ChatGPT Businessの始め方。申込・支払い・メンバー招待まで管理者がやる順番

ChatGPT Businessの契約方法とは、OpenAIの登録ページから会社のワークスペースを作り、カードで支払ってから社員を招待する一連の流れのことです。管理者がやることは、①申込前の確認 ②登録と支払い ③メンバーの招待 ④社員への使い始めの案内、の4つをこの順に進めることになります。最初に申し込んだ方には所有者(オーナー)の役割が付き、請求と席の管理を受け持つことになるため、誰のアカウントで申し込むかを先に決めてみてください。

席の単価やEnterpriseとの比べ方など、料金の全体像はChatGPTの法人プランの料金でまとめています。ここでは、申し込むと決めた会社の管理者が、社員が使い始めるまでに何をどの順でやるかだけを追っていきます。

※手順・画面名・料金は、2026年10月3日時点でOpenAIの公式ヘルプ(日本語版)に記載の内容です。日本語版のヘルプには機械翻訳である旨の注記があります。

申込から使い始めまで、管理者がやる4つの順番

申込から社員が使い始めるまでの作業は、確認・登録・招待・案内の4段に分かれます。順番を入れ替えると手戻りが出やすく、たとえば席を買う前に招待を送ると、承諾した社員が席の空きを待つことになってしまいます。招待を送っただけでは、席が買われることも予約されることもないためです。

  1. ①申込前の確認では、社内に既存のワークスペースがないか、所有者を誰と誰にするか、何席をどの種類で買うか、何で支払うかを決めることになります。
  2. ②登録と支払いでは、登録ページでサインインし、Businessを選んで、席・請求頻度・支払い情報・合計金額を確かめてから購入します。
  3. ③メンバーの招待では、「ワークスペース設定」の「メンバー」から、CSVかメールアドレスの入力で社員を招待することが出来ます。
  4. ④使い始めの案内では、承諾のしかた、個人用ワークスペースとの切り替え、個人のPlusの扱い、社内ルールを社員に伝えましょう。

手順①と②は所有者になる方が1人で進められますが、③と④は総務や部署の責任者とも分担することになります。社員が10名ほどならすぐに終わる作業でも、100名を超えると招待の承諾待ちや問い合わせへの返事が長引いてしまいます。人数が多い会社ほど、最初の確認を丁寧にやっておく意味が大きくなります。

社員数ごとの段取りの目安

社員が10〜30名ほどの会社なら、所有者2人が確認と登録を済ませ、その日のうちに全員へ招待と案内文を送る進め方でも回ります。50名を超えるあたりからは、総務や情報システムの数名で数日使ってみて、案内文と社内ルールの分かりにくい所を直してから全社へ広げる形が向いています。100名を超える会社では、部署ごとに招待を送る日を分け、各部署の責任者に承諾の進み具合を見てもらう段取りも考えてみてください。部署ごとの人数をまとめた表が手元にあれば、席の買い足しを一度にまとめることが出来ます。いちばん避けたいのは、席を買う前に全社へ招待を送り、承諾出来ない社員からの問い合わせが一度に届く形でしょう。

BusinessとEnterpriseの違いと選び方

席の数が2〜200に収まる会社であれば、申込画面から自分で始められるChatGPT Businessで契約することが出来ます。Businessは最低2席から最大200席までをセルフサービスで契約する形で、200席を超える場合はEnterpriseを検討するよう公式ヘルプで案内されています。社内の決まりで請求書払いが必要な会社は、セルフサービスのBusinessでは対応出来ないため、Enterpriseなどの契約プランについて営業へ問い合わせることになります。席の数と支払い方法の2つで、どちらに進むかを先に決めてみてください。

手順①申込前の確認|9項目のチェックリスト

申し込む前に決めておくのは、誰の名前で申し込むか、何席をどの種類で買うか、何で支払うかの3点が中心になります。下の9項目に答えが出ていれば、登録の画面で手が止まる場面はぐっと減るでしょう。

