NotebookLMの制限はいつ解除される?上限の仕組みと会社での対処

NotebookLM(2026年7月からGemini Notebookに名称変更)の制限とは、Googleアカウントごとに決められた使える量の上限のことで、ノートブックやソースの数の上限と、チャットや音声解説などAIを使える量の上限の2種類があります。AIを使える量は2026年9月2日から計算量に基づく上限に変わり、上限に達しても5時間ごとに割り当てが戻る仕組みになりました。ただし公式ヘルプはこの5時間ごとの割り当てを週単位の上限に達するまでの仕組みとして説明しており、週の上限に届いた後は、5時間待っても戻るとは限りません。会社としては、残りとリセット時刻を画面で確かめる方法、上限に当たったときの対処、個人の有料プランに流れないための決まりを先に用意しておくことが大切です。

NotebookLMの基本の操作、機能の全体像、データの扱いの詳細は、親記事のNotebookLMの使い方|手順・料金と会社で使う前の注意点にまとめています。このページで扱うのは、上限に当たったときに、いつ戻るのか、何回使えるのか、会社としてどうするのか、という問いです。画面の表示や公式ヘルプの原文はGemini Notebookの表記のまま引用し、それ以外は検索でよく使われるNotebookLMの名前で書き進めます。

※上限・件数・料金は、2026年9月24日時点で Gemini Notebook ヘルプ(「Gemini Notebook の使用量上限を管理する」answer/17670842、「Gemini Notebook をアップグレードする」answer/16213268、「仕事用または学校用の Google アカウントで Gemini Notebook を使用する方法」answer/16337734、ソースの追加 answer/16215270、トラブルシューティング answer/16269187)と、Google Workspace の日本語の料金ページを確認した内容です。AI Expanded Access については Google Workspace 管理者ヘルプ「AI Expanded Access」(2026年9月20日確認)によります。ヘルプには、上限は変更される場合があると明記されています。

NotebookLMの制限はいつ解除される?5時間ごとのリセットと週単位の上限

上限に達したチャットや音声解説などの割り当ては、5時間ごとにリセットされます。公式ヘルプ「Gemini Notebook の使用量上限を管理する」には、2026年9月2日からコンピューティング量(AIの処理に使う計算の量)に基づく使用量上限が適用されると書かれています。上限の量は、プロンプトの複雑さ、使うモデルと機能、チャットの長さなどを考慮して決まる仕組みです。そのため、同じ1回の質問でも、短い確認と、長い資料を横断する重い依頼とでは、減り方が違ってくると考えられます。

ヘルプの説明をもう少し細かく読むと、5時間ごとのリセットは週単位の上限に達するまで適用される、と書かれています。週単位の上限に達した後は、5時間待っても元に戻るとは限りません。急ぎの作業が控えている日は、朝のうちに残りの量を確かめておくと安心でしょう。待てない場合は、Googleの個人向けAIプランへのアップグレード(会社のWorkspaceアカウントの場合は管理者によるライセンスの変更)で上限を引き上げることも出来ます。

チャット下部に出るリセット時刻を読む

いつ戻るかは、画面に出る時刻を見るのが、まず頼りになる方法となります。上限が近づくと、チャットの下部に残りの量とリセットの時刻を知らせるメッセージが出ます。ヘルプに例として載っている表示は、次の2つになります。

  • 「AI の使用量上限に近づいています。上限は午後 3 時にリセットされます」
  • 「上限に達しました。すべての機能は午後 3 時以降にご利用いただけます」

午後3時という時刻はヘルプの例で、実際に表示される時刻は、そのときの使い方によって変わってきます。社員から「いつ使えるようになるのか」と聞かれたときは、例の時刻や決まった時間帯を答えるのではなく、チャットの下に出ている時刻を読んでもらうようにしてください。

件数表にある「24時間」「30日」のリセットとの関係

もう1つ、公式ヘルプ「Gemini Notebook をアップグレードする」には、チャットは1日50回といった件数の表が「変更される場合があります」という注記つきで載っています。同じページには、日ごとの割り当ては24時間後、月ごとの割り当ては30日後にリセットされる、という注記もあります。一方で「使用量上限を管理する」のページは、2026年9月2日から計算量に基づく上限が適用されると案内しています。2つのページの関係は公式には細かく説明されていないため、件数表は目安として読み、いつ使えるようになるかは画面のリセット時刻で判断するのが実態に近い方法です。

使用量と上限を画面で確かめる4つの場所

残りの量は設定の[使用量]とチャットの下部で、生成ごとの重さはスタジオの生成画面のバーで、自分のプランはプロフィール画像の横のバッジで確かめられます。社員から「使えなくなった」と相談を受けたときも、この4か所を順に見てもらえば、原因の見当が付きやすくなります。

