中国、AI技術の輸出規制案を公表
COPLUS AI NEWS / 2026年10月17日 朝
AIの技術は国が管理を強め、AIの計算は半導体の好決算を支える
中国が、大規模言語モデルなどのAI技術を海外へ移す際の管理を強める改定案を公表しました。AIの計算を支える半導体では、TSMCが7〜9月期に過去最高の純利益を計上しています。AIをめぐる動きが、モデルの使い方だけでなく、技術を国の外に出すかどうかや、計算資源の供給にまで広がっていることがうかがえます。
① 中国、大規模言語モデルなど23のAI技術を含む40技術を輸出規制に加える改定案 APIやSaaSでの提供は対象外
出典:ロイター(dメニューニュース掲載)/ブルームバーグ(Taipei Times掲載) 公開日:2026年10月16日/10月17日
中国商務省は10月16日、輸出を禁止・制限する技術の目録について改定案を公表し、AI、バイオ医薬、太陽光発電などの40技術を新たに加える方針を示しました。このうちAI関連は23技術で、大規模言語モデルやAIエージェント、チップ設計、計算クラスターなどが含まれると報じられています。ロイターによると、AIモデルを海外へ移すことは規制の対象になる一方、API・ウェブサイト・アプリ・SaaSとして利用してもらう形は対象外とされています。意見募集は11月15日までで、対象技術には暫定措置として輸出前の登録制度が設けられ、商務省は特定の国や地域を狙った措置ではないと説明しています。
💡 コプラスの視点
今回はまだ改定案の段階で、最終的にどこまでが対象になるかは今後の議論で決まります。国内でも中国企業が公開したモデルを自社の環境で動かす例があるため、社内でどの会社のモデルを、どこで動かしているかを把握しておくと、規制の内容が固まったときに影響を確かめやすくなります。
② TSMC、7〜9月期の純利益が前年同期比68.7%増で過去最高 高性能計算向けが売上高の68%に
出典:TSMC決算発表(公式)/CNBC 公開日:2026年10月15日
台湾の半導体受託製造大手TSMCは10月15日、2026年7〜9月期の決算を発表しました。売上高は1兆4,942億台湾ドル(前年同期比50.9%増)、純利益は7,630億台湾ドル(同68.7%増)でした。CNBCによると、純利益は6四半期連続で過去最高を更新し、AI向けを含む高性能計算(HPC)の売上高に占める割合は68%と、前年同期の57%から高まっています。同社は10〜12月期の売上高を523億〜543億米ドルと見込んでいます。
💡 コプラスの視点
企業が日々使うAIサービスの裏側では、こうした先端半導体による計算が動いています。AIサービスの料金や提供条件は計算資源の需給にも左右されるため、利用量に応じて費用がかかるサービスを使う企業は、部署ごとの利用量を把握しておくと予算の見通しを立てやすくなります。
本日のまとめ
中国の改定案は、AIモデルを国外へ移すことと、サービスとして使ってもらうことを分けて扱う考え方を示しています。TSMCの決算は、AIを支える計算資源への需要が続いていることを表しています。使うAIがどこの技術で、どんな計算の上に成り立っているかを知っておくことが、選び方や費用の見通しにつながります。
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