
ChatGPTのモデル変更とは、回答に使うモデルと思考レベル(どのくらい時間をかけて考えさせるか)を、画面のモデルメニューで選び直すことです。変え方はメニューから選ぶだけで、選べないときの原因はプラン・提供状況・管理者の設定のどれかになります。モデルごとの違いや、社員の誰にどの思考レベルを使わせるかの全体像はChatGPTのモデル比較|誰にどの思考レベルを使わせるかにまとめてあるので、あわせてご覧ください。
※この記事のモデル名・手順・提供状況は、2026年10月14日に OpenAI ヘルプセンター(日本語版)で確認した内容です。GPT-6は対象のアカウントへ順次提供されているため、画面の見え方は時期やアカウントによって変わります。
ChatGPTのモデルを変更する手順|画面のモデルメニューから選ぶ
モデルの変更は、モデルメニューを開いて、使いたいモデルと思考レベルを選ぶだけで済みます。メニューの場所は使っている画面によって違い、OpenAIのEnterprise・Edu向けヘルプでは、iOSとAndroidのアプリは会話の上部、ウェブ版はメッセージ入力欄に表示されると説明されています。操作は次の3つになります。
- モデルメニューを開きます。ウェブ版はメッセージ入力欄、スマホアプリは会話の上部にあります(OpenAIのEnterprise・Edu向けヘルプの説明で、プランや画面の更新状況によって異なる場合があります)。
- 使うモデルを選びます。GPT-6の提供が始まったアカウントでは、これまでの「最新」の項目がGPT-6に置き換わっています。
- 思考モードのスライダーで、即時モード・中程度・高・超高・Proの中から思考レベルを選びます。
表示される選択肢は、プランとワークスペースの設定によって変わります。
ウェブ版はメッセージ入力欄から選ぶ
パソコンのブラウザで使っている場合は、メッセージを打ち込む欄にあるモデルメニューから選ぶ形になります。GPT-6はメニューに「GPT-6」という名前で出てきて、Solという名前では表示されません。GPT-5.6 Solは引き続き独立した選択肢として並んでおり、これを選ぶと会話ではGPT-5.6とその思考レベルが使われます。慣れないうちは、GPT-6とGPT-5.6 Solのどちらが選ばれているかを、送信する前に入力欄で確かめてみてください。
iOS・Androidのアプリは会話の上部から選ぶ
スマホアプリでは、モデルメニューは会話の上部に表示されます。ウェブ版と場所が違うため、パソコンで覚えた手順のままだと見つけにくいことがあります。アプリでメニューが見当たらないときの確かめ方は、後半の「スマホアプリでモデルが選べないとき」で取り上げています。
Enterpriseでは従来のモデル選択画面のこともある
Enterpriseの場合、新しい操作画面がワークスペースに届くまでは、従来のモデル選択画面が表示されることがあります。社内で画面の見え方が人によって違っていても、故障ではなく提供の順番による差と考えられます。
プラン別に選べるモデルと思考レベル(Free・Go・Plus・Pro・Business・Enterprise)
どの思考レベルを選べるかは、契約しているプランで決まります。OpenAIヘルプセンターの表をまとめると、次のようになります。
| プラン | 中程度・高 | 超高 | Pro | 補足 |
|---|---|---|---|---|
| Plus | 利用可 | 利用不可 | 利用不可 | GPT-6 AstraはChatGPT WorkとCodexで利用できる |
| Pro | 利用可 | 利用可 | 利用可 | GPT-6 ProはPro 100ドル・Pro 200ドルの各プランで利用できる |
| Business | 利用可 | 利用可 | 利用可 | 管理者がメンバーの使えるモデルを制御する場合がある |
| Enterprise | 利用可 | 利用可 | 利用可 | ワークスペースのモデルアクセス権限にも左右される |
| Free・Go | 利用不可 | 利用不可 | 利用不可 | 既定のモデルはGPT-5.6 Luna。「考える」もGPT-5.6 Luna |
※OpenAI ヘルプセンター「ChatGPT の GPT-6 とその他のモデル」のプラン別の表をもとに作成(2026年10月14日確認)。
