
Notion AIの料金とは、Notionのワークスペースで使うAI機能にかかる費用のことで、2026年9月時点ではAI単体の料金ではなく、Notionのプラン料金に含まれる形で案内されています。結論を先に言うと、Notion AIを本格的に使えるのはビジネスプラン以上で、表示価格は年払いで1人月3,150円相当(年37,800円)、月払いで1人月3,800円です。料金はAIを使う人の数ではなく、ワークスペースのメンバー全員の人数分で請求されるため、AIを使いたい人がいるワークスペースは全員分の費用で考える必要があります。この記事では、誰に・いつ・いくら請求されるのかを、人数別の差額、途中でメンバーを増減したときの請求、プラン料金とは別にかかるNotionクレジットまで含めて整理します。
Notion AIでできることや、ChatGPTなどの汎用AIとの使い分けは、親記事のNotion AIとは?できること・料金と汎用AIとの使い分けで解説しています。この記事は料金と請求の仕組みに絞り、導入を決める管理者・総務・経理の方が、見積もりと社内説明に使える材料をまとめています。
結論:Notion AIの料金はビジネスプランのメンバー全員分
Notion AIを業務で継続して使うなら、選ぶのはビジネスプランかエンタープライズプランで、費用はワークスペースのメンバー数に比例します。フリープランとプラスプランにもAI機能の体験版は付いていますが、試すための限られた回数にとどまります。まずは4つのプランの表示価格を1つの表で確認します。
4プランの料金表(2026年9月19日時点)
Notionの料金ページは、開いた時点では年払いの表示になっており、画面に出ている1,650円・3,150円は年払いにしたときの1か月あたりの金額です。月払いに切り替えると、プラスは2,000円、ビジネスは3,800円になります。
| プラン | 年払い(1メンバーあたり) | 月払い(1メンバーあたり) | Notion AI |
|---|---|---|---|
| フリー | 0円 | 0円 | 体験版(限られた数の無料のAI回答) |
| プラス | 19,800円/年(月1,650円相当) | 2,000円/月 | 体験版(限られた数の無料のAI回答) |
| ビジネス | 37,800円/年(月3,150円相当) | 3,800円/月 | 含まれる(使用量の枠あり) |
| エンタープライズ | カスタム料金(営業に問い合わせ) | 含まれる(使用量の枠あり) | |
※2026年9月19日時点でNotion公式の料金ページ(https://www.notion.com/ja/pricing)に表示されている金額です。表示通貨は円(JPY)を選んだ場合の値です。税は各価格の下に「日本の消費税(該当する場合)」と表示されており、税込・税別の明記はないため、この記事では税を足さずに表示価格のまま計算しています。
Notion AIを本格的に使えるのはビジネス以上、フリー・プラスは試用枠だけ
Notionの公式ヘルプは、Notion AIはビジネスプランとエンタープライズプランでのみ利用できると説明しています。フリープランとプラスプランのユーザーは、限られた数の無料のAI回答を使って機能を試せる、という位置づけです。料金ページでも、フリーとプラスのAIは体験版として案内されています。
つまり、プラスはNotion本体の共同作業の機能を広げるプランで、AIを継続して使うためのプランではありません。AIを業務に組み込みたいと考えた時点で、比べる対象はプラスとビジネスの差額になります。この差額は後の節で人数別に計算します。
エンタープライズは価格非表示で、ゼロデータ保持が加わる
エンタープライズプランは、料金ページでは金額が示されず「カスタム料金」「営業に問い合わせる」と表示されています。AIに関係する違いとして、料金ページはエンタープライズのワークスペースでNotion AIを使う場合、LLMプロバイダー(AIモデルを提供する事業者)がゼロデータ保持のポリシーに従ってデータを保持しない、と記載しています。比較表の「データ保持」の行は、フリー・プラス・ビジネスが「30日間の保持」、エンタープライズが「ゼロデータ保持」です。
公式ヘルプのプラン変更の案内では、従業員100人以下の組織は設定メニューから自分でエンタープライズにアップグレードでき、100人を超える場合は営業窓口への問い合わせになると説明されています。100人前後の場合は、営業窓口で確認すると確実です。金額は公開されていないため、見積もりが必要な場合は営業窓口で確認します。
2025年5月の変更で、AIはビジネス以上の料金に含まれる形に
Notionは2025年5月13日のリリースノートで、ビジネスプランとエンタープライズプランにNotion AIの利用(エンタープライズサーチ、リサーチモード、AIミーティングノートを含む)が含まれるようになったと発表しました。2023年2月の提供開始時は、1メンバーあたり月10米ドルのアドオンとして案内されていました(https://www.notion.com/releases/2023-02-22)。プランとは別にAIを買い足すこの形とは、考え方が変わっています。
当時の発表では利用は無制限と表現されていましたが、2026年9月時点の公式ヘルプでは、ビジネスとエンタープライズにも一部のAI機能に使用量の枠があると説明されています。古い記事やブログの情報を参考にする場合は、書かれた時期を確認し、現在の公式ページと照らし合わせてください。以前の契約形態のまま利用しているワークスペースは、設定の請求画面で現在の契約内容を確認するのが確実です。
料金は誰にかかるか|ワークスペース単位・メンバー1人ごと
Notionの料金は、アカウントではなくワークスペースに対してかかり、そのワークスペースのメンバー1人ごとに課金されます。AIを実際に使う人の数ではない、という点が見積もりの出発点です。
課金はメンバー1人ごと、プランはワークスペース単位
