exaBase AIとChatGPTの違い。社内でChatGPTを使うならどちらを選ぶか

exaBase AI(エクサベース AI、旧称 exaBase 生成AI)とは、株式会社Exa Enterprise AI(エクサウィザーズのグループ会社)が提供する法人向けの生成AIサービスで、GPT・Gemini・Claudeなど複数のAIモデルを1つの画面で使えるものになります。社内でChatGPTを使う目的が、ChatGPTそのものを社員に配ることであれば、OpenAIと直接契約するChatGPT Businessが素直な選択です。複数のAIモデルを管理者が選んで切り替えたい会社や、国内でのデータ処理と導入から定着までの支援を重視する会社には、exaBase AIのような国内の法人向けサービスのほうが合いやすいでしょう。料金を5・20・40・100名で計算すると、毎月の基本料金はどの人数でもexaBase AIのほうが低くなりますが(従業員数の条件あり)、初期導入設定の100,000円が別にかかってしまいます。

料金表の細かな内訳や規模ごとの見方は、exaBase AIの料金|公表額と規模別の月額にまとめていますので、あわせてご覧ください。

※料金・機能・設定名は、2026年10月4日に各社の公式ページで確認した内容です(exaBase AIは公式サイト・同社ニュースと、NTTドコモビジネスが公開する料金表Ver.2.1、ChatGPT BusinessはOpenAIの公式ヘルプとエンタープライズプライバシーのページ)。OpenAIの料金ページの比較表は2026年9月19日、個人向けChatGPTの学習設定のヘルプは2026年10月3日に確認しています。金額は特に断りのない限り税抜です。

結論:ChatGPTだけを配るならChatGPT Business、複数のAIを管理するならexaBase AI

違いの中心は、ChatGPTという1つのサービスを会社で契約するのか、複数のAIモデルをまとめた国内の法人向けサービスを契約するのか、という点になります。ChatGPT Businessは、OpenAIが提供するChatGPTの企業向けプランで、2025年8月29日にChatGPT Teamから名称が変わりました。exaBase AIは、OpenAIのGPTに加えて、GeminiやClaudeといったほかの会社のAIモデルも管理者が選んで使えるサービスです。

どちらも、入力した内容を標準ではAIの学習に使わない形になっているため、安全性だけで大きな差がつくわけではありません。実際に差が出るのは、使えるAIの数、データを処理する場所、料金の決まり方、導入後の支援の4つでしょう。

比べる点ChatGPT BusinessexaBase AI
契約の相手OpenAIと直接契約国内の法人向けサービス(エクサウィザーズのグループが提供)
使えるAIOpenAIのChatGPT。標準シートにはChatGPT・ChatGPT Work・Codexが含まれるGPT・Gemini・Claudeなど複数のモデル。使うモデルは管理者が選択・切り替え
入力データの学習OpenAIはワークスペースのデータをトレーニングに使用しない(公式ヘルプ)モデル学習への情報提供を遮断(同社発表)
データ処理の場所契約前にOpenAIの公式資料で確認国内サーバーで処理(同社発表)
料金の決まり方1人ごと。標準シートは年払いで月20ドル、月払いで月25ドル49名までは従業員数に応じた段階の定額、50ID以上は1IDあたり月900円。初期導入設定100,000円
契約できる人数有料シート2席から、1契約で最大200席中小企業向けは従業員数50名未満が対象、法人向けは50ID以上の申し込み
支払い米ドル建て。セルフサービスはクレジットカード・デビットカード料金表は円建て(税抜と税込を併記)
導入の支援管理者向けの機能を使って自社で運用AI導入の専門家が導入から定着まで支援すると同社が記載

表のとおり、ChatGPTだけを社員に使わせたい会社であれば、直接契約のほうが話は早く進みます。一方で、AIモデルを1つに決めたくない会社や、社内データを読ませたい会社、導入の手間を減らしたい会社であれば、exaBase AIのような国内サービスを検討する価値が出てきます。迷ったときは、ChatGPTだけで社内の用途が足りるかを先に確かめてみてください。

