ELYZA Works with KDDIの料金。3プランの違いと会社で選ぶときの見方

ELYZA Works with KDDIの料金とは、スタンダードのライト・ベーシック・プレミアムの3種類のアカウントと、個別見積もりのエンタープライズを、使う方の役割に合わせて組み合わせる料金になります。会社で検討するなら、1人あたりの単価よりも、何人に使ってもらい、何人に作ってもらうか、そして最低3カ月でいくらかかるかを先に出したほうが選びやすいでしょう。直販のELYZA公式LPにはトライアルもありますが、KDDI公式ページにはトライアルの掲載がありません。料金表の金額は、2026年10月3日に両社の公式ページで確認したものになります。

ELYZA Works料金の結論|会社の支払いは人数と役割で変わる

ELYZA Works with KDDIの料金は、1人いくらで見るより、使う方と作る方の人数で見たほうが実際の支払いに近くなります。AIアプリを使うだけの方と、AIアプリを作る方とで、単価が分かれているためです。まずはこの分かれ方から押さえておきましょう。

KDDI公式ページに載っているスタンダードの月額は、ライトアカウントが税込1,078円、ベーシックアカウントが税込3,278円、プレミアムアカウントが税込5,478円となります。最低アカウント数は20アカウントで、契約は最低3カ月からです。

直販のELYZA公式LPでは、同じスタンダードが税抜でライト980円、ベーシック2,980円、プレミアム4,980円と表示されています。ここに10%の消費税を足すと、KDDIページの税込額とぴったり一致します。

ほかの法人向けサービスと月額を並べて見たい方は、38社の料金を一覧にした法人向け生成AIの料金比較も合わせてご覧ください。

まず気をつけたいのは、ライトだけで最小の20アカウントをそろえた場合でも、毎月21,560円(税込)かかる点です。3カ月では64,680円(税込)となりますが、ライトはAIアプリを使うためのアカウントで、作ることは出来ません。

実際に社内で使い始めるには、作る方をベーシック以上にしておく必要があります。たとえば20アカウントのうち、ベーシック2・ライト18で始めると、毎月25,960円(税込)、1年では311,520円(税込)になります。

単価の安さだけで全員をライトにすると、AIアプリを作れる方が1人もいない構成になってしまいます。最初に決めたいのは、誰がAIアプリを作り、誰がそのAIアプリを使うのかという役割の分け方でしょう。

見積もりを取る前に、社内で使ってもらう候補の方を一覧にしてみてください。作る担当を絞りすぎると現場の要望が詰まってしまい、全員を作る担当にすると費用がふくらんでしまいます。

経営者や総務の方がご覧になるなら、月額よりも、3カ月分の最小の支払いと年額を並べたほうが話が早く進みます。毎月25,960円(税込)の構成でも、1年では311,520円(税込)になる計算です。

情シスの方は、アカウントの棚卸しの手間も料金と一緒に考えておくとよいでしょう。退職や異動があるたびに、ライトからベーシックへ切り替える方や、利用を止める方を見直すことになります。

現場の責任者の方は、作る権限を誰に持ってもらうかを、業務の流れから決めてみてください。肩書きで選ぶより、業務の手順を言葉にできる方へ渡したほうが、AIアプリが使われやすくなります。

見る項目確認できる内容会社での見方
最小の入口スタンダードは最低20アカウント、最低3カ月数名だけで本番に入る前提だと、条件が合いにくくなります
一番安い構成20アカウント全員ライトで税込21,560円/月作る方がいないため、実際はベーシック以上を混ぜることになります
作る方がいる標準的な構成20名でベーシック2+ライト18なら税込25,960円/月部署の代表の方が作り、周りの方が使う形に向きます
全員が作る構成20名全員ベーシックなら税込65,560円/月現場ごとにAIアプリを作ってもらいたい会社向けになります

料金表を見るときは、まず税込か税抜かをそろえましょう。そのうえでライトとベーシックを何人ずつにするかを決め、最後に最低3カ月分の支払いで社内の承認が取れそうかを確かめてみてください。

3プランの違い|トライアル・スタンダード・エンタープライズ

ELYZA Worksのプランは、直販LPではトライアル・スタンダード・エンタープライズの3つに分かれています。このうちKDDI公式ページで案内されているのは、スタンダードとエンタープライズの2つになります。

