
Safe AI Gatewayとは、株式会社ソフトクリエイトが提供している企業向けの生成AIサービスになります。料金は初期費用50,000円に、月額49,800円から149,800円までの4つのプランを組み合わせる形です。プランによって使える人数が300ユーザーまで・1,000ユーザーまで・無制限と分かれるため、月額の安さだけで選ぶと合わないこともあります。まずは自社の人数と、つなぎたい社内システム、月にどのくらい使いそうかを書き出してみてください。
Safe AI Gatewayの料金表|4プランと初期費用
Safe AI Gatewayの料金は、初期費用50,000円と4つの月額プランに分けて見ると分かりやすくなります。ほかのサービスと並べて見たい方は、法人向け生成AIの料金比較(38社)もあわせてご覧ください。税については、ソフトクリエイト公式ページには表記がなく、サイボウズのkintone連携サービス掲載ページでは同じ金額が税抜として載っています。稟議に入れる際は、見積書で税の区分を確かめてから金額を決めましょう。
| プラン | 初期費用 | 月額 | テナント | 公式のおすすめ欄の要旨 |
|---|---|---|---|---|
| マルチテナント | 50,000円 | 74,800円 | マルチテナント | 高精度モデルを大人数でお得に使いたい方向け |
| スターター | 50,000円 | 49,800円 | シングルテナント | 月額を抑えて少人数で始めたい方向け |
| スタンダード | 50,000円 | 89,800円 | シングルテナント | スターターに加えてSharePointやOutlook予定表との連携を使いたい方向け |
| ワイド | 50,000円 | 149,800円 | シングルテナント | 回答精度と大人数利用、複数チャットボット作成を想定する方向け |
いちばん安いのはスターターの月額49,800円ですが、安い順に選べば済むわけではありません。プランごとにつなげる社内システムや使えるモデルの区分が変わるため、同じ300ユーザーまででも、スターターとスタンダードでは向いている使い方が違ってきます。月額だけでなく、人数上限・トークン上限・連携先を1つの表に並べて比べましょう。
最低利用期間は1か月とされています。気軽に試せそうな条件に見えますが、社内に広げるとなると、アカウントの準備や管理者決め、チャットボットの用意にも時間がかかってしまいます。導入した月だけで良し悪しを決めずに、最初の3か月で何を試すのかまで、社内で話し合ってみてください。
※料金は2026年10月3日に確認したソフトクリエイト公式ページの表示に基づきます。公式ページには税の表記がなく、サイボウズの掲載ページでは同じ金額に税抜の見出しがあります。サービス内容・システム仕様・価格は予告なく変更となる場合があります。
人数上限とトークン上限|300名・1,000名・無制限
プランを選ぶときに先に見ていただきたいのは、使える人数と、月に使える量(トークン上限)になります。Safe AI Gatewayはユーザーごとの課金ではありませんが、ワイド以外のプランには人数の上限があります。人数は足りていても、月の利用量が足りなくなると、有償でのトークン追加や、カスタムプランの相談が必要になってしまいます。
| プラン | 利用ユーザー数 | 月の利用上限トークン数 | 上限超過時の扱い | テキストモデルの区分 |
|---|---|---|---|---|
| マルチテナント | 1,000ユーザーまで | 2,500万トークン | 有償で追加可能。超過後も下位モデルを最大2億トークンまで利用可能 | 高性能モデル |
| スターター | 300ユーザーまで | 1,000万トークン | 有償で追加可能。追加単価は公式ページに記載なし | 軽量モデル |
| スタンダード | 300ユーザーまで | 1,000万トークン | 有償で追加可能。追加単価は公式ページに記載なし | 軽量モデル |
| ワイド | 無制限 | 1,500万トークン | 有償で追加可能。超過後も下位モデルを最大2億トークンまで利用可能 | 高性能モデル |
トークンとは、AIが文章を読んだり返事を書いたりするときの処理量を数える単位のことです。長い規程や議事録、提案書を読み込ませるほど、多く使うことになります。当月分の追加であれば管理画面から有償で出来ますが、追加の単価は公式ページに載っていません。毎月の上限そのものを増やしたい場合は、カスタムプランでの案内となります。
よくある失敗が、社員数だけを見てスターターに決めてしまうことです。20名の会社でも、毎日長い社内文書を読ませる部署が中心であれば、1,000万トークンを早めに使い切ることもあるでしょう。反対に200名の会社でも、まずは一部の部署の問い合わせ対応から始めるのであれば、人数だけを理由にワイドまで上げる必要はありません。実際に使う方を10名ほど選んで、1週間分の質問の量を記録してみてください。
社員10〜200名の選び方|月額と初年度総額で見る
