ClaudeとChatGPTの比較。会社は1つに絞るべきか、業務別の使い分け

ClaudeとChatGPTの比較とは、Anthropic社のClaudeとOpenAI社のChatGPTを、機能・料金・データの扱いの3つの面で並べ、自社の業務にどちらが合うかを判断する作業です。会社として用意するなら、どちらか1つに絞るよりも、業務ごとに両方を使い分けられる形にしておくほうが、画像生成の有無や長い資料の扱いといった両者の違いを取りこぼさずに済みます。ただし両方をそのまま契約すると、請求・管理画面・退職時の手続きが2倍になるため、この記事では人数別の総額と運用の手間まで含めて、社員10〜200名の会社が稟議で判断できる材料をまとめます。

ChatGPT・Claude・Gemini・Perplexityの4つを横に並べた全体像は、親記事のChatGPT・Claude・Gemini・Perplexityの違いと使い分け|業務別の選び方で解説しています。この記事は、その中からClaudeとChatGPTの2つだけに絞り、会社としてどちらを用意するか、1つに絞るべきかという1つの問いに答えることに集中します。

※料金・仕様・モデル名は、2026年9月16日〜18日に各社の公式ページ(openai.com・chatgpt.com・help.openai.com・anthropic.com・claude.com・support.claude.com・privacy.claude.com・platform.claude.com・developers.openai.com)で確認した内容です。両社とも価格や上限を頻繁に変えるため、契約前に必ず公式ページで最新の表示を確かめてください。性能に関する記述のうち各社が自ら発表したものは、その旨を書いています。

結論:会社は1つに絞るより、業務ごとに両方を使い分ける

会社が用意するAIをClaudeかChatGPTの1つに絞る必要は、多くの場合ありません。両者は同じ種類の道具に見えて、公式に示されている機能の範囲が違うからです。たとえばChatGPTはチャットの中で画像を生成できますが、Claudeの公式ヘルプは、Claudeは画像生成ツールのような方法で写真やイラストを作らないと説明しています。反対に、Claudeの有料プランでは主要なモデルで100万トークンのコンテキスト(1回の会話で読み込める文章の量)が使えると公式ヘルプに書かれており、長い規程集や契約書をまとめて読ませる使い方がしやすくなっています。

一方で、どちらのほうが賢いか、日本語が上手かという順位は、第三者が同じ条件で比べた公的な検証がなく、各社が数か月ごとに新しいモデルを出すため入れ替わります。順位で1つに決めると、半年後に選び直しになる可能性が残ります。会社としての判断は、性能の順位ではなく、次の3点で行うのが現実的です。

  • 業務に必要な機能が、どちらにあるか(画像生成、長文の読み込み、表計算の分析、外部ツールとの連携)
  • 入力したデータが学習に使われない契約になっているか(個人向けプランと法人向けプランで扱いが違う)
  • 人数分の費用と、管理の手間を会社が負えるか(両方を契約すると請求も管理画面も2つになる)
この記事の答え
業務ごとに両方を使える状態を作るのが基本線です。ただし全員に両方を配る必要はなく、主に使う方を全員分、もう片方を必要な部署だけ、という配り方で費用を抑えられます。どちらか1つに絞ってよいのは、用途が文章作成と要約に限られ、画像生成も長い資料の読み込みもほとんど使わない会社です。

1つに絞ってよい会社、両方を用意したい会社

1つに絞っても困りにくいのは、AIを使う社員が数名で、用途がメール文面の下書きや議事録の要約など定型の文章作業に限られている会社です。この場合は、主にどちらを使うかを決め、法人向けプランで学習に使われない状態を作ることを優先します。

両方を用意したほうがよいのは、次のどれかに当てはまる会社です。チラシやバナーの下案を社内で作りたい(画像生成が要る)、数百ページの資料や複数年分の議事録をまとめて読ませたい(長文の扱いが要る)、社員がすでに個人アカウントで両方を使い分けている(会社が用意しないと個人アカウントでの利用が続く)。最後のケースは費用よりも情報管理の問題なので、後半の導入手順で詳しく扱います。

ClaudeとChatGPTの違いを1枚の表で見る

ClaudeとChatGPTの違いは、会社で使う観点では、画像生成の有無、長文の扱い、法人プランの人数条件、請求の仕組みの4点に集約されます。まず全体を1枚の表で確認し、そのあと項目ごとに公式の記載を見ていきます。

表は横にスクロールできます →

比較項目ChatGPT(OpenAI)Claude(Anthropic)
無料版あり(テキストチャットは無制限と表示。ファイルや画像生成は別の上限)あり(5時間ごとのセッション上限。プロジェクトは5個まで)
個人向け有料プランGo 月8ドル/Plus 月20ドル/Pro 月100ドルからPro 月20ドル(年払いは月17ドル相当)/Max 月100ドルから(税抜の表示)
法人向けプランBusiness(2〜200名向け)/Enterprise(価格は個別)Team(2〜150名向け)/Enterprise(シート料金+利用量はAPIレート)
法人プランの標準的な席の価格標準シート 年払い月20ドル・月払い月25ドルスタンダードシート 年払い月20ドル・月払い月25ドル(税抜)
画像生成できる(全プランで画像生成に対応と発表)写真やイラストは作らない。図やグラフはHTML・SVGで作れる(ベータ)
長い資料の読み込み料金ページの比較表で推論モデルの入力上限はGo・Plusで約320ページ分有料プランのチャットでFable 5.1・Opus 5・Sonnet 5は100万トークン、Opus 4.8〜4.6とSonnet 4.6は50万トークン、それ以外は20万トークン(約500ページ以上)
コーディング支援Codex(Plus・Businessなどに含まれる)Claude Code(有料プランに含まれる。Enterpriseは利用分をAPIレートで請求)
個人プランの学習既定で有効。設定でオフにできる設定で選ぶ方式。許可すると保持は最長5年
法人プランの学習既定で学習に使わない既定で学習に使わない
法人プランの支払いBusinessはカードのみ。請求書払いはEnterpriseで営業に相談Teamはカードのみ。請求書払いは営業担当経由のEnterprise

※ChatGPTの料金は chatgpt.com の料金ページの米ドル表示(2026年9月16〜17日確認)。日本から開くと円で表示され、たとえばPlusは月3,000円、Businessの標準シートは年払い月3,050円と表示されます。Claudeの料金は claude.com の料金ページに税抜で載っている金額で、日本から表示すると消費税10%込みの米ドル(Pro月払い22ドル等)になります。

開発元と設計思想の違い(OpenAIとAnthropic)

ChatGPTはOpenAI、ClaudeはAnthropicが開発しています。OpenAIは2022年11月30日にChatGPTを研究プレビューとして公開し、そのときの発表で、人間のフィードバックによる強化学習(RLHF)という方法でモデルを調整したと説明しています。人が回答の良し悪しを順位づけしたデータを使って、望ましい答え方に寄せていく方法です。

Anthropicは同社の発表によると2021年初めに設立された米国サンフランシスコの企業で、自らをAIの安全性と研究の会社と位置づけています。同社が打ち出してきたのが、Constitutional AI(憲法AI)という考え方です。大量の人の評価で暗黙のうちに価値観を決めるのではなく、憲法と呼ぶ明文化された原則の一覧をもとにAIを訓練する方法で、同社はこれにより価値観が理解しやすく調整しやすくなると説明しています。2026年1月21日には、この憲法の新しい版を公開したと発表しています。日本では2025年10月に東京オフィスを開設したと同社が発表しています。