設定の[使用量]で週の上限まで見る

  1. デバイスで Gemini Notebook を開きます。
  2. 右上の[設定]を選び、[使用量]を選択します。

ヘルプではこの手順が「AI の使用量と 1 週間の上限を確認する」という見出しの下に載っています。週の途中で残りが少ないと分かれば、重い生成を週の上限が戻るまで後に回すといった段取りが組めます。5時間を過ぎても使えないと感じたときに、最初に開いてほしい画面です。

チャットの下部に出るメッセージ

チャットで質問している最中は、下部のメッセージが目安になります。近づいています、と出た時点で、長い依頼や資料全体をまたぐ質問を控え、急ぎの確認を先に済ませると、上限までの残りを無駄なく使えます。

スタジオの「AI の予想使用費用」のバー

音声解説や動画解説などをスタジオで作るときは、生成画面の下部に「AI の予想使用費用」がバーで表示されます。ヘルプによると、バーが埋まるほど予想される費用が高いことを示します。使用量上限の説明と同じページに載っている表示なので、使用量をどれだけ使いそうかの目安として見るとよいでしょう。生成を始める前にバーを見て、埋まり方が大きいものは後回しにするか、[後で生成]に回すかを決めやすくなります。

プロフィール画像の横のバッジ

自分がどのプランの上限で使っているかは、画面上部のプロフィール画像の横にあるバッジで分かります。ヘルプでは、Pro、Plus、Expanded、Ultra のいずれかのバッジが表示されていれば、上限の引き上げや追加機能を利用できると説明されています。バッジが見当たらなければ、標準の上限で使っている可能性が高いと考えられます。会社のWorkspaceアカウントで上位のエディションのはずなのにバッジがないときは、ログインしているアカウントが個人用になっていないかを確かめてみてください。

何回使える?プラン別の件数表と読み方

何回使えるかの目安は、公式ヘルプ「Gemini Notebook をアップグレードする」の件数表で確かめられます。表には「使用量上限(変更される場合があります)」という見出しが付いており、2026年9月24日時点でも掲載されています。

項目無料(Standard)AI PlusAI ProAI Ultra(20TBプラン)AI Ultra(30TBプラン)
ノートブック(1ユーザー)100件200件500件500件500件
ソース(1ノートブック)50件100件300件500件600件
チャット(1日)50回200回500回2,500回5,000回
音声解説(1日)3件6件20件100件200件
動画解説(1日)3件6件20件(シネマティック2件)100件(シネマティック10件)200件(シネマティック20件)
レポート・フラッシュカード・クイズ・マインドマップ(各1日)10件20件100件500件1,000件
Deep Research1か月10件1日3件1日20件1日75件1日200件
データテーブル・インフォグラフィック・スライド資料と改訂上限あり上限引き上げ高い上限より高い上限最大の上限

※公式ヘルプ「Gemini Notebook をアップグレードする」(support.google.com/gemininotebook/answer/16213268)の表を、2026年9月24日に確認した値です。ヘルプ上は「変更される場合があります」とされ、2026年9月2日からは計算量に基づく使用量上限も適用されています。表の回数は、その回数まで必ず使えることを示すものではありません。

無料版の件数(ノートブック100・ソース50・チャット50回)

無料で使う場合、ノートブックは1ユーザー100件、ソースは1ノートブック50件まで作れます。チャットは1日50回、音声解説と動画解説はそれぞれ1日3件、レポートやフラッシュカードなどは1日10件と表に書かれています。Deep Researchだけは月単位の数え方で、1か月10件です。トラブルシューティングのページにも、100件のノートブック、1ノートブックあたり最大50件のソース、1日あたり最大50件のチャットクエリと3件の音声生成、という同じ数字が並んでいます。

AI Plus・AI Pro・AI Ultraの件数と倍率

有料の個人向けプランでは、AI Plusでソースが1ノートブック100件、チャットが1日200回、AI Proでソース300件、チャット500回へと増えます。AI Ultraはソースが500件か600件、チャットが1日2,500回か5,000回で、容量の違う2つのプランごとに件数が異なります。計算量に基づく上限のほうは「使用量上限を管理する」のページに倍率で示されており、プランなしを標準として、AI Plusが標準の2倍、AI Proが標準の4倍、AI UltraはサブスクリプションによってAI Proの5倍か20倍とされています。件数表の比率と計算量の倍率は一致しないため、両者を掛け合わせて見積もることは避けたほうがよいでしょう。倍率を社内の説明に使うときは、どのページの数字かを添えておきましょう。