公式ヘルプの請求の説明では、プランは1つのワークスペースにだけ適用され、アカウント全体をカバーするものではないとされています。また、ワークスペースで使っているシート(ライセンス)の数に基づいて課金する方式だと説明されています。料金ページのよくある質問も、ワークスペースを有料プランにアップグレードするとメンバー1人ごとに料金が課金される、と案内しています。
ここでいうメンバーは、ワークスペースに正式に参加している人のことです。社員が50人いても、Notionのワークスペースに参加しているのが20人なら、請求の対象は20人分です。逆に、Notionはほとんど開かないがメンバーとして参加しているだけの人も、1人分として数えられます。
AIを使う人だけビジネスにできるか
公式ヘルプが説明しているのは、プランはワークスペース単位であること、そしてワークスペースのシート数で課金されることです。同じワークスペースの中で、一部のメンバーだけを別のプランにする方法は、2026年9月19日時点で確認した公式の料金ページとヘルプには案内されていません。
ここから導ける実務上の判断は、AIを使いたい人が1人でもいるワークスペースをビジネスにする場合、費用はそのワークスペースのメンバー全員分で見積もる、ということです。たとえば30人が参加するワークスペースで、AIを日常的に使うのが5人だけだとしても、ビジネスにすれば30人分の料金になります。社内で「使う人の分だけ払えばよい」という前提で稟議を進めてしまうと、請求額が想定と合わなくなります。
見積もりの前提:Notion AIの費用は、AIの利用者数ではなく、ワークスペースに参加しているメンバー数で計算します。稟議書には、対象ワークスペースのメンバー数と、今後1年の増減の見込みを併記しておくと、承認後の差異を説明しやすくなります。
ワークスペースが複数あると請求も別々になる
1つのアカウントで複数のワークスペースに参加できますが、プランはワークスペースごとに契約し、請求も別々になります。同じ人が2つの有料ワークスペースに参加していれば、それぞれのワークスペースで1人分ずつ課金されます。
部署ごと、あるいは子会社ごとにワークスペースを分けている会社では、どのワークスペースをビジネスにするかで総額が変わります。複数のワークスペースで同じ人が重複していないかは、契約の前に一覧で確認しておくと安全です。なお、Notionエージェントはワークスペースの内容を参照して作業するため、ワークスペースを分けると、AIが参照できる情報の範囲も分かれることになります。費用だけを見てワークスペースを分ける判断は、情報共有の使い勝手と合わせて検討してください。
ゲストは無料、ただし見られるのは招待されたページだけ
社外の人をワークスペースに招く場合は、メンバーではなくゲストとして招待すれば課金されません。料金ページのよくある質問は、ゲストは無料で利用できるが、招待されたページにのみアクセスできると説明しています。サイドバーのチームスペースにあるページをすべて見ることはできません。
ゲストとして招待できる人数は、料金ページの比較表ではフリーが10人、プラス・ビジネス・エンタープライズは無制限です。代理店、パートナー、業務委託先、顧問先など、特定のページだけを共有したい相手はゲストで足ります。
注意したいのは、ゲストを招待するときに、メンバーへのアップグレードを勧める確認画面が表示されることです。公式ヘルプは、ここで「今はスキップ」を選べばゲストのまま招待できると案内しています。有料ワークスペースにメンバーを追加することは課金の対象になる操作だと公式ヘルプが明記しているため、招待の操作を任せる社員には、この画面の扱いを伝えておきます。
プラスからビジネスへ|人数別の差額と切り替え時の請求
すでにプラスを使っている会社がNotion AIのためにビジネスへ上げる場合、追加でかかる費用は1人あたり年払いで年18,000円、月払いで月1,800円です。切り替えは即時に行われ、その場で請求されます。
プラスに上げてもAIの試用枠は増えない
フリーからプラスに上げると、ブロック数の制限がなくなる、ファイルを無制限にアップロードできる、ページの履歴が30日になるといった変化がありますが、AIの扱いは体験版のままです。公式ヘルプは、フリーからプラスへアップグレードしても無料のAI回答の枠は新しくならないと説明しています。AIの試用枠を使い切ったあとに続けて使うには、ビジネスかエンタープライズへのアップグレードが必要になります。
AIを使うことが目的なら、フリーから直接ビジネスへ上げる判断になります。プラスを経由しても、AIの面では得るものがありません。
人数別の差額(5・10・20・30名)
プラスとビジネスの表示価格の差は、年払いどうしで1人年18,000円(37,800円-19,800円)、月払いどうしで1人月1,800円(3,800円-2,000円)です。これを人数に掛けたのが次の表です。いずれも、ワークスペースのメンバー全員分を切り替えた場合の金額です。
| メンバー数 | 年払いの差額(年額) | 月払いの差額(月額) | 月払いの差額を12か月続けた場合 |
|---|---|---|---|
| 5名 | 90,000円 | 9,000円 | 108,000円 |
| 10名 | 180,000円 | 18,000円 | 216,000円 |
| 20名 | 360,000円 | 36,000円 | 432,000円 |
| 30名 | 540,000円 | 54,000円 | 648,000円 |
※計算式:年払いの差額=18,000円×人数、月払いの差額=1,800円×人数(12か月分は×12)。2026年9月19日時点でNotion公式の料金ページに表示されている金額をもとにしています。税は「日本の消費税(該当する場合)」と表示されており、この表では足していません。
この表は、AIのために追加で払う金額を社内で説明するときに使えます。たとえば20名のワークスペースなら、Notion AIを使えるようにするための追加費用は、年払いで年36万円です。ビジネスプランにはAI以外の機能も含まれるため、純粋なAIの費用とは言い切れませんが、プラスで足りていた会社にとっては、この差額がAIを入れる判断の対象になります。
切り替えた日に請求され、残り期間は日割りで差し引かれる
