GitHub Copilotの料金。会社で選ぶプランと人数別の月額

GitHub Copilotの料金とは、開発者向けのAI「GitHub Copilot」の席ごとの月額と、2026年6月から加わったAIクレジットの費用を合わせたものです。会社で入れるなら、Copilot Businessが1人あたり月19ドル、Copilot Enterpriseが月39ドルになります。席ごとに付くAIクレジットは会社全体で分け合う仕組みとなり、使い切った後の追加使用は最初からオンのため、上限の予算を決めてから席を配りましょう。Microsoft Copilotなど同じ名前の製品との違いはCopilotとは何か、同じ名前の製品の違いにまとめているので、ここから先はGitHub Copilotのお金の話だけに絞っていきます。

GitHub Copilotの料金|主な6つのプランの月額と毎月付くクレジット

GitHub Copilotには、個人向けにFree・Pro・Pro+・Maxの4つ、会社向けにBusiness・Enterpriseの2つのプランがあります。月額は個人のProが10ドル、Pro+が39ドル、Maxが100ドルで、会社向けはBusinessが1席あたり月19ドル、Enterpriseが月39ドルとなります。このほか、確認済みの学生向けのCopilot Studentもあり、こちらは無料で使うことが出来ます。

個人向け4プランの月額と中身

個人向けのプランは、毎月の料金に基本クレジットとフレックス割り当てが付く形です。それぞれの中身を並べると、次のようになります。

  • Copilot Freeは0ドルです。モデルは自動選択だけで、コード補完は月2,000回までに制限されています。
  • Copilot Proは月10ドル(一部の方は無料)です。基本クレジット1,000にフレックス割り当て500が付き、毎月の合計は1,500になります。モデルを自分で選ぶことも出来ます。
  • Copilot Pro+は月39ドルです。基本3,900にフレックス3,100が付いて合計7,000となり、Premiumモデルへのアクセスが含まれます。
  • Copilot Maxは月100ドルです。基本10,000にフレックス10,000が付いて合計20,000となり、プレミアムモデルへの優先アクセスが付きます。

フレックス割り当てとは、含まれる使用量のうち、モデルの価格や新しいモデル、効率の向上に合わせて変わる部分のことです。GitHubの公式のプラン一覧には、フレックス割り当ては今後変更される場合があると書かれています。毎月は基本クレジットから先に使われ、それを使い切るとフレックスの分に移る仕組みになります。同じプラン一覧では、フレックス込みでProを月15ドル分、Pro+を月70ドル分、Maxを月200ドル分の利用として表示しています。

会社向け2プランと、プランごとに毎月付くAIクレジットの量

会社向けのCopilot Businessは1席あたり月19ドルで、1人あたり1,900クレジットが付きます。Copilot Enterpriseは1席あたり月39ドルで、1人あたり3,900クレジットとなります。1クレジットは0.01ドルなので、どちらも席の料金とちょうど同じ金額分のクレジットが付く形になっています。すべてのプランにCopilot CLIとCopilot appが含まれる点は、個人向けと変わりません。

個人のProと会社のBusinessを比べると、Proは月10ドルで合計1,500クレジット、Businessは月19ドルで1,900クレジットです。差額の9ドルで増えるのはクレジットよりも、会社で席を配ったり止めたりする管理の機能と、IP補償(知的財産に関する補償)のほうになります。会社の仕事に使わせるなら、安いProを経費で精算するより、Businessの席を割り当てる形にしましょう。学習の扱いも個人プランと会社の席で違うため、その話は後ろの節で詳しく見ていきます。

金額だけで比べると、10人に個人のProを配れば毎月100ドル、Businessの席なら毎月190ドルで、差は90ドルとなります。1ドル=150円で計算した場合の目安では、毎月13,500円の差です。この差で手に入るのは、退職や異動のときに会社の側で席を止められること、利用のルールを会社で決められること、IP補償が付くこと、そして入力したコードが学習に使われないことになります。個人のProを経費で精算する形は、この4つを社員ごとの契約と設定に任せてしまう形ともいえるでしょう。

※料金とクレジットの量は、2026年10月15日時点でGitHubの公式ページ(Copilotのプラン一覧、Copilotのプランの説明、個人向け・組織と企業向けの使用量ベースの課金の説明)に表示されている米ドル建ての金額です。公式ページには税の記載がなく、この記事でも税は足していません。

AIクレジットとは|1クレジット=0.01ドルで、チャットやエージェントが消費する

AIクレジットとは、Copilotの中でAIモデルを動かすたびに減っていく利用枠のことで、1クレジットは0.01ドルになります。クレジットを消費するのは、Copilot Chat、Copilot CLI、Copilot cloud agent、Copilot Spaces、Spark、サードパーティのコーディングエージェントといった、AIモデルを使う機能です。予算の金額に直すと、10ドルの予算でちょうど1,000クレジット分を賄うことが出来ます。

会社向けのプランでは、各ライセンスが会社の共有プールにクレジットを入れ、プールを超えた分は1クレジットあたり0.01ドルで課金されます。席を10人分買えば、10人分のクレジットが1つの入れ物にまとまるイメージです。チャットもCLIもエージェントも、同じプールから少しずつ引かれていく形になります。Copilotの中から使うSparkやCopilot Spaces、サードパーティのコーディングエージェントも、別の財布ではなく同じプールを使う対象に入ります。2026年6月1日からは、コードレビューのワークフローもGitHub Actionsの利用枠を消費するようになりました。コードレビューを多く回すチームは、Copilotのクレジットに加えて、Actionsの利用枠の減り方も一緒に見ておきましょう。

