
ChatGPT Workの料金とは、Workだけの契約額ではなく、加入しているChatGPTプランの席代と、利用枠を超えて使うときのクレジット代を合わせたものになります。会社で入れるなら、Businessの標準シートを基本にして、たくさん使う方だけをプレミアムシートにすると、費用の見通しが立てやすいでしょう。10名から200名までの席代を月額と年額で並べてありますので、追加の費用がかかる場面とあわせて、お手元の人数に当てはめてみてください。
※料金・対象プラン・利用枠・請求の扱いは、2026年11月7日にOpenAIの公式ページと公式ヘルプで確認した内容です。円の金額は、公式の円表示をそのまま載せた箇所を除き、1ドル=150円で計算した場合の参考額になります。税は資料に記載がないため加えていません。為替や契約条件、公式の料金は変わることがあります。
ChatGPT Workの料金は単独ではなくプランに含まれる
ChatGPT Workだけを買い足す月額料金はなく、使っているChatGPTプランの利用権限の中に含まれる形になります。OpenAIの料金資料でも、WorkとCodexには同じ料金体系・クレジット・利用制限がかかると説明されています。そのため料金を調べるときは、Workという機能の値段を探すより、誰がどのプランの席を使って、どのくらい作業するのかを見たほうが早く答えにたどり着けるでしょう。プラン全体の金額はChatGPTの法人プランの料金で一覧になっていますので、Work以外の使い道も含めて考える方はあわせてご覧ください。
Workは、調べものや分析を進めて、文書や表計算、プレゼンテーションといった成果物まで仕上げてくれるエージェントです。Chatは質問への回答や短いやり取りに向いていて、Codexはコードを書いたりテストしたりといった技術的な作業を受け持ちます。これはOpenAIが案内している役割の分け方になります。機能そのものやChatとの操作の違いはChatGPT Workとは何かで確かめられますので、ここからは会社の支払いに話を絞りましょう。
同じ社員がChatとWorkの両方を使っても、Work専用の席を別に買う必要はありません。ただ、Workを長く動かしたり、たくさんの資料を読ませたりすると、利用枠の減り方は短い会話とはまるで違ってきます。Workの予算は席代だけで終わらせず、上限に達した後の利用を認めるかどうかまで決めておく必要があります。見積もりの段階で席代とクレジット代を別の欄に分けておけば、毎月決まって出ていくお金と、使い方で変わるお金がごちゃ混ぜにならないでしょう。
ChatGPT Work、Chatwork、Codex、Claude Coworkの名前を整理する
ChatGPT Workは、OpenAIのChatGPTの中で使う機能になります。OpenAIの料金表に載っているのはChatGPT・ChatGPT Work・Codexで、名前の近いチャットワーク(Chatwork)はこの料金には含まれていません。社内の稟議書に「Work」とだけ書くと、どの製品のことなのか聞き返されてしまいます。最初の申請ではChatGPT Workと正式な名前で書き、契約名はChatGPT Businessのようなプラン名で書いておきましょう。
Codexは同じOpenAIの技術作業向けの機能で、Workと料金体系や利用枠を分け合っています。ただ、OpenAIの管理者向けFAQによると、席の種類が分かれている契約では、Codexだけの席ではWorkが使えません。Workを使う方には、ChatGPTを含む席を用意することになります。利用枠が共通だから席の権限も同じ、と読み替えないように気をつけてください。
Claude Coworkも名前は似ていますが、ChatGPT Workの契約や利用枠には含まれていません。OpenAIの料金表を見ても、Claude Coworkの費用は分からないでしょう。両方を使わせたいときは、それぞれの契約と支払いを確かめることになります。複数のAIを使うときの契約の考え方は複数AIを使う環境の整理が参考になりますので、ここでの席代とは分けて考えてみてください。
会社の請求を組み立てる順序
まずは社員全員に配るのか、決まった部署だけに配るのかを決めます。次に標準シートの人数を置いて、その中で利用枠が足りなさそうな方だけをプレミアムに振り分けましょう。最後に、追加のクレジットを認めるのか、上限に達したらリセットを待つのかを決めれば、席代と追加費用をきちんと分けることが出来ます。席代の表を見る前に、この三つを社内で書き出してみてください。
たとえば同じ50名の会社でも、全員が標準シートの会社と、資料作りを長時間続ける3名だけをプレミアムにする会社では、支払う額が変わってきます。人数だけを見てプレミアムをまとめて買うと、利用枠を使い切らない席にまで上位の料金を払うことになってしまいます。Workに専用の料金がないからといって、総額が契約した時点で決まると考えると、予算が足りなくなるかもしれません。月ごとに見直せる項目と、年払いで先に決まる項目を分けておくと、判断がずっと楽になります。
社員にそれぞれPlusを契約してもらう案もありますが、OpenAIはFree・Go・Plusを個人向け、BusinessとEnterpriseを企業向けのプランと説明しています。会社で使うのであれば、単価だけでなく、管理のしかたまで含めて比べたいところです。料金の全体像を見ながら、Work以外の使い道も含めて稟議を組み立てていきましょう。
Free・Go・Plus・Pro・Business・Enterpriseの料金早見表
Workを使える場所や会社での契約のしかたは、ChatGPTのプランごとに違ってきます。FreeとGoはデスクトップアプリでの制限付きアクセスにとどまり、WebとモバイルでWorkを使えるのはPlus以上の対象プランになります。料金表だけでなく、社員がふだん使う端末もあわせて確かめておきましょう。無料で試せるという言葉だけで全社の費用を見積もってしまうと、必要な環境で使えない方が出てきてしまいます。
| プラン | 公式の月額表示 | Workを使える場所 | 契約を考える方 |
|---|---|---|---|
| Free | 0ドル | デスクトップアプリで制限付き | 個人で動きを確かめる方 |
| Go | 8ドル | デスクトップアプリで制限付き | 個人で利用量を検討する方 |
| Plus | 20ドル | デスクトップ・Web・モバイル | 個人でWorkを使う方 |
| Pro | 100・200・500ドルの各プラン | デスクトップ・Web・モバイル | 利用量が多い個人の方 |
| Business 標準 | 年払い20ドル相当/月払い25ドル | デスクトップ・Web・モバイル | 会社の基本の席 |
| Business プレミアム | 年払い100ドル相当/月払い125ドル | デスクトップ・Web・モバイル | WorkやCodexを多く使う方の席 |
| Enterprise/Edu | 個別の契約条件を確認 | Web・モバイルなど対象環境 | 組織の条件を確認したい方 |
※Free・Go・Plus・Proのドル表示はOpenAIの料金資料で2026年11月7日に確認しました。BusinessはOpenAIの法人向け料金ページのドル表示です。EnterpriseとEduの具体的な金額は確認資料にないため掲載していません。デスクトップ版の提供はプランとワークスペースの条件にも左右されます。
無料版とGoは会社のWeb運用を前提にしない
Freeは月額0ドル、Goは月額8ドルと表示されています。どちらもデスクトップアプリならWorkを制限付きで使えますが、Web版とモバイル版のWorkは対象外となります。制限の具体的な回数や、社内のどの端末でも使えるという保証は、確認した資料には書かれていません。無料版で一度動いたからといって、社員全員のWeb画面でも同じ作業が出来るとは限らないので、使う場所を先に確かめてください。
デスクトップアプリで少し触ってみる程度なら、FreeやGoの欄が参考になるでしょう。ただ、社内の資料作りを毎月続けるつもりで無料版を予算表に置くと、後からWebで使うためにプランを変えることになってしまいます。お試しの費用と、使い続ける費用は分けて考えたいところです。とくに共有の端末やモバイルで使う予定の部署は、画面でWorkを選べるかどうかを、入れる前に見ておきましょう。
PlusとProは月額を人数に掛けて初めて会社の出費になる