  • 社内にBusinessのワークスペースがすでにないかある場合は新しく申し込まず、そのワークスペースの所有者に招待を頼みます。
  • 誰のアカウントで申し込むか(最初の所有者)登録した方に所有者のロールが付きます。個人で使っているアカウントではなく、会社のメールアドレスのアカウントで進めると引き継ぎが楽になります。
  • 2人目の所有者を誰にするか所有者が1人だけだと、その方がワークスペースを退出するときにエラーになることがあります。
  • 最初に買う席の数と、StandardとPremiumの配分合計で最低2席、上限は200席です。席は後から足せますが、減らすのは次の請求サイクルからになります。
  • 月払いか年間プランかStandardは1ユーザーあたり月払いで月25ドル、年間プランで月20ドルです。
  • 支払いに使うクレジットカードかデビットカードと、社内の承認請求書払い・銀行振込・発注書・後払いは使えません。残額を複数のカードに分けて払うことも出来ません。
  • 招待する社員のメールアドレス一覧CSVでまとめて招待するなら、email,role,seat typeの形で用意します。
  • 個人のPlusを業務で使っている社員Businessに参加しても個人の契約は自動では解約されないため、案内する相手を先に洗い出します。
  • 入力してよい情報の社内ルール招待と同じ日に案内出来るよう、使い始める前に用意します。

このうち、後からやり直しが利きにくいのは1つ目の既存ワークスペースの確認と、2つ目と3つ目の所有者の決め方になります。席の数や配分は後から変えられるので、迷ったら少なめで始めて構いません。

最低2席から、上限は200席

ChatGPT Businessは、StandardとPremiumを合わせて最低2席から申し込めます。Standard 1席とPremium 1席の組み合わせでも、この条件を満たすことが出来ます。上限は200席で、2026年8月24日より前に作られたワークスペースには以前の上限が適用されると案内されています。席の種類は、通常のStandardと、Standardの5倍の利用枠があり5時間ごとの利用制限がないPremiumの2つになります。まずは全員をStandardで始め、上限によく当たる方だけを後からPremiumに切り替える形でも遅くはないでしょう。

既に社内にBusinessがある場合は新規作成しない

勤務先にすでにBusinessのワークスペースがある場合、新しく申し込むのではなく、そのワークスペースの所有者に招待を頼むのが公式の案内になります。招待は、招待が届いたメールアドレスのアカウントで承諾する形です。別のワークスペースを新しく作っても、既存のサブスクリプションやデータが復元されることはないとヘルプに書かれています。部署ごとに別々に契約してしまうと、請求も席の管理も2か所に分かれてしまいます。申し込む前に、社内の誰かがもう契約していないかを一度聞いて回ってみてください。

オーナーを2人にする理由

申し込んだ方には、Businessのワークスペースへのアクセス権と所有者(オーナー)のロールが付きます。所有者は請求・ID管理・ワークスペース設定まですべての権限を持ち、ほかの所有者を招待することも出来ます。ヘルプには、ワークスペースに残っている所有者が1人だけのときに、退出しようとするとエラーになることがあると書かれています。担当者の異動や退職で手続きが止まらないよう、申込の段階で2人目の所有者を誰にするか決めておきましょう。

料金と席の請求ルール|席単価・月払いと年払い・カード払い

ChatGPT Businessの料金は1ユーザーあたりの月額で、米ドル建てで表示されています。席の種類と払い方ごとの単価は、次の4通りです。

  • Standardの月払いは1ユーザーあたり月25ドル、年間プランは月20ドルです。
  • Premiumの月払いは1ユーザーあたり月125ドル、年間プランは月100ドルです。

会社の出費に直すと、Standard 10席を月払いにした場合は毎月250ドル、同じ10席を年間プランにすると1年で2,400ドルの計算になります。公式ヘルプの例では、Standard 10席とPremium 5席を月払いで組み合わせると、初回の月額は250ドルと625ドルを足した875ドルとなっています。料金は国や通貨によって異なる場合があるとも書かれているので、申込画面の合計金額で最終の数字を確かめてみてください。

請求書には、OpenAI OpCo, LLCから日本の消費税10%が加わり、価格は米ドル表示のままで、適格請求書には税額が日本円で記載されます。Standard 10席の月払いなら、消費税を含めた支払いは毎月275ドルが目安です。OpenAIは適格請求書発行者として請求書を発行しているので、経理には登録番号の入った請求書を渡すことが出来ます。