コード補完と次の編集候補はクレジットを使わない

エディタで入力中に出てくるコード補完と、次の編集候補(next edit suggestions)は、AIクレジットの課金対象ではありません。すべての有料プランで、これまでどおり無制限に使うことが出来ます。クレジットを使い切った後でも、この2つは止まらずに使い続けられます。書く作業の多くを補完で進めている開発者であれば、クレジットの減り方はゆるやかになるでしょう。反対に、チャットで設計を相談したり、エージェントに作業をまとめて任せたりする使い方が多い方ほど、クレジットは早く減っていきます。

クレジットが減りやすい使い方と、減りにくい使い方

同じ席の料金でも、どの機能をどれだけ使うかで、1か月に減るクレジットの量は大きく変わります。コード補完と次の編集候補はクレジットを使わないため、エディタでの入力の手助けが中心の方は、プールにほとんど負担をかけません。一方で、Copilot Chatでの相談、Copilot CLIでの操作、Copilot cloud agentに作業を任せる使い方は、AIモデルを動かすたびにクレジットが減っていきます。同じ作業でも、選ぶモデルによって減る量が変わる点も覚えておきましょう。

個人向けの使用量ベースの課金の説明には、有料のCopilotプランでauto model selection(モデルの自動選択)などを使う場合に、モデルのコストが10%割引になるという記載もあります。会社の席で同じ扱いになるかは個人向けのページからは読み取れないため、気になる方はGitHubの組織向けの説明もあわせて確かめてみてください。

2026年6月1日にAIクレジット制へ移行

GitHub Copilotは2026年6月1日に、AIクレジットで使った分を数える従量課金の仕組みへ移りました。GitHubは2026年4月28日のブログで、席の料金そのものは変えないと発表しています。変わったのは、席の料金の中に一定量のクレジットが含まれ、それを超えた分を0.01ドル単位で払う形になった点です。月額だけで予算を組むと、エージェントを多く使う月に請求が膨らんでしまいます。移行の前から使っている会社も、今の請求の内訳を一度開いて、席の料金とそれ以外の金額が分かれているかを確かめてみてください。

Copilot Freeの上限と、無料で使える方の条件

Copilot Freeは0ドルで使えますが、会社の仕事に使う前提のプランではありません。公式のプランの説明には、Freeは組織や企業を通じてCopilotにアクセスできない個々の開発者だけが使えると書かれています。コード補完は月2,000回までに制限され、モデルは自動選択だけとなります。会社のBusinessやEnterpriseの席を持つ方は組織を通じてCopilotにアクセスできる立場になるため、Freeの対象からは外れます。

個人で試しにFreeを触ってみるのは構わないものの、業務のコードを扱う前に、会社の席へ切り替えるよう案内しておきましょう。後の節で触れるとおり、Freeで入力したデータは設定を変えない限り学習に使われる扱いになります。社員が自分のアカウントのFreeで会社のリポジトリを開いている状態は、会社から見ると管理の外にある利用となってしまいます。

※FreeのAIクレジットの具体的な量は、2026年10月15日時点の公式のプラン表に数値の記載がないため、この記事では書いていません。

学生・教員・オープンソースの保守担当者は無料になる場合がある

確認済みの学生は、Copilot Studentとして無料で使うことが出来ます。検証済みの教師と、人気のあるオープンソースプロジェクトの保守担当者は、Copilot Proを無料で使える対象になる場合があります。申請の条件や手順の細かい部分は変わることがあるため、対象かどうかはGitHubの案内で確かめてみてください。会社の業務に使う席は、本人が無料の対象であっても、会社のBusinessの席として割り当てたほうが管理の面で分かりやすくなります。

BusinessとEnterpriseの違い|会社で選ぶならどちらか

中小企業がGitHub Copilotを入れるなら、Businessを基本に考え、GitHub Enterprise Cloudをすでに使っている会社だけがEnterpriseを検討する形になります。Enterpriseは、GitHub Enterprise Cloudを使う企業向けに設計されたプランです。GitHub Enterprise Cloudでは、エンタープライズの所有者が企業の中の各組織のプランを選ぶ仕組みとなります。GitHub Enterprise Cloudの契約が前提になるので、まだ使っていない会社は、その料金や条件をGitHubの案内で確かめてください。Copilotは現在、GitHub Enterprise Server(自社で用意したサーバーに置く形のGitHub)では使えないとされています。

料金とクレジットの差

1席あたりの差は月20ドルで、付くクレジットはBusinessが1,900、Enterpriseが3,900となります。10人なら、Businessは月190ドル、Enterpriseは月390ドルで、差は毎月200ドルに広がってしまいます。1ドル=150円で計算した場合の目安では、毎月30,000円の差です。差額で増えるのは、1人あたりのクレジットが倍以上になる点と、エンタープライズ向けの追加機能やプレミアムモデルへの優先アクセスが加わる点となります。

クレジットの量だけを理由にEnterpriseを選ぶ前に、Businessの席に予算を足す形と比べてみましょう。10人のBusinessに毎月200ドルの予算を足すと、追加で20,000クレジットまで使える計算になります。Enterprise10人とBusiness10人の差の200ドルを、そのまま追加使用の予算に回す考え方です。チャットやエージェントをあまり使わない月は予算に届かず、支払いはシート料金だけで済む場合もあります。

BusinessとProで違う、会社で管理する機能

GitHubの公式のよくある質問では、ProにはBusinessの機能のうち、組織でのライセンス管理、ポリシー管理、IP補償以外のすべてが含まれると説明されています。言いかえると、会社が席を配ったり止めたり、利用のルール(ポリシー)を決めたりする管理の部分が、Businessを選ぶ理由になります。IP補償も、個人のProには含まれません。会社の席として配るなら、管理の機能とIP補償が付くBusinessが出発点になるでしょう。使っている開発者が数人の会社でも、退職や異動のときに席を止められるかどうかで、後の手間は大きく変わってきます。