公式ヘルプによると、アップグレードした新しいプランはすぐに適用され、新しい請求期間が始まり、その場で新しいプランの料金が請求されます。請求額からは、それまでのプランの請求期間のうち、残っている期間に応じた金額が日割りで差し引かれます。料金ページのよくある質問にも、アップグレードするとアカウントは直ちにアップグレードされ、請求サイクルの残存期間の割合に基づいて減額される、と同じ内容が書かれています。
計算のイメージを示します。10名のワークスペースで、プラスを年払い(198,000円)で契約してから4か月後に、ビジネスの年払いへ切り替えたとします。
- ビジネスの年払い:37,800円×10名=378,000円
- プラスの残り8か月分の減額:198,000円×8/12=132,000円
- 切り替え時に請求される金額の目安:378,000円-132,000円=246,000円
このとき、新しい請求期間は切り替えた日から始まります。つまり、翌年の更新日も切り替えた日を基準にずれます。予算の年度とNotionの更新日をそろえたい会社は、切り替えの時期を決める段階で、更新日がいつになるかも確認しておきます。
※上の金額は、月単位で日割りした場合の目安です。実際の減額はNotionの請求画面で日割り計算された金額になります。
年払いは月払いより割安|人数別の年額の差
年払いにすると、1人あたりビジネスは年7,800円、プラスは年4,200円安くなります。料金ページは「年間プランで最大20%お得に」と表示していますが、表示価格で計算するとビジネスは約17%、プラスは約17.5%の差です。
| メンバー数 | ビジネス 年払い | ビジネス 月払い×12か月 | 差額 | プラス 年払い | プラス 月払い×12か月 | 差額 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 5名 | 189,000円 | 228,000円 | 39,000円 | 99,000円 | 120,000円 | 21,000円 |
| 10名 | 378,000円 | 456,000円 | 78,000円 | 198,000円 | 240,000円 | 42,000円 |
| 20名 | 756,000円 | 912,000円 | 156,000円 | 396,000円 | 480,000円 | 84,000円 |
| 30名 | 1,134,000円 | 1,368,000円 | 234,000円 | 594,000円 | 720,000円 | 126,000円 |
※計算式:ビジネス年払い=37,800円×人数、ビジネス月払い=3,800円×人数×12、プラス年払い=19,800円×人数、プラス月払い=2,000円×人数×12。2026年9月19日時点でNotion公式の料金ページに表示されている金額です。税は「日本の消費税(該当する場合)」と表示されており、足していません。
年払いは安くなる一方で、1年分を前払いすることになり、途中でメンバーを減らしても返金されません(次の節で説明します)。メンバー数が半年以内に大きく減る見込みがある、あるいはNotion AIが定着するかをまず確かめたい、という段階では、月払いで始めて使い方が固まってから年払いへ切り替える考え方もあります。
月払いと年払いの切り替えルール
公式ヘルプの請求の説明によると、月払いから年払いへ切り替えると、すでに支払った月の未使用分が年払いの金額から差し引かれます。一方、年払いから月払いへの切り替えは、年払いの期間が終わった日から月払いが始まる扱いで、途中で安くなるわけではありません。
月払いで試してから年払いに移る場合、切り替えによる二重払いは生じない仕組みになっています。反対に、年払いを途中でやめて月払いにすることはできないため、年払いを選ぶ前に、1年間のメンバー数の見込みを立てておくことが大切です。
期間の途中でメンバーを増やす・減らすときの請求
期間の途中でメンバーを追加すると、残り期間分が日割りで請求されます。メンバーを削除しても期間の途中では返金されず、減額は次の請求期間から反映されます。
追加は日割りで請求される
料金ページのよくある質問は、メンバーを追加したとき、空いている有料枠があればそれが使われ、なければ有料枠が1つ増えると説明しています。有料枠が増えた場合は、追加した時点からの請求サイクルの残り期間に応じて、料金が日割りで計算されます。
公式ヘルプのメンバーと請求の説明では、請求のタイミングが契約形態で分かれます。
- 月払いの場合:翌月分の請求に新しいメンバーの分が含まれ、それに加えて、追加した日からその請求期間の終わりまでの分が日割りでさかのぼって請求されます。
- 年払いの場合:次の月の区切りのタイミングで、年間契約の残り期間分と、追加した日からの日割り分がまとめて請求されます。
年払いのビジネスで、契約期間の残りが6か月の時点で1人を追加した場合、追加分の目安は37,800円×6/12=18,900円です。繁忙期に臨時のスタッフや業務委託の人をメンバーとして加えると、その人の分が年間契約の残り期間ぶん請求されることになります。短期間だけ特定のページを見てもらえばよい相手なら、前の節のとおりゲストとして招待するほうが費用はかかりません。
削除しても返金はないが、空いた枠は期間末まで使える
公式ヘルプは、メンバーを減らしたことによる請求の減少は次の請求サイクルから反映され、期間の途中では日割りされないと説明しています。すでに支払った有料枠は、今の請求期間が終わるまで使えます。
料金ページのよくある質問も、メンバーを1人削除すると有料枠が1つ空き、合計の有料枠の数が変わらない限り、追加料金なしでメンバーを入れ替えられると案内しています。退職者が出たあとに新入社員が入る場合は、空いた枠がそのまま使えるということです。請求期間が更新されるたびに、有料枠の数はその時点のメンバー数に合わせて計算し直されます。
運用のポイント:退職・異動でメンバーを外す作業は、更新日の前に済ませておくと、次の期間の請求から人数が減ります。更新日を過ぎてから外すと、次の期間の人数に含まれたままになります。更新日を管理者のカレンダーに登録しておくと、棚卸しの時期を逃しにくくなります。