社員10〜200名の会社であれば、まず候補に挙がるのはスターターかスタンダードでしょう。どちらも300ユーザーまで使えるため、人数の面では200名規模まで収まります。2つのプランはモデルの区分も同じ軽量モデルなので、違いは主に連携先と、月額40,000円の差として見ていただくと分かりやすいと思います。
| プラン | 初年度総額 | 月額を20人で割った目安 | 月額を50人で割った目安 | 見方 |
|---|---|---|---|---|
| スターター | 647,600円 | 2,490円 | 996円 | kintone中心で、月額を抑えて始める形 |
| スタンダード | 1,127,600円 | 4,490円 | 1,796円 | Box、SharePoint、Outlook予定表も使いたい形 |
| マルチテナント | 947,600円 | 3,740円 | 1,496円 | 1,000名までの人数と2,500万トークンを優先する形 |
| ワイド | 1,847,600円 | 7,490円 | 2,996円 | 人数無制限と高性能モデル区分を優先する形 |
初年度の総額は、初期費用50,000円に月額の12か月分を足した金額になります。スターターなら49,800円×12か月で597,600円、初期費用を足すと647,600円です。スタンダードは1,127,600円となり、スターターとの差は初年度だけで480,000円に広がってしまいます。
この差をどう受け止めるかは、AIに使わせたいデータがどこにあるかで変わってきます。kintoneだけで足りる会社なら、スターターから始めるのが分かりやすいでしょう。SharePointやOutlook予定表の情報まで学習データとして使いたい場合は、毎月40,000円の差を、社内データとつなぐための費用と考えることになります。実際に使いたいデータの置き場所を書き出してから、どちらにするか決めましょう。
マルチテナントは、月額だけで見るとスタンダードより安く、1,000ユーザーまで使えます。ただ、連携できる外部システムはkintone・Box・SharePointで、Outlook予定表は含まれていません。大人数で高性能モデルを使いたい方には合う一方、Outlook予定表までつなぎたいなら、ほかのプランを選ぶことになるでしょう。
ワイドは人数無制限ですが、月額は149,800円となります。社員200名の全員に配っても人数の上限を気にせず使えますが、トークンの上限は1,500万トークンです。「人数無制限」という言葉だけで決めずに、1人あたりの質問が増えたときの追加費用を、見積もりの段階で確かめてみてください。
人数と利用量を分けて見ると、比較がずっと楽になります。UPGEAR AI(アップギアAI)は、ChatGPT・Claude・Gemini・Perplexityを1つの契約で使える法人向けサービスです(人数無制限)。
kintone連携と外部システム連携|追加費用と必要コース
Safe AI Gatewayでは、どの社内システムとつなげるかが、プラン選びを大きく左右する条件になります。サイボウズの掲載ページによると、kintoneとの連携は標準機能で使え、連携のための追加費用はかからないとのことです。ただし、kintone側ではスタンダードコースかワイドコースの契約が必要となります。
| プラン | 連携できる外部システム | 注意点 |
|---|---|---|
| マルチテナント | kintone、Box、SharePoint | Outlook予定表は連携先に含まれない |
| スターター | kintone | 月額を抑えたい場合の候補 |
| スタンダード | kintone、Box、SharePoint、Outlook予定表 | スターターとの差は連携先で見る |
| ワイド | kintone、Box、SharePoint、Outlook予定表 | 人数無制限と高性能モデル区分も合わせて見る |
kintone連携は、RAGとMCPのどちらの方式にも対応しているとされています。RAGは社内のデータを探してから回答を作る仕組みで、MCPはAIと外部のシステムをつなぐための接続方式のことです。社内で説明するときは「kintoneの情報をAIの回答に使えるようにする仕組み」と言い換えると、伝わりやすいでしょう。
外部連携でつまずきやすいのが、AI側の費用だけを稟議に入れてしまうことです。kintone側でコースの変更が必要になれば、その費用と手続きも別にかかってきます。BoxやSharePointを使う場合も、どのフォルダをAIに読ませるのかを先に決めてください。会社中のファイルを一度に読ませるよりも、よく聞かれる規程や営業資料から始めた方が、運用はずっと楽になります。
API連携も用意されています。生成AIを業務アプリに組み込んで使えるので、日報の要約や社内ヘルプデスク、規程の検索といった使い方を考えている会社には、選択肢の1つになるでしょう。開発が絡む場合は、月額だけでなく、誰が仕様を決めて誰が保守するのかまで決めておきましょう。