会社として押さえておきたいのは、設計思想の違いがそのまま安全性の優劣を意味するわけではないという点です。どちらも誤った回答をすることがあると公式に認めており、社内で使うときの安全は、後述する契約・設定・社内ルールで確保するものです。

最新モデルの顔ぶれ(2026年9月執筆時点)

モデル名は各社の公式ページで確認できたものだけを、執筆時点の情報として挙げます。

ChatGPT:OpenAIのヘルプ(2026年9月18日確認)では、無料版とGoの既定モデルはGPT-5.6 Luna、有料プラン(Plus・Pro・Business・Enterprise)はGPT-5.6 Solと説明されています。料金ページの比較表にはGPT-6 Astra、GPT-5.6 Sol、GPT-5.6 Terra、GPT-5.6 Lunaなどの名前が並びます。ただしOpenAIは、使えるモデルや上限は随時変わるので画面のモデル選択メニューで確かめるよう案内しており、プランごとの割り当ては変わる前提で考えてください。

Claude:Anthropicのモデル一覧(2026年9月確認)には、Claude Fable 5.1、Claude Opus 5、Claude Sonnet 5、Claude Haiku 4.5が現行モデルとして載っています。Opus 5は2026年7月24日、Sonnet 5は2026年6月30日に公開されたと同社が発表しています。料金ページの比較表では、Opusは無料版では使えず、Pro以上の有料プランで使えます。

業務で差が出る機能の比較

業務での差がはっきり出るのは、画像生成と長文の扱いの2つで、それ以外の多くの機能は両方にそろっています。項目ごとに、公式ヘルプや料金ページに書かれている範囲で比べます。

日本語の文章生成の質は、自社の文書で試して決める

日本語の文章の質について、ClaudeとChatGPTを同じ条件で比べた公的機関や第三者の検証は、執筆時点で見当たりません。ネット上の比較記事で、どちらの日本語が自然かを断定しているものは、書き手の主観か、特定の指示で試した結果です。

公式に出ている数字としては、Anthropicが多言語の性能表で、英語を100%としたときの日本語の相対スコアをClaude Sonnet 4.5で96.8%、Claude Haiku 4.5で93.5%と公表しています。ただしこれは同社の自己評価で、しかも一つ前の世代のモデルの値です。最新のOpus 5やSonnet 5の値は表に載っておらず、ChatGPTと同じ試験で比べた数字でもありません。

そのため、日本語の質は会社の実際の文書で試して決めるのが確実です。社外向けの丁寧なメール、社内規程の言い回し、議事録の要約といった、自社で繰り返し発生する文章で比べると、担当者ごとの好みではなく業務の基準で判断できます。具体的な試し方は、使い分け判断表の節で紹介します。

長文・PDF・資料の読み込み(コンテキストの長さ)

コンテキストとは、AIが1回の会話の中で同時に覚えておける文章の量のことで、トークンという単位で数えます。長い規程集や契約書を丸ごと読ませたいときに効いてくる数字です。

Claudeは、公式ヘルプ(2026年9月18日確認)で、すべての有料プランのチャットでClaude Fable 5.1・Opus 5・Sonnet 5は100万トークン、Opus 4.8・Opus 4.7・Opus 4.6・Sonnet 4.6は50万トークンのコンテキストに対応し、それ以外のモデルは20万トークン(約500ページ以上の文章)と説明しています。一方でTeamプランの説明記事には「200k context window」との記載が残っており、公式の記事の間で表現がそろっていません。読み込ませたい資料が大きい場合は、契約前に実際のファイルで試すのが確実です。ファイルは1ファイル500MB・1チャット20ファイルまで添付でき、PDFは1,000ページまで。100ページ以下のPDFは文字と図表の両方を読み、101ページ以上は文字だけを処理すると公式ヘルプに書かれています。

ChatGPTは、料金ページの比較表(2026年9月16〜17日確認)で、推論モデルの入力上限をGoとPlusで約320ページ分、Proで約680ページ分と表示しています。通常のチャットモデルのコンテキスト上限は無料版27K、Go・Plus 54K、Pro 128Kトークン、推論モデルはGo・Plus 256K、Pro 400Kトークンとの表示です。アップロードは1ファイル512MBまで、文書は1ファイル200万トークンまで、スプレッドシートは約50MB以下とヘルプに記載があります。

数字だけを見るとClaudeの有料プランのほうが大きな資料を一度に扱える設計ですが、ChatGPTもファイルを分けて読ませる、プロジェクトに資料を登録しておくといった方法で長い資料を扱えます。どちらが業務に合うかは、実際に扱う資料の大きさで決まります。

画像生成の有無(ChatGPTは作れる、Claudeは写真やイラストを作らない)

画像生成は、両者の差が公式にはっきり書かれている項目です。OpenAIは2026年9月8日にChatGPT Images 2.5を発表し、デスクトップ・モバイル・ウェブの全プランで利用できると説明しています。無料版にも画像生成はありますが、回数に上限があり、速度も制限されると料金ページに書かれています。生成した画像には、出どころを示すC2PAメタデータと見えない電子透かしを付けているとも同社は説明しています。

Claudeは、公式ヘルプで、画像生成ツールのような方法で写真やイラストを作らないと明記しています。そのかわり、図・グラフ・操作できる表示をHTMLとSVGで会話の中に作ることができ、この機能はウェブ版とデスクトップ版でベータ提供中です。アップロードした画像を読み取って分析することはできます。

つまり、チラシやSNS投稿用の画像の下案を社内で作りたい会社は、ChatGPTを使える状態にしておく必要があります。Claudeの画像まわりの詳しい扱いはClaudeで画像生成はできるかの記事で解説しています。

コーディング支援(CodexとClaude Code)

プログラムを書く支援は、両社ともチャットとは別の専用の道具を用意しています。ChatGPTにはCodexがあり、料金ページではPlusで「Codex の利用上限が拡大」、Businessの内容として「ChatGPT、ChatGPT Work、Codex のすべての機能」と書かれています。Claudeには Claude Code があり、料金ページのよくある質問で、すべての有料プランに含まれると説明されています(無料版は対象外)。

総務や経理の業務で直接関係するのは、Excelのマクロや簡単な集計スクリプトを作る場面くらいで、どちらのチャットでも対応できます。社内に開発者がいる会社は、開発者が普段使う方の席だけを上位の席にする買い方が合います(席種を混ぜる買い方を参照)。

Web検索・リサーチ・データ分析

Web検索は両方にあります。ChatGPTの製品紹介ページは、チャットでWeb検索や選択肢の比較ができると説明しています。さらに、複数のサイトを調べて出典つきの報告書にまとめるdeep researchがあり、利用量はプランごとに違い、残りの回数は製品内のカウンターに表示されるとヘルプに書かれています。Claudeは料金ページで、ウェブ検索を無料版を含む全プランで使えると表示しています。複数回の検索を重ねて出典つきの報告を作るリサーチ(Research)は、有料プラン(Pro・Max・Team・Enterprise)が対象です。