※料金は2026年10月3日時点でOpenAIの公式ヘルプに記載の米ドル建ての金額です。消費税の扱いもOpenAIの日本向けヘルプの記載によります。

社員数ごとの毎月の支払いの目安

全員にStandardを月払いで配る場合、20名なら毎月500ドル、50名なら毎月1,250ドル、100名なら毎月2,500ドルが税抜の金額になります。消費税10%を含めると、それぞれ550ドル、1,375ドル、2,750ドルの支払いとなってしまいます。50名のうち5名だけをPremiumにすると、Standard 45席の1,125ドルとPremium 5席の625ドルで、毎月1,750ドルの請求です。Premiumは1席でStandard 5席分の料金になるため、配る相手は上限によく当たる方に絞るのが無難でしょう。同じ50名を年間プランのStandardにすると1ユーザーあたり月20ドルで、1年では12,000ドルの計算となります。月払いで1年続けた場合の15,000ドルと比べると、差は3,000ドルに開きます。年間プランでは、途中で足した席も年間の契約期間が終わるまで残り、席を減らせるのは次の年間サイクルの開始時からとなってしまいます。人の出入りが多い時期はまず月払いで始め、席の数が落ち着いてから年間プランを考える順番でも構いません。請求スケジュールは、所有者が「ワークスペース設定」→「請求」から変えることが出来ます。

支払いはカードのみ、請求書払いは使えない

セルフサービスのBusinessで使える支払い方法は、クレジットカードとデビットカードになります。OpenAIのギフトカードによるウォレット残高を充てられる場合もありますが、個人用のウォレット残高は新しいBusinessの初回支払いには使えません。請求書払い・銀行振込・電信送金・発注書・後払いは利用出来ず、あとからサポートに頼んで請求書払いに変えることも出来ないと案内されています。残額を複数のカードに分けて払うことも出来ないので、席の合計を払える1枚を用意しておきましょう。請求書払いが必要な会社の進め方や代理店を通す場合の違いは、ChatGPTの代理店と請求書払いで扱っています。

席の追加は日割りで即請求、削減は次回の請求から

席の数は「ワークスペース設定」→「メンバー」→「ユーザー」→「シートを管理」から変えられます。席を増やすと、請求サイクルの残り期間分が日割りですぐに請求され、支払いが済み次第その席を使えるようになります。一方で席を減らす操作は次の請求サイクルの開始時から反映され、その場では減りません。各サイクルの開始時には、誰かに割り当てているかどうかに関係なく、持っている全部の席に請求がかかります。追加した席の代金は原則として返金の対象外となるため、席は少なめに始めて、足りなくなった時点で足すほうが無駄が出にくくなります。席の追加・削減・割り当て・シートタイプの変更は、所有者だけが出来る操作です。空いている席を別の方に割り当て直すのは、追加の料金なしで出来ます。

メンバーを消しても席は減らない

退職した社員をワークスペースから削除すると、その方のアクセスはすぐに止まります。ただ、有料の席の数は自動では減らないため、所有者が「シートを管理」で席を減らすまで、毎回のサイクルで請求が続いてしまいます。使用中の席の数より少なくは出来ないので、退職者の削除と席の削減を1組の作業として、請求日の前の棚卸しに入れてみてください。人数が増えるほど、こうした席の出し入れと毎月の請求の確認が、管理者の手元に積み上がっていくことになります。

席の数だけ請求が増える形を、会社で1つの契約に見直す

社員が増えるたびに席を足して棚卸しを続けるより、使うAIの環境を会社で1つの契約にまとめる方法もあります。UPGEAR AI(アップギアAI)は、ChatGPT・Claude・Gemini・Perplexityを1つの契約で使える法人向けサービスです(人数無制限)。

手順②登録と支払い|サインインから購入までの画面の順番

登録は、ウェブブラウザーでChatGPT Businessの登録ページを開くところから始まります。公式ヘルプに書かれている流れを、画面の順に並べると次のとおりです。

  1. ウェブブラウザーでChatGPT Businessの登録ページを開き、使用するアカウントでサインインします。
  2. プランの選択肢が表示されたら、Businessを選びます。
  3. 月払いか年間プランか、最初のシート数、シートタイプを選びます。
  4. 購入手続きを終える前に、シート、請求頻度、支払い情報、合計金額の4点を確かめます。
  5. 画面の案内に従って設定を終え、チームメンバーを招待します。