表で見ておきたいのは、Plusでは超高とProを選べない点です。Plusの方がメニューで超高を探しても出てこないのは、設定の誤りではなくプランの範囲によるものになります。FreeとGoでは既定のモデルがGPT-5.6 Lunaで、難しい質問のための「考える」を選んでも、GPT-5.6 SolではなくGPT-5.6 Lunaが使われます。ログアウトした状態でもGPT-5.6 Solは使えないため、確かめるときはサインインしてから開いてみてください。
FreeとGoの日常的なテキストチャットは、不正利用防止の範囲内で無制限に使うことが出来ます。ファイルのアップロードや画像生成、音声、データ分析には、それぞれ別の上限がかかります。
Businessの「Pro」はプレミアムシートのことではない
Businessでは、Proはモデルの選択肢の名前で、プレミアムシートの別名ではないとOpenAIは説明しています。Business Standardには、GPT-6 ProとGPT-5.6 Sol Proで共有する月15件のProメッセージが含まれます。Business Premiumでは、同じく2つのモデルで共有する週50件になります。これらのChatの利用枠は、WorkやCodexでの使用量とは別に数えられます。Proは件数が限られるので、どんな仕事に使うかを社内で決めておきたいところです。法人プランそのものの違いはChatGPTの法人プランの解説にまとめています。
モデルを変更できない・表示されないときの原因と確認する順番
変更できないときは、アカウント・提供状況・プラン・管理者の設定の順に確かめると、原因を絞り込みやすくなります。症状ごとに見る場所を、次の表にまとめました。
| 症状 | 考えられる原因 | 確かめること |
|---|---|---|
| GPT-6がメニューにない | そのアカウントにまだ提供されていない(段階提供)/会社のワークスペースのアクセス権限 | 「Sol」ではなく「GPT-6」の名前で探す。会社のアカウントなら管理者に確認 |
| GPT-5.6 Solがない | プランに含まれていない(Free・Go)/別のアカウントでサインインしている/ワークスペースやロールで許可されていない | プラン名とサインイン中のアカウント。会社のアカウントなら管理者に確認 |
| 超高・Proが出ない | Plusでは選べない | 契約しているプラン |
| 「深く考えて」と書いても考える時間が変わらない | PlusとProでは、指示文で思考レベルは上がらない | スライダーで思考レベルを選び直す |
| WorkやCodexで見たモデル名が会話のメニューにない | GPT-6.1 Sol・GPT-6 Luna・GPT-5.6 Terra・GPT-5.6 Lunaは通常の会話では選べない | WorkやCodexのモデル選択メニューで選ぶ |
| 選んだはずのモデルが途中で変わった | 思考モードの利用上限に達した/安全上の理由による切り替え | 画面に出るリセット時刻 |
| スマホアプリだけメニューが出ない | アプリが最新版でない可能性 | アプリの更新。同じアカウントのウェブ版と見比べる |
| 以前使っていたGPT-4oやo3がない | ChatGPTでの提供終了 | いまのメニューにあるモデルを選ぶ |
表の上の行ほど、社員が自分で確かめることが出来る内容になります。
まず正しいアカウントでサインインしているか確かめる(個人のPlusと会社のBusiness)
OpenAIは、GPT-5.6 Solが見当たらないときの確認として、プランに含まれているかと、正しいアカウントにサインインしているかを挙げています。個人で契約したPlusと、会社が契約したBusinessの両方を使っている方は、特に注意が必要です。ブラウザが個人のアカウントに入ったままだと、会社で使えるはずの超高やProが出てこず、プランの違いがそのまま画面の違いとして表れます。サインイン中のアカウントが個人のものか会社のものかを、最初に確かめてみてください。会社の情報を個人のアカウントに入れてしまう事故にもつながるため、シャドーAI(野良AI)対策の面でも見ておきたい点になります。
GPT-6はアカウントごとに順番に提供されている
