
生成AIの料金比較とは、ChatGPT・Claude・Gemini・Microsoft Copilotなどの有料プランの金額を、同じ条件にそろえて並べることです。会社で社員に配るなら、1人あたりの月額ではなく、人数×12か月の年間総額で比べるのが結論です。各社の個人プランは公式に個人向けと定められており、学習に使わせない設定も解約も社員一人ひとりの操作に任されるため、会社としての管理ができません。この記事では、2026年9月19日に各社の公式料金ページで確認した金額をもとに、個人プランを人数分買った場合と法人プランで契約した場合の年間総額を、5人・10人・30人・50人で計算して並べます。
※料金は2026年9月19日時点で各社の公式料金ページ・ヘルプに表示されていた金額です。税込・税抜・税の記載なしの区別と、円・米ドルの別は、各社のページの表示のまま書いています。米ドルの円換算は、1ドル=157.32円(三菱UFJ銀行 2026年9月18日公表の対顧客電信売相場 TTS)で計算した場合の参考値で、実際の請求額はカード会社の換算レートと税で変わります。料金は予告なく変わるため、契約前に必ず公式ページで最新の表示を確かめてください。
結論:会社で配るなら人数×12か月の年間総額で比べる
会社で生成AIを配るときの比較は、1人あたりの月額ではなく、使う人数×12か月の年間総額と、その契約で会社が何を管理できるかの2点で行うのが結論です。月額の数字だけを並べると、1,000円台から3,000円台の差に見えますが、10人・30人・50人に配ると、その差は年間で数十万円から百万円単位に広がります。さらに、同じ金額でも、個人プランを人数分買う形と法人プランで契約する形では、入力データの扱い・請求・退職時の手続きがまったく違います。
2026年9月19日に確認した公式の表示から、10人に1年間配った場合の年間総額をいくつか抜き出すと、次のようになります。
10人に1年間配った場合(抜粋)
- ChatGPT Plusを10人分(月払い¥3,000を12か月・税の記載なし):360,000円
- ChatGPT Businessの標準シートを10席(年額課金¥3,050×12か月・税の記載なし):366,000円
- Claude Proを10人分(年払い1人200ドル・税抜):2,000ドル(約314,640円)
- Claude Teamのスタンダードシートを10席(年払い月20ドル×12か月・税抜):2,400ドル(約377,568円)
- Google Workspace Business Standardを10人(年間プラン¥1,600×12か月・税別):192,000円
- Microsoft 365 Business StandardとCopilot Businessアドオンを10人(年払い・税抜):初年度575,520円(既存のMicrosoft 365顧客向けの割引価格)、2年目629,520円
この数字から見えるのは、同じ会社の個人プランと法人プランの差は、思われているほど大きくないということです。たとえばChatGPTでは、Plusを月払いで12か月続けた場合の1人36,000円に対して、Businessの標準シートを年額課金で契約すると1人36,600円で、差は1人年600円です。Claudeでは、Pro年払いの200ドルとTeamスタンダード年払いの240ドルの差が1人年40ドルです。この差額で、入力データを学習に使わない既定と、会社がメンバーを管理できる仕組みが手に入ります。詳しい計算と前提は、5人・10人・30人・50人の年間総額の節にまとめています。
なお、ユーザーごとに課金しない会社定額型のサービスも含めた法人向けの料金比較は、法人向け生成AI 38サービスの料金比較にまとめています。この記事は、ChatGPT・Claude・Gemini・Copilotの4系統の公式プランだけを扱います。
生成AIの料金は4系統・3つの形に分かれる
主要な生成AIの料金は、提供元で見ると4系統、課金の形で見ると3つに分かれ、会社で比べるときは形の違いを先に押さえると迷いません。4系統とは、OpenAIのChatGPT、AnthropicのClaude、GoogleのGemini(個人向けはGoogle AIプラン、会社向けはGoogle Workspaceに含まれる形)、MicrosoftのCopilot(個人向けはMicrosoft 365 Personal・Family・Premium、会社向けはMicrosoft 365 Copilot)です。
課金の形は次の3つです。
- 個人プラン:1人が自分のアカウントで契約するプラン。ChatGPTのGo・Plus・Pro、ClaudeのPro・Max、GoogleのAI Plus・AI Pro・AI Ultra、Microsoft 365 Personal・Premiumなど。ChatGPTは料金ページでクレジットカードでの購入を案内し、Claudeの個人プランは請求書払いに対応していません
- 席(シート)ごとの法人プラン:会社が契約し、使う人数分の席を買う形。ChatGPT Business、Claude Team、Google Workspace、Microsoft 365 Copilot Businessが該当します。1人あたりの単価×席数×期間で総額が決まります
- 席の料金+使った量の法人プラン、またはAPIの従量課金:Claude Enterpriseは席の料金にAPIの単価で計算した使用量が加算されます。ChatGPT Enterpriseは料金ページで個別見積もりとされ、クレジットベースとトークンベースの料金体系が選べると書かれています。APIは使った量だけの従量課金です
1つ目と2つ目は、どちらも人数に比例して総額が増えます。違うのは、誰が契約者で、誰が設定と請求を管理するかです。3つ目は、使った量によって総額が変わるため、年間の予算を固定しにくい形です。
価格帯の段階分け(エントリー・ミドル・ヘビー)
個人プランは、各社とも3段階前後の価格帯を用意しています。2026年9月19日の表示を段階別に並べると次のとおりです(Google・Microsoftの個人向けとChatGPTは税の記載なし、Claudeは税抜の米ドル)。
- エントリー(月1,500円未満):ChatGPT Go 月¥1,400、Google AI Plus 月¥725
- ミドル(月2,000〜3,000円台):ChatGPT Plus 月¥3,000、Claude Pro 月20ドル(年払いなら月17ドル相当)、Google AI Pro 月¥2,900、Microsoft 365 Personal 月¥2,130、Microsoft 365 Premium 月¥3,200
- ヘビー(月1万円以上):ChatGPT Pro 月額¥16,800から、Claude Max 月100ドルから、Google AI Ultra 月額¥14,500から(比較表ではUltra 5xが¥14,500、Ultra 20xが¥32,000)
会社で配る場合に検討の対象になるのは、ほとんどがミドルの価格帯です。エントリーは利用量の上限が低く、ChatGPT Goには料金ページに「このプランには広告が表示される場合があります。」と書かれています。ヘビーは一部の専門職向けで、全員に配る価格帯ではありません。法人プランも、ChatGPT BusinessとClaude Teamは標準的な席と、利用量が5倍の上位の席の2段階を用意しています。
個人向けプランの料金(ChatGPT・Claude・Gemini・Copilot)
個人向けプランは、ミドルの価格帯で月2,000〜3,000円台に集まっていますが、通貨・税の表示・年払いの有無が各社でばらばらなので、年額にそろえてから比べる必要があります。ここでは4系統の個人向けプランを、年額に直す方法と一緒に整理します。
ChatGPTの個人向けプランの料金(Go・Plus・Pro)
ChatGPTの個人向けは、無料版・Go・Plus・Proの4つです。料金ページの表示通貨は閲覧する環境によって円または米ドルに変わります。2026年9月19日に円で表示された金額と、米ドルで表示された金額は次のとおりです。
