Perplexity Enterpriseの料金と法人契約。直販かソフトバンク経由か、席数とプランの決め方

Perplexity Enterpriseとは、AI検索のPerplexity(パープレキシティ)を会社で契約するための法人向けプランで、Enterprise ProとEnterprise Maxの2つがあります。料金はEnterprise Proが1席 月40ドル(年払いは400ドル)、Enterprise Maxが1席 月325ドルで、ソフトバンク経由なら1IDあたり年額60,000円(税抜)の円建てで契約することも出来ます。契約する担当者が決めるのは、直販かソフトバンク経由か、何席をどちらのプランで買うか、年払いか月払いか、の3つになります。人を外しても請求が減らない席の仕組みと、データ保持期間の設定が50席以上かMax1席以上で使える条件が、見積もりを大きく左右します。

Perplexityそのものの仕組みや、個人向けプランで学習に使わせない設定の全体像はPerplexity(パープレキシティ)とはにまとめており、10〜200名の人数別に費用を並べた試算表も同じページに載せています。

Perplexity Enterpriseとは|Enterprise Proと個人向けProの違い

Perplexity Enterpriseは、会社が席をまとめて買い、社員に1席ずつ割り当てる形の法人契約になります。席は人ではなく組織のものなので、担当が替わったときも新しく買い足さずに、別の方へ付け替えることが出来ます。個人向けのProと比べると使える回数も増えますが、大きな違いは管理とデータの扱いにあると考えてよいでしょう。

個人向けのProやMaxは、AIの学習にデータを使う設定が最初からオンになっており、各自がオフにする必要があります。公式のプラン比較でも、個人向けは「学習のオプトアウトが可能」、Enterprise Pro・Maxは「データをモデルの学習に使わない」と書き分けられています。社員ごとの設定に頼らず会社側で一律に止められることが、法人契約を選ぶ大きな理由となるはずです。

公式ヘルプが挙げるEnterprise Proの中身は、次のようになります。

  • 個人向けProの機能すべてに加え、トラストセンターへのアクセスと、データを学習に使わない扱い
  • 組織向けの席の管理(Enterprise Maxの席と混ぜて持てる)
  • 共有のプロジェクトと、管理者がまとめて管理するファイルコネクタによる社内ナレッジの検索
  • ファイルのアップロード上限の引き上げ(組織単位で制御できる)
  • 専任のサポートと、管理者による請求・アカウントの管理

社内ファイル検索とコネクタ(外部サービス連携)

Enterprise Proでは、共有のプロジェクトと、管理者がまとめて管理するファイルコネクタを通じて、社内の資料を検索の対象に加えることが出来ます。コネクタは外部のサービスとつなぐ仕組みのことで、組織全体でどのコネクタを使えるようにするかは、管理者の権限設定で決められます。社内資料をつなぐ前に、どのフォルダまで読ませてよいかを、情報を管理する担当の方と決めておきましょう。

Perplexity Enterpriseの料金を会社の出費に直す

直販の料金はEnterprise Proが1席 月40ドル、年払いなら1席 年400ドルで、公式ヘルプに税の記載はありません。20人全員にEnterprise Proを配ると、月払いで毎月800ドル、年払いなら年8,000ドルの出費になります。

1席の料金と会社の出費

プラン月払い(1席)年払い(1席)20席の場合(月払い)20席の場合(年払い)
Enterprise Pro月40ドル年400ドル毎月800ドル年8,000ドル
Enterprise Max月325ドル年3,250ドル毎月6,500ドル年65,000ドル
ソフトバンク経由(Enterprise Pro)月額の表示なし年額60,000円(税抜)―年1,200,000円(税抜)

※料金・条件は2026年9月20日時点で Perplexity 公式ヘルプとソフトバンクの法人向けページに表示されている内容です。直販の料金は米ドル建てで、公式ヘルプには税の記載がありません。

Enterprise Maxを全員に配る会社は多くないと思われますが、20人全員なら月払いで毎月6,500ドルと、Proの8倍を超える金額となってしまいます。人数ごとの総額をもっと細かく見たい方は、冒頭で紹介したPerplexityとはの記事にある人数別の試算表と、法人向け生成AI 38サービスの料金比較を並べて見てみてください。