法人向けChatGPTの導入方式は3つ

会社でChatGPTを使う方法は、大きく分けると3つの形になります。1つ目はOpenAIと直接契約するChatGPT BusinessかChatGPT Enterprise、2つ目はexaBase AIのような国内の法人向けサービス、3つ目はOpenAIのAPIを使って自社で環境を作る方法です。exaBase AIと比べる相手になるのは主に1つ目で、3つ目は開発と保守の担当者がいる会社に限られる選択肢でしょう。

方式1:OpenAIと直接契約する(ChatGPT Business・Enterprise)

ChatGPT Businessは、従業員数2〜200名のチーム向けとOpenAIの料金ページに書かれているプランになります。企業向けプランはユーザー2名から利用できると料金ページにあり、1人だけで使いたい場合はBusinessを選べない点に気をつけましょう。2026年8月24日以降は、1つの契約で有料の席が合計最大200席までとなり、それ以上が必要な会社にはChatGPT Enterpriseが案内されています。Enterpriseの料金は公開されておらず、営業担当に問い合わせる形です。

方式2:国内の法人向けサービスを契約する(exaBase AIなど)

国内の法人向けサービスは、AIモデルを自社のサービスに組み込み、管理機能や業務向けの機能を加えて会社に提供する形になります。exaBase AIの場合は、GPT・Gemini・Claudeなど複数のモデルを使え、使うモデルを管理者が選んで切り替えられると公式ページに書かれており、データの処理は国内サーバーで行い、モデル学習への情報提供も遮断していると同社は発表しています。

方式3:APIを使って自社で環境を作る

OpenAIのAPIを使えば、社内の仕組みにAIを組み込むことも出来ます。ただし、ChatGPT BusinessとAPIは別々に請求されるとOpenAIのヘルプに書かれており、画面や権限の管理も自社で作り込む必要が出てきます。開発の担当者がいない会社では、方式1か方式2から選ぶのが現実的でしょう。

入力データの学習と処理場所の違い(セキュリティ・データ保護)

会社で契約する形であれば、ChatGPT BusinessもexaBase AIも、入力した内容を標準ではAIの学習に使わない扱いになります。ChatGPT Businessには、OpenAI Business TermsとEnterprise Privacyの取り組みが適用され、OpenAIがワークスペースのデータをトレーニングに使用することはないとヘルプに明記があります。OpenAIのエンタープライズプライバシーのページでも、BusinessやEnterpriseについて、デフォルトではユーザーのデータを使ってモデルが学習することはないと説明しています。同じページには、保存時のデータをAES-256、転送時のデータをTLS 1.2以上で暗号化することも書かれており、データの保持期間を利用者側で管理できる対象にはEnterpriseなどが挙がる一方、Businessは含まれていません。

exaBase AIは、公式ページで「データ処理は国内サーバーで行われ、モデル学習への情報提供も遮断」と案内しています。これは同社の発表で、第三者が検証した結果ではない点は押さえておきましょう。それでも、データを国内で処理したいという取引先への説明がしやすいのは、exaBase AIの強みになりそうです。

学習の扱いは同じでも、データの処理場所を国内と説明できるかで差が出ます。ChatGPT Business側の処理場所が取引先との約束に関わる会社は、契約前にOpenAIの公式資料で確かめてみてください。

料金の決まり方と人数別の月額(5・20・40・100名)

料金は、ChatGPT Businessが1人ごとの米ドル建て、exaBase AIが49名までは人数の段階ごとの定額で50ID以上は1IDごとの円建てと、決まり方から違ってきます。

ChatGPT Businessの料金

ChatGPT Businessの標準シートは、年払いで1人あたり月20ドル、月払いで1人あたり月25ドルとなります。標準シートの5倍の利用枠が付いたプレミアムシートは、年払いで月100ドル、月払いで月125ドルに設定されています。料金は米ドル建てで、請求には日本の消費税10%が加わるため、円での支払額は為替で変わってしまいます。

exaBase AIの料金

exaBase AIの公式ページには金額が載っておらず、資料ダウンロードや問い合わせの案内になっています。そこで、NTTドコモビジネスが公開している料金表(Ver.2.1・2026年7月更新)の金額で計算しました。従業員数10名未満なら1〜9IDで月9,800円、30名未満なら10〜29IDで月18,000円、50名未満なら30〜49IDで月27,000円という段階の価格が用意されています。50ID以上になると法人向けの1IDあたり月900円が当てはまり、初期導入設定の100,000円は初回だけかかる仕組みです。有償のAIモデルで使える文字数を120万文字増やすオプションも、月10,000円で追加することが出来ます。

