
Claude Teamの管理画面とは、Organization settings(組織の設定)とAnalytics(利用状況の分析)を中心に、メンバー・席・請求・使える機能を会社としてまとめて扱う画面のことです。管理者に見えるのは利用者・件数・支出の集計で、管理画面の公式の説明に、社員の会話の本文を表示する項目はありません。ただし、Primary Ownerだけが出せる組織のデータエクスポートには会話データが含まれるため、ここは社員にも伝えておきたい点になります。申込から招待・初日の設定までの流れはClaude Teamの始め方で扱っているので、ここでは契約後に管理者が開く画面と、そこで見えるものを順に見ていきましょう。
※2026年10月3日時点で、Anthropicの公式ヘルプ(英語版)と料金ページで確認した内容です。いずれも同社の公式説明(自己申告)で、画面名は英語表示のまま書いています。画面の構成や権限は変更されることがあります。
管理画面の地図|Organization settingsの画面名と開ける役割
管理画面の入口は、画面左下のイニシャル(名前の頭文字)から開くOrganization settingsと、同じメニューにあるAnalyticsの2つになります。中はいくつもの画面に分かれていて、画面ごとに開けるロール(役割)が違っています。公式ヘルプと権限表で確かめられる画面を、英語表示のまま並べると次のとおりです。
- Members(メンバー)メンバーの追加、招待の再送と取り消し(Pendingタブ)、削除、メンバー一覧のCSV書き出し。Admin・Owner・Primary Ownerが開けます。AdminやOwnerの招待・削除とロールの変更はOwner以上の担当です。
- Organization and access(組織とアクセス)総シート数(Total seats)、招待リンク、SSOの設定(Authentication)、組織の指示(Organization instructions)など、組織全体の決まりごとを置く画面。項目ごとに必要なロールが違い、組織の指示はOwner以上です。
- Billing(請求)請求書の確認と支払い、支払い方法の追加・変更、請求書の宛名。Owner・Primary Ownerだけが開けます。
- Usage(使用量)席の利用枠を使い切ったあとの追加利用(usage credits)の有効化と、組織全体・ユーザー別の支出上限。Owner・Primary Ownerが設定します。
- Capabilities(機能)コード実行とファイル作成のオン・オフ。Teamでは既定でオンになっていて、Ownerが止められます。
- Connectors(コネクタ)外部サービスとの接続を組織として追加する画面。Owner・Primary Ownerが追加します。
- Plugins & skills(プラグインとスキル)スキル(作業手順をまとめた部品)を組織全体に配る画面。Policy・Requests・Inventoryのタブで、公開の審査や配った一覧を管理します。
- Data and privacy(データとプライバシー)組織データの書き出し(Export Data、Primary Ownerのみ)と、評価ボタンの送信を許すかどうか(Rate chats)。
- Claude Design(デザイン機能)Claude Designの有効・無効。Teamでは既定でオンです。
- Analytics(分析)利用者数・製品別の利用・支出の集計と、支出レポートのCSV。TeamではOwner・Primary Ownerだけが見られ、Adminは開けません。
地図にしてみると、Adminが担うのは主にMembersでの人の出入りで、請求・使用量・機能の切り替え・分析はOwner以上に集まっていると分かります。総務の方をAdminにしただけでは、支出もAnalyticsも見られない点に気をつけましょう。任せたい仕事に合わせてロールを選ばないと、管理の担当者が肝心の画面を開けないというずれが起きてしまいます。
4つのロールの違いと会社での割り当て例
Claude Teamのロールは、Primary Owner・Owner・Admin・Userの4つになります。Primary Ownerは組織に1人だけで、その席もプランのライセンスを1つ使います。個人に結びつかないサービスアカウントをPrimary Ownerにすることも出来ると、公式ヘルプには書かれています。
ロールごとにできること
- Primary Ownerは、Ownerと同じ管理に加えて、組織データのエクスポートの依頼と、Primary Ownerの移管を受け持ちます。権限表では、席の追加(Provision new seats)もPrimary Ownerの欄にだけ印があります
- Ownerは、請求書の確認と支払い、支払い方法の変更、機能と連携の有効化、AdminやOwnerの招待とロール変更、Teamのアナリティクスの閲覧を担当します