年払いと月払いの違い

年払いの400ドルは、月払い12か月分の480ドルより80ドル安い計算です。20席なら、月払いを12か月続けた9,600ドルに対して年払いは8,000ドルとなり、差は年1,600ドルまで広がります。ただし年払いは1年分を先に払うため、途中で人数が減っても、席数の削減は次の更新まで反映されない点に気をつけてください。請求書払いを選べるのも年払いだけなので、振込で払いたい会社は年払いが前提となります。

Enterprise Maxは1席月325ドルの上位プラン

Enterprise Maxは1席 月325ドル、年払いなら3,250ドルの上位プランです。Researchや、ファイル・アプリの作成を使える回数がEnterprise Proの10倍になり、GPT-5 ThinkingやClaude Opus 4.6(2026年9月時点の公式ヘルプの例)といった高度なモデルを使える量もProより多いと、公式ヘルプは説明しています。個人ファイルを1万件、1つのプロジェクトに5,000件まで置けることや、8秒の動画を月15本まで作れることも、Maxで引き上げられる上限として公式ヘルプに挙げられているものです。

APIは別料金(Enterpriseに含まれない)

Enterprise ProにもMaxにも、APIの利用料は含まれていません。自社のシステムからPerplexityを呼び出したい場合は、API用のクレジットを利用者が別に買う必要があり、管理者がほかの利用者のクレジットを管理することもできないと公式ヘルプに書かれています。席の料金は1つの組織で1枚の請求書にまとまりますが、APIのクレジットはこれとは別の請求になります。開発部門がAPIを使う予定があるなら、稟議の費用欄を2行に分けておきましょう。

直販とソフトバンク経由のどちらで契約するか

Perplexity Enterpriseは、Perplexityから直接買う方法と、ソフトバンクから買う方法の2通りで契約できます。ソフトバンクは2025年3月17日に、国内の正規代理店としてEnterprise Proの販売を始めると発表しています。円建ての請求書で払いたい会社や、試してから決めたい会社はソフトバンク経由、カードで小さく始めたい会社や月払いにしたい会社は直販が合いやすいでしょう。

項目直販(Perplexity)ソフトバンク経由
通貨と単価米ドル。Enterprise Proは1席 月40ドル/年400ドル円。Enterprise Proは1IDあたり年額60,000円(税抜)
払い方の単位月払いか年払い年額(月額の表示なし)
支払方法クレジットカード(Visa・MasterCard・AMEX)。請求書払いと振込は年払いのみで、支払期限は7日振込口座を記載した請求書(クレジットカードは不可)
契約できる単位席単位(Enterprise Maxの席も混ぜられる)1IDから。料金表にあるのはEnterprise Proのみ
無料トライアルセルフサーブのトライアルなし(評価したい場合は営業窓口へ相談)最大1か月・20名まで無料
使い始めるまで追加した全員分の支払いが済むとEnterpriseの機能が有効になる申込手続きから7営業日以降に利用に必要な情報を案内
問い合わせ窓口専任サポート(Enterprise Proの特典)専用のメール受付窓口(日本語対応可)
大人数の場合250席以上は個別の契約条件と請求書払い(White Glove)ページに記載なし

支払方法(請求書払い・振込)

経理の手間で差が出るのは、支払方法のほうです。直販はクレジットカードが基本で、請求書払いと銀行振込は年払いを選んだときだけ使え、支払期限は7日と案内されています。ソフトバンク経由は振込口座を記載した請求書が届く形で、こちらはクレジットカードでは払えません。ドル建てのカード払いは円に直した金額が為替で毎回動くため、予算を円で固めたい会社には、円建ての請求書のほうが扱いやすいでしょう。

無料トライアルの有無

直販にはEnterprise Pro・Maxのセルフサーブの無料トライアルがなく、試したい場合は営業窓口に相談する流れになります。ソフトバンク経由なら、最大1か月・20名まで無料で試すことが出来ます。20名を超えて試したいときはソフトバンクへの問い合わせとなるため、試す部署と人数を先に絞っておきましょう。

為替で変わる損得の目安

1ドル=150円で計算した場合、直販の年400ドルは60,000円となり、ソフトバンクの年額60,000円(税抜)とちょうど並びます。円安が進めば直販の円換算額は60,000円を上回り、円高なら下回る計算です。ただし実際の負担は、消費税の扱い、カードの海外利用の手数料、振込手数料でも変わるため、どちらが安いとは言い切れません。見積もりは同じ席数・同じ期間で、直販とソフトバンク経由の両方の総額を出して比べてみてください。