- 無料版:¥0/月($0)
- Go:¥1,400/月($8)
- Plus:¥3,000/月($20)
- Pro:月額¥16,800から($100から)
料金ページには税についての記載がないため、この記事では税を足した計算はしていません。料金ページのFAQには「Go、Plus、Business には月額プランを、Business と Enterprise には年間プランをご用意しています。」とあり、GoとPlusに年払いはありません。年額に直すときは、月額×12か月で計算します。Plusなら月払い¥3,000を12か月続けて36,000円、Goなら16,800円です。
料金ページの各プランの説明欄には、利用できるモデルの名前が書かれていますが、モデル名は時期によって変わります。この記事では、どのプランでどのモデルが使えるかは断定せず、料金と契約の形だけを比べます。モデルの違いによる使い分けは主要4AIの違いと使い分けで扱っています。
Claudeの個人向けプランの料金(Pro・Max、年払いの月換算17ドル)
Claudeの個人向けは、Free・Pro・Maxの3つで、表示は米ドルのみです。Claudeの料金ページには、同じページに2通りの金額が載っています。ページを読み込んだ直後のHTMLには税抜の金額と「表示価格には該当する税金は含まれていません。」という注記があり、日本からブラウザで表示すると「Prices include 10% JCT」(消費税10%込み)と書かれた税込の金額が表示されます。
- Free:0ドル
- Pro 年払い:月17ドル相当・200ドルを一括請求(日本からの税込表示では月18ドル・220ドル)
- Pro 月払い:20ドル(税込表示では22ドル)
- Max:月100ドルから(税込表示では110ドルから)
年払いの月換算17ドルは、200ドルを12か月で割った目安で、実際には契約時に200ドルがまとめて請求されます。1ドル=157.32円で計算すると、年払い200ドルは約31,464円、月払いを12か月続けた240ドルは約37,757円です(いずれも税抜の金額からの換算)。
Geminiの個人向けプランの料金(Google AI Plus・AI Pro・Ultra)
Geminiを個人で有料で使うプランは、Google AIプランとして販売されています。2026年9月19日に日本から表示したGoogle AIプランのページは円表示で、税についての記載はありませんでした。
- Google AI Plus:月額¥725(ストレージ400GB)
- Google AI Pro:月額¥2,900(ストレージ5TB)
- Google AI Ultra:月額¥14,500から(比較表ではUltra 5xが月額¥14,500・20TB、Ultra 20xが月額¥32,000・30TB)
2026年9月19日時点のGoogle AIプランのページでは、400GBのストレージが付くGoogle AI Plusが月額¥725と表示されていました。年払いの金額は料金ページに表示されていなかったため、この記事では月額×12か月(AI Proなら34,800円)で計算しています。各プランの中身はGoogle AI Plus・Pro・Ultraの違いで解説しています。
会社で使うときの注意:Google AIプランのFAQには「Google AI のプランにお申し込みいただけるのは、個人の Google アカウントのみです。Google Workspace のお客様は、既存のサブスクリプションに対する Gemini アドオンにお申し込みください。」と書かれています。会社のGoogle Workspaceのアカウントでは契約できないため、社員に人数分買わせると、会社の情報が社員の個人アカウントに入ることになります。
Microsoft Copilotの料金(個人はMicrosoft 365 Personal・Premium、法人はMicrosoft 365 Copilot)
Microsoftの生成AIは、個人向けではMicrosoft 365の個人向けプランにCopilotの機能が含まれる形で販売されています。2026年9月19日に確認した個人向けの料金ページは円表示で、税についての記載はありませんでした。
- Microsoft 365 Personal(1人用):月¥2,130/年¥21,300
- Microsoft 365 Family:月¥2,740/年¥27,400
- Microsoft 365 Premium:月¥3,200/年¥32,000
FamilyとPremiumは1〜6人で使えますが、料金ページには「1 - 6 人用 (AI はサブスクリプション所有者のみ利用可能)」と書かれています。FAQでも、Word・Excel・PowerPoint・OutlookなどのAI機能はサブスクリプション所有者だけが使え、他のユーザーと共有できないとされています。6人で分ければ安くなる、という使い方はAI機能にはあてはまりません。
法人向けは、Microsoft 365 Copilot Businessとして、Microsoft 365の一般法人向けプランに追加する形で販売されています。料金は法人向けプランの1人あたり料金の節で扱います。
Perplexityなど調べもの系のAIの料金
Perplexityのような調べもの系のAIも個人向けの有料プランを出していますが、この記事では2026年9月19日に公式ページで金額を確かめた4系統に絞っているため、Perplexityの金額は載せていません。検討するときは、Perplexityの公式ページで最新の金額と税・通貨の表示を確かめてください。
調べものの機能は、4系統の有料プランにも含まれています。2026年9月16日に確認したChatGPTの料金ページでは、Plusの欄に「deep research の拡張」とあり、Claudeの料金ページではProの欄に「Research へのアクセス」と書かれていました。調べもの専用のサービスを別に契約する前に、すでに契約しているプランの調べもの機能で足りるかを確かめると、契約の本数を増やさずに済みます。
無料プランでできることと有料に切り替える目安
無料プランでも文章の作成や要約は試せますが、業務で毎日使うなら、利用量の上限と混雑時の制限にすぐ当たるため、有料に切り替える目安は「毎日の業務で上限に当たるようになったとき」です。
各社の無料プランの制限は、次のように書かれています。
- ChatGPTの無料版:料金ページの比較表では、応答時間が無料版とGoでは「帯域幅と可用性に制限あり」、PlusとProでは「高速」とされています。アップロードを含むメッセージ数にも上限があります(2026年9月16日確認)
- ClaudeのFree:料金ページのFAQでは、すべてのプランに5時間ごとにリセットされる使用量の制限があり、Proは5時間あたりFreeの少なくとも5倍の使用量とされています。Claude Codeなど一部の機能はFreeでは使えません(2026年9月16日確認)
- Microsoft 365 Copilot Chat(現在の名称はMicrosoft Copilot Chat):Copilotの法人向け料金ページのFAQでは、対象となるMicrosoft 365プランを使うユーザーは、Web検索を使うAIアシスタントのCopilot Chatを追加費用なしで使えると書かれています。すでにMicrosoft 365の一般法人向けプランを使っている会社は、まずここから試せます
- Google WorkspaceのBusiness Starter:料金ページではGeminiアプリに「基本的なアクセス」があるとされています。Workspaceを使っている会社は、上位のエディションに上げる前に、Starterの範囲でどこまでできるかを試せます
有料に切り替える目安は、次の3つのどれかに当てはまったときです。
- 業務時間中に利用上限に当たり、作業が止まることが週に何度もある
- 長い資料の読み込みや、ファイルのアップロードを毎日のように使う
