
dailyAIとは、ソフトバンク株式会社が提供する法人向けの生成AIサービスです。会社単位の月額定額制で、mini・lite・standardの3プランがあり、料金表の金額は税抜の表記になります。liteとstandardはユーザー数無制限、miniは1ユーザー500円・最低30ユーザーからという条件で、どのプランにも月あたりのトークン数の上限が決められています。2026年9月20日時点で、レビューサイトITreviewに載っているdailyAIの口コミは0件で、総合評価にも点数が出ていません。評判が悪いという話ではなく第三者の評価がまだ積み上がっていない状態なので、判断の材料は公式ページに書かれた条件から組み立てることになります。
※本記事の料金・条件は2026年9月20日に提供元の公式ページで確認した記載です。金額はすべて公式ページの表記どおり税抜で、記載のないものは表記なしとしています。条件は変更されることがあるため、契約前にdailyAIの公式ページで最新の内容をご確認ください。
dailyAI以外の法人向け生成AIも横並びで見たい場合は、法人向け生成AI 38サービスの料金比較に、料金の形・データの扱い・最低契約期間を一覧にしています。
dailyAIとは|サービスの中身と、いま提供している会社
dailyAIは、会社が1つの契約を結び、社員がブラウザからチャットやファイルの読み込みを行う形の、法人向け生成AIサービスになります。
社員ひとりずつが個別にAIサービスへ申し込むのではなく、使う環境と管理の窓口を会社側にまとめる作りです。
公式ページに並んでいる機能の柱は3つで、チャットで質問に答えるダイレクトトーク、手持ちのファイルを読み込ませるアップロードファイル、社内に置いたデータを参照する社内ファイルに分かれています。
提供開始が発表されたのは2023年10月23日で、SBテクノロジーが同年11月1日から始めると伝えたものになります。当時の表記はDailyAIでした。
開始時点の内容について、日経クロステックは2023年10月23日に、Azure OpenAI Serviceを利用し、マイデータ活用プランの利用料は月1億トークンまでが月額10万円(税別)、初期費用は無料だが別途Azure OpenAI Serviceの利用料がかかる、と報じました。
2026年9月20日時点の公式ページには、Azure OpenAI Serviceの利用料が別途かかるという記載が見当たらず、料金表もmini・lite・standardの3プランに変わっています。2023年の発表時の条件と、いまの料金表は別のものとして読む必要があります。
公式ページには導入事例が2社載っており、規模の表記は旭有機材株式会社が1,001〜5,000人、総合商研株式会社が101〜500人となっていました。
100人に満たない規模の事例は、公式ページ上では見当たりません。
評判と口コミは何件あるのか|レビュー0件という現在地
2026年9月20日時点で、レビューサイトITreviewに載っているdailyAIの口コミは0件になります。
総合評価の欄には点数ではなく「-」が表示され、評価対象レビューが0件のため点数が反映されておりません、という但し書きが添えられていました。
機能一覧のページも同じで、テキスト生成機能・対話型AI・文章の要約機能の3項目が、どれもレビューがありませんという表示になっています。
同じページの下には、同じカテゴリの製品が評価点とレビュー件数つきで並びます。
| 製品名 | 総合評価 | レビュー件数 |
|---|---|---|
| dailyAI | -(評価対象レビューが0件のため点数が反映されておりません) | 0件 |
| Notion | 4.2 | 567件 |
| ChatGPT | 4.3 | 364件 |
| DirectCloud | 4.0 | 242件 |
| CELF | 4.0 | 135件 |
| Gemini for Google Workspace | 4.3 | 69件 |
| Microsoft 365 Copilot | 4.1 | 48件 |
| AI JIMY Converter | 4.1 | 34件 |
| Claude | 4.4 | 31件 |
| Kasanare | 4.8 | 25件 |
| Perplexity | 3.9 | 23件 |
※ITreviewのdailyAIのレビューページおよび機能ページで、2026年9月20日に表示されていた内容です。レビュー件数は日々増減します。
件数の差は、製品の出来ではなく、レビューが集まってきた期間と使っている人の数の差として読むのが自然でしょう。