直販のトライアルは、ベーシックアカウントが税抜1,980円/月で、ライトとプレミアムは用意されていません。利用期間は最大3カ月で、最低10アカウントからの利用をお願いする旨が書かれています。

トライアルを最小の人数で使うと、ベーシック10アカウント×1,980円で毎月19,800円(税抜)になります。最大の3カ月使っても59,400円(税抜)で、本番の前に作る流れを試す費用としては見通しの立てやすい金額でしょう。

スタンダードは、直販LPで「一番おすすめ」と表示されているプランです。ライト・ベーシック・プレミアムを組み合わせることが出来て、最低20アカウント・最低3カ月からの契約となります。

エンタープライズは、大規模な組織での活用に向けたプランという位置づけです。金額は公開されておらず、直販LPでもKDDI公式ページでも「詳細はお問い合わせください」と案内されています。

ここでありがちなのが、トライアルの金額を本番の最小費用だと思い込んでしまうことです。トライアルは最大3カ月の別枠で、その後はスタンダードで申し込むよう案内されています。

本番の稟議は、スタンダードの最低20アカウント・最低3カ月を前提に組むほうが安全です。トライアルは検証の費用、本番は運用の費用と分けて考えましょう。

KDDI経由で検討している場合、KDDI公式ページにはトライアルプランが載っていません。トライアルから始めたい方は、どの窓口で申し込めるかを先に問い合わせてみてください。

トライアルで確かめたいのは、画面の使いやすさだけではありません。AIアプリを作る方が、業務の入力項目と出力項目をどこまで迷わずに決められるかも、見ておきたいところになります。

スタンダードへ進む前には、トライアルで作ったAIアプリを本番でもそのまま使うのか、検証用として作り直すのかを決めておきましょう。ここが曖昧なままだと、検証の成果が引き継がれず、同じ説明を社内で何度も繰り返すことになってしまいます。

エンタープライズを検討する会社は、公開されている料金の延長で考えないほうがよいでしょう。金額が公開されていないため、部署の数、アカウント数、支援の範囲をまとめてから問い合わせる流れになります。

プラン直販LPで確認できる内容KDDI公式ページで確認できる内容会社での読み方
トライアルベーシック1,980円/月(税抜)、最大3カ月、最低10アカウント掲載なし検証用。長く使うときの費用とは分けて見ます
スタンダードライト980円、ベーシック2,980円、プレミアム4,980円(税抜)ライト1,078円、ベーシック3,278円、プレミアム5,478円(税込)ふだんの本番利用。最低20アカウント、最低3カ月
エンタープライズ詳細は問い合わせ詳細は問い合わせ大規模な利用や、個別の条件を相談したい会社向け

※料金は2026年10月3日時点で、ELYZA公式LPとKDDI公式ページに表示されていた金額です。基本枠の量、従量課金の単価、エンタープライズの金額は公開されていないため載せていません。

アカウント種別の違い|ライト・ベーシック・プレミアム

アカウント種別の違いは、料金の差より先に、誰がAIアプリを作れるかで見ると分かりやすくなります。ELYZA Worksは、AIアプリを作る道具であると同時に、作られたAIアプリを使う道具でもあります。

ライトアカウントは、AIアプリを使うことが出来るアカウントです。公式LPの注記では、AIアプリの作成は出来ないと説明されています。

ベーシックアカウントは、AIアプリを作ることも使うことも出来ます。現場の業務をフォーム形式に落とし込み、自分たちで使うAIアプリを増やしていきたい部署では、このアカウントが中心になるでしょう。

プレミアムアカウントは、AIエージェント機能など高価な新機能を使えるアカウントになります。KDDI公式ページの料金表でも、ライトやベーシックより高い税込5,478円/月となっています。

この違いを見ないまま全員を同じアカウントにすると、費用か運用のどちらかに無理が出てしまいます。全員ライトなら安く見えても、作れる方がいない状態になります。

全員をベーシックにすると、20名で毎月65,560円(税込)かかります。年額では786,720円(税込)となり、ベーシック2名・ライト18名の年311,520円(税込)と比べて、475,200円(税込)の差が出ます。

作る方を2名にするか20名にするかだけで、20名の年額は税込475,200円も変わります。この差を見ると、社内で誰がAIアプリを作るのかを決めることが、そのまま費用を決めることだと分かります。

始めのうちは、各部署に作る担当を置くより、総務・情シス・業務改善の担当者を中心に少人数で作る形が合う会社も多いでしょう。利用する部門から要望を集める窓口を、まず1つ決めてみてください。