人数別の月額と初年度の合計

使う人数exaBase AI(月額)ChatGPT Business 年払い(月額)ChatGPT Business 月払い(月額)
5名9,800円100ドル(約15,000円)125ドル(約18,750円)
20名18,000円400ドル(約60,000円)500ドル(約75,000円)
40名27,000円800ドル(約120,000円)1,000ドル(約150,000円)
100名90,000円2,000ドル(約300,000円)2,500ドル(約375,000円)
使う人数exaBase AI 初年度(月額×12か月+初期導入設定)ChatGPT Business 年払い 初年度exaBase AI 3年の合計ChatGPT Business 年払い 3年の合計
5名217,600円1,200ドル(約180,000円)452,800円3,600ドル(約540,000円)
20名316,000円4,800ドル(約720,000円)748,000円14,400ドル(約2,160,000円)
40名424,000円9,600ドル(約1,440,000円)1,072,000円28,800ドル(約4,320,000円)
100名1,180,000円24,000ドル(約3,600,000円)3,340,000円72,000ドル(約10,800,000円)

※いずれも税抜。ChatGPT Businessは標準シートで計算し、円は1ドル=150円で計算した場合の参考額です。実際の請求は米ドル建てで、日本の消費税10%が加わります。exaBase AIはNTTドコモビジネスの料金表(Ver.2.1・2026年7月更新)の金額を人数に当てはめたもので、5・20・40名の価格は従業員数の条件つきの中小企業向けです(適用条件は利用規約によります)。有償LLMの文字数追加などのオプションは含みません。

毎月の料金だけを見ると、どの人数でもexaBase AIのほうが低くなり、100名では月90,000円と約300,000円で3倍以上の差となります。月払いを選ぶと、ChatGPT Businessの料金は年払いより25%高くなってしまいます。一方で、初年度は初期導入設定の100,000円が加わるため、5名の会社ではChatGPT Business(年払い)の約180,000円に対して、exaBase AIは217,600円と逆に高い計算です。5名なら初年度はChatGPT Businessのほうが安く、2年続けるとexaBase AIが下回ります。20名以上では、初年度を含めてもexaBase AIのほうが低い計算になります。

ただし、exaBase AIの中小企業向けの価格は従業員数で段階が決まるため、社員が15名いる会社で5名だけ使う場合に、9,800円の段階が使えるとは限りません。使う人数ではなく従業員数で段階が決まる点は、見積もりの前に確かめておきましょう。従業員数が50名以上の会社は、使う人数が少なくても法人向け(50ID以上・1IDあたり月900円)の申し込みとなるため、20名だけ使う場合も50ID分の月45,000円からの計算になってしまいます。

1人ごとの料金で全員に配るなら、契約の形から比べてみませんか

社員全員にAIを配るなら、使う環境を会社で1つにまとめる選択肢もあります。UPGEAR AI(アップギアAI)は、ChatGPT・Claude・Gemini・Perplexityを1つの契約で使える法人向けサービスです(人数無制限)。

使えるAIモデルと新しいモデルへの対応

使えるAIの幅は、exaBase AIのほうが広くなります。ChatGPT Businessの標準シートには、ChatGPTのほかにChatGPT WorkとCodexが含まれるとOpenAIのヘルプに書かれています。exaBase AIは、GPT・Gemini・Claudeなど複数の会社のAIモデルを1つのサービスで使え、利用するモデルは管理者が選んで切り替えられる仕組みです。新しいモデルへの対応も続いており、2026年9月7日にGoogleのGemini 3.8 Flash、9月29日にAnthropicのClaude Opus 5.5の提供開始をエクサウィザーズが発表しました。

用途ごとにAIを使い分けたい会社には、1つの契約で複数社のモデルを試せる点が大きな違いとなるでしょう。ただ、全員がChatGPTだけを使えば足りる職場であれば、この違いはあまり効いてきません。4つのAIの得意分野の違いは、主要4AIの違いと使い分けで整理していますので、参考にしてみてください。