GitHub Enterprise Cloudを使っていない会社が先に確かめること

GitHub Enterprise Cloudをまだ使っていない会社なら、Enterpriseのためにその契約から始めるより、まずBusinessの検討から入るほうが話は早く進みます。Businessの席を買う前には、開発者のGitHubアカウントがどの組織に入っているか、誰が組織の管理者かを確かめておきましょう。席の割り当てや予算の設定は組織や企業の管理者が受け持つため、管理者が退職した方のアカウントのままになっていると、設定を変えたいときに手が止まってしまいます。GitHub Enterprise Serverを自社で動かしている会社は、Copilotが今は使えない点も開発チームと先に共有してください。

データの学習利用|個人プランと会社の席の違い

GitHub Copilotでは、個人向けのFree・Pro・Pro+で入力したデータは設定を変えない限り学習に使われ、会社向けのBusiness・Enterpriseのデータは学習に使われません。GitHubは2026年3月25日のブログで、4月24日以降、Free・Pro・Pro+の利用者の入力・出力・コードの断片と関連する文脈を、オプトアウトしない限りAIモデルの学習と改善に使うと発表しています。Business・Enterpriseの利用者はこの変更の対象外だと、同じブログに明記されました。公式のよくある質問でも、Copilot BusinessとCopilot Enterpriseのデータはモデルのトレーニングに使わないとの回答です。

個人のプランでも、設定の「Privacy」からオプトアウトすることは出来ます。ただ、社員一人ひとりが設定を切り替えたかどうかを会社が確かめて回るのは、人数が増えるほど手間がかかってしまいます。業務のコードを入れる席は、学習に使われないBusinessかEnterpriseに限りましょう。

会社の席で入力した内容が保持される期間

Business・Enterpriseの既定では、IDE経由のチャットとコード補完のプロンプトと提案は保持されず、それ以外の使い方では28日間保持されます。ユーザーの利用状況のデータ(エンゲージメントデータ)は2年間保持される扱いとなります。取引先から学習や保管の扱いを聞かれたときは、この2つをそのまま伝えると話が早く進むでしょう。

社員が個人のFree・Proを使うのを止める方法

GitHubの管理者は、ネットワークのファイアウォールでCopilot Businessへのアクセスを明示的に許可し、Copilot ProやCopilot Freeへのアクセスをブロックすることが出来ます。会社の席を配った後も個人のアカウントで使い続ける社員がいる場合は、情報システム部門の方と一緒にこの設定を検討してみてください。業務のコードが個人のプラン経由で学習に回る経路は、会社の席を配るだけでは閉じきれない場合があります。

同じことは、開発以外の部署でも起こり得ます。経理や営業の方が個人のアカウントで汎用のAIに社内の文書を貼り付けていれば、会社から見えない利用、いわゆる野良AI(シャドーAI)になってしまいます。開発者の席を整えるときは、開発以外の社員が何を使っているかも一緒に確かめておきたいところです。

開発以外の社員にも、学習に使われないAIの環境を

経理や営業の方が使うAIも、会社で契約した1つの環境にまとめると管理の手間が減ります。UPGEAR AI(アップギアAI)は、ChatGPT・Claude・Gemini・Perplexityを1つの契約で使える法人向けサービスです(人数無制限)。

人数別の早見|5人〜100人の月額・年額とクレジット

Businessで10人に配ると毎月190ドル、年間で2,280ドルとなり、会社全体で毎月19,000クレジットを分け合う形になります。人数ごとの金額は、1席の単価に人数を掛け、年額はさらに12か月を掛けて出しています。円の金額は、すべて1ドル=150円で計算した場合の目安として添えました。実際の請求は米ドル建てのため、為替によって円の金額は前後してしまいます。

Copilot Business(1席月19ドル・1人1,900クレジット)の場合

  • 5人で月95ドル、年1,140ドル、毎月のプールは9,500クレジットです(1ドル=150円で計算した場合の目安は月14,250円・年171,000円)。
  • 10人で月190ドル、年2,280ドル、毎月のプールは19,000クレジットです(1ドル=150円で計算した場合の目安は月28,500円・年342,000円)。
  • 30人で月570ドル、年6,840ドル、毎月のプールは57,000クレジットです(1ドル=150円で計算した場合の目安は月85,500円・年1,026,000円)。
  • 50人で月950ドル、年11,400ドル、毎月のプールは95,000クレジットです(1ドル=150円で計算した場合の目安は月142,500円・年1,710,000円)。
  • 100人で月1,900ドル、年22,800ドル、毎月のプールは190,000クレジットです(1ドル=150円で計算した場合の目安は月285,000円・年3,420,000円)。

Copilot Enterprise(1席月39ドル・1人3,900クレジット)の場合

  • 5人で月195ドル、年2,340ドル、毎月のプールは19,500クレジットです(1ドル=150円で計算した場合の目安は月29,250円・年351,000円)。
  • 10人で月390ドル、年4,680ドル、毎月のプールは39,000クレジットです(1ドル=150円で計算した場合の目安は月58,500円・年702,000円)。
  • 30人で月1,170ドル、年14,040ドル、毎月のプールは117,000クレジットです(1ドル=150円で計算した場合の目安は月175,500円・年2,106,000円)。
  • 50人で月1,950ドル、年23,400ドル、毎月のプールは195,000クレジットです(1ドル=150円で計算した場合の目安は月292,500円・年3,510,000円)。

※年額は月額×12か月で計算した目安で、年払いの割引などは含めていません。GitHub Enterprise Cloudの料金はEnterpriseの金額に含めていません。プールを超えた分の追加使用は、ここに書いた金額の外で別にかかります。

