Gemini Omniとは。使える場所と料金、会社で使う前に決めること

Gemini Omniとは、Googleが2026年5月20日に発表した、テキスト・画像・動画などを組み合わせて動画を作り、そのまま会話で編集できるモデルファミリーです。会社で使うなら、Geminiアプリ・Google Vids・APIなどどの入口から使うかによって対象プランもアップロードした素材の扱いも変わるため、社員が個人アカウントで試し始める前に、入口と社内ルールを決めておくのが安全です。この記事では、できること、入口ごとの対象プランと料金、透かしSynthIDの確かめ方を公式情報で整理し、人物が写る素材の扱いと社外に出す前の確認フローまで解説します。

※この記事の内容は、2026年9月17日時点でGoogleの公式ページ(ブログ・ヘルプ・開発者ドキュメント・料金ページ)とAdobeの製品ページに掲載されている情報をもとにしています。性能や品質に関する記述は同社発表で、第三者による検証結果ではありません。

Gemini Omniとは|入力を組み合わせて動画を作り、会話で編集するモデル

Gemini Omniは、画像・音声・動画・テキストを組み合わせた入力から動画を生成し、できた動画を会話の続きで手直しできるGoogleのモデルファミリーで、2026年9月17日時点で出力できるのは動画です。

Googleの日本語版公式ブログ(2026年5月20日)では、Geminiが持つ現実世界の知識に基づいて動画を生成し、会話をするように編集できるモデルとして紹介されています。画像や音声の出力には今後対応する予定とされています。

GoogleのGeminiアプリの紹介ページと、Google Vidsの紹介記事では、Gemini Omniを動画版のNano Bananaにたとえています。Nano BananaはGeminiの画像生成・編集モデルで、言葉で指示して画像を作り、そのまま直していけるモデルです。Gemini Omniはその使い方を動画に広げたものと捉えると分かりやすくなります。

名前が複数ある理由|Omni・Omni Flash・Omni 1.1 Flash

公式ページの中でも、Gemini Omni、Gemini Omni Flash、Gemini Omni 1.1 Flashという表記が混在しています。Gemini Omniはモデルファミリーの名前で、Gemini Omni Flashはその第一弾のモデル、Gemini Omni 1.1 Flashは2026年8月27日に発表された更新版です。時系列で並べると次のとおりです。

日付出来事表記・モデルID
2026年5月20日モデルファミリーを発表。第一弾をGeminiアプリ、Google Flow、YouTube Shortsで順次提供開始Gemini Omni Flash
2026年6月30日Gemini APIで公開プレビュー。英語版リリースノートでは720pで3〜10秒の動画を生成できると案内gemini-omni-flash-preview
2026年7月16日Google Vidsで順次提供開始Gemini Omni
2026年8月27日Gemini APIで一般提供を開始。シーン延長や4Kへのアップスケールなどを追加gemini-omni-1.1-flash
2026年8月27日Gemini Enterprise Agent Platform(旧Vertex AI)でプレビュー提供gemini-omni-1.1-flash-preview
2026年9月30日プレビュー版のエンドポイントの廃止予定日(英語版リリースノート)gemini-omni-flash-preview

※一般提供の開始と旧エンドポイントの廃止予定は、Gemini APIの英語版リリースノート(2026年9月15日更新)の記載です。

Veoとの関係|GeminiアプリではVeoに代わって導入された後継モデル

Geminiアプリでは、Gemini OmniがVeoに代わる動画生成モデルとして導入されています。Geminiアプリの紹介ページは、Gemini Omni 1.1 Flashを「以前の Google Gemini Veo 3.1 モデルに代わる」動画生成・編集モデルと説明し、よくある質問でもVeoの後継モデルと位置づけています。

ただし、Veoそのものの提供が終わったわけではありません。2026年9月17日時点で、Gemini APIの料金ページにはVeo 3.1の料金も引き続き掲載されています。

Gemini Omniでできること

Gemini Omniでできることは、複数の素材を組み合わせた動画の生成、会話を重ねた編集、撮影済み動画の編集、自分の顔と声を使ったアバター動画の4つに大きく分けられます。ただし、どの素材をいくつ入れられるかは入口ごとに違います。

テキスト・画像・動画・音声を組み合わせた参照入力

Googleの発表では、キャラクターの画像、背景のシーン、手書きのスケッチなどを参照として渡し、それらを1本の動画にまとめられると説明されています。ただし、実際にアップロードできる素材は入口によって異なります。

入口公式に記載されている入力素材の条件
Geminiアプリ1本の動画と最大5枚の画像をアップロードできる
Gemini API動画リファレンスは最大3クリップ(各最大3秒)で、含まれる音声は無視される。音声リファレンスのアップロードは非対応。編集・延長に使う動画はアップロード時に10秒以下
Gemini Enterprise Agent Platform画像は1プロンプトあたり最大10枚、動画は最大10秒で1プロンプトあたり最大3本、音声入力は非対応(プレビュー版の仕様表)
Adobe Fireflyテキスト、参照画像、動画を入力でき、JPEG・PNG・MP4をアップロード可能。音声リファレンスも含められると記載

会話で重ねて直すマルチターン編集と、撮影済み動画の編集

Gemini Omniの特徴として同社が強調しているのが、会話を重ねて動画を直していく編集です。Googleの発表では、すべてのプロンプトが前の文脈を引き継ぐため、登場キャラクターの見た目やシーンの流れが保たれると説明されています。

生成した動画だけでなく、スマートフォンやカメラで撮影した動画も編集の対象です。Google Vidsの紹介記事では、業務での使い道として次のような例を挙げています。