社内データ連携(RAG)と業務向け機能の違い

社内の資料を読ませて答えさせる仕組みはRAG(検索で拾った社内資料をもとにAIが答える仕組み)と呼ばれ、exaBase AIは公式ページで「社内データ活用」を主な機能の1つに挙げています。同社の説明では、独自のデータを活用して高精度な回答を生成する機能になります。このほか、AIエージェント、音声ファイルを取り込むだけで文字起こしや議事録を作る機能、画像の取り込みと生成、業務ごとの工数削減時間を自動で集計するダッシュボードも機能として並んでいます。プロンプトテンプレート(よく使う指示のひな形)は150種以上が用意され、自社独自のテンプレートも追加することが出来ます。

議事録づくりや社内資料の検索まで1つで済ませたいなら、exaBase AIが候補に残ります。利用者の声はexaBase 生成AIの評判で紹介していますが、機能は更新が続いているため、古い口コミだけで判断せず公式ページの機能一覧も見てみてください。ChatGPT Businessで社内のどのデータとつなげられるかも更新の早い分野なので、契約前にOpenAIの公式ヘルプで最新の内容を確かめてみましょう。

管理者機能(利用ログ・アクセス制御)の違い

管理者が使える機能は、どちらのサービスにもあります。ChatGPT Businessは、ユーザー・ロール・アクセスを管理する管理者向けのコントロールと、使用状況の可視化と支出管理を提供するとヘルプで説明しています。個人向けの無料版・Go・Plus・Proの列には、料金ページの比較表で管理コンソールの印がなく、会社としてまとめて管理したいなら企業向けプランが前提となります。

exaBase AIは、アクセス制御と利用ログ管理を主な機能に挙げ、利用するモデルの選択や切り替えも管理者が受け持つ形です。活用状況のダッシュボードで業務ごとの工数削減時間を自動で集計できる点は、導入の効果を社内で説明したい担当者には助かるでしょう。どちらも、誰がいつ使ったかを会社として把握したいという目的には応えられるため、違いは管理できるAIの範囲にあると考えてみてください。点検したい項目は生成AIのセキュリティ対策チェックリストにまとめています。exaBase AIでは自社独自のプロンプトテンプレートも追加できるため、よく使う指示を管理者がそろえて社員に配る使い方も考えられます。

契約と支払いで気をつけたい点

契約の細かな決まりは、導入した後で気づくと手戻りになりやすい部分です。

ChatGPT Businessの契約

ChatGPT Businessは、ワークスペースに少なくとも2席の有料シートが必要で、社員1人だけでは契約できません。席を増やすと現在の請求期間の残りの分が日割りですぐに請求され、席を減らす手続きは次の請求期間から反映される仕組みになります。セルフサービスで申し込む場合の支払いはクレジットカードかデビットカードに限られ、請求書払いなどを望む会社はEnterpriseで営業担当に相談する形となってしまいます。非営利団体であれば、OpenAI for Nonprofitsを通じてBusinessやEnterpriseを最大75%割引で使えると料金ページに書かれています。

ChatGPT Businessの利用枠とプレミアムシート

ChatGPT Businessの標準シートは、料金ページで日常業務に向く席として紹介される形です。料金ページはBusinessを不正利用防止の安全対策のもとで無制限に利用できると案内していますが、ヘルプではシートの種類ごとに利用上限が決まると書かれています。長い作業で利用枠が足りなくなる社員には、標準シートの5倍の利用枠が付き、5時間ごとの利用上限もないプレミアムシートを割り当てる形になります。標準シートとの差額は年払いで1人あたり月80ドルあり、5名をプレミアムにすると、毎月400ドルの上乗せとなってしまいます。BusinessとEnterpriseでは、より多く使うためのクレジットを追加で購入することも出来ます。最初は全員を標準シートで始め、利用枠が足りない社員が出てからプレミアムを検討しても遅くはありません。

exaBase AIの契約

exaBase AIの1IDあたり月900円の価格は、50ID以上の申し込みが条件です。49名以下の会社は中小企業向けの段階料金になり、適用の条件は利用規約で決まっているため、自社の従業員数で当てはまる段階を見積もりの際に確かめる必要があります。料金表には、ロゴを設定するための200,000円も別の項目として載っています。どの金額も料金表では税抜と税込が併記され、たとえば9,800円の段階は税込で10,780円となります。