- Adminは、メンバーの招待と削除、招待の取り消しを受け持ち、Teamではアナリティクスと請求の画面は開けません
- Userは、チャットの作成とプロジェクトの利用が中心で、管理の権限は持ちません
なお、席の購入は、権限表ではPrimary Ownerだけ、席の購入の記事ではOwnerとPrimary Ownerと、ヘルプの記事によって書き方が分かれます。自社の画面で、誰が席を増やせるかを一度確かめておくと安心でしょう。
会社での割り当て例(社員10〜200名の場合)
社員数十名から200名ほどの会社であれば、代表をPrimary Owner、経理の責任者をOwner、総務の担当者をAdmin、その他の社員をUserにする分け方が考えやすくなります。それぞれが開ける画面は、次のように整理出来ます。
- 代表(Primary Owner)は、すべての画面に加えて、Data and privacyのExport Dataと、Primary Ownerの移管を使えます
- 経理の責任者(Owner)は、Billing・Usage・Analytics・Capabilities・Connectors・Membersを開いて、費用と機能の両方を見られます
- 総務の担当者(Admin)は、Membersでの招待・削除・一覧の書き出しを受け持ちます
- 社員(User)は、チャットとプロジェクトを使うだけで、管理画面の担当はありません
気をつけたいのは、Primary Ownerが1人しか置けない点です。代表が退職や長期の不在になると、エクスポートや移管を社内で進められなくなるおそれがあります。移管は今のPrimary OwnerがMembersのRoleの欄から手続きする形なので、在籍しているうちに引き継ぎ先を決めておきましょう。
管理者に見えるもの・見えないもの|社員のチャットは見えるのか
管理画面で見えるのは、誰がどのくらい使ったかという件数と支出の集計で、会話の本文を表示する項目は公式の説明に出てきません。一方で、Primary Ownerが出せる組織のデータエクスポートには会話データが含まれると、公式ヘルプに書かれています。日々開く画面と、Primary Ownerだけの書き出しを分けて考えると、見える範囲がすっきり整理出来ます。
管理画面で見えるもの
- Analyticsの概要にある、週ごとのアクティブなメンバー数(Weekly active members)、割り当て済みの席と使っている人の数、製品ごとの定着度、支出の内訳
- Chatの画面にある、1日あたりのチャット数、1回以上チャットした人の割合、チャットの総数と、チャット数の多いメンバーの一覧(Top members by chats)
- プロジェクトの利用者数・会話数・メッセージ数と、プロジェクトの利用が多いメンバー(Top members by project usage)、アーティファクト(Artifacts)を多く作った上位10人
- 支出レポートのCSVにある、メールアドレスごと・モデルごとのリクエスト数、トークン数、推定の支出
- Membersの一覧とCSVにある、名前・メールアドレス・ロール・席の種類
このように、人ごとの件数や支出は名前つきで出てきます。誰がよく使っていて、誰がほとんど使っていないかは、管理者から見える前提で考えてください。
管理画面の説明に出てこないもの
Analyticsの公式ヘルプが挙げる項目は、どれも件数・人数・支出の集計になります。会話の本文を一覧で読む画面は、管理画面の公式の説明にありません。ただし、管理者が会話を読めないと言い切った公式の一文もないため、絶対に見られないとまでは言えないでしょう。
Primary Ownerだけができる操作|データエクスポートと移管
組織のデータエクスポートは、TeamとEnterpriseのPrimary Ownerだけが使える機能です。Organization settingsのData and privacyでExport Dataを押すと、ダウンロード用のリンクがメールで届きます。公式ヘルプによると、書き出しには会話データとアカウントのユーザーデータが入り、組織から外したメンバーのデータや、シークレットチャット(Incognito)も含まれるとされています。社員のチャットは、Primary Ownerの書き出しを通せば会社の手元に出せると考えておきましょう。その一方で、書き出しを始める前に削除されたメッセージ・ファイル・プロジェクトは含まれません。リンクはサインインした状態でしか開けず、届いてから24時間で切れてしまいます。
個々のメンバーが自分の分だけを書き出す機能は、TeamとEnterpriseの組織には用意されていません。Primary Ownerの移管もこの役割だけの操作で、今のPrimary OwnerがMembersのRoleの欄でPrimary Ownerを選び、新しい方のメールアドレスを入れて確定します。
管理画面に出ない利用|社員の個人アカウント