Plusは月額20ドルです。仮に10名がそれぞれ個人で契約すると、単純な月額の合計は200ドルとなり、1ドル150円で計算した場合は3万円になります。30名なら月600ドルで、同じ計算で9万円です。Proは月100ドル・200ドル・500ドルのプランが用意されていて、10名全員を月100ドルの段にするだけでも月1,000ドルかかってしまいます。どれも個人プランの単価を人数分掛けた計算で、会社向けにまとめて契約したときの金額ではありません。
Proはたくさん使う方が選ぶプランですが、単価だけで比べると社内の支出を読み違えてしまいます。たとえば1名だけを月200ドルのProにして、残りの9名を月20ドルのPlusにすると、合計は月380ドルになります。1ドル150円で計算した場合は5万7,000円です。10名全員がPlusなら月200ドルですから、差は月180ドル、同じ計算で2万7,000円となります。これは単価と人数を掛けただけの例で、会社での管理のしかたまで同じになるわけではありません。
Workで何をしたいかがまだ固まっていないうちに、全員をProにするのは少し早いでしょう。たくさん使う方を見分けるには、実際の利用状況や、上限に当たった回数を見るのが自然です。OpenAIは2026年10月29日に、Pro 100とPro 500のWorkとCodexの利用枠を2倍にしたと発表しています。ただ、各段のWorkの利用枠が具体的にいくつなのかは確認した資料に載っていないので、金額だけで何件こなせるかを決めつけないようにしましょう。
BusinessとEnterpriseは会社の契約条件から見る
OpenAIはBusinessとEnterpriseを企業向けのプランとしていて、企業向けは2名から使えると説明しています。Businessには標準とプレミアムの席があり、同じワークスペースの中で組み合わせることが出来ます。料金ページでは、従業員2〜200名のチーム向けとされています。社員数がこの範囲に入る会社は、まずBusinessの席代を会社単位で積み上げてみると、判断しやすくなるでしょう。
Enterpriseの具体的な月額は、今回確認した資料には載っていません。200名を超えたときの金額や、Businessとの差額も、資料からは読み取れないのが実情です。高度な管理や特別な契約条件が必要な会社は、ほしい権限や支払い方法をまとめて相談する形になります。見積もりのないままBusinessより高いと決めつけたり、反対に同じ金額で使えると思い込んだりしないように気をつけてください。
会社に必要なのがWorkを使う権利だけなら、無料から有料に上げるかどうか、という話になりがちです。実際には、社員の席を会社で管理すること、データの扱いをそろえること、請求を一つにまとめることも費用の判断に入ってきます。法人で比べるときは、1名分の最安値ではなく、対象者全員の席代と追加費用で見てください。部署ごとの利用者数を決めてから表を読むと、見積もりが実際の請求にぐっと近づきます。
Businessの標準シートとプレミアムシートはいくらか
ChatGPT Businessでは標準シートとプレミアムシートの二つから選ぶことができ、年払いか月払いかで単価が変わります。標準は年払いなら1席あたり月20ドル相当、月払いなら月25ドルです。プレミアムは年払いなら月100ドル相当、月払いなら月125ドルとなります。会社の席数と支払いの周期を決めてから計算してみましょう。
法人向けの料金ページには、標準シートが「¥3,050から」、プレミアムシートが「¥15,250から」という円の表示もあります。これは公式ページの表示をそのまま載せたものになります。この下の人数別の表は、その円表示を掛け算したものではなく、ドルの単価をもとに1ドル150円で計算しています。二つを混ぜてしまうと、円で表示された席代と計算した参考額が食い違うので、稟議書ではどちらの数字なのかを書き添えてください。
| 席 | 年払いの月額相当 | 年払いの1席年額 | 月払いの月額 | 月払いを12か月続けた額 |
|---|---|---|---|---|
| 標準 | 20ドル/約3,000円 | 240ドル/約3万6,000円 | 25ドル/約3,750円 | 300ドル/約4万5,000円 |
| プレミアム | 100ドル/約1万5,000円 | 1,200ドル/約18万円 | 125ドル/約1万8,750円 | 1,500ドル/約22万5,000円 |
| 標準から上げた差 | 80ドル/約1万2,000円 | 960ドル/約14万4,000円 | 100ドル/約1万5,000円 | 1,200ドル/約18万円 |
※表の円はすべて1ドル=150円で計算した場合の額で、税を加えていません。年払いの「月額相当」は、年間の席代を12で割って比べるための表示です。実際の請求時期や円での請求額を示すものではありません。
月払いと年払いの差を会社の年間費用で見る
標準シートの差は、1名あたり月5ドルです。10名なら月50ドル、12か月で600ドルの差となり、1ドル150円で計算した場合は年間9万円になります。50名なら月250ドル、年間3,000ドルで、同じ計算で45万円の開きです。毎月の単価の差は小さく見えても、人数と期間を掛けると、稟議にしっかり書くべき金額になってしまいます。
プレミアムシートでも、年払い相当の月100ドルと月払いの125ドルのあいだに、1名あたり月25ドルの差があります。3名に割り当てるなら月75ドル、12か月で900ドル、1ドル150円で計算した場合は年間13万5,000円です。10名をプレミアムにすると月250ドル、年間3,000ドル、同じ計算で45万円となります。何名分を長く使い続けそうか、プランを決める前に見通しを立てておきましょう。
月払いにすると席の費用を月ごとに追いやすくなりますが、年払いの月額相当とは単価が違ってきます。予算表では月20ドルで組んでおきながら実際には月払いを選ぶと、50名で月250ドルのずれが出てしまいます。年払いを選ぶなら、その年に必要な席をどう見積もるかが先になるでしょう。OpenAIのBusinessヘルプによると、社員に割り当てているかどうかにかかわらず、請求サイクルの始めにすべての標準・プレミアムシートが請求の対象になります。
プレミアムは5時間の上限がない上位の席
プレミアムは標準より利用枠が多く、5時間単位の利用上限がない席だとOpenAIは説明しています。料金も利用枠も標準の5倍とされますが、作業が5倍進むとは限りません。長い調べものや大きな成果物を作る方が、標準の上限に何度も当たるかどうかで選ぶ席になります。最初から全員を上位の席にするより、実際の作業量を見ながら割り当てを決めていきましょう。
チャットの即時モードについては、実質的に無制限で使えるというOpenAIの説明があります。ただし同じ公式の説明の中で、これはWorkやCodex、推論などが無制限になるという意味ではない、とはっきり書かれています。メールの短い下書きや普段の質問が中心の方まで、Workを長く使う前提のプレミアムにする必要はないでしょう。標準で足りる方と、上限で仕事が止まってしまう方を分けて考えたほうが、会社の支出にも合ってきます。
プレミアムを1名増やすごとに、標準だけの構成より、年払いなら月80ドル相当、年960ドルが上乗せされます。1ドル150円で計算した場合、1名あたり年14万4,000円です。月払いなら月100ドル、12か月で1,200ドル、同じ計算で年18万円の上乗せとなってしまいます。高い席を配るかどうかは、肩書や部署名で決めずに、上限に当たる回数や作る成果物の量を見て決めてみてください。
未割当の席も請求対象になる
Businessの席は、社員に渡していなければ料金がかからない、という仕組みにはなっていません。OpenAIのヘルプでは、各請求サイクルの始めに、メンバーに割り当てているかどうかにかかわらず全部の席が請求されると説明されています。たとえば30名の計画で標準シートを30席用意し、実際に割り当てたのが27名でも、席代は30席分で考えることになります。使っていない3席を月払いで持っていれば、月75ドル、1ドル150円で計算した場合は月1万1,250円がかかる計算です。
部署から届いた人数をそのまま買って、配る作業が遅れると、席代だけが先に出ていってしまいます。月末の棚卸しでは、契約している席数と割り当てた人数を別々に見ておきましょう。退職や異動で使わなくなった席があっても、席数を減らす手続きをしなければ、費用が自動で減るとは限りません。年払いを選ぶ場合は、社内の採用や異動の予定もあわせて見ておくと安心でしょう。