- 会社の情報を扱う場面が増え、学習に使わせない設定を会社として確実にしたい
3つ目に当てはまる場合は、個人の有料プランに上げるのではなく、法人プランを検討する段階です。無料プランも個人プランも、学習に使わせない設定は各自の操作に任されるためです。
法人向けプランの1人あたり料金
法人向けプランの1人あたりの料金は、年払いで月3,000円前後(Google WorkspaceはBusiness Starterの800円から)に集まっていますが、最低の席数、前提となるライセンス、初年度だけの割引の有無が違うため、1人あたりの単価だけでは比べられません。4系統の法人プランを、同じ観点で並べます。
ChatGPT Business(標準シートとプレミアムシート)
ChatGPT Businessは、席の種類を2つから選んで組み合わせる形です。日本から表示した料金ページの円の金額は次のとおりで、税についての記載はありません。
- 標準シート:¥3,050/月(年額課金の場合)、¥3,850/月(月額課金の場合)。米ドル表示では20ドル/25ドル
- プレミアムシート:¥15,250/月(年額課金の場合)、¥19,250/月(月額課金の場合)。米ドル表示では100ドル/125ドル。料金ページの説明は「標準シートの5倍の利用枠(5時間ごとの利用上限なし)」
料金ページには「従業員数2~200名のチーム向け。」とあり、ヘルプには「Business ワークスペースには、Standard または Premium シートが合計で少なくとも 2 シート必要です。」と書かれています。1人だけでは契約できず、最低2席からです。また、ヘルプには「ChatGPT Business のサブスクリプションにはAPIの使用料は含まれていません。」とあります。料金ページでは「デフォルトではビジネスデータを学習に使用しません」と明記されています。
支払いは、料金ページのFAQで「ChatGPT Go、Plus、Pro、Business は主要なクレジットカードでご購入いただけます。」とされ、請求書払いなどを希望する場合はEnterpriseで営業担当に問い合わせる形です。Enterpriseの料金は「カスタム価格設定」で、ページには金額がありません。非営利団体はBusinessまたはEnterpriseを最大75%割引で利用できる、とも書かれています。ChatGPTの法人プランの詳細はChatGPTの法人プランの料金で解説しています。
Claude Team と Claude Enterprise
Claude Teamも、ChatGPT Businessと同じくスタンダードシートとプレミアムシートの2種類です。料金ページの税抜の米ドル表示は次のとおりです(日本からの税込表示は括弧内)。
- スタンダードシート:年払いはシートあたり月20ドル(22ドル)、月払いは25ドル(27.50ドル)
- プレミアムシート:年払いはシートあたり月100ドル(110ドル)、月払いは125ドル(137.50ドル)。料金ページの説明は「スタンダードシートの5倍の使用量」
料金ページには「2〜150名のチーム向け」とあり、「デフォルトでコンテンツをモデルのトレーニングに使用しない」と書かれています。人数別の税込の年額やインボイスの扱いはClaude Teamの料金で詳しく扱っています。
Claude Enterpriseは、料金ページで「シート料金 + APIレートでの使用量」と説明され、席の料金は「US$20/シート/月(年払い)。使用コストはモデルとタスクに応じて変動します。」と表示されています(2026年9月19日確認)。この表示では税込か税抜かの区別がはっきり示されていません。ヘルプには「Enterprise plans require a minimum of 20 seats.」とあり、最低20シートが必要です。席の料金には使用量が含まれず、使った分はAPIの標準単価で別に請求されると書かれています。
Google Workspace(GeminiはBusiness Starterから、ドキュメント等はStandard以上)
会社でGeminiを使う形は、Google Workspaceの契約にGeminiが含まれる形です。Workspaceの料金ページは「すべての料金 ¥JPY」と円表示で、各プランに「価格はユーザー 1 人あたりの月額料金です(税別)」と書かれています。通常価格は次のとおりです。
- Business Starter:年間プラン¥800、フレキシブルプラン¥950
- Business Standard:年間プラン¥1,600、フレキシブルプラン¥1,900
- Business Plus:年間プラン¥2,500、フレキシブルプラン¥3,000
Geminiはどのエディションにも含まれますが、使える範囲が違います。料金ページの比較表では、Business StarterはGmailとGoogle VidsのGeminiが使える一方、Googleドキュメント・スプレッドシート・スライド・ドライブ・Meet・ChatのGeminiは「サポートされていません」とされ、Business Standard以上で使えます。Geminiアプリも、Starterは「基本的なアクセス」、Standard以上は「より広いアクセス」です。
見落としやすい点:Business Starterは年間プラン月¥800と安く見えますが、ドキュメントやスプレッドシートの中でGeminiを使う使い方はできません。文書作成の業務でGeminiを使うなら、比較の土台はBusiness Standardの月¥1,600(年間プラン・税別)です。
Starter・Standard・Plusは、料金ページで「最大 300 人のユーザーにご利用いただけます。」とされています。新規の会社向けのお試し価格は対象と期間が限られるため、この記事の計算には通常価格だけを使っています。
Microsoft 365 Copilot Business(アドオンとセット価格)
中小企業向けのMicrosoft 365 Copilot Businessは、円表示で、料金ページに「価格には消費税は含まれていません。」と書かれています(税抜)。1ユーザーあたりの月額は次のとおりです。
- Microsoft 365 Copilot Business(アドオン):年払いは通常¥3,148、割引で¥2,698。月払いは¥3,778
- Microsoft 365 Business StandardとMicrosoft 365 Copilot Businessのセット:年払い¥3,523、月払い¥4,228
- Microsoft 365 Business PremiumとMicrosoft 365 Copilot Businessのセット:年払い¥4,797、月払い¥5,756
アドオンの年払い¥2,698は、2026年7月1日から12月31日までのキャンペーン価格で、初年度だけ、既存のMicrosoft 365顧客だけに適用されます。詳しくは初年度だけの割引と2年目の総額の節で計算します。上限は最大300ユーザーまでです。Copilotの料金の全体像はMicrosoft 365 Copilotの料金にまとめています。
Microsoft 365 Copilotは別途Microsoft 365のライセンスが必要
Copilot Businessのアドオンは、それだけでは使えず、対象となるMicrosoft 365のライセンスが別に必要です。料金ページの注記には「Microsoft 365 Copilot を購入するには、対象となる Microsoft 365 プランのライセンスが別途必要です。最大 300 ユーザーまで。」と書かれています。
前提となるライセンスの単体価格は、Teamsが含まれるプランのページで次のように表示されていました(円・税抜、1ユーザーあたりの月額)。
- Microsoft 365 Business Basic:年払い¥1,049、月払い¥1,259
- Microsoft 365 Business Standard:年払い¥2,098、月払い¥2,518