音声解説・動画解説・レポートの回数

スタジオで作る成果物には、種類ごとに1日の件数があります。音声解説と動画解説は無料で3件、AI Plusで6件、AI Proで20件となり、AI Proの列にはシネマティックな動画解説2件という記載も添えられています。レポート、フラッシュカード、クイズ、マインドマップは、それぞれ無料で10件、AI Proで100件です。ノートブックに初めてソースを追加したときにレポートや音声解説などが自動で作られる場合がありますが、これは1回だけで、上限には影響しないとヘルプは説明しています。

スライド資料の上限は件数の記載がない

スライド資料については、件数表に具体的な件数がありません。表の「スライド資料と改訂」の行は、無料が「上限あり」、AI Plusが「上限引き上げ」、AI Proが「高い上限」、AI Ultraが「より高い上限」「最大の上限」という書き方で、データテーブルとインフォグラフィックの行も同じ書き方です。1日に何件まで作れるかは公開されていないため、決まった数を前提にした計画は立てにくいのが実情になります。なお、Googleスライドをソースとして読み込む場合は1ファイル最大100枚という上限があり、こちらはソースの側の制限です。

件数どおりに使えるとは限らない理由

件数表の回数は、いつでもその回数まで使えるという保証として読まないほうが安全でしょう。9月2日からの上限はプロンプトの複雑さ、使うモデルと機能、チャットの長さなどを考慮して決まるため、長い資料を何本もまたぐ質問や長く続いたチャットでは、表の回数より早く上限に届くことがあり得ます。回数に人数を掛けて見積もるより、実際に使った週の[使用量]で判断する方が実態に合います。判断の手順はどの環境で使うかの判断で紹介します。

ノートブックを共有したときの上限と共有の制約

ノートブックを共有しても、共同編集者のソースの上限は変わらないとヘルプに書かれています。また、件数表の「プレミアム機能」の欄によると、高度な共有を使えるのは有料ユーザーだけで、カスタム チャットと分析はすべてのユーザーが使えます。部署でノートブックを共有して使う予定があるなら、共有の方法と、誰がどのプランで使うかを先に決めておきましょう。

上限は変更される場合がある|確かめる公式ページ

上限の数字と仕組みは、どちらも変更される場合があると公式ヘルプに明記されています。社内の手順書に件数を書き写す場合は、次の3ページの名前と確認した日付を一緒に残しておいてください。

  • 「Gemini Notebook の使用量上限を管理する」:9月2日からの計算量に基づく上限、5時間ごとのリセット、プラン別の倍率、[使用量]の場所、[後で生成]
  • 「Gemini Notebook をアップグレードする」:個人向けプラン別の件数表、24時間・30日のリセットの注記、バッジでの確認
  • 「仕事用または学校用の Google アカウントで Gemini Notebook を使用する方法」:Workspaceのエディション別のアクセス権と件数表

上限に当たったときの対処|表示ごとの早見

上限に当たったときの対処は、画面に出ている表示によって変わります。まずは表示を読み、次の早見に当てはめてみてください。

  • 「AI の使用量上限に近づいています」と出た急ぎの質問を先に済ませ、音声解説や動画解説などの重い生成は後に回します。スタジオの予想使用費用のバーも確かめます。
  • 「上限に達しました」と出た表示された時刻まで待ちます。スタジオの成果物は、ウェブ版なら[後で生成]で予約できます。待てない場合は[アップグレード]から上位のプランへ。
  • 表示の時刻を過ぎても使えない右上の[設定]から[使用量]を開き、週単位の上限に届いていないかを確かめます。週の上限なら、作業の順番を組み替えるか、上位のプランや会社のアカウントを検討します。
  • ソースを追加できない1ノートブックのソース数の上限(無料は50件)に届いている可能性があります。Googleドライブのファイルが削除されるなどして無効になったソースも上限に数えられるため、不要なソースを削除するか、ノートブックを分けます。
  • ソースの取り込みに失敗した1ソース50万語、ファイル200MB、コピープロテクトされたPDFのどれかに当たっていないかを確かめます。
  • 会社のアカウントで開けない・上限が増えないGemini Notebookの有効化とエディションは管理者の設定です。Workspaceの管理者に確認を依頼します。

スタジオの成果物は[後で生成]に回す

上限に達した後でも、スタジオの成果物は後で生成するよう設定できます。手順はStudioパネルで作りたいアーティファクト(成果物)を選び、下部の[後で生成]を選ぶだけです。ヘルプによると、後で生成する場合は数時間かかることがあり、通知を有効にしていれば完了時に通知が届きます。この機能は現在ウェブでのみ使えるため、スマホのアプリで上限に当たった場合は、パソコンのブラウザから操作してください。夕方に上限へ届いた日でも、翌朝までに音声解説を用意しておきたい、という場面では役に立つでしょう。