  • 暗い照明や散らかった背景を修正する
  • 背景や商品の色を変えて広告の素材を作り直す
  • 古いビジュアルを更新し、解説動画やデモ動画を最新の状態に保つ

物理法則と世界知識を踏まえた生成(同社発表)

Googleは、Gemini Omniについて、重力や運動エネルギー、流体力学といった物理への理解が向上し、水や物の動きがより自然になったと発表しています。また、Geminiが持つ歴史・科学・文化の知識を組み合わせ、短いプロンプトから解説動画を作れるとも説明しています。

これらはいずれも同社発表で、第三者が同じ条件で検証した結果ではありません。社内の説明動画や研修用の動画に使う場合は、映像がもっともらしく見えても、内容が正しいかを人が確認する工程が欠かせません。Geminiアプリのヘルプにも、公開や使用の前に自分で検証して判断するよう書かれています。

自分の顔と声を使うアバター機能と利用条件

アバター機能は、自撮り動画と音声録音から自分に似た見た目と声のアバターを作り、動画に登場させる機能です。条件は入口ごとに違い、Geminiアプリは英語のみ、Google Vidsも提供開始時点で英語のみと案内されています。

項目GeminiアプリGoogle Vids
使えるアカウント個人のGoogleアカウント対象エディションのWorkspaceアカウント
年齢18歳以上18歳以上
言語英語のみ提供開始時点で英語のみ。メインの言語設定が英語のユーザーが対象
地域EEA(欧州経済領域)、スイス、英国では利用不可EEA、スイス、英国では利用不可
動画に使う条件Google AIプランが必要Vidsの対象エディション
管理者の設定なし(個人アカウントの機能)既定でオン。管理コンソールでドメイン単位に無効・有効を切り替え可能

Geminiアプリのよくある質問では、アバターを動画作成に使えるのはアバターを作成した本人だけと説明されています。アバターを削除すると、作成に使った自撮り動画と音声データはGoogleのシステムから削除されますが、そのアバターで作ってすでに公開した動画は削除されません。社員のアバターで会社の動画を作る場合は、退職後に公開済みの動画をどう扱うかまで、事前に本人と取り決めておく必要があります。

作れる長さ・解像度・アスペクト比

Gemini Omniで1回に作れる動画は10秒が目安です。Gemini APIの場合は、シーン延長で10秒ずつ継ぎ足して合計40秒まで伸ばせ、解像度は720pが標準、1080pと4Kはアップスケールで出力します。

作れる長さ(1回10秒)とシーン延長

Geminiアプリの紹介ページには「10 秒間の動画を作成」と書かれ、Adobe Fireflyの製品ページも1回の生成につき最長10秒としています。Gemini Enterprise Agent Platformの仕様表でも、動画の最大の長さは10秒です。

シーン延長は、2026年8月27日のGemini Omni 1.1 Flashで加わった機能です。Gemini APIのガイドでは、動画は10秒ずつ延長でき、合計40秒まで延長できると説明されています。延長のたびに3〜10秒の続きが作られ、元の動画の最後の10秒を文脈として使います。

  • 延長できるのは動画の末尾だけで、先頭や途中には足せない
  • アップロードした動画を延長する場合、その動画は10秒以下である必要がある
  • GeminiアプリでもPlus・Pro・Ultraの加入者にシーン延長が提供されている

解像度とアスペクト比(16:9・9:16、1080p/4Kへのアップスケール)

次の表はGemini APIの場合です。Adobe Fireflyは最大720pで、Geminiアプリの紹介ページやヘルプには解像度の記載がありません。

設定選べる値補足
解像度360p下書き向け。同社は720pと比べて最大60%速く、コストは3分の1と発表(速度はシステムのスループットに基づく同社の値)
解像度720p標準(デフォルト)
解像度1080p・4Kアップスケールで出力
アスペクト比16:9・9:1616:9がデフォルト。縦型の動画は9:16を指定

Geminiアプリでは、動画を作る前にアスペクト比を選べます。テキストだけで作る場合は横向きがデフォルトで、参照画像や参照動画をアップロードした場合はその素材と同じ比率になります。

どこで使えるか|入口ごとに対象プランと条件が違う

Gemini Omniを使える主な入口は、Geminiアプリ、Google Flow、YouTube Shorts/YouTube Create、Google Vids、Gemini API(Google AI Studio)、Gemini Enterprise Agent Platform、Adobe Fireflyの7つで、対象プランは入口ごとに違います。とくに、個人向けのGoogle AI Plusは、GeminiアプリとFlowでは対象でも、Google Vidsの対象には含まれていません。

入口必要な契約・対象表記・提供段階会社で使うときの注意
Geminiアプリ(gemini.google.com)個人アカウントはGoogle AI Plus・Pro・Ultra。仕事用アカウントは要件を満たすWorkspaceライセンス。18歳以上Gemini Omni 1.1 Flash個人アカウントでは、アクティビティの保存の設定によって人間のレビューや改良に使われることがある
Google FlowGoogle AI Plus・Pro・Ultra2026年8月27日からOmni 1.1を提供(同社ブログ)個人向けプランの特典として使う形
YouTube Shorts・YouTube Create無料で順次提供(2026年5月20日の同社ブログ)Gemini Omni Flash投稿機能の中で使う形で、会社のWorkspaceの管理とは別の入口
Google Vids(vids.new)Business Starter・Standard・Plus、Enterprise Starter・Standard・Plus、Education Plus、Enterprise Essentials・Essentials Plus、Nonprofitsなど。個人向けはGoogle AI Pro・Ultra(Plusは対象外)Gemini OmniOmniの利用自体には管理者の設定項目がない。アバターは管理コンソールで無効化できる
Gemini API(Google AI Studio)有料枠のみ(無料枠は利用不可)。18歳以上gemini-omni-1.1-flash(一般提供)有料枠では、プロンプトと回答をプロダクトの改善に使わないと規約に記載
Gemini Enterprise Agent Platform(旧Vertex AI)Google Cloudの契約gemini-omni-1.1-flash-preview(プレビュー)一般提供前のサービスの規約が適用される
Adobe FireflyFireflyのウェブサイト、Fireflyボード、Firefly iOSアプリで利用可能Gemini Omni Flash(バージョンの記載なし)必要なプランや消費クレジット数は製品ページに記載なし

