う方が増えるほど、毎月の総額も席の数に合わせて増えていきます。
一方で、法人向けの生成AIサービスには、利用人数に上限を設けず、利用量に応じたプランを会社単位で契約する形のものもあります。人数で月額が変わらない形であれば、使う頻度の低い方にも配りやすくなり、一部の方だけに席を渡すかどうかで悩む場面が減ります。どちらの形が合うかは、試用で集めた評価メモの「1日に使った回数」と、広げたい人数を並べると見えてきます。
会社で使う形を決めるときは、料金に加えて、次の4つを試用の結果と照らし合わせてみてください。
- 入力した情報をAIの学習に使わせない設定を、会社側で全員に一律で掛けられるか
- 誰がいつ使ったかの利用ログを、会社側で確かめられるか
- 使いたい社員全員に、無理のない費用で配れるか
- Gemini以外のAIも、業務に合わせて使い分けられるか
試用では1つのAIの使い勝手しか分かりませんが、実際の業務では、調べものと長い文書の読み込みで向いているAIが違うことも少なくありません。席を渡されなかった社員が個人のアカウントで使い始める形だけは、避けたいところです。複数のAIを1つの環境でまとめて使う考え方はマルチAIとはで、点検の項目は生成AIのセキュリティ対策チェックリストで詳しく扱っています。
社員が会社の把握していないAIを使う状態は野良AI(シャドーAI)と呼ばれ、試用の後に配る人数を絞りすぎると起きやすくなります。1人で申し込んで試す場合の条件はGemini Enterpriseは個人でも使える?1人で始める条件にまとめており、社員から「自分で1席契約したい」と相談されたときの判断にも使うことが出来ます。
試用の次は、会社で使うAIの環境を1つに
UPGEAR AIは、ChatGPT・Claude・Gemini・Perplexityを1つの契約で使える法人向けサービスです。管理者ダッシュボードで利用ログや権限、使うモデルのオンとオフを会社側で管理でき、基盤はAWSの日本リージョンで稼働しています。料金は月額30,000円(税抜)から。どのプランも利用人数は無制限で、料金は利用量に応じたプラン設計です(人数の目安はライト1〜5名、スタンダード6〜20名、プレミアム21〜50名)。初期費用100,000円(税抜)が別途かかります。
UPGEAR AIの詳細を見るよくある質問
Gemini Enterpriseの無料トライアルはいつまで使えますか?
無料トライアルでも支払い方法の登録は必要ですか?
6人以上で試すとどうなりますか?
トライアルが終わると自動で課金されますか?
トライアル中に解約したら、すぐに使えなくなりますか?
Google Cloudの300ドル分の無料クレジットとは関係がありますか?
まとめ
Gemini Enterpriseの無料トライアルは30日間で、Businessは月単位の契約で5席まで無料となります。6席目を足すか年単位に変えるとその場で試用が終わり、何もしなければ満了とともに有料へ切り替わって、翌月の1日に請求されると公式ヘルプで案内されています。
会社でGeminiを使う場合は、Geminiの個人向けと法人向けの違いを先に確かめておくと安心です。
数人で試すときは、申込日・終了日・判断日・請求日の4点を先に決め、試す方を5人までに絞り、上限をチームで分け合う前提で使う日を分けてみてください。続けない場合は判断日のうちに解約し、残したい記録を書き出しておくことが大切です。
続ける場合は、1席ごとの固定額で払う形と、会社単位で払う形を並べ、学習させない設定、利用ログ、社員への配り方、複数のAIの使い分けまで含めて決めることになります。法人のAI活用に関するほかの記事はAI活用コラム一覧で、社内の決まりの作り方は生成AIの社内ガイドラインの作り方で確かめることが出来ます。