登録した方のアカウントには所有者のロールが付くので、会社のメールアドレスのアカウントで進めるほうが、後の引き継ぎも楽になります。

購入の前に見る4つの項目

購入手続きを終える前に、シート、請求頻度、支払い情報、合計金額の4つを確かめるよう公式ヘルプで案内されています。社内で承認を取った席数と請求頻度になっているか、手元のメモと見比べてみてください。月払いと年間プランを取り違えると、Standardの1席あたりの単価が25ドルと20ドルで変わってしまいます。カードの名義と請求先の情報も、経理が後で照らし合わせやすい会社の情報になっているかを、この画面で見ておくと安心でしょう。

シート数とシートタイプは別のもの

申込画面で選ぶシート数とシートタイプは、別々の設定になります。たとえばStandardの席を買い足しても、申し込んだご自身の席がPremiumに変わるわけではありません。ユーザーのシートタイプを切り替えられるのは所有者だけ、という点も合わせて覚えておきましょう。招待のときに使われる既定のシートタイプは、「ワークスペース設定」→「請求」→「シート設定」で所有者が変えることが出来ます。Premiumだけのワークスペースを除けば、既定はStandardとなります。

登録後の請求画面で確認出来ること

登録が済むと、「ワークスペース設定」→「請求」で、有料の席数、次回の請求額、過去の請求書を確かめることが出来ます。席の追加や次回サイクルに向けた削減の予約、支払い方法と請求先情報の更新、請求スケジュールの変更やキャンセルも、この画面で扱います。請求書を表示出来るのは所有者だけなので、毎月の請求書を経理へ渡す役目を、2人の所有者のどちらが受け持つかを決めておきましょう。

手順③メンバー招待と管理画面での一元管理

社員の招待は、「ワークスペース設定」>「メンバー」>「メンバーを招待」から、CSVファイルを読み込むか、メールアドレスを手で入れて送ります。所有者は招待ごとにロールとシートタイプを選べますが、管理者とメンバーが招待すると既定のシートタイプになります。送る前に、既定のシートタイプがStandardとPremiumのどちらになっているかを確かめてみてください。

招待の画面操作

  1. ChatGPTでBusinessのワークスペースに移動します。
  2. 「ワークスペース設定」を開き、「メンバー」を選びます。
  3. 「メンバーを招待」を押します。
  4. CSVファイルをインポートするか、メールアドレスを手で入力します。
  5. 所有者の場合は、招待ごとにロールとシートタイプを選んでから送ります。

人数が多い会社では、一度に全員へ送るより、まず総務や情報システムの数名に送り、案内文と社内ルールを試してから部署ごとに広げるほうが混乱は少ないでしょう。

招待用CSVのひな形

CSVの見出しの行は、email,role,seat typeの3つを並べる決まりになっています。下のひな形のアドレスは架空のものなので、自社の社員のアドレスに置き換えて使ってみてください。

email,role,seat type
owner2@example.com,owner,standard
admin1@example.com,admin,standard
member1@example.com,member,standard
member2@example.com,member,premium
member3@example.com,member,

roleにはmember・admin・ownerのどれか、seat typeにはstandard・premiumのどちらかを書き、大文字と小文字は区別されません。roleを空けた行や、認識できない値、送る側に権限のない値を書いた行は、メンバーとして追加される扱いになります。seat typeを空けた行には既定のシートタイプが使われるので、ひな形の最後の行のように、Premiumを渡す方以外は空けておく書き方でも足ります。所有者がCSVを読み込む場合は、2人目の所有者もひな形の2行目のようにまとめて招待出来ます。管理者やメンバーが読み込むと、ownerやadminの行もメンバーとして追加される点に気をつけましょう。

招待を送っても席は確保されない

招待を送っただけでは、席が買われたり予約されたりすることはありません。社員が承諾した時点で空きの席があるかが確かめられ、空きがなければその方は[参加をリクエスト]を選ぶことになります。このリクエストを承認出来るのは所有者だけなので、招待する人数分の席を先に買ってから、招待を送る順番にしましょう。送った招待は「ワークスペース設定」>「メンバー」の「保留中の招待」と「保留中のリクエスト」で確かめられます。保留中の招待を取り消したり再送したりするのは、管理者と所有者のどちらでも出来ます。保留中の招待のロールやシートタイプを変えられるのは所有者だけなので、間違いに気付いたら所有者が直すことになります。

