
Outlook Copilotとは、Outlookのメールや予定表の画面の中で動くMicrosoftの生成AIの機能で、スレッドの要約、下書き、コーチング、受信トレイや予定表についてのチャットなどをまとめた呼び方です。社内で要約や下書きが出る人と出ない人がいる場合、差が生まれる場所は主に、ライセンスのラベル、使っているOutlookの種類、開いているメールボックス、メールそのものの条件、本人のオンオフ設定の5か所になります。この5か所を上から順に確かめれば、誰にどの機能を使わせるかまで決めることが出来ます。ライセンスの区分やWord・Excelを含む全体像は、Microsoft 365 Copilotでできること全体をご覧ください。
Outlook Copilotが出る人と出ない人の差は5か所で生まれる
差が出る場所は、ライセンス、Outlookの種類、メールボックス、メールの条件、本人の設定の5つに分けて考えると整理しやすくなります。同じ会社で同じOutlookを配っていても、総務の方だけ要約が出ない、Macの方だけ下書きのボタンがない、といった違いはこの5か所のどれかで起きています。実際に問い合わせを受けたときは、次の順で確かめてみてください。
- ライセンスのラベル(Copilot Chat (基本)/M365 Copilot (