表計算のデータ分析は、ChatGPTがアップロードしたExcelやCSVをPythonで計算し、表やグラフを作れるとヘルプで説明しています。ヘルプは、Pythonを使った結果は、生成されたコードと前提を確認してから信頼するよう注意を促しています。Claudeは、コード実行とファイル作成の機能で、Excel・PowerPoint・Word・PDFのファイルを作成できると公式ヘルプに書かれており、この機能は無料版を含む全プランで使えます(1ファイル30MBまで)。

税制改正のように日付が重要な調べものでは、どちらを使っても、回答に付いた出典を開いて日付と原文を確かめる工程が欠かせません。

作業画面の機能(ClaudeのArtifactsとChatGPTのcanvas・Work)

作業画面とは、会話の横に文書や表などの成果物を表示し、そこを直しながら仕上げていく画面のことです。Claudeにはアーティファクト(Artifacts)があり、公式ヘルプはこれを、デザイン、資料、文書、ダッシュボード、小さな操作ツールなど、人に見せる成果物と説明しています。全プランで使え、無料版は基本機能のみです。有料プランには、スライドを作るClaude Slides、文書を作るClaude Docs、デザインを作るClaude Designがベータで加わっています。

ChatGPTでは、canvasがOpenAIのヘルプで追加のクレジットが要らない基本機能の1つとして名前が挙がっています。さらに製品紹介ページでは、ChatGPT Workで、ドキュメント・スライド資料・スプレッドシート・グラフ・PDFなどの成果物を作成・編集できると説明しています。Workはデスクトップ版では全プラン、ウェブ版とモバイル版ではPlus・Pro・Business・Enterprise・Eduで使えるとの注記があります。

どちらも、下書きを会話の中で何度も直す作業が楽になる機能です。名前や提供範囲の変更が多い領域なので、社内の手順書には機能名ではなく、やりたいこと(資料の下書きを作る、表を整える)で書いておくと、改名のたびに書き直さずに済みます。

外部ツール連携(GPTs・プロジェクト・Slack・Google・MCP)

外部ツール連携は、両方とも用意していますが、会社で使うときの管理の仕方が違います。ChatGPTのBusinessプランは、料金ページでGoogle Workspace、Slack、GitHub、Microsoft 365などとの連携を内容に挙げています。プロジェクト(資料と会話をまとめる作業場所)にはGoogle Driveのファイルやフォルダ、Slackのチャンネルをリンクできます。社内の資料をもとに答える社内ナレッジ(Company knowledge)は、Business・Enterprise・Eduで使えます。

注意したいのはカスタムGPT(GPTs)です。OpenAIのヘルプは、無料版・Go・Plus・Proの個人アカウントでは新しいGPTを作成・公開できないと説明しています。さらにカスタムGPTの提供終了を予定しており、対象のEnterpriseワークスペースでは2026年12月11日に動作を停止する予定、他のプランも同じ日程に従う予定と告知しています(2026年9月時点)。これからGPTsで社内ツールを作る計画は、移行先として案内されているプラグインも含めて確認してから進めてください。

Claudeは、コネクタという仕組みでGmail、Googleカレンダー、Google Driveなどとつながり、MCP(Model Context Protocol)に対応したサービスにも接続できます。MCPは、AIと社内外のデータやツールをつなぐための共通の決まりごとで、Anthropicが2024年11月にオープンな標準として公開したものです。TeamとEnterpriseでは、オーナーが組織としてコネクタを有効にしないとメンバーは使えず、有効にしても各自が個別に認証する必要があります。操作ごとに「常に許可」「承認が必要」「ブロック」を管理者が選べ、個々のユーザーはその設定を変えられないと公式ヘルプに書かれています。プロジェクトはTeamとEnterpriseで組織のメンバーと共有できます。

スマホアプリと音声会話

両方ともスマホアプリがあります。ChatGPTは料金ページの比較表でウェブ・iOS・Androidでのアクセスを示し、ヘルプでは有料プランの機能として音声での会話を挙げています。Claudeは公式ヘルプでiOS版・Android版・デスクトップ版のアプリを案内しており、料金ページでは音声モードを全プランで使えると表示しています。ただしClaudeの音声モードは、英語以外の言語はベータ提供と説明されています。

会社で使う場合は、スマホアプリも会社のアカウントでログインさせることが大切です。社員の私物のスマホで個人アカウントのまま使われると、会社の管理の外で業務情報が入力される入口になります。

料金とプランの違い(個人向け・法人向け・API)

料金の構造は両社でよく似ており、個人向けは月20ドル前後、法人向けの標準的な席は年払いで月20ドル・月払いで月25ドルと、表示上は同じ水準です。違いが出るのは、法人プランの人数条件、税の表示、請求書払いの可否です。詳しい価格表は、ChatGPTはChatGPTの法人プランの料金、ClaudeはClaude Teamの料金で解説しているので、ここでは比較に必要な部分に絞ります。

無料版と個人向け有料プランの料金と違い

ChatGPTの個人向けは、無料版0ドル、Go月8ドル、Plus月20ドル、Pro月100ドルからの4段階です(米ドル表示・2026年9月確認)。日本から開くと円で表示され、Go月1,400円、Plus月3,000円、Pro月16,800円からとなっています。料金ページに税込か税抜かの記載はありません。Goには広告が表示される場合があると書かれています。ProのうちPro 200ドルのプランは、2026年9月10日から新規登録とアップグレードが一時停止されているとヘルプで告知されています。

Claudeの個人向けは、Free 0ドル、Pro月20ドル(年払いなら月17ドル相当で200ドルを一括請求)、Max月100ドルからです。これは料金ページに税抜で載っている金額で、日本から表示すると消費税10%込みの米ドルでPro月払い22ドル、年払い月18ドル相当(220ドル一括)、Max月110ドルからと表示されます。料金ページの比較表では、Research、Claude Code、Opusモデルは無料版では使えず、Pro以上で使えます。

個人向けプランは、会社の業務で使う前提では設計されていません。両社とも個人向けプランでは、入力が学習に使われうる設定が選べる形になっており、管理者がまとめて設定を管理する機能もありません。社員に業務で使わせるなら、後述の法人向けプランを検討するのが基本です。

利用上限・無料版の制限

ChatGPTの無料版は、日常的なテキストチャットは回数無制限としつつ、ファイルのアップロード、画像生成、音声、データ分析にはそれぞれ別の上限があるとヘルプに書かれています。ファイルのアップロードは無料版で1日3ファイルまで、それ以外のユーザーは3時間ごとに80ファイルまでです。有料プランでも、Plusは混雑時にメッセージ数の上限が設けられる場合があると説明されています。ネット上でよく見かける無料版の固定回数(何時間あたり何回)は、執筆時点の公式ヘルプには記載がありません。

Claudeは、すべてのプランに5時間ごとに回復する利用上限があり、有料プランにはさらに週ごとの上限が加わると料金ページのよくある質問で説明しています。固定のメッセージ数はなく、Proは5時間あたり無料版の少なくとも5倍の利用量です。上限に達したら、回復を待つ、上位プランに移る、有料プランなら使用クレジットをオンにして標準のAPIレートで続ける、のいずれかになります。

業務で使うと、月末の締めや決算期など、使う量が特定の時期に集中します。どちらのサービスでも、上限に当たったときに誰が何をするか(待つのか、別のAIに切り替えるのか)を事前に決めておくと、現場が止まりません。