どちらを選ぶかの判断表

判断に迷ったときは、次の表で自社に近い行を探してみてください。

自社の状況向いている選択理由
使いたいAIはChatGPTだけで、社員も使い慣れているChatGPT BusinessChatGPT・ChatGPT Work・Codexを直接使え、2席から始められる
GeminiやClaudeも業務で使い分けたいexaBase AI1つの契約で複数社のモデルを使え、管理者が選んで切り替えられる
取引先にデータの処理場所を説明する必要があるexaBase AI国内サーバーで処理すると公式ページで案内(同社発表)。ChatGPT側のデータの保存場所は、契約前にOpenAIの公式資料で確認
社内資料を読ませて答えさせたい・議事録を作りたいexaBase AI(要件は事前に確認)社内データ活用と音声の文字起こしを主な機能に挙げている
社員5名前後で、初年度の出費を抑えたいChatGPT BusinessexaBase AIは初期導入設定100,000円が加わり、5名の初年度は直接契約のほうが低い計算
20〜100名に配りたいexaBase AI従業員数と使う人数がほぼ同じ場合、計算上は毎月の料金も初年度の合計もexaBase AIのほうが低い(従業員数の条件・オプションは別に確認)
導入から定着までの支援がほしいexaBase AIAI導入の専門家が導入から定着まで支援すると同社が記載
請求書払いにしたいChatGPT Enterprise(exaBase AIの支払い方法は見積もり時に確認)セルフサービスのChatGPT Businessはカード払いのみ
200名を超えて配るChatGPT Enterprise、またはexaBase AIの法人向けChatGPT Businessは1契約で最大200席

表の中で向いている選択が両方に分かれる会社は、まず使う人数と使いたいAIの数を決めることから始めてみましょう。人数とAIの数が決まれば、料金の比べ方もはっきりしてきます。判断表だけで決めきれない場合は、両方の資料を取り寄せ、同じ業務の例で何が出来るかを聞き比べる方法もあります。

見積もりの前に確かめたいこと

人数別の計算は、公開されている料金表とヘルプの金額を当てはめた目安になります。実際の出費は、従業員数の段階や支払い方法、使い方によって変わるため、見積もりや申し込みの前に次の点を確かめてみてください。

  • exaBase AI:自社の従業員数で当てはまる段階中小企業向けの価格は従業員数10名未満・30名未満・50名未満の3段階で、適用条件は利用規約で決まります。使う人数が少なくても、従業員数で段階が上がる場合があります。
  • exaBase AI:有償のAIモデルを使う量有償LLMの文字数を120万文字増やすオプションは月10,000円で、追加した文字数は契約期間の終わりまで使えると料金表に書かれています。よく使う部署があるなら、この分も見込みます。
  • exaBase AI:初回にかかる費用初期導入設定100,000円は初回だけで、ロゴ設定200,000円は別の項目です。初年度の予算には初回の費用も入れておきます。
  • ChatGPT Business:年払いか月払いか標準シートは年払いで月20ドル、月払いで月25ドルです。席を増やすとその場で日割りの請求があり、減らした席は次の請求期間から反映されます。
  • ChatGPT Business:円での支払額料金は米ドル建てで、日本の消費税10%が加わります。この記事の円は1ドル=150円で計算した参考額のため、社内の予算は余裕を持たせて組みます。
  • ChatGPT Business:プレミアムシートとAPIの費用プレミアムシートを使う人数と、APIを別に使うかどうかで出費が変わります。APIはChatGPT Businessとは別に請求されます。

料金表とヘルプの金額は改定されることがあり、exaBase AIは2025年6月30日にも従量料金の値下げ(Premiumは約30%引き、Standardは約10%引き)を発表しています。比べる直前に、両方の公式の情報を開き直しておくと安心です。

無料・個人版ChatGPTを社員が使っている場合の学習設定

会社の契約が決まるまでの間、社員が無料版や個人のPlusでChatGPTを使っている場合もあるでしょう。OpenAIの料金ページの比較表では、無料版・Go・Plus・Proのどれも、コンテンツをモデルの学習に使う設定が無効化可能と書かれており、自分で切らない限り学習に使われ得る状態になります。