※2026年9月17日時点の各公式ページの記載です。Vidsの対象はGoogle Workspaceの更新情報(英語、2026年7月16日)から主なものを抜粋しています。

Google Workspace(Google Vids)での提供

会社のGoogle Workspaceを使っている場合、業務で使う入口の中心はGoogle Vidsです。Workspace公式ブログ日本語版(2026年7月23日)では、プロンプトで既存のクリップを編集できることとパーソナルアバターが紹介され、有料のWorkspaceアカウントならvids.newから使い始められると案内されています。

管理の面では、2つの設定を分けて理解しておく必要があります。英語版のWorkspaceの更新情報によると、Vidsの中でOmniを使う機能そのものには管理者用の設定がありません。一方、パーソナルアバターは既定でオンになっており、管理者がドメイン単位で無効化・有効化できます。社員の顔と声を使わせたくない会社は、管理コンソールの設定を確認してください。

利用回数は、VidsのヘルプにAI動画クリップの上限が掲載されていますが、Omniの回数としての記載ではありません。Workspaceで使えるGeminiの料金体系はGemini Enterpriseの料金の解説でも整理しています。

開発者向けAPI(Gemini API・AI Studio)での提供と制限事項

自社のアプリやサービスに動画生成を組み込む場合は、Gemini APIを使います。モデルIDはgemini-omni-1.1-flashで、Interactions APIから呼び出します。ガイドに記載されている主な制限事項は次のとおりです。

  • 特定の人物が写っている画像をアップロードしたり編集したりすることは対象外
  • EEA、スイス、英国では、未成年者が写っている画像のアップロードと編集は対象外
  • 音声編集と、音声リファレンスのアップロードには非対応
  • YouTube動画はメディアソースとして使えない

企業向けには、Gemini Enterprise Agent Platform(旧Vertex AI)でもgemini-omni-1.1-flash-previewとして提供されています。仕様表ではプレビューの扱いです。Gemini APIの料金の仕組み全体はGemini APIの料金の解説で説明しています。

Adobe Fireflyで使う場合

Adobeの製品ページでは、Gemini Omni FlashをFireflyのパートナーモデルとして選べると紹介されています。ただし、このページにはバージョン番号、必要なプラン、消費するクレジット、Omniで作った動画の商用利用の可否は書かれていません。

料金と必要なプラン

Geminiアプリで使うにはGoogle AIの有料プランが必要で、無料で使える公式の入口はYouTube Shorts/YouTube Createです。APIは無料枠がなく、出力した動画の秒数に応じて料金がかかります。

料金と必要なプラン(Google AI Plus・Pro・Ultra)

日本の料金ページの月額と、Gemini Omniを使える入口の対応は次のとおりです。

プラン月額(日本の表示)GeminiアプリGoogle FlowGoogle Vids
プランなし(無料)0円動画生成は利用不可-対象外
Google AI Plus725円利用可利用可対象外
Google AI Pro2,900円利用可利用可対象
Google AI Ultra14,500円から(Ultra 5x 14,500円、Ultra 20x 32,000円)利用可利用可対象

※月額はGoogle Oneの料金ページ(日本)の表示で、税込・税別の記載はありません。2026年9月16日に確認した表示です。

Geminiアプリで何本まで動画を作れるかは、公式ページに数字が書かれていません。使用量は計算量に基づく上限(5時間ごとにリセット、週単位の上限あり)で管理され、プランなしを基準にPlusは2倍、Proは4倍と説明されています。

もう1つ大事なのが契約の単位です。Google AIのプランの料金ページのよくある質問には、申し込めるのは個人のGoogleアカウントのみで、Google Workspaceのお客様は既存のサブスクリプションに対するGeminiのアドオンを申し込むよう書かれています。プランごとの違いはGeminiの有料版の解説とGoogle AI Proの解説で詳しく説明しています。

無料で使える範囲(YouTube Shorts/YouTube Create)

2026年5月20日の同社ブログでは、Gemini Omni FlashをYouTube ShortsとYouTube Createアプリのユーザーにも無料で順次提供すると発表されています。一方、Geminiアプリはプランなしでは動画生成を使えず、Gemini APIもOmniは無料枠の対象外です。

無料の入口はYouTubeの投稿機能の中にあり、会社のWorkspaceの管理は及びません。業務の素材で試すなら、会社の契約の中で使える入口を先に用意するほうが安全です。

APIの秒単価から試算する(1ドル=155円で計算した場合)

Gemini APIの料金ページ(2026年9月16日更新)では、gemini-omni-1.1-flashの有料枠の料金は、100万トークンあたり入力1.50ドル、動画の出力17.50ドルです。注記には、720pの動画は1秒あたり5,792トークンで計算され、標準の料金では1秒あたり約0.10ドルに相当すると書かれています。