- Microsoft 365 Business Premium:年払い¥3,298、月払い¥3,958
すでにBusiness Standardを使っている会社がアドオンを足す場合、1人あたりの月額は、ライセンスの¥2,098とアドオンの¥2,698(初年度)または¥3,148(2年目)を足した額になります。一方で、Business StandardとCopilot Businessのセットの表示価格は年払い¥3,523で、単体価格の足し算とは一致しません。セットは別の価格設定になっているため、新しく両方を契約する場合と、既存の契約にアドオンを足す場合で、どちらの価格が適用されるかを契約前に確かめてください。この記事の人数別の計算では、両方の場合を分けて示しています。
個人プランは会社で配る前提になっていない
個人プランを人数分買って社員に配る方法は、金額だけ見れば法人プランと近いことがありますが、各社の公式の文言では個人プランは個人が使うためのものとされ、会社がデータの扱いを管理する仕組みがありません。ここでは、その根拠となる原文を並べます。
公式が個人向けと書いている文言
- ChatGPT:料金ページのFAQに「Go、無料版、Plus の各プランは、個人向けに設計されています。Business と Enterprise は企業向けプランです。企業向けプランは、ユーザー2名からご利用いただけます。」とあります
- Claude:学習の扱いを説明するプライバシーのヘルプでは、Free・Pro・Maxを「consumer products」(個人向けの製品)として扱い、Team・Enterpriseとは別の扱いにしています
- Google:Google AIプランは「個人の Google アカウントのみ」が申し込めるとされ、Workspaceの顧客にはGeminiアドオンを案内しています
- Microsoft:個人向け料金ページのFAQに「Microsoft 365 Family および Microsoft 365 Premium は個人利用向けに設計されており」とあり、職場での共同作業には一般法人向けプランをすすめると書かれています
4系統とも、個人プランを会社の業務用に配る使い方を想定した書き方にはなっていません。人数分の個人契約で始めた会社が、あとから法人プランに移る場合、会話の履歴やプロジェクトを移せるかは各社のヘルプで確かめる必要があります。最初から法人プランの年間総額で比べておくほうが、やり直しが少なくて済みます。
入力データが学習に使われるか・オプトアウト設定は社員一人ひとりの操作
個人プランでは、入力した内容をモデルの学習に使わせない設定を、社員が自分で操作する必要があります。各社の説明は次のとおりです。
- ChatGPTの個人向け:ヘルプには「ChatGPT、Codex などの個人向けサービスをご利用の場合、お客様のコンテンツはモデルのトレーニングに使用されることがあります。」とあり、止めるには「設定」→「データ管理」→「すべてのユーザー向けにモデルを改善する」をオフにします。法人向けについては「デフォルトでは、ChatGPT Business、ChatGPT Enterprise、API を含む法人向け製品の入力や出力はモデルのトレーニングに使用しません。」とされています
- Claudeの個人向け:Free・Pro・Maxでは、利用者が学習への利用を許可した場合などに会話が使われると説明されています。設定は「Settings」→「Privacy」→「Help Improve our AI models」です。料金ページの比較表では、Free・Pro・Maxのモデルのトレーニングは「オプトアウト」、Team・Enterpriseは「デフォルトではなし」と表示されています
設定をオフにしても残る経路:ChatGPTのヘルプには、学習をオプトアウトしても、回答に「良い回答」「良くない回答」のフィードバックを送ると、その会話全体が学習に使われることがあると書かれています(2026年9月16日確認)。Claudeのプライバシーのヘルプでも、高評価・低評価のフィードバックを送った会話は、最長5年保存され、学習に使われることがあると説明されています。設定を一度オフにすれば終わり、ではなく、社員一人ひとりの操作の積み重ねで決まる仕組みです。
人数分の個人契約では、会社は、社員全員が設定をオフにしているか、フィードバックのボタンを押していないかを確かめる手段を持ちません。料金表の金額には出てこない、しかし会社にとっては重い差です。
支払い・経費精算・退職時の解約が人数分になる
個人プランを人数分にすると、請求も人数分に分かれます。ChatGPTの個人プランは料金ページでクレジットカードでの購入が案内されており、Claudeの個人プランも料金ページの比較表で支払い方法はクレジットカード、請求書払いは個人向けの全プランで対象外とされています(2026年9月16日確認)。
- 10人なら10枚のカード明細、10件の経費精算が毎月(年払いなら毎年)発生します
- 米ドル建ての個人プランは、カード会社の換算レートで毎回の円の金額が変わり、精算額がそろいません
- 退職や異動のときに、本人が解約しない限り契約と会話の履歴が残ります
- 会社のカードで人数分を契約すると、今度は誰のアカウントがどのカードで払われているかの管理が必要になります
法人プランは、請求が会社に1本でまとまり、管理者がメンバーを追加・削除できます。会計事務所や総務の担当者にとっては、金額の差より、この手間の差のほうが大きく効くことがあります。
個人向けプランは本人が使う前提の規約で、会社が買って社員に配る形は想定されていません。UPGEAR AI(アップギアAI)は、ChatGPT・Claude・Gemini・Perplexityを1つの契約で使える法人向けサービスです(人数無制限)。
5人・10人・30人・50人の年間総額
人数別に年間総額を並べると、ChatGPTとClaudeでは同じ会社の個人プランと法人プランの差がChatGPTは1人年600円、Claudeは1人年40ドル(約6,293円)にとどまる一方、会社(系統)の違いと、前提ライセンスの有無による差は、30人・50人で数十万円から百万円以上に広がります。ここでは、チーム・人数での費用の出し方を、4つの人数でそのまま計算して示します。
計算の前提
- 1人あたりの年額×人数で計算しています。年払いがあるプランは年払いの金額、年払いがないプラン(ChatGPT Go・Plus、Google AI Pro)は月払い×12か月です
- 金額は2026年9月19日に各社の公式料金ページで確認した表示のままです。税は、ChatGPT・Google AIプラン・Microsoftの個人向けは「税の記載なし」、Google Workspaceは「税別」、Microsoftの一般法人向けは「税抜」、Claudeは税抜の米ドル表示の金額(Enterpriseは税込・税抜の区別の明示なし)を使っています。税の記載がないものに税を足した計算はしていません
- 米ドルの円換算は、1ドル=157.32円(三菱UFJ銀行 2026年9月18日公表の対顧客電信売相場 TTS)で計算した場合の参考値です。ChatGPTは料金ページに円の表示があるため、換算ではなく円の表示を使っています
- Copilot Businessのアドオンは、初年度は割引価格の年払い¥2,698、2年目は通常価格の年払い¥3,148で計算しています。前提ライセンスはMicrosoft 365 Business Standardの年払い¥2,098です
- Google Workspaceは、Business Standardの年間プラン(通常価格・税別)です。Workspace自体の料金で、Gmail・ドライブなどの利用料も含みます
- 人数はいずれも、ChatGPT Business(2〜200名)、Claude Team(2〜150名)、Workspace・Copilot(最大300ユーザー)の範囲に収まります
5人の場合
- ChatGPT Plus×5人:180,000円(月払い×12か月・税の記載なし)
- ChatGPT Business標準シート×5席:年額課金183,000円/月額課金231,000円(税の記載なし)