最初から全社の上限人数を一度に買う必要があるのかも、考えておきたいところです。仕事で使う部署が決まっているなら、その部署の予定をもとに必要な席を決めることが出来ます。一方で、管理者が配るまでの待ち時間が長いと、必要な方が個人契約に流れてしまうおそれもあります。買う数を絞ることと、仕事で必要な方にきちんと席を渡すことを、両方合わせて考えてみてください。
10・30・50・100・200名の会社の月額と年額
標準シートだけで使う場合、会社の席代は人数に比例して増えていきます。年払いの月額相当20ドルと月払いの25ドルをそれぞれ人数に掛け、年額はその12倍で計算しました。この下の表は、Workを使う全員に標準シートを配る場合の比較になります。対象が社員全員ではない会社は、実際に席を渡す人数に置き換えて読んでみてください。
| 席数 | 年払い・月額相当 | 年払い・年額 | 月払い・月額 | 月払いを12か月 |
|---|---|---|---|---|
| 10名 | 200ドル/約3万円 | 2,400ドル/約36万円 | 250ドル/約3万7,500円 | 3,000ドル/約45万円 |
| 30名 | 600ドル/約9万円 | 7,200ドル/約108万円 | 750ドル/約11万2,500円 | 9,000ドル/約135万円 |
| 50名 | 1,000ドル/約15万円 | 1万2,000ドル/約180万円 | 1,250ドル/約18万7,500円 | 1万5,000ドル/約225万円 |
| 100名 | 2,000ドル/約30万円 | 2万4,000ドル/約360万円 | 2,500ドル/約37万5,000円 | 3万ドル/約450万円 |
| 200名 | 4,000ドル/約60万円 | 4万8,000ドル/約720万円 | 5,000ドル/約75万円 | 6万ドル/約900万円 |
※OpenAIの2026年11月7日時点のドル表示をもとに、席数×単価×12か月で計算しました。円は1ドル=150円で計算した場合の参考額で、税・為替手数料・追加クレジットを含みません。「年払い・月額相当」は、比べるために年間の費用を12で割った値です。
10名では、1席の決め方が総額に響きやすい
10名を全員標準シートにすると、年払いでは月200ドル相当、年間2,400ドルになります。1ドル150円で計算した場合は月3万円相当、年36万円です。月払いなら月250ドルで、同じ計算では月3万7,500円、12か月で45万円となってしまいます。年間の差は600ドル、円にすると9万円です。初めて入れる会社は、この差と、席が増えたり減ったりする見込みを並べてみてください。
10名のうち実際にWorkを使うのが6名なら、10席を前提にした表をそのまま稟議に載せる必要はありません。標準6席なら年払いの月額相当は120ドル、1ドル150円で計算した場合は1万8,000円になります。企業向けは通常2名からと案内されているため6名なら条件の内側ですが、1名で始められるかは申込画面で確かめてください。まずは使う方の範囲を決めておきましょう。
部署ごとに1名ずつ配る案だと、席の数は少なく見えるかもしれません。けれど、資料作りを任されている方にだけ配るのか、短い質問に使う方まで含めるのかで、実際の人数は変わってきます。無料版で代わりにする案を出すなら、WebとモバイルではWorkを使えない点も説明しておく必要があるでしょう。金額を小さく見せようとして対象の仕事をあいまいにすると、入れた後に追加の席の申請が続いてしまいます。
30名では、年払いと月払いの差が部署予算に見える
30名全員を標準にするなら、年払いの月額相当は600ドル、年7,200ドルになります。1ドル150円で計算した場合は月9万円相当、年108万円です。月払いは月750ドル、12か月で9,000ドルとなり、同じ計算で月11万2,500円、年135万円かかります。差額は年1,800ドル、円にすると27万円となるので、部門の予算を作る方は、契約の周期を選ぶ材料にしてみてください。
30名という人数は、1つの部門だけで試す段階と、複数の部門に配る段階のちょうど間に入りやすい規模です。営業10名、管理10名、開発10名のように配る場合も、月額は部署ごとの単価ではなく、合計30席で考えることになります。後から一部の方にプレミアムを配るかもしれないなら、標準30席の予算とは別の枠に上位の席との差額を置いておくと、見通しが立てやすくなるでしょう。表の年108万円を、すべて込みの上限額とは考えないようにしてください。
月払いなら、毎月の請求額として750ドルを追いかけることが出来ます。年払いなら月600ドル相当という比べるための額が使えますが、実際にお金が出ていく時期とは同じではありません。管理会計で月ごとに振り分ける数字と、実際に請求される数字は分けておきましょう。経理の方が表を読むときは、「月額相当」という言葉を見落とさないようにしてみてください。
50名では、席の割当てと利用枠の違いが大きくなる
50名を標準シートでそろえると、年払いの席代は月1,000ドル相当、年間1万2,000ドルです。1ドル150円で計算した場合は月15万円相当、年間180万円になります。月払いなら月1,250ドル、12か月で1万5,000ドルとなり、同じ計算で月18万7,500円、年間225万円です。年間で45万円の差が出てしまいます。入れた後も50名が使い続けそうかどうか、契約の周期を選ぶ前に確かめてみてください。
50名のうち長い時間Workで作業するのが数名だけなら、全員の席をプレミアムに変える必要はありません。上位の席を3名にすると、年払いの月額相当は1,240ドルに上がります。内訳は次の節で詳しく並べていますので、ここでは結果だけを見ておきましょう。標準だけの年180万円と、3名を上位にした年223万2,000円を比べると、必要な利用枠のために年43万2,000円を足すかどうか、という判断になります。
管理の面では、配った席が本当に使われているかを見ておきたいところです。仮に5席が誰にも割り当てられていなければ、標準の月払いで月125ドル、1ドル150円で計算した場合は月1万8,750円が空いた席に出ていることになります。料金が自動で消えるわけではないので、人数を増やす前に今ある席の状態を見ておくとよいでしょう。退職や部署の異動の知らせが経理まで届く流れも、あわせて決めておいてください。
100名では、月の差額だけで稟議の論点になる
100名全員を標準にした場合、年払いの月額相当は2,000ドル、年間2万4,000ドルになります。1ドル150円で計算した場合は月30万円相当、年360万円です。月払いを続けると月2,500ドル、年間3万ドルとなり、同じ計算で月37万5,000円、年450万円かかってしまいます。年払いと月払いの差は月500ドル、年6,000ドルで、円にすると年間90万円にもなります。
この規模になると、1名分の単価を見ているだけでは、部署ごとの負担が見えてきません。実際に100名に配るなら、部門ごとの人数と席の種類を並べた台帳を作っておきましょう。たとえば月払いの標準で20名の部署なら月500ドル、80名の部署なら月2,000ドルで、合計2,500ドルになります。部署によって使う量に差があっても、席代は席数で割り振ることが出来ます。ただ、クレジット代の割り振り方は別に決めておく必要があるでしょう。
最初の利用者が100名でも、全員が同じ日に使い始めるとは限りません。OpenAIは割り当てていない席も請求の対象と案内しているので、配る時期と買う時期のずれがそのまま費用になってしまいます。社内への案内、対象者の確定、アカウントの割り当てを一つの計画にまとめておきましょう。使う方から声がかかってから席を足すやり方にする場合も、追加の申請先をはっきりさせておけば、混乱も起きにくいでしょう。
200名では、Businessの対象範囲と請求条件を確認する
200名を標準にする計算では、年払いの月額相当が4,000ドル、年4万8,000ドルになります。1ドル150円で計算した場合は月60万円相当、年720万円です。月払いは月5,000ドル、年6万ドルとなり、同じ計算で月75万円、年900万円かかります。年額の差は1万2,000ドル、円にすると180万円となるため、使う方の人数だけでなく、必要な権限や支払い方法も確かめておきましょう。