今回調べた範囲で、ネット上で読める利用者の声として見つかったのは、2025年3月8日に公開された個人のnoteの投稿が1本だけになります。
そのほかに目に入るのは、提供元のブログ、販売を取り扱う会社の製品紹介ページ、2023年の発表ニュースといった、提供する側から出た情報です。
ここで分かるのは、悪い評判が並んでいるという状態ではありません。
むしろ第三者の評価がまだ積み上がっていないため、口コミを判断の材料に使えないという現在地になります。
同じように口コミが少ないサービスの読み解き方は、Stella AIの評判の記事でも同じ手順で整理しています。
そのため公式ページに書かれた条件を1つずつ読み解いて、自社の人数と業務に当てはめる作業が要ります。
提供元は2026年4月にソフトバンク株式会社へ|検索上位の説明との差
2026年9月20日時点の公式ページとITreviewの製品情報では、dailyAIの提供元はソフトバンク株式会社と記載されていました。
ソフトバンク株式会社は2025年11月26日開催の取締役会で、完全子会社のSBテクノロジー株式会社を2026年4月1日を効力発生日として吸収合併することを決議したと発表しています。
プレスリリースには、ソフトバンク株式会社を存続会社とする吸収合併方式とし、SBTは解散します、と書かれていました。
旧サイトのsoftbanktech.co.jpでdailyAIのサービスページを開くと、いまは合併の案内が表示されます。
案内の文面は、SBテクノロジー株式会社は、2026年4月1日付で、ソフトバンク株式会社を存続会社とする吸収合併によりソフトバンク株式会社に統合されました、という内容になっていました。
一方で検索の上位には、SBテクノロジーの製品としてdailyAIを説明した記事が残っています。
2025年1月6日に公開された週刊BCN+のインタビューは、SBテクノロジーの執行役員が語った内容で、記事中のリンク先も現在は合併の案内に置き換わりました。
2023年の日経クロステックの2本も、SBテクノロジーが提供開始すると伝えたニュースです。
契約の条件を確かめる先は、検索で上位に出る記事ではなく、現在の公式ページになります。
見積書や申込書に並ぶ社名が想定と違っていた場合は、社内の稟議の書き方も変わりますので、早い段階で確認しておきたいところです。
2026年6月、会計ソフトのソリマチも取り扱い開始を発表
販売の窓口にも動きがありました。会計ソフトを出しているソリマチ株式会社が、2026年6月19日のお知らせで、ソフトバンク株式会社のdailyAIの取り扱いを始めると発表しています。
お知らせの副題は「会計事務所向けAI活用支援を強化」で、会計事務所の人手不足や、AIをどの業務に使えばよいか分からない、情報漏えいが心配、といった悩みに応えるための取り扱いと説明されていました。主な特長としては、ファイルを読み込ませての要約・分析、プロンプトのテンプレート、利用状況の見える化、SharePoint Onlineとの連携などが並んでいます。
ただ、このお知らせも販売する側から出た情報です。口コミの代わりにはならないので、評判を確かめる材料としては、ほかの提供する側の情報と同じ扱いになります。お知らせには料金の記載がなく、ソリマチ経由で申し込んだときの契約相手や金額が公式ページと同じかどうかも書かれていません。
会計事務所で検討する場合は、見積もりの段階で、契約書に並ぶ社名と、miniの最低30ユーザーや6か月の最低契約期間がそのまま適用されるのかを聞いてみてください。
料金は3プラン|mini・lite・standardの違い
公式ページの料金表には、見出しに(税抜)と明記されたうえで、mini・lite・standardの3プランが並んでいます。
プランの差は、人数の条件、月あたりのトークン数上限、そして社内データを使えるかどうかの3点です。
| 項目 | mini | lite | standard |
|---|---|---|---|
| 月額 | 1.5万円~/月・企業 | 10万円/月・企業 | 18万円/月・企業 |
| 人数の条件 | 1ユーザー500円。最低30ユーザーよりご契約可能。31ユーザー以降も1ユーザー500円で追加可能 | ユーザー数無制限 | ユーザー数無制限 |
| トークン数上限 | 1,000万トークン/月 | 5,000万トークン/月 | 5,000万トークン/月 |
| ダイレクトトーク | 記載あり | 記載あり | 記載あり |
| アップロードファイル | 記載あり | 記載あり | 記載あり |
| 社内ファイル | 記載なし | 記載なし | 記載あり |
| ストレージ | 記載なし | 記載なし | 容量は最大50GB、インデックス数は最大10個 |