- Claude Pro×5人:年払い1,000ドル(約157,320円)/月払い1,200ドル(約188,784円)(税抜)
- Claude Teamスタンダード×5席:年払い1,200ドル(約188,784円)/月払い1,500ドル(約235,980円)(税抜)
- Claude Enterprise:最低20シートのため、5人でも席の料金は20シート分の4,800ドル(約755,136円)に使用量が加わります
- Google AI Pro×5人:174,000円(月払い×12か月・税の記載なし)
- Google Workspace Business Standard×5人:96,000円(年間プラン・税別)
- Microsoft 365 Personal×5人:106,500円(年払い・税の記載なし)
- Copilot Businessアドオン×5人:初年度161,880円/2年目188,880円(年払い・税抜)。Business Standardのライセンスを足すと初年度287,760円/2年目314,760円。セット価格なら211,380円
10人の場合
- ChatGPT Plus×10人:360,000円(月払い×12か月・税の記載なし)
- ChatGPT Business標準シート×10席:年額課金366,000円/月額課金462,000円(税の記載なし)
- Claude Pro×10人:年払い2,000ドル(約314,640円)/月払い2,400ドル(約377,568円)(税抜)
- Claude Teamスタンダード×10席:年払い2,400ドル(約377,568円)/月払い3,000ドル(約471,960円)(税抜)
- Claude Enterprise:最低20シートのため、席の料金は4,800ドル(約755,136円)に使用量が加わります
- Google AI Pro×10人:348,000円(月払い×12か月・税の記載なし)
- Google Workspace Business Standard×10人:192,000円(年間プラン・税別)
- Microsoft 365 Personal×10人:213,000円(年払い・税の記載なし)
- Copilot Businessアドオン×10人:初年度323,760円/2年目377,760円(年払い・税抜)。Business Standardのライセンスを足すと初年度575,520円/2年目629,520円。セット価格なら422,760円
30人の場合
- ChatGPT Plus×30人:1,080,000円(月払い×12か月・税の記載なし)
- ChatGPT Business標準シート×30席:年額課金1,098,000円/月額課金1,386,000円(税の記載なし)
- Claude Pro×30人:年払い6,000ドル(約943,920円)/月払い7,200ドル(約1,132,704円)(税抜)
- Claude Teamスタンダード×30席:年払い7,200ドル(約1,132,704円)/月払い9,000ドル(約1,415,880円)(税抜)
- Claude Enterprise×30シート:席の料金7,200ドル(約1,132,704円)に使用量が加わります
- Google AI Pro×30人:1,044,000円(月払い×12か月・税の記載なし)
- Google Workspace Business Standard×30人:576,000円(年間プラン・税別)
- Microsoft 365 Personal×30人:639,000円(年払い・税の記載なし)
- Copilot Businessアドオン×30人:初年度971,280円/2年目1,133,280円(年払い・税抜)。Business Standardのライセンスを足すと初年度1,726,560円/2年目1,888,560円。セット価格なら1,268,280円
50人の場合
- ChatGPT Plus×50人:1,800,000円(月払い×12か月・税の記載なし)
- ChatGPT Business標準シート×50席:年額課金1,830,000円/月額課金2,310,000円(税の記載なし)
- Claude Pro×50人:年払い10,000ドル(約1,573,200円)/月払い12,000ドル(約1,887,840円)(税抜)
- Claude Teamスタンダード×50席:年払い12,000ドル(約1,887,840円)/月払い15,000ドル(約2,359,800円)(税抜)
- Claude Enterprise×50シート:席の料金12,000ドル(約1,887,840円)に使用量が加わります
- Google AI Pro×50人:1,740,000円(月払い×12か月・税の記載なし)
- Google Workspace Business Standard×50人:960,000円(年間プラン・税別)
- Microsoft 365 Personal×50人:1,065,000円(年払い・税の記載なし)
- Copilot Businessアドオン×50人:初年度1,618,800円/2年目1,888,800円(年払い・税抜)。Business Standardのライセンスを足すと初年度2,877,600円/2年目3,147,600円。セット価格なら2,113,800円
同じ会社の個人プランと法人プランの差額
同じ系統の個人プランと法人プランを1人あたりの年額で並べると、差は小さく、その差額で会社の管理が手に入る形になっています。
| 系統 | 個人プラン(1人・年額) | 法人プラン(1人・年額) | 差(1人・年) | 表示の前提 |
|---|---|---|---|---|
| ChatGPT | Plus 36,000円(月払い×12) | Business標準 36,600円(年額課金) | 600円 | 円・税の記載なし |
| Claude | Pro 200ドル(年払い) | Teamスタンダード 240ドル(年払い) | 40ドル(約6,293円) | 米ドル・税抜 |
| AI Pro 34,800円(月払い×12) | Workspace Business Standard 19,200円(年間プラン) | 税の表示が違うため差は出さない | 円・個人は税の記載なし、Workspaceは税別 | |
| Microsoft | Personal 21,300円(年払い) | Business Standard+Copilotアドオン 初年度57,552円(既存顧客の割引価格)・2年目62,952円(年払い) | 税の表示が違うため差は出さない | 円・個人は税の記載なし、法人は税抜 |
ChatGPTでは、Plusを月払いで続けるのと、Businessの標準シートを年額課金で契約するのとで、1人年600円しか変わりません。10人なら年6,000円の差で、学習に使わない既定と会社の管理が手に入ります。ただし、Businessは月額課金にすると1人年46,200円で、Plusより10,200円高くなります。Claudeでは、Pro年払いとTeamスタンダード年払いの差が1人年40ドルで、10人なら年400ドル(約62,928円)です。Proを月払いで続けた場合の240ドルは、Team年払いの240ドルと同じ金額です。
GoogleとMicrosoftは、個人向けと法人向けで税の表示が違い、中身(ストレージ容量、メール、Officeアプリなど)も違うため、差額を1つの数字にはしていません。表示どおりの金額では、Workspace Business Standardの年間プランはGoogle AI Proを月払いで続けるより低く、Microsoftの法人の組み合わせはMicrosoft 365 Personalより高くなります。
税・通貨・支払い間隔をそろえて比べる
各社の料金ページは、税込・税抜・税の記載なし、円・米ドル、年払い・月払いがばらばらに表示されているため、そろえずに並べた比較表は、同じ土台で比べたことになりません。この記事の数字は、この3点を必ず添えて書いています。