検算すると、5,792トークン×17.50ドル÷100万=0.10136ドルで、注記の約0.10ドルと一致します。この単価を使い、1ドル=155円で計算した場合の目安は次のとおりです。

使い方の例(720p)出力の秒数ドル円(1ドル=155円)
1秒あたり1秒約0.10ドル約16円
10秒の動画を1本10秒約1.01ドル約157円
10秒の案を5本作って比べる50秒約5.07ドル約786円
出力した秒数の合計が40秒の場合40秒約4.05ドル約628円
10秒の動画を月に100本1,000秒約101.36ドル約15,711円

※2026年9月17日時点の料金ページの単価をもとにした試算で、入力(テキスト・画像・動画)の料金は含みません。料金ページに税の記載はありません。360p・1080p・4Kの1秒あたりの単価は料金ページに記載がないため、試算に含めていません。延長時に課金される出力秒数の数え方は料金ページに記載がありません。実際の金額はAPIの応答に含まれる使用量で確認してください。

1本は少額でも、案出しの繰り返しで出力秒数は積み上がります。同社は360pの下書きを720pの3分の1のコストと発表しているので、案が固まるまでは低い解像度で作ると費用を抑えやすくなります。Gemini APIの有料枠には利用額に応じたティアごとの月間上限があり、たとえばTier 1は月250ドルで、上限に達すると次の請求期間まで一時停止すると課金のページに記載されています。

社員に配ると月額はいくらになるか|個人プランとWorkspaceの比較

社員が各自でGoogle AIのプランを契約する場合と、会社のGoogle WorkspaceでVidsを使う場合を、表示価格×人数で並べると次のようになります。

人数Google AI Plus(月725円)Google AI Pro(月2,900円)Workspace Business Starter(月800円・税別)Workspace Business Standard(月1,600円・税別)
10人7,250円29,000円8,000円16,000円
50人36,250円145,000円40,000円80,000円
200人145,000円580,000円160,000円320,000円

※Workspaceは年間プランの1ユーザーあたりの月額(税別)です。フレキシブルプランではStarter 950円、Standard 1,900円です。期間限定の割引表示は含めていません。Google AIのプランは税込・税別の記載がありません。いずれも2026年9月16日に確認した公式の料金ページの表示です。

判断の軸は金額だけではありません。Google AIのプランは個人アカウントでしか契約できないため、左2列は社員の個人アカウントの費用を会社が負担する形になり、PlusはVidsの対象外です。Workspaceはメールやドライブを含む会社の基盤の料金で、VidsでのOmniの利用に追加料金の記載はありません。ただし、エディションごとのOmniの利用上限は公開されていません。

使い方の手順とプロンプトの書き方

Geminiアプリで使う場合は、[動画を作成]を選んでプロンプトを入力し、必要なら画像や動画を添えて送信するだけで、数分後にダウンロードできます。品質を左右するのはプロンプトの書き方です。

使い方の手順(プロンプト入力から生成・ダウンロードまで)

Geminiアプリのヘルプに記載されているパソコンでの手順は次のとおりです。

  1. gemini.google.comにアクセスし、ログインする(個人アカウントならGoogle AIプラン、仕事用アカウントなら要件を満たすWorkspaceライセンスが必要)
  2. 左上のサイドバーを開き、[動画を作成]をクリックする
  3. 必要に応じて、動画のテンプレートを選ぶ
  4. テキストボックスに、作りたい動画のプロンプトを入力する
  5. 画像や動画から作る場合は、[画像を追加]または[動画を追加]からファイルを選ぶ(1本の動画と最大5枚の画像まで)
  6. 送信アイコンをクリックする。生成には数分かかることがある
  7. できた動画の下のメニューから、[YouTube で共有]または[動画をダウンロード]を選ぶ

アバターを使う場合は、プロンプトに@と自分のGoogleユーザー名を入れます。Workspaceではvids.newからGoogle Vidsを開いて使います。

うまく作るプロンプトの書き方

Gemini APIのガイドにあるプロンプトの書き方の要点を、目的別に整理します。

目的書き方のポイント例
1つの場面だけにしたい何も指定しないと複数のショットで物語を作ろうとするため、1シーンであることを明記する1 つの途切れないシーンで/シーンのカットなし
不要な要素を入れたくない避けたいものを簡単な否定の言葉で書く会話なし/追加の効果音なし
一部だけ直したい編集の指示は短くする。説明が長いと意図しない変更につながりやすい。ほかを変えないよう一言添える照明をドラマチックに変更して
タイミングを決めたい秒数で出来事を指定する。タイムコードでもよい3 秒後、女性がシーンに入ります
画像から動かしたい高解像度の画像を使い、カメラの動き、被写体の動き、環境の効果を具体的に書く。動かして、だけでは弱い-
素材の役割を分けたいタグで開始フレーム、最終フレーム、参照を指定する<FIRST_FRAME>、<LAST_FRAME>、<IMAGE_REF_0>

言語にも注意が必要です。Gemini APIのガイドには、英語は完全にサポートされているが、ほかの言語は評価されていないため、機能する可能性はあるものの結果は異なる場合がある、と書かれています。日本語で思うように動かない場合は、同じ指示を英語で書いて比べると切り分けやすくなります。

利用の制限|地域・人物の画像・年齢・日本語

Gemini Omniには、年齢、地域、人物が写った素材、言語について入口ごとの制限があり、日本からの利用で特に影響が大きいのは、人物の画像の扱いと、英語以外は公式に評価されていない点です。

