
Gensparkの無料プラン(Free)とは、クレジットカードを登録せずに使える個人向けの枠で、公式ヘルプでは毎日100クレジットが補充されると説明されています。ただし無料のクレジットには生涯の上限(lifetime allowance)があり、使い切ると毎日の補充そのものが止まってしまいます。上限が何クレジットなのかは、公式ヘルプ(Credits Guide・メンバーシッププラン)にも料金表にも書かれていません。解説記事の多くにある1日200クレジットという数字も、2026年10月13日に確認した公式ヘルプの記載とは違います。
Gensparkの機能の全体像はGensparkとはの記事にまとめてあります。会社で契約するプランはGenspark法人プラン(Team・Enterprise)の解説をご覧ください。ここでは無料の範囲でどこまで使えて、どこで止まるのかを詳しく見ていきます。
※クレジット数・料金・規約の内容は、2026年10月13日時点でGenspark公式のヘルプ・料金ページ・利用規約・プライバシーポリシーに表示されているものです。いずれもGensparkの発表(自己申告)で、第三者が検証した数値ではありません。
無料クレジットは毎日100、生涯の上限に達すると補充が止まる
無料プランのクレジットは毎日100ずつ補充されますが、補充には生涯の上限が決められています。公式ヘルプのCredits Guideには、無料アカウントには生涯の無料枠があり、それを使い切ると毎日の補充が止まる、という説明があります。補充が止まっても手元に残っているクレジットは消えず、使い切るまではそのまま使うことが出来ます。
同じヘルプのFAQでも、無料の毎日のクレジットに上限はあるかという問いに「はい」と答え、使い切った後も続けるには有料プランへの切り替えが必要だと書かれています。無料のまま毎日100ずつ、いつまでも使い続けられる仕組みではありません。上限の具体的な数は、ヘルプにも料金表にも載っていないのが実情です。自分のアカウントがいまどこまで来ているかは、後で紹介する残高の画面で確かめるのが確実でしょう。
1日200クレジットという説明との違い
Gensparkの無料プランを紹介する解説記事の多くは、1日200クレジットと書いています。一方で、2026年10月13日に確認した公式ヘルプのCredits Guideとメンバーシッププランのページは、どちらも1日100クレジットという記載です。どちらが古い情報かを記事の側から見分けるのは難しいため、数字を比べるときは公式ヘルプの日付と記載を基準にしてください。生涯の上限まで含めて説明している解説は、ほとんど見当たりません。
毎日の付与は翌日に繰り越せるか
使わなかった分を翌日に繰り越せるかどうかは、公式ヘルプからははっきり読み取れない書き方になっています。公式ブログの料金解説は、無料プランのクレジットを毎日付与し、翌日に自動で回復するという説明です。回復という書き方からは、残りを積み上げるより毎日の量に戻る形と読むのが自然でしょう。無料枠を何日分も貯めてから大きな作業に使う、という計画は立てないほうが安全です。
回復のタイミングと時刻
公式ヘルプは無料の補充を「100 credits/day」と書くだけで、何時に回復するかの記載はありません。回復の時刻をはっきり書いている解説もありますが、公式の根拠は見つけられませんでした。残高と次の補充日は、後で紹介する/credit-usageのページに表示されるので、気になる方は自分の画面で確かめてみてください。
無料版でできること・できないこと
無料版で出来るのは、基本的なAIモデルとエージェントを、毎日のクレジットの範囲で試すところまでになります。利用規約には、無料でも限られた毎日のクレジット、限られた保存容量、AIモデルとエージェントへの基本的なアクセスで使える、と書かれています。どの機能に何回まで触れられるかの一覧は公式に見当たらないため、試したい機能が動くかは自分の画面で確かめましょう。
無料で使えるもの
- AIモデルとエージェントへの基本的なアクセス(料金表では利用できる範囲が限られると表記)
- AI Drive(ファイルの保存場所)の容量1GB
- AIスライドの作成と、ブラウザでの発表・共有リンクの発行
- Speakly(音声入力)を週4,000語まで