GPT-6は、対象のPro・Plus・Enterprise・Businessのアカウントへ順番に提供されています。メニューに出てこない場合は、そのアカウントにまだ届いていない可能性があります。会社のワークスペースでは、ロールごとのアクセス権限によっても見え方が変わるため、隣の席の方の画面と違うこともあるでしょう。GPT-6の提供に合わせて、これまで選べたモデルが廃止されることはないとも説明されています。
WorkやCodexのモデル名は通常の会話では選べない
GPT-6.1 SolとGPT-6 Lunaは、WorkとCodexで選ぶモデルで、通常の会話のメニューには出てきません。GPT-5.6 TerraとGPT-5.6 Lunaも、標準の会話のメニューから選ぶことは出来ません(FreeとGoでは既定のモデルとしてGPT-5.6 Lunaが使われます)。WorkやCodexの画面で見かけた名前を会話のメニューで探しても見つからないのは、この仕組みによるものになります。
スマホアプリでモデルが選べないときは更新とウェブ版で確かめる
スマホアプリでだけメニューが出ないときは、まずアプリを利用できる最新のバージョンに更新してみてください。OpenAIは、GPT-6の新しい表示機能について、モバイルアプリを最新版に更新するよう案内しています。パソコンのデスクトップアプリなら、メニュー > アップデートを確認 から最新版を入れることが出来ます。自動更新の通知やサイドバーの更新アイコンで更新した直後でも、手動で確かめるよう書かれています。
それでも出ない場合は、同じアカウントでウェブ版を開き、メニューに出るかどうかを見比べましょう。従来のmacOS版とWindows版のデスクトップアプリは、GPT-6の新しい表示機能(インテリジェントUI)に対応しておらず、OpenAIはウェブ版の利用を案内しています。ウェブ版で選べてアプリで選べないなら、原因はアカウントではなくアプリの側にあると切り分けられます。
会社のプランで選べないときに管理者が確認する場所
BusinessとEnterpriseのワークスペースでは、管理者がメンバーの使えるモデルを制御する場合があります。社員の画面でいくら探しても出てこないときは、管理者の設定を見ないと原因が分かりません。EnterpriseとEduでは、モデルへのアクセス権がワークスペース設定とRBAC(ロールごとに権限を割り当てる仕組み)で管理されています。
Enterprise・Edu:管理コンソールの「モデル」>「テスト」で社員ごとに確かめる
社員から「選べない」と相談されたら、管理者はモデルテストで、その方に実際に効いている設定を確かめることが出来ます。手順は次の4つになります。
- 管理コンソールを開き、ChatGPTワークスペースを選びます。
- 「モデル」を開き、「テスト」を選びます。
- 名前またはメールアドレスで、その社員を検索します。
- その社員に実際に適用されているモデルアクセス権、ワークスペースのデフォルト設定、モデルの権限、ロール、環境設定を確かめます。
テストを実行しても、モデルが有効になったり、権限や利用上限が変わったりすることはありません。シートの種類やプランが上書きされることもないため、確認だけの目的で気軽に使えます。結果を見て、ワークスペースとロールのどちらの設定を直すかを決めていきましょう。
GPT-6 Astra(Pro)は最初は無効になっている
EnterpriseとEduでは、提供開始の時点でGPT-6 Astraが既定で無効になっています。使わせる場合は、ワークスペースのオーナーがワークスペース設定のモデルアクセス制御から、全体または特定のロールに対して有効にする形になります。以前のモデル早期アクセスの設定はAstraには引き継がれず、提供開始から2週間たっても自動では有効になりません。許可するロールが1つでもあれば、別のロールで無効にしていても使える状態が残る場合があります。開始時のモデルやデフォルトモデルに指定しても、使えないモデルへのアクセス権が付くわけではない点も押さえておきたいところです。
推論への自動ルーティングと、Businessの「より高い応答性能」
EnterpriseとEduの管理者は、ワークスペース設定 > モデル で、推論への自動ルーティングを設定できる場合があります。この設定が効くのは、チャットの機能がリクエストを推論へ振り分けるときだけで、社員は自分に許された推論の選択肢を引き続き自由に選べます。