誤って登録・追加したときの返金条件
料金ページのよくある質問では、オンラインやアプリ内で有料プランに誤って登録した場合、アプリ内またはメールで問い合わせたうえで、月払いは登録から3日以内、年払いは30日以内にダウングレードすれば全額(日割り精算なし)を返金すると案内しています。また、誤ってメンバーを追加して請求された場合は、そのメンバーを削除したうえで、請求の日付から3日以内に連絡すれば日割りの料金が返金されるとしています。
いずれも期限が短いため、請求の通知を受け取る担当者を決め、見覚えのない増加がないかを請求のたびに確認する運用が向いています。
ダウングレードは請求期間の末日に適用
ビジネスからプラスやフリーへ下げる場合、公式ヘルプはダウングレードが請求サイクルの終わりに適用されると説明しています。料金ページのよくある質問も、キャンセルしたあとも請求サイクルが終わるまでは有料プランの全機能を使えると案内しています。キャンセルの操作は、デスクトップ版の左側のサイドバーで設定、請求、プランを変更の順に選んで行うと書かれています。
ビジネスで作ったカスタムエージェントは、ダウングレードするとすべてオフになりますが、削除はされないと公式ヘルプは説明しています。
無料版(フリー・プラス)で試せる範囲
フリーとプラスでは、Notion AIを限られた数だけ無料で試せます。具体的な回数は公式に示されていないため、回数を前提にした計画は立てにくく、試用は機能の確認にとどめるのが現実的です。
無料版の回数は公式に数字が示されていない
公式ヘルプは、フリープランとプラスプランのユーザーは、Notion AIの機能を試せるように限られた数の無料のAI回答を利用できる、と説明しています。2026年9月19日に確認した公式の料金ページとヘルプには、この数が具体的に何回かは書かれていません。枠を使い切ると、続けて使うにはビジネスかエンタープライズへのアップグレードが必要だという案内が表示されます。
社内で試す場合は、回数を気にするより、自社で使いたい場面を2〜3個に絞って確かめるほうが判断材料になります。たとえば、会議メモの要約、データベースの項目の自動入力、社内ページの内容に関する質問のように、ビジネスで日常的に使う予定の使い方を先に試しておきます。
数え方:回答1つで1回、やり直しも1回
無料の回答の数え方は公式ヘルプに書かれています。AIに文章を新しく作らせる、編集させる、AIブロックを使う、自動入力のプロパティを追加する、質問するといった操作で、回答を1つ受け取るごとに1回と数えます。回答が気に入らずにやり直した場合も1回です。
何度もやり直しながら試すと、枠は想像より早く減ります。試用のときは、依頼の文章をあらかじめ用意し、1回で目的の回答が得られるかを見るほうが、ビジネスで使ったときの手応えに近い評価になります。
30日間のビジネストライアル
無料の回答とは別に、ビジネスプランを30日間試せるトライアルがあると公式ヘルプは案内しています。対象は、会社のメールドメイン(公式ヘルプの表現ではプロフェッショナルドメイン)を使っていて、まだビジネスやエンタープライズを使っていないチームです。個人用や教育機関のドメインは対象外とされています。
注意したいのは終了時の扱いです。支払い情報を入力してトライアルを始めた場合、終了時に自動でビジネスプランの契約に移ると説明されています。プラスを使っている途中でトライアルを始めた場合も同じです。支払い情報を入れずに始めた場合は、終了時にアップグレードするかの確認が出ます。トライアルを始める担当者には、終了日と、支払い情報を入力したかどうかを記録してもらうと、意図しない本契約を防げます。
ビジネスは使い放題か|使用量の枠と確認場所
ビジネスプランのNotion AIは、無制限に使えるわけではありません。公式ヘルプは、ビジネスとエンタープライズには一部のNotion AI機能に使用量の枠が含まれると説明しています。
6時間の枠と月間の枠
公式ヘルプによると、使用量の枠は、6時間ごとの枠と、月間の枠の2種類で管理されています。6時間の枠は時間がたつと自動で回復し、月間の枠は次の請求サイクルが始まるときにリセットされます。
自分がどれだけ使っているかは、設定のNotion AIの画面にある使用量の項目で確認できると案内されています。導入後しばらくは、よく使う社員の使用量を管理者が見ておくと、枠に達する頻度と、それが業務に影響しているかを判断できます。
対象になる機能と、別枠のもの
使用量の枠の対象として公式ヘルプが挙げているのは、個人で使うNotionエージェント(チャットを含む)、画像の生成、ページの翻訳です。AIミーティングノートは別の枠で、1日10時間までと説明されています。画像の生成と編集については、別のヘルプで、ベータ期間中は24時間あたり10回・30日あたり30回までと案内されています。
会議の文字起こしを1日に何本も行う部署や、画像を頻繁に作る部署がある場合は、この上限が業務の量に見合うかを、トライアルの段階で確かめておきます。
上限に達したときの選択肢
枠に達したときは、枠が回復するのを待つ(6時間の枠は6時間ごと、月間の枠は次の請求サイクルで回復)、枠の対象外の機能を使う、Notionクレジットで続ける、のいずれかになります。公式ヘルプによると、枠を超えたあとにNotionクレジットで利用を続ける設定(AIの上限に達した後にワークスペースがNotionクレジットを使用できるようにする)は、既定ではオフになっています。
既定がオフなので、何もしなければ、枠を超えた利用で自動的に費用が増えることはありません。オンにする場合は、次の節で説明するクレジットの購入量と上限の設定をあわせて決めておきます。
使用量の枠がどこまで減ったかを、社員も管理者も気づかないまま使い続けていませんか。UPGEAR AI(アップギアAI)は、ChatGPT・Claude・Gemini・Perplexityを1つの契約で使える法人向けサービスです(人数無制限)。
Notionクレジット|プラン料金とは別にかかる費用
Notionクレジットは、ビジネスとエンタープライズで使える追加購入の仕組みで、プランの料金とは別に請求されます。カスタムエージェント、ワーカー、プレミアムAIモデル、使用量の枠を超えた追加のNotion AI利用に使われます。