席ごとのクレジットは会社全体の1つのプールにまとまる

席ごとのクレジットは、1人ずつの財布ではなく、会社全体の1つのプールにまとめられます。GitHubの説明では、100人のBusinessの会社は100個のバケットではなく、190,000クレジットの共有プールを持つと例えられています。よく使う開発者がほかの方の余りを使える一方で、何人かが大量に使うと、プールが月の途中で尽きてしまいます。席の数とプールの大きさは比例するので、人数を決めた時点で、その月に使える量の天井もおおよそ見えてくるでしょう。

毎月1日の午前9時にリセットされ、翌月には繰り越されない

含まれるクレジットは月をまたいで繰り越されず、使わなかった分は失効します。プールは毎月1日の00:00:00(協定世界時)に満額へ戻るため、日本時間では毎月1日の午前9時に切り替わる計算になります。余ったクレジットを翌月に回すことは出来ず、月の前半に使いすぎると後半が苦しくなってしまいます。月の半ばに一度だけ使用量を見る日を決めて、残りの量を確かめてみてください。

追加使用の予算を足したときの毎月の上限の例

席の料金だけでなく、追加使用の予算まで含めた毎月の上限を出しておくと、承認する側が判断しやすくなります。ここでは例として、1人あたり月5ドル(500クレジット分)の予算をBusinessに足した場合を計算しました。

  • 5人なら席の料金95ドルに予算25ドルを足して、毎月の上限は120ドルです(1ドル=150円で計算した場合の目安は18,000円)。
  • 10人なら席の料金190ドルに予算50ドルを足して、毎月の上限は240ドルです(1ドル=150円で計算した場合の目安は36,000円)。
  • 30人なら席の料金570ドルに予算150ドルを足して、毎月の上限は720ドルです(1ドル=150円で計算した場合の目安は108,000円)。
  • 50人なら席の料金950ドルに予算250ドルを足して、毎月の上限は1,200ドルです(1ドル=150円で計算した場合の目安は180,000円)。

1人あたり5ドルという金額は計算のための仮の数字で、GitHubが勧めている金額ではありません。実際の予算は、最初の数か月の使用量を見て決め直すことになります。GitHubの案内では、付与されたクレジットと設定した超過予算をすべて使い切ると、コード補完と次の編集候補以外の機能は止まります。

クレジットを使い切ったらどうなるか|追加使用は最初からオン

会社のプールを使い切った後も、初期設定のままだとチャットやエージェントは止まらず、超えた分が会社に請求されます。組織と企業では追加の使用が既定で有効になっており、含まれるクレジットを超える支出を防ぐには、管理者がAIの制御設定でAI credits有料使用ポリシーを明示的に無効にする必要があります。許可したままなら、超えた分は1クレジット0.01ドルのレートで使い続けられます。何も設定しなければ、プールを超えた分はそのまま会社に請求されてしまいます。

追加の使用を許可しない設定にした場合は、プールが尽きた時点で、毎月の量が戻る次の請求サイクルまで使用が止まる形になります。GitHubの2026年4月28日のブログでは、付与されたクレジットと設定した超過予算をすべて使い切ると、コード補完と次の編集候補を除く機能は、翌月のリセット、追加購入、プランのアップグレードのいずれかまで使えなくなると案内しています。予算を使い果たしたときに、低コストのモデルへ自動で切り替わる仕組みはないとの説明もあります。

Business・Enterpriseの利用者が使い切ったときには、管理者に追加の予算を頼む案内のバナーがGitHub.comに表示されます。上限を広げるかどうかは、会社の管理者が決めることになります。席を配る前に、プールが尽きたら止めるのか、決めた予算の範囲で続けるのかを、開発の責任者と一緒に決めておきましょう。

止める設定を選ぶと、月末の数日だけチャットやエージェントが使えず、開発の手が止まる場面も出てきます。続ける設定を選ぶと、作業は止まらない代わりに、月によって請求が上下してしまいます。どちらが良いかは、締め切りの近い案件がどれくらいあるかと、毎月の請求を固定したい度合いで決まるでしょう。迷う場合は、最初の2〜3か月だけ少額の予算を付けて続ける設定にし、実際の使用量を見てから決め直す方法もあります。

具体的な場面で考えてみましょう。10人のBusinessでプールは毎月19,000クレジットとなり、ある月に締め切り前の作業でエージェントを多く使い、20日にプールが尽きたとします。止める設定なら、残りの10日ほどはチャットやエージェントが使えず、コード補完だけで作業を進める形です。続ける設定で月50ドルの予算を置いていれば、追加で5,000クレジットまで使い続けられ、その月の請求は最大で240ドルまで膨らんでしまいます。

使用量・請求の確認と予算の決め方|4種類の予算の違い

予算は、ユーザー・コストセンター・組織・エンタープライズの4つの単位で置くことができ、会社の規模に合わせて組み合わせて使うことが出来ます。それぞれの単位の違いを並べると、次のようになります。

  • ユーザー単位の予算は、1人ずつの上限です。0ドルのユーザー予算を置くと、その方はすぐにブロックされるとGitHubは説明しています。
  • コストセンター単位の予算は、部署やプロジェクトのように費用をまとめて見たい単位ごとの上限になります。
  • 組織単位の予算は、GitHubの組織(Organization)全体の上限です。開発チームが1つの組織にまとまっている中小企業なら、まずここが基本になります。
  • エンタープライズ単位の使用制限は、GitHub Enterprise Cloudで複数の組織を束ねている会社の、企業全体の上限になります。