Businessでは、設定 > 一般 にある「より高い応答性能」で、即時モードのままChatGPTが追加で考えるかどうかを指定することが出来ます。自動で考えた分は、即時モードを選んだままでも推論の利用枠を使う場合があるので、枠が早く減ると感じたら最初に見直したい設定です。PlusとProのウェブ版にはこの設定がなく、思考量はモデルメニューで選ぶことになります。会社のアカウントを社員が個人の判断で使い分けると、こうした管理者側の設定がどこまで効いているかも見えにくくなってしまいます。
モデル選びを社員任せにせず、会社の契約1本でChatGPT・Claude・Geminiを使い分ける方法もあります。UPGEAR AI(アップギアAI)は、ChatGPT・Claude・Gemini・Perplexityを1つの契約で使える法人向けサービスです(人数無制限)。
思考レベル(即時モード・中程度・高・超高・Pro)の違いと用途別の選び方
思考レベルは、ChatGPTが答える前にどれだけ時間をかけて考えるかを決める目盛りです。OpenAIの説明では、5つの段階は次のように分かれています。
- 即時モード:日常的な質問へのすばやい回答。FreeとGoではGPT-5.6 Lunaが使われます。
- 中程度:標準的な思考。Enterprise向けの説明では、じっくり分析すると効果が上がるタスク向けとされています。
- 高:時間をかけた思考。複数のステップを伴う、より複雑な作業に向きます。
- 超高:GPT-6 Solで利用できる最も高い思考レベルになります。
- Pro:難しいタスクや長時間にわたるワークフロー向けのProモデルとなります。
GPT-6を選んでいる場合、即時モードから超高まではGPT-6 Solが、ProではGPT-6 Astraを搭載したGPT-6 Proが使われます。
「もっと深く考えて」と頼んでも思考レベルは上がらない
PlusとProでは、ChatGPTに「もっとよく考えて」「深く考えて」と書いても、思考レベルは自動で切り替わりません。深く考えさせたいときは、指示文ではなくスライダーで中程度以上を選び直す必要があります。ただし、安全上の理由でChatGPTが自動的に切り替える場合はあるとされています。社員向けの手引きには、思考の深さは指示文ではなくメニューで選ぶものだと一言入れておくと親切でしょう。
用途別の思考レベルの選び方の目安
どの段階を使うかは、急ぎかどうかと、手順がいくつに分かれる作業かで決めると迷いにくくなります。OpenAIの各段階の説明に普段の業務を当てはめた目安を、次にまとめました。
| 業務の例 | 目安の思考レベル | OpenAIの説明 |
|---|---|---|
| 社内の問い合わせへの返答、メールの下書き、短い要約 | 即時モード | 日常的な質問へのすばやい回答 |
| 議事録からの論点整理、資料の構成案 | 中程度 | 標準的な思考 |
| 複数の資料を突き合わせる比較、手順の多い分析 | 高 | 時間をかけた思考(複数のステップを伴う作業) |
| 判断の難しい調べもの、長い検討 | 超高(Pro・Business・Enterprise) | 利用できる最も高い思考レベル |
| 長時間にわたる作業、難度の高い研究 | Pro(件数に上限あり) | 難しいタスクや長時間にわたるワークフロー向け |
GPT-5.6 Solは、コーディング、知識労働と研究、サイバーセキュリティ、科学、コンピューター操作、デザインなど、複雑な作業向けに設計されたモデルと説明されています。モデルごとの違いを詳しく比べたい方は、ChatGPTのモデル比較で職種ごとの割り当て方まで確かめてみてください。
モデルが勝手に変わる・自動で切り替わる場面
選んだはずのモデルが変わって見える場面は、主に4つあります。どれも故障ではなく、OpenAIが説明している仕組みどおりの動きです。
「最新」を選んでいるとGPT-6に移る
モデルメニューでは「最新」がGPT-6に置き換わります。いま「最新」を選んでいる方は、思考レベルはそのままでGPT-6へ移る仕組みになります。GPT-5.6 Solをはっきり選んでいる場合は、引き続きGPT-5.6が使われます。社内で使うモデルをしばらく固定したいときは、「最新」ではなくGPT-5.6 Solを選んでおく、という使い分けも出来ます。
利用上限に達すると別のモデルで続く