法人向けプランの比較(ChatGPT Business/Enterprise、Claude Team/Enterprise)

ChatGPT Business(2025年8月29日にChatGPT Teamから名称変更)は、標準シートが年払い月20ドル・月払い月25ドル、プレミアムシートが年払い月100ドル・月払い月125ドルです。プレミアムシートは標準シートの5倍の利用枠で、5時間ごとの利用上限がないと説明されています。料金ページには、既定でビジネスデータを学習に使用しないこと、シートタイプを自由に組み合わせられることが書かれています。

ChatGPT Enterpriseは、料金ページで「カスタム価格設定」とされ、定価は公表されていません。組織単位で購入し、営業チームに問い合わせる形です。

Claude Teamは、スタンダードシートが年払い月20ドル・月払い月25ドル、プレミアムシートが年払い月100ドル・月払い月125ドルです(米国向けの税抜の表示)。スタンダードシートにはProの1.25倍、プレミアムシートには6.25倍の5時間あたりの利用枠が含まれるとヘルプに書かれています。既定でコンテンツをモデルの学習に使用しないことが料金ページに明記されています。

Claude Enterpriseは、1シート月20ドル(年払い・税抜)のシート料金に、使った分をAPIレートで加算する形です。シート料金には利用量が含まれず、チャットでもClaude Codeでも、使ったトークンはすべて標準のAPIレートで別に請求されると公式ヘルプで説明されています。社員が使い込むほど費用が増える仕組みで、組織や個人ごとに支出上限を設定できるとヘルプに書かれています。詳しくはClaude Enterpriseの料金と仕組みで解説しています。

法人プランの最低人数と最大人数(公式の記載)

公式ページに書かれている人数条件を並べます(2026年9月確認)。

  • ChatGPT Business:料金ページで「従業員数2~200名のチーム向け」。ヘルプでは、ワークスペースごとに2シート以上が必要で、2026年8月24日以降に作ったサブスクリプションは有料シートの合計上限が200シートと説明されています。これより多いシートが要るならEnterpriseの検討を案内しています
  • ChatGPT Enterprise:料金ページのよくある質問は、企業向けプランはユーザー2名から利用できると説明しています。公式ページにEnterprise固有の最低席数の記載はありません
  • Claude Team:ヘルプで最低2名、上限150シート。150シートを超えるならEnterpriseへのアップグレードを案内しています。料金ページのカードも「2〜150名のチーム向け」です
  • Claude Enterprise:ヘルプでは、オンラインで申し込むセルフサービス型が最低20シート、営業担当経由の型が最低50シートです

ここから、社員数が151〜200名の会社では、ChatGPTはBusinessのまま全員に配れる一方、Claudeを全員に配るにはEnterpriseに移る必要がある、という境目が生まれます。Claudeは一部の部署だけにTeamで配る、という選び方もあります。

API料金(システムに組み込む場合)

APIとは、自社のシステムや業務アプリからAIを呼び出すための窓口で、チャット画面の月額料金とは別に、使った量(トークン数)で課金されます。OpenAIのヘルプは、ChatGPTとAPIの請求システムは別々で、APIの料金はChatGPTのサブスクリプションとは別に請求されると説明しています。

100万トークンあたりの標準料金(入力/出力・米ドル・2026年9月確認。OpenAIは短いコンテキストの場合の単価)は、OpenAIがGPT-6 Astra 10ドル/50ドル、GPT-5.6 Sol 4ドル/20ドル(少なくとも2026年11月21日までの期間限定価格と公式に記載)、GPT-5.6 Terra 2ドル/12ドル、GPT-5.6 Luna 0.20ドル/1.20ドルです。AnthropicはClaude Fable 5.1 10ドル/50ドル、Opus 5 5ドル/25ドル、Sonnet 5 2ドル/10ドル、Haiku 4.5 1ドル/5ドル(Haiku 4.5の提供終了は早くても2026年10月15日と公式に記載)です。両社とも、急がない処理をまとめて送るバッチ処理は50%安くなると公表しています。

社員がチャット画面で使うだけならAPIの契約は不要です。API料金が関係してくるのは、社内システムにAIを組み込む場合と、Claude Enterpriseのように利用量がAPIレートで請求されるプランを選んだ場合です。

両方を契約したら総額はいくらか(人数別の試算)

ClaudeとChatGPTの両方を全員分契約すると、標準的な席の年払いで1人あたり年480ドル(Claudeは税抜、ChatGPTは料金ページに税の記載なし)、1ドル=155円で計算した場合は約7万4,400円になります。両方を契約した場合の総額は検索上位8本(2026年9月18日時点)にないため、ここでは両方を契約した場合の総額を人数別に出します。

人数別の年額(10・30・50・100・200名)

前提は次のとおりです。ChatGPT Businessの標準シートとClaude Teamのスタンダードシートを全員分契約し、年払いは両方とも月20ドル、月払いは両方とも月25ドルで計算しました。Claudeは料金ページに税抜で載っている金額、ChatGPTは料金ページに税の記載がない金額(OpenAIはヘルプで請求書に消費税10%を課すと説明)で、いずれも米ドルです。1ドル=155円で計算した場合の円を併記しています(155円は2026年9月16日の欧州中央銀行の参照レートから算出した値を丸めた前提で、実際の請求額は為替とカード会社のレートで変わります)。

表は横にスクロールできます →

人数両方・年払いの年額両方・月払いの年額片方だけ・年払いの年額
10名4,800ドル(約74万4,000円)6,000ドル(約93万円)2,400ドル(約37万2,000円)
30名14,400ドル(約223万2,000円)18,000ドル(約279万円)7,200ドル(約111万6,000円)
50名24,000ドル(約372万円)30,000ドル(約465万円)12,000ドル(約186万円)
100名48,000ドル(約744万円)60,000ドル(約930万円)24,000ドル(約372万円)
200名96,000ドル(約1,488万円)+Claudeの利用量108,000ドル(約1,674万円)+Claudeの利用量ChatGPT Businessのみなら48,000ドル(約744万円)

※200名はClaude Teamの上限(150シート)を超えるため、ClaudeはEnterpriseのシート料金(月20ドル・年払いのみ)で計算しています。Enterpriseは利用量がAPIレートで別に請求されるため、表の金額に含まれていません。月払いの列の200名は、ChatGPT Businessの月払い60,000ドルとClaude Enterpriseの年払い48,000ドルの合計です。

税の扱いにも差があります。Anthropicは2026年4月1日から、日本の顧客へのすべてのプラン価格に消費税10%を加えると告知しています。OpenAIは2025年1月1日から、対象サービスの請求書に消費税10%を課すとヘルプで説明しています。税込で見積もる場合は、表の金額の1.1倍が目安になります。ChatGPTの料金ページには税込か税抜かの記載がないため、正確な税額は最初の請求書で確認してください。

表を見ると、両方を全員に配ると、10〜100名では費用がちょうど2倍になります。30名の会社で年223万円前後という金額は、AIの活用が一部の社員にとどまる段階では、決裁の場で費用対効果を問われやすい金額です。次の節の配り方で、この金額を下げられます。