席の数え方と請求|人を外しても請求は減らない

Perplexity Enterpriseの請求は、使っている人数ではなく、組織が買った席の数で決まります。退職や異動で人を外しても席数はそのまま残り、日割りの差し引き(クレジット)も発生しないため、請求額は変わりません。

招待を送った時点で席を確保する

公式のオンボーディングガイドでは、招待を送った時点でその席が押さえられ、席の数には参加前の招待も含まれると説明されています。空きの席がないまま招待すると、必要な席数の確認が出て、承認するとその場で席が追加され、日割りで請求されることがあります。試しに全員へ招待を送ってしまうと、参加しない方の分まで席が増えるので、招待は使う方の名簿が固まってから送りましょう。

人を外しても席数と請求は変わらない

メンバーを外すと、その席は空いてほかの方に割り当てられるようになりますが、購入した席数は減りません。公式ヘルプのよくある質問にも、ユーザーを外したのに請求が変わらないのは想定どおりの動きで、定期の請求額は同じままだと書かれています。席を減らすには、管理者が請求画面で席数そのものを下げる操作が別に必要です。

席数の削減は次の請求期間から

請求画面で席数を下げても、反映されるのは次の請求期間の始まりからとなります。月払いなら翌月、年払いなら次の年次更新までは、いまの席数分の料金を払い続けるかたちです。更新の時点で買っている席数に対して請求されるため、年払いの会社は、更新日の前に席数を見直す予定を入れておいてください。席を増やす操作のほうはすぐに反映され、日割りの請求になる場合があります。

管理者によるユーザー管理(招待・削除・権限)

メンバーの追加と削除は、組織設定のMembers画面からいつでも行えます。招待するときに、管理者(Admin)か一般のメンバー(Member)かの役割と、Enterprise ProかMaxかを1人ずつ選ぶ仕組みです。管理者は招待リンクを作って共有することもでき、席数を含む支払いの管理も管理者の役割になります。退職の手続きには、Perplexityのメンバー削除と、必要に応じた席数の見直しの2つを加えておきましょう。

しかも席の管理はサービスごとに別なので、ChatGPTやGeminiも会社で契約していれば、同じ棚卸しをそれぞれの管理画面で繰り返すことになります。

席の棚卸しを、AIごとに繰り返さないために

AIごとに席と請求を管理する手間は、使う環境を会社で1つにまとめると減らせます。UPGEAR AI(アップギアAI)は、ChatGPT・Claude・Gemini・Perplexityを1つの契約で使える法人向けサービスです(人数無制限)。

Enterprise ProとMaxの選び方と混ぜ方

Enterprise ProとMaxは同じ組織の中で混ぜて買うことができ、管理者がそれぞれの席数をいつでも変えられます。全員をMaxにする必要はなく、調査の量が多い数人だけをMaxにして、残りをProにする買い方が現実的でしょう。

項目Enterprise ProEnterprise Max
料金(1席)月40ドル/年400ドル月325ドル/年3,250ドル
Pro検索週400回週4,000回
Research(深掘り調査)月50回月500回
ファイル・アプリの作成月50回月500回
Comet Assistant月80回月800回
ファイルのアップロード週100件週1,000件

※上限は Perplexity 公式ヘルプのプラン比較(2026年9月5日更新)の表によります。

重く使う数人だけMaxにする

Proの上限で足りるかどうかは、Researchを月50回より多く使うかどうかで見当をつけるとわかりやすくなります。Researchは複数の段階を踏んで調べ、まとまったレポートを作る機能で、市場調査や競合調査を担う方は月50回を超えることがあるかもしれません。まずは全員をProで始め、上限に当たる方が出たら、その方の席だけMaxに切り替えてみてください。上限に当たる方が1人いるだけで20人全員をMaxにすると、毎月5,700ドルの上乗せとなってしまいます。席は組織のものなので、Maxの席も担当の交代に合わせて別の方へ付け替えられます。

データ保持期間・監査ログ・SCIMが使える条件

組織としてデータの保持期間を決める設定、監査ログ、SCIMは、Enterprise Proを契約しただけでは使えない場合があります。公式ヘルプでは、データ保持期間の設定は50席以上かMax1席以上の組織に限られ、SCIMと監査ログもMaxの利用者が1人いれば席数の下限なく使えると書かれています。