- AI Driveの閲覧や整理など、クレジットを使わない操作
チャットで調べ物をしたり、スライドを1つ作って画面で眺めたりする程度なら、毎日の100クレジットでも感触はつかめるはずです。何を試すかを先に決めておくと、少ない残高でも比べやすくなります。
無料ではできないこと・すぐ枯れやすいこと
業務で困りやすいのは、AIスライドの書き出しです。公式ヘルプでは、PDF・PPTX・Googleスライドへの書き出しは有料プランが対象で、無料ではブラウザでの発表と共有リンクまでと説明されています。作ったスライドを手元のパワーポイントで直したり、取引先にファイルで送ったりする使い方は、無料のままでは出来ません。
このほか、有料会員向けの週ごとの無料利用枠(Free Quota)は無料プランの対象外となります。クレジットパックの買い足しも対象はPlusとProで、無料のまま足りない分だけ買う形にはなっていないようです。AIチャットとAI画像には、クレジットとは別に5時間ごとの枠で一時的な上限がかかることがあり、この上限はクレジットを買っても外れません。
生成物の商用利用は、料金表ではPlusとProの特典として並んでいて、無料の行には書かれていない項目です。無料で作った物を商用で使えないとまでは書かれていないものの、取引先に出す資料に使うなら、規約の節で触れる点もあわせて確認してみてください。画像や動画、長い音声の生成はクレジットを多く使う種類の作業で、100クレジットでは残高がすぐ尽きやすくなります。
カード登録なしで始められる範囲
無料プランはクレジットカードの登録が要らず、アカウントを作るだけで使い始めることが出来ます。サインインの方法はGoogle・Apple・メールアドレスの3つから選ぶ形です。ただし最初に選んだ方法は後から自分で切り替えられないため、仕事で試すなら、どのアカウントで作るかを始める前に決めておきましょう。この点は、社員が個人で使う場合の節でくわしく触れます。
機能別のクレジット消費の目安と、消費が増える要因
機能ごとの1回あたりの消費量は、ほとんどの機能で公式に数値が示されていません。公式ヘルプは、クレジットを計算の手間をはかる単位と説明し、同じ機能でも条件によって消費が大きく変わるという考え方をとっています。そのため、1回いくつと覚えるより、何をすると増えるのかを知っておくほうが役に立ちます。
数値の目安が示されているAIスライド
AIスライドは、公式ブログに1ページあたり10クレジットから、Ultraでは1ページ100クレジットからと書かれています。一方で公式ヘルプは、Standardは0.5倍、Ultraは1.0倍という比率で説明しており、2つのページで書き方が揃っていません。仮に1ページ10クレジットで計算すると、毎日の100クレジットで作れるのはおよそ10ページ分、Ultraなら1ページ分にとどまります。実際の消費は作り方で変わるため、目安としてだけ受け取ってください。スライド機能の仕様はGensparkのスライド機能の解説にまとめています。
消費が増える要因
公式ヘルプが消費を増やす要因として挙げているのは、次のような条件です。
- Ultraなど上位の品質を選んだとき
- 長い文脈を抱えた会話や、往復の多いやり取り(送るたびに会話全体を読み直すため)
- 高解像度の画像、長い動画(4秒から8〜16秒以上へ伸ばすなど)、長い音声
- 複数のモデルで同時に生成したとき(AI AudioとAI Musicは既定で複数の版を同時に作り、その数だけ消費)
- 調査と執筆、画像などを組み合わせた複合タスク
- 作り直し(元と同じだけ消費)と、エージェントの再試行(失敗した試行も消費)
反対に、小さな手直しは一から作るより消費が少なく済むと説明されています。無料枠で試すなら、気に入らない結果を何度も作り直すより、出来た物を部分的に直すほうが残高は長持ちするでしょう。
クレジットを使わない操作もあり、AI Driveの閲覧と整理、Dashboards & CRMのメモ編集や表示の切り替え、安全フィルタで生成前に止まって自動返金された生成が当てはまります。品質に不満があったという理由では、自動の返金はされません。
自分の消費を実測する手順
どの作業で何クレジット減ったかは、自分の画面の記録で確かめることが出来ます。手順は次のとおりです。