重い使い方を分けて、上限を早く使い切らない

上限の量はプロンプトの複雑さやチャットの長さなどを考慮して決まるため、使い方を少し変えるだけで、上限に届くまでの余裕が変わってくると考えられます。消費量の具体的な値は公開されていないため、次のような工夫は試す価値があります(使用量がどれだけ減るかはヘルプに記載がありません)。

  • 「この資料を要約して」ではなく、資料名と知りたいことを入れて具体的に質問する
  • 音声解説・動画解説・スライド資料などの重い生成は、1日に続けて作らず、予想使用費用のバーを見ながら日を分ける
  • 長く続いたチャットで話題を変えるときは、必要な回答をメモに保存してから区切る
  • 週の上限に早く届かないよう、締めの週は[使用量]で残りを見ながら配分する

使うソースを選んで絞る

ノートブックに多くのソースが入っていると、NotebookLMは質問に関係する情報を探してから回答を作ります。[ソース]パネルで質問に関係するソースだけを個別に選んでおけば、探す範囲が狭まり、関係の薄い資料が混ざりにくくなります。これが使用量をどれだけ減らすかはヘルプに書かれていませんが、特定のソースだけでチャットする方法として公式に案内されている操作です。

画面からアップグレードする手順

リセットまで待てない場合は、画面から上位のプランへ申し込めます。

  1. デバイスで Gemini Notebook を開きます。
  2. チャットまたはスタジオでの生成画面で、[アップグレード]を選択します。
  3. 画面上の指示に沿って操作します。

ここで申し込めるのはGoogle AIのプランで、個人のGoogleアカウント向けの契約になります。会社の資料を扱う方がこのボタンから申し込む前に、会社としての扱いを決めておく必要があります。判断の分かれ目は社員が個人のGoogle AI Proを契約したいと言ってきたらで取り上げています。

ソースの上限で失敗するケースと、ノートブックの分け方

チャットの量とは別に、ソースの数と大きさにも上限があり、こちらは待っても戻りません。上限は1ソースあたり50万語、ローカルからアップロードするファイルは200MBまでで、ページ数の上限はないとされています。

1ソース50万語・200MBの上限で取り込みに失敗するとき

トラブルシューティングのページには、ソースをインポートできない理由として次の3つが挙げられます。

  • 1ソースあたりの上限である50万語を超えている
  • ファイルサイズの上限である200MBを超えている
  • 元のPDFファイルがコピープロテクトされている

このほか、ソースの種類ごとの制限として、Googleスプレッドシートは現在10万トークンまで、Googleスライドは最大100枚までと案内されています。Googleドライブから取り込んだファイルは、元のファイルへのアクセス権を失ったり削除されたりするとソースとして使えなくなり、その無効なソースもソースの上限には数えられます。件数が上限に近いのに使えるソースが少ないときは、まず無効になったソースが残っていないかを見てみましょう。

スキャンしたPDFは文字のデータにして容量を減らす

紙をスキャンしたPDFは、一般にページが画像として保存されていることが多く、ページ数が多いと200MBに近づきやすくなります。必要な章だけに分けて保存し直すか、文字として読み取れるデータに変換してからGoogleドキュメントやテキストファイルとして入れる方法が取れます。変換したデータは、数字や固有名詞の読み取り誤りがないかを元の紙と照らし合わせてから使ってください。コピープロテクトされたPDFはそもそも取り込めないため、作成元に保護のかかっていないファイルを依頼する必要があります。

複数のファイルを1つのGoogleドキュメントにまとめてソース数を節約する

ソースの件数が足りないときは、関係の深い短いファイルを1つのGoogleドキュメントにまとめる方法も使えます。ヘルプによると、Googleドキュメントに複数のタブがある場合は1つのソースとして取り込まれます。たとえば、毎月の定例会議の議事録を1年分、月ごとのタブに分けて1つのドキュメントにすれば、12件のソースが1件で済む計算です。ただし1ソース50万語という上限は変わらず、脚注とコメントは取り込まれないため、まとめすぎには注意が必要になります。どの資料から答えたのかを追いやすくするため、タブの名前には日付や資料名を入れておくのがおすすめです。

ソース数の上限に当たったら|不要なソースの削除とノートブックの分け方

1つのノートブックのソースが上限に達したら、使っていないソースを削除するか、テーマごとにノートブックを分けるかのどちらかになります。ノートブックの数は無料でも100件まで作れるため、分ける余地は十分にあります。注意したいのは、ヘルプでノートブックを複製する機能はまだサポートされていないとされている点です。分けるときは新しいノートブックを作り、必要なソースを入れ直す作業が発生してしまいます。

