
Copilotの料金改定とは、2026年にGitHub CopilotとMicrosoftのCopilotで相次いだ、料金の仕組みの変更をひとまとめにした呼び方になります。3つの改定に共通するのは、1人ずつの席の料金だけでは毎月の請求が決まらなくなったことです。法人が見直すのは、席の数と実際の利用の差、そして従量課金の予算と上限の設定の2点となります。席単価の一覧と人数別の総額はMicrosoft 365 Copilotの料金|2年目以降を含む人数別総額にまとめてあり、ここからは改定で変わった部分と請求の確かめ方だけを扱います。
Copilotの料金改定は3つある|GitHubとMicrosoftは別の製品
Copilotの料金改定は、どの製品の話かで中身がまったく違います。GitHub Copilotはプログラムを書く方の補助をする製品で、Microsoft 365 CopilotはWordやExcel、Teamsの中で使う事務向けの製品になります。名前は同じCopilotでも、料金表も管理する画面も別々です。まずは自社がどちらを契約しているかを確かめてみてください。
| 改定 | 対象 | 時期 | 何が変わったか | 会社の請求への影響 | 設定する場所 |
|---|---|---|---|---|---|
| GitHub Copilotの従量課金化 | GitHub Copilot(Business・Enterprise) | 2026年6月1日 | 使った量をAIクレジットで数える形へ。シート料金は据え置き | 含まれるクレジットを使い切った後の追加使用が、既定で有効 | GitHubの予算設定と、AI credits 有料使用ポリシー |
| Microsoft 365 Copilotの割引とCowork課金 | Microsoft 365 Copilot Business(アドオン)とCopilot Cowork | 割引は2026年7月1日〜12月31日のキャンペーン、Cowork課金は2026年6月16日から | 割引価格は初年度だけ。Coworkは委任した作業の量で請求 | 2年目に席単価が通常価格へ戻る。Coworkは使った分が上乗せ | Coworkは管理センターの[Copilot]>[Cost Management]。割引は購入・更新の時点で確認 |
| 2026年9月25日の価格体系の見直し | Microsoft 365 CopilotのUSLとCopilot Credits | 2026年9月25日発表 | 日常のAIは席単価のUSL、Cowork・Code・Autopilot・フロンティアモデルは利用量課金のUBB | 大企業(エンタープライズ)のお客様は、管理者が支出ポリシーを作るまでUBBは無効で請求なし | 同じく管理センターの支出ポリシー |
※料金・仕様は、GitHubの公式ブログと公式ドキュメント、Microsoftの公式ページ・公式ブログ・Microsoft Learnで、2026年9月18日から10月3日にかけて確認した内容です。米ドルの金額は公式の表記のまま載せています。
3つのうち、社内で開発をしない会社に関わるのは2つ目と3つ目だけになります。反対に、エンジニアがいてGitHub Copilotを会社で契約している場合は、6月から請求の仕組みが大きく変わりました。席の料金が同じでも、それだけでは毎月の請求が決まらなくなった点が3つに共通しています。請求書の金額が動いていないかは、製品ごとに分けて見ていきましょう。
GitHub Copilotの料金改定|2026年6月からAIクレジットで数える
GitHub Copilotは、2026年6月1日から使った量をAIクレジットで数える従量課金に移りましたが、席の月額は変わっていません。会社の請求で見るべきなのは、席の料金そのものより、含まれるクレジットを使い切った後の扱いになります。
シート料金はBusiness 19ドル・Enterprise 39ドルのまま
法人向けの料金は、Businessが1ユーザーあたり月19米ドル、Enterpriseが月39米ドルで、改定の前後で同じ金額です。変わったのは中身で、シート料金の分だけAIクレジットが毎月付き、1クレジットは0.01米ドルとして数えられます。会社の出費に直すと、Businessを30人に配った場合は月570米ドル、年6,840米ドルとなります。Enterpriseで同じ30人なら、月1,170米ドル、年14,040米ドルの支払いになってしまいます。