Businessの料金ページは、従業員2〜200人のチーム向けと表示しています。200名で使うときは、その範囲のちょうど上の端で考えることになるでしょう。もっとも、200名なら必ずEnterpriseに移る、という料金の条件は確認した資料にはありません。会社の管理の要件や請求の条件を整理したうえで、Businessの条件が合うかどうかを確かめていくのが順番です。人数だけを理由にEnterpriseの価格を推測して見積もるのは避けてください。
200名のうち10名にプレミアムを配ると、年払いの月額相当は4,800ドル、年5万7,600ドルになります。標準だけの年4万8,000ドルとの差は9,600ドルで、1ドル150円で計算した場合は年144万円の上乗せです。仕事の中心になる方に上位の席を配るかどうかは、部署からの申請額だけでなく、利用状況を見て決めてみてください。追加のクレジットの予算は、この席代とは別に取っておきましょう。
表の金額は席代だけになります。長いWorkの作業が増えて、含まれている利用枠だけでは足りなくなった場合は、クレジットを買うこともあるでしょう。とくに100名や200名の会社では、少しずつの追加を申請のたびに認めるのか、共有のプールにまとめて買っておくのかで、費用が大きく変わってきます。人数別の表を会社の総予算に使うなら、クレジットを買う条件も添えてください。予算の上限を決める方と実際に買う方を分けて、勝手に増えないしくみを考えてみましょう。
部署ごとに席を足す前に、会社で使うAIの契約全体を見渡してみてください。UPGEAR AI(アップギアAI)は、ChatGPT・Claude・Gemini・Perplexityを1つの契約で使える法人向けサービスです(人数無制限)。
プレミアムを一部の方に割り当てた費用
標準シートを基本にして、WorkやCodexを長く使う方だけをプレミアムにすると、上位の利用枠にかけるお金を絞ることが出来ます。計算は「標準の人数×標準の単価+プレミアムの人数×プレミアムの単価」になります。標準で全員分を出してから、上位に変える人数分の差額を足しても同じ金額です。見積もりの表は、両方のやり方で検算しておきましょう。
例として、50名の会社で47名を標準、3名をプレミアムにしてみます。年払いなら47名×20ドルと3名×100ドルで、月額相当は940ドル+300ドル=1,240ドルです。年額は1万4,880ドルとなり、1ドル150円で計算した場合は月18万6,000円相当、年223万2,000円になります。標準50名の年1万2,000ドルと比べると、差は年2,880ドル、同じ計算で43万2,000円の上乗せです。
月払いなら47名×25ドルと3名×125ドルで、月1,175ドル+375ドル=1,550ドルになります。12か月続けると1万8,600ドルで、1ドル150円で計算した場合は月23万2,500円、年279万円です。標準50名をすべて月払いにした年1万5,000ドルと比べると、追加は年3,600ドル、同じ計算で54万円となります。年払いにするか月払いにするかで、この組み合わせでも年間55万8,000円の差が出てしまいます。
| 50名の席の配り方 | 年払いの月額相当 | 年払いの年額 | 月払いの月額 | 月払いを12か月 |
|---|---|---|---|---|
| 全員標準 | 1,000ドル/約15万円 | 1万2,000ドル/約180万円 | 1,250ドル/約18万7,500円 | 1万5,000ドル/約225万円 |
| 標準47名+プレミアム3名 | 1,240ドル/約18万6,000円 | 1万4,880ドル/約223万2,000円 | 1,550ドル/約23万2,500円 | 1万8,600ドル/約279万円 |
| 全員プレミアム | 5,000ドル/約75万円 | 6万ドル/約900万円 | 6,250ドル/約93万7,500円 | 7万5,000ドル/約1,125万円 |
※OpenAIの席の単価に人数を掛けた計算例です。円は1ドル=150円で計算した場合の参考額で、税を含みません。追加クレジットを買う場合の支出も含んでいません。
全員をプレミアムにする前に差額を見る
50名全員をプレミアムにすると、年払いで月5,000ドル相当、年6万ドルになります。3名だけを上位にした年1万4,880ドルとの差は、年4万5,120ドルです。1ドル150円で計算した場合は月56万4,000円相当、年間676万8,000円もの開きとなってしまいます。月払いどうしで比べても、全員プレミアムの月6,250ドルと組み合わせの月1,550ドルでは月4,700ドルの差があり、同じ計算で月70万5,000円、年846万円になります。
席代も利用枠も標準の5倍とされますが、Workの作業時間や成果物が5倍になるとは限りません。長い作業をする方のために利用枠を買い足す、と考えたほうが自然でしょう。部署の管理職を一律で上位にするより、上限に当たった回数や、止まったときに困る仕事を本人に聞いてみてください。短いチャットが中心の方なら、標準のままで続けることが出来ます。
「上限に当たるかもしれないから」というだけで全員分を買うと、使わない枠の費用まで毎月たまっていってしまいます。反対に、上限に何度も当たる方を標準のままにしておくと、作業が途中で止まったり、クレジットを買う申請が増えたりするでしょう。月ごとの利用状況を見て席の種類を見直す担当者を決め、最初の割り当てをずっと固定だとは考えないでください。仕事の中身が変われば、必要な枠も変わってきます。
10・30・100・200名でも差額の式は同じ
10名のうち1名だけをプレミアムにすると、年払いは標準9名×20ドル+プレミアム1名×100ドルで、月280ドル相当、年3,360ドルになります。1ドル150円で計算した場合は月4万2,000円相当、年50万4,000円です。標準10名の年36万円と比べると、差は年14万4,000円となります。月払いなら月350ドル、12か月で4,200ドルで、同じ計算で月5万2,500円、年63万円です。
30名のうち2名をプレミアムにすると、年払いでは28名×20ドル+2名×100ドルで、月760ドル相当になります。年額は9,120ドル、1ドル150円で計算した場合は月11万4,000円相当、年136万8,000円です。標準30名の年108万円から、28万8,000円増える計算となります。月払いの場合は28名×25ドル+2名×125ドルで月950ドル、同じ計算で月14万2,500円です。入れる前に、その2名にどんな仕事で上位の枠が必要なのかを聞いておきましょう。
100名のうち5名をプレミアムにする年払いの例では、95名×20ドル+5名×100ドルで月2,400ドル相当です。年2万8,800ドル、1ドル150円で計算した場合は月36万円相当、年432万円になります。標準100名だけの年360万円より、72万円の上乗せとなってしまいます。月払いなら95名×25ドル+5名×125ドルで月3,000ドル、同じ計算で月45万円です。標準だけの月37万5,000円から、毎月7万5,000円増えることになります。
200名のうち10名をプレミアムにする年払いの例では、190名×20ドル+10名×100ドルで、月4,800ドル相当と計算出来ます。年5万7,600ドル、1ドル150円で計算した場合は月72万円相当、年864万円です。標準だけなら年720万円なので、上位の席をどうするかで年144万円も変わってきます。月払いなら190名×25ドル+10名×125ドルで月6,000ドル、同じ計算で月90万円となります。席の多い会社ほど、上位にする人数を1名単位で管理していきたいところです。
この計算は、プレミアムが標準より月80ドル相当(月払いなら月100ドル)高い、という単純な差から作ることが出来ます。年払いで5名を上位にすれば、5×80ドル×12か月=4,800ドルの追加です。月払いなら5×100ドル×12か月=6,000ドルになります。稟議の表に人数と単価の列を残しておけば、異動で1名増えたときにもすぐ計算し直せるでしょう。金額の行だけをコピーして使い回すのは避けてください。
席の上位化とクレジット購入を別々に判断する
上限に当たる社員が出たとき、プレミアムに変えるのとクレジットを買うのとでは、意味合いが違ってきます。プレミアムは、毎月の席代そのものが上がる形です。クレジットは追加で使うための共有のプールで、使い方や買う額によって支出が変わります。忙しい時期だけ足りないのか、毎月同じ方が上限に当たっているのかを記録してみてください。