| カスタムプロンプト | 記載なし | 記載なし | standardプランをご契約いただくことで利用可能 |
| 30日間無料トライアル | 対象外 | 記載上の除外なし | SharePoint Online連携は対象外 |
※standardは公式ページの料金表で、デフォルトストレージの行とSharePoint Onlineの行の2行に分かれており、どちらも18万円/月・企業です。SharePoint Onlineの行は、容量の表記がSPOドキュメントライブラリ容量 最大50GBとなっています。記載なしと書いた欄は、公式ページの料金表のその欄が―または空欄だったことを指します。
いちばん安いminiは、1ユーザー500円という単価と、最低30ユーザーよりご契約可能という条件が組み合わさった形になります。
30ユーザー分で月15,000円(税抜)が下限で、31ユーザー目からも1人500円ずつ積み上がる計算です。
liteは月10万円(税抜)で、人数欄はユーザー数無制限と書かれています。
standardは月18万円(税抜)で、社内ファイルとカスタムプロンプトが使えるのはこのプランだけになります。
年間で見ると、mini30ユーザーが180,000円、liteが1,200,000円、standardが2,160,000円(いずれも税抜)という開きが出ます。
プランを選ぶ順番は、金額からではなく社内ファイルを使うかどうかから入るのが確実です。
社内データを読み込ませる必要がなければliteとminiの比較になり、必要であればstandard一択になってしまいます。
ほかのサービスの料金の形と並べて見るときは、生成AIの料金比較もあわせてご覧ください。
ユーザー数無制限の意味|人数の軸と、月あたりのトークンの軸
dailyAIの料金表は、人数の軸と利用量の軸が別々に決まっている作りになります。
人数の軸では、miniが1ユーザー500円で最低30ユーザーから、liteとstandardがユーザー数無制限と書かれています。
利用量の軸では、miniが1,000万トークン/月、liteとstandardが5,000万トークン/月という上限が示されていました。
ユーザー数無制限という見出しだけを見ると、人数の話として受け取ってしまいがちです。
ところが会社全体で使えるトークンの量は決まっているので、配る人数を増やすほど1人あたりの余裕は減ります。
提供元も、2025年1月6日の週刊BCN+のインタビューで、ユーザー数無制限で、契約で決めたトークン数上限まで利用できる安心の定額制であることです、と説明していました。
同じインタビューでは、他社サービスはユーザー単位の課金がほとんどのため一部署などスモールスタートになりがちだが、dailyAIは気軽に全社で利用できるためトップダウンでの導入が多くを占めている、とも語られています。
増枠の余地も公式ページに書かれており、トークン数上限は7,500万トークンもしくは1億トークンで契約することも可能で、miniプランはその対象から外れます。
一方で、上限に達したときに利用が止まるのか、追加の費用がかかるのかは、2026年9月20日時点の公式ページに記載が見当たりません。
ここは社内の運用が変わる分かれ目になりますので、問い合わせの段階で必ず確認してください。
使い放題という言葉の中身がサービスごとに違う点は、AI使い放題の実態でも整理しています。
月ごとの利用量を読む考え方そのものは、生成AIのコスト管理もあわせて参考になります。
人数別の1人あたり月額|最低30ユーザーが小さい会社に効く
miniの最低30ユーザーという条件は、30人に満たない会社にそのまま跳ね返ってきます。
10人の事務所で使う場合でも、支払うのは30ユーザー分の月15,000円(税抜)になります。
1人あたりに直すと500円ではなく1,500円になり、5人なら3,000円まで上がってしまいます。
| 使う人数 | mini(月額/1人あたり) | lite(月額/1人あたり) | standard(月額/1人あたり) |
|---|---|---|---|
| 5人 | 15,000円/3,000円 | 100,000円/20,000円 | 180,000円/36,000円 |
| 10人 | 15,000円/1,500円 | 100,000円/10,000円 | 180,000円/18,000円 |
| 20人 | 15,000円/750円 | 100,000円/5,000円 | 180,000円/9,000円 |
| 30人 | 15,000円/500円 | 100,000円/約3,333円 | 180,000円/6,000円 |