一方で、現場ごとに業務が細かく違い、中央の担当者だけでは追いつかない会社もあります。その場合は部署ごとにベーシックを置いたほうが、作るのを待つ時間を減らすことが出来ます。

プレミアムは、AIエージェント機能などの新機能を使う方に絞って考える枠になります。全員に配る前に、どの業務でその機能を使うのかを言葉にしてから決めましょう。

アカウント種別を決める会議では、社員名簿をそのまま料金表に当てはめないほうがよいでしょう。実際には、毎日使う方、月に数回だけ使う方、AIアプリを作る方が混ざっています。

たとえば営業部門なら、全員が同じ権限を持つ必要はありません。提案書の下書き用のAIアプリを作る方はベーシック、使うだけの方はライト、という分け方が出来ます。

管理部門でも考え方は変わりません。規程や報告書の型を作る方をベーシックにし、申請文の下書きや確認に使う方をライトにすれば、作る権限にかかる費用を抑えやすくなります。

プレミアムを名前だけで上位の席として配ると、費用ばかり増えてしまいます。AIエージェント機能などを実際に試す方を決め、検証が終わったら席の数を見直す流れにしましょう。

種別KDDI税込月額直販税抜月額出来ること向いている方
ライト1,078円980円AIアプリの利用作られたAIアプリをふだんの業務で使う方
ベーシック3,278円2,980円AIアプリの作成と利用業務をAIアプリにする担当の方
プレミアム5,478円4,980円AIエージェント機能など高価な新機能の利用新機能を試しながら業務に取り入れる担当の方

税込・税別と最低条件|KDDI経由は税込、直販は税抜で見る

料金を比べるときは、税込と税抜を必ずそろえておく必要があります。直販LPは税抜、KDDI公式ページは税込で表示されているためです。

直販のライト980円に10%を足すと、税込1,078円になります。ベーシック2,980円は税込3,278円、プレミアム4,980円は税込5,478円で、どれもKDDI公式ページの金額と一致します。

社内の稟議書には、税込の支払額を書く会社が多いでしょう。税抜の単価で見積もりを作って最後に消費税を足すだけだと、月額は小さく見えても、年間の支払いで差が出てしまいます。

たとえば20名全員をベーシックにすると、税抜で毎月59,600円です。税込では毎月65,560円、年額では786,720円(税込)になります。

ベーシック2名・ライト18名の組み合わせは、税抜で毎月23,600円です。税込では毎月25,960円、年額では311,520円(税込)となります。

最低20アカウントと最低3カ月を忘れると、最初の支払いが小さく見えてしまいます。ライトだけの最小構成でも、3カ月では税込64,680円がかかってきます。

もう1つ見落としやすいのが、基本枠の考え方です。公式FAQでは、毎月AIアプリを使える上限があり、その量はアカウント数の合計に応じて決まると説明されています。

上限に達した場合でも、従量課金で使い続けることが出来ます。ただし、基本枠の量や従量課金の単価は公開されていません。

見積もりを頼むときは、使う予定の業務、人数、1日にどれくらい使うかを伝えてみてください。基本枠に収まりそうかどうかは、料金表の外で確かめるしかない項目になります。

初期費用についても、ELYZA公式LPのプラン表には行がありません。初期費用0円と書かれているわけでもないため、発注の前に見積書の項目で確かめましょう。

この確認は、社内の承認の流れにも関わってきます。月額だけで承認を取ったあとに、基本枠を超えたときの扱いやオプションの条件が出てくると、稟議のやり直しになってしまうこともあります。

依頼の際は、税込の総額、税抜の総額、契約の開始月、最低契約期間、オプションの有無を1枚にまとめてもらいましょう。担当者が替わっても、同じ条件を説明しやすくなります。

支払いを比べる表では、税抜と税込を混ぜないように気をつけてください。会議の資料で単価だけ税抜、合計だけ税込になっていると、あとから数字の根拠を追いにくくなってしまいます。

社内承認用の表は、税抜と税込を横に並べておくと確認が楽になります。経理の方は税抜で見たいことがあり、決裁する方は実際の支払額で見たいことがあるからです。

最低3カ月の条件は、月額サービスに慣れている方ほど見落としがちになります。1カ月だけ試して、合わなければやめる前提で話を進めると、契約の条件と食い違ってしまいます。