たとえば決算の資料をまとめる月だけ使う量が増える方と、毎週いくつも大きな資料を作る方とでは、必要な枠の持ち方が違います。前者に1年通してプレミアムを配ると、使わない月にも年払い相当の上乗せが続いてしまいます。後者が毎回標準の上限を超えるなら、追加クレジットの申請を何度も繰り返すことになり、そちらが負担になるでしょう。料金だけで機械的に決めずに、利用状況と仕事の周期を見て決めましょう。
プレミアムには5時間単位の利用上限がないと案内されていますが、すべての機能を無制限に使えるという意味ではありません。利用量のルールや公正利用の条件は別にあります。上位の席を買えばクレジット代は絶対にかからない、と社内に伝えてしまうと誤解のもとになります。席の種類と追加の購入は、予算表の別々の行に置いておきましょう。
WorkとCodexの利用枠、12月からの変更
Workの利用枠はCodexと同じしくみで扱われ、仕事の中身によって減り方が変わってきます。OpenAIは5時間ごとのローカルメッセージの目安を出していますが、決まった作業回数ではないと説明しています。表の回数を毎日こなせる量として見積もるのではなく、実際の使用状況の画面を見ておきましょう。
公式の料金資料では、PlusとBusinessの標準シートに、5時間あたりのローカルメッセージの同じ目安が並んでいます。モデルによって幅があり、たとえばGPT-6 Lunaは350〜3,000、GPT-6.1 Solは15〜160という目安です。この差は、選ぶモデルや作業の中身によって枠の減り方が違うことを示す例になります。週の上限がかかる場合もあり、クラウドでの作業はローカルのメッセージより多く枠を使うことがあるそうです。
同じ「1回の依頼」でも、短い文面の書き換えと、たくさんの資料を読んで複数の成果物を作る仕事とでは、使う量がまるで違います。Workは後者のような長い作業を受け持つので、短いChatの利用実績をそのままWorkの処理件数に置き換えることは出来ません。予算の見積もりには、部署でよく使う仕事をいくつか選んで、実際の使用状況を見ながら記録していくのがおすすめです。
5時間枠に当たったとき、進行中の作業はどうなるか
OpenAIによると、作業中のターンで利用上限に達した場合でも、公正利用の制限の範囲で、そのターンは続けることが出来ます。ただし、次の依頼まで必ず続けられるという意味ではありません。Businessでは、プランに含まれる使用量を使い切るとユーザーにバナーが表示されます。ワークスペースの共有プールにクレジットがなければ、その機能は使えなくなってしまいます。月末の納期に向けて枠を残しておくだけでなく、普段の減り方も見ておいてください。
利用上限に当たったからといって、必ず追加の請求が来るわけではありません。クレジットの購入は任意で、買わなければ対象の機能はその時点で止まります。作業中のターンが続くことと、新しい作業を始められることは別の話になります。社員に案内するときは、上限が出たら自分で買うのではなく、担当者に相談する流れをはっきり伝えておきましょう。急がない仕事なら、リセットを待つという選び方も出来ます。
Proとプレミアムの増枠は10月29日の発表を確認する
OpenAIは2026年10月29日のリリースノートで、ProとBusinessプレミアムのWork・Codexの利用枠を増やしたと発表しました。Pro 100とPro 500は、それまでのWork・Codexの枠の2倍が含まれるようになったと説明しています。Pro 200については、9月29日のメールで案内していた枠の削減を取り消したとのことです。ただ、各プランでWorkの作業が具体的に何件できるのかまでは、この発表から計算することは出来ません。
9月ごろの比較表を社内で使い回している場合は、10月29日より前の情報が残っている可能性があります。かといって、枠が増えたからすぐに高い席を減らせるとも言い切れないでしょう。実際に上限に当たる回数が変わったかどうかを見てから判断したいところです。見積書の根拠に古い資料を貼る前に、確認日とプラン名を見直してみてください。同じProでも、月100ドルと月500ドルでは出ていくお金がまったく違ってきます。
12月からの共通化は告知として扱う
OpenAIは、12月からPlus・Pro・Businessの利用枠をChatGPTとCodexで共通にすると告知しています。Workのエージェント機能をChatGPTのメインの体験に統合するのに合わせた変更とのことです。告知に12月の具体的な日付はなく、この記事を確認した時点ではこれからの話になります。12月の予算を作る方は、変更日を自分で決めて入れたりせず、公式の表示をもう一度確かめてください。
OpenAIの説明では、ChatGPTとCodexの使用量はトークンで測られます。トークンとは、モデルが処理したり作り出したりする情報の単位のことです。高度なモデルや複雑な依頼ほど、ふつうは多くの枠を使うことになります。一方で、即時モードのチャットは利用枠を消費しないと案内されています。すべてのChatを同じ費用だと考えてしまうと、部署ごとの使用量が読めなくなってしまいます。
同社は、ほとんどの方が今よりリセットを待つ回数が増えることはないと見込んでいると述べています。これはあくまでOpenAIの見込みで、どの会社でも待ち時間が増えないという約束ではありません。共通の残量とリセット時刻は、「設定」の「使用状況」で確認できるようになると案内されています。12月以降は、Workだけの作業量ではなく、同じ方がCodexをどのくらい使っているかもあわせて見てみてください。
開発部門でCodexを長く使う方がWorkも使う場合、利用枠を別々のお財布だと考えると、見積もりがずれてしまいます。営業部門でWorkを使って資料を作る方と、開発部門でCodexが中心の方とでは、同じ標準シートでも枠の減り方は違ってくるでしょう。一人ひとりの使用状況を見て、上位の席を誰に配るかを決めていくことになります。部署名だけで席の種類を一律にせず、二つの使い道を合わせて確かめましょう。
上限に達した後のクレジットと支出管理
Businessでは、各席に含まれる高度な機能の利用枠を超えた後も、会社が買ったクレジットを共有プールから使うことが出来ます。購入は任意で、枠を超えた方が引き続き使えるようにしたいときに、ワークスペースのオーナーが買うしくみになっています。席代とクレジット代は別々の支出です。購入を認める前に、誰が承認して、どんな仕事に使うのかを決めておきましょう。
Businessのオーナーは「設定」の「請求」からクレジットを買うことができ、買った分はワークスペースのユーザー全員で共有されます。特定の1名だけに専用のお財布を渡す形ではありません。ある部署が長い調べものを続ければ共有の残高が減り、ほかの部署も同じ残高を使うことになります。部署ごとに予算を考える会社では、誰がどんな仕事で使ったのかを確かめる役割も必要になってくるでしょう。
クレジットの単価は、プランや契約によるとOpenAIは説明しています。今回確認した資料だけでは、1クレジットが何ドルなのかは分かりません。そのため、Workの1件を何円と言い切ったり、社員数に決まった額を掛けて追加費用を出したりする見積もりは作れないことになります。クレジット代は決まった席代に混ぜず、購入の承認額として別の枠で管理してください。社内の見積もりには、実際に買う画面や契約の条件で確かめた金額を使いましょう。
含まれる枠を使い切ったときの画面と判断
OpenAIのヘルプによると、Businessでは含まれる使用量を使い切るとバナーが表示されます。ワークスペースのクレジットプールに残高がなければ、対象の機能は使えません。社員はオーナーに追加をお願いすることが出来ます。このとき、全員の仕事が一斉に止まると思い込む必要はないでしょう。誰のどの高度な機能が上限に達したのかを、まず確かめてみてください。
OpenAIは、ChatGPTのコアモデルや検索、ファイルのアップロード、canvasなどにはクレジットが要らないと説明しています。対象の高度な機能が止まったからといって、会社のChatGPTがまるごと使えなくなるわけではありません。社員向けの案内に「上限になったらChatGPTが全部止まる」と書いてしまうと、要らない緊急購入につながってしまいます。画面に出た機能名と、代わりに出来る作業を確かめておきましょう。
上限に達した方のためにクレジットを買えないときは、利用枠のリセットを待つ方法もあります。急ぎの成果物があるなら購入を考え、翌日以降でも間に合う仕事なら待つ、という選び方が出来ます。部署から「足りない」と連絡が来たら、納期と必要な成果物、同じ上限が続いているかを聞いてみてください。慌てて自動リチャージをオンにする前に、追加が必要な理由をつかんでおいたほうが予算にも合うでしょう。