カスタムエージェントはNotionクレジットの従量課金
カスタムエージェントは、繰り返しの作業をAIに自動で任せる機能です。料金ページには、無料で試せて、その後は月額1,000 Notionクレジットあたり10米ドルになると表示されています。比較表では、ビジネスとエンタープライズの欄に「Notionクレジットポイントが必要です」と書かれています。
つまり、ビジネスのプラン料金だけではカスタムエージェントは継続して動かせず、使った分だけクレジットが減っていく従量の費用が加わります。公式ヘルプは、クレジットが足りなくなるとエージェントが自動で一時停止し、クレジットがリセットされるか管理者が追加するまで止まると説明しています。
クレジットがかかるもの・かからないもの
公式ヘルプの説明をもとに、ビジネスプランで使う主な機能を、クレジットが必要かどうかで分けると次のようになります。
| 区分 | 機能 |
|---|---|
| プラン料金に含まれる(使用量の枠の範囲内) | プランに含まれるモデルで使うNotionエージェント(チャット・生成・翻訳など)、データベースのベーシックな自動入力、AIミーティングノート、エンタープライズサーチ |
| Notionクレジットが必要 | カスタムエージェント、カスタムエージェントによる自動入力、プレミアムモデル、ワーカー、使用量の枠を超えたあとの追加利用 |
プレミアムモデルは、動かすための費用が高いモデルで、使うにはNotionクレジットが必要だと公式ヘルプは説明しています。料金は各AIプロバイダーの公開レートに基づいてトークン(AIが文章を処理する単位)ごとに計算され、上乗せはないとされています。
クレジットは繰り越せない|月次と年次の違い
Notionクレジットには、月次で買うものと年次で買うものがあります。公式ヘルプによると、月次のクレジットは1,000クレジットあたり10米ドルで、毎月リセットされ、余っても翌月には繰り越されません。年次のクレジットは1,000クレジットあたり13米ドルで、月次より割高ですが契約期間中いつでも使え、更新時に失効して繰り越されません。
| 月次クレジット | 年次クレジット | |
|---|---|---|
| 単価 | 1,000クレジットあたり10米ドル | 1,000クレジットあたり13米ドル |
| 有効期間 | 毎月リセット | 契約期間中 |
| 繰り越し | なし | なし(更新時に失効) |
毎月の利用量が安定しているなら月次、月によって利用量の波が大きいなら割高でも期間中いつでも使える年次、という選び方が考えられます。
※単価は2026年9月19日時点でNotion公式ヘルプに記載されている米ドルの金額です。円での請求額は、この記事では換算していません。
公式ヘルプによると、クレジットは無料で付与された分、月次、年次の順に消費されます。製品内の請求画面から年次のクレジットを買えるのは、年払いのビジネスまたはエンタープライズの場合とされています。必要な量を、大量でも購入できると案内されています。
クレジットは管理者がアプリ内で購入するか、担当の営業経由で購入します。社員が個人の判断で買い足す仕組みではないため、誰が購入の判断をするかを社内で決めておけば、費用の管理はしやすくなります。
ワーカー(ベータ)は2026年10月15日からクレジット課金
ワーカーは、カスタムコードでNotionを拡張し、エージェントのツールを作ったり、外部のデータを同期したりする開発者向けの機能です。公式ヘルプは、ベータ期間中は無料で、2026年10月15日からNotionクレジットが必要になると説明しています。料金ページにも、10月15日からクレジットポイントの使用を開始すると表示されています。
社内の開発担当がワーカーを試している場合は、10月15日以降に動かし続けるとクレジットが減っていくことになります。どのワーカーを残すかを、それまでに棚卸ししておくと安全です。
公式の目安で月額を見積もる
カスタムエージェントの費用は、1回の実行にかかる金額と、月の実行回数を掛けて見積もります。公式ヘルプは、実行1回あたりの目安を次のように示しています。
| エージェントの種類(公式ヘルプの例) | 実行1回あたりの目安 |
|---|---|
| Q&Aエージェント | 約0.03〜0.11米ドル |
| タスクの振り分け | 約0.05〜0.15米ドル |
| プロジェクトの報告 | 約0.08〜0.18米ドル |
| メールの仕分け | 約0.04〜0.10米ドル |
| デイリーブリーフ | 約0.10〜0.30米ドル |
公式ヘルプの例では、プロジェクトの報告を月60回実行すると、月約4.80〜10.80米ドルになります(0.08米ドル×60回=4.80米ドル、0.18米ドル×60回=10.80米ドル)。同じ考え方で、社内の質問に答えるQ&Aエージェントが月1,000回動くと、約30〜110米ドル(0.03米ドル×1,000回〜0.11米ドル×1,000回)です。1,000クレジットが10米ドルなので、月次クレジットなら3,000〜11,000クレジット程度が目安になります。
公式ヘルプは、1〜2請求サイクルの実績を見てから購入量を調整することを勧めています。最初から大量に買うより、少なめに始めて実際の消費を確認するほうが、繰り越しのない仕組みでは無駄が出にくくなります。
※実行1回あたりの金額は公式ヘルプが示す目安で、実際の消費はエージェントが読むページの量や使うモデルによって変わります。
予算を超えない設定
クレジットの費用が想定を超えないようにする設定は、公式ヘルプで次のように案内されています。
- 自動調整:オンにするとクレジットが足りなくなったときに自動で追加購入されます。既定はオフで、オンにする場合は1請求期間の上限額を設定できます。予算を固定したい会社はオフのままにしておきます。
- プレミアムモデルの上限:プレミアムモデルでのクレジット利用は既定でオフで、管理者がオンにするまでクレジットは使われません。オンにする場合は、全員に適用する既定の上限と、個人やグループごとの上限を設定できます。