| 50人 | 25,000円/500円 | 100,000円/2,000円 | 180,000円/3,600円 |
| 100人 | 50,000円/500円 | 100,000円/1,000円 | 180,000円/1,800円 |
※miniは1ユーザー500円・最低30ユーザーの記載から、30人未満は30ユーザー分、31人以降は人数×500円で計算しています。lite・standardは企業単位の月額を人数で割った値です。1円未満は四捨五入しました。金額は公式ページの表記どおり税抜です。
表のとおり、miniが表示どおりの1人500円になるのは、30人に達してからです。
会社の出費に直すと、年間では10人で180,000円、50人で300,000円(税抜)となり、1人あたりの重さがまるで変わってきます。
逆に100人規模になると、liteの月10万円(税抜)が1人1,000円、standardの月18万円(税抜)が1人1,800円まで下がります。
会社定額型は人数が多いほど1人あたりが軽くなる形なので、人数が少ない会社ほど条件をよく見ておきたいところです。
10人から200人くらいの会社でAIを配るときの考え方は、中小企業の生成AI導入にまとめています。
自社の人数を表に当てはめて、1人あたりいくらまでなら出せるかを先に決めてみてください。
使う環境を会社で1つにまとめるなら、契約の条件ごと見比べておきたいところです。UPGEAR AI(アップギアAI)は、ChatGPT・Claude・Gemini・Perplexityを1つの契約で使える法人向けサービスです(人数無制限)。
中身のAIモデル|GPT・Claude・Geminiから選択という記載
2026年9月20日時点の公式ページには、複数のLLMモデルを選択できる、用途に応じてGPT,Claude,Geminiから選択可能、と書かれています。
LLMとは、大量の文章を学習して文を組み立てる大規模言語モデルのことで、ChatGPTやGeminiの中身にあたります。
ただし、どのモデルのどのバージョンが使えるのかまでは、公式ページに記載が見当たりません。
モデル名とバージョンは応答の質に直結しますので、問い合わせで確かめる項目に入れておきましょう。
この点は、今回の検索で見つかった利用者の声を読むときにも関わってきます。
2025年3月8日のnoteの投稿は、勤務先でのテスト導入中に議事録作成へ使った記録で、応答は早く要点はまとまるものの、お手本の議事録と比べて極端に短く、指示を変えても結果が変わらなかったと書かれていました。
長文の校正では、途中から原文をそのまま出力してくるという不満も記されています。
この投稿が書かれた2025年3月の時点では、提供元自身が2025年2月27日のブログでGPT-4o miniに対応と説明していました。
当時の不満は当時のモデルに対するもので、いまも同じとは限りません。
古い口コミを読むときは、公開日と、その時点で動いていたモデルをセットで見るのが安全です。
複数のAIを1つの環境で使い分ける考え方は、マルチAIとはの記事でも扱っています。
手持ちのExcel・Word・PDFを読み込ませて何ができるのか
dailyAIには、手元のファイルを読み込ませて質問できるアップロードファイルという機能があります。
公式ページのよくある質問によると、対応するファイル形式はxlsx・docx・pptx・pdf・csv・txtの6種類になります。
Excel・Word・PowerPoint・PDF・CSV・テキストという、社内でよく使う形式はひととおり並んでいました。
できないことも明記されており、音声認識による会話や図形データなどの読みこみは可能かという問いには、文字データだけとなりますと回答されています。
会議の録音をそのまま渡して議事録にする使い方や、図面の読み取りは、この記載を見るかぎり対象外になります。
音声からの議事録を期待している場合は、この1行で前提が変わってしまいます。
アップロードしたファイルの扱いについては、アップロードファイルの自動消去という記載が公式ページのセキュリティ欄にありました。
ただし、何日で消えるのか、消去の対象がどこまでかまでは書かれていません。
社内規程で保存期間を定めている会社は、ここも問い合わせの項目に足しておきましょう。
社内データを使えるのはどのプランか
社内に置いたデータを参照させる社内ファイル機能は、料金表の記載を見るかぎりstandardだけに付いています。
miniとliteの行には、ダイレクトトークとアップロードファイルはあるものの、社内ファイルの表示がありません。
standardは、データの置き場によってデフォルトストレージとSharePoint Onlineの2行に分かれており、月額はどちらも18万円/月・企業です。