Analyticsやエクスポートが扱うのは、会社のTeamの組織の中での利用です。公式ヘルプでは、仕事用のメールアドレスで個人のFree・Pro・Maxを使っている方は、そのアカウントを組織へ移せる場合があり、組織のアカウントと並べて両方使い続けることも出来ると説明されています。両方を持つ場合は画面左下のイニシャルから切り替える形で、いまどちらを使っているかは青いチェックで示されます。
管理画面の公式の説明に、社員の個人アカウントでの利用を表示する項目はありません。会社で契約したのに、慣れた個人アカウントの方で業務の相談を続けてしまうと、その会話は会社の管理の外に置かれたままになってしまいます。料金ページの比較表でも、個人プランの学習の扱いはOpt-out(本人の設定で決める形)、TeamはNone by default(既定で学習に使わない)と書き分けられています。
ドメイン内の既存の個人アカウントを、管理者がまとめて組織に引き取る機能はEnterpriseだけです。Teamでは、社員本人に移行の手続きをしてもらう形となります。会社が把握していない生成AIの利用は野良AI(シャドーAI)と呼ばれ、野良AI(シャドーAI)の対策で見つけ方と防ぎ方をまとめています。
社員の利用が個人アカウントへ流れないよう、使う環境を会社で1つにそろえる方法もあります。UPGEAR AI(アップギアAI)は、ChatGPT・Claude・Gemini・Perplexityを1つの契約で使える法人向けサービスです(人数無制限)。
メンバーの追加・招待・削除|Membersでの操作
人の出入りはOrganization settingsのMembersで扱い、Admin以上のロールがあれば操作出来ます。招待の始め方そのものは親記事に任せ、ここでは管理者が日々触る操作に絞って見ていきます。
追加と招待の管理
Add memberからメールアドレス・席の種類・ロールを選んで追加し、複数人はBulk addにカンマか改行で区切って入れられます。招待は21日で期限が切れ、保留中の招待もその時点で席を1つ埋めてしまいます。期限切れの再送や取り消しはMembersのPendingタブから出来るので、使われないままの招待は早めに片付けておきましょう。
Teamでは、新しく作った組織で招待リンクとメンバー同士の招待が最初から有効になっています。招待リンクから入った人には、空いている中でいちばん下の席種が割り当てられます。メンバー同士の招待は、既定では管理者が1人ずつ承認する設定(Approve one-by-one)で、自動承認(Approve automatically)に変えることも出来ます。招待リンクはOrganization and accessで止めたり作り直したりでき、作り直すと古いリンクは使えなくなります。
メンバーを外すときと退職者の扱い
退職や異動で外すときは、Membersでその人の右にあるメニューからRemove from teamを選びます。外した人はその場で組織に入れなくなりますが、プランの総シート数は自動では減りません。外した人の非公開のプロジェクトやチャットは他のメンバーからは見えず、組織で共有していたプロジェクトは残ります。同じメールアドレスで戻すと、それまでの履歴も戻ってきます。OwnerとPrimary Ownerは、自分で自分を外すことは出来ません。
メンバー一覧のCSV
Admin以上は、Membersの上にあるExport CSVから、名前・メールアドレス・ロール・席の種類の一覧を書き出せます。退職者は自動では外れないため、毎月この一覧を人事の名簿と突き合わせましょう。外し忘れた席は、誰も使わないまま請求の対象に残ってしまいます。
シートと請求|席の種類とBillingの画面
Teamの席はStandard(標準)とPremium(上位)の2種類で、混ぜて契約出来ます。料金ページでは、Standardが年払いで1席あたり月20ドル(月払いは25ドル)、Premiumが年払いで月100ドル(月払いは125ドル)と表示されていて、いずれも税抜です。請求は確保している総シート数に対してかかるため、10席の契約で8人にしか割り当てていない場合も10席分を払うことになってしまいます。Standardの月払いなら、空いた2席だけで毎月50ドル(税抜)、1年で600ドル(税抜)となります。席の選び方はClaude Teamのプレミアムシート、必要な人数はClaude Teamは何人から使えるかで扱っています。
席の増減
席はOrganization and accessのTotal seatsにあるManageから増減します。追加した分は日割りですぐに請求され、減らした分は次の更新日(年払いなら年の更新日)から反映されます。メンバーを外しても、その場での返金やクレジットは出ません。請求を減らしたいときは、メンバーを外すだけでなく総シート数も合わせて減らしてください。
Billingでできること