PlusとProのユーザーも、利用上限に達したときは追加のクレジットを買えると公式資料に書かれています。Business・Edu・Enterpriseの柔軟な料金設定でも、ワークスペースのクレジットを買って使い続けられるそうです。個人プランでの購入とBusinessの共有プールを同じ経理の手順で扱うと、誰が支払いを決めるのかがあいまいになってしまいます。会社で使うなら、まず契約の種類を確かめておきましょう。
12か月の有効期限と返金条件を見て購入する
Businessのクレジットは、買ってから12か月間有効と説明されています。今月はたくさん使いそうだからと大きく買っても、残りが使われないまま期限を迎えてしまうかもしれません。法令や契約で必要な場合や、認められた例外がある場合をのぞいて、返金はされない条件です。まとめ買いをすすめられたら、最近の使うペースとこの先の作業の予定を先に並べてみてください。
たとえば忙しい時期の部署だけが一時的に上限に当たっているなら、来月以降も同じ量を使うとは限りません。買ったクレジットは全員で共有するので、別の部署で使われることもあり得ます。使い残しと予定外の消費の両方を見ながら、買う額を決めていきましょう。ここで1クレジットの単価を決め打ちして年間の費用を作ってしまうと、実際の契約条件とずれてしまいます。
有効期限があるからといって、12か月分を一度に用意する必要はありません。まずは含まれる枠でどこまで使えるかを見て、足りないと分かったところで買う、という選び方も出来ます。一方で、毎月同じ方が枠を使い切っているなら、プレミアムシートとの差額も並べて考えたいところです。年払いのプレミアムへの上乗せは1名あたり年960ドルなので、単価が分かったクレジットの支出と比べることが出来ます。
使用量アラートと自動リチャージを混同しない
Businessのオーナーは、「ワークスペース設定」の「請求」にある「使用量アラート」から、クレジットの使用量のアラートを設定できます。アラートは、残高や使い方の変化に気づくための通知になります。通知を設定しただけで支出が止まる、とは案内されていません。予算の管理の手順には、通知を受けた後に誰が確かめて、誰が購入を承認するのかまで書いておいてください。
自動リチャージを使えば、ワークスペースのクレジットを自動で補充できます。上限に当たる方の作業を止めたくない会社には便利ですが、補充が起きたときに支出を確かめる手間は残ります。アラートを設定したから安心、自動で補充されるから申請は要らない、という扱いにしてしまうと、月末に思っていなかった購入が並ぶかもしれません。始める前に、経理の担当者とオーナーの役割を分けておきましょう。
たとえば、オーナーは購入と設定を受け持ち、部署の責任者は追加が必要な仕事を説明し、経理は請求額を予算と照らし合わせる、という分け方が考えられます。これはOpenAIの機能ではなく、会社の側で決める運用の一例になります。誰も使用状況を見ないまま自動補充だけをオンにすると、どの仕事のために払ったのかを説明しにくくなってしまいます。設定を変えたときは、社内の記録にも残しておいてください。
週ごとか隔週で使用状況を見直す
OpenAIは、使うペースと残りの量をつかむために、ダッシュボードを1〜2週ごとに見る方法をすすめています。会社でも、席数を月に一度見るだけでなく、利用枠の残りも同じように見ていきましょう。長いWorkの作業が増えている部署、Codexと一緒に使っている方、クレジットを使った方を分けて見ると、次に買うかどうかが決めやすくなります。
見る項目は、むずかしくしなくても大丈夫です。契約している席数、実際に割り当てた人数、上限に当たった方、クレジットの残高、追加で買った額を、同じ月の記録に並べておきます。席代は決まっていても、クレジットの購入額は月によって変わってきます。費用が増えた月は、人数が増えたのか、上位の席が増えたのか、購入が増えたのかを分けて見てみてください。
OpenAIの資料では、長い作業や、複数のツールやアプリを使う作業、失敗した後のやり直し、大きな成果物などで、使う量がぶれやすいと説明されています。依頼のたびにたくさんの参考資料を添えるより、必要な資料に絞ったほうが枠は長持ちしやすくなります。出力も、必要な成果物の形に合わせて指定してみましょう。枠の節約になるだけでなく、確かめる方の手間も減らすことが出来ます。
利用量の記録を見て、誰かの作業を責める必要はありません。大きな仕事を任されている方ほど、使う量が増えるのは自然なことです。まずは仕事に必要な利用なのか、やり直しが多いだけなのかを分けて考えましょう。必要な作業なら予算や席を見直し、同じ成果物を何度も作り直しているなら依頼のしかたを整えるほうが先になります。生成AIのコスト管理も参考にしてみてください。
Plusを個人契約して経費精算する場合の費用と管理
社員がPlusを個人で契約して、毎月の料金を会社に経費精算する案は、席代だけを見るとBusinessの標準の月払いより安く見えるかもしれません。ただ、OpenAIはPlusを個人向け、Businessを企業向けのプランと説明しています。会社のデータや支払いを個人のアカウントに分けることになるので、単価の差と管理の手間を一緒に見ていきましょう。まずは誰の名義で契約しているのかを一覧にしてみてください。
Plusは月20ドルになります。10名がそれぞれ契約すれば月200ドル、12か月で2,400ドルで、1ドル150円で計算した場合は月3万円、年間36万円です。Businessの標準を月払いにした10席は月250ドル、年間3,000ドルなので、席代だけならPlusのほうが月50ドル、年600ドル安くなります。同じ計算で月7,500円、年間9万円の差です。一方、Businessの標準を年払いで比べると月額相当20ドルなので、10席の年間の席代はPlus10名の単純な合計と同じ2,400ドルになります。
30名ならPlusの単純な合計は月600ドル、年間7,200ドルで、1ドル150円で計算した場合は月9万円、年108万円です。Business標準の月払い30席は月750ドル、年9,000ドルなので、年間1,800ドル、円にすると27万円の差が出てしまいます。標準の年払いなら年7,200ドルで、Plusの12か月分と席代が並びます。社内の比較表に「BusinessはPlusより必ず高い」と書く前に、年払いか月払いかをそろえておきましょう。
50名では、Plusの単純な合計が月1,000ドル、年間1万2,000ドルになります。Business標準の月払い50席は月1,250ドル、年間1万5,000ドルで、差は年3,000ドル、1ドル150円で計算した場合は45万円です。標準の年払い50席なら年1万2,000ドル相当で、単純な席代はPlusと同じ金額になります。この計算には、一人ひとりの経費精算の事務や、会社の管理設定をそろえる手間は入っていません。
100名ならPlusは月2,000ドル、年2万4,000ドル、200名なら月4,000ドル、年4万8,000ドルです。1ドル150円で計算した場合、100名が月30万円・年360万円、200名が月60万円・年720万円となります。Business標準の年払い相当も、席代だけなら同じ金額です。月払いと比べた差は、100名で年6,000ドル、200名で年1万2,000ドルになります。人数が増えるほど経費精算の件数も増えていくので、担当する方の時間も考えに入れてみてください。
個人向けの学習設定を社員任せにする問題
OpenAIの料金ページでは、Free・Go・Plus・Proの内容について、モデルの学習への利用を拒否できると案内されています。ただ、拒否できることと、全員が同じ設定で使っていることは別の話です。社員にPlusを個人で契約してもらうと、学習の設定を一人ひとりが確かめる形になりやすいでしょう。仕事の資料を入れる前に、誰が設定を確かめるのかを決めておいてください。
Businessの料金ページには、ビジネスデータをデフォルトでは学習に使わないとはっきり書かれています。Enterpriseも、公式の管理者向けFAQで同じ扱いです。この違いを、個人のアカウントは必ず学習に使われる、という意味に読み替えないように気をつけましょう。個人向けは拒否の設定ができて、企業向けは最初から使わない、という違いになります。会社としてそろった扱いが必要かどうかを考えてみてください。