- 枠を超えたあとのクレジット利用:前の節のとおり、既定はオフです。
- ワークスペースごとの上限(エンタープライズのみ):複数のワークスペースをまとめて契約しているエンタープライズでは、組織のオーナー・管理者がワークスペースごとにクレジットの上限を設定でき、上限に達するとそのワークスペースのカスタムエージェントなどが一時停止します。
クレジットはワークスペース全体で共有されるため、1つの部署が大量に使うと、ほかの部署のエージェントが止まることがあります。プレミアムモデルの消費はグループ単位で上限を分けられますが、カスタムエージェントの消費はこの上限の対象外です。カスタムエージェントについては、クレジットの画面で消費を確認し、自動調整の上限額と合わせて管理します。
ChatGPT・Claudeの法人向けプランとの料金比較
Notion AIのビジネスプランは、年払いで1人月3,150円相当と、ChatGPTやClaudeの法人向けプランと近い価格帯にあります。ただし、何に対して払う料金なのかが違うため、金額だけを並べて比べると判断を誤ります。
| サービス | 年払い(1人あたり月額) | 月払い(1人あたり月額) | 料金に含まれるもの |
|---|---|---|---|
| Notion ビジネス | 3,150円相当 | 3,800円 | Notion本体(ドキュメント・データベース等)と、その中で使うNotion AI |
| ChatGPT Business 標準シート | 3,050円 | 3,850円 | ChatGPTの業務利用 |
| Claude Team スタンダードシート | 20米ドル | 25米ドル | Claudeの業務利用 |
※Notionは2026年9月19日、ChatGPTは2026年9月16日に日本から表示した公式料金ページの円表示、Claudeは2026年9月16日時点の公式料金ページに税抜で記載されている米ドルの金額です。Claudeの料金ページは、日本から表示すると消費税10%込みの米ドル(年払い22米ドル・月払い27.50米ドル)で表示されます。料金は変更されるため、検討時は各社の公式ページをご確認ください。
Notionのビジネスプランの料金は、AIの料金というより、Notionというワークスペースの料金にAIが含まれている形です。すでにNotionを社内の情報置き場として使っている会社にとっては、プラスからの差額(1人年18,000円)がAIのための追加費用と見ることができます。一方で、Notionを使っていない会社が、AIを使うためだけにビジネスプランを契約するのは、比べる前提が違います。
ChatGPTの法人向けプランの詳しい料金はChatGPTの法人プランの料金、ClaudeはClaude Teamの料金で解説しています。38の法人向け生成AIサービスの料金を並べたものは法人向け生成AIサービスの料金比較をご覧ください。
Notionの中のAIと、Notionの外の仕事で使うAIを分けて考える
Notion AIが得意なのは、Notionのワークスペースにあるページやデータベース、接続したアプリの情報を使った作業です。社内の議事録を探す、プロジェクトの状況をまとめる、データベースの項目を埋めるといった仕事は、Notionの中に情報があるからこそ効率が上がります。
一方で、取引先へのメール文面、Excelの集計、Web上の情報の調査、長い契約書の読み込みなど、Notionの外で発生する仕事も多くあります。こうした仕事にもAIを使うなら、Notion AIとは別に、汎用の生成AIを会社として用意するかどうかを考えることになります。
費用の見積もりも2つに分けると整理しやすくなります。
- Notionの中のAI:Notionのワークスペースのメンバー数×ビジネスプランの単価(+必要ならNotionクレジット)
- Notionの外の仕事で使うAI:汎用AIを使わせたい社員数と、そのサービスの課金の仕組み(1人ごとか、契約単位か)
両方を1人ごとの課金で揃えると、社員1人あたりの費用はサービスの数だけ積み上がります。どこまでを1つのサービスでまかない、どこから別のサービスに任せるかは、生成AIのコスト管理や複数の生成AIを1つの環境で使う方法も参考になります。
ビジネスプランでAI以外に増える機能
ビジネスプランにはNotion AIのほかに、情報の管理に関わる機能が加わります。AIの費用を社内で説明するときは、これらも含めた料金であることを伝えておくと、差額の妥当性を判断しやすくなります。
料金ページでビジネスの欄に挙げられている主な機能は次のとおりです。
- プライベートチームスペース:追加したユーザー以外は閲覧も発見もできないチームスペースを作れます。料金ページは、事業計画や業績評価などの機密情報に向くと説明しています。
- データベース権限の詳細設定:データベース全体へのアクセス権を渡さずに、担当者が割り当てられた行にだけアクセスできるように制限できます。
- ページの検証:最新の状態に更新されたページに検証済みのバッジを付けられ、検索結果とAIの引用に表示されます。
- ドメインの検証:メールドメインの所有権を検証し、高度なセキュリティ機能を使えるようにします。
- Premiumコネクト:GitHub、Asanaなどとの連携が加わります。
- ページの履歴:比較表では、ページを以前の版に戻せる期間がフリー7日、プラス30日、ビジネス90日、エンタープライズ無制限です。
特にページの検証は、AIの回答の根拠になるページが古くないかを示す仕組みとして、Notion AIと組み合わせて使う場面が想定されています。社内の規程やマニュアルをNotionに置いてAIに質問させる使い方をするなら、どのページが最新かを管理する仕組みは費用に見合う要素になります。
入力データは学習に使われるか
Notionの公式ヘルプは、NotionとAIサブプロセッサーは、デフォルトでユーザーデータをモデルの学習に使用しないと説明しています。料金ページのよくある質問も、ユーザーがデータの共有に同意しない限り、Notion AIはモデルの学習にデータを使用しないと案内しています。