※金額は米ドル表記です。GitHubの公式ブログには税の扱いの記載がありません。
クレジットは組織でまとめて使い、超えた後は予算の設定で決まる
Business・Enterpriseでは、社員ごとに付いたクレジットが会社の単位でまとめられ、1つのプールとして使われます。30人のBusinessなら、月570米ドル分のクレジットを全員で分け合う形になります。プールを使い切った後の扱いは、管理者が決めた予算で分かれます。GitHubは、Enterprise・コストセンター・ユーザーの各レベルで予算を設定でき、追加の使用を公開レートで許可するか、支出に上限を設けるかを選べると説明しています。
見落としやすいのは、追加の使用は既定で有効になっていて、止めるには管理者がポリシーを無効にする必要がある点でしょう。設定の名前は「AI credits 有料使用ポリシー」で、許可したままだとクレジット単位のレートで使用が続き、その分が請求に上乗せされます。予算と上限をすべて使い切ると、コード補完とNext Edit Suggestions以外の機能は、翌月のリセットか追加購入、プランの変更まで使えなくなります。
6〜8月の追加クレジットは終わり、9月からは通常のクレジットに戻った
既存のBusiness・Enterpriseの会社には、2026年6月・7月・8月の3か月間、プロモーションとして追加のクレジットが自動で付いていました。金額は毎月、Businessで30米ドル分、Enterpriseで70米ドル分という案内です。1ユーザーあたりか組織全体かは、発表では明記されていない点に注意しましょう。9月からはこの上乗せがなくなるため、夏の間は予算内に収まっていた会社でも、同じ使い方を続けると9月以降はプールが早く尽き、追加の請求が始まってしまうかもしれません。8月と9月の請求を並べて、追加使用の金額が増えていないかを確かめてみてください。
コード補完はクレジットを消費せず、それ以外の機能が消費する
コード補完とNext Edit Suggestions(次に直す箇所の提案)は、AIクレジットの対象外で、すべての有料プランで無制限と案内されています。クレジットを使うのは、それ以外の機能となります。コードを書く途中で出る補完が中心の社員なら、使い切りを心配する場面は少ないでしょう。反対に、補完以外の機能を長く動かす使い方が多い社員がいると、プールの減り方は速くなってしまいます。
クレジットの消費が想定より速いと感じたとき
消費が速いと感じたら、まず誰がどの機能で使っているかを分けて見るのが近道です。プールは会社でまとめて使うため、数人の使い方だけで全員分が先に尽きることもあり得ます。GitHubは予算をユーザーの単位でも設定できるので、よく使う方には個別の上限を置き、残りの社員の分を守る形が取れます。上限で止まると仕事に響く方がいるなら、その方だけ追加使用を認めるか、プランの変更と比べて決めましょう。
Microsoft 365 Copilotの料金改定|割引は初年度だけ・Coworkは従量課金
Microsoft 365 Copilotで請求に響くのは、Businessアドオンの割引が初年度だけである点と、Coworkの従量課金の2つになります。どちらも、契約した時点の金額のままでは続かない請求です。
Microsoft 365 Copilot Businessの席単価と、前提ライセンス込みの月額
一般法人向けのMicrosoft 365 Copilot Business(アドオン)は、通常1ユーザーあたり月3,148円相当(年払い・税抜)と表示されています。Microsoft 365 Business Standardとのセットは月3,523円相当、Business Premiumとのセットは月4,797円相当で、どれも最大300ユーザーまでとなります。Business Basicを使っている会社がアドオンを足すと、1,049円と3,148円で月4,197円相当になり、Standardとのセットより674円高くなってしまいます。大企業向けのMicrosoft 365 Copilotは、月4,497円相当(年払い・税抜)で表示されています。人数別の年額は冒頭の記事で比べているので、ここでは改定で変わる部分を見ていきます。