スタンダード席とプレミアム席を混ぜる買い方

両社とも、1つの契約の中で標準の席と上位の席を混ぜて買えることを公式に示しています。ChatGPTは料金ページに「シートタイプを自由に組み合わせる」、ヘルプに「シートタイプを自由に組み合わせることができます」と書いています。Claudeはヘルプで、使い込む人にはプレミアムシート、それ以外の人にはスタンダードシートを割り当てるように、席の種類を組み合わせられると説明しています。

この仕組みと、両方を全員に配らない考え方を組み合わせると、費用の形が大きく変わります。30名の会社で、年払いの場合の例を3つ並べます(Claudeは税抜、ChatGPTは料金ページに税の記載なし)。

  • 案A:両方を全員に標準席で配る:ChatGPT 30席+Claude 30席=月1,200ドル、年14,400ドル
  • 案B:ChatGPTを全員、Claudeは長い資料を扱う管理部門の10名だけ:ChatGPT 30席(月600ドル)+Claude 10席(月200ドル)=月800ドル、年9,600ドル
  • 案C:案Bのうち、開発や分析で使い込む3名だけClaudeを上位の席にする:ChatGPT 30席(月600ドル)+Claude スタンダード7席(月140ドル)+プレミアム3席(月300ドル)=月1,040ドル、年12,480ドル

案Bは案Aより年4,800ドル少なく、1ドル=155円で計算した場合は約74万円の差です。どちらを全員に配り、どちらを部署単位で配るかは、次の使い分け判断表で、社員が実際にどちらを多く使うかを見てから決めると無駄がありません。Claude Teamは最低2名から契約できるので、少人数の部署だけに配る形も取れます。

年の途中で人数を増やす・減らすときの扱い

年払いを選ぶと月あたりの単価は下がりますが、途中で人数を減らしにくくなります。両社の公式ヘルプに書かれている扱いは次のとおりです。

  • ChatGPT Business:シートの追加はすぐ反映され、日割りで請求されます。削減は次回の請求サイクルの開始時に反映されます。年間プランでは、追加したシートは現在の年間契約期間の終わりまで契約対象として残ります。請求は、各シートを実際に誰かに割り当てているかどうかではなく、契約しているシート数で行われ、未使用のシートは原則として返金されません
  • Claude Team:新しいシートは請求サイクルに応じて日割りで、すぐに請求されます。シート数の削減は次回の更新時(年払いなら年間の更新日)に反映され、変更した時点での日割りの返金はありません。プレミアムからスタンダードへの変更も次回の更新時、スタンダードからプレミアムへの変更は差額が日割りですぐに請求されます。メンバーを外しても返金やクレジットは発生しないとヘルプに書かれています
  • Claude Enterprise(セルフサービス型):期間の途中でシートを減らすことはできず、追加分は残りの期間の日割りですぐに請求されます

社員の入れ替わりがある会社では、最初から全員分を年払いで買うより、確実に使う人数を年払いにして、試行中の部署は月払いで始めるほうが、減らせない席を抱えずに済みます。

請求の実務(通貨・消費税・インボイス・支払い方法)

経理や総務が稟議で必ず聞かれるのが請求の中身です。公式に書かれていることを整理します。

  • 通貨:料金ページの表示は米ドルで、ChatGPTは日本から開くと円で表示されます。実際の請求通貨と税額は最初の請求書で確認してください。OpenAIのヘルプは、消費税の課税について価格は米ドル表示のままと説明しています。Anthropicは、消費税の導入後も請求通貨は変わらず、消費税額は適格請求書に日本円で表示すると告知しています。Claude Enterpriseのセルフサービス型は米ドルのみ、営業担当経由は複数通貨に対応とヘルプに書かれています
  • インボイス(適格請求書):Anthropicは適格請求書発行事業者の登録を済ませたと告知し、登録番号をT7700150134388と公表しています。OpenAIはヘルプでQII登録番号をT3700150133253と公表しており、国税庁の公表サイトではOpenAI OpCo, LLCの番号として表示されます。個別契約を結ぶEnterprise等の法人顧客は、一般にリバースチャージ(受け手の会社が消費税を申告する仕組み)で消費税が課されないと説明されています
  • 支払い方法:ChatGPT Businessはクレジットカードとデビットカードのみで、請求書払いや銀行振込はセルフサービスのBusinessでは使えず、必要ならEnterpriseについて営業部に相談するよう案内されています。Claude Teamもクレジット・デビット・プリペイドカードのみで、請求書払いが使えるのは営業担当経由のEnterpriseです

両方を契約すると、海外の2社から毎月(年払いなら毎年)別々の請求が届き、カード明細も2本になります。ChatGPT Businessでは、請求情報を閲覧・管理できるのはワークスペースの所有者だけです。経理に回す担当者と保存のルールを、契約前に決めておくと月次の処理が滞りません。

入力データが学習に使われるか(個人版と法人版の差)

入力したデータがAIの学習に使われるかどうかは、ClaudeとChatGPTの違いよりも、個人向けプランか法人向けプランかで決まります。両社とも法人向けプランは既定で学習に使わず、個人向けプランは設定しだいで学習に使われうる、という点で共通しています。

ChatGPTは、OpenAIのヘルプで、ChatGPT Business・Enterprise・APIなど法人向け製品の入力と出力は既定でモデルの学習に使わないと説明しています。Claudeは、Anthropicのプライバシーセンターで、Claude for Work(TeamとEnterprise)やAPIなど商用製品の入力と出力を既定で学習に使わないと説明しています。

ただし法人向けプランにも例外があります。Claudeは、社員が回答に高評価・低評価のフィードバックを送った場合、その会話全体を最長5年間保存し、学習に使うことがあると説明しています。TeamとEnterpriseでは、オーナーが組織設定のデータとプライバシーから、このフィードバック送信の機能を止められます。ChatGPTも、学習をオフにしていてもフィードバックを送ると関連する会話全体が学習に使われることがあるとヘルプに書いています。社内ルールで、評価ボタンを押さないことまで決めておくと確実です。

個人プランの学習ルールの現行版(Claudeは2025年に変更)

Claudeの個人向けプランの学習ルールは、2025年に変わっています。Anthropicは2025年8月28日に一般向け規約の改定を発表し、Free・Pro・Max(それらのアカウントで使うClaude Codeを含む)では、会話をモデルの改善に使うかどうかを利用者が選ぶ形になりました。使うことを許可した場合、データは最長5年間保持され、許可しない場合は従来どおり30日間の保持です。既存の利用者は2025年10月8日までに選ぶよう求められました。TeamとEnterprise、APIはこの改定の対象外です。料金ページの比較表では、個人プランのモデルのトレーニングは「オプトアウト」(自分で止める方式)、TeamとEnterpriseは「デフォルトではなし」と表示されています。

以前はClaudeは既定で学習に使わないと紹介されることが多かったため、その前提のまま社員が個人アカウントで業務情報を入力している可能性があります。個人アカウントの設定は本人の画面でしか確認できないため、会社から見えにくい点に注意が必要です。

ChatGPTの個人向けプランは、OpenAIのヘルプで、Free・Plus・Proの個人用ワークスペースではデータ共有が既定で有効で、学習での利用をオプトアウトできると説明されています。料金ページの比較表では、無料版・Go・Plus・Proのいずれも「無効化可能」と表示されています。

学習させない設定の場所(個人アカウントの場合)