思考モードの利用上限に達すると、ChatGPTは使える別のモデルで続ける場合があります。Pro 200ドルプランでGPT-6 Proの週間上限に達したときは、自動でGPT-5.6の思考モードの中程度に切り替わると案内されています。上限まわりの細かい動きは、次の節で取り上げます。
安全上の理由で切り替わる
PlusとProでは、即時モードから上の段階へ自動で移ることは通常ありません。例外として、安全上の理由でChatGPTが自動的に切り替える場合があるとOpenAIは説明しています。
提供が終わったモデルで始めた会話は新しいモデルで続く
GPT-4oなどの提供終了後、それらで始めた会話とプロジェクトは、GPT-5.3 InstantとGPT-5.4 Thinking/Proのうち対応するモデルが既定になりました。GPT-5.1で始めた会話も、対応する現行モデルで自動的に続く形になっています。昔の会話を開いて返信したら答え方が変わった、という場合はこれが理由と考えられます。
モデルを切り替えても共有の利用枠は戻らない|上限に達したときの動き
上限に達したモデルから別のモデルへ切り替えても、共有している利用枠そのものは戻りません。Pro 100ドルプランでは2つのProモデルが1つの週間利用枠を共有し、使い切るとモデルを切り替えても送れるメッセージは増えないとされています。Business StandardとPremiumも、プランに含まれる利用枠を2つのモデルで共有するため、切り替えで枠がリセットされたり増えたりすることはありません。利用枠がリセットされる時刻の情報があれば、ChatGPTの画面にその時刻が表示されます。待つか、使える別のモデルで続けるかの2択になると覚えておきましょう。
Pro 200ドルプランでGPT-5.6 Sol Proに切り替えるとき
Pro 200ドルプランでGPT-6 Proの週間上限に達した後も、GPT-5.6 Sol Proに切り替えて続けることは出来ます。手順は、モデルメニューでGPT-5.6 Solを選び、思考レベルでProを選ぶだけです。ただし使えるのは、GPT-5.6 Sol Proの1日の利用枠と、合算した1日の利用枠の両方に残りがある場合に限られます。Proを契約していてもGPT-6 Proを無制限に使えるわけではない点は、覚えておいてください。
サポートに頼んでも上限はリセットできない
OpenAIのヘルプには、サポートで利用上限をリセットできるかという質問に「いいえ」と明記されています。サポートに頼んでもChatGPTやCodexの利用上限は戻らないので、リセット時刻まで待つことになります。利用量の数え間違いが疑われるときや、表示されたリセット時刻を過ぎても使えないときは、調査のための問い合わせは受け付けられています。ChatGPT Proプランでは一部のモデルに個別の利用枠があり、使い切るとリセットまでそのモデルが一時的に使えなくなる場合があります。Proプランで上限に達してもサブスクリプションが変わるわけではなく、アカウントが制限されたことにもなりません。Businessのヘルプでは、1つの機能で上限に達してもChatGPTの全機能が使えなくなるわけではないと説明されており、この点も、社員向けに伝えておくと安心でしょう。
旧モデル(レガシーモデル)を表示する設定と、提供が終了したモデル
古いモデルをメニューに出せるかどうかは、そのモデルがまだ提供されているかで決まります。提供が終わったモデルは、ChatGPTのモデル選択に表示されなくなります。
Enterprise・Eduでレガシーモデルを表示する設定(管理者の操作)
EnterpriseとEduでは、まだ使えるレガシーモデルがあっても、管理者がアクセスを有効にした後にしか表示されません。管理者の手順は次のようになります。
- 画面右下にあるプロフィールアイコンをクリックします。
- ポップアップメニューで「ワークスペース設定」を選びます。
- [モデル]で「レガシーモデルを有効にする」をオンに切り替えます。
オンにすると、ワークスペース内の利用者のモデル選択にレガシーモデルが並ぶ仕組みです。レガシーモデルにもクレジットと上限は引き続きかかる点に、注意しておきましょう。OpenAIは、古いモデルに頼った業務が残っている場合に、移行期間中に有効にできると説明しています。
提供が終了したモデル(GPT-4o・o3・GPT-4.5など)と代わりに選ぶモデル
