OpenAI、EUで文章に透かし
COPLUS AI NEWS | 2026年10月7日 朝版
AIの文章には印がつき、AIの作業場所はクラウドへ
OpenAIは、EU AI法の透明性ルールに合わせて、ChatGPTとCodexが書いた文章に目に見えない電子透かしを入れると発表しました。一方Anthropicは、Claudeの作業代行機能「Cowork」をパソコン上だけで動かす設定をなくし、クラウドでの実行にそろえています。AIが作ったものと、AIが動く場所の扱いが、それぞれ変わり始めています。
① OpenAI、EUでChatGPTとCodexの生成文に見えない電子透かし EU AI法の透明性ルールに対応
TechCrunch(米国・OpenAIの発表を報道) / 2026年10月5日(米国時間)
米TechCrunchによると、OpenAIは10月5日、ChatGPTとCodexが生成した文章に、読む人には見えない電子透かしを入れると発表しました。仕組みの名前は「textGrain」で、8月2日に適用が始まったEU AI法の透明性ルールへの対応と位置づけています。EU域内の全プランの利用者を対象に今後数週間で順次導入し、API利用者は地域を問わず任意で有効にできますが、初期設定ではオフです。同社の試験では検出率が約92%だった一方、単語の1割を類義語に置き換えると約66%まで下がったとされ、当面、検出ツールは承認された研究者や専門機関にのみ提供すると報じられています。
💡 コプラスの視点
AIが書いた文章かどうかを後から確かめられるようにする動きが、法律をきっかけに本格化しています。欧州の取引先とやり取りがある企業は、提案書やメールにAIの文章をどこまで使うか、使った時にどう伝えるかを社内ルールで決めておくと安心です。
② Anthropic、Claude Coworkの「パソコン上だけで実行」する設定を廃止 Pro・Maxプランの新しいタスクはクラウドで実行
Anthropic公式ヘルプ / 2026年10月6日
Anthropicは10月6日、Claude ProとMaxプランで使える作業代行機能「Cowork」について、設定画面にあった「自分のパソコン上だけで実行」の選択肢をなくしました。これまでこの設定にしていた利用者も、次にデスクトップアプリを開いた時点からクラウドでの実行に切り替わり、すでに始まっているタスクは開始時の設定のまま続くと案内しています。ITmedia AI+によると、パソコンへの負荷を減らし、ノートパソコンを閉じても作業が止まらないようにして、スマートフォンなど別の端末から続きを確認できるようにする狙いです。各作業には専用の隔離環境が割り当てられ、終了時に削除されるとしています。
💡 コプラスの視点
「手元のパソコンで動くから社外に出ない」と考えて個人向けプランを業務に使っていた場合、前提が変わります。どのファイルをAIに渡しているか、そのデータがどこで処理されるかを一度確かめ、業務で使うなら会社として契約形態を選び直すことをおすすめします。
本日のまとめ
AIが書いた文章には印がつき、AIが作業する場所はクラウドへ移りつつあります。どのAIを、どの契約で、どんなデータに使うのかを会社として決めておくことが、規制やサービス変更に振り回されないための備えになります。
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