会社が法人プランを用意するまでの間、個人アカウントを使っている社員に最低限の設定を案内する場合の手順です(2026年9月確認)。

  • ChatGPT:プロフィールアイコン→設定→データコントロール→「すべての人のためにモデルを改善する」をオフ。ヘルプ内では「データ管理」「すべてのユーザー向けにモデルを改善する」と表記されている箇所もあります。オフにすると、会話は履歴に残ったまま学習には使われず、設定はアカウント全体に反映されます。ヘルプは、オプトアウト後の新しい会話が学習に使われないと説明しています
  • Claude:設定(Settings)→プライバシー(Privacy)→「Help Improve our AI models」の切り替えをオフ(英語版ヘルプの表記)。オフにすると、新しいチャットとコーディングのセッションは今後の学習に使われないと説明されています。シークレットチャットは、モデル改善の設定をオンにしていても学習に使われません

この設定は本人任せで、会社は守られているかを確認できません。個人情報保護委員会は2023年6月2日の注意喚起で、個人データを含む指示を生成AIに入力する場合は、提供事業者が個人データを機械学習に利用しないこと等を十分に確認するよう求めています。業務で使う以上、設定を会社がまとめて管理できる法人向けの環境に移すのが筋です。ChatGPTの設定の詳細はChatGPTに学習させない方法で解説しています。

総務・経理業務の使い分け判断表

用途別の使い分けは、どちらが賢いかではなく、必要な機能と、入力してよい情報の区分で決めるのが実務的です。社員10〜200名の会社の総務・経理で頻繁に出てくる業務について、まず試す方と、入力してよい情報の上限を1つの表にしました。入力の区分は、公開情報(A)、社内一般情報(B)、社外秘・取引先情報(C)、個人情報・マイナンバー(D)の4段階で、会社が法人向けプランを契約していることを前提にしています。

表は横にスクロールできます →

業務まず試す方(理由)入力してよい情報の上限
就業規則・社内規程の改定案づくり両方で下書きを作り比べる(言い回しの好みが分かれるため)。改定前の規程全文を読ませるなら長い資料に強いClaudeの有料プランからB(現行規程は社内一般情報として扱い、個別の社員の事情は入れない)
会議の議事録の要約どちらでも可。複数回分の議事録をまとめて読ませるなら、長い資料に強いClaudeの有料プランからC(発言者名は役職に置き換えると安全)
取引先・顧客宛てのメール文面どちらでも可。社内で定型の書き方がある場合は、その例文をプロジェクトに登録しておくB(相手の氏名・金額・契約条件は送信前に人が差し込む)
税制改正・法改正の調べもの両方で出典つきの検索をかけ、出典の日付と原文を人が確認するA(調べる内容自体は公開情報。自社の数字は入れない)
Excelの集計・前年比の分析ChatGPTのデータ分析(Pythonで計算し、グラフまで作れる)。Excelファイルとして仕上げるならClaudeのファイル作成も可C(従業員別の給与データはDに当たるため入れない)
社内FAQ・問い合わせ対応の下地ChatGPT Businessのプロジェクトと社内ナレッジ、またはClaude Teamの共有プロジェクト。社内で使っているチャットツールとの連携で選ぶB(社内規程や手順書まで)
チラシ・社内掲示物の画像ChatGPT(Claudeは写真やイラストを作らない)A(ロゴや実在の人物の写真は社内の承認を取ってから)
長い契約書・約款の読み込みと論点整理Claudeの有料プラン(主要モデルで100万トークン)。ChatGPTでも条項ごとに分けて読ませれば可C(最終判断は必ず人と専門家が行う)

表の区分Dに当たる情報(従業員の給与明細、健康情報、マイナンバー、顧客の個人情報)は、法人向けプランであっても、社内ルールで入力禁止にしておくのが安全です。区分の決め方と社内ルールの作り方は生成AIの社内ガイドラインの作り方で解説しています。

同じ指示を両方に出して比べる社内テストのやり方

同じ指示を両方に出して比べるときは、公開されている比較記事の結果より、自社の業務で試した結果のほうが判断材料になります。比較記事の多くは個人の感想で、指示文もモデルの設定も記事ごとに違うためです。社内で公平に比べる手順を示します。

  1. 課題を5つ選ぶ:上の表から、自社で毎月発生する業務を5つ選びます。架空の会社名と数字に置き換えた資料を用意し、実データは使いません
  2. 指示文を固定する:同じ指示文を一字一句変えずに両方へ入れます。「300字以内」「箇条書きで」「敬語は丁寧語で」のように、出力の条件を具体的に書きます
  3. 設定をそろえる:どちらも会社で契約する予定のプランと、その既定のモデルで試します。上位プランだけで試すと、配布後に同じ結果が出ません
  4. 名前を伏せて評価する:出力をどちらのAIが書いたか分からない形で並べ、実際にその業務を担当する社員に、手直しにかかる時間で点数をつけてもらいます
  5. 3回ずつ試す:生成AIは同じ指示でも毎回少しずつ違う答えを返すため、1回の結果で決めず、3回の平均で見ます

評価の観点は、正確さ(事実や数字の誤りがないか)、手直しの量、社内の言い回しに合っているか、の3つに絞ると、担当者の好みに引きずられにくくなります。結果は部署ごとに分かれることが多く、それがそのまま、どちらを全員に配り、どちらを部署単位で配るかの根拠になります。

両方を併用するやり方と、2契約の運用の手間

両方を併用するやり方には、それぞれと個別に契約する方法と、複数のAIを1つの環境で使える仕組みを入れる方法の2つがあります。検索上位8本(2026年9月18日時点)の多くは併用を勧めていますが、会社として両方を契約した後に何が起きるかは検索上位8本(同日時点)にないため、ここでは運用の手間を具体的に棚卸しします。

個別に契約して併用する場合の基本の形は、業務ごとに使う方を決めて社内に周知することです。使い分けの判断を社員一人ひとりに任せると、同じ業務でも人によって使うAIが違い、手順書やひな形が2通りに分かれていきます。先の判断表のように、業務ごとに主に使う方を1つ決め、もう片方は例外として使う、という線を引いておくと混乱しません。

両方を契約したときに増える運用の手間の棚卸し

ChatGPT BusinessとClaude Teamを両方契約すると、次の作業がそれぞれ2回ずつ必要になります。

  • 請求の処理が2本海外の2社から別々の請求が届き、カード明細と適格請求書の保存も2社分。ChatGPT Businessで請求情報を扱えるのはワークスペースの所有者だけなので、所有者と経理担当の受け渡しが2系統になります
  • 管理画面が2つChatGPTはワークスペース設定、Claudeは組織設定(Organization settings)。席の追加・削減、席種の変更、連携アプリの許可を、それぞれの画面で行います
  • 入退社・異動の手続きが2回入社時の招待、退職時の席の解除を両方で行う必要があります。片方だけ解除し忘れると、退職者が会社のワークスペースに入れる状態が残ります。Claude Teamではメンバーを外しても返金は発生せず、空いた席を別の人に割り当てる形です
  • 利用状況の確認が2か所誰がどれだけ使っているかを確かめる場所が2つに分かれ、使われていない席を見つけて減らす判断に手間がかかります
  • 外部連携の設定と審査が2通りGoogle DriveやSlackとの連携を、ChatGPTはアプリ、Claudeはコネクタとして、それぞれ許可・制限します。連携先ごとに情報の流れを確認する作業も2倍です
  • 社内ルールと教育が2種類学習に関する例外(フィードバックボタン)、データの保存期間、画面の操作手順が2社で違うため、手順書と研修資料を2通り用意することになります