  • 社内規程・マニュアル:最新版だけを残し、改訂前の版は別のノートブックへ移す
  • 取引先・案件:取引先ごと、または案件ごとに1冊にする
  • 会議の議事録:年度ごとに分け、月ごとのタブでまとめる
  • 研修の教材:講座やテーマごとに分ける

どこで分けるかは、1つの質問に一緒に使う資料かどうかで決めると、あとで入れ直す手間が減っていきます。上限に当たるたびに入れ直しや待ち時間が生じると、締めの時期ほど作業が止まりやすくなってしまいます。

上限に当たるたびに仕事が止まってしまうなら

待ち時間や個人契約で乗り切るより、社内資料を扱うAIを会社で1つに決めておく方法があります。UPGEAR AI(アップギアAI)は、ChatGPT・Claude・Gemini・Perplexityを1つの契約で使える法人向けサービスです(人数無制限)。

会社のアカウント(Google Workspace)では上限がどう変わるか

会社のGoogle Workspaceアカウントで使う場合、上限はエディションによって決まり、Business Starterは無料の個人と同じ件数、Business StandardとBusiness Plusは個人向けのAI Proと同じ件数になります。公式ヘルプ「仕事用または学校用の Google アカウントで Gemini Notebook を使用する方法」は、エディションごとのアクセス権の段階と、段階ごとの件数を表で示しています。

エディション別の件数の対応

  • 機能への標準アクセス権(Business Starter、Enterprise Essentials、Frontline の各エディションなど):ノートブック100件、ソース50件、チャット1日50回、音声解説1日3件
  • 機能への高レベルのアクセス権(Business Standard、Business Plus、Enterprise Standard、Enterprise Plus):ノートブック500件、ソース300件、チャット1日500回、音声解説1日20件、Deep Research 1日20件
  • 機能への拡張アクセス権(AI Expanded Access アドオン):ノートブック500件、ソース400件、チャット1日1,000回、音声解説1日40件

Workspaceの料金ページでも、Gemini NotebookはStarterが「基本的なアクセス」、Standard以上が「より広いアクセス」とされ、音声解説はStarterが1日あたり最大3件、Standard以上が最大20件と書かれており、ヘルプの件数と一致します。上限を引き上げたい場合、社員が自分で変えることは出来ず、Workspaceの管理者にライセンスのアップグレードを依頼する形になります。AI Expanded Accessは管理者向けヘルプに金額の記載がなく、Business Starterは対象外とされている点も押さえておきましょう。

Business StarterからStandardへ上げたときの費用

Google Workspaceの年間プランの料金は、1ユーザーあたり月額でBusiness Starterが800円、Business Standardが1,600円、Business Plusが2,500円(いずれも税別)です。社員10人の会社がStarterからStandardへ上げる場合、月額の合計は8,000円から16,000円に変わります。差額は毎月8,000円、年間では96,000円の上乗せとなってしまいます。30人なら月24,000円、年間288,000円の上乗せです。この金額にはGmailやドライブ、Meetなどを含むWorkspace全体の料金が入っており、NotebookLMの上限だけの値段ではありません。Standardではドキュメントやスプレッドシート、Meetなどで使えるGeminiの機能も広がるため、上限の引き上げだけで判断せず、ほかの用途と合わせて費用に見合うかを考えてみてください。

※料金は Google Workspace の日本語の料金ページに2026年9月24日時点で表示されている年間プランの金額(ユーザー1人あたりの月額・税別)で、請求は月単位です。期間限定の割引は含めていません。Business Starter・Standard・Plus は最大300ユーザーまでのプランです。

Google Cloud経由(Enterprise)で使う場合

Google Cloudの管理者からアクセス権を付与される企業向けの経路もあり、Gemini Notebook for Enterpriseのほか、Gemini Enterprise Standard・Plus・Frontlineでも使えます。ヘルプでは、音声解説や動画解説、レポートなどのノートブックの成果物の上限が5倍以上に増えたと説明されていますが、件数は示されていません。契約の形と料金はNotebookLM Enterpriseの料金と契約で整理しています。

個人アカウントとWorkspaceでのデータの扱いの違い

上限と一緒に確かめておきたいのが、入れた資料の扱いです。公式ヘルプでは、個人で使う場合はフィードバックを提供しない限りデータがトレーニングに使われず、フィードバックを送るとやり取りの全容を確認する場合があるとされています。Workspaceのユーザーは、高評価や低評価のフィードバックを送っても、人間のレビュアーによる確認は行われず、AIモデルのトレーニングにも使われない、という扱いです。比較の詳細は親記事、情報漏洩の経路はNotebookLMの情報漏洩リスクと対策で取り上げています。