予算の金額はクレジットにそのまま換算でき、10ドルの予算で1,000クレジット分を賄えます。10人のBusinessで、プールを超えた分に月50ドルまでの予算を置くと、追加で使えるのは5,000クレジットまでです。毎月の請求の上限は、席の料金と予算の合計として見積もるのが分かりやすいでしょう。この例なら、シート料金190ドルと予算50ドルを合わせた240ドルが1か月の上限の目安となり、1ドル=150円で計算した場合は36,000円ほどになります。

中小企業での予算の置き方の考え方

開発者が10人前後の会社なら、組織単位の予算を1つ置き、使い方が特に多い方だけにユーザー単位の予算を重ねる形が分かりやすいでしょう。全員にユーザー単位の予算を細かく置くと、上限に当たった方から都度相談が来て、管理する方の手間が増えてしまいます。部署ごとに費用を分けて経理に回したい会社は、コストセンター単位の予算を使って、開発部とそれ以外の部署を分けて見る方法もあります。

0ドルのユーザー予算はすぐにブロックされる扱いのため、含まれるクレジットの範囲内まで止まるのかどうかは、全員に広げる前に1人で動きを確かめてから使ってみてください。社内の申請書には、予算の金額と、予算に届いたときに誰が増やすかを決めるのかまで書いておくと、月の途中で慌てずに対応出来ます。

予算の金額を決める手がかり

予算の金額に決まった正解はなく、プールの大きさと比べて考えるのが手がかりになります。Businessなら1人あたりのプールは1,900クレジット、金額にして19ドル分です。予算を1人あたり5ドルにすれば、プールの4分の1ほどを追加で使える計算となり、10ドルならプールの半分ほどに当たります。最初はプールの4分の1から半分くらいの予算で始め、尽きた月が続くかどうかを見て上げ下げしてみてください。

使用量と請求を確かめるタイミング

プールは毎月1日の午前9時(日本時間)に戻るため、使用量の確認は月の半ばと月末の2回にすると、残りの量と超過の見込みが読みやすくなります。最初の数か月は、誰がどの機能でクレジットを多く使っているかを見て、予算の金額を見直す材料にしましょう。料金も予算も米ドルで決まるため、経理に回すときは、何ドルの請求を1ドル何円で円に直したかを添えると処理がしやすくなります。生成AIの費用全体の管理の考え方は、生成AIのコスト管理でもまとめています。

個人のProで使っている社員に会社の席を割り当てるとき

社員が自分でPro・Pro+・Maxを契約している場合、会社がBusinessかEnterpriseの席を割り当てると、個人のプランは自動的にキャンセルされます。個人のプランの今の請求期間の残りは、日割りで返金される扱いとなります。社員が二重に払い続ける心配はありませんが、自分で契約していた方には、席を割り当てる前に一言伝えておきましょう。

個人のProを経費で精算していた会社なら、精算をやめる月と席を割り当てる月を合わせると、経理の処理も分かりやすくなります。会社の席に移ると、入力したデータは学習に使われないBusiness・Enterpriseの扱いに変わります。Free・Pro・Pro+のままでは、オプトアウトしていない限り学習に使われるため、業務で使う方から先に会社の席へ移すのが安心でしょう。

切り替えのときに確かめておく順番

  1. 個人でPro・Pro+・Maxを契約して業務に使っている社員がいるかを、本人への聞き取りで把握します。
  2. 経費で精算している契約があれば、精算の止め方と止める月を経理と決めます。
  3. 会社の席を割り当て、個人のプランが自動でキャンセルされたことを本人に確かめてもらいます。
  4. 個人のFreeやProに戻って使わないよう、社内のルールと、必要ならファイアウォールの設定を整えます。

Pro+やMaxを使っていた方は、個人プランのほうがクレジットの量が多かった可能性があります。Businessの1,900クレジットに移ると、使い方によっては今までより早く上限に近づくこともあり得ます。Pro+の毎月の合計は7,000クレジットなので、Businessの1,900との差は5,100クレジット、金額にして51ドル分です。Pro+と同じだけ使う方が1人いるなら、その方の分として月51ドルほどの追加使用が出る前提で、予算を見ておく形になります。そうした方には、ユーザー単位の予算を少し多めに付けるなど、席を割り当てた後の様子を見て調整してみてください。

Freeだけを使っていた社員の扱い

個人のFreeだけで業務のコードを触っていた社員は、会社の席を割り当てると組織を通じてCopilotにアクセスできる立場になります。Freeは組織や企業を通じてアクセスできない個々の開発者向けのプランなので、会社の席を持った後は、会社の席で使う形にそろえましょう。Freeでは補完が月2,000回までですが、Businessの席なら補完は無制限となり、使い勝手もよくなるでしょう。Freeのころに入力したデータは、オプトアウトしていない限り学習に使われる扱いだった点も、本人と一度確かめておくと安心です。

年払い・席の増減・解約のときの料金の扱い

席の増減で料金とクレジットがどう動くかは、増やすときと減らすときで扱いが違います。月の途中で席を増やすと、プールはすぐに増えます。途中で席を減らしても、その月のプールは小さくならず、減った分は次の請求サイクルの始めに反映されます。

新しく入った開発者に月の途中で席を渡しても、その方の分のクレジットはすぐにプールへ加わるため、受け入れの時期を月初に合わせる必要はありません。たとえば10人のBusinessに月の半ばで1人を足すと、その時点でプールは19,000から20,900クレジットに増える計算です。反対に、退職する方の席を外しても、その月のうちはプールが減らない扱いとなります。席の棚卸しは月末にまとめて行うより、退職や異動が決まった時点で外す運用にしたほうが、翌月の請求に早く反映されるでしょう。