4つのロールと、メンバーも招待を送れる点

Businessのロールは、所有者・管理者・分析閲覧者・メンバーの4つです。

  • 所有者は、請求・ID管理・ワークスペース設定を含むすべての権限を持ち、追加の所有者も招待出来ます。
  • 管理者は、ユーザーやグループの管理など、日々の管理を受け持つ役割です。
  • 分析閲覧者は、閲覧だけが出来る役割になります。
  • メンバーは、ワークスペースでChatGPTを使う通常の利用者です。

シートタイプの切り替え、新しい管理者や所有者の招待、ロールの変更、請求書の表示は、所有者だけに許された操作となります。一方で新しいメンバーの招待は、メンバー・管理者・所有者の誰でも出来ます。メンバーによる招待を止める設定は現時点では用意されていないため、社内ルールで「招待は総務から送る」と決めておくのが現実的でしょう。

ワークスペース名と、社員が自分で見つけて参加する仕組み

ワークスペース名は「ワークスペース設定」の鉛筆アイコンから変えられ、変えるまでは新しく入る方に汎用の名前が表示されます。招待を送る前に会社名へ変えておけば、届いた招待が自社のものだと社員にも分かりやすくなります。Businessでは「ワークスペースの検出」が最初からオンになっていて、会社ドメインの確認済みメールで登録した方が、自分でワークスペースを見つけて参加をリクエスト出来ます。この設定は「ワークスペース設定」→「IDとアクセス」→「ユーザープロビジョニング」で切り替えられ、「参加リクエストを自動的に承認する」をオンにしても席が自動で買われるわけではありません。そのほかの初期設定はChatGPT Businessのワークスペースの初期設定7つにまとめているので、招待の前後で一緒に進めてみてください。

個人Plusとの違いと、Plusから移る社員の扱い

個人のChatGPT Plusは社員本人が契約するもので、Businessのワークスペースとは別のものになります。Businessに入った社員は、ウェブ版ではプロフィールメニュー、スマートフォンのアプリではサイドバーから、個人用とBusinessのワークスペースを選んで切り替えることが出来ます。Businessのワークスペースについては、OpenAIがワークスペースのデータを学習に使わないと公式ヘルプで説明されています。個人用のワークスペースは個人向けの規約と本人の設定に従うため、会社として扱いをそろえられる点が違いになります。

自動では移行も解約もされない

Businessに参加しても、個人用ワークスペースの会話が自動で移ったり、個人のサブスクリプションが自動で解約されたりはしません。社員は、個人用とBusinessを分けて使い続けるか、個人用のデータをBusinessへ統合するかを選ぶことになります。個人のPlusを業務に使っていた方が、統合しないまま会費を払い続けてしまうこともあるので、案内のときにひと声かけてみてください。

統合の手順と、取り消せない点

  1. プロフィールメニューからBusinessのワークスペースに切り替えます。
  2. 設定 > データコントロールを開きます。
  3. 「個人用ワークスペースからデータを統合する」の横にある「統合」を押します。

統合すると、有効な個人のサブスクリプションは自動で解約され、使っていない期間の分が返金されます。ただしApple App StoreやGoogle Playで購入した契約は対象外で、各ストアで本人が解約することになります。統合は取り消せず、Businessでは利用者が自分でデータを書き出す機能も使えません。個人用の会話を手元に残したい方には、統合の前にエクスポートしてもらうよう伝えましょう。統合によって、個人の非公開のチャットがほかのメンバーに自動で見えるようになることはありません。

個人用を残すか、統合するかの決め方

個人用のワークスペースに仕事の会話がたまっている方には、統合して会社のワークスペースにまとめる道があります。一方で、私的な調べものにも使っていた方は、統合せずに分けておき、個人の契約を続けるか自分で解約するかを選ぶことになります。どちらを選ぶかは本人に任せつつ、業務の情報は会社のワークスペースで扱う、という線だけは案内文ではっきり伝えてみてください。統合を選ぶ方には、取り消せないことと、先にエクスポートしておくことを、もう一度念を押しておくと安心でしょう。

手順④社員に送る使い始めの案内文ひな形

招待を送ったら、社員向けの使い始めの案内も同じ日に1通送ってみてください。社員が迷いやすいのは、どのアドレスで承諾するか、個人用とどう切り替えるか、個人のPlusをどうするかの3つになります。下のひな形の【】の部分を、自社の内容に差し替えて使うことが出来ます。