社員が個人のGoogle AI Proを契約したいと言ってきたら

上限に何度も当たる社員から、自分でGoogle AI Proを契約して経費で精算したい、と相談される場面は十分に考えられます。個人向けのGoogle AIのプランは手軽に上限を引き上げられる一方で、会社の資料を扱う前提では気を付けたい点があります。Google Oneのプランのページには「Google AI のプランにお申し込みいただけるのは、個人の Google アカウントのみです」とあり、Geminiのプラン紹介ページ(gemini.google/jp/subscriptions)もGoogle AI Proについて「ご自身で管理する個人の Google アカウントが必要」と記載しています。会社のお金で払っても、契約とノートブックは社員個人のアカウントに属することになります。

※Google AIのプランの申し込み条件と解約の記載は、Google Oneの「Google AI プラン」のページと、Geminiのプラン紹介ページ(gemini.google/jp/subscriptions)で2026年9月24日に確認した文言です。

個人契約で起きること

  • 会社の資料が個人のアカウントに入り、会社からは中身も使い方も見えなくなる
  • 退職や異動のときに、会社の側からノートブックやソースを回収・削除できず、本人に頼むしかない
  • 個人アカウントでは、評価ボタンなどでフィードバックを送ると、やり取りの全容が確認される場合がある
  • 1人に認めると、ほかの社員も同じ形を求め、会社が把握しない利用が広がりやすい

会社が把握していないAIの利用は野良AI(シャドーAI)と呼ばれ、経費で精算されていても、管理の外で資料が扱われる点は変わりません。背景と対策は野良AI(シャドーAI)とはにまとめています。

認める・認めない・会社契約に寄せるの判断

判断は、扱う資料の区分と、上限に当たっている人数で分けると整理しやすくなります。

  • 認める公開資料や、自分の学習用の資料だけを扱う方。社外秘を入れない、申告制にする、退職時に削除を確認する、を条件にします。
  • 認めない顧客や取引先の資料、個人情報、社外秘を扱う方。個人アカウントでは会社が回収も削除もできないためです。
  • 会社契約に寄せる上限に当たる方が複数いる、部署で資料を共有したい、という場合。Workspaceのエディションの見直しか、会社が管理する別のAI環境を用意します。

迷ったときは、その資料を退職した社員の個人アカウントに残しても困らないか、と考えてみると、線が引きやすいはずです。

経費で認める場合に決めておくこと

  • 誰が申告し、誰が承認するか
  • 入れてよい資料の範囲(公開資料だけか、社内限りの文書まで認めるか)
  • 高評価・低評価のボタンと[フィードバックを送信]を使わないこと
  • [リンクを知っている全員]への一般公開をしないこと
  • 退職・異動のときにノートブックを削除し、報告してもらうこと
  • 解約の手続き(Geminiのプラン紹介ページには、解約はいつでも可能で、適用される法律で義務付けられている場合を除き、請求対象期間が残っていても払い戻しはしないと書かれている)

社内ルール全体の作り方は生成AIの社内ガイドラインの作り方で解説しています。

どの環境で使うかの判断|個人の学習・毎日の業務・社外秘の資料

上限の大きさだけでプランを選ぶと、会社の資料の置き場所が後回しになりがちです。使い方ごとの目安を挙げると、次のようになります。

  • 個人の学習や公開資料の読み込みが中心で、上限に当たるのは月に数回:無料のまま、リセットを待つ運用で足りることが多い
  • 毎日の業務で使い、上限に週に何度も当たる:会社のWorkspaceのエディションの見直しを先に検討する(Standard以上はAI Proと同じ件数)
  • 社外秘・個人情報・顧客の資料を扱う:個人アカウントは避け、会社が管理するアカウントや環境で使う
  • 部署で同じ資料を共有して使う:共有の方法と権限を先に決め、会社のアカウントで使う

判断の材料には、試しに2週間ほど、使う方それぞれに[使用量]の画面を見てもらい、上限に近づいた・達した回数を記録してもらう方法が役立ちます。記録する項目は、次の5つで足りるでしょう。

  • 日付と時刻
  • 出た表示(近づいています/達しました)
  • そのとき何をしていたか(長いチャット、音声解説、スライド資料など)
  • リセットまで待った時間と、仕事への影響
  • プロフィール画像の横のバッジの有無

たとえば10人の部署で、上限に達した記録が特定の1〜2人に集中しているなら、その方の使い方の見直しや個別の対応で足りる場合があります。反対に、半数以上が週に何度も止まっているなら、会社の契約を見直す時期と考えられます。回数の多さだけでなく、止まったときに何をしていたかを並べると、重い生成を日を分けて作るだけで済むのか、環境を変えるべきなのかが見えてくるはずです。

「NotebookLMが使えない」と相談されたときの返し方

社員から「NotebookLMが使えなくなった」と相談されたら、表示を確かめてもらい、原因ごとに短く返すのが早道です。次のひな形は、社内チャットでそのまま送れる長さにしてあります。

総務が返す周知文のひな形

NotebookLM(Gemini Notebook)が使えない件、画面の表示によって対処が変わります。

1. チャットの下に「上限に達しました」と出ている場合:表示されている時刻を過ぎると、また使えるようになります。音声解説などの成果物は、パソコンのブラウザで Studio パネルの[後で生成]を選ぶと予約できます。

2. 時刻を過ぎても使えない場合:右上の[設定]から[使用量]を開き、画面のスクリーンショットを送ってください。週単位の上限に届いている可能性があります。

3. ソースを追加できない・取り込めない場合:1ノートブックのソース数(無料は50件)、1ファイル200MB・50万語、コピープロテクトされたPDFでないかを確認してください。

4. 会社のアカウントで開けない場合:管理者側の設定の可能性があるため、情報システムの担当に連絡してください。

なお、上限を理由に個人の Google アカウントや個人の有料プランへ切り替えて、業務の資料を入れることはしないでください。上限に何度も当たる場合は、使い方と契約を一緒に見直しますので、総務まで相談してください。

相談を受けた側の確認チェックリスト

  • 出ている表示の文言近づいています/達しました/取り込みの失敗、のどれかで対処が分かれます。
  • 使っているアカウント会社のWorkspaceアカウントか、個人のGoogleアカウントかを確かめます。個人アカウントなら、入れた資料の中身も確認します。
  • プロフィール画像の横のバッジ会社で上位のエディションを契約しているのにバッジがない場合は、ログインの切り替えを疑います。
  • そのとき何をしていたか長いチャットや重い生成が続いていたなら、日を分ける案内で解決することがあります。
  • 急ぎかどうか締め切りが迫っていれば[後で生成]や作業の順番の入れ替えを、急ぎでなければリセットを待つ案内をします。

繁忙期に止まらないための運用ルール

月末の締めや決算、年末調整のように、止まると困る時期は前もって決まっています。その時期に上限で作業が止まらないよう、次のような決まりを部署で共有しておきましょう。

  1. 締め作業で使うノートブックは、前の週までにソースを最新の資料に絞っておく。
  2. 音声解説やスライド資料などの重い生成は、繁忙期の前日までに済ませる。
  3. 締めの当日は、朝のうちに[使用量]で残りを確かめる。
  4. 上限に当たっても、個人のアカウントや私物のスマホに切り替えない。
  5. 上限に当たったら担当者に知らせ、日時と作業内容を記録に残す。

記録が溜まれば、どの時期にどの使い方で上限に当たりやすいかが見えてきて、次の繁忙期の段取りに生かせます。

会社で安全に使うには|上限と管理をあわせて考える

上限への対処を突き詰めると、社員が迷わず使える環境を会社がどこに用意するか、という問題に行き着きます。上限のたびに個人契約へ流れると、資料の置き場所が人の数だけ散らばってしまいます。会社で使う環境を選ぶときは、次の点を確かめておくと安心です。

  • 資料が個人のアカウントに散らばらないか会社が発行し、退職や異動のときに止められるアカウントで使えるかを見ます。
  • 誰がいつ使ったかの利用ログが会社に残るか問題が起きたときに、誰が・いつ・どのAIを使ったかを会社の側で確かめられるかが基準です。
  • 社員全員に配れるか人数で費用が増える形だと一部の人だけに配ることになり、配られなかった人が個人契約に流れやすくなります。
  • 用途ごとに複数のAIを使い分けられるか資料の読み込み、文章の清書、ウェブの調べものを、同じ管理の下で使い分けられるかを確かめます。
  • 利用量の上限に近づいたことを管理者が把握できるか社員が個別に上限へ当たって止まる形より、会社として残りを見て手を打てる形の方が、業務の予定を組みやすくなります。

資料の読み込みはNotebookLM、文章の作成や調べものは別のAI、というように複数のAIを組み合わせる場合は、どのAIにも同じ管理の条件がかかっているかが大切になります。複数のAIを1つの環境で使う考え方はマルチAIとは、点検の項目は生成AIのセキュリティ対策チェックリストで紹介しています。