利用の制限(EEA・スイス・英国、特定の人物の画像、18歳未満)

制限の種類公式に記載されている内容
年齢Geminiアプリの動画生成、アバター、Vidsのパーソナルアバター、Gemini APIはいずれも18歳以上が対象
地域(動画の編集)Geminiアプリでは、編集用の動画のアップロードはEEA、スイス、英国、米国の特定の州で利用不可。Vidsでは、AIで作っていない動画の編集がEEA、スイス、英国、テキサス州、イリノイ州で利用不可(提供開始時点)
地域(アバター・API)アバターはEEA、スイス、英国で利用不可。APIでアップロードした動画の編集・延長もEEA、スイス、英国では利用不可
人物が写った画像Gemini APIでは、特定の人物が写っている画像のアップロードや編集は対象外。Geminiアプリのヘルプは、使用する権利がある写真のみをアップロードするよう求めている
未成年者が写った画像Gemini APIでは、EEA、スイス、英国で未成年者が写っている画像のアップロードと編集は対象外
言語APIは英語以外は評価されていない。アバターはGeminiアプリで英語のみ、Vidsは提供開始時点で英語のみ

2026年9月17日時点で、日本は地域の除外に含まれていません。ただし、アップロードできたからといって使ってよいとは限らず、写っている人の同意と権利の確認は利用者の責任です。

透かしSynthIDとC2PA|見分け方と安全性の取り組み

Googleによると、Gemini Omniで作った動画には目に見えない電子透かしSynthIDが埋め込まれ、Geminiアプリにファイルをアップロードして尋ねると確認できます。社外に出す動画の確認に使えますが、確認できる範囲には限りがあります。

生成動画に入る透かしSynthIDと確かめ方

Gemini Omniで作成された動画に埋め込まれるSynthIDについて、2026年5月20日の同社ブログではGeminiアプリ、Gemini in Chrome、Google検索で確認できると説明されていますが、Google DeepMindの現行のモデル紹介ページ(英語)では、ChromeとGoogle検索での確認は近日対応(coming soon)と書かれています。Geminiアプリのヘルプ「AI 生成の画像、動画、音声を検証する」に沿った確認の手順と条件は次のとおりです。

  1. 個人用アカウント、または対象のWorkspaceアカウントでGeminiアプリにログインする
  2. 確かめたい動画ファイルを1つアップロードする(100MB以下、動画は1本あたり90秒以内)
  3. 「これは AI で生成されたもの?」のように質問する
  4. 回答を読む。動画の場合は、どの部分で透かしが検出されたかも示される

回数には上限があり、24時間のローリングウィンドウ内で動画の検証は約10回(合計5分以内)と書かれています。結果の読み方にも注意が必要です。

  • 検出された場合は、一部またはすべてがGoogleのAIで作成・編集されたことを意味する
  • 検出されなかった場合、GoogleのAIで作られたものではないとされるが、ほかのAIで作られた可能性はある。また、編集がわずかな場合や、変更を何度も重ねた場合は検出されないことがある

SynthIDで分かるのはGoogleのAIが関わったかどうかまでで、内容が事実かどうかは判断できません。

C2PAコンテンツ認証情報

C2PAは、Coalition for Content Provenance and Authenticityが開発した業界標準で、Content Credentials(コンテンツ認証情報)とも呼ばれます。作成元と編集履歴を記録するもので、Geminiアプリの検証ツールでも読み取れますが、それだけではAI生成かどうかを判定できないとヘルプに書かれています。

Gemini Omniの動画にC2PAが付くかどうかは、入口によって記載が違います。Google DeepMindのモデル紹介ページ(英語)では、Geminiアプリ、Google Flow、YouTubeでOmniを使って作成・編集したコンテンツに、SynthIDとC2PAのContent Credentialsが含まれると説明されています。Gemini Enterprise Agent Platformの仕様表にもC2PA対応の記載があります。一方、Gemini APIとGoogle Vidsについては、C2PAが付くという記載が見当たりません。社外に出す動画の来歴情報を残したい場合は、入口ごとに実際のファイルで確認してください。

安全性の取り組み(ディープフェイク対策としての公式の説明)

本人になりすました動画、いわゆるディープフェイクへの対策として、公式ページに書かれている仕組みは次のとおりです。これらは同社の説明で、効果を第三者が検証した結果ではありません。

  • アバターを動画に使えるのは、アバターを作った本人だけ
  • APIでは特定の人物が写っている画像のアップロードや編集を対象外にしている
  • 入力プロンプトと生成された動画の両方にコンテンツの安全フィルタを適用し、ポリシーに違反するプロンプトはブロックする(地域によって異なる)
  • 動画内の音声や会話を編集・変更する機能は、慎重にテストと評価を重ねている段階と説明
  • すべての動画にSynthIDを埋め込む

このほか、Google DeepMindのモデル紹介ページ(英語)では、Gemini Omni Flashについて、開発チーム外の専門チームによるレッドチーミングと、自動化したレッドチーミングの両方で安全性を評価したと説明されています(同社の説明)。

Googleの生成AIの使用禁止に関するポリシーでは、人々を欺く目的で本人ではないことを明かさずになりすます行為や、生成されたコンテンツの出所を偽る行為、法律で必要な同意を得ずに個人データや生体認証データを使う行為が禁止されています。仕組みで防げない部分は、使う側のルールで補う必要があります。