件名:ChatGPT Businessの利用開始のご案内

各位

【会社名】では、業務でChatGPTを使う環境として、ChatGPT Businessの利用を始めます。
本日、OpenAIから皆さまの会社のメールアドレスに招待メールが届いています。次の手順で利用を始めてください。

1. 招待メールを開き、招待が届いた会社のメールアドレスのアカウントで承諾してください。
2. 承諾したときに席が空いていないと表示された場合は、[参加をリクエスト]を選んでください。【所有者の部署・氏名】が承認します。
3. ChatGPTを開き、ウェブ版はプロフィールメニュー、スマートフォンのアプリはサイドバーから【ワークスペース名】に切り替えてください。業務ではこちらのワークスペースを使います。

■個人のChatGPT(Plusなど)をお使いの方へ
・Businessに参加しても、個人の契約は自動では解約されず、会話も自動では移りません。
・個人用のデータをBusinessに統合する場合は、Businessに切り替えたうえで、設定 > データコントロールの「統合」から進めます。統合すると個人の契約は自動で解約され、使っていない期間の分が返金されます。App StoreやGoogle Playで購入した契約は対象外のため、各ストアでご自身で解約してください。
・統合は取り消せません。Businessではご自身でデータを書き出せないため、残したい会話は統合の前にエクスポートしてください。
・統合によって、個人の非公開のチャットがほかのメンバーに自動で見えることはありません。

■業務で入力してよい情報
・使い始める前に【社内ガイドラインのURL】をご確認ください。
・【入力してはいけない情報の例:お客さまの個人情報、公表前の数値 など】

■社員の招待について
・新しい社員の招待は【総務】から送ります。各自で招待を送らないようお願いします。

問い合わせ先:【部署・担当者・内線】

案内文に社内ルールのURLと問い合わせ先を入れておけば、使い始めの質問が1か所に集まるようになります。招待の承諾が進まない部署があれば、「保留中の招待」の一覧を見て、部署の責任者から声をかけてもらうのも1つの方法でしょう。

承諾がまだの方には、次のような短いひと言を社内のチャットで送ってみてください。

【ChatGPT Businessの招待のご確認】
【日付】に、OpenAIから会社のメールアドレス宛てに招待メールが届いています。まだ承諾していない方は、招待メールから会社のメールアドレスのアカウントで承諾をお願いします。招待メールが見当たらない場合は、【問い合わせ先】までご連絡ください。

連絡を受けた管理者か所有者は、「ワークスペース設定」>「メンバー」の「保留中の招待」から招待を送り直すことが出来ます。

招待のあとにつまずきやすい場面と、管理者の直し方

招待を送ったあとに社員から届く相談は、席・シートタイプ・所有者・請求のどれかに関わるものが多くなります。どれも画面の場所さえ分かれば、管理者の側で直すことが出来ます。

承諾したのに使えず、参加リクエストの画面になった

承諾した時点で空きの席がなかった場合、社員は[参加をリクエスト]を選ぶ形になります。所有者が「シートを管理」で席を足し、「保留中のリクエスト」から承認すれば、その社員は使い始めることが出来ます。参加リクエストを承認出来るのは所有者だけなので、管理者しか手が空いていないときは所有者に連絡してもらいましょう。

Premiumにしたはずの社員がStandardのまま

シート数とシートタイプは別の設定なので、Premiumの席を買い足しただけでは、誰かのシートタイプが切り替わることはありません。管理者やメンバーが送った招待は既定のシートタイプになるため、Premiumを渡したい方は、所有者がシートタイプを切り替えることになります。保留中の招待のうちに気付いた場合も、ロールとシートタイプを直せるのは所有者だけです。

担当者がワークスペースを抜けられない

所有者が1人しか残っていないワークスペースでは、その所有者が退出しようとするとエラーになることがあります。異動や退職で担当を外れる方がいるときは、先に後任を所有者として招待し、2人以上の所有者がいる状態にしてから退出してもらいましょう。

退職者を消したのに請求額が変わらない

メンバーを削除してもアクセスが止まるだけで、有料の席の数は残ったままになります。所有者が「シートを管理」で席を減らすと、次の請求サイクルの開始時からその数で請求が始まります。減らしたあとは、「ワークスペース設定」→「請求」で有料の席数と次回の請求額を見比べてみてください。