ウェブ版での操作

  1. サインインした状態で、画面のアカウントメニューを開き「設定」を選ぶ
  2. 「データコントロール」を開く
  3. 「すべての人のためにモデルを改善する」を選んでオフにする
  4. 「完了」を押す

スマホアプリ(iOS・Android)での操作

  1. サイドバーを開く
  2. プロフィールアイコンを選んで設定を開く
  3. 「データコントロール」を開く
  4. 「すべての人のためにモデルを改善する」をオフにする

サインインして使っている場合、この設定はデバイスに関係なくアカウント全体に適用されます。個人プランのCodexのタスクにも、同じ設定が当てはまります。オフにすると新しい会話は学習に使われなくなりますが、保存済みのチャットが消えるわけではありません。オフにした後でも「いいね」「よくないね」を送ると、その会話全体が学習に使われることがあります。履歴に残したくない相談には一時チャットを使う方法もあり、一時チャットは履歴に表示されず、モデルの改善にも使われません。ただし一時チャットも、安全上の理由で最大30日保持される場合がある点は覚えておきましょう。

一時チャットの始め方と、iPhone・Macから使う場合

一時チャットは、新しいチャットを開いて「一時チャット」を選び、最初のメッセージの前にパーソナライズのあり・なしを選んで始めます。一時チャットを保存すると通常のチャットになり、モデル改善の設定に従う扱いになります。保存しないまま画面を離れると、後から開き直すことは出来ません。iPhoneやMacのApple IntelligenceからChatGPTの拡張機能を使う場合、ChatGPTにサインインしていなければ、要求や回答は保存されず学習にも使われないとAppleのプライバシーの説明に書かれています。一方で、ChatGPTのアカウントでサインインするとそのアカウントの設定とOpenAIのデータプライバシーポリシーが当てはまるため、社員の個人アカウントがつながった端末では学習の設定も確かめてみてください。

個人の設定は社員ごとの操作に任せる形になり、会社からは一人ひとりがオフにしたかを確かめることが出来ません。会社が把握していないAIを社員が業務に使う状態は、野良AI(シャドーAI)と呼ばれています。会社としてまとめて学習を止めたいなら、ChatGPT BusinessやexaBase AIのような会社の契約に移すのが近道になります。

※設定名と手順は、OpenAIヘルプ「ChatGPT のデータ管理」「一時チャット」「音声モード」(2026年10月3日確認)の記載です。サインインせずにブラウザで使う場合は設定がそのブラウザに保存され、アカウントには紐づきません。メモリの設定と学習の設定は別になっています。Apple Intelligenceの扱いは、Appleのプライバシーページ(apple.com)とMacユーザガイドの記載です(2026年10月3日確認)。

個人向けプランと会社の契約で変わること

ChatGPTの個人向けプランは、無料版が0ドル、Goが月8ドル、Plusが月20ドル、Proが月100ドルからとなります。OpenAIの料金ページは、Go・無料版・Plusを個人向けに設計されたプラン、BusinessとEnterpriseを企業向けプランと分けて案内しています。Goには広告が表示される場合があると比較表に書かれており、業務で使う画面としては気になる方もいるでしょう。同じ月20ドルでも、PlusとBusinessの標準シートでは学習の扱いと管理機能が大きく違います。

会社の契約に移したときに変わるのは、学習の扱いだけではありません。無料版・Go・Plus・Proでは、会話データのエクスポートやアカウントの削除を、本人が設定から申し込めます。BusinessやEnterpriseのワークスペースでは、エクスポートは所有者への問い合わせとなり、アカウントの削除も本人では出来ません。音声モードにも違いがあり、個人のFree・Plus・Proでは設定次第で音声や動画のクリップを学習用に共有できますが、Business・Enterprise・Eduではクリップを共有できない仕組みです。管理対象のワークスペースでは、データの保持・メモリ・アクセスなどの設定を組織の単位でかけることが出来ます。

個人のChatGPTから会社の契約へ移る手順

社員がすでに個人のChatGPTを業務に使っている会社では、いきなり禁止するより、順番を決めて会社の契約へ移すほうが混乱は少なくなります。次の5つの手順で進めてみてください。