割引価格は2026年12月31日までのキャンペーンで、初年度だけ
アドオンの割引価格は月2,698円相当で、2026年7月1日から12月31日までのキャンペーンとして案内されています。年間契約が条件で、割引が付くのは初年度だけとなります。割引を受けられるのは、対象のビジネスプランを使っている既存のMicrosoft 365の会社で、試用版のサブスクリプションには付きません。30人に配ると、初年度は月80,940円、2年目からは月94,440円となり、年間では162,000円の差が出てしまいます。100人なら年間の差は540,000円になるため、2年目の予算は通常価格で組んでおきましょう。
Coworkは2026年6月16日から従量課金
Copilot Coworkは、メールの送信や会議の設定、文書作成などを社員に代わって進める機能で、各操作は実行前に本人が承認します。2026年6月16日に職場向けの一般提供が始まり、同じ日に課金も始まりました。Frontierプログラムで先に使っていた会社には、7月1日まで課金の猶予が付いた形です。料金は委任した作業の量で決まり、1 Copilot Creditあたり0.01米ドルで数えられます。消費はモデル・実行時間・読み込む情報の量・使うツールの4つの組み合わせで変わるため、1件あたりの金額は作業によって違ってきます。使うにはMicrosoft 365 CopilotのUSL(1人ずつの席ライセンス)が前提で、そのうえで管理者が使用量ベースの課金を有効にする必要があります。席を買っただけではCoworkの請求は始まらないので、自社で有効になっているかを確かめてみてください。
Coworkの使える範囲と上限は支出ポリシーで決まる
Coworkを誰が使えて、月にいくらまで使えるかは、Microsoft 365 管理センターの支出ポリシーで決まります。支出ポリシーは予算であると同時にアクセスの制御でもあり、1クレジットの上限でも対象に入れた社員は使えるようになります。既定の設定は組織全体・全ユーザーが対象のため、そのまま有効にすると、全社員が使える状態で課金が始まってしまいます。上限はリアルタイムの関門ではなく、消費の集計が後から追いつく仕組みなので、上限に達した後に1件以上のタスクが始まる場合もあります。上限に達した社員は、翌月1日にクレジットがリセットされるまで、その月は使えなくなります。社員自身もCoworkで /cost と入力すると、おおよそのクレジット使用量を確認することが出来ます。
席の数と使った分の請求を別々に追う代わりに、使う環境を会社で1つにまとめる方法もあります。UPGEAR AI(アップギアAI)は、ChatGPT・Claude・Gemini・Perplexityを1つの契約で使える法人向けサービスです(人数無制限)。
2026年9月25日の価格体系の見直し|席のUSLと利用量のCopilot Credits
2026年9月25日にMicrosoftが発表した見直しは、日常のAIを1人ずつの席単価(USL)で、重い作業を利用量の課金(UBB)で払う2本立てにする内容です。MicrosoftのJared Spataro氏の公式ブログによると、USLにはチャット、Word・Excel・PowerPoint・Outlook・Teamsの中のCopilot、モデルの選択、新しい機能とモデルが含まれます。一方で、長く動き続けるエージェント機能のCowork・Code・Autopilotと、AstraやFableといったフロンティアモデルは、Copilot Creditsを使うUBBで動くと説明されています。国内ではZDNET Japanが2026年9月28日に「マイクロソフト、『Copilot』を刷新--主要機能は従量課金制」という見出しで報じ、Yahoo!ニュースにも転載されました。
USLの範囲と公正利用の上限
同じ日に公開されたNicole Herskowitz氏のMicrosoftのブログでは、USLは1ユーザーあたりの月額で、すでに使えている価値に変更はないと書かれています。USLには以前から公正利用の考え方があり、ほとんどの方は上限に届かない水準に設定するとのことです。上限に当たっても使えなくなるわけではなく、まず警告が出て、追加料金なしでモデルの選択をAutoに切り替えるか、Creditsに移るかを選ぶ形になります。Creditsに移ると利用量の請求に乗るため、警告が出た社員がいたら、どちらを選んだかを記録しておきましょう。