社内資料を読ませて答えさせるAIを、会社の契約で1つに

UPGEAR AIは、ChatGPT・Claude・Gemini・Perplexityを1画面で切り替えて使える法人向けAI基盤です。社内文書RAGで自社資料を読み込ませて回答させることができ、全モデルで学習非利用を標準適用しています。管理者ダッシュボードで利用ログ・権限・モデルのON/OFFを管理でき、会話履歴・利用ログ・アカウントは国内サーバー(AWSの日本リージョン)で管理します。料金は月額30,000円(税抜)から。どのプランも利用人数は無制限で、料金は利用量に応じたプラン設計です(人数の目安はライト1〜5名、スタンダード6〜20名、プレミアム21〜50名)。利用量の上限に近づくと、管理者宛に複数回メールでお知らせします。上限に達した時点で利用を停止する安全設計のため、知らないうちに超過して追加の請求が発生することはありません。初期費用100,000円(税抜)が別途かかります。

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よくある質問

NotebookLMの制限はいつ解除されますか?
2026年9月2日からは計算量に基づく使用量上限が適用され、上限に達した場合は5時間ごとに割り当てがリセットされると公式ヘルプに記載されています。ただし、この割り当ては週単位の上限に達するまでの仕組みとされているため、週の上限に届いた場合は5時間待っても戻るとは限りません。実際に使えるようになる時刻は、チャットの下部に表示されるリセットの時刻で確認できます。
NotebookLMの無料版は1日何回まで使えますか?
公式ヘルプの件数表では、無料のチャットは1日50回、音声解説と動画解説は1日3件、レポートやフラッシュカードなどは1日10件とされています。ただし、この表には変更される場合があると注記があり、2026年9月2日からはプロンプトの複雑さやチャットの長さなどを考慮した計算量に基づく上限も適用されています。重い使い方をすると表の回数より早く上限に届くことがあるため、残りは設定の[使用量]で確かめてください。
NotebookLMで作れるスライドの上限は何件ですか?
公式ヘルプの件数表では、スライド資料と改訂の行に具体的な件数がなく、無料は上限あり、AI Proは高い上限、といった書き方になっています(2026年9月24日時点)。Googleスライドをソースとして読み込む場合は、1ファイル最大100枚という別の上限があります。
会社のGoogle Workspaceアカウントなら上限は増えますか?
エディションによります。公式ヘルプでは、Business Starterは標準アクセス権で無料の個人と同じ件数、Business Standard・Business Plus・Enterprise Standard・Enterprise Plusは高レベルのアクセス権でAI Proと同じ件数(ノートブック500件、ソース300件など)とされています。引き上げたい場合は、Workspaceの管理者にライセンスのアップグレードを依頼します。
上限に当たった社員が個人のGoogle AI Proを契約してもよいですか?
公開資料や学習用の資料だけを扱うなら、申告制などの条件付きで認める選択肢もあります。ただしGoogle AIのプランは個人のGoogleアカウント向けの契約で、会社の資料を入れると、会社からは中身が見えず、退職時に回収や削除もできません。社外秘や顧客の資料を扱う方には認めず、上限に当たる方が複数いるなら、会社の契約の見直しを先に検討するのが安全です。
上限に達したら有料プランに上げるしかありませんか?
ほかにも方法があります。表示された時刻まで待つ、スタジオの成果物をウェブ版の[後で生成]で予約する(数時間かかることがあり、通知を有効にすると完了時に届く)、重い生成を日を分けて作る、使うソースをチェックボックスで絞る、といった対処が取れます。それでも毎週止まるようなら、プランや会社の契約の見直しを検討してください。

まとめ

NotebookLM(Gemini Notebook)の制限には、ノートブックやソースの数の上限と、AIを使える量の上限があります。AIを使える量は2026年9月2日から計算量に基づく上限になり、上限に達すると5時間ごとに割り当てが戻る一方、週単位の上限に届いた後は5時間では戻らない場合もあるため注意が必要です。いつ戻るかはチャットの下部のリセット時刻、週の残りは[設定]の[使用量]で確かめられます。

何回使えるかは公式ヘルプの件数表が目安になり、無料はチャット1日50回、ソースは1ノートブック50件、AI ProやWorkspaceのBusiness Standard以上はソース300件、チャット500回と記載されています。ただし重い使い方ほど早く上限に届くため、表の回数を保証として扱わず、実際の使用量で判断することが大切です。

上限に当たった社員が個人の有料プランに流れると、会社の資料が個人のアカウントに散らばってしまいます。画面での確かめ方と返し方を社内で共有し、上限に何度も当たる部署は、会社の契約と使う環境を見直してみましょう。NotebookLMの全体像はNotebookLMの使い方|手順・料金と会社で使う前の注意点、ほかの記事はAI活用コラム一覧をご覧ください。