他の動画生成AIとの比べ方|Veo 3.1との違いと比較の観点

動画生成AIを選ぶときは、画質の印象より先に、会社のアカウントで使えるか、素材がどう扱われるか、来歴を確認できるかを比べるほうが、導入後の手戻りが少なくなります。

Google内での比較としては、Geminiアプリの動画生成モデルがVeo 3.1からGemini Omniに置き換わっています。Adobe Fireflyの製品ページでは、Veoとの違いとして、Gemini Omni Flashは最大720pで生成し、スピードとイテレーションを重視して設計されていると説明されています。Google DeepMindの英語のモデル紹介ページにある性能比較は同社による評価で、他社との優劣を公開情報だけで判断するのは困難です。社内で候補を比べる観点を、Gemini Omniの記載と並べておきます。

比べる観点Gemini Omniの場合(2026年9月17日時点の公式の記載)他のサービスで確認すること
会社のアカウントで使えるかGoogle Vidsは対象のWorkspaceエディションで利用可。Google AIのプランは個人アカウントのみ法人契約の有無と、管理者が利用者を管理できるか
入力した素材の扱いWorkspaceでは人間のレビューや許可のないドメイン外での学習に使われない。個人アカウントは設定次第学習に使われるか、人がレビューするか、保存期間
来歴の確認全動画にSynthID(同社発表)。C2PAはGeminiアプリ・Flow・YouTubeとAgent Platformで付与と記載(APIとVidsは記載なし)透かしやC2PAの有無と、確認の手段
料金の単位アプリは月額プラン、APIは720pで1秒約0.10ドル月額、クレジット、秒単価のどれで課金されるか
日本語APIは英語以外を評価していない。アバターは英語のみ(Vidsは提供開始時点)日本語のプロンプトと画面内の文字への対応
商用利用Omni専用の許可の文言はなく、一般の規約で判断生成物の権利と、補償の有無

生成動画の商用利用|Omni専用の許可文言はなく、一般の規約で判断する

Gemini Omniで作った動画の商用利用を明示的に許可、または禁止するOmni専用の文言は、2026年9月17日時点の公式ページには見当たらず、Googleの利用規約と生成AIのポリシー、著作権の一般的な考え方に沿って判断することになります。

Googleの利用規約(2026年7月30日発効)には、ユーザーがオリジナルのコンテンツを生成できるサービスについて、Googleがそのコンテンツの所有権を主張しないと書かれています。一方で、同じ規約は、生成AIのコンテンツを人間が作成したものと誤解させる行為や、他者の知的財産権やプライバシーの権利を侵害する目的での使用を禁止しています。

著作権の面では、文化庁「AIと著作権に関する考え方について」の概要(令和6年4月)が、生成が適法でも生成物の利用まで直ちに適法になるわけではないと示しています(文書自体に法的な拘束力はないと明記)。

補償の有無も入口で変わります。Google Cloudの生成AIの補償対象サービスの一覧(2026年7月20日更新)にはGoogle Vidsが含まれますが、個人向けのGeminiアプリは含まれていません。補償は有償での利用に限られ、除外条件もあります。広告などに使う予定があれば、入口ごとの規約を法務の担当者と確認してください。画像生成での考え方はNano Bananaの商用利用の解説も参考になります。

個人アカウントと会社アカウントで、アップロードした写真・動画の扱いが違う

同じGemini Omniでも、個人のGoogleアカウントで使うか、会社のWorkspaceアカウントで使うかによって、アップロードした写真・動画が人の目に触れるか、改良に使われるかの扱いが変わり、有料プランに入っても個人アカウントの扱いは変わりません。

項目個人のGoogleアカウント(Google AIプラン)会社のWorkspaceアカウントGemini API(有料枠)
人によるレビューアクティビティの保存がオンの場合、チャットの一部を人間のレビュアーが確認することがある。メディアギャラリーから共有した写真・動画は、オンの場合は人間のレビュアーの支援を受けてサービスの改善に使われるチャットとアップロードされたファイルを人間のレビュアーが確認することはないプロンプトと回答をプロダクトの改善に使わない。ポリシー違反の検出などの目的で一定期間記録される
学習・改良への利用オンの場合は改良に使われる。オフにすると今後のチャットはトレーニングに使われない(フィードバックを送った場合を除く)許可なくドメイン外で生成AIモデルのトレーニングに使われないプロダクトの改善に使わない
保存アクティビティは既定で18か月後に自動削除(変更可)。オフでも72時間はアカウントに保持。レビュー済みのチャットは最長3年保存組織のWorkspace契約とデータ保護の条件が適用上記の目的で一定期間記録される
会社から見えるか見えない(設定も利用状況も本人のアカウント内)管理者が監査ログでGeminiアプリやVidsでのやり取りを追跡できる会社のCloudプロジェクトで使い、APIの応答に使用量の内訳が返る

※Gemini アプリ プライバシー ハブ(2026年8月10日更新)、Google Workspace の生成 AI に関するプライバシー ハブ(2026年8月14日更新)、Gemini API 追加利用規約の記載をもとに、2026年9月17日時点で整理しています。

見落とされやすいのは次の2点です。

  • 有料プランでも扱いは同じ:Geminiアプリのプライバシーハブに、有料プランに入ると学習や人間のレビューの扱いが変わるという記載はありません。設定は個人アカウント単位で、社員がオフにしているかを会社は確認できません。
  • 他人の顔には許可が要る:同じプライバシーハブには、Geminiで他者の顔や声を使う前に必ず対象者の許可を得るよう書かれています。同僚や顧客が写った動画を個人アカウントで編集すると、同意の問題に加えて、会社の情報を管理外に出すことにもなります。