大企業のお客様は支出ポリシーを作るまで請求されない
発表では、大企業(エンタープライズ)のお客様については、管理者がMicrosoft 365 管理センターで支出ポリシーを作るまでUBBのサービスは無効のままで、それまでは何も請求されないと書かれています。Copilot Business(300人以下)での扱いは、購入先か管理センターで確かめてください。予算はテナント(会社全体)とグループの単位で設定でき、グループのポリシーの中で1人ごとの上限や、支出が一定に達したときの通知も置けます。コスト管理の対象はCoworkとWork IQ APIに加えてCodeとManaged Runtimeに広がり、Copilot Studioのエージェントも10月に加わる予定です。社員はMicrosoft Copilotの画面で、使ったクレジットと残り、利用の履歴を見ることが出来ます。一部の機能はUBBで始まり、採算が合えばUSLに移る場合があるとも書かれています。自社の契約にどう当てはまるかは、購入先か管理センターの表示で確かめてください。
Microsoftは、予測しやすい1人ずつの料金と、利用量に応じた料金を組み合わせる方向に進めていると述べています。席の数だけでなく、使った量でも毎月の請求が動く前提で、予算を組み直す必要が出てきます。
請求を見直す順番|棚卸しから翌月の請求の読み方まで
請求の見直しは、棚卸し、席と実利用の差、予算と追加使用の設定、翌月の請求の読み方の4段階で進めるのが確実です。順番を飛ばして上限だけを先に決めると、誰が困るのかが分からないまま止めることになってしまいます。
ステップ1:誰がどのCopilotを使っているかを棚卸しする
最初に、会社で契約しているCopilotを製品ごとに書き出しましょう。GitHub CopilotならGitHubの組織の管理画面、Microsoft 365 Copilotなら管理センターの[課金]>[ライセンス]で、割り当てた人数を確かめることが出来ます。あわせて、社員が個人のアカウントで有料のCopilotを契約し、経費で精算していないかも見ておきます。経費の明細に混じるドル建ての少額の請求は、見落としやすい項目のひとつでしょう。
ステップ2:席の数と実際の利用の差を見る
次に、割り当てた席のうち、実際に使われている席がどれだけあるかを比べます。Microsoft 365 Copilotの価格ページには、導入状況や利用状況、ビジネスへの影響の測定と分析が機能として挙げられています。30人に配ったMicrosoft 365 Copilot Businessのうち10席が使われていなければ、通常価格で月31,480円、年377,760円を使わない席に払っている計算です。使われていない席が見つかったら、本人に聞いたうえで外すか、使いたい方に付け替えましょう。付け替えは管理センターで製品を選んでユーザーに割り当て直す手順で、反映には最大24時間かかります。GitHub Copilotはクレジットを会社のプールで分け合うため、使わない席の分のクレジットもほかの社員が使える点が、Microsoft側とは違います。
ステップ3:予算と追加使用の設定を決める
GitHubでは、AI credits 有料使用ポリシーを有効のままにするか、無効にするかを最初に決めます。有効のままにするなら、Enterprise・コストセンター・ユーザーの単位で予算を置き、プールを使い切った後の支払いに上限を付けておきましょう。Microsoft 365では、管理センターの[Copilot]>[Cost Management]で[開始する]を選ぶと、使用量ベースの課金を有効にする手順が始まります。有効にする前に[セットアップ構成のカスタマイズ]を開き、対象を使わせたいグループだけに絞りましょう。課金にはAzureサブスクリプションの接続が必要で、課金方法を決められるのはグローバル管理者と課金管理者、支出ポリシーと上限・通知はAI管理者とライセンス管理者も扱えます。課金方法はポリシーを作った後で変えられず、変えるにはポリシーを作り直すことになります。