容量はどちらも最大50GB、インデックス数は最大10個と書かれていました。
公式ページの注記には、デフォルトストレージにアップロードしたファイルはdailyAIに保存されます、SharePoint Onlineのインデックス情報はdailyAIに保存されます、とあります。
SharePoint Onlineを選んだ場合でも、検索用の索引にあたる情報はdailyAI側に置かれる形になります。
容量の増枠についても、デフォルトストレージとSharePoint Onlineドキュメントライブラリ容量は75GBもしくは100GBで契約することも可能、という記載がありました。
プロンプトをテンプレート化するカスタムプロンプト機能も、standardプランをご契約いただくことで利用可能と注記されています。
社内規程や手順書を読ませたい会社は、実質的にstandardの月18万円(税抜)が出発点になります。
年間では2,160,000円(税抜)になりますので、社内データを使う目的が本当にあるのかを先に固めておきましょう。
入力したデータは学習に使われるのか
公式ページのセキュリティ欄には、生成AIの学習からの除外という記載があります。
同じ欄には、ユーザー認証(Entra ID)やIP制限による保護、個別環境の提供、アップロードファイルの自動消去が並び、セキュリティ対策を徹底しているため安心して利用することができます、と書かれていました。
Entra IDとは、Microsoftが提供する組織向けのIDの仕組みで、社員のアカウントを会社側で一元的に管理する土台になります。
注意したいのは、この欄に注釈の1がぶら下がっており、その中身がstandardプラン契約時となっている点です。
別の欄では、社内データや手持ちのファイルの分析がstandardプランの契約を対象とすると明示されています。注釈1がほかの項目にも掛かるのかは、ページの表示からは読み取れません。
どのセキュリティ項目がstandard限定なのかは、書面で確認しておきたい部分になります。
管理面では、管理画面から会話履歴の記録や活用状況などを確認することができます、社内の消費トークン数などをログという形で利用実態の詳細を把握することができます、という説明がありました。
一方で、社員ごとに上限を割り当てられるかどうかは、2026年9月20日時点の公式ページに記載が見当たりません。
2023年10月23日の日経クロステックには、月のトークン数の利用上限を企業やユーザー単位で設定できる、という記述が残っています。
ただし提供開始時の情報であり、現在も同じ仕様かどうかは公式ページから確かめられませんでした。
どんな業務で使われ、どれくらい時間が減ったのか
時間短縮の数字として引かれることが多いのは、2025年11月7日に掲載されたソフトバンクのビジネスブログの事例になります。
コンタクトセンターの新人教育を題材にした記事で、講師一人分の質疑応答対応工数をAIが代替することでひと月に約160時間、テスト作成からフィードバックまでで約60時間の削減効果が見られました、と書かれています。
ただし、この数字には本文中に注記が付いていました。
原文は、一部拠点でのWG単位での検証結果に基づく数値、生成AIが教育現場の生産性を大きく高める可能性を示しており参考値として算出、という断りです。
さらに同じ記事には、検証フェーズで得た知見をもとに現在はグループ全体で活用している生成AIサービスを用いて本格運用を進めています、という一文もありました。
dailyAIで行われたのは検証の段階で、本格運用は別の生成AIサービスという読み方になります。
登場するSBモバイルサービス株式会社について、ブログの原文にはコンタクトセンターのBPO業務を主軸とすると書かれ、会社概要には株主がソフトバンク株式会社(100%)と記載されています。
選定理由として語られていたのは、社内データの活用を簡単に進めることができる点に加え、セキュリティ面、シンプルな料金体系、ユーザー数無制限で展開できる点の3つです。
導入の規模については、2025年1月の週刊BCN+のインタビューで、これまでに導入またはPOC導入含めて約100社が利用しています、と語られていました。
POCとは試験導入のことなので、本格運用の社数そのものではありません。
公表された削減時間は、注記と登場企業の立ち位置まで読んでから使ってください。
- 自社グループの事例かどうか提供元と資本関係のある会社の事例は、選定の経緯や運用の前提が一般の会社と違うことがあります。会社名で資本関係を確かめます。
- 試験の数字か、本格運用の数字か検証・PoC・一部拠点といった言葉が本文や注記にあるかを見ます。全社で回した後の数字かどうかで意味が変わります。