特に問題なのは、試す場所が個人アカウントになった時点で、会社が利用も素材の行き先も把握できなくなることです。会社が認めていないAIを社員が個人の判断で使う状態は、野良AIやシャドーAIと呼ばれます。詳しくは野良AI(シャドーAI)の解説をご覧ください。

写真や動画を上げるのは、会社のアカウントだけに

個人アカウントで写真や動画を上げると、その扱いは会社のルールでなく個人の契約に従います。UPGEAR AI(アップギアAI)は、ChatGPT・Claude・Gemini・Perplexityを1つの契約で使える法人向けサービスです(人数無制限)。

非公式の類似サイトと、公式の入口の見分け方

Gemini Omniを検索すると、Googleとは別の事業者の有料サイトが表示されることがあるため、社員には公式のドメインから使うよう案内が必要です。

2026年9月17日時点で、Gemini Omniの名前を含むドメインで、独自のクレジット課金や透かしの削除をプランの特典に掲げる第三者のサイトが検索結果に表示されることがあります。このサイトの利用規約では、複数の提供元のAIモデルを組み合わせたプラットフォームと説明されており、運営会社の名称や所在地の記載は見当たりません。Googleが運営するという記載もありません。

社員が個人のカードで契約して業務に使うと、会社は利用も素材の行き先も把握できません。公式の入口は次のドメインで見分けられます。

用途公式のドメイン・URL
Geminiアプリで使うgemini.google.com
Gemini Omniの紹介・プランgemini.google
発表・ブログblog.google、workspace.google.com
ヘルプsupport.google.com
Google Vids(Workspace)vids.new
開発者向けドキュメント・料金ai.google.dev
Gemini Enterprise Agent Platformのドキュメントdocs.cloud.google.com

社内では、製品名で検索させず、URLをポータルやガイドラインに直接載せておくと迷い込みを防げます。

会社で使う前に決める社内ルール

Gemini Omniを業務で使う前に決めておくべきことは、使ってよい入口、入れてよい素材、社員のアバターの扱い、社外に出す前の確認の4つで、とくに人物が写る素材のルールは動画ならではの論点です。

社員の顔・他人が写る素材の社内ルール

動画には人の顔や声、顧客の姿が写り込みます。素材の種類ごとに判断を決めておくと現場で迷いません。

素材判断の目安理由・根拠
社員本人の顔と声(アバター)本人の同意と用途を書面で残したうえで、会社のアカウントで作るアバターで作った公開済みの動画は、アバターを削除しても残る。Vidsでは管理者が機能をオフにできる
ほかの社員が写る映像写っている全員の同意を取ってから使うGeminiアプリのプライバシーハブは、他者の顔や声を使う前に対象者の許可を得るよう求めている
顧客・来客・通行人が写る映像原則として使わない同意を取りにくく、APIでは特定の人物が写った画像を対象外にしている
他社のロゴ・キャラクター・商品権利を確認できたものだけ使うヘルプは第三者の著作権などを侵害しないよう求め、違反時はアカウント停止があり得るとしている
自社で撮った商品写真会社のアカウントで使う個人アカウントでは設定により人のレビューや改良に使われ得る

社外に出す前の確認フロー

作った動画を採用サイト、SNS、広告、営業資料などで社外に出す前に、次の順で確認します。誰がどの段階を担当するかも決めておきます。

  1. アカウントの確認(作成者):会社のアカウントで作ったものか。
  2. 素材の権利と同意の確認(作成者):アップロードした写真・動画・音楽の権利があるか、写っている人全員の同意があるか。
  3. 内容の事実確認(部署の責任者):映像の中の説明、数字、画面に出る文字が正しいか。日本語の文字に誤りがないか。
  4. SynthIDの確認(作成者):公開するファイルをGeminiアプリにアップロードし、Google AIで作られたものとして検出されるかを確認する(100MB以下、90秒以内)。
  5. AI生成であることの表示の判断(広報・法務):見る人を誤解させない表示をどこに入れるか。人間だけで作ったと受け取られる出し方をしない。
  6. 公開の承認(広報):公開先と期間を決めて承認する。
  7. 記録の保存(作成者):使ったプロンプト、素材、同意書、承認日を、公開物と一緒に保管する。

社内ルールの文例

既存の生成AIガイドラインに動画生成の項目を足す場合の文例です。

第1条(使ってよい入口)
動画生成AIは、会社が契約し管理するアカウントでのみ業務に使用する。個人のGoogleアカウント、社員個人で契約した有料プラン、会社が認めていない類似サービスは業務に使用しない。

第2条(入力してはいけない素材)
顧客・取引先・来客が写った写真や動画、未成年者が写った素材、機密情報が映り込んだ映像、権利を確認できない素材はアップロードしない。社員が写る素材は、写っている全員の同意を得てから使用する。

第3条(アバター)
社員の顔と声を使うアバターの作成は、本人の書面による同意と所属長の承認を得た場合に限る。退職時や同意の撤回時の、アバターと公開済み動画の扱いは同意書に定める。

第4条(社外への公開)
生成・編集した動画を社外に公開する場合は、所定の確認フローに従い、広報担当の承認を得る。AIで生成したものを人間だけが作成したものと誤解させる形で公開しない。