Billingは、Owner以上が請求書の確認と支払い、支払い方法の変更をまとめて扱う画面です。請求書はInvoicesの欄のViewから開いてダウンロードでき、組織の請求先メールアドレスにも自動で届きます。支払い方法と別の名前を請求書に載せたいときは、支払い方法の登録時にUse a different name on invoicesにチェックを入れることになります。支払いに使えるのはクレジット・デビット・プリペイドのカードで、銀行振込には対応していません。
使用量と支出の上限|Usageの設定
Usageは、席に含まれる利用枠を使い切ったあとも作業を続けられるようにする、usage credits(追加の利用分)を管理する画面です。usage creditsは標準のAPI料金で課金され、TeamではOwnerが前もって購入し、支出の上限で抑える仕組みになっています。有効にするには、OwnerかPrimary OwnerがUsageでUsage creditsのEnableを押し、支払いと自動補充(Reload when balance reaches)を設定します。続けて、組織全体の月の上限と、使える対象を特定のユーザーにするか組織全体にするかを決めましょう。
上限の置き方
組織全体の上限はAdjust limitから設定し、Set spend limitで金額を決めるか、Set to unlimitedで上限なしにする形になります。変更はすぐに反映されます。人ごとの上限はSpend limits by userの一覧で、その人の行のメニューからEdit limitを選ぶと決められます。上限に届いた人のusage creditsは、その月の終わりまで自動で止まる仕組みです。
席種ごとの上限は座席制のEnterpriseだけの機能で、Teamでは使えません。上限は送信前に判定して処理後に計算するため、決めた金額を少し超えることがあります。usage credits自体を無効にしておけば、枠に達した人は次のリセットまで待つ形となります。
Analyticsで見られる指標|利用の定着と支出
Analyticsは、TeamではOwnerとPrimary Ownerだけが開ける集計の画面です。入口は画面左下のイニシャルからAnalyticsを選ぶ形で、Chat・Claude Code・Claude Design・Coworkの製品別の画面とSurveys(アンケート)が並んでいます。
Overview(概要)の画面
Overviewでは、週ごとのアクティブなメンバー数(Weekly active members)、Claude Codeで作られたPRの数、Coworkのセッション数が上に並びます。その下で、割り当て済みの席と実際に使っている人の数、Adoption level(活用の段階)、Product stickiness(製品の定着度)、スキルやコネクタの利用を確かめることが出来ます。How much is Claude costing?の欄には、利用枠の状況、支出の偏り(Spend concentration)、支出の合計とモデル別の支出がまとまっています。
支出レポートのCSV
Export spend reportを押すと、今月・先月・過去90日・期間指定から選んで、ユーザー別・モデル別の支出をCSVで書き出せます。列はメールアドレス、製品、モデル、リクエスト数、入出力のトークン数、推定の支出などで、データは毎日更新されます。期間指定で遡れるのは90日前までなので、毎月書き出して残しておきましょう。最新の行は前日分になります。
Teamでは使えない分析
社員が自分の利用状況を見られるMember analyticsの切り替えは、Teamの組織には表示されません。Analytics APIもEnterpriseだけの提供で、Teamでは画面とCSVでの確認が中心となります。
アクセスの管理|SSOとドメインの確認
料金ページの比較表では、TeamでもSSO(シングルサインオン)、ドメインの確認(Domain verification)、組織の作成制限(Restrict org creation)がYesになっています。SSOはOrganization and accessのAuthenticationから設定し、その前にDNSのTXTレコードでドメインを確認しておく必要があります。SSOで初めて入った人の席種は、あとからAdmin以上が付け替えられます。
ドメイン内の既存の個人アカウントを組織へ移す機能や、SCIM(社内の名簿との自動連携)は、比較表でTeamがNoです。Teamでは、退職した方をMembersで外す作業を人の手で受け持つことになります。人の出入りが多い会社ほど、点検の手順を決めておくと安心でしょう。
機能と学習の設定|Capabilities・スキル・Data and privacy
Teamは、コード実行とファイル作成、Claude Design、スキルの公開がオンの状態で始まります。既定のまま使うか、会社として一度見直しておきたいところです。
Capabilities・Connectors・Claude Design