基本枠は、利用が広がったあとで効いてくる項目でしょう。最初の見積もりでは安く見えても、全社に広げたあとで上限に当たりやすい使い方なら、従量課金の扱いを先に聞いておきましょう。

人数と役割で費用が変わるなら契約の形も比べたいところです

使う方が増えるたびに費用も増えるなら、AIを使う環境の契約の形も比べてみてください。UPGEAR AI(アップギアAI)は、ChatGPT・Claude・Gemini・Perplexityを1つの契約で使える法人向けサービスです(人数無制限)。

人数別の年間総額|20名・50名・100名で計算する

人数別の総額は、全員に作る権限を渡すか、一部の方だけに渡すかで大きく変わります。ここでは公式で確認できた単価を使い、基本枠を超えたときの従量課金とオプションは除いて計算しています。

20名で始める場合、全員ベーシックなら毎月65,560円(税込)、年786,720円(税込)になります。ベーシック2名・ライト18名なら、毎月25,960円(税込)、年311,520円(税込)に収まります。

50名でベーシック5名・ライト45名にすると、毎月64,900円(税込)、年778,800円(税込)となります。20名全員ベーシックの年786,720円(税込)と近い金額で、こちらは50名全員が使える形です。

50名全員をベーシックにした場合は、税抜で毎月149,000円かかります。税込では毎月163,900円、年額は税込1,966,800円(税抜1,788,000円)と見ておいてください。

100名でベーシック10名・ライト90名にすると、毎月129,800円(税込)、年1,557,600円(税込)になります。100名全員をベーシックにすれば、毎月327,800円(税込)まで上がります。

人数が増えるほど、作る方の割合を決めるだけで毎月の支払いが大きく動きます。作る方を2割にするのか、全員に権限を渡すのかを先に決めましょう。

この計算から見えてくるのは、ライトというアカウントの役割です。ライトはただ安いアカウントではなく、作ったAIアプリを社内に広く配るための席になります。

ありがちなのは、導入の最初に全員をベーシックにして、使われない作る権限が残ってしまうことです。使わない権限に毎月払い続けると、更新のときに削りたくなってしまいます。

反対に、作る方を絞りすぎると、現場の小さな改善が順番待ちになります。月額だけでなく、AIアプリにしたい業務の数も一緒に洗い出してみてください。

総務、情シス、営業企画、管理部門のように、部署をまたいで使うAIアプリを作る方がいる会社なら、少人数のベーシックから始めやすいでしょう。部署ごとに独自の業務が多い会社では、ベーシックの人数を増やしていく余地があります。

20名の構成を決めるときは、最初から全員の希望を聞きすぎないほうが進めやすくなります。まず業務を3つほど選び、その業務をAIアプリにできる方へベーシックを渡す形が現実的でしょう。

50名になると、部署をまたぐ使い方が増えてきます。ベーシック5名なら、総務、営業、カスタマーサポート、管理、情報システムに1名ずつ置くような分け方も出来ます。

100名になると、使う方の数よりも、作る依頼がどう集まるかが悩みどころになります。ベーシック10名なら、各部署に窓口を決め、作ったAIアプリをライトの方へ広げていく運用になるでしょう。

費用に見合うかを考えるときは、毎月減らせそうな時間も仮に置いてみてください。月129,800円(税込)の構成なら、その金額に見合う業務時間をどこで減らすのかを決めておく必要があります。

もう1つありがちなのが、料金表で安い構成だけを選び、作る依頼の受け皿を決めないままにすることです。受け皿がないと、ライトの方が使えるAIアプリが増えず、利用が止まってしまいます。

年額を見るときは、減らしたい業務時間も同じ表に置くと判断しやすくなります。たとえば年311,520円(税込)の構成なら、どの部署の何時間を減らすための費用なのかを言葉にしましょう。

100名規模では、費用を承認する方と実際に使う方が離れがちです。導入の担当者だけで配分を決めず、各部署で作る担当になりそうな方に一度見てもらってください。

途中でベーシックを増やすという判断もあり得ます。最初から完璧な配分を目指すより、1カ月ごとに作る依頼の件数を見て、席の配分を調整していくほうが長く続けることが出来ます。