データの扱いとテナント分離|学習利用しない仕組み
公式FAQによると、Safe AI Gatewayの安全面の柱は、入力した内容をAIの学習に使わないことと、お客様ごとに専用の論理空間で環境を用意していることの2点となります。公式FAQでは、Microsoft Azureをサービスの基盤とし、Azure OpenAIのGPTエンジンとGoogle CloudのGeminiを利用していると説明されています。そのため、ユーザーが入力した内容は学習されないとのことです。
テナントの違いも、つい見落としてしまいがちな部分になります。マルチテナントは1つの環境を複数の会社で分け合う形、シングルテナントは会社ごとに環境を分ける形を指します。Safe AI Gatewayでは、マルチテナントプランだけがマルチテナントで、スターター・スタンダード・ワイドはシングルテナントとなります。マルチテナントについても、公式のおすすめ欄では「独自データは個別に保存されるため、セキュリティにも配慮しています」と書かれています。契約の前に、自社の情報管理の決まりでどちらなら受け入れられるのかを確かめてみてください。
自社データの活用では、ファイルのアップロードのほか、kintone・Box・SharePoint・OutlookをAIが回答に使う参照データとして読み込めます(公式の表記は「学習データに利用可能」)。安全性を確かめるときは、学習されないか・どこに置かれるか・誰が管理するかの3つに分けて見ましょう。
よくあるのが、「セキュリティ対策済み」という言葉だけで社内の承認を取ろうとしてしまうケースです。取引先から聞かれたときには、サービスの基盤、テナントの別、入力した内容の学習利用、ログの見方まで説明できる必要があります。社内ルールの整え方は、生成AIのセキュリティ対策チェックリストや生成AIの社内ガイドラインの作り方もあわせてご覧ください。
ChatGPT・Copilotとの違い|単体AIか業務データ活用か
ChatGPTやCopilotとSafe AI Gatewayを比べるときは、どのAIが賢いかだけで見ない方が整理しやすくなります。Safe AI Gatewayは、Azure OpenAIのGPTエンジンとGoogle CloudのGeminiを使い、kintoneなどの社内データとつないで使うことを前提にした、法人向けの入口と考えると分かりやすいでしょう。すでにChatGPTやCopilotを契約している会社は、費用が二重にならないかを先に確かめましょう。
比べるときの軸は、料金の決まり方、使えるAI、人数の上限、データの扱いの4つです。Safe AI Gatewayはユーザーごとの課金ではありませんが、プランごとに人数とトークンの上限があります。ChatGPTやCopilotの契約を残すのであれば、誰がどちらを使うのかを決めておかないと、似た用途に費用が重なってしまいます。
使えるAIについては、公式FAQに出ている基盤がAzure OpenAIのGPTエンジンとGoogle CloudのGeminiになります。プランごとの対応モデルの詳細は、問い合わせて確認する形とされています。モデル名を社内資料に書く前に、見積もりの時点でどのモデルに対応しているのかを確かめてください。
すでに契約がある会社では、業務データとつなぐかどうかで切り分けると、話が進みやすくなります。普段の文章作成や要約はいまの環境で続けるのか、kintoneやSharePointの情報を使う業務をSafe AI Gatewayに寄せるのかを、先に決めておきましょう。比較表を作るときは、ChatGPT法人プランの料金も見ながら、社内での使い道に合わせて並べてみてください。
伴走支援と導入事例|30時間チケットと活用シーン
Safe AI Gatewayのサポートは、月額の基本料金に含まれる標準サービスと、有償の伴走支援に分けて考えることになります。標準サービスには、メールでの操作方法の問い合わせと、チャットボットの精度を上げるための支援やレクチャが含まれています。有償の伴走支援サービスは450,000円で、3か月以内に使う30時間分の作業チケット1枚という扱いです。
| 区分 | 費用 | 内容 | 見方 |
|---|---|---|---|
| 標準サービス | 月額基本料金内 | メールでの操作方法問い合わせ、既存文書整形、強化学習データ作成、システムプロンプト作成などの支援やレクチャ | 日々の使い方やチャットボット精度改善の相談 |
| 伴走支援サービス | 450,000円 | 生成AI勉強会、社内向けレクチャー、利活用ワークショップ、導入計画の策定支援など | 社内展開を急ぐときの追加費用 |
初年度の予算を考えるときは、伴走支援を入れるかどうかで、金額の印象が大きく変わってきます。スターターの初年度総額647,600円に伴走支援の450,000円を足すと、1,097,600円になります。いちばん安いスターターでも、伴走支援を付けると初年度は100万円を超えてしまいます。スタンダードなら、1,127,600円に450,000円を足して1,577,600円です。社内の導入担当の方が研修やルール作りまで担えるのか、外部の支援を頼むのかを決めておきましょう。