コード実行とファイル作成はTeamの組織で既定でオンになっていて、Organization settingsのCapabilitiesでOwnerが止められます。外部サービスとの接続は、OwnerかPrimary OwnerがConnectorsで追加する形です。Claude DesignはTeamでは既定でオン、Enterpriseでは既定でオフと公式に説明されていて、Organization settingsのClaude Designで切り替えます。
Plugins & skillsでのスキルの配布
組織全体へのスキルの配布はTeamでも使え、Plugins & skillsの画面で扱います。Policyタブで、Cloud code execution and file creationとSkillsの2つがオンになっていることが前提です。配ったスキルは全員のCustomizeのSkillsに出て既定でオンになり、各自で切ることも出来ます。
Teamの公開の設定はOpenが基本で、社員が上げたスキルが審査なしで全員に出ることになってしまいます。審査を挟みたいときはRequires reviewを選び、Requestsタブで申請を、Inventoryタブで配ったものを確かめましょう。社員が自分でスキルを作って上げることも既定では出来て、止めたいときはPolicyタブで切り替えます。なお、Teamではグループごとに配り分けることは出来ません。
組織の指示(Organization instructions)
組織の指示は、全員のチャットに共通でかかる会社の決まりごとで、OwnerとPrimary OwnerがOrganization and accessで設定します。上限は3,000字で、Save changesで保存してから反映まで最大1時間ほどかかることがあります。個人の指示と食い違ったときは組織の指示が優先され、組織の指示を見たり直したりできるのはOwner以上だけです。
学習に使わない既定と評価ボタン(Rate chats)
Teamは料金ページで、入力した内容を既定ではモデルの学習に使わない(No model training on your content by default)と示されています。ただし、社員が評価ボタン(高評価・低評価)で送った場合は、その会話が学習に使われることもあると公式に書かれているので注意しましょう。公式ヘルプ(評価の送信設定の記事)では、TeamでもOwnerとPrimary OwnerがData and privacyのRate chatsで組織として止められると説明されています。学習の扱いの詳しい中身はClaude Teamは学習に使われるかにまとめました。
TeamとEnterpriseで管理画面にある・ないもの
監査ログ(Audit logs)、Compliance API、SCIM、データ保持期間の設定(Custom data retention controls)、細かな権限設定(Role-based access)は、料金ページの比較表でTeamがNo、EnterpriseがYesとされています。このほか、席種ごとの支出上限、Member analytics、Analytics API、グループ単位のスキル配布もEnterprise側の機能です。誰がいつ何をしたかの操作の記録まで残したい場合、Teamの管理画面で手元に残せるのは、Analyticsの集計と支出レポート・メンバー一覧のCSV、Primary Ownerのエクスポートまでになります。違いの全体はClaude TeamとEnterpriseの違いで比べています。
月に1回の点検チェックリスト(画面名つき)
管理画面は契約した日に設定して終わりではなく、月に1回は見回るのが現実的です。画面名を添えて、点検の順に並べてみました。
- Members → Pendingタブ期限切れや不要な招待が席を埋めていないか。再送か取り消しのどちらかに片付けます。
- Members → Export CSV書き出した一覧を人事の名簿と突き合わせ、退職者・異動者を外したか、ロールと席種が今の担当に合っているかを見ます。
- Organization and access → Total seats総シート数と、実際に割り当てている人数の差。空いた席の分も毎月払っています。
- Billing → Invoices請求書の金額と宛名、請求書が届くメールアドレスが今の担当者になっているか。
- Usageusage creditsの残高、組織全体と人ごとの上限、今月の支出(MTD Spend)が大きい人。
- Analytics → OverviewWeekly active membersと割り当て済みの席の差。ほとんど使われていない席がないか。
- Analytics → Export spend reportユーザー別・モデル別の支出を書き出して保存。遡れるのは90日前までです。
- Plugins & skills → Requests・Inventory配られているスキルの中身と、審査待ちの申請。
- Organization and access → 招待リンク招待リンクを使い続けるか。外に出回った心配があれば作り直します。