構成税抜月額税込月額税込年額読み方
20名:全員ライト19,600円21,560円258,720円使うだけの構成で、作る方が別に必要になります
20名:ベーシック2+ライト1823,600円25,960円311,520円小さく始めるときの標準的な候補です
20名:全員ベーシック59,600円65,560円786,720円全員が作ることも使うことも出来ます
50名:ベーシック5+ライト4559,000円64,900円778,800円使う方を広げつつ、作る方を絞る形です
100名:ベーシック10+ライト90118,000円129,800円1,557,600円全社に広げる入口として見やすい形になります
100名:全員ベーシック298,000円327,800円3,933,600円全員に作る権限を渡す、思い切った運用です

※上の計算はスタンダードの基本単価だけで計算しています。基本枠を超えた従量課金、有償オプション、エンタープライズの個別条件は含めていません。

使えるAIの見方|ELYZA独自モデルとGemini・Claude

ELYZA Works with KDDIは、利用する機能に応じてシステム側がAIを使い分ける形だと、KDDIのFAQで説明されています。使えるAIを比べるときは、AIを自分で選ぶサービスなのか、システム側が使い分けるサービスなのかを分けて見てみてください。

KDDI公式FAQには、利用モデルとしてGeminiとClaudeを採用しており、利用機能に応じてシステム側で使い分けていると書かれています。利用者が画面でモデル名を選ぶという説明は、このFAQには出てきません。

ELYZA公式LPでは、ELYZAの独自モデルを含む最新の大規模言語モデル(LLM)を随時反映すると説明されています。国産のLLMに関心がある方には、ここも確かめておきたい点になるでしょう。

気をつけたいのは、複数のLLMに対応していることと、利用者が毎回AIを選べることは同じではない点です。前者は裏側の仕組みの話で、後者は現場の操作の話になります。

現場の方がAIの名前を意識せずに使えるほうが合う会社もあります。たとえば、申請書の下書き、報告書の整形、問い合わせへの回答案づくりのように、作業をAIアプリにして配る使い方が当てはまります。

一方で、調べものには検索に強いAI、長い文章には別のAI、アイデア出しにはまた別のAIというように、担当者がAIを選びたい会社もあるでしょう。その場合は、AIを選べる自由度を比べる軸に1つ加えてみてください。

複数LLM対応という言葉だけで、社員が自由にAIを選べると思い込まないほうが安心です。資料を見るときは、誰がAIを選ぶ仕組みなのかを確かめましょう。

この違いは、社員への教育の手間にも関わってきます。システム側で使い分ける形なら、AIごとの得意分野を細かく教える負担は軽くなります。

AIを自分で選ぶ形なら、業務ごとの使い分けのルールが必要になってきます。主要なAIの使い分けを整理したAIの使い分け記事も、合わせて見てみてください。

どちらが上という話ではありません。AIアプリを作って現場に配る会社なら自動で使い分ける形が合いやすく、調べものや文章づくりの担当者がAIを選びたい会社なら、選べる形も比べてみる意味があります。

AIの名前を意識しない作りは、現場の教育を軽くしてくれます。AIの違いを覚えるより、いつもの業務フォームに入力するほうが、初めて使う方には取りかかりやすいからです。

ただ、AIに詳しい方が多い会社では、自分でAIを選びたいという声が出ることもあるでしょう。提案書はClaudeで整えたい、調べものは別のAIで見たいといった要望があるなら、導入の前に聞いておきましょう。

比べる表を作るときは、利用者が選ぶ、管理者が選ぶ、システムが選ぶ、の3つに分けると整理しやすくなります。同じ複数AIでも、使い心地はかなり変わってきます。

AIアプリ・API連携・データの扱い|チャット型との違い

ELYZA Worksは、入力項目と出力項目が決まったAIアプリを作る道具として見ると、仕組みがつかみやすくなります。やりたいことを入力すると、フォーム形式のAIアプリをAIが自動で作ってくれると、同社は説明しています。

作ったAIアプリは、チーム単位で共有することが出来ます。評価のフィードバックで改善していけるという説明もあり、現場で使いながら形を整えていく道具と考えられるでしょう。

API連携で、外部のシステムから呼び出せることも公式LPで説明されています。毎回ブラウザから使うだけでなく、今ある業務システムの側からAIアプリを呼ぶ道も開けてきます。

RAGとは、自社の文書を参照させて答えを返す仕組みのことで、生成AIの説明ではよく出てくる言葉になります。自社の文書を読ませて答えさせたい場合は、対象に出来る文書の数や容量、対応するファイル形式といった細かな条件を、見積もりの段階で直接たずねてみてください。