消費税の扱い(税込・税抜・記載なし)
2026年9月19日に確認した各社のページの税の表示は、次のとおりです。
- ChatGPT(個人・Business):ページ本文に税の記載なし
- Claude:読み込み直後のHTMLは税抜(「表示価格には該当する税金は含まれていません。」)、日本からブラウザで表示すると税込(「Prices include 10% JCT」)。Enterpriseの席の料金は、日本からの表示でも「US$20/シート/月(年払い)」で、税込・税抜の区別が明示されていません
- Google AIプラン:税の記載なし
- Google Workspace:「価格はユーザー 1 人あたりの月額料金です(税別)」
- Microsoft 365 Copilot・一般法人向けプラン:「価格には消費税は含まれていません。」(税抜)
- Microsoftの個人向けプラン:税の記載なし
税別・税抜と明記されているものは、請求時に消費税が加わります。たとえばWorkspace Business Standardを10人で年間プランにした192,000円(税別)は、税込では211,200円です。税の記載がないものは、請求画面や請求書で税の扱いを確かめてから予算に入れてください。Claudeを日本から契約する場合、Teamスタンダードの年払いは税込表示で月22ドル、1席の年額は264ドル(約41,532円)です。
ドル建てと円建て・為替の影響
米ドル建てのプランは、円安になるほど円の支払額が増えます。4系統のうち、Claudeは料金ページが米ドル表示のみで、円の表示がありません。ChatGPTは閲覧する環境によって円または米ドルで表示されます。ヘルプでは、Businessの料金について「料金は国や通貨の種類によって異なる場合があります。」と書かれています。Google(AIプラン・Workspace)とMicrosoftは円表示です。
この記事では、1ドル=157.32円(三菱UFJ銀行 2026年9月18日公表のTTS)で換算しています。同じ日のTTB(対顧客電信買相場)は155.32円、仲値のTTMは156.32円で、どのレートを使うかでも円の金額は変わります。カードで払う場合は、カード会社が決める換算レートと手数料で請求額が決まります。予算を組むときは、換算した金額に幅を持たせておくと、年度の途中で足りなくなることを避けられます。
年払いと月払いの差
年払いがあるプランでは、年払いは月払いより16〜21%程度安く、その差は人数分に広がります。1人あたりの年額で比べると次のとおりです。
- ChatGPT Business標準シート:年額課金36,600円、月額課金46,200円で、差は9,600円(約21%安い)
- Claude Pro:年払い200ドル、月払い240ドルで、差は40ドル(約17%安い)
- Claude Teamスタンダード:年払い240ドル、月払い300ドルで、差は60ドル(20%安い)
- Google Workspace Business Standard:年間プラン19,200円、フレキシブルプラン22,800円で、差は3,600円(約16%安い。料金ページの表示は「年間プラン(1 年契約なら 16% お得)」)
- Microsoft 365 Business Standard:年払い25,176円、月払い30,216円で、差は5,040円(約17%安い。ページの表示は「年額 最大 16% 節約」)
- Copilot Businessアドオン(通常価格):年払い37,776円、月払い45,336円で、差は7,560円(約17%安い)
- Microsoft 365 Personal:年払い21,300円、月払い25,560円で、差は4,260円(約17%安い)
50人でChatGPT Businessの標準シートを使うなら、年額課金と月額課金の差は年480,000円です。一方で、年払いは1年間の契約に縛られ、途中で人数を減らしても席の料金が戻らないことがあります。人数が固まっていない最初の数か月は月払い、使う人が固まってから年払いに切り替える、という順序も選択肢です。
初年度だけの割引と2年目の総額
初年度だけの割引価格で年間総額を出すと、2年目の予算が足りなくなるため、割引のあるプランは初年度と2年目を分けて計算するのが結論です。代表的なのが、Microsoft 365 Copilot Businessのアドオンの割引です。
料金ページの注記には、次のように書かれています。
- 「この割引キャンペーンは、2026 年 7 月 1 日から 2026 年 12 月 31 日まで利用できます。」
- 「Microsoft 365 Copilot Business アドオンは、対象のビジネスプランを利用している既存の Microsoft 365 顧客のみ利用できます。」
- 「年間契約が必要で、プロモーション価格は初年度にのみ適用されます。」
- 「このサブスクリプションは自動的に更新され、年ごとの定期請求の対象となります。」
通常価格の年払い¥3,148と割引価格の¥2,698の差は1人月¥450、年5,400円です。人数別の初年度と2年目のアドオンの年額(税抜)は次のようになります。
- 5人:初年度161,880円 → 2年目188,880円(差27,000円)
- 10人:初年度323,760円 → 2年目377,760円(差54,000円)
- 30人:初年度971,280円 → 2年目1,133,280円(差162,000円)
- 50人:初年度1,618,800円 → 2年目1,888,800円(差270,000円)
前提となるMicrosoft 365 Business Standardのライセンス(年払い¥2,098)も含めると、1人あたりの年額は初年度57,552円、2年目62,952円です。2年間の合計では1人120,504円、50人なら6,025,200円になります。アドオンだけを2年分で見ると1人70,152円、50人で3,507,600円です。
予算を組むときの注意:比較記事やサービス紹介で見かけるCopilotの月額が¥2,698のときは、初年度だけのキャンペーン価格です。稟議や年間予算には、2年目以降の通常価格¥3,148で計算した金額も並べておくと、翌年の更新時に説明がつきます。
Google Workspaceにも新規の会社向けのお試し価格が表示されていますが、脚注には「このお試し価格は、最初に追加された 20 ユーザーについて 12 か月間に限り提供されるものです。」とあり、こちらも期間と人数が限られています。この記事では通常価格だけで計算しています。
年払いの請求と、解約・プラン変更の注意
年払いは安い反面、請求のされ方と途中で人数が変わったときの扱いが月払いと違うため、契約前に請求の形と席の減らし方を確かめておくのが結論です。
年払いの一括請求額
- Claude Pro:年払いは200ドルの一括請求(日本からの税込表示では220ドル)。10人分を個人で契約すると、10人それぞれのカードに200ドルずつ、合計2,000ドル(約314,640円)が契約時に請求されます
- Claude Enterprise:ヘルプで「priced per user per month and billed annually」とされ、年払いのみです。最低20シートの席の料金だけで年4,800ドル(約755,136円)になり、使用量は別に請求されます
- Google Workspace:年間プランでも、料金ページには「すべてのプランの請求は月単位で行われます」と書かれています。年間の契約で単価が下がる一方、支払いは毎月に分かれる形です
- Microsoft 365 Copilot Business:割引の注記では年間契約が必要で、自動的に更新され、年ごとの定期請求の対象になるとされています
同じ年払いでも、1年分を先に払う形と、年間契約で毎月払う形があります。キャッシュの出方が違うので、年度の初めに大きな支払いが出ても問題ないかを経理と確かめておきます。
途中で人数が変わったとき