招待していない社員が参加をリクエストしてくる

Businessでは「ワークスペースの検出」が最初からオンなので、会社ドメインの確認済みメールで登録した社員は、招待がなくても参加をリクエスト出来ます。招待を総務から送る運用にしたい会社は、「IDとアクセス」→「ユーザープロビジョニング」で検出をオフにするかどうかを決めておきましょう。

会社で安全に使うには|学習・ルール・配布・複数のAI

Businessを申し込んで招待まで終えたら、次は会社として安全に使い続ける仕組みを整える段階になります。契約の画面で終わる話ではなく、社内のルールと配り方を決めるところまでが管理者の仕事です。

入力データが学習に使われない仕組み

ChatGPT BusinessにはOpenAI Business TermsとEnterprise Privacyが適用され、OpenAIがワークスペースのデータを学習に使うことはないと公式ヘルプで説明されています。対象はBusinessのワークスペースのデータなので、社員が個人用のワークスペースで入力した内容は別の扱いになる点に気を付けてみてください。個人のPlusを業務に使い続ける社員が残っていると、会社の契約の外で業務の情報が扱われることになってしまいます。

導入前の社内ガイドライン整備

契約の前後で、入力してよい情報と、入力してはいけない情報を社内ルールとして書き出しておきましょう。招待を送る担当、退職者の削除と席の削減を誰がいつやるか、所有者2人の分担も同じ文書に入れておくと、運用が人に頼らず回るようになります。ルールの作り方は生成AIの社内ガイドラインの作り方で、点検する項目は生成AIのセキュリティ対策チェックリストで、それぞれ順を追って説明しています。

異動・退職のときの手続きの順番

社員の異動や退職は、その方が所有者かどうかで手順が変わります。社内ガイドラインに入れておきたい順番は次のとおりです。

  1. 辞める方が所有者なら、先に後任を所有者として招待し、所有者が2人以上いる状態にします。
  2. その方をワークスペースから削除します。削除した時点でアクセスは止まります。
  3. 空いた席を新しく入る方に割り当て直すなら、追加の料金はかかりません。
  4. 席が余るなら、所有者が「シートを管理」で減らします。減らした分は次の請求サイクルから反映されます。

この順番を文書にしておけば、担当者が替わっても同じ手続きを繰り返すことが出来ます。

社員への配布と、配られなかった方の行き先

席を1人ずつ買う形では、全員に配るか、使う部署から配るかを席の数で決めることになります。予算の都合で一部の部署だけに配ると、配られなかった社員が個人のアカウントで業務に使い始め、会社から見えない野良AI(シャドーAI)の状態になってしまいます。配る範囲を決めるときは、配らない部署にどう説明するかも一緒に考えておくと安心でしょう。

1人ずつの席課金と、会社定額を並べて判断する

費用の形は、1人ずつ席を買う形と、人数ではなく利用量でプランが決まる会社定額の形に分かれます。ChatGPT Businessは前者で、Standardを月払いで30人に配れば毎月750ドル、100人なら毎月2,500ドルとなり、席の数に合わせて請求が増えていきます。会社定額の形は、使う人数が増えても月額は同じで、その代わりに利用量でプランが決まる仕組みになります。比べるときは、全社員に配った場合の席課金の総額と、会社定額のプランの月額と利用量の目安を、同じ人数で並べてみてください。費用の見方は生成AIのコスト管理でも整理しています。

複数のAIを使い分けるなら

ChatGPTのほかにClaudeやGeminiも業務で使いたい場合、サービスごとに契約すると、席の管理と請求の確認がサービスの数だけ増えてしまいます。用途ごとの向き不向きはChatGPT・Claude・Geminiの使い分け、複数のAIを1つの環境でまとめて使う方法はマルチAIの解説を参考にしてみてください。

席の管理に追われない、会社で1つのAI環境を

UPGEAR AIは、ChatGPT・Claude・Gemini・Perplexityを1画面で切り替えて使える法人向けサービスです。管理者ダッシュボードで利用ログ・権限・モデルのON/OFFを扱え、基盤はAWSの日本リージョンで稼働しています。料金は月額30,000円(税抜)から。どのプランも利用人数は無制限で、料金は利用量に応じたプラン設計です(人数の目安はライト1〜5名、スタンダード6〜20名、プレミアム21〜50名)。初期費用100,000円(税抜)が別途かかります。お支払いは、クレジットカード払いと請求書による銀行振込(法人のみ)に対応しています。

