Apple、Macの全権限付与を厳格化
COPLUS AI NEWS|朝のAI動向
AIに渡す鍵と、AIに選ばれる名前
海外ではAppleが、パソコンの中身をほぼすべて読めるmacOSの強い権限について、AIエージェントの広がりを理由に付与の手順を厳しくする方針を示しました。国内では電通デジタルなどが、メディアでの露出が多い商品ほど生成AIの回答でも名前が挙がりやすいとする調査をまとめています。AIに何を見せるかと、AIにどう見られるか。今朝の2本は、その両面の備えを考えるきっかけになりそうです。
① Apple、macOSの「フルディスクアクセス」の付与を厳格化へ AIエージェントの自律化でリスクが増すと説明
TechCrunch / 2026年10月2日(米国時間)
米TechCrunchによると、Appleは開発者向けの投稿で、macOSの「フルディスクアクセス」の扱いを見直すと明らかにしました。この権限を与えられたアプリは、ファイルやメール、メッセージ、閲覧履歴などにまで触れられるため、今後は利用者がはっきりした操作をした場合に限って許可できる仕組みを設けるとしています。Appleは、一部の開発者がこの権限を利用者を危険にさらしかねない形で使っていると指摘し、AIエージェントが高性能で自律的になるにつれてリスクは大きく増すと説明しています。具体的な対象バージョンや開始時期は、記事の時点では示されていません。
💡 コプラスの視点
パソコン上で動くAIエージェントは便利な反面、許可を一度与えると社内の資料やメールまで読める状態になります。OS側の対策を待つだけでなく、社員の端末でどのAIアプリにどこまでの権限を与えてよいかを社内ルールに書き、定期的に設定を見直しておくと安心です。
② 電通デジタルと電通PRコンサルティング、メディア露出と生成AIでの言及数に強い相関と分析 GEOの支援パッケージも開始
電通デジタル・電通PRコンサルティング(プレスリリース) / 2026年10月2日
電通デジタルと電通PRコンサルティングは10月2日、生成AIの回答に企業や商品がどう登場するかを調べるGEO(生成エンジン最適化)の共同研究の結果を発表しました。新電力、クレジットカード、ワイヤレスイヤホン、コミュニケーションツールの4カテゴリ39商品について、主要な4つの生成AIの回答918,010件とウェブニュースの掲載状況を照らし合わせたところ、メディアでの露出数と生成AIでの言及数の間に相関係数0.80の強い正の相関が見られたとしています。大手小売4社を対象にした分析では、注力分野とブランド名を一貫して結びつけて発信してきた企業が、その分野で生成AIに最初に名前を挙げられやすい傾向も示されました。両社はこの結果をもとに、「GEO分析・対策支援パッケージ」の提供を始めると発表しています。
💡 コプラスの視点
取引先が生成AIに「おすすめの会社は?」と尋ねる場面は、中小企業にとっても他人事ではありません。自社の得意分野と社名をいつも同じ言葉で発信し続けることが、検索だけでなくAIの回答で名前を挙げてもらう土台になります。
本日のまとめ
Appleは、AIエージェントに強い権限が渡る入口を締め直す方針を示し、電通デジタルなどはメディアでの露出が生成AIの回答に映し出される様子を数字で示しました。AIに渡す情報の範囲を決めることと、AIに正しく知ってもらう発信を続けること。この両方を意識しておくと、AIが仕事の入口になっても慌てずに済みそうです。
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