Claude Enterpriseのヘルプには「Seats cannot be removed mid-term on self-serve Enterprise plans.」とあり、セルフサービスで契約したEnterpriseでは、契約期間の途中で席を減らせません。退職や異動で使う人が減っても、その年の席の料金は変わらないということです。空いた席は別の社員に割り当てる運用になります。
ChatGPT Businessは最低2席、Claude Enterpriseは最低20シートと、人数を減らせる下限もあります。会社の人数が少なく、使う人が1人になったときには、法人プランの条件を満たせなくなることがあります。
解約・プラン変更の注意
- ChatGPT Plusは、アカウントからいつでもサブスクリプションの管理やキャンセルができると案内されています。ヘルプには、Plusは年間払いや複数月分の前払いに対応していないとあります(2026年9月16日確認)
- Claudeの料金ページの請求FAQには、支払いは原則として返金不可で、個人向けの利用規約に別段の定めがある場合や現地の法律で義務付けられている場合を除く、という趣旨が書かれています(2026年9月16日確認)
- Microsoft 365 Copilot Businessの割引は年間契約が条件で、自動更新されます。2年目に通常価格で更新されることを前提に、更新の時期を管理しておきます
個人プランを人数分契約している場合は、この解約・変更の手続きも人数分になります。会社の管理画面から止める手段はなく、本人の手続きに頼ることになります。
API従量課金と月額サブスクの違い
APIは使った量(トークン数)に応じた従量課金で、月額サブスクは1人あたりの定額なので、全社員が画面で使う用途なら月額サブスク、自社のシステムに組み込む用途ならAPI、と分けて考えるのが結論です。
トークンとは、AIが文章を処理するときの単位で、日本語ではおおむね文字数に比例して増えます。APIの料金は100万トークンあたりの単価で表示され、入力と出力で単価が違います。Claudeの料金ページのAPIタブにも、モデルごとの入力・出力の単価が並んでいます。
- 月額サブスク(個人プラン・法人プラン):1人あたりの金額が決まっていて、予算が立てやすい。利用量には上限があり、上限に当たると待つか上位プランに移ります
- API:使った分だけ請求されるので、使わない月は安く済みます。一方で、使い方によっては費用が大きく増え、画面・ログ・権限の管理は自社で作る必要があります
- 席+使用量の組み合わせ:Claude Enterpriseのように、席の料金にAPIの単価で計算した使用量を加える形もあります。ヘルプには、席の料金には使用量が含まれず、チームが使ったトークンはすべてAPIの標準単価で別に請求されると書かれています
なお、ChatGPT BusinessのヘルプにはAPIの使用料は含まれていないと書かれており、Businessを契約してもAPIは別の契約・別の請求です。月額サブスクとAPIは、同じ会社の製品でも料金の仕組みがまったく別だと考えてください。生成AIの費用を部門ごとに管理する方法は生成AIのコスト管理で解説しています。
用途別のおすすめと、複数契約の組み合わせ
用途で選ぶときは、どのAIが優れているかより、会社がすでに使っている業務ツールと、その用途で毎日使うかどうかで決めると、契約の本数が増えにくくなります。
用途別のおすすめ(文章・調べもの・画像・Office/Google連携)
- 文章の作成・要約・メールの下書き:4系統のどれでも対応できます。会社で配るなら、まず法人プランの年間総額と、学習に使わない既定があるかで絞ります
- 調べもの:ChatGPT Plusの「deep research の拡張」、Claude Proの「Research へのアクセス」など、有料プランに調べものの機能が含まれています。調べもの専用のサービスを追加する前に、契約中のプランで足りるかを試します
- Officeとの連携:Word・Excel・PowerPoint・Outlookの中でAIを使うなら、Microsoft 365 Copilot Businessが候補です。前提ライセンスの費用も含めた総額で比べます
- Googleのドキュメント・スプレッドシートとの連携:Google Workspaceを使っている会社は、Business Standard以上でドキュメント等の中のGeminiが使えます。Starterでは使えない点に注意します
どの業務にどのAIを当てるかの具体例は、主要4AIの違いと使い分けで整理しています。
画像生成AIの料金と商用利用
画像の生成は、ChatGPTの有料プランにも含まれており、料金ページのPlusの欄には「より高度で正確な画像生成」と書かれています(2026年9月16日確認)。社内資料の挿絵や簡単な図であれば、文章用に契約したプランの範囲で足りることがあります。
画像を広告・Webサイト・印刷物など社外に出す場合は、料金とは別に、各サービスの利用規約で商用利用の条件と、生成した画像の権利の扱いを確かめてください。この記事では画像生成専用のサービスの料金は扱っていません。画像を社外に出す業務が多い会社は、料金の比較の前に、規約の確認を担当する人を決めておくと安全です。
複数契約の組み合わせは1〜2本に絞る
用途ごとに別のAIを契約すると、年間総額は人数×サービス数で増えます。10人にChatGPT Businessの標準シート(年額課金366,000円)とClaude Teamのスタンダードシート(年払い2,400ドル・約377,568円)の両方を配ると、年間で約743,568円になります。
組み合わせるなら、次の順で絞るのが現実的です。
- 会社が使っているオフィスソフト(Microsoft 365かGoogle Workspace)に含まれるAIを、まず全員の土台にする
- 文章・調べものを多く使う人にだけ、ChatGPTかClaudeの法人プランを追加する
- 3本目は、利用実績を見てから判断する
複数のAIを1つの環境でまとめて使う方法はマルチAIとはで比較しています。
費用対効果の試算(削減時間×時給)
費用対効果は、1人あたりの年額を、AIで短くなる作業時間×時給で割り戻して確かめるのが基本で、毎月どれだけ時間が浮けば元が取れるかを先に計算しておくと、配る人数を決めやすくなります。
計算式は次のとおりです。
- 元が取れる月あたりの時間=(1人あたりの年額÷12か月)÷時給
仮の数字で計算してみます。時給2,500円の社員にChatGPT Businessの標準シート(年額課金36,600円=月3,050円)を配る場合、月に約1.2時間の作業が短くなれば元が取れます。同じ社員にMicrosoft 365 Business StandardとCopilotのアドオン(2年目の1人月5,246円・税抜)を配る場合は、月に約2.1時間です。時給は会社ごとに違うため、自社の人件費で置き換えて計算してください。
この計算で大事なのは、全員に同じ効果が出るわけではない点です。使う頻度が高い人と、ほとんど使わない人がいます。最初は利用が見込める部署に配り、3か月ほど使った時間の短縮を記録してから全社に広げると、効果の数字を根拠に予算を説明できます。
会社で選ぶときの5つの手順
会社で生成AIを選ぶときは、金額を比べる前に、配る人数と会社が管理したいことを決めておくと、比較が短く終わります。
- 手順1:配る人数と、1年後の人数を決める今の人数だけでなく、1年後にどの部署・どの人数まで広げるかを決めます。年払いの席は途中で減らせないことがあるため、最初は少なめに始める判断も入ります。
- 手順2:会社がすでに払っているライセンスを確かめるMicrosoft 365やGoogle Workspaceをどのエディションで契約しているかで、追加でかかる金額が変わります。Business Standardを使っている会社では、Workspaceならドキュメント等のGeminiがすでに含まれ、Microsoftなら前提ライセンスを新たに買う必要がありません。