セキュリティについては、お客様のデータが初期設定でAIの学習に使われない「オプトアウト」設定になっていると、FAQに書かれています。通信やデータの暗号化、IPアドレス制限、監査ログ機能も、同社が説明の中で挙げている項目です。

共通の機能は、2要素認証、グループ公開、API Callの3つになります。有償オプションには、SSO設定(1つのIDで複数のサービスに入れるようにする設定)、顧客管理暗号キー設定、有償サポート(KDDI版ではカスタマーサクセス支援)が並んでいます。

料金だけで決めてしまうと、データの扱いと管理機能の確認が後回しになってしまいます。見積もりと一緒に、学習への利用、ログ、権限、暗号化の説明もそろえておきましょう。

チャット型の生成AIを全員に渡す場合、使い方は社員一人ひとりの工夫に任されます。ELYZA WorksのようなAIアプリ型では、会社の側で業務ごとの型を作り、その型を現場に配る運用になります。

つまずきやすいのは、どちらの道具が欲しいのかを決めないまま導入してしまうことです。自由に相談できる相手が欲しいのか、決まった業務をAIアプリにしたいのかで、料金の見方も変わってきます。

社内の文書や顧客の情報を扱う可能性があるなら、先に生成AIのセキュリティチェックリストで確認する項目を洗い出してみてください。料金表より前に決めておきたい線引きが見えてきます。

社員が個人のAIに業務の情報を入れているようなら、ツール選びの前に、使われ方の実態をつかむ必要があるでしょう。会社から見えないAIの利用は、野良AIの問題にもつながってしまいます。

AIアプリ型を選ぶなら、最初の題材選びが大切になります。入力と出力が毎回似ている業務ほど、フォーム形式にしやすいでしょう。

たとえば報告書の下書きなら、案件名、期間、実施内容、課題、次の対応を入力欄にすることが出来ます。出力を報告文、要点、上長確認用のメモに分けておけば、使う方も迷いにくくなります。

問い合わせへの回答案なら、問い合わせの内容、お客様の種別、これまでの対応方針を入力します。回答案と確認ポイントを分けて出す形にすれば、人が確認する流れも残せます。

自由なチャットでは、質問の書き方が上手な方ほど成果を出しやすくなります。AIアプリ型なら、作る方が先に型を用意するため、使う方による差を小さくしやすい面があります。

どちらを選んでも、入力してはいけない情報を決める作業は残ります。氏名、取引先名、契約の内容、まだ公開していない数字をどう扱うかは、導入の前に社内で決めておきましょう。

KDDI経由の位置づけ|事例と今後機能の読み方

KDDI経由で検討するときは、料金だけでなく、売っている窓口と支援の中身を分けて見ると整理しやすくなります。ELYZA公式LPでは、KDDI株式会社がELYZA Worksの販売パートナーだと紹介されています。

KDDI公式ページによると、KDDI社内で作ったサンプルの業務アプリを、デモや参考資料として配布するそうです。カスタマーサクセス支援は、有償のオプションとして用意されています。

導入事例として出ている数字は、KDDI社内のものになります。報告書の作成時間が約27%短縮、データの収集・分析で年間750時間の削減、平均5時間かかっていた作業が1時間に短縮(約80%の効率化)と、同社は発表しています。

これらはKDDIの自己申告の数字として読んでおきたいところです。自社でも同じだけ時間が減ると決めつけず、どの業務が近いかを見ながら試算してみましょう。

たとえば報告書づくりに毎月20時間かかっている部署なら、約27%短縮は月5.4時間ほどの削減に当たります。時給に置き換えるところまで社内で決めておけば、費用に見合うかどうかの話に進めることが出来ます。

平均5時間の作業が1時間になった数字は、合う業務なら大きな成果に見えます。ただ、作業の中身が自社の業務と違えば、そのままでは使えない数字となってしまいます。

事例の削減時間は、自社の業務時間に置き直してから使うほうが無理がありません。数字だけを稟議書に貼らず、対象の業務も添えておきましょう。

この先の機能については、プレミアムアカウントがAIエージェント機能など高価な新機能を使える枠として説明されています。新機能の細かな条件や提供の時期は、検討の段階で窓口に確かめてみてください。

報道によると、ELYZA Worksは2025年9月に発表され、ELYZA公式noteでも2025年9月16日にリリースが案内されました。ELYZA Works with KDDIについては、KDDIが2025年9月17日に提供を始めたと報じられています。