SSO(シングルサインオン)とSCIM

SSO(シングルサインオン)は、社内で使っているIDの仕組みでPerplexityにもログインできるようにすることで、組織設定からID管理の仕組み(IdP)を接続して使います。SCIMは、社内のID管理で追加・削除した社員を、Perplexity側のアカウントにも自動で反映させる仕組みを指します。監査ログは、組織設定のData and privacyにあるAudit Log Settingsから、webhookという方式で外部のシステムへ記録を送る形です。入退社のたびに手作業でメンバーを出し入れしたくない会社にとっては、SCIMを使えるかどうかで運用の手間が大きく変わってきます。

50席未満の会社はMaxを1席混ぜる

30名の会社を例に、データ保持期間の設定を使える形を比べてみます。Pro29席とMax1席なら毎月1,485ドルで、Pro50席の毎月2,000ドルより515ドル少なく済みます。年払いでも、29席と1席の組み合わせは年14,850ドル、50席では年20,000ドルとなり、差は年5,150ドルに広がります。

30名の会社の買い方月払い年払い保持期間の設定・監査ログ・SCIM
Enterprise Proを30席毎月1,200ドル年12,000ドル保持期間の設定は使えない(SCIM・監査ログの席数の下限は営業窓口で確認)
Enterprise Proを29席+Enterprise Maxを1席毎月1,485ドル年14,850ドル使える(Maxが1席以上)
Enterprise Proを50席毎月2,000ドル年20,000ドル保持期間の設定は使える(50席以上)

Proだけの30席と比べた上乗せは毎月285ドルで、この額を管理機能のための費用として稟議に書くと、説明がしやすくなります。Maxの1席は、Researchをいちばん多く使う方に割り当てれば無駄になりにくいでしょう。

SOC 2 Type II認証と、入力内容をAIの学習に使わないという説明

Perplexityは法人向けページで、SOC 2 Type IIの認証を受けていることと、企業顧客のデータでLLMを学習させないことを掲げています。公式ヘルプによると、提携するOpenAIやAnthropicなどのAI提供元とも、預けたデータを相手側の学習に使わせない契約を結んでいるとのことです。ソフトバンクの法人向けページにも、入力した検索内容やアップロードしたファイルをAIの学習やチューニングには使わないと書かれています。いずれも同社の説明なので、取引先に示すときは、契約前に営業窓口から資料を取り寄せて確かめてください。

7日で消えるのは添付ファイルだけ|データの自動削除と保持期間

Enterpriseで7日後に自動で消えるのは、会話(セッション)に添付したファイルだけで、会話そのものは残ります。公式ヘルプも、7日間の削除ルールはアップロードしたファイルに限った話で、そのファイルを含むセッションは依頼しない限り削除されないと注記しています。「7日でデータが消えるから安心」と社内で説明すると、会話の中身が残る点を見落としてしまうので気をつけてください。My FilesやProjectsに置いたファイルも、それぞれの保持ルールで削除されるまで残ります。

組織で決める保持期間は最後の活動日から数える

50席以上かMax1席以上の組織では、組織設定のData and privacyで、セッションを残す期間を決めることが出来ます。期間は会話を作った日ではなく、最後にやり取りした日から数えるため、長く使い続けている会話はなかなか消えません。期間を短くすると範囲外の会話はすぐ見られなくなり、7日以内に完全に削除されて復元もできない仕組みです。例外は、組織に参加する前にメンバーが作っていたセッションだけとなります。保持期間は、社内の文書管理規程で決めている保存年限と合わせて決めましょう。

Organization File Repositoryは2026年10月1日に廃止

組織で共有するファイル置き場のOrganization File Repositoryは、2026年10月1日に廃止されると公式ヘルプで案内されています。新しく契約する組織にはもう提供されておらず、いま使っている組織は期限までにファイルをダウンロードして移す必要があります。期限を過ぎて残っていたファイルは削除されるため、使っている会社は、どこへ移すかを先に決めてから作業を割り振ってください。

申込から利用開始までの流れ

直販は管理画面から自分で申し込む形、ソフトバンク経由は担当者とやり取りしながら進める形の手続きとなります。どちらも、最初に管理者を誰にするかを決めてから始めると迷いません。

直販:組織の作成→招待→プラン選択→支払い

  1. Web版のPerplexityにログインし、アカウント設定のEnterpriseを開きます(perplexity.ai/enterprise からも開けます)
  2. 組織名を入れ(後から変えられます)、Enterpriseの利用規約に同意します。申し込んだ方が最初の管理者になります
  3. メンバーを招待し、1人ずつ役割(AdminかMember)とプラン(Enterprise ProかMax)を選びます
  4. 支払い方法(カード、年払いなら請求書)を選び、購入した席数の分を支払います
  5. 組織の名前・ロゴ、SSOの接続、セキュリティ機能と権限を設定します