年払いを考えるときの注意

この記事の年額は、月払いの単価を12倍した目安です。年払いでの価格や支払いの条件は、契約の前にGitHubの請求の画面や案内で確かめてみてください。2026年6月にAIクレジット制へ移ったことで、席の料金は同じでも、追加使用の分は毎月の使い方によって変わる形になりました。年払いで席の料金を固めても、追加使用の予算は毎月の費用として別に見ておく必要があります。社内の予算の枠を取るときは、席の料金を年額で、追加使用の予算を月額で分けて書いておくと、年度の途中で人数や使い方が変わっても説明がしやすくなるでしょう。

個人のプランの解約とアップグレード

個人のCopilotのプランはいつでもキャンセルでき、キャンセルは今の支払いサイクルの終わりに有効になります。個人のプランを上位に上げるときは、新しいプランの全額ではなく、今のプランとの差額だけがかかる仕組みです。フレックス割り当ては今後変わる場合があると公式に書かれているため、個人プランのクレジットの量は長く固定のものと考えないほうが安心でしょう。

社内申請の判断|誰にどのプランを割り当てるか

開発を持つ中小企業の社内申請は、毎日コードを書く開発者にBusinessの席を割り当て、それ以外の社員にはGitHub Copilotの席を配らない形から始めるのが分かりやすいでしょう。職種ごとの考え方を並べると、次のようになります。

  • 毎日コードを書く開発者には、Businessの席を割り当てます。補完は無制限で、チャットやエージェントは会社のプールから使う形です。
  • GitHub Enterprise Cloudをすでに使っている会社の開発者は、Enterpriseも候補に入ります。1人あたりのクレジットが3,900に増える代わりに、席の料金は月39ドルになります。
  • 設定ファイルを少し直す程度で、たまにしかコードを触らない社員は、席を配らずに様子を見る判断もあり得ます。必要になった月に席を足しても、その時点でプールはすぐに増えます。
  • 経理・総務・営業など開発以外の社員には、GitHub Copilotの席は要りません。文書作成や調べ物に使うAIは、別の環境で用意することになります。
  • 個人のFree・Pro・Pro+で業務のコードを扱うことは、学習の扱いと管理の両面から認めない形にします。

申請書に書いておく項目

  • 席の数と単価Businessなら1席月19ドル、Enterpriseなら月39ドル。誰に割り当てるかの一覧も添えます。
  • 月額と年額の目安人数×単価と、その12か月分。円で書くなら、1ドル何円で計算したかを必ず添えます。
  • 毎月のプールの量Businessなら人数×1,900クレジット、Enterpriseなら人数×3,900クレジット。翌月に繰り越されないことも書きます。
  • 追加使用の予算と上限予算をいくらにするかと、席の料金と予算を足した毎月の上限の目安。
  • プールが尽きたときの動き追加使用を止めるか、予算の範囲で続けるか。止める場合でもコード補完は使えることを添えます。
  • データの学習の扱いBusiness・Enterpriseのデータはモデルのトレーニングに使われないという公式の説明。
  • 個人で契約している社員の扱い席の割り当てで個人のプランが自動でキャンセルされ、日割りで返金されること。
  • 使用量を見る担当と日月の半ばと月末に誰が見るか、予算を増やす判断は誰がするか。

開発者8人の会社の記入例

開発者が8人の会社なら、Businessの席が8つで月152ドル、年1,824ドルが目安です。毎月のプールは15,200クレジットで、ここに追加使用の予算として月30ドルを足すと、毎月の上限は182ドルとなります。1ドル=150円で計算した場合の目安では、席の料金が月22,800円、年273,600円で、予算を含めた毎月の上限は27,300円ほどです。この形で申請しておけば、承認する側も、最悪いくらになるのかを1つの数字で確かめることが出来ます。

記入例の数字は、自社の人数に置き換えて使ってみてください。人数が増えるほど席の料金は比例して増えますが、プールも同じだけ大きくなるため、1人あたりの使える量は変わりません。追加使用の予算は人数に合わせて機械的に増やすより、最初の数か月の実際の使用量を見てから決め直すほうが、無駄のない金額に落ち着きやすくなります。

承認する側から聞かれやすいことと答え方

申請を出すと、経営者や管理部門の方からはおおむね同じような質問が返ってきます。いちばん多いのは毎月最大でいくらかかるのかという質問で、これには席の料金と追加使用の予算を足した金額で答えることが出来ます。入力したコードが学習に使われないかを聞かれたら、Business・Enterpriseのデータはモデルのトレーニングに使わないというGitHubの説明をそのまま示しましょう。

辞めた方の席はどうなるのかと聞かれた場合は、席を外せば翌月のプールに反映され、月の途中で外してもその月のプールは減らない扱いだと伝えると分かりやすいでしょう。円でいくらかを聞かれたときは、1ドル何円で計算したかを必ず添えてください。料金が米ドルで決まる以上、為替が動けば円の金額も変わってしまいます。

導入の進め方|席を配る前から最初の3か月まで

GitHub Copilotを会社で入れるときは、席を配る前に予算と止め方を決め、最初の3か月で使用量を見ながら金額を決め直す流れにすると、請求で慌てる場面を減らせます。順番に並べると、次のようになります。

  1. 席を割り当てる開発者の名前と人数を決め、Businessにするか、GitHub Enterprise Cloudを使っていればEnterpriseにするかを決めます。
  2. 追加使用を許可するか止めるかを決め、許可するなら組織単位の予算の金額を決めます。
  3. 個人でPro・Pro+・Maxを契約している社員を確かめ、精算や本人への連絡の段取りを決めます。
  4. 申請書に、席の数、月額と年額の目安、予算、プールが尽きたときの動き、学習の扱いを書いて承認を取ります。
  5. 席を割り当て、最初の月の半ばと月末に使用量を確かめます。
  6. 3か月分の使用量を見て、予算の金額と、ユーザー単位の予算が要る方がいるかを決め直します。