発表当時の報道では、トライアル月額1,980円、ライト980円、ベーシック2,980円(税別)と紹介されていました。今の公式の料金表にはプレミアムアカウントも載っているので、検討するときは今の公式ページを基準にしてみてください。

KDDI経由を選ぶ理由は、金額の差だけではありません。サンプルの業務アプリや支援も含めて、導入したあと誰が使い始めを支えてくれるのかまで見て決めましょう。

販売パートナーという立ち位置から見ると、窓口の違いも判断材料の1つになります。すでにKDDIと取引のある会社なら、いつもの購買の流れに乗せやすい場合もあるでしょう。

ただ、購買の手続きが楽になっても、現場の運用まで楽になるとは限りません。KDDI社内のサンプル業務アプリが、自社の業務に近いかどうかを見てから判断してみてください。

事例の数字を稟議に入れるなら、自社の人数で置き直してみましょう。年間750時間の削減は大きな数字ですが、どの業務に何人が関わっているかを添えると、説得力がぐっと増します。

会社で選ぶ4つの軸|料金・AI・人数・データで比べる

ELYZA Works with KDDIを会社で選ぶときは、料金、使えるAI、人数、データの扱いの4つを並べて見ると判断しやすくなります。単価の表だけでは、運用の向き不向きまでは見えてこないためです。

料金の軸では、アカウントの種類ごとに人数分の料金がかかる形として見ていきます。ライト・ベーシック・プレミアムの配分で月額が変わり、最低20アカウントと最低3カ月が前提となります。

使えるAIの軸では、KDDI公式FAQにあるGeminiとClaudeをシステム側で使い分けるという説明と、ELYZA公式LPにある独自モデルを含む最新の大規模言語モデルを随時反映するという説明を、分けて読みます。利用者がAIの名前を選んで使う運用とは、前提が違ってくるでしょう。

人数の軸では、使う方を広げるほどライトの意味が大きくなります。AIアプリを作る方を誰にするかで、20名でも50名でも支払額が大きく変わってきます。

データの軸では、学習へのオプトアウト、監査ログ、IPアドレス制限、暗号化、2要素認証などを確かめます。社内の情報を入力するなら、料金より先に見ておきたい項目でしょう。

アプリを作る道具が欲しいのか、社員が複数のAIを選んで使う環境が欲しいのかを先に分けましょう。ここが混ざったままだと、高い安いの話だけで止まってしまいます。

ELYZA Worksは、やりたいことからAIアプリを作り、チームに共有する使い方が中心に見えます。決まった業務をフォームにして、入力と出力をそろえたい会社には合いやすいでしょう。

一方で、毎日の調べもの、文章づくり、要約、壁打ちで複数のAIを使い分けたい会社なら、AIを自分で選べるタイプも比べる候補に入ってきます。複数のAIをまとめて使う考え方は、マルチAIの記事で詳しく紹介しています。

会社の出費として見るなら、1人あたりの単価、最低契約、基本枠、オプション、支援の有無を同じ表に並べてみてください。AI活用にかかる費用の全体は、生成AIのコスト管理の記事でも、別の角度から確かめることが出来ます。

候補を並べるときは、単価の横に、誰が作るか、誰が使うか、どんな情報を入れるかを書き足してみましょう。数字だけでは見えなかった、導入したあとの姿が見えてきます。

もう1つ大切なのは、禁止や個人任せで済ませないことです。社員がすでに個人のアカウントでAIを使っているなら、先に社内のルールを決めておいたほうが、あとの整理がずっと楽になります。

料金の決まり方だけを比べるなら、人数分の課金は分かりやすい仕組みです。使う方が増えれば費用も増えるため、部署ごとの予算に割り当てやすくなります。

一方で、全員に配ると高く見えるので、一部の方だけに配るという判断になりがちです。配られなかった方が個人のAIを使い始めると、会社の管理から外れてしまいます。

会社単位の定額で契約するタイプを見る場合は、月額だけでなく、利用量の上限やプランごとの目安も確かめてください。人数に上限がない形でも、料金が利用量に応じたプラン設計なら、使い方に合ったプランを選ぶ必要があります。

AIアプリ型と、複数のAIを選べるタイプを比べるときは、社員に何を渡したいのかを言葉にしてみましょう。型を配りたいのか、AIを選ぶ自由を渡したいのかで、見るべき項目が変わってきます。

