Googlebook、899ドルで予約開始

COPLUS AI NEWS | 2026.09.22

手に入りやすさと、使ってよい範囲

GoogleがGeminiを組み込んだノートPC「Googlebook」の予約受付を始めました。もう1本は、誰でもダウンロードできる一方で、商用利用には別の契約が必要な画像生成モデルの公開です。

本日の2本は、AIがますます手に入りやすくなる一方で、「どこまで仕事に使ってよいか」の確認が欠かせないことを示す話題です。1本目は、カーソルからGeminiを呼び出せるGoogleのノートPC「Googlebook」の予約開始。2本目は、Alibabaの開発チームが公開した画像生成・編集モデル「Qwen-Image-2.1」で、無償で使えるのは研究・評価目的に限られるライセンスになっています。

① Google、Gemini搭載のノートPC「Googlebook」の予約受付を開始 899ドルから

出典:Google公式ブログ/ 2026年9月21日(米国時間)発表、ITmedia NEWSが9月22日に報道

Googleは9月21日(米国時間)、AIアシスタント「Gemini」を組み込んだノートPC「Googlebook」の予約受付を始めたと公式ブログで発表しました。Acer、ASUS、Dell、HP、Lenovoの5社が製品を出し、価格は899ドルからです。店頭に並ぶのは米国が10月4日、カナダ・英国・アイルランド・フランス・ドイツ・オーストラリアが10月5日の予定で、ITmedia NEWSによると日本は発売対象に含まれていません。

同社の説明では、カーソルを小刻みに動かすと画面上の内容に対してGeminiを呼び出せる「Magic Pointer」や、話した内容を整った文章にまとめる「Rambler」、やりたいことを言葉で伝えるとウィジェットを作る「Create My Widget」を備えます。Androidスマートフォンの作業を続きからPCで再開したり、スマートフォンのアプリをPCの画面で操作したりする機能もあります。購入特典として、個人向けの有料プラン「Google AI Pro」の12か月分が付くと案内されています。

💡 コプラスの視点

AIが別のアプリではなく、カーソルや音声入力といったPCの基本操作そのものに入ってきています。画面に映っているものにそのままAIを当てられるのは便利な反面、表示中の社内資料や顧客情報もAIに渡る場面が増えるということでもあります。日本での発売は未定ですが、同じ流れは他のPCやOSにも広がっていくはずです。個人向けAIプランが端末に付いてくる時代に備えて、業務の情報をどのAIに渡してよいのかを、社内で先に決めておくと安心です。

Googleの発表を読む →(Google公式ブログ・英語)
国内報道:ITmedia NEWS

② Alibabaの画像生成モデル「Qwen-Image-2.1」公開 商用利用には別途ライセンスが必要

出典:Qwen公式リポジトリ(GitHub)/ 2026年9月20日公開

Alibabaグループの開発チームQwenは9月20日、画像の生成と編集を1つで行えるモデル「Qwen-Image-2.1」を公開し、Hugging FaceとModelScopeで重みを配布し始めました。画像を作る中核部分は70億パラメータで、背景が透明な画像(RGBA)を最初から出力できること、参照画像を最大10枚使った編集、人物や商品の見た目を保ったままの編集などを特長に挙げています。公開と同時に、ComfyUIやDiffusersといった画像生成でよく使われるツールからも利用できるようになっています。

一方で、ライセンスはオープンソースで一般的なApache 2.0ではなく「Qwen Research License Agreement」です。ライセンス文では、無償で使えるのは研究または評価目的に限られ、商用で使う場合は提供元の杭州通義実験室科技にライセンスを申請するよう定めています。準拠法は中国法で、紛争は杭州市の人民法院が管轄するとされています。

💡 コプラスの視点

背景が透明な画像をそのまま作れるのは、チラシやECの商品画像を扱う現場にはうれしい機能です。ただ、誰でもダウンロードできることと、仕事で使ってよいことは別の話になります。同じシリーズでもモデルごとにライセンスが違うことは珍しくないため、社内で画像生成AIを試すときは、ダウンロードする前に商用利用の可否を確認する手順を一つ決めておくのがおすすめです。

Qwen公式リポジトリの発表を読む →(Qwen公式リポジトリ・英語)
ライセンス原文:Qwen Research License Agreement

本日のまとめ

GoogleはカーソルからGeminiを呼び出せるノートPCの予約を始め、Qwenは透明な背景の画像まで作れるモデルを誰でもダウンロードできる形で公開しました。AIはどんどん手元に近づいていますが、画面の情報をどのAIに渡してよいか、そのモデルを仕事に使ってよいかという確認は、使う側に残ります。便利さが増えるほど、社内の決まりごとが効いてくるのだと思います。

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