ChatGPTでは、2026年2月13日にGPT-4o、GPT-4.1、GPT-4.1 mini、OpenAI o4-mini、GPT-5(InstantとThinking)の提供が終わりました。3月11日にはGPT-5.1 Instant、GPT-5.1 Thinking、GPT-5.1 Proも廃止の対象です。GPT-4oなどは、OpenAI APIでは引き続き利用できると説明されています。GPT-4.5は2026年6月27日、OpenAI o3は8月26日にChatGPTでの提供が終了しました(2026年5月28日の発表)。こちらはChatGPTだけが対象とされています。ChatGPTで代わりに選ぶなら、有料プランではいまのメニューにあるGPT-6かGPT-5.6 Solになり、FreeとGoではGPT-5.6 Lunaが使われます。個人のアカウントで設定画面を探しても、提供が終わったモデルはメニューに戻ってきません。
※Business・Enterprise・EduのカスタムGPT 内で使えていたGPT-4oも、2026年4月3日以降はすべてのプランで完全に廃止されると案内されています。
GPT(カスタムGPT)とタスクで使われるモデル
会話のメニューとは別に、GPTには作る側が決める「推奨モデル」があります。推奨モデルは、利用者が新しい会話を始めるときにGPTが提案するモデルのことです。利用者がそのモデルを使えない場合は似たモデルが自動で選ばれることがあり、推奨モデルを決めていなければ利用者が好きなモデルを選ぶことが出来ます。追加のモデルを使える利用者なら、推奨とは別のモデルへの切り替えも自由です。社内で配っているGPTの答え方が人によって違うときは、推奨モデルの設定と、各自が切り替えていないかを見比べてみてください。
カスタムGPTは提供終了が予定されている
OpenAIはカスタムGPTの提供終了を予定しており、対象のEnterpriseワークスペースでは2026年12月11日に終える予定と発表しています。その他のプランも同じ予定に従うとされ、移行先としてOpenAIがすすめているのはプラグインです。Free・Go・Plus・Proの個人アカウントでは、すでに新しいGPTを作ったり公開したりできません。GPTに推奨モデルを決めて社内に配っている会社は、移行先でもどのモデルを使わせるかを決め直す必要が出てきます。
スケジュール済みタスクのモデル
スケジュール済みタスクで使えるモデルと上限は、タスク、プラン、ワークスペースの設定によって異なります。受け取った方がタスクのコピーを予約するとき、元の設定のモードやモデルが引き継がれる場合もあります。タスクを共有している場合は、受け取った側の画面で使われるモデルも見ておきましょう。
会社で使うなら、モデル選びを社員任せにしない
会社でChatGPTを使うなら、どのモデルと思考レベルを使うかは、社員それぞれではなく会社側で決めておくほうが混乱は少なくなります。ここまで見てきたとおり、プランやロール、提供の順番によって、画面の見え方は人ごとに変わってしまいます。Proは件数に上限があるうえ、提供終了の案内も2026年に入ってから何度も出ています。そこで、社内ルールとして次の4つを決めておきましょう。
1. 推奨の思考レベル表(ひな形)
まず、業務ごとに使う思考レベルを1枚の表にして、社内のポータルなど誰でも見られる場所に置きます。たたき台として、次の形から始めてみてください。
| 業務 | 推奨の思考レベル | Proを使う条件 |
|---|---|---|
| 問い合わせへの返答・メールの下書き・短い要約 | 即時モード | 使わない |
| 議事録の整理・資料の構成案 | 中程度 | 使わない |
| 複数資料の比較・数字の確かめを伴う分析 | 高 | 使わない |
| 経営判断の材料づくり・難しい調べもの | 超高(Business・Enterprise) | 部門長が認めた場合だけ |
| 長時間の検討作業 | Pro | 残り件数(Standardは月、Premiumは週)を見てから、担当者を限って使う |
Business Standardでは、Proは2つのモデルを合わせて月15件までなので、使う場面を絞った書き方にしてあります。PlusやFreeを混ぜて使っている会社では、超高とProが出ない人がいる前提で表を作ることになります。
2. 見直しの周期