最初の月は使い方を探っている段階のため、使用量の数字が読みにくい時期です。1か月だけの数字で予算を決めず、3か月ほどの動きを見てから落ち着いた金額にしてみてください。実際に使い始めると、補完だけで足りる方と、チャットやエージェントを毎日使う方とに分かれてくるでしょう。使い方の差が見えてきたら、よく使う方の分だけユーザー単位の予算を厚くするなど、全員を同じ扱いにしない調整も出来ます。

席を外すときの扱いも、導入の段階で決めておきたい点になります。月の途中で席を外してもその月のプールは減らないため、退職や異動が決まった時点で外し、翌月の請求に早く反映させる運用が向いています。管理者が1人だけだと、休みや退職で席の管理が止まってしまうので、2人以上で見られる体制にしておきましょう。

Cursor・Claude Codeなど他のツールと料金を比べるときの見方

CursorやClaude Codeなど、ほかのAIコーディングツールと比べるときは、月額の数字だけでなく、席の料金に含まれる利用枠と、超えた分の払い方をそろえて比べましょう。どのツールも料金の改定が続いているため、この記事では他社の金額を並べていません。比べる前に、それぞれの公式の料金ページを同じ日に開いて確かめるのが確実です。

GitHub Copilotの会社向けプランを基準にすると、比べるときに見ておきたいのは次の4つになります。

  • 席の料金の中に、どれだけの利用枠が含まれているか。Copilotは席の料金と同じ金額分のクレジットが付き、補完は無制限です。
  • 利用枠を超えたときに、自動で請求が続くのか、止まるのか。Copilotは会社向けでは追加使用が最初からオンになっています。
  • 会社でまとめて席を配り、止め、予算を決められるか。Copilotは組織・コストセンター・ユーザーなどの単位で予算を置けます。
  • 入力したコードが学習に使われるかどうか。Copilotは会社向けのBusiness・Enterpriseなら学習に使われません。

Copilotの中でサードパーティのコーディングエージェントを使う場合も、AIクレジットを消費する対象に入っています。ほかのツールを別に契約するのか、Copilotの中から使うのかで、請求のまとまり方は変わってきます。GitHubでリポジトリを管理している会社なら、席の管理と請求を1か所にまとめられる点も比べる材料になるでしょう。

月額が安く見えるツールでも、含まれる利用枠が小さければ、超えた分の支払いで結果的に高くつくことがあります。反対に月額が高めでも、利用枠が大きく、超えたら止まる仕組みなら、毎月の請求は読みやすくなります。比べるときは、自社の開発者が1か月にどれくらいチャットやエージェントを使うかを先に見積もり、その使い方で各ツールの月の合計を出してみてください。

開発以外の社員の文書作成・調べ物には別の環境が要る

GitHub Copilotは開発者のための道具なので、経理・総務・営業の方の文書作成や調べ物には、別に会社のAIの環境を用意することになります。Copilotの席は1人月19ドルからで、補完やコーディングエージェントといった機能の多くは、コードを書く方でないと使い道がありません。開発以外の社員に配っても、料金に見合う使い方は難しいでしょう。

社内の申請でも、開発以外の社員の分までGitHub Copilotの席で賄おうとすると、席の数だけ毎月の費用が積み上がってしまいます。たとえば開発者10人に加えて開発以外の社員20人にもBusinessを配ると、30人分で月570ドルとなり、そのうち380ドルは使い道の少ない席の料金になります。

一方で、開発以外の社員も、メールの下書きや議事録の要約、資料の構成づくり、調べ物にAIを使いたい場面は多くあります。会社が何も用意しないと、個人のアカウントの無料版などに社内の文書を貼り付けてしまう方も出てきます。開発者の席で学習の扱いを気にするのと同じように、開発以外の社員が使うAIも、学習に使われない会社の契約にしておきたいところです。

開発以外の社員のAIを選ぶときは、ChatGPT・Claude・Geminiのように得意分野が違うAIを、1つの会社の環境でまとめて使えるかどうかも見ておきましょう。複数のAIを会社でまとめて使う形はマルチAIの考え方で、ChatGPTの法人プランの料金はChatGPTの法人プランの料金で整理しています。法人向けの生成AIサービスの料金の横並びは法人向け生成AIサービスの比較にまとめているので、開発以外の社員の分はそちらを見て選んでみてください。

開発以外の社員向けの環境を選ぶときは、次の点を確かめておきましょう。

  • 入力した内容が学習に使われない契約になっているか。社員ごとの設定に任せず、会社の側でそろえられるかも見ておきます。
  • 誰がいつ使ったかを、会社の管理者が確かめられるか。退職や異動のときにアカウントを止められるかも同じく大切です。
  • 文書作成・要約・調べ物など、用途に合わせてAIを選べるか。1つのAIだけだと、苦手な作業で手が止まることがあります。
  • 料金が人数でどう増えるか。開発以外の社員は人数が多くなりやすいため、全員に配ったときの金額で比べます。

開発者にはGitHub Copilot Business、開発以外の社員には会社で契約した汎用のAIの環境、と2つに分けて考えると、社内の申請も整理しやすくなります。どちらの環境でも、入力してよい情報の決まりと、出力を人が確かめる手順は自社で整える必要があります。決まりの作り方は生成AIの社内ガイドラインの作り方、点検する項目は生成AIのセキュリティ対策チェックリストが参考になるでしょう。