- 手順3:候補の年間総額を、税・通貨・支払い間隔をそろえて出す人数×1人あたりの年額で計算し、税込か税抜か、円かドルか、年払いか月払いかを必ず横に書きます。割引があるものは初年度と2年目を分けます。
- 手順4:学習に使わない既定と、メンバー管理を確かめる法人プランで学習に使わない既定になっているか、管理者がメンバーの追加・削除をできるかを確かめます。個人プランではここが社員任せになります。
- 手順5:支払い方法と更新の時期を経理と決めるクレジットカード払いか請求書払いか、年払いの請求がいつ来るか、自動更新の時期はいつかを決めて記録しておきます。
比較表を作るときのコツ:社内の稟議に出す比較表は、プラン名・1人あたりの金額・人数・年間総額・税・通貨・支払い間隔・確認日の8列にすると、あとから見た人が同じ条件で読み直せます。確認日を入れておくと、料金改定があったときにどの時点の数字かがわかります。
生成AIの料金でよくある誤解
生成AIの料金でよくある誤解は、月額の安さだけで選ぶこと、割引価格を通常価格と思い込むこと、個人プランを分け合えると思うことの3つで、どれも年間総額と契約の条件を見れば避けられます。
- 誤解1:月額が一番安いプランを人数分買えば安く済む:エントリーの価格帯は利用量の上限が低く、ChatGPT Goには広告が表示される場合があると書かれています。業務で毎日使うと上限に当たり、結局は上位プランに移ることになります
- 誤解2:Copilotは月¥2,698で使える:年払いの¥2,698は初年度だけのキャンペーン価格で、既存のMicrosoft 365顧客が対象です。2年目は通常価格の¥3,148で、別途Microsoft 365のライセンスが必要です
- 誤解3:FamilyやPremiumを6人で分ければ安い:Microsoft 365 FamilyとPremiumのAI機能は、サブスクリプション所有者だけが使えます
- 誤解4:法人プランは個人プランよりずっと高い:ChatGPTでは、Plusの月払い12か月とBusinessの標準シートの年額課金の差は1人年600円です。Claudeでも、Pro年払いとTeam年払いの差は1人年40ドルです
- 誤解5:Google Workspaceを使っていれば、どのエディションでもGeminiを全部使える:Business Starterでは、ドキュメント・スプレッドシート・スライド・ドライブ・Meet・ChatのGeminiはサポートされていません
- 誤解6:個人プランでも設定をオフにすれば会社として安全:オフにするのは社員一人ひとりで、会社はそれを確かめられません。フィードバックを送った会話は学習に使われることがあるとも説明されています
会社で安全に使うには
会社で生成AIを安全に使うには、学習に使わせない設定を社員任せにせず、誰がどのAIをどう使ったかを会社が把握でき、全員に同じ条件で配れる環境を用意することが結論です。料金の比較で見てきた差額は、この3つを手に入れるための費用と考えると判断しやすくなります。
学習に使わせない設定を社員任せにしない
個人プランでは、ChatGPTもClaudeも、学習に使わせない設定は利用者本人が操作します。10人なら10回、50人なら50回の設定を、会社は確かめられません。法人プランは、ChatGPT BusinessもClaude Teamも、学習に使わない既定になっています。会社の情報を扱うなら、既定で学習に使わない契約を選び、設定の確認を社員の操作に頼らないことが出発点です。社内のルールの作り方は生成AIの社内ガイドラインの作り方で解説しています。
利用のログを会社が持つ
個人プランでは、社員が何を入力したかは、その社員のアカウントの中にしか残りません。取引先から情報の扱いを聞かれたときや、誤った情報を使ってしまったときに、会社がさかのぼって確かめる手段がありません。法人プランを選ぶときは、管理者がメンバーを管理でき、利用の状況を会社側で確かめられるかを見ておきます。
全員に配れる予算で考える
1人あたりの課金では、人数が増えるほど総額が増えるため、一部の人にだけ配る判断になりがちです。配られなかった社員は、自分の個人アカウントで使い始めることがあります。会社が把握していない生成AIの利用は、シャドーAI(野良AI)と呼ばれ、情報の扱いが会社から見えなくなる典型的な経路です。料金の比較は、今配る人数だけでなく、全員に配った場合の年間総額でも行っておくと、配らなかった人の個人利用を減らす判断がしやすくなります。
複数のAIを使い分けるなら、管理を1つにまとめる
用途によってChatGPTとClaudeとGeminiを使い分けたい場合、それぞれの法人プランを契約すると、年間総額は人数×サービス数で増え、管理画面・請求・メンバーの追加削除もサービスの数だけ分かれます。複数のAIを使う必要があるかどうかを先に決め、必要なら管理を1つにまとめる方法を比べてください。ユーザーごとに課金しない会社定額型のサービスを含めた比較は法人向け生成AI 38サービスの料金比較にまとめています。
複数のAIを、会社の管理のもとで
UPGEAR AIは、ChatGPT・Claude・Gemini・Perplexityを1画面で使える法人向けのサービスです。管理者ダッシュボードで利用ログ・権限・モデルのON/OFFを管理でき、会話の途中でもモデルを切り替えられます。UPGEAR AIの料金は月額30,000円(税抜)からで、ユーザーごとの課金はありません(人数の目安はライト1〜5名、スタンダード6〜20名、プレミアム21〜50名)。人数の目安どおりにプランを選んだ場合の年額は、5名で360,000円、10名で600,000円、30名・50名で1,200,000円(いずれも税抜)です。プランの違いは月間の利用量とサポート体制で、上限に近づくと、管理者宛に複数回メールでお知らせします。利用は上限に達した時点で停止する安全設計で、知らないうちに超過して追加の請求が発生することはありません。初期費用100,000円(税抜)が別途かかり、51名以上の人数の目安は料金表に記載がありません。
UPGEAR AIの詳細を見るよくある質問
生成AIの利用料金はいくらですか?
生成AIで安いのはどこですか?
生成AIは有料ならどれがいいですか?
生成AIで一番優秀なのはどれですか?
個人プランを会社で人数分買って、社員に使わせてもよいですか?
年払いで契約したあと、途中で人数を減らせますか?
料金ページの金額は税込ですか、税抜ですか?
まとめ
生成AIの料金比較は、会社で配るなら、1人あたりの月額ではなく、人数×12か月の年間総額で行うのが基本です。2026年9月19日に確認した公式の表示では、10人に1年間配った場合、ChatGPT Plusの人数分は360,000円、ChatGPT Businessの標準シートは年額課金で366,000円、Claude Proの人数分は年払いで2,000ドル、Claude Teamのスタンダードシートは年払いで2,400ドル、Google Workspace Business Standardは192,000円(税別)、Microsoft 365 Business StandardとCopilot Businessのアドオンは初年度575,520円(既存のMicrosoft 365顧客向けの割引価格)・2年目629,520円(税抜)でした。
比べるときは、税込・税抜・税の記載なし、円・米ドル、年払い・月払いの3点をそろえ、Copilotのような初年度だけの割引は2年目の通常価格でも計算します。ChatGPT Businessは最低2席、Claude Teamは2〜150名、Claude Enterpriseは最低20シートと、人数の条件もあります。
同じ会社の個人プランと法人プランの差額は小さく、その差額で学習に使わない既定と会社の管理が手に入ります。個人プランを人数分買う方法は、各社が個人向けと定めているうえ、設定・請求・解約が社員一人ひとりに分かれます。会社で安全に使うには、設定を社員任せにせず、利用の状況を会社が把握でき、全員に配れる予算で比べることが出発点です。
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