- 削減時間の母数は何かひと月に約160時間が、何人分の・どの業務の・どれだけの期間を測った値かを確認します。母数のない時間は自社に置き換えられません。
- その後も同じサービスを使っているか記事の末尾に、現在は別のサービスで運用しているといった続きが書かれていないかを読みます。
無料トライアルはあるのか|いちばん安いminiは対象外
公式ページには、まずは30日間無料でお試しいただけます、という案内があります。
申し込みの導線は、お問い合わせフォームのトライアルを選択のうえ申し込む形です。
ただし、そのすぐ下に注記が付いていました。
原文は、miniプラン、standardプランのSharePoint Online連携は無料トライアルの対象外となります、という一文です。
いちばん安いminiは、試さずに契約するかどうかを決めることになります。
30人に満たない会社ほどminiを選びたくなる一方で、その会社ほど事前に触れない構図になってしまいます。
standardを検討していて、社内データの置き場にSharePoint Onlineを想定している場合も、その組み合わせは対象から外れます。
デフォルトストレージのstandardで試し、本番はSharePoint Onlineに変える形になるのかどうかは、申し込みの前に聞いておきましょう。
初期費用と最低契約期間|0円と6か月をどう見るか
公式ページの注記には、初期費用(一時金)は発生しません、と書かれています。
導入時のまとまった出費が要らない点は、はっきりした利点になります。
一方で同じ注記に、最低契約期間は6か月です、6か月経過後は6か月単位の契約で解約されるまで自動更新となります、という条件も並んでいました。
miniの30ユーザーで契約した場合、最低契約期間の6か月分は15,000円×6か月で90,000円(税抜)になります。
liteなら10万円×6か月で600,000円、standardなら18万円×6か月で1,080,000円(いずれも税抜)が、最初に約束する金額だと考えておきましょう。
初期費用が0円でも、6か月の自動更新が実質の最低支払額を決めます。
利用開始までの期間についても、申込手続きより約10営業日で利用可能ですという記載がありました。
研修の日程や期の切り替えに合わせたい場合は、この10営業日を逆算して申し込むことになります。
解約の申し出をいつまでに出す必要があるかは、公式ページの記載だけでは読み取れませんので、契約書で確かめてください。
同名の個人向けアプリ デイリー AIとの見分け方
dailyAIを検索すると、Google Playのデイリー AIというアプリが上位に出てきます。
このアプリは提供元が異なる別のアプリで、ストアのデベロッパー欄にはNEWSDELIVER LIMITEDと記され、住所の末尾は香港となっています。
ストアの表示は、広告が表示されます、アプリ内購入あり、3歳以上、5,000以上のダウンロード、最終更新日2026/06/06となっていました。
星評価とレビュー件数は表示されていません。
データセーフティ欄には、このアプリはサードパーティと以下の種類のデータを共有することがありますとして位置情報、アプリのアクティビティ、他2件が挙げられています。
収集される可能性があるものとして、位置情報、個人情報、他3件も記載されていました。
| 確認する点 | dailyAI(法人向け) | デイリー AI(Google Play) |
|---|---|---|
| 提供元の社名 | ソフトバンク株式会社 | NEWSDELIVER LIMITED(香港) |
| 契約の形 | 会社が結ぶ法人契約。月額は企業単位 | 個人がアプリストアから入手。広告が表示されます・アプリ内購入あり |
| 料金の書かれ方 | mini 1.5万円~/月・企業、lite 10万円/月・企業、standard 18万円/月・企業(税抜) | 企業単位の月額の記載なし |
| 使い始めるまで | 申込手続きより約10営業日で利用可能 | ストアから即インストール。5,000以上のダウンロード |
| データの扱いの記載 | Entra ID認証、IP制限、個別環境の提供、アップロードファイルの自動消去、生成AIの学習からの除外 | サードパーティと位置情報、アプリのアクティビティ他2件を共有することがある |
見分けるときは、提供元の社名と、法人契約かどうかの2点を先に見れば足ります。
会社が入れたdailyAIと同じものだと思って、社員が個人のスマホに別アプリを入れてしまう事故が起こりえます。