注意したいのは、追加したメンバー全員分の支払いが済むまで、Enterpriseの機能が有効にならない点です。支払いが済んでいない間は、組織の全員が機能を制限された状態になってしまいます。

ソフトバンク経由:相談→見積・発注→契約→利用開始

ソフトバンク経由では、相談、見積もりと発注、契約、利用開始の4段階で進みます。申込手続きから7営業日以降に利用に必要な情報が案内されるので、使い始めたい日から逆算して、余裕を持って申し込んでおきましょう。

個人のPro・Maxからの切り替え(ストア課金は先に解約)

社員がすでに個人でProやMaxを使っている場合は、切り替えの順番に注意が必要です。Web版で課金している個人のプランは、Enterpriseを選ぶと自動で解約され、使っていない期間の分は次のEnterpriseの請求に充てられます。App StoreやGoogle Playで課金している場合は自動では解約されないため、先にストアで解約してから組織に移らないと、両方の料金を同時に払うことになりかねません。個人の時代に作った会話やプロジェクトは、本人が組織に共有しない限り非公開のまま残ります。経費精算で個人のProを認めていた会社は、切り替えの前に、誰がどの方法で課金しているかを一覧にしてみてください。

導入事例とPerplexity Computerの読み方

Perplexityは法人向けページで、5万以上の組織がPerplexity Enterpriseを使っていると掲げています。この数や、公式サイトに並ぶ導入事例に出てくる効果の数字は、いずれも同社の発表として読むのが妥当です。稟議の根拠には、事例の数字よりも、自社の数名で試した結果を添えるほうが説得力を持ちます。

公式の法人向けページは、冒頭でPerplexity Computerという機能を大きく打ち出しています。Enterprise Pro・Maxの料金と上限をまとめた公式ヘルプには、Computerの扱いが書かれていないため、使う予定があるなら、見積もりの段階で営業窓口に範囲を書面で確かめてください。

稟議前のチェックリスト

契約の前に、購買と契約の観点で確かめたい項目を並べます。社員に使わせるときの利用ルールは別に決める必要があるので、ここでは費用と契約の話に絞っています。

  • 契約経路を直販かソフトバンク経由かで決めたか円建ての請求書が必要か、無料で試したいか、Enterprise Maxを使うかで決まります。
  • 月払いか年払いか、支払方法は何か直販の請求書払いは年払いのみで支払期限は7日です。ソフトバンク経由は請求書のみで、カードでは払えません。
  • 最初に買う席数と、ProとMaxの内訳招待を送った時点で席が確保されます。名簿が固まってから招待します。
  • 席数を減らす手続きと時期人を外しても請求は減らず、席数の削減は次の請求期間からです。年払いは更新日の前に見直します。
  • 50席の条件を満たすかデータ保持期間の設定が必要なら、50席以上かEnterprise Maxを1席以上にします。SCIMと監査ログは、Maxの利用者が1人いれば席数の下限なく使えると案内されています。
  • 会話の保持期間の方針7日で自動削除されるのは添付ファイルだけです。保持期間を短くして消えた会話は戻せません。
  • SSOを使うか、誰が接続するか組織設定から社内のID管理の仕組みを接続します。
  • 退職時の席の扱いメンバー削除と席数の見直しを退職手続きに入れます。
  • 社員の個人ProやMaxの解約App StoreやGoogle Playで課金している分は、先にストアで解約します。
  • Organization File Repositoryの移行使っている場合は2026年10月1日までにダウンロードして移します。
  • APIの費用Enterpriseの料金に含まれず、席とは別の請求になります。

チェックが済んだら、同じ席数・同じ期間で直販とソフトバンク経由の見積もりを取り、稟議書に並べて添付してみてください。

ChatGPTとの比較と、ほかのAIの契約

PerplexityとChatGPTの違いは、優劣よりも設計の出発点にあります。Perplexityは、質問のたびにWebを検索し、出典を付けて答える作りを基本にしています。ChatGPTは会話全般のAIで、最新の情報が役立つと判断したときに自動で、または手動でWebを検索し、この検索はBusinessやEnterpriseでも使えます。ChatGPTの法人プランの料金はChatGPTの法人プランの料金で比べているので、あわせて確かめてみてください。