社員数が少ないうちは管理者1人で回せますが、人数が増えるほど、2つの管理画面を突き合わせる作業が積み上がります。この手間をどう減らすかが、次の選択肢につながります。

複数AIを1つの環境で使う選択肢(マルチモデル)

複数のAIを1つの環境で使う選択肢とは、1つの契約・1つの画面・1つの管理画面から、ChatGPTやClaudeなど複数のモデルを切り替えて使えるサービスを入れる方法です。マルチモデル、マルチAIとも呼ばれます。社員は業務ごとにモデルを選ぶだけで済み、管理者はアカウントとログを1か所で見られるため、前の節で挙げた2倍の手間の多くがまとまります。

検討するときは、次の3点を確かめてください。どのAIのどの範囲が使えるか(公式のチャット製品と同じ機能がすべて使えるとは限らない)、入力データが学習に使われない接続になっているか、利用ログを会社が確認・書き出しできるか、の3つです。複数AIの環境の選び方はマルチAIとは|複数の生成AIを1つの環境で使う方法で詳しく比較しています。

両方使いたいなら、契約を二つ持たずに一つの画面で

ClaudeとChatGPTを別々に契約すると、請求とアカウント管理が二重に走ります。UPGEAR AI(アップギアAI)は、ChatGPT・Claude・Gemini・Perplexityを1つの契約で使える法人向けサービスです(人数無制限)。

デメリット・注意点とハルシネーション

ClaudeとChatGPTのどちらにも、会社で使ううえで知っておくべき弱点があります。どちらかに乗り換えれば解決する問題ではないため、両方に共通する備えとして考えます。

ChatGPTとClaudeそれぞれのデメリット・注意点

ChatGPTの注意点:機能とプランの変更が多く、社内の手順書がすぐに古くなります。たとえばカスタムGPTは提供終了が予定されており、個人アカウントではすでに新しいGPTを作れません。Businessは請求書払いに対応しておらず、2026年8月24日以降に作ったワークスペースは200シートが上限です。無料版とGoは利用上限が厳しく、Goには広告が表示される場合があります。

Claudeの注意点:写真やイラストの画像を生成できません。無料版ではOpusモデルやResearchが使えず、プロジェクトも5個までです。Teamは150シートが上限で、それを超えるとシート料金に利用量が加算されるEnterpriseに移ることになり、費用の見通しが立てにくくなります。個人プランの学習ルールが2025年に変わっているため、以前の認識のまま使っている社員がいないかの確認が必要です。

両方に共通する注意点:料金ページの表示は主に米ドルで(ChatGPTは日本から開くと円表示)、為替によって円での負担が変わりえます。どちらも上限や既定のモデルが予告なく変わることがあり、使えるモデルは画面の表示で確かめるよう公式が案内しています。

ハルシネーション(誤回答)への備え

ハルシネーションとは、AIがもっともらしい誤りを事実のように答えてしまう現象です。両社とも公式に認めています。OpenAIのヘルプはChatGPTが時折、事実を作り上げることがあるとし、回答が正確かどうかの確認を勧めています。Anthropicのヘルプは、Claudeを唯一の情報源として頼らず、重要な助言は慎重に精査するよう求め、Claudeが示した出典を確認するよう案内しています。

新しいモデルだから誤りが減るとも限りません。Anthropicが公開したClaude Opus 5のシステムカード(安全性の評価報告書)は、公開されている知識問題の評価で、Opus 5は前のOpus 4.8より正答率が11%高い一方、誤った主張をする割合も6%高かったと記載しています(同社の自己評価)。

業務での備えは、どちらを使う場合も同じです。

  • 数字・日付・法令名・固有名詞は、AIの回答をそのまま使わず、必ず一次情報で確かめる
  • 社外に出す文書は、AIが作ったかどうかにかかわらず、人が最終確認する工程を残す
  • 出典つきで答えさせ、出典のページを開いて該当の記述があるかを確かめる
  • 同じ質問を両方に出して答えが食い違ったら、どちらかが誤っている合図として扱い、原典に当たる

最後の使い方は、両方を使える環境があるからこそできる確認方法です。

会社で安全に使うための導入手順と社内ルール

会社で安全に使うための導入は、どちらを選ぶかより先に、いま社員が何をどう使っているかを把握するところから始めます。会社が用意していないAIを社員が個人の判断で業務に使う状態は、シャドーAI(野良AI)と呼ばれ、情報漏えいの入口になります。詳しくはシャドーAI(野良AI)とはで解説しています。

個人アカウントから会社アカウントへ移す手順

すでに社員が個人アカウントでClaudeやChatGPTを使っている会社は、次の4段階で会社の環境へ移します。

  1. 棚卸し:どの社員が、どのサービスを、無料か有料か、どの業務に使っているかを、責めない形のアンケートで集めます。個人アカウントの学習設定がどうなっているかも確認します
  2. 会社で用意する形を決める:前の判断表と社内テストの結果から、両方を個別に契約するか、片方を全員・もう片方を部署単位にするか、複数AIを1つの環境で使うかを決めます
  3. 個人の履歴の扱いを決める:Claudeは、個人アカウントのチャット・プロジェクト・アップロードしたファイルなどをTeamやEnterpriseのワークスペースへ移せますが、公式ヘルプはこの移行は一方向で、移した内容を個人アカウントに戻せないと説明しています。カスタムスキルや、自分で追加したコネクタは移せません。個人のProやMaxからTeamに切り替えると、個人のサブスクリプションは自動で解約され、日割りで返金されるとヘルプに書かれています。ChatGPTは、会社のメールアドレスで作った個人アカウントが組織のビジネスアカウントに追加される場合があると個人向け規約に書かれており、Enterpriseでは個人のワークスペースを統合すると元に戻せないとヘルプで説明しています。業務に関係ない私的な履歴まで会社の管理下に移らないよう、移す前に社員に確認させます
  4. 社内への告知:会社の環境を使い始める日、個人アカウントで業務情報を扱うのをやめる日、入力してよい情報の区分を、1枚の文書で全社員に知らせます

稟議書に貼れる比較表と社内説明文のひな形

稟議書に貼れる比較は、機能の細かな差より、費用・人数条件・データの扱い・請求の4点に絞ると決裁者に伝わります。次のひな形の数字は2026年9月時点の公式表示なので、提出前に最新の値に置き換えてください。

稟議書に貼る比較(例:社員30名の会社)
・料金(年払い):ChatGPT Business 標準シート1人月20ドル(料金ページに税の記載なし。OpenAIはヘルプで請求書に消費税10%を課すと説明)/Claude Team スタンダードシート1人月20ドル(税抜。消費税10%が加わる)
・人数条件:ChatGPT Businessは2〜200名、Claude Teamは2〜150名(いずれも公式の記載)
・学習:どちらも法人向けプランは既定で入力データを学習に使わない
・支払い:どちらもクレジットカード払い。請求書払いは両社とも上位プランで営業担当経由
・配り方の案:ChatGPTを30名全員、Claudeを管理部門10名。年額9,600ドル(1ドル=155円で計算した場合 約148万8,000円・消費税別)
・両方を全員に配る案との差:年4,800ドル(同 約74万4,000円)少ない