料金との関係で押さえておきたいのは、データの保持の扱いがプランで分かれることです。公式ヘルプによると、エンタープライズプラン以外のワークスペースでは、LLMプロバイダーはユーザーデータを削除まで30日以内の期間だけ保持します。エンタープライズプランでは保持しないとされています。取引先との契約で、外部の事業者にデータを一定期間でも保持させないことを求められている場合は、この点がビジネスとエンタープライズのどちらを選ぶかの判断材料になります。
ワークスペースオーナーは、どのプランでも設定のNotion AIの画面で、ワークスペースのウェブ検索を有効にするか、ウェブへのリクエストで確認を必須にするかを調整できると公式ヘルプは説明しています。学習の扱いの詳細と、管理者が確認しておく設定は、親記事のNotion AIとは?できること・料金と汎用AIとの使い分けで解説しています。
利用者・規模別のプランの選び方
プランの選び方は、会社の規模よりも、Notionを誰がどのくらい使っているかで決まります。料金がメンバー全員分かかる仕組みなので、ワークスペースの参加者とAIの利用者のずれが大きいほど、1人あたりの実質的な負担は大きくなります。
| 状況 | 判断の目安 |
|---|---|
| 1人で使う、または個人のメモとして使う | フリーで足りることが多い。AIを本格的に使いたいなら、ワークスペースを1人のままビジネスにする |
| 数名から10名程度のチームで、全員がNotionを毎日使っている | ビジネスの費用がそのままAIの利用者の費用になる。月払いで試し、定着したら年払いへ |
| 数十名がワークスペースに参加しているが、AIを使いたいのは一部の人 | 全員分の差額を払う価値があるかを検討。メンバーのうち、ゲストで足りる人がいないかを先に見直す |
| 取引先からデータを外部に保持させない条件を求められている | エンタープライズを営業窓口で見積もる(従業員100人以下なら設定から申し込める) |
| カスタムエージェントで定型業務を自動化したい | ビジネスに加えて、Notionクレジットの費用を公式の目安で見積もる |
どのプランを選ぶ場合も、メンバーとして参加させる人を最初に整理するのが、費用を抑えるうえで効果の大きい作業です。業務委託先や社外の協力者がメンバーとして入ったままになっていないか、使っていないアカウントが残っていないかを確認するだけで、請求の人数が変わることがあります。
支払い方法・割引・契約の窓口
Notionの有料プランは、アプリやWebから申し込み、カードなどで支払う形が基本です。経理の処理方法や、社員が個人で契約した状態から会社の契約に移す手順も、事前に確認しておきます。
支払い方法と決済に失敗したとき
公式ヘルプの支払い方法の説明では、クレジットカードまたはデビットカードのほか、Apple Pay、Stripe Linkが挙げられています。料金ページでは表示通貨に円(JPY)を選べます。料金ページのよくある質問では、主要なクレジットカードとデビットカードを利用できると案内されています。請求書はワークスペースの管理者が、設定&メンバーの請求画面から閲覧・ダウンロードできます。
カードの期限切れなどで支払いに失敗した場合、料金ページは、アカウントのメールアドレスに通知が届き、翌月以内に最大8回まで支払いが再試行されることがあると説明しています。それでも支払いが成功しないと、フリープランにダウングレードされるまでの一定期間、ワークスペースへのアクセスが制限されます。会社のカードで払う場合は、カードの更新時期と、通知を受け取るメールアドレスが担当者に届くかを確認しておきます。
請求書払いや銀行振込でプランの料金を払えるかどうかは、確認した公式の料金ページとヘルプでは案内されていません。経理の都合で請求書払いが必要な場合は、営業窓口に確認してください。
スマホのアプリ内で契約した場合
公式ヘルプによると、App Store経由で契約した場合、解約や返金はApp Storeに問い合わせます。また、アプリストア経由で契約している場合はNotionクレジットを購入できず、アプリストアの契約を解約してからnotion.comで契約し直す必要があると説明されています。
社員が自分のスマートフォンで契約したワークスペースを、そのまま会社の業務用に広げようとする場合は、この手順が必要になります。支払い元が個人のアカウントのままにならないよう、会社で使うワークスペースは最初から会社の管理者がWebかデスクトップ版から契約するのが確実です。
スタートアップ・教育向けの割引
公式の案内では、スタートアップ向けに、提携先を経由するとビジネスプランが6か月無料、提携先以外は3か月無料、従業員10名未満の中小企業は1か月無料という制度があります。6か月の特典は従業員100人以下が条件とされています。いずれもNotion AIを含み、まだNotionに料金を払っていない新規の顧客が、新しくビジネスプランを契約する場合が対象で、他の特典とは併用できないと案内されています。
教育向けには、教育機関から発行されたメールアドレスで登録した学生・教員が、1人用のプランを無料で使えると案内されています。利用を続けるには年1回の在籍確認が必要とされています。会社の業務用のワークスペースには当てはまらない制度なので、社員の個人利用と混同しないようにします。
メンバーからのアップグレード申請を承認制にする
公式ヘルプによると、ワークスペースオーナーが設定のリクエストの項目をオンにすると、メンバーがプランのアップグレードやアドオンの追加を申請でき、オーナーが承認または拒否する流れにできます。現場の判断でプランが上がったり、クレジットが買われたりするのを防ぐ購買の手順として使えます。
導入前に管理者が確認する9項目
Notion AIの費用は、プランの単価よりも、誰がメンバーで、いつ請求されるかで大きく変わります。契約の前に、次の9項目を確認しておくと、稟議の金額と実際の請求のずれを小さくできます。
- 対象ワークスペースのメンバー数と、1年間の増減の見込み料金はAIの利用者数ではなくメンバー数で決まります。入社・退職・異動の予定も含めて見込みを立てます。