- 画面左下のメニューから「Credits」を開く
- /credit-usageのページで、残高・残りの割当・次の補充日を見る
- 試したい作業を1回だけ実行し、作業の前後で残高を比べる
- 利用ログで、どの作業にいくつ使ったかを確かめる
利用ログは反映までに数時間かかることがあるため、作業の直後に数字が動かなくても慌てる必要はありません。社内で無料のまま試すなら、試した作業と減ったクレジットを1つの表に書き残すと、有料に切り替えるかどうかを話し合う材料になります。
社員が個人の無料アカウントで使うと、会社から見えないこと
社員が自分の判断で無料アカウントを作って仕事に使うと、会社からはその利用が見えず、引き継ぐことも止めることも出来ない状態になります。無料プランは個人のアカウントに結びついていて、会社が中をのぞける管理画面はありません。会社が把握していないこうしたAIの使い方は、シャドーAI(野良AI)と呼ばれます。
見落としやすいのが、アカウントの作り方です。公式ヘルプによると、サインインの方法は作成時に決まり、後から自分で切り替えることは出来ません。会社のGoogleアカウントで作った社員が、別の日に個人のGoogleアカウントで入ると、中身が空の別のアカウントが新しく出来てしまいます。登録メールアドレスの変更も画面からは出来ず、サポートへの依頼が必要です。
退職時のアカウント削除の手順
退職や異動のときにアカウントを消せるのは、本人だけになります。Webでの削除の手順は、公式ヘルプでは次のとおりです。
- プロフィールメニューからSettingsを開き、Accountタブに進む
- Delete Userを押す
- 確認欄に登録メールアドレスを入れ、Delete my accountを押す
- 届いたメールのリンクを開く(1回限り・24時間で失効)
- Permanently delete my accountを押して完了
削除は取り消せず、残っていたクレジットは返金なしで消え、プロジェクトと履歴も開けなくなります。公式ヘルプも、残しておきたい物は始める前にダウンロードするよう案内しています。削除のメールは1時間に3通までという制限もあります。
会社のメールアドレスで登録していた場合、退職でメールボックスを閉じると、この確認メールを受け取れなくなります。そうなると削除にはサポートへの連絡が必要になるため、メールを止める前に本人に削除まで済ませてもらいましょう。App StoreやGoogle Playで有料の購読をしていた場合、アカウントを消しても購読は解約されない点にも気をつけてください。
個人の無料アカウントとTeamの違い(判断表)
会社の側から見た違いを、1つの表にまとめます。
| 確かめること | 社員の個人の無料アカウント | Team・Enterprise |
|---|---|---|
| アカウントの持ち主 | 社員本人 | 会社が契約し、管理画面でメンバーを管理 |
| 利用状況 | 会社からは見えない | 管理者はシートごとのクレジット使用量とアカウントの活動を見られる(プロジェクトの中身は見られない) |
| 止め方 | 本人が削除するしかない | メンバーから外すと、すぐに会社の契約で使えなくなる |
| 退職時のデータ | 本人のアカウントに残る | 未使用のクレジットは管理者には戻らない(同じ席に入った後任が、その月の残りを引き継ぐ場合がある) |
| 入力の学習への利用 | 規約とプライバシーポリシーで明記を確認できない | 自動で学習の対象外(同社発表) |
| 費用 | 0円(毎日100クレジット・生涯の上限まで) | 1シート月35ドルまたは30ドル(公式ページで表記が混在) |
表のとおり、Teamでも管理者が会話の中身まで見られるわけではありません。それでも、誰がどれだけ使っているかが分かり、辞めた人をすぐ外せるだけで、会社として説明できる範囲は大きく変わります。無料アカウントを黙認するか、会社として環境を用意するかは、この差を見て判断してみてください。
個人の無料枠に業務を預ける前に、会社として使う環境を1つに決めておく方法もあります。UPGEAR AI(アップギアAI)は、ChatGPT・Claude・Gemini・Perplexityを1つの契約で使える法人向けサービスです(人数無制限)。
Plus・Proとの違いと、有料に切り替える目安