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よくある質問

ChatGPT Businessは何人から契約できますか?
StandardとPremiumを合わせて最低2席から契約出来ます。Standard 1席とPremium 1席の組み合わせでも申し込め、上限は200席です。200席を超える場合は、Enterpriseを検討するようOpenAIの公式ヘルプで案内されています。
請求書払いや銀行振込でChatGPT Businessを契約できますか?
セルフサービスのChatGPT Businessでは、支払いはクレジットカードとデビットカードに限られ、請求書払い・銀行振込・発注書・後払いは使えません。請求書払いが必要な場合は、Enterpriseなどの契約プランについてOpenAIの営業へ問い合わせることになります。既存のBusinessを、サポート経由で請求書払いに変えることも出来ません。
社員をワークスペースから削除すれば、次の請求は減りますか?
削除しただけでは減りません。メンバーを削除するとアクセスはすぐに止まりますが、有料の席の数は自動では減らないためです。所有者が「ワークスペース設定」→「メンバー」→「ユーザー」→「シートを管理」で席を減らすと、次の請求サイクルの開始時から反映されます。
席を途中で増やすと、料金はいつ請求されますか?
席を増やすと、請求サイクルの残り期間分が日割りですぐに請求され、支払いが済み次第その席を使えるようになります。追加した席の代金は原則として返金の対象外です。席を減らす操作は、次の請求サイクルの開始時から反映されます。
ChatGPT Businessの料金に消費税はかかりますか?
かかります。OpenAI OpCo, LLCが日本の消費税10%を請求し、価格は米ドル表示のままです。OpenAIは適格請求書発行者として請求書を発行しています。Standard 10席を月払いにした場合、消費税を含めた支払いは毎月275ドルが目安です。
メンバーの立場でも、ほかの社員を招待できますか?
招待出来ます。新しいメンバーの招待はメンバー・管理者・所有者の誰でも出来、メンバーによる招待を制限する設定は現時点ではありません。ただし、メンバーと管理者が送る招待は既定のシートタイプになり、招待ごとにロールとシートタイプを選べるのは所有者だけです。
社員はスマートフォンからもChatGPT Businessを使えますか?
iPhoneとAndroidで利用出来ます。スマートフォンのアプリではサイドバーから、ウェブ版ではプロフィールメニューから、Businessのワークスペースを選んで切り替えます。
会社にすでにChatGPT Businessがある場合、部署で別に申し込んでもよいですか?
公式ヘルプでは、既存のワークスペースの所有者に招待を依頼し、招待先のメールアドレスで承諾する方法が案内されています。別のワークスペースを新しく作っても、既存のサブスクリプションやデータは復元されません。まずは社内の所有者を探して、招待を頼んでみてください。
個人でChatGPT Plusを払っている社員は、Businessに参加すると自動で解約されますか?
参加しただけでは自動で解約されず、会話も自動では移りません。本人が設定 > データコントロールの「統合」で個人用のデータをBusinessに統合すると、有効な個人の契約は自動で解約され、使っていない期間の分が返金されます。App StoreやGoogle Playで購入した契約は対象外で、統合は取り消せません。
ChatGPT Businessに入力した内容はAIの学習に使われますか?
ChatGPT BusinessにはOpenAI Business TermsとEnterprise Privacyが適用され、OpenAIがワークスペースのデータを学習に使うことはないと公式ヘルプで説明されています。社員が個人用のワークスペースで入力した内容は、Businessのワークスペースのデータとは別の扱いになる点に気を付けてください。

まとめ

ChatGPT Businessの契約方法は、申込前の確認、登録と支払い、メンバーの招待、社員への案内の4段を順に進める流れになります。申し込む前に、社内に既存のワークスペースがないか、所有者を誰と誰にするか、何席をどの種類で買うかを決めておきましょう。支払いはカードのみで、Standard 10席を月払いにすれば毎月250ドルに消費税10%が加わります。席は増やすとすぐに日割りで請求され、減らすのは次のサイクルからで、メンバーを消しても自動では減りません。招待は席を先に買ってから送り、個人のPlusから移る社員には、統合が取り消せないことも含めて案内文で伝えてみてください。法人のAI活用のほかの記事はAI活用コラム一覧にまとめています。