会社が把握していないAIを社員が業務に使う状態は野良AIと呼ばれ、入力した情報の行き先を会社が追えなくなってしまいます。
社内に案内を出すときは、サービス名だけでなく提供元の社名とログイン画面のURLまで書いて配るようにしましょう。
野良AIが生まれる経路と止め方は、野良AI(シャドーAI)の対策にまとめています。
AIが答えた料金を、そのまま稟議に載せない
2026年9月20日にdailyAIの料金を調べたとき、GoogleのAIによる概要が参照していたのは、dailyAIを取り扱うSBモバイルサービスの製品紹介ページでした。同社の会社概要には、株主はソフトバンク株式会社(100%)と記載があり、導入事例の節に出てきた会社と同じになります。AIによる概要の内容は、調べた時期や環境によって変わります。
そのページの料金表には、lite 10万円/月・企業とstandard 18万円/月・企業の2つしか載っていません。
いちばん安いminiプランの行がなく、税抜か税込かの記載もありませんでした。
本家の公式ページは3プランを並べ、見出しに(税抜)と明記していますので、同じ製品でも読む場所によって見える金額が変わってしまいます。
AIに聞いた金額をそのまま稟議に載せると、いちばん安いプランを見落とします。
表現の差もあり、販売を取り扱う会社のページにはファイルアップロード無制限という書き方や、追加費用なしで組織全体でご利用いただけます、という一文があります。
本家の公式ページには、この2つの言い回しが見当たりません。
比較記事の側にも読み違いのもとがあり、現行3プランを税抜と明記して正しく載せているページでも、見出しがトークン課金制でコストを抑えて導入できるとなっていました。
定額の中に上限があるという形なので、使った量に応じて請求が増える仕組みと読めてしまう書き方です。
社内の資料を作るときは、どのページを正とするかを先に1つ決めて、URLと確認日を添えて回すようにしてみてください。
導入する前に確認すること|会社定額型を並べる3つの軸
ここまでの条件を整理すると、dailyAIが合いやすいのは、30人以上の規模で、全社に一斉に配りたい会社になります。
30人に満たない事務所の場合、miniの1人あたりが割高になるうえ、無料トライアルの対象からも外れてしまいます。
社内データを読ませたい会社は、standardの月18万円(税抜)が出発点です。
会社単位の定額で使えるサービスを並べるときは、料金の形と使えるAIの数に加えて、人数の条件と上限の扱いを見ると差が出ます。
| 項目 | dailyAI | UPGEAR AI |
|---|---|---|
| 料金の形 | 会社単位の月額定額。mini 1.5万円~/月・企業、lite 10万円/月・企業、standard 18万円/月・企業(税抜) | 会社単位の月額定額。月額30,000円(税抜)から。料金は利用量に応じたプラン設計 |
| 人数の条件 | miniは1ユーザー500円で最低30ユーザーよりご契約可能。lite・standardはユーザー数無制限 | どのプランも利用人数は無制限。人数の目安はライト1〜5名、スタンダード6〜20名、プレミアム21〜50名 |
| 初期費用 | 初期費用(一時金)は発生しません | 100,000円(税抜) |
| 上限に達したときの扱い | 公式ページに記載が見当たらない | 上限に近づくと、管理者宛に複数回メールでお知らせします。上限に達した時点で利用を停止する安全設計のため、知らないうちに超過して追加の請求が発生することはありません。 |
| 使えるAI | 用途に応じてGPT、Claude、Geminiから選択可能 | ChatGPT・Claude・Gemini・Perplexityの4つ |
※両サービスとも、2026年9月20日時点で各社の公式ページに掲載されている記載です。金額は税抜表記のもののみを載せています。初期費用はdailyAIが0円、UPGEAR AIが100,000円(税抜)で、この項目はdailyAIのほうが軽くなります。なお、上限に達したときの扱いが公式ページで確認できないことは、追加の請求が発生することを意味するものではありません。問い合わせで確かめる項目としてお読みください。
初期費用の欄が示すとおり、どちらか一方がすべての項目で有利になるわけではありません。
導入までに確認しておきたい項目を、問い合わせのときにそのまま使える形で並べます。
- トークンの上限に達したら、止まるのか課金されるのか公式ページに記載が見当たらない項目です。止まる場合は誰にいつ通知されるのか、再開の手続きまで聞きます。
- 社員ごとの上限を割り当てられるか2023年のニュースにはユーザー単位で設定できるとありましたが、現在の公式ページには記載がありません。現行の仕様を確かめます。