無料とPlusの差は、もらえるクレジットの量と、書き出しなどの機能の2つに集約されます。Plusは月10,000クレジットからで、約3,900円(24.99ドル)の月払いか、年払いで月あたり約3,100円(19.99ドル)になります。無料の100クレジットを30日続けて受け取れたとしても月3,000クレジットなので、Plusのいちばん下の段でもその3倍強です。
※円の金額は、公式ブログが示す1ドル=約155円換算の税抜の目安です。日本円で払う場合は消費税10%が加わり、実際の金額はStripeの為替レートで変わります。料金は2026年10月13日時点の公式表示です。
Plus・Proとの違い
PlusとProでは、クレジットに加えて保存容量と使える機能が広がります。AI Driveは無料の1GBに対してPlusが50GB、Proが1TBです。どちらもAIスライドの書き出し、生成物の商用利用、週ごとの無料利用枠(Free Quota)が付き、Proの無料利用枠はPlusの10倍とされています。Proは月125,000クレジットからで、月払いは約38,700円(249.99ドル)です。段階ごとの料金はGensparkの料金の解説にまとめています。
無料のままで足りる方、有料に切り替える目安
無料で足りるのは、検索やチャットで調べ物を時々する程度で、スライドをファイルで持ち帰る必要がない方でしょう。反対に、次のどれかに当てはまる場合は、有料に切り替える時期と考えてよさそうです。
- スライドをPDFやPPTXで受け取りたい無料ではブラウザでの発表と共有リンクまでのため、ファイルにするには有料プランが必要になります。
- 毎日100クレジットを使い切る日が続く使い切るたびに作業が翌日へ持ち越しになり、生涯の上限にも早く近づいてしまいます。
- 画像・動画・音声の生成を業務で使う消費が増えやすい種類の作業で、無料の残高ではすぐに足りなくなります。
- 作った物を取引先に出す商用利用の特典が料金表に書かれているのは、PlusとProの行です。
- 補充が止まった生涯の上限に達すると毎日の補充は戻らず、続けるには有料プランへの切り替えが案内されています。
切り替えるなら、まず1人がPlusの月払いで1か月試し、どの作業に何クレジット使ったかを確かめてから段を選ぶのが無理のない順番になります。
解約すると無料に戻る、ただし両方は受け取れない
有料プランを解約すると、契約期間の終わりまでは有料の機能を使えて、その後は自動で無料プランに戻ります。戻った後は、公式ヘルプのとおり生涯の上限に達するまで毎日100クレジットを受け取る形です。有料プランの毎月の割当は無料の毎日100と置き換わる仕組みで、有料の期間中に両方を受け取ることは出来ません。毎月の割当で残ったクレジットは、契約期間の終わりで失効します。日割りの返金もないため、解約は残高を使い切る見込みが立ってからにしましょう。
無料でも業務に使ってよいか:規約と入力データの扱い
2026年4月2日更新の利用規約には、規約と契約中のプランの範囲で、社内・個人・商用の目的に使えるという条文があります。ただし同じ条文には、商用での利用を将来は有料プランに限る場合がある、という一文が続きます。いまは無料で業務に使えても、その前提は規約の改定で変わることもあり得ます。
規約には、入力やアップロードした内容について、Gensparkと協力先に利用・保存・複製・改変などのライセンス(非独占・無償・全世界・再許諾可)を与える条項もあります。範囲はサービスの提供に合理的に必要な限度で、目的はサービスの運営・宣伝・改善と新サービスの開発とされています。書面で別に合意した場合を除き、プランに関係なくこの条項が当てはまります。個人・Team・Enterpriseは同じ規約で、別の契約を結んだ場合だけそちらが優先されます。
入力内容の学習とオプトアウト
個人プラン(無料を含む)の入力をAIの学習に使うかどうかは、規約とプライバシーポリシーを読んでも明記が確認できませんでした。プライバシーポリシーには、集めた情報をデータ分析や利用傾向の把握、サービスの評価と改善などに使う場合があると書かれています。質問の内容は回答のためにOpenAIやAnthropicのAPIへ送られることがあり、データはMicrosoft Azureに保管されるという記載です。アカウントを閉じると、30日以内にサーバーからアカウントのデータを消すとも書かれています。