気をつけたいのは、Perplexityの中でOpenAIやAnthropicのモデルを選べても、社員がChatGPTやClaude、Geminiのアプリを直接使う分は、それぞれの会社との別の契約になる点です。Perplexityだけを会社で契約すると、ほかのAIは社員の個人アカウントのまま残りやすく、会社から見えない野良AI(シャドーAI)が生まれるきっかけにもなってしまいます。会社で安全に使うには、学習に使わせない契約、利用ログの管理、社員への配布、複数のAIの使い分けの4つを、AIごとではなく会社全体でそろえる必要があります。4つのAIの得意分野の分け方は生成AIの使い分け、複数のAIをまとめて契約する形はマルチAIとはで整理しています。

Perplexityを含む4つのAIを、会社の1つの契約で

UPGEAR AI(アップギアAI)は、ChatGPT・Claude・Gemini・Perplexityを1画面で切り替えて使える法人向けサービスです。全モデルで学習非利用を標準適用し、誰が・いつ・どのAIを使ったかを管理画面で確認できます。会話履歴・利用ログ・アカウントは国内サーバー(AWSの日本リージョン)で管理します。料金は月額30,000円(税抜)から。どのプランも利用人数は無制限で、料金は利用量に応じたプラン設計です(人数の目安はライト1〜5名・スタンダード6〜20名・プレミアム21〜50名)。初期費用100,000円(税抜)が別途かかります。

UPGEAR AIの詳細を見る

よくある質問

ソフトバンク経由のPerplexity Enterprise Proは何人から契約できますか?
ソフトバンクの法人向けページでは、1IDから契約できると案内されています。料金は1IDあたり年額60,000円(税抜)で、支払いは振込口座を記載した請求書となり、クレジットカードは使えません。
退職者をメンバーから外せば、翌月の請求は減りますか?
減りません。メンバーを外すと席が空くだけで、購入した席数と請求額はそのままです。請求を減らすには、管理者が請求画面で席数を下げる必要があり、その変更は次の請求期間の始まりから反映されます。
Perplexity Enterpriseに無料トライアルはありますか?
直販にはEnterprise Pro・Maxのセルフサーブの無料トライアルがなく、試したい場合は営業窓口への相談となります。ソフトバンク経由では、最大1か月・20名までの無料トライアルが案内されています。
50席未満でもデータ保持期間の設定は使えますか?
Enterprise Maxの利用者が1人以上いれば使えると、公式ヘルプに書かれています。SCIMと監査ログも、Maxの利用者が1人いれば席数の下限なく使えると案内されています。30名なら、Enterprise Proを29席とEnterprise Maxを1席にすると月払いで毎月1,485ドルとなり、Enterprise Proを50席買う毎月2,000ドルより少ない出費で条件を満たせます。
Perplexity EnterpriseでAPIも使えますか?
Enterprise ProにもEnterprise MaxにもAPIの利用は含まれていません。APIを使う場合は利用者がクレジットを別に購入する必要があり、席の料金とは別の請求になります。
Enterprise Proでは7日たつと会話も消えますか?
7日で自動削除されるのは、会話に添付したファイルだけです。会話そのものは、削除を依頼するか、組織で設定した保持期間を過ぎない限り残ります。保持期間の設定は、50席以上かEnterprise Maxの利用者が1人以上いる組織で使えます。

まとめ

Perplexity Enterpriseは席単位の法人契約で、Enterprise Proは1席 月40ドル(年400ドル)、Enterprise Maxは1席 月325ドル(年3,250ドル)となります。ソフトバンク経由なら1IDあたり年額60,000円(税抜)の円建てで、請求書払いと最大1か月・20名の無料トライアルを使えます。

契約の前に押さえたいのは、人を外しても請求は減らず、席数の削減は次の請求期間から反映される点です。データ保持期間の設定が必要なら、50席以上にするか、Enterprise Maxを1席混ぜる形を比べてみましょう。SCIMと監査ログも、Maxの利用者が1人いれば席数の下限なく使えると案内されています。7日で消えるのは添付ファイルだけで、会話は残ることと、Organization File Repositoryが2026年10月1日に廃止されることも、社内への説明に加えておいてください。

Perplexityだけを契約しても、ChatGPTやClaude、Geminiを使う社員の分は別の契約として残ります。ほかのサービスとの料金の比べ方は法人向け生成AIの料金比較で、ほかのテーマはAI活用コラム一覧で紹介しています。