支出ポリシーの[新しいサービスの自動適用]は既定でオンなので、今後追加されるサービスやエージェントを自動で含めたくない場合は、オフにしておくと安心です。1年分を前払いするCopilot Credit P3という買い方もあり、量に応じて5%から20%の割引が付く一方、使い残したクレジットは1年の契約期間が終わると失効してしまいます。
ステップ4:翌月の請求の読み方
設定を変えた翌月は、席の料金と使った分の請求を分けて読みましょう。GitHubのクレジットは毎月1日の0時(UTC)、日本時間では1日の午前9時に月の分へ戻り、使い残しは翌月に繰り越されません。6〜8月の追加クレジットがあった会社は、9月分の請求で追加使用の金額が増えていないかを最初に見てください。Microsoft側では、Coworkなどの利用量の請求はCopilot Creditsの単位で、1クレジット0.01米ドルとして計算されます。例えば、あるグループの上限を月10,000クレジットにすると、上限まで使った場合の支払いは100米ドルとなります。ただし上限の判定は後から追いつく仕組みなので、上限ちょうどで止まらず少し超える月もあると考えておきましょう。
総務が毎月確かめるCopilotの請求チェックリスト
毎月の締めでは、次の8項目を同じ順番で確かめると、席の無駄と想定外の追加請求を拾いやすくなります。
- GitHub Copilotの席数と、在籍・異動の一致退職や異動した方の席が残っていないかを、人事の名簿と突き合わせます。
- GitHubの追加使用の金額9月以降は6〜8月の追加クレジットがないため、前月との差を見ます。
- AI credits 有料使用ポリシーと予算の設定設定が変わっていないか、予算の金額が今の人数と使い方に合っているかを確かめます。
- Microsoft 365 Copilotの割り当てと実際の利用使われていない席があれば、外すか使いたい方に付け替えます。
- 支出ポリシーの対象グループと上限既定の組織全体のままになっていないか、新しいサービスの自動適用がオンのままかを見ます。
- Copilot Creditsの請求額と、上限に当たった社員上限に達した方は翌月1日まで使えないため、仕事に響いていないかを聞きます。
- 割引の終わる時期と次の更新月Copilot Businessのアドオンの割引は初年度だけなので、2年目の月額を通常価格で予算に入れます。
- 個人契約の経費精算社員が個人で契約したAIの料金が経費に混じっていないかを確かめます。
チェックリストは、請求書が届く日の前後に、総務と情シスで分けて持つと回しやすいでしょう。前月の数字を横に並べておけば、増えた項目にすぐ気づけます。
席課金・従量課金・会社定額を並べる判断の軸
AIの料金の形は、1人ずつの席課金、使った量の従量課金、利用人数によらない会社定額の3つに分けて比べると判断しやすくなります。
| 比べる点 | 1人ずつの席課金 | 使った量の従量課金 | 会社定額(利用人数無制限・利用量に応じたプラン) |
|---|---|---|---|
| 費用の決まり方 | 人数×席単価 | 使った量×単価 | 月の利用量に応じたプランの月額 |
| 毎月の請求のぶれ | 小さい | 大きい。月によって変わる | プランの範囲内では一定 |
| 使わない人の分 | 使わない席も払う | かからない | 人数では増えない |
| 全社員に配るとき | 人数に比例して増える | 人数より使い方で変わる | 人数を数えずに配れる |
| 上限に達したとき | 公正利用の上限など、席の中の制限 | 予算と上限を置かないと請求が続く場合がある | サービスごとに、停止や追加購入などの扱いを確認 |
| 向く場面 | 使う人が決まっている | 重い作業を一部の人だけがする | 多くの社員に広く配りたい |
会社の出費に直すと、違いがはっきりします。Microsoft 365 Copilot Businessのアドオンを50人に配ると、通常価格で月157,400円、年1,888,800円となります。100人なら月314,800円、年3,777,600円になり、席課金では人数がそのまま金額に表れてしまいます。ここにCoworkなどの従量課金が重なると、席の固定費に使った分の変動費が足され、月ごとに請求が揺れることになります。会社定額は、人数を数えずに配れる代わりに、月の利用量でプランが決まる点を見ておく必要があります。