ガイドライン全体の作り方は生成AIの社内ガイドラインの作り方で、社員への教え方は生成AI研修の進め方で解説しています。

導入前のチェックリスト

  • 使う入口を1つに決めたかGoogle Vids、Geminiアプリ(仕事用アカウント)、APIなど、業務で使う入口と対象エディションを決める。
  • 個人アカウントでの業務利用を禁止する旨を周知したか個人のGoogle AIプランは会社から設定も利用状況も見えないことを、理由と一緒に伝える。
  • アバター機能のオン・オフを決めたかVidsのパーソナルアバターは既定でオン。使わせない場合は管理コンソールで無効化する。
  • 入れてはいけない素材の一覧を配ったか顧客や来客が写る映像、未成年者、機密が映り込む映像、権利が不明な素材を具体的に挙げる。
  • 社外公開の確認フローと担当者を決めたか事実確認、SynthIDの確認、AI生成の表示、承認の担当を割り当てる。
  • APIを使う場合の費用の上限を決めたか出力秒数で費用が積み上がるため、下書きは低解像度で作る手順と、月の上限を決める。

新しいAIを社員が個人アカウントで使う前に、会社で管理できる環境を

新しいモデルが出るたびに社員が個人アカウントで試し始めると、学習の設定も利用ログも会社の管理外に残ります。UPGEAR AIは、ChatGPT・Claude・Gemini・Perplexityを1画面で切り替えて使える法人向けAI基盤です。全モデルで学習非利用を標準適用し、会話履歴・利用ログ・アカウントは国内サーバー(AWSの日本リージョン)で管理します。管理画面では、UPGEAR AI上の利用状況を利用者・日時・利用モデル単位まで把握でき、特定のAIモデルの利用禁止も設定できます。UPGEAR AIの料金は月額30,000円(税抜)からで、ユーザーごとの課金はありません(人数の目安はライト1〜5名、スタンダード6〜20名、プレミアム21〜50名)。初期費用は100,000円(税抜)です。

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よくある質問

Gemini Omniは無料で使えますか?
Geminiアプリで使うにはGoogle AI Plus・Pro・Ultraのいずれかの有料プランが必要で、プランなしでは動画生成を使えません。Gemini APIもOmniは無料枠の対象外です。無料で使える公式の入口は、Googleが2026年5月20日に無料で順次提供すると発表したYouTube ShortsとYouTube Createです。
Gemini OmniとVeoは何が違いますか?
Gemini Omniは、テキスト・画像・動画などを組み合わせた入力から動画を作り、会話を重ねて編集できるモデルで、GeminiアプリではVeo 3.1に代わる動画生成モデルとして導入されています。Veoの提供が終わったわけではなく、2026年9月17日時点でGemini APIの料金ページにはVeo 3.1の料金も掲載されています。
Gemini Omniで何秒の動画を作れますか?
1回に作れるのは10秒が目安で、Geminiアプリの紹介ページやAdobe Fireflyの製品ページに10秒と書かれています。2026年8月27日のGemini Omni 1.1 Flashでシーン延長が加わり、Gemini APIでは10秒ずつ延長して合計40秒まで伸ばせます。
Gemini Omniは日本語のプロンプトで使えますか?
使えないとは書かれていませんが、Gemini APIのガイドには、英語は完全にサポートされている一方、ほかの言語は評価されていないため結果が異なる場合がある、と書かれています。アバター機能はGeminiアプリでは英語のみ、Google Vidsでも提供開始時点で英語のみと案内されています。
Gemini Omniで作った動画は商用利用できますか?
2026年9月17日時点で、Gemini Omniの動画の商用利用を明示的に許可または禁止する専用の文言は公式ページに見当たりません。Googleの利用規約では生成したコンテンツの所有権をGoogleが主張しないとされる一方、AIの生成物を人間が作ったと誤解させる行為や、他者の権利を侵害する使い方は禁止されています。広告などに使う場合は、使った入口の規約と素材の権利を法務の担当者と確認してください。
会社のGoogle WorkspaceアカウントでGemini Omniを使えますか?
Google VidsのGemini Omniは、Business Starter・Standard・Plus、Enterprise Starter・Standard・Plusなどの有料Workspaceエディションが対象です。要件を満たすWorkspaceライセンスがあれば、仕事用アカウントでGeminiアプリからも動画生成を使えるとヘルプに書かれています。Workspaceでは、チャットやアップロードしたファイルを人間がレビューすることも、許可なくドメイン外で学習に使うこともないと説明されています。
動画がGemini Omniで作られたかどうかを確かめる方法はありますか?
Gemini Omniで作った動画にはSynthIDという目に見えない電子透かしが埋め込まれており、Geminiアプリに動画をアップロードして、これはAIで生成されたものかと尋ねると確認できます。透かしが検出されなければGoogleのAIで作られたものではないとされますが、他社のAIで作られた可能性は残り、編集がわずかな場合や変更を何度も重ねた場合は検出されないこともあります。

まとめ

Gemini Omniは、テキスト・画像・動画などを組み合わせて動画を作り、会話を重ねて編集できるGoogleのモデルファミリーで、GeminiアプリではVeoに代わる動画生成モデルとして導入されています。1回に作れるのは10秒が目安で、Gemini APIではシーン延長で合計40秒まで伸ばせます。

主な入口は7つあり、対象プランは入口ごとに違います。Google AIのプランは個人アカウント専用で、会社で使う入口の中心はWorkspaceのGoogle Vidsになります。APIは720pで1秒約0.10ドルで、1ドル=155円で計算した場合、10秒の動画1本で約157円です。

会社で使う場合に先に決めておきたいのは、使う入口とアカウント、人物が写る素材の扱い、社外に出す前の確認の3つです。個人アカウントでは設定によって写真や動画が人のレビューや改良に使われ得るうえ、会社からはその利用が見えません。

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