- 使えるモデルの名前とバージョン公式ページの記載はGPT、Claude、Geminiまでです。どのバージョンが選べるか、更新の頻度はどうかを聞きます。
- セキュリティのどの項目がstandard限定かセキュリティ欄の注釈1はstandardプラン契約時となっています。Entra ID認証やIP制限がどのプランで使えるのかを書面で確認します。
- アップロードファイルの自動消去は何日後か保存期間と消去の対象範囲を、社内規程と突き合わせられる粒度で聞きます。
- miniで契約した場合の追加ユーザーの扱い31ユーザー以降も1ユーザー500円で追加可能という記載の、追加のタイミングと締めの日を確認します。
- 最低契約期間6か月の解約通知の期限自動更新を止めるには、いつまでに何を出す必要があるかを契約書で確かめます。
- 見積書と契約書に並ぶ社名提供元の社名と、取次会社を経由する場合の契約相手を確認します。
優先順位を付けるなら:総額を決める1つ目・6つ目・7つ目と、社内の規程に関わる4つ目・5つ目は、契約してから変えにくい項目になります。この5つの回答がそろってから、ほかのサービスと同じ表に並べてみてください。
よくある質問
dailyAIとは何ですか?
dailyAIの提供元はどこですか。SBテクノロジーではないのですか?
dailyAIの口コミはどこで読めますか?
ソリマチからもdailyAIを申し込めますか?
ユーザー数無制限なら何人でも使えますか?
トークンの上限に達したらどうなりますか?
無料トライアルは全プランで使えますか?
dailyAIは最低何人から契約できますか?
スマホアプリのデイリー AIは同じものですか?
まとめ
dailyAIの評判を調べても、2026年9月20日時点でレビューサイトの口コミは0件で、点数も表示されていません。
国内の法人向け生成AIの料金を比べるときは、ナレフルチャットの料金と、ほかの法人向け生成AIとの比較も参考にしてみてください。国内の法人向け生成AIでは、exaBase 生成AIの料金もあわせて確かめておくと比べやすくなります。
同じページにはChatGPTの364件やNotionの567件が並びますので、件数の差は評価の期間と使っている人の数の差として読むのが自然でしょう。
今回調べた範囲で読める利用者の声はnoteの1本だけで、その内容も2025年3月のGPT-4o mini時代の話です。
判断の材料は、公式ページに書かれた条件から組み立てることになります。
料金は3プランで、miniが1.5万円~/月・企業、liteが10万円/月・企業、standardが18万円/月・企業(いずれも税抜)と並びました。
miniは1ユーザー500円で最低30ユーザーからなので、10人の会社では1人あたり1,500円、5人なら3,000円になってしまいます。
ユーザー数無制限は人数の軸の話で、月あたりのトークン数の上限は別に決まっており、上限に達したときの扱いは公式ページに記載が見当たりません。
初期費用は0円ですが、最低契約期間は6か月で、以後は6か月単位の自動更新となります。
提供元は2026年4月1日付の吸収合併によってソフトバンク株式会社になっており、検索上位に残るSBテクノロジーの製品という説明を契約の前提にしないようにしてください。
Google Playの同名アプリは香港の会社が出す別の製品なので、提供元の社名と法人契約かどうかで見分けられます。
30人以上の規模で全社に一斉に配りたい会社には形が合いやすく、30人に満たない事務所は1人あたりの重さと、試せないという条件を織り込んで判断しましょう。
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会社単位の定額で、人数の条件と上限の扱いまで見る
料金の形と使えるAIの数で比べたら、次は上限に達したときに何が起きるかを確かめます。UPGEAR AI(アップギアAI)は、ChatGPT・Claude・Gemini・Perplexityを1つの契約で使える法人向けサービスです。利用量については、上限に近づくと、管理者宛に複数回メールでお知らせします。上限に達した時点で利用を停止する安全設計のため、知らないうちに超過して追加の請求が発生することはありません。料金は月額30,000円(税抜)から。どのプランも利用人数は無制限で、料金は利用量に応じたプラン設計です(人数の目安はライト1〜5名、スタンダード6〜20名、プレミアム21〜50名)。初期費用は100,000円(税抜)が別途かかります。
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