開発以外の社員にも、学習に使われない4つのAIを

UPGEAR AIは、ChatGPT・Claude・Gemini・Perplexityを1画面で切り替えて使える法人向けプラットフォームです。開発以外の社員も含めて、学習に使われない会社の環境で4つのAIをまとめて配ることが出来ます。会話履歴・利用ログ・アカウントは国内サーバー(AWSの日本リージョン)で管理。料金は月額30,000円(税抜)から。どのプランも利用人数は無制限で、料金は利用量に応じたプラン設計です(人数の目安はライト1〜5名、スタンダード6〜20名、プレミアム21〜50名)。初期費用100,000円(税抜)が別途かかります。

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よくある質問

GitHub Copilotを会社で使うと、1人あたりいくらかかりますか?
会社向けのCopilot Businessは1席あたり月19ドル、Copilot Enterpriseは月39ドルです。Businessには1人あたり1,900、Enterpriseには3,900のAIクレジットが付き、会社全体のプールで分け合います。プールを超えた分は1クレジットあたり0.01ドルで別にかかります。金額は米ドル建てで、公式ページに税の記載はありません。
10人の開発チームで入れると、毎月いくらになりますか?
Businessなら月190ドル、年2,280ドルが目安で、毎月19,000クレジットのプールが付きます。1ドル=150円で計算した場合の目安は月28,500円です。プールを超えて使う分は、追加使用の予算の範囲で別にかかります。
クレジットを使い切ると、Copilotは使えなくなりますか?
会社向けのプランでは、追加の使用が既定で有効のため、何も設定しなければ使い続けられ、超えた分が会社に請求されます。管理者が有料使用のポリシーを無効にしていれば、次の請求サイクルまでチャットやエージェントは止まります。どちらの場合も、コード補完と次の編集候補はクレジットを使わないため使い続けられます。
想定外の追加の支払いを防ぐには、どうすればよいですか?
管理者が企業または組織のAIの制御設定で、AI credits有料使用のポリシーを無効にすると、含まれるクレジットを超える支出を防げます。続けて使いたい場合は、組織やユーザーの単位で予算を置き、席の料金と予算の合計を毎月の上限として見積もる方法があります。
社員が個人で契約しているProは、会社の席を渡すとどうなりますか?
個人のPro・Pro+・Maxを契約している方にBusinessかEnterpriseの席を割り当てると、個人のプランは自動的にキャンセルされ、今の請求期間の残りは日割りで返金されます。二重に払い続けることはありませんが、本人には事前に伝えておくと安心です。
BusinessやEnterpriseで入力したコードは、AIの学習に使われますか?
GitHubは、Copilot BusinessとCopilot Enterpriseのデータをモデルのトレーニングに使わないと説明しています。一方、個人向けのFree・Pro・Pro+は、2026年4月24日以降、オプトアウトしない限り入力や出力が学習に使われます。業務のコードは会社の席で扱うのが安心です。
Copilot Freeを会社の業務で使ってもよいですか?
おすすめしません。Freeは組織や企業を通じてCopilotにアクセスできない個々の開発者向けのプランで、入力したデータはオプトアウトしない限り学習に使われます。業務のコードを扱う方には、会社のBusinessの席を割り当てる形が向いています。
Copilot Enterpriseを使うには、何が必要ですか?
Enterpriseは、GitHub Enterprise Cloudを使う企業向けに設計されたプランで、エンタープライズの所有者が企業内の各組織のプランを選びます。GitHub Enterprise Cloudの料金や条件は、GitHubの案内で確かめてください。Copilotは現在、GitHub Enterprise Serverでは使えません。
コードレビューにも費用はかかりますか?
2026年6月1日から、コードレビューのワークフローはGitHub Actionsの利用枠も消費します。Copilotのクレジットとあわせて、Actionsの利用枠の減り方も見ておくと安心です。
個人のProを会社の経費で配るのでは駄目ですか?
金額はBusinessより安くなりますが、Proには組織でのライセンス管理、ポリシー管理、IP補償が含まれません。個人のProで入力したデータは、オプトアウトしない限り学習に使われる扱いでもあります。業務のコードを扱うなら、会社のBusinessの席を割り当てる形をおすすめします。
使わなかったクレジットは翌月に繰り越せますか?
繰り越せません。含まれるクレジットは月をまたいで繰り越されず、未使用の分は失効します。プールは毎月1日の00:00:00(協定世界時)、日本時間では毎月1日の午前9時に満額へ戻ります。
フレックス割り当てとは何ですか?
個人向けのPro・Pro+・Maxに付く、含まれる使用量のうちの変わる部分です。モデルの価格や新しいモデル、効率の向上に合わせて変わるよう設計されており、GitHubは今後変更される場合があると案内しています。毎月は基本クレジットから先に使われます。

まとめ

GitHub Copilotの料金は、会社で使うならBusinessが1席月19ドル、Enterpriseが月39ドルで、席ごとに同じ金額分のAIクレジットが付きます。クレジットは会社全体のプールで分け合う仕組みで、毎月1日の午前9時(日本時間)に満額へ戻り、余った分は翌月に繰り越せません。

注意したいのは、プールを超えた分の追加使用が、組織と企業では最初からオンになっている点です。席を配る前に、プールが尽きたら止めるのか、予算の範囲で続けるのかを決め、席の料金と予算の合計を毎月の上限として申請してみてください。個人のProで使っている社員に会社の席を渡すと、個人のプランは自動でキャンセルされ、日割りで返金されます。

GitHub Copilotは開発者の道具なので、開発以外の社員の文書作成や調べ物には、学習に使われない会社のAIの環境を別に用意することになります。開発者の席と、開発以外の社員の環境を分けて考えると、それぞれに合った費用のかけ方が見えてきます。法人のAI活用に関するほかの記事はAI活用コラム一覧にまとめています。