  1. 社員が個人で使っているプラン(無料版・Go・Plus・Pro)と、どの業務に使っているかを聞き取る
  2. 会社の契約が決まるまでの間、全員に「すべての人のためにモデルを改善する」をオフにしてもらう
  3. 手元に残したい会話がある社員には、設定からデータのエクスポートを申し込んでもらう(無料版・Go・Plus・Pro)
  4. ChatGPT BusinessかexaBase AIなど、会社の契約を決めて、配る人数と使うAIをそろえる
  5. 業務では会社の契約だけを使うことを社内ルールに書き、個人の有料プランをどうするかは本人と相談する

手順の1と2は今日からでも始めることが出来ます。個人のPlusの料金を会社が負担している場合は、会社の契約に切り替えた月に支払いが重ならないよう、解約の時期も合わせて決めましょう。会社の契約にChatGPT Businessを選んだ場合、移る社員が増えるたびに席を足すと、その請求期間の残りの分が日割りで請求されます。移す日をまとめて決めれば、請求の管理もしやすくなります。社員への周知の仕方まで含めた考え方は、生成AIの社内ガイドラインの作り方も参考にしてみてください。

会社で安全に使うには|学習させない設定・ログ管理・配布・使い分け

どちらを選ぶ場合でも、会社で安全に使えるかどうかは、契約の種類より運用の形で決まってきます。導入の前に、次の4つを確かめてみてください。

  • 学習させない設定が、会社の契約で全員に一律にかかるか個人の設定に任せず、会社の契約として入力内容が学習に使われない扱いになっているかを見ます。
  • 利用ログを管理者が確かめられるか誰がいつどのAIを使ったかを会社側で把握できるかどうかが、取引先への説明の土台になります。
  • 社員全員に配れるか一部の社員にだけ配ると、配られなかった社員が個人のアカウントで使い始めやすくなります。
  • 複数のAIを使い分けられるか調べ物・長い文書の読み込み・資料づくりで得意なAIは変わるため、1つに絞るかどうかを先に決めます。

4つのうち、後から変えにくいのは配る範囲で、一部の社員だけに配ると、残りの社員が個人のアカウントで使い始めることになりがちです。1人ごとの料金で全員に配ると費用は人数に比例して増えるため、利用人数によらない会社定額で複数のAIを使える法人向けサービスも、比べる対象に入れてみてください。比べる軸は、料金の決まり方、使えるAI、配る人数、データの扱いの4つで足りるでしょう。

配る範囲を決めるときは、業務でAIを使う方が何名いるかを部署ごとに数えることから始めてみてください。人数が分かれば、1人ごとの料金で配った場合の毎月の出費と、会社単位の契約の出費を同じ表に並べられます。あわせて、入力してはいけない情報の例や、AIの答えを人が確かめる手順も社内で決めておく必要があります。契約を変えても、社員が何を入力してよいかのルールまでは決まらないためです。

国内の主な法人向けサービスの料金は、法人向け生成AI 38サービスの料金比較で横に並べています。複数のAIを1つの環境で使う形については、マルチAI(複数の生成AIの併用)で整理しましたので、参考にしてみてください。

ChatGPT・Claude・Gemini・Perplexityを、1つの契約で

UPGEAR AIは、4つのAIを1画面で切り替えて使える法人向けサービスです。会話の途中でもモデルを切り替えることが出来、利用ログ・権限・モデルのON/OFFは管理者ダッシュボードでまとめて扱います。基盤はAWSの日本リージョンで稼働しています。料金は月額30,000円(税抜)から。どのプランも利用人数は無制限で、料金は利用量に応じたプラン設計です(人数の目安はライト1〜5名、スタンダード6〜20名、プレミアム21〜50名)。初期費用100,000円(税抜)が別途かかります。