一方、TeamとEnterpriseのアカウントは、自動でモデルの学習の対象から外されると公式ヘルプにあります。学習の扱いをはっきりさせたいなら、個人の画面の設定に頼るより、契約の種類で決まる形を選ぶほうが社内に説明しやすいでしょう。個人のアカウントにデータの扱いの設定があるかどうかは、ご自身の画面でも確かめてみてください。入力してよい情報の線引きは生成AIのセキュリティチェックリストも参考になります。
Team・Enterpriseにすると何が変わるか、会社の負担はいくらか
会社で使うなら、個人の無料やPlusを人数分そろえるより、Teamで管理画面ごと契約する形が候補になります。Teamは2〜150人向けで、1シートずつ毎月のクレジットが割り当てられ、クレジットカードの月払いで契約します。Enterpriseは大人数向けの個別見積もりで、シートあたり月20,000クレジットからと案内されています。
気をつけたいのはTeamの料金の表記で、2026年10月13日に確認した時点では、公式のページによって2通りの書き方がありました。公式ヘルプは1シート月35ドル・月10,000クレジット、法人向けの料金ページは1ユーザー月30ドル・月12,000クレジットです。実際にいくらかかるかは、申込画面に出る金額を正としてください。
1ドル=155円で計算した場合(税抜)、10人で契約すると、35ドルなら月350ドル(約54,250円)・年4,200ドル(約651,000円)、30ドルなら月300ドル(約46,500円)・年3,600ドル(約558,000円)になります。35ドルで計算すると、30人なら月1,050ドル(約162,750円)、50人なら月1,750ドル(約271,250円)です。比べるために、Plusのいちばん下の段を10人がそれぞれ月払いで契約すると、月249.90ドル(約38,735円)となります。
Plusを人数分そろえるほうが安く見えますが、それぞれが個人の契約なので管理画面は付かず、学習の対象外になるという約束も公式には書かれていません。Teamなら、管理者がシートごとの使用量と活動を見られ、メンバーを外せばすぐに使えなくなります。プランの比べ方はGensparkの法人プランの解説で詳しく扱っています。
※Teamのクレジットは各請求期間でリセットされ、繰り越せません。TeamとEnterpriseの請求は米ドルが基本で、消費税(VAT/GST)や通貨換算・海外取引の手数料が加わる場合があります。いずれも2026年10月13日時点の公式ヘルプの記載です。
ChatGPTやPerplexityなど、他のAIとの併用
Gensparkの無料枠だけで仕事を回そうとすると、100クレジットの壁で作業が途中で止まりがちです。そのため、ふだんの文章づくりはChatGPTやClaude、調べ物はPerplexity、スライドの下書きはGensparkというように、複数のAIを組み合わせて使う方も多いでしょう。Genspark自体も、質問の内容をOpenAIやAnthropicのAPIに送って回答することがあると、プライバシーポリシーで説明しています。
ただ、無料のAIを何種類も組み合わせると、データの扱いもそれぞれ違ってきます。たとえばPerplexityの公式ヘルプは、無料とPro・Maxの利用者について、AIのデータ保持(AI Data Retention)の設定が初期状態でオンになっていると説明しています。Perplexityの個人向け規約には、個人の非営利目的での利用に限って許可するという条文もあります。
使うAIが増えるほど、規約と設定を確かめる手間は人数とサービスの数の掛け算で増えてしまいます。2社の会社向け契約の違いはGensparkとPerplexityの会社契約の比べ方に、複数のAIを1か所でまとめて使う考え方はマルチAIの解説にまとめました。
日本語で使うときの注意
Gensparkは日本語でも使え、公式にも日本語のブログやヘルプ、日本円での支払いが用意されています。AIスライドのツールページでは、日本語を含む19の言語に対応するという案内です。