社内に配る説明文のひな形です。会社名と日付、担当部署を置き換えて使ってください。

社内説明文のひな形
件名:業務で使う生成AIの利用開始について
◯月◯日から、会社で契約した生成AI(ChatGPTとClaude)を業務で使えるようになります。会社の契約では、入力した内容がAIの学習に使われない設定になっています。
1.業務で生成AIを使うときは、会社が発行したアカウントだけを使ってください。個人のアカウントでの業務利用は◯月◯日で終了します。
2.給与・健康情報・マイナンバー・お客様の個人情報は入力しないでください。
3.回答の数字・日付・法令名は、必ず元の資料で確かめてから使ってください。
4.回答の評価ボタン(高評価・低評価)は押さないでください。
5.どちらを使うか迷ったら、別紙の業務別の使い分け表を見てください。
問い合わせ先:◯◯部 ◯◯

定着させるための社内ルール

契約しただけでは使われるようになりません。定着に効くのは、ルールを細かくすることより、迷ったときの行き先を1つにすることです。

  • 業務ごとの使い分け表を1枚にまとめ、社内ポータルの目立つ場所に置く
  • よく使う指示文を、部署ごとにプロジェクト(ChatGPT・Claudeとも共有できる作業場所)に登録し、新しく入った社員もすぐ使えるようにする
  • 3か月ごとに利用状況を確認し、使われていない席を減らす、よく使う部署の席を上位の席に変える
  • 両社の料金ページとヘルプの変更を、四半期に1回確認する担当を決める

社内ルールの項目の洗い出しは生成AIのセキュリティチェックリストも参考になります。費用の管理方法は生成AIのコスト管理、法人向けの生成AIサービス全体の料金比較は法人向け生成AIの料金比較でまとめています。

ClaudeとChatGPTを、
1つの契約と
1つの管理画面で

UPGEAR AIは、ChatGPT・Claude・Gemini・Perplexityを1画面で切り替えて使える法人向けAI基盤で、会話の途中でもChatGPTからClaudeへモデルを切り替えられます。UPGEAR AIは全モデルで学習非利用を標準で適用し、管理画面では誰が・いつ・どのAIを使ったかを一覧でき、使わせるAIも会社が選べます。UPGEAR AIの会話履歴・利用ログ・アカウントは国内サーバー(AWSの日本リージョン)で管理します。UPGEAR AIの料金は月額30,000円(税抜)からで、ユーザーごとの課金はありません(人数の目安はライト1〜5名、スタンダード6〜20名、プレミアム21〜50名)。UPGEAR AIの初期費用100,000円(税抜)が別途かかります。

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よくある質問(FAQ)

ClaudeとChatGPTは、結局どちらが優秀ですか?
第三者が同じ条件で比べた公的な検証はなく、各社が数か月ごとに新しいモデルを出すため、優劣の順位は入れ替わります。会社としては順位ではなく、画像生成が要るか、長い資料をまとめて読ませるか、といった業務に必要な機能で判断するのが確実です。迷う場合は、自社の業務から5つの課題を選び、同じ指示文を両方に出して、手直しにかかる時間で比べてください。
会社で契約するなら、1つに絞ったほうがよいですか?
用途が文章作成と要約に限られ、画像生成も長い資料の読み込みも使わないなら、1つに絞っても困りにくいです。それ以外の会社は、両方を使える状態にしておくほうが業務の取りこぼしを減らせます。全員に両方を配る必要はなく、主に使う方を全員分、もう片方を必要な部署だけ契約すると費用を抑えられます。
両方を契約すると、1人あたりいくらかかりますか?
ChatGPT Businessの標準シートとClaude Teamのスタンダードシートを両方とも年払いで契約すると、1人あたり月40ドル、年480ドル(Claudeは税抜、ChatGPTは料金ページに税の記載なし)です。1ドル=155円で計算した場合は年約7万4,400円で、消費税10%が加わる見込みです(ChatGPTは最初の請求書で確認してください)。月払いにすると1人あたり月50ドル、年600ドルになります(2026年9月時点の公式表示による試算)。
ClaudeやChatGPTに入力した内容は、学習に使われますか?
法人向けプラン(ChatGPT Business・Enterprise、Claude Team・Enterprise)は、両社とも既定で入力を学習に使わないと公式に説明しています。個人向けプランは、ChatGPTは既定で有効な設定をオフにでき、Claudeは2025年の規約改定で利用者が選ぶ形になり、許可するとデータは最長5年間保持されます。どちらのプランでも、回答に評価のフィードバックを送ると、その会話が学習に使われることがあります。
Claudeで画像は作れますか?
Claudeの公式ヘルプは、Claudeは画像生成ツールのような方法で写真やイラストを作らないと説明しています。図・グラフ・操作できる表示をHTMLやSVGで作る機能はあり、ウェブ版とデスクトップ版でベータ提供されています。チラシや投稿用の画像の下案が必要な場合は、画像生成に対応したChatGPTを使います。
社員が151名以上いる会社でも、Claude Teamを使えますか?
Claude Teamの上限は150シートで、それを超えて全員に配る場合はEnterpriseへのアップグレードが案内されています。Enterpriseは1シート月20ドル(年払い・税抜)に、利用量がAPIレートで加算される仕組みです。全員ではなく必要な部署だけにTeamで配るなら、150シートの範囲で契約できます。ChatGPT Businessは、2026年8月24日以降に作ったワークスペースは200シートが上限です。
請求書払いやインボイスには対応していますか?
ChatGPT BusinessとClaude Teamは、どちらもカード払いのみで、請求書払いは両社とも営業担当を通じた上位プラン(Enterprise)で相談する形です。インボイスについては、Anthropicが適格請求書発行事業者の登録番号T7700150134388を、OpenAIが登録番号T3700150133253を公表しています。料金ページの表示は米ドル(ChatGPTは日本から開くと円表示)です。実際の請求通貨と税額は最初の請求書で確認してください。

まとめ

ClaudeとChatGPTの比較で会社が答えるべき問いは、どちらが優秀かではなく、1つに絞るかどうかです。両者は法人向けプランの価格水準も、既定で学習に使わないという扱いも共通していますが、画像生成の有無、長い資料の扱い、法人プランの人数の上限(ChatGPT Businessは2026年8月24日以降に作ったワークスペースで200シート、Claude Teamは150シート)がはっきり違います。用途が文章作成と要約に限られる会社は1つに絞っても困りにくく、それ以外の会社は業務ごとに両方を使える状態にしておくほうが取りこぼしを減らせます。

両方を全員分契約すると費用は2倍になり、年払いの標準的な席で1人あたり年480ドル(Claudeは税抜、ChatGPTは料金ページに税の記載なし)です。全員に両方を配らず、主に使う方を全員分、もう片方を必要な部署だけにし、使い込む人だけを上位の席にすると、費用を抑えられます。一方で、請求・管理画面・退職時の手続き・利用状況の確認がすべて2系統になる手間は残ります。

導入は、社員がいま個人アカウントで何を使っているかの棚卸しから始め、入力してよい情報の区分を決め、会社の環境に移す順で進めてください。4つのAIの全体像はChatGPT・Claude・Gemini・Perplexityの違いと使い分けで、法人のAI活用に関する他の記事はAI活用コラム一覧でまとめています。