比べるときに大事なのは、月額の安さより、同じ条件で並べることです。全社員に配った場合の総額、月ごとのぶれ、上限に達したときの動きの3点をそろえて比べましょう。使う人が開発者の数人に限られるなら、GitHub Copilotの席課金と予算の設定で足りる場面が多いでしょう。全社員にAIを配りたい会社は、人数で増えない形も候補に入れて比べてみてください。各社の料金の形は法人向け生成AI38社の料金比較、毎月の予算の組み方は生成AIのコスト管理で詳しく扱っています。
会社で安全に使うには|学習・ログ・配布・使い分け
料金を見直したら、同じタイミングで、会社として安全に使える状態かも確かめておきましょう。確かめたいのは、入力した内容がAIの学習に使われない設定、誰がいつ使ったかのログ、退職や異動に合わせた配布と停止、複数のAIをどう使い分けるかの4つです。
Coworkについては、社員の権限を引き継ぐので本人がもともと見られるファイルとメールにしか触れず、タスクの間だけ一時的な隔離環境でファイルを扱い、終われば削除するとMicrosoftは説明しています。推論の多くでAnthropicのClaudeモデルをサブプロセッサ(処理の委託先)として使う場合があるため、取引先への説明が要る会社は、管理画面の設定と規約を確認しておくとよいでしょう。
席を減らしたときに配られなかった社員が、個人のアカウントでAIを使い始めることもあります。会社が把握していない利用は野良AI(シャドーAI)と呼ばれ、ログも学習の設定も会社から見えなくなってしまいます。席を減らすときは、使えなくなる方の代わりの手段も一緒に用意しておきたいところです。確認の項目は生成AIのセキュリティ対策チェックリスト、ルールの文書は生成AIの社内ガイドラインの作り方にまとめています。用途ごとにAIを分けて使う考え方は、マルチAIと主要4AIの使い分けをご覧ください。
席を数えずに、会社でAIを配るなら
UPGEAR AI(アップギアAI)は、ChatGPT・Claude・Gemini・Perplexityを1画面で使える法人向けサービスです。料金は月額30,000円(税抜)から。どのプランも利用人数は無制限で、料金は利用量に応じたプラン設計です(人数の目安はライト1〜5名、スタンダード6〜20名、プレミアム21〜50名)。初期費用100,000円(税抜)が別途かかります。利用量の上限に近づくと、管理者宛に複数回メールでお知らせします。上限に届いた時点で利用が止まる設計なので、気づかないうちに上限を超えて追加の請求が来ることはありません。管理者ダッシュボードで、利用ログ・権限・モデルのON/OFFを管理できます。
UPGEAR AIの詳細を見る 資料をダウンロードよくある質問
GitHub CopilotとMicrosoft 365 Copilotの料金改定は同じものですか?
GitHub Copilotの月額は値上がりしましたか?
使い残したAIクレジットは翌月に繰り越せますか?
Microsoft 365 Copilotを契約しただけでCoworkの料金は発生しますか?
Microsoft 365 Copilot Businessの割引はいつまで続きますか?
Copilotの請求は毎月どこを確かめればよいですか?
まとめ
Copilotの料金改定は、GitHub Copilotの従量課金化、Microsoft 365 Copilotの割引の期間とCoworkの課金、2026年9月25日の価格体系の見直しの3つに分けて読むと整理できます。どれも席の料金に、使った量の請求が重なる形への変更です。
GitHub Copilotは席の月額が据え置きでも、追加使用が既定で有効なため、AI credits 有料使用ポリシーと予算を決めておく必要があります。Microsoft 365 Copilotは、Businessアドオンの割引が初年度だけで、Coworkやフロンティアモデルの利用は支出ポリシーの対象と上限で請求が決まります。見直しは、棚卸し、席と実利用の差、予算と追加使用の設定、翌月の請求の読み方の順に進めてみてください。
全社員にAIを配りたい場合は、席課金と従量課金だけでなく、利用人数によらない会社定額も同じ条件で並べて比べましょう。法人のAI活用に関するほかの記事はAI活用コラム一覧にまとめています。