ただし、日本語の回答がどれだけ正確かを測った数値は、公式にも第三者の調査にも見当たりません。固有名詞や数字、日本の制度に関わる内容は、言語にかかわらず誤りが混ざることがあるため、そのまま社外に出さず元の資料で確かめるようにしましょう。AIスライドには、ページごとに数字や統計を出典と照合するVerifyの機能もありますが、人の確認が要らなくなるわけではありません。
無料で試すときは、自社の業界の言葉を含む短い文書を1つ選び、要約や言い換えの結果を担当者が読み比べてみてください。毎日の100クレジットで十分に試せる作業なので、精度の感触をつかむ用途には向いています。
無料のまま業務で試すときの社内ルールのひな形
無料のまま試すこと自体を禁じる必要はありませんが、始める前に4つのことだけは社内で決めておきましょう。下のひな形は、そのまま社内の連絡に貼って使える形にしてあります。
- 入れてよい情報公開済みの自社の情報、一般的な調べ物、個人名や取引先名を含まない文章の下書き。
- 入れない情報顧客・取引先の名前と連絡先、社員の個人情報、見積・契約・決算の数字、社外秘と書かれた資料。規約上、入力した内容にはGensparkへの利用許諾が付きます。
- アカウントの持ち主試用は情シスか総務が決めた1〜2名に限り、会社のメールアドレスで作ります。サインインの方法は後から変えられないため、作る前に決めます。退職・異動の前に、本人が削除まで済ませます。
- 試用の期間と終わり方1か月など期間を区切り、試した作業と減ったクレジットを記録します。終わったら、有料にするか、会社の環境に移すか、やめるかを決めます。
ルールを紙に書いても、手元に使いやすい無料のAIがあれば、社員がそちらに流れてしまうのはよくあることです。試した結果が良かったときに、会社として使う環境をどう用意するかまで同じ会議で決めると、話が早く進みます。社内ルール全体の作り方は生成AIの社内ガイドラインの作り方で紹介しています。
1つのツールに個人の課金を重ねる前に
Gensparkの無料枠で手応えを感じると、次はPlusを人数分、別のAIも人数分と、個人の契約を重ねたくなるものです。ただ、ツールごとに契約を足していくと、請求も設定も退職時の手続きも、ツールの数だけ増えてしまいます。個人の契約を足す前に、会社で使う生成AIの環境を1本にそろえるかを決めましょう。
環境を1本にそろえるときに見たいのは、学習に使わない扱いが契約で決まっているか、誰がいつどのAIを使ったかを管理者が見られるか、辞めた人をすぐ止められるか、の3つです。どれも、個人の無料アカウントでは会社の手が届かなかった部分にあたります。費用の考え方は生成AIのコスト管理も参考にしてみてください。
個人の無料枠を重ねる前に、会社のAI環境を1本に
UPGEAR AIは、ChatGPT・Claude・Gemini・Perplexityを1画面で切り替えて使える法人向けサービスです。全モデルで学習非利用を標準適用し、管理画面では誰が・いつ・どのAIを使ったかを一覧で確認出来ます。料金は月額30,000円(税抜)から。どのプランも利用人数は無制限で、料金は利用量に応じたプラン設計です(人数の目安はライト1〜5名、スタンダード6〜20名、プレミアム21〜50名)。初期費用100,000円(税抜)が別途かかります。
UPGEAR AIの詳細を見るよくある質問
Gensparkの無料プランは1日何クレジットですか?
無料クレジットは何時に回復しますか?
無料のままGensparkを仕事に使ってもよいですか?
無料版でスライドをPowerPointに書き出せますか?
有料プランを解約するとどうなりますか?
社員が個人の無料アカウントで使っている場合、会社は何をすればよいですか?
まとめ
Gensparkの無料プランは、カード登録なしで毎日100クレジットを受け取れる枠になります。ただ、無料のクレジットには生涯の上限があり、使い切ると補充が止まります。スライドの書き出しや週ごとの無料利用枠は有料プランのもので、無料では試す段階までと考えたほうがよいでしょう。
会社で使うときに気をつけたいのは、クレジットの量より、社員が個人の無料アカウントで使ったときに会社から何も見えないことです。試すなら、入れてよい情報・アカウントの持ち主・期間を決めてから始めてみてください。料金の全体はGensparkの料金の解説、ほかのコラムはAI活用コラム一覧からご覧いただけます。