経費精算を承認する方が、社員の個人の設定まで毎月確かめるのは難しいでしょう。設定画面の確認を社員にお願いしたとしても、異動や端末を替えるたびに同じ状態が続いているかをつかむしくみが要ります。会社のデータの扱い方は、費用の承認とは別に決めておく必要があります。入れてよい情報の範囲は、生成AIの社内ガイドラインを参考に整理してみてください。
退職・異動のときに会社の支払いを止められるか
社員が個人で契約したPlusは、会社のBusinessワークスペースの席とは管理する場所が違います。退職した方が自分の個人アカウントを使い続ける場合、会社は席の一覧から外すだけでは管理が出来ません。少なくとも、経費精算を止める手続きと、仕事の情報をどう扱っていたかの確認は必要になります。退職時のチェック項目に、個人向けAIの契約があるかどうかを入れておきましょう。
異動のときにも同じことが起きます。部署Aで必要だったPlusの費用を、部署Bに移った後も部署Aが精算し続けていると、実際に使っている部署の費用が見えなくなってしまいます。個人の申請をいつ止めるか、次の部署が引き継ぐかどうかを経理だけで決めるのは難しいでしょう。申請のときに所属部署と使う目的を記録しておけば、見直しの話し合いもスムーズに進められます。
Businessの席でも退職者の棚卸しは必要ですが、ワークスペースの中で席と請求を一緒に確かめることが出来ます。個人契約を社員ごとに精算する形だと、一人ひとりの申請と契約の状況を突き合わせる仕事が増えてしまいます。たとえば50名分の精算なら、毎月50件の申請を扱うことになります。精算にかかる時間の単価は今回の資料からは計算出来ないので、金額には足さず、社内の手間として見積もってください。
請求書の取りまとめと費用の見え方
個人契約の立て替えでは、社員ごとに支払いと経費精算のタイミングがばらばらになります。同じ月の利用でも、申請が翌月にずれれば、部門の支出として見る時期もずれてしまうでしょう。これは会社側の経理の手順の話で、OpenAIの料金に含まれる機能とは別のことです。利用者の一覧、精算の対象月、申請の承認者をそろえておきましょう。
OpenAIのヘルプによると、セルフサービスのBusinessでは、請求書払い、銀行振込、発注書、後払いの条件などは使えません。セルフサービスで申し込むなら、どの支払い方法が使えるのかを先に確かめておく必要があります。個人のPlusを立て替えてもらえば会社の契約での支払いは要りませんが、その代わりに一人ひとりの支払いを経費精算に載せることになります。請求書払いが必要な会社は、単純な席代の比較だけで結論を出さないようにしてください。
200名が自分でPlusを払って毎月申請するなら、月4,000ドルという単純な合計の裏に、200件の支払いと精算が並ぶことになります。Business標準の年払いも同じ月4,000ドル相当ですが、管理する契約の形はまるで違います。どちらも、Workを追加で使う費用は含んでいない数字です。月額が同じなら管理の手間も同じ、と考えてしまうと、総務や経理の作業が見えなくなってしまいます。
会社が管理していない個人のアカウントでの利用が広がると、どう使われているのかもつかみにくくなるでしょう。社員が善意で仕事を進めていても、部署の責任者がどのサービスに仕事の情報を入れているのか知らない状態は残ってしまいます。野良AIの整理や生成AIのセキュリティ確認項目を使って、費用とデータの通り道を一緒に確かめてみてください。
Plusのほうが月払いのBusiness標準より安い、という計算はそのとおりです。ただ、年払いのBusiness標準と比べれば、席代は同じになります。経費精算の形にすると、会社側の管理や請求の仕事が増えることもあるでしょう。社員の立て替え案は、月額の差だけでなく、設定・退職時の扱い・精算の件数まで見て決めてください。小さく試した後に全社へ広げるときほど、個人契約のまま人数を増やす前に一度立ち止まってみましょう。
会社でのプラン選びと予算の決め方
会社でChatGPT Workを使うなら、社員の人数だけでなく、契約の名義、必要な利用枠、支払い方法を順番に決めていくと、費用の見通しが立ちます。OpenAIが企業向けとしているBusinessは原則2名からのプランで、標準とプレミアムを混ぜて使うことが出来ます。もっと大きな管理の要件がある会社は、Enterpriseの契約条件を確かめる形になるでしょう。まずは実際にWorkを使う方を、部署ごとに数えてみてください。
最初の表は「標準シート全員」で作る
社内の試算では、対象者全員を標準シートにした金額を基準にすると分かりやすくなります。年払いなら人数×20ドル×12か月、月払いなら人数×25ドル×12か月です。10名なら年2,400ドルまたは3,000ドル、30名なら年7,200ドルまたは9,000ドルとなります。1ドル150円の換算は、最後に一度だけ掛けるようにしましょう。途中で公式の「¥3,050から」の表示を混ぜてしまうと、同じ前提の表ではなくなってしまいます。
50名なら年払いの標準だけで年1万2,000ドル、100名なら年2万4,000ドル、200名なら年4万8,000ドルになります。金額が大きくなっても、計算の式は変わりません。ただ、使う方が全社員とは限らないという点には気をつけたいところです。200名の会社でWorkを使う方が50名なら、席代は50席で試算することになります。社員数と買う席数は、別の列にしておきましょう。
予算を小さく見せようとして席数を実際より少なく置くと、入れた後に追加の購入が続いてしまいます。反対に、いつ使うか決まっていない方の分まで先に買うと、割り当てていない席にも料金がかかってきます。対象の仕事、使い始める時期、配る担当者を一緒に決めてから、席数を確定させてみてください。席を渡す予定の方が分かっていれば、予算と請求の差も説明しやすくなるでしょう。
上位席は業務量を根拠に加える
標準の合計が出たら、プレミアムにする人数分だけ差額を足していきます。年払いなら1名あたり年960ドル、月払いを12か月続けるなら年1,200ドルの上乗せです。10名のうち1名を上げる年払いなら、標準の年2,400ドル+960ドル=3,360ドルになります。100名で5名なら、標準の年2万4,000ドル+4,800ドル=2万8,800ドルです。お手元の表でも、同じ式で計算してみてください。
プレミアムを選ぶ基準を役職だけにしてしまうと、理由の説明が難しくなります。社内でよく上限に当たる方、大きな資料を続けて作る方、WorkとCodexを両方使う方を候補にしたほうが、お金をかける理由が見えやすくなるでしょう。最初から上位にする場合も、どんな作業で標準では足りなさそうなのかを書き残しておきましょう。後から使用状況を見て、その判断が合っていたかを確かめることが出来ます。
上位の席を買わずに、上限のたびにクレジットを足していくやり方も選べます。ただしクレジットの購入価格はプランや契約によるため、前もってプレミアムと円単位で損得を決めることは出来ません。まずは含まれる枠で使ってみて、何度も超える方について、その時点の購入額と席の差額を比べてみてください。判断に使える実績がないうちは、無理にどちらが得かを決めなくても大丈夫です。
席代の予算と、クレジットの承認枠を分ける
稟議書には、席代の年額、円での参考額、追加クレジットの承認のしかたを別々に書くと、決裁する方が確かめやすくなります。年払い相当の月額だけを大きく載せると、1年間の負担や請求の周期が伝わりにくくなってしまいます。月払いを選ぶなら、月額と12か月分を並べておきましょう。税の扱いは今回確認した公式の資料にないため、勝手に税込の額を足さずに、表示の前提を書き添えてください。
たとえば50名で標準47名、プレミアム3名の年払いなら、席代の年額は1万4,880ドルです。1ドル150円で計算した場合は223万2,000円になります。ここにクレジットの仮の単価を掛けて、すべて込みの金額に見せるのはやめておきましょう。実際に買う価格が分かってから、別の支出として承認を受ける形にすることが出来ます。毎月の見直しでは、購入額の合計を席代と分けて報告してください。
クレジットを買わない、という方針も立派な予算の決め方になります。含まれる枠を使い切った方はリセットを待つことになるので、急ぎの仕事に影響が出る場合もあるでしょう。自動リチャージを使うなら、購入の履歴を見て予算との差を説明する担当者も決めておきましょう。アラートだけを設定して承認の手順を作らない形は、避けたいところです。納期を抱える方と経理の担当者のあいだで、上限に当たったときの連絡先を共有しておいてください。