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よくある質問

exaBase AIとChatGPTは何が違いますか?
ChatGPTはOpenAIが提供するサービスで、会社で使う場合はChatGPT Businessなどの企業向けプランをOpenAIと直接契約します。exaBase AIは国内の法人向けサービスで、GPT・Gemini・Claudeなど複数のAIモデルを管理者が選んで切り替えて使えます。データ処理は国内サーバーで行い、モデル学習への情報提供も遮断していると同社は案内しています。
入力した内容はAIの学習に使われますか?
ChatGPT Businessは、OpenAIがワークスペースのデータをトレーニングに使用することはないと公式ヘルプに書かれています。exaBase AIも、モデル学習への情報提供を遮断していると公式ページで案内しています。無料版や個人のPlusなどは、設定の「データコントロール」で「すべての人のためにモデルを改善する」をオフにしない限り、学習に使われる場合があります。
社員10名の会社ならどちらが安くなりますか?
従業員数10名の会社は、exaBase AIの料金表では従業員数30名未満の段階(10〜29IDで月18,000円・税抜)に当たります。ChatGPT Businessを年払いで10名分契約すると月200ドル(1ドル=150円で計算した場合は約30,000円・税抜)です。毎月の料金はexaBase AIのほうが低く、初期導入設定100,000円(税抜)を含めた初年度の合計でも、exaBase AIは316,000円、ChatGPT Businessは約360,000円という計算になります。
exaBase AIではClaudeやGeminiも使えますか?
exaBase AIの公式ページには、GPT・Gemini・Claudeなど複数のAIモデルが使え、利用するモデルは管理者が選択・切り替えできると書かれています。2026年9月には、GoogleのGemini 3.8 FlashとAnthropicのClaude Opus 5.5の提供開始をエクサウィザーズが発表しています。
ChatGPT Businessは何人から契約できますか?
ワークスペースには少なくとも2席の有料シートが必要です。2026年8月24日以降、1つの契約で持てる有料シートは標準とプレミアムを合わせて最大200席で、それより多く必要な場合はChatGPT Enterpriseが案内されています。
ChatGPT Businessの料金に消費税はかかりますか?
料金は米ドル建てで表示され、日本では請求に消費税10%が加わります。標準シートは年払いで1人あたり月20ドル、月払いで1人あたり月25ドルです。円での支払額は為替によって変わります。
exaBase AIの料金はどこで確認できますか?
exaBase AIの公式ページには金額が載っておらず、資料ダウンロードや問い合わせの案内になっています。NTTドコモビジネスが公開している料金表(Ver.2.1・2026年7月更新)には、50ID以上で1IDあたり月900円(税抜)、従業員数50名未満の会社向けの段階料金、初期導入設定100,000円(税抜)などが載っています。
社員が個人のChatGPTを業務に使っている場合、まず何をすればよいですか?
まずは各自に、設定の「データコントロール」で「すべての人のためにモデルを改善する」をオフにしてもらいましょう。ただし個人の設定は会社から確かめられないため、会社としてまとめて学習を止めたい場合は、ChatGPT BusinessやexaBase AIのような会社の契約に切り替えることをおすすめします。

まとめ

exaBase AIとChatGPT Businessは、どちらも会社で契約すれば入力した内容を標準では学習に使わない扱いになり、違いは使えるAIの数、データを処理する場所、料金の決まり方、導入の支援に表れます。ChatGPTだけを社員に配りたい会社はOpenAIと直接契約するChatGPT Business、複数社のAIモデルを管理者が選んで使いたい会社や、国内での処理と導入の支援を重視する会社はexaBase AIが合いやすいでしょう。

国内の法人向け生成AIの料金を比べるときは、ナレフルチャットの料金と、ほかの法人向け生成AIとの比較も参考になります。

料金は、5・20・40・100名のどの人数でも毎月の料金はexaBase AIのほうが低い計算になります(基本料金どうしの比較で、有償モデルの文字数追加は含みません)。ただし初期導入設定の100,000円があるため、5名の初年度だけはChatGPT Businessのほうが低くなってしまいます。exaBase AIの中小企業向けの価格は従業員数で段階が決まり、ChatGPT Businessは米ドル建てに消費税10%が加わるという前提の違いも、見積もりで確かめてみてください。3年続けた場合の合計では、100名でexaBase AIが3,340,000円、ChatGPT Business(年払い)が約10,800,000円という差になります。

社員が個人のChatGPTを使っている場合は、まず「すべての人のためにモデルを改善する」をオフにしてもらい、そのうえで会社の契約に移す順番が無理のない進め方です。法人のAI活用に関するほかの記事はAI活用コラム一覧からご覧いただけます。