最後は、社内で説明しやすい形を選ぶことになるでしょう。料金の安さだけでなく、誰が管理し、誰が教え、誰が使い続けるのかまで見通せる選び方をしてみてください。

導入して1カ月目は、利用率よりも、困ったことを集める時期になります。AIアプリの作り方で詰まるのか、AIの選び方で迷うのか、権限やログで不安が出るのかを分けて記録しておきましょう。

その記録があれば、更新のときにプランを続ける理由を説明しやすくなります。なんとなく便利だった、ではなく、この業務で何時間分の手戻りが減ったと話せる形にしておきたいところです。

比べる軸ELYZA Works with KDDIで見ること別の選択肢を見るときの問い
料金の決まり方ライト・ベーシック・プレミアムの人数配分、最低20アカウント、最低3カ月人数課金か、契約単位か、利用量でプランが変わるか
使えるAIGemini・Claudeを機能に応じてシステム側で使い分け、ELYZA独自モデルも説明あり社員がAIを選ぶのか、システムが選ぶのか
人数と役割使うだけのライトと、作ることも出来るベーシックを分ける全員に配れるのか、作る方を絞るのか
データの扱い学習オプトアウト、暗号化、監査ログ、IPアドレス制限など入力データ、ログ、権限を会社の側で説明できるか

法人向けの生成AIを横に並べて比べるときは、料金表だけでなく、使い方の型まで比べてみてください。最初の節で紹介した38社の料金比較に、ここで挙げた4つの軸を書き足していくと、候補を絞りやすくなります。

よくある質問

ELYZA Worksの料金で、よく迷われる点をまとめました。社内で説明するときの確認メモとして使ってみてください。

ELYZA Works with KDDIの最小費用はいくらですか?
KDDI公式ページのスタンダードは最低20アカウント、最低3カ月です。全員ライトなら税込21,560円/月、3カ月で税込64,680円になります。ただしライトはAIアプリの利用だけで、AIアプリの作成は出来ません。
ライトとベーシックは何が違いますか?
ライトはAIアプリの利用が出来るアカウントです。ベーシックはAIアプリの作成と利用が出来るアカウントになります。費用を抑えたい場合でも、作る方にはベーシック以上が必要です。
KDDI経由と直販で料金は違いますか?
確認できる範囲では、直販LPは税抜、KDDI公式ページは税込で表示されています。直販のライト980円、ベーシック2,980円、プレミアム4,980円に10%を足すと、KDDIの税込1,078円、3,278円、5,478円と一致します。
トライアルはKDDI公式ページにありますか?
KDDI公式ページにはトライアルプランの掲載は確認できません。ELYZA公式LPでは、トライアルはベーシック1,980円/月(税抜)、最大3カ月、最低10アカウントからと説明されています。
どのAIモデルを使えますか?
KDDI公式FAQでは、Gemini、Claudeを採用し、利用機能に応じてシステム側で使い分けると説明されています。ELYZA公式LPでは、ELYZAの独自モデルを含む最新の大規模言語モデルを随時反映すると説明されています。
基本枠を超えたときの料金は分かりますか?
公式FAQでは、毎月のAIアプリ利用上限がアカウント数の合計に応じて設定され、上限に達した場合も従量課金で利用を継続できると説明されています。ただし、基本枠の量と従量課金の単価は公開情報として確認できません。

ELYZA Works with KDDIは、AIアプリを作る方と使う方を分けて組み立てるサービスとして見ると、料金を読み違えにくくなります。最初に決めたいのは、ライト・ベーシック・プレミアムの単価よりも、社内のどの方に作る権限を渡すかでしょう。

20名、50名、100名で試算してみると、ベーシックの人数が増えるほど月額が大きく動きます。稟議に出す前に、最低3カ月の支払い、年額、基本枠を超えたときの扱い、有償オプションが要るかどうかまで確かめておきましょう。

使えるAIについては、複数のLLMに対応していることと、AIを自分で選べることを分けて考える必要があります。AIアプリ型が合う会社なのか、社員が複数のAIを選んで使う環境が合う会社なのかを、業務の流れに照らして決めてみてください。

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UPGEAR AIは、ChatGPT・Claude・Gemini・Perplexityを1つの契約で使える法人向けサービスです。月額30,000円(税抜)から。どのプランも利用人数は無制限で、料金は利用量に応じたプラン設計です(人数の目安はライト1〜5名、スタンダード6〜20名、プレミアム21〜50名)。

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