支払い方法もプラン選びの条件になる
OpenAIのヘルプでは、セルフサービスのBusinessは請求書払い、銀行振込、発注書、後払いなどに対応していないとされています。会社として、セルフサービスで使える支払い方法に合わせられるかどうかも確かめておく必要があるでしょう。社内で支払いに承認が要るなら、席代の試算が終わってから支払い方法で止まってしまわないように、早めに経理へ相談してみてください。支払い方法の条件は、Workの機能や利用枠とは別の話になります。
月払いを選ぶ場合、毎月の席代は人数と席の種類で計算できます。年払いを選ぶ場合は、月額相当だけを予算表に載せずに、1年間の支出と請求の時期も確かめておきましょう。OpenAIのヘルプでは、割り当てていない席も含めて、すべての席が各請求サイクルの始めに請求されると案内されています。最初に用意する席と、実際に使い始める方の予定が離れていれば、そのあいだの席代も費用になってしまいます。
支払い方法が合わないと分かった場合でも、全員を社員の個人のPlusに切り替えて立て替えてもらう前に、会社としての契約条件を確かめたいところです。個人プランの立て替えでは、学習の設定も契約の管理も社員ごとになります。Enterpriseの支払い条件と具体的な料金は今回の資料だけでは分からないので、必要な条件をまとめて見積もりを相談する形になるでしょう。確かめていない価格を置いて、比較表の空欄を埋めないようにしてください。
Enterpriseへ進む理由を、人数だけで決めない
Businessの料金ページは、従業員2〜200名向けと案内しています。200名に近い会社でも、それだけでEnterpriseの価格や、契約を切り替える条件が決まるわけではありません。必要な管理の範囲や支払い方法、今の組織での運用を整理して相談することになります。人数は相談のきっかけにはなりますが、どの席を何名に配るかというBusinessでの試算もあわせて並べておきましょう。
Enterpriseでは、対象のワークスペースで管理者がWorkの利用権限をロールごとに扱えると公式ヘルプにあります。Businessにもワークスペース単位の管理はありますが、組織の中で細かく権限を分けたいなら、契約条件を確かめる必要があるでしょう。すべての社員に同じWorkの権限を渡すのか、部署や役割で変えたいのかを先に決めておいてください。管理の要件がはっきりすれば、見積もりで何を比べればよいかも見えてきます。
BusinessとEnterpriseには、ビジネスデータを最初から学習に使わないという公式の説明があります。とはいえ、会社の入力ルールや成果物のチェックまで自動でそろうわけではありません。Workが作った資料を誰が確かめるのか、社外に出す前にどんな承認が要るのかは、会社の側で決めることになります。料金の稟議とは別に、社内ガイドラインへ運用のルールを書き込んでおきましょう。
Enterpriseの見積もりを取るときは、何名がWorkを使い、そのうち何名が長い作業をするのかを伝えられると話が早く進みます。Businessの標準とプレミアムで計算した表も、比べるときの基準として役に立つでしょう。ただ、EnterpriseとBusinessの課金のしかたが同じだと決めつけず、出てきた条件に沿って見てください。金額が出ていない段階で「大企業向けだから高い」などと稟議に書いても、判断の材料にはなりません。
利用開始後の月次確認まで決めておく
契約した後は、席を配った人数と契約した席数、プレミアムの人数、追加クレジットの購入額を定期的に見比べていきます。OpenAIは、使用状況のダッシュボードを1〜2週ごとに見る方法をすすめています。月末には経理の請求の確認もあるでしょう。使用状況を見る方と請求を見る方が別の場合は、同じ月の情報を共有する場を決めておいてください。
最初の月は、社員が使い方を試すので、長い依頼ややり直しが増えるかもしれません。反対に、席を配っただけでほとんど使われない部署も出てくるでしょう。どちらも、最初の席代を見ているだけでは分かりません。使っている方には作業の中身を聞き、使っていない方には必要な仕事があるかを聞いてみてください。割り当てていない席をそのままにしないためにも、契約した席と利用者の差を見ておきましょう。
12月からのChatGPTとCodexの共通の枠が始まった後は、部署ごとの見方も変わってくるかもしれません。OpenAIはリセットを待つ回数が増えないと見込んでいますが、会社ごとに使い方は違います。共通の残量とリセット時刻が見えるようになったら、上限に当たりやすい方の実績を確かめてみてください。プレミアムを足すのか、クレジットを買うのか、待てる仕事を分けるのかを、具体的に決めることが出来ます。
1年間の予算の振り返りでは、年払いと月払いの単価の差だけでなく、使わなかった席や買ったクレジットも見ていきます。たとえば50名全員を標準の年払いにしたときの180万円という参考額は、追加の費用を含まない基準になります。上位の席を3名にした年223万2,000円との差は43万2,000円ですが、その判断で作業の中断が減ったかどうかもあわせて見てください。金額の差と仕事の実態を一緒に残しておけば、次の年の席数を決めやすくなるでしょう。
複数の生成AIを会社で使っている方は、ChatGPT以外の契約も足し合わせる必要があります。サービスごとに人数分の課金が重なっていると、ChatGPT Workの席代だけでは全体の支出が見えてきません。法人向け生成AIの料金比較や主要AIの使い分けを見ながら、会社がどの仕事にどのAIを使うのかを決めてみてください。ここでの表は、ChatGPT Businessの席代だけを示したものになります。
最後に、見積もりの前提を社内向けの1枚にまとめておきましょう。対象者の数、標準とプレミアムの内訳、年払いか月払いか、円に直したときの為替、クレジット購入の承認者を書いておきます。担当者が替わっても、計算を追いかけられる形になります。1名あたりの月額だけを抜き出して回覧するより、会社として毎月、毎年いくら必要になるのかを共有してください。
ChatGPT Workの料金に関するよくある質問
ChatGPT Workの費用は、契約しているプランの席代と、利用枠を超えた後にどうするかで決まります。社内でよく聞かれそうな点を、会社の支払いに沿ってまとめました。説明するときは、金額の確認日と円に直したときの前提も添えておいてください。
ChatGPT Workだけの月額料金はありますか?
無料版やGoでもChatGPT Workを使えますか?
Businessの標準シートは10名なら月にいくらですか?
標準シートとプレミアムシートは何が違いますか?
標準とプレミアムを同じ会社で混ぜられますか?
Workの利用枠はCodexと別々ですか?
5時間の上限に達したら追加料金が自動でかかりますか?
Businessのクレジットは社員ごとに購入しますか?
社員にPlusを個人契約させたほうが安くなりますか?
Businessでは入力した仕事の情報が学習に使われますか?
ChatGPT WorkとChatworkやClaude Coworkは同じ料金ですか?
Enterpriseの月額はいくらですか?
ChatGPT Workの席代は、Business標準だけなら10名で年払い相当の月200ドル、200名では月4,000ドルになります。1ドル150円で計算した場合は、それぞれ月3万円相当と月60万円相当です。プレミアムを一部の方に配れば、その人数分だけ上位の席との差額が加わってきます。追加のクレジットは、買うかどうかや契約の条件で変わるため、席代とは別に管理してください。
社内で選ぶときは、使う方の人数と仕事の量、月払いか年払いか、上限に当たった後の対応を決めておきましょう。Workそのものの使い方はChatGPT Workの概要、ほかの法人プランとの関係はChatGPT法人料金の解説で確かめることが出来ます。AI活用のほかの記事はコラム一覧にもまとまっています。
複数のAIを会社の契約で使うなら
UPGEAR AIは、ChatGPT・Claude・Gemini・Perplexityを1つの契約で使い分けられる法人向けサービスです。月額30,000円(税抜)から。どのプランも利用人数は無制限で、料金は利用量に応じたプラン設計です(人数の目安はライト1〜5名、スタンダード6〜20名、プレミアム21〜50名)。
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