- ゲストで足りる人がメンバーになっていないか特定のページだけを見る社外の人は、ゲストにすれば課金されません。招待の確認画面で「今はスキップ」を選ぶ手順を担当者に伝えます。
- 同じ人が複数の有料ワークスペースに入っていないかプランと請求はワークスペースごとです。部署別に分けている会社は重複を洗い出します。
- 月払いと年払いのどちらで始めるか年払いは1人年7,800円(ビジネス)安くなりますが、途中で人数を減らしても返金されません。
- 切り替え後の更新日アップグレードは即時に適用され、新しい請求期間が始まります。予算の年度と更新日の関係を確認します。
- トライアルに支払い情報を入れたか支払い情報を入れた30日トライアルは、終了時に自動でビジネスの契約に移ります。終了日を記録します。
- 使用量の枠が業務量に見合うか設定のNotion AIの画面にある使用量で、よく使う人の消費を確認します。AIミーティングノートは1日10時間の別枠です。
- Notionクレジットの購入者と上限カスタムエージェントやプレミアムモデルを使う場合、自動調整をオンにするか(オンにするなら1請求期間の上限額)、プレミアムモデルの個人・グループ別の上限をどう設定するかを決めます。カスタムエージェントの消費はクレジットの画面で確認します。
- 請求の通知を受け取る担当者と支払い方法誤登録の返金は3日以内または30日以内と期限が短く、決済失敗が続くとアクセスが制限されます。通知が確実に届く宛先にします。
優先順位をつけるなら:最初に手を付けるのは、メンバーの棚卸しです。ゲストで足りる人をゲストに移し、使っていないアカウントを外すと、その後の差額の計算や年払いの判断が、実際の人数にもとづいた数字になります。
会社で安全に使うために、費用を2つに分けて考える
Notion AIを会社で使うときの費用は、Notionの中で使うAIの費用と、Notionの外の仕事で使うAIの費用に分けて考えると、全体の見通しが立ちます。どちらか片方だけを整えても、社員の仕事のすべてはカバーできません。
Notionの中のAIについては、この記事で見てきたとおり、メンバー数×ビジネスの単価が基本で、カスタムエージェントを使うならクレジットが加わります。学習の扱いはデフォルトで学習に使わないと公式が説明しており、データ保持の条件が厳しい場合はエンタープライズを検討する、という整理になります。
Notionの外の仕事では、社員がメール、表計算、調査、文書の作成などにAIを使いたい場面があります。会社として汎用AIを用意していないと、社員が個人のアカウントで生成AIを使い始めることがあり、会社から見えない利用、いわゆる野良AI(シャドーAI)につながります。会社で汎用AIを用意するときに確認したいのは、次の4点です。
- 学習させない設定:入力した内容がAIの学習に使われない設定を、社員ごとの操作に任せず、会社側で一律に適用できるか。
- ログの管理:誰がいつどのAIを使ったかを、会社側で確認できるか。
- 社員への配布:一部の社員にだけ配ると、配られなかった人が個人契約に流れやすくなります。配布の範囲と費用の増え方を合わせて考えます。
- 複数AIの使い分け:調査に強いもの、長文の読み込みに強いものなど、用途に応じて使い分けられるか。モデルごとの特徴は主要4AIの違いと使い分けで解説しています。
社内のルールづくりは生成AIの社内ガイドラインの作り方、点検項目は生成AIのセキュリティ対策チェックリストにまとめています。Notion AIの費用を見積もるときに、Notionの外の仕事で使うAIの費用と、その課金の仕組み(1人ごとか、契約単位か)も並べておくと、会社全体でAIにかける費用を1枚で説明できるようになります。
Notionの外の仕事で使うAIは、4つのAIを1つの契約で
UPGEAR AIは、ChatGPT・Claude・Gemini・Perplexityを1画面で切り替えて使える法人向けAI基盤です。全モデルで学習非利用を標準適用し、利用ログと権限は管理者ダッシュボードで管理できます。UPGEAR AIの料金は月額30,000円(税抜)からで、ユーザーごとの課金はありません(人数の目安はライト1〜5名、スタンダード6〜20名、プレミアム21〜50名)。初期費用100,000円(税抜)が別途かかります。ツールごとのAIの費用と並べて比べる材料としてご覧ください。
UPGEAR AIの詳細を見るよくある質問
Notion AIだけを単独で契約できますか?
AIを使う社員の分だけビジネスプランにできますか?
ゲストにも料金がかかりますか?
無料版のNotion AIは何回まで使えますか?
ビジネスプランならNotion AIは使い放題ですか?
途中でプラスからビジネスに変えると、いつ請求されますか?
期間の途中でメンバーを減らすと返金されますか?
Notionクレジットは何に使い、いくらかかりますか?
まとめ
Notion AIの料金は、ビジネスプラン以上のプラン料金に含まれる形で、表示価格は年払いで1人月3,150円相当(年37,800円)、月払いで1人月3,800円です。料金はワークスペース単位で、AIの利用者数ではなくメンバー全員の人数分がかかります。ゲストは無料なので、社外の人や特定のページだけを見る人はゲストで招くと費用を抑えられます。
プラスからビジネスへの差額は、1人あたり年払いで年18,000円、月払いで月1,800円です。切り替えは即時に請求され、残り期間の分は日割りで差し引かれます。期間の途中の追加は日割りで請求され、削除しても期間中は返金されませんが、空いた枠は期間末まで使えます。
ビジネスでも使用量の枠があり、カスタムエージェントやプレミアムモデル、2026年10月15日からのワーカーには、プラン料金とは別にNotionクレジットがかかります。クレジットは繰り越せないため、少なめに始めて実績を見ながら調整し、自動調整や上限の設定で予算を管理します。
見積もりの際は、Notionの中で使うAIの費用と、Notionの外の仕事で使う汎用AIの費用を分けて並べると、会社全体でAIにかける費用を説明しやすくなります。法人のAI活用に関する他の記事はAI活用コラム一覧をご覧ください。