- Settings → AccountPrimary Ownerが誰になっているか、その方が在籍していて連絡がつくか。
点検した日付と担当者、気づいたことを社内の共有フォルダに残していくと、担当が替わったときにも引き継ぎやすくなるでしょう。最初の1回は全項目を見ておき、2回目からは差分だけを確かめる形にしてみてください。
社員に配るお知らせ文のひな形|管理者に見えるもの・見えないもの
社員の不安は、管理者に何が見えるのか分からないところから生まれやすいものです。導入の案内と一緒に、見える範囲を先に伝えておきましょう。そのまま社内のお知らせに使える形のひな形を置いておきます。
Claude Teamの利用について(管理者に見えるもの・見えないもの)
会社のClaude Teamでは、管理者が次の情報を確認出来ます。
- 利用した人数と、1人ずつのチャットやプロジェクトの利用件数
- メールアドレスごと・モデルごとの利用量と費用
- 名前・メールアドレス・ロール・席の種類
Anthropicの公式の説明では、管理画面に皆さんの会話の本文を表示する項目はありません。ただし、会社の責任者(Primary Owner)は、必要なときに会話を含む組織のデータを書き出せます。書き出しにはシークレットチャットや、退職などで外れた方のデータも含まれます。業務の会話は会社の記録になるものと考え、入力してよい情報は社内ルールに沿ってください。業務の相談は個人のアカウントではなく、会社のアカウントに切り替えてから使いましょう。
問い合わせ先:総務(担当者名)
社内ルールそのものの作り方は、生成AIの社内ガイドラインの作り方で入力してよい情報の線引きから例を挙げています。
会社で安全に使うには|管理画面でそろうもの・そろわないもの
Claude Teamの管理画面は、席と費用と人の出入りを1か所でまとめるには十分な作りになっています。一方で、会社として安全に使うための要素を並べてみると、管理画面だけではそろわないものも出てきます。
- 学習させない設定は、Teamでは既定で学習に使わない形になっていて、評価ボタンはRate chatsで止められます
- 社員全員への配布は、席ごとの料金のため、配る人数の分だけ費用が増えていきます
- ChatGPT・Gemini・Perplexityなど他のAIは、Claude Teamの管理画面の外にあります
部署ごとに違うAIを使っている会社では、AIの数だけ管理画面と請求が分かれ、月1回の点検も同じ数だけ増えてしまいます。学習の設定・社員への配布・AIの使い分けを、1つの環境にそろえる選択肢も検討してみてください。複数のAIをまとめて使う形はマルチAIとはで、点検の項目は生成AIのセキュリティ対策チェックリストで整理しています。
学習の設定・社員への配布・AIの使い分けを、1つの環境で
UPGEAR AIは、ChatGPT・Claude・Gemini・Perplexityを1画面で使える法人向けサービスです。管理者ダッシュボードで利用ログ・権限・モデルのオン・オフを管理でき、基盤はAWSの日本リージョンで稼働しています。料金は月額30,000円(税抜)から。どのプランも利用人数は無制限で、料金は利用量に応じたプラン設計です(人数の目安はライト1〜5名、スタンダード6〜20名、プレミアム21〜50名)。初期費用100,000円(税抜)が別途かかります。
UPGEAR AIの詳細を見るよくある質問
Claude Teamの管理者は、社員のチャットの中身を見られますか?
Adminのロールで、Analyticsや請求は見られますか?
管理画面はどこから開きますか?
メンバーを外すと、翌月から料金は下がりますか?
Teamの管理画面で監査ログは取れますか?
Primary Ownerを別の人に変えるにはどうすればよいですか?
まとめ
Claude Teamの管理画面は、Organization settingsのMembers・Organization and access・Billing・Usage・Capabilities・Connectors・Plugins & skills・Data and privacy・Claude Designと、集計のAnalyticsで成り立っています。Adminが担うのは主に人の出入りで、請求・使用量・機能・分析はOwner以上の画面です。
会社でClaudeを使う場合の契約の選び方は、Claudeの法人契約にまとめています。Claudeを複数人で使うときの費用は、Claude Teamの料金で人数別に整理しています。
管理者に見えるのは、人ごとの件数や支出を含む集計で、会話の本文を表示する項目は公式の説明にありません。その一方で、Primary Ownerの組織データエクスポートには会話データが含まれます。社員にはこの範囲をお知らせ文で先に伝え、月に1回は招待・席・支出・Primary Ownerの在籍を点検しておきましょう。
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