表は作って終わりにせず、月に1回は見直す日を決めておきましょう。見るのは、OpenAIヘルプセンターの「モデルリリースノート」と、プラン別の「モデルと利用上限」のページの2つで足ります。新しいモデルが出た月は、表の推奨を変えるかどうかを、実際に数件の業務で試してから決めると安全でしょう。見直した日付を表の上に書いておくと、社員も古い表かどうかをすぐに判断出来ます。
3. 問い合わせ窓口と確認の順番
「モデルが選べない」という相談の受け先は、情報システムの担当か総務のどちらか1か所にまとめます。受けた側は、この記事の判断表の順に、アカウント・プラン・提供状況を本人と一緒に確かめ、最後に管理者の設定を見る流れにしてください。窓口に相談する前に社員が自分で確かめる項目を、次の5つにまとめて配っておくのも手でしょう。
- サインイン中のアカウント個人のPlusではなく、会社のワークスペースで入っているか。
- 契約しているプランPlusでは超高とProは選べません。FreeとGoでは中程度以上を選べません。
- メニューでの名前GPT-6は「Sol」ではなく「GPT-6」の名前で表示されます。
- アプリのバージョンスマホアプリは最新版に更新し、同じアカウントのウェブ版と見比べます。
- リセット時刻の表示上限に達した場合は、画面に出るリセット時刻まで待つか、別のモデルで続けます。
Enterpriseなら、管理者は先ほどのモデルテストで、本人に効いている設定をその場で確かめることが出来ます。窓口が1つなら、同じ質問への答えがばらばらになることも防げます。
4. 提供終了の周知文(ひな形)
モデルの提供終了が発表されたら、社員へは次のような文面で早めに知らせます。
件名:ChatGPTの「〇〇(モデル名)」提供終了のお知らせ 社員各位 OpenAIの発表によると、ChatGPTの「〇〇」は〇月〇日に提供を終える予定です。 提供終了後は、モデルメニューに表示されなくなります。以前の会話は、新しいモデルに移って続く場合があります。 ・代わりに使うモデル:〇〇(思考レベルは社内の推奨表のとおり) ・「〇〇」を推奨モデルにしている社内のGPTは、〇月〇日までに担当部署で設定を変更します ・選べない、答え方が変わったなどの相談は、〇〇(窓口)までご連絡ください 情報システム担当
〇〇の部分には、OpenAIのリリースノートに載った日付とモデル名をそのまま入れてください。社内ルール全体の作り方は生成AIの社内ガイドラインの作り方でも整理しているので、あわせて読んでおくと安心です。
モデル選びの手間なく、ChatGPT・Claude・Geminiを会社の契約1本で
UPGEAR AIは、ChatGPT・Claude・Gemini・Perplexityを1画面で使える法人向けサービスです。会話の途中でもモデルを切り替えられ、おまかせ自動選択も使えます。管理者ダッシュボードで利用ログ・権限・モデルのON/OFFを管理出来ます。料金は月額30,000円(税抜)から。どのプランも利用人数は無制限で、料金は利用量に応じたプラン設計です(人数の目安はライト1〜5名・スタンダード6〜20名・プレミアム21〜50名)。初期費用100,000円(税抜)が別途かかります。
UPGEAR AIの詳細を見るよくある質問
ChatGPTに「もっと深く考えて」と指示すれば、思考レベルは上がりますか?
利用上限に達したとき、別のモデルに切り替えれば使い続けられますか?
無料プランでもモデルを変更できますか?
GPT-4oやo3に戻すことは出来ますか?
会社のChatGPTでGPT-6が表示されないのはなぜですか?
スマホアプリでモデルを選ぶ場所はどこですか?
まとめ
ChatGPTのモデル変更は、ウェブ版なら入力欄、スマホアプリなら会話の上部にあるモデルメニューから選び、思考モードのスライダーで深さを決める操作です。選べないときは、サインイン中のアカウント、プラン、GPT-6の段階提供、管理者の設定の順に確かめると、原因を絞り込みやすくなります。PlusとProでは指示文で思考レベルは上がらず、モデルを切り替えても共有の利用枠は戻りません。会社で使う場合は、推奨の思考レベル表と見直しの日、問い合わせ窓口、提供終了の周知文を用意して、モデル選びを社員任せにしない形を作っていきましょう。法人のAI活用に関するほかの記事はAI活用コラム一覧にまとめています。