同社発表では、ご利用企業は300社を超え、AI関連の特許も17件取得しているとのことです。導入事例や活用シーンを見るときは、会社名よりも、何をAIに任せたのかに目を向けてみてください。日報の要約、社内ヘルプデスク、規程の検索といった用途では、扱うデータも回答の責任も違ってきます。自社で最初に試すなら、問い合わせが多く、答えの根拠を用意しやすい業務から選ぶと進めやすいでしょう。
うまくいかない例として多いのが、チャットボットを作ること自体が目的になってしまうケースです。よく聞かれる質問、参照する文書、AIが答えられないときの問い合わせ先を、先に決めてください。そこまで決まれば、標準サービスの範囲で足りるのか、伴走支援を使った方がよいのかも見えてきます。
画像生成・マルチモーダル・オンプレミスの考え方
Safe AI Gatewayには、文章だけでなく画像の生成や認識の機能も標準で付いています。公式ページの説明では、テキスト・画像の生成と認識が標準搭載で、音声・動画データの認識はカスタム開発で対応できるとのことです。画像生成の機能はSafe AI Gateway ver.3.15に載せられ、2025年11月18日から提供が始まったと発表されました。
画像生成を使う場合は、誰が何のために使うのかを先に絞っておきましょう。営業資料のラフ案や社内研修の図、商品説明のたたき台など、用途によって確かめるべき権利や社内の承認が変わってきます。画像の認識を使う場合も、個人情報や取引先の資料が写り込むことがあるため、AIに入れてよい画像の範囲を決めておいてください。
機密情報の扱いがさらに厳しい会社には、Safe AI Gatewayオンプレミスという別の選択肢も用意されています。Safe AI Gatewayを入れたオンプレミス用のサーバー一式をレンタルで借りる形で、月30時間以内の運用支援と保守サポートが付きます。価格は初期費用250,000円から、月額費用500,000円から(税の表記なし)と表示されています。
通常版とオンプレミス版は、同じ予算の感覚では比べにくいと思います。通常版のワイドが初年度1,847,600円なのに対して、オンプレミス版は月額500,000円からのため、12か月分だけで6,000,000円からになります。初期費用の250,000円からを足すと、オンプレミス版の初年度は6,250,000円からとなってしまいます。オフライン環境や自社データ活用の条件が本当に必要なのか、情報システムの担当の方と一緒に確かめてみてください。
よくある質問
Safe AI Gatewayはユーザー課金ですか?
Safe AI Gatewayの料金は税込ですか、税抜ですか?
kintone連携には追加費用がかかりますか?
トークン上限を超えたらどうなりますか?
入力した内容はAIの学習に使われますか?
スターターとスタンダードは何が違いますか?
まとめ
Safe AI Gatewayの料金は、初期費用50,000円と、月額49,800円から149,800円までの4つのプランで考える形になります。ソフトクリエイト公式ページには税の表記がなく、サイボウズの掲載ページでは税抜と書かれているため、稟議の前に見積書で税の区分を確かめましょう。プランを比べるときは、月額だけでなく人数の上限とトークンの上限も、同じ表に並べてみてください。
社員10〜200名の会社であれば、人数の面ではスターターかスタンダードで足ります。kintoneが中心ならスターター、BoxやSharePoint、Outlook予定表まで使いたいならスタンダードが候補となるでしょう。1,000名までの人数や2,500万トークンを重視するならマルチテナント、人数無制限や高性能モデルを重視するならワイドを検討することになります。
最後に気を付けたいのが、追加の費用がかかる場所です。トークンの追加、伴走支援、kintone側で必要なコース、オンプレミス版の費用は、月額の表だけでは見落としがちになってしまいます。社内で比べる際は、料金の決まり方・使えるAI・人数・データの扱いを並べてみると、違いが見えやすくなります。複数のAIを1つの環境で使う考え方は、複数AIを1つの環境で使う方法や生成AIのコスト管理の記事も参考にしてみてください。
複数AIを会社で使うなら、人数と利用量を分けて比べる
UPGEAR AIは、ChatGPT・Claude・Gemini・Perplexityを1つの契約で使える法人向けサービスです。料金は月額30,000円(税抜)から。どのプランも利用人数は無制限で、料金は利用量に応じたプラン設計です。人数の目安はライト1〜5名、スタンダード6〜20名、プレミアム21〜50名で、初期費用100,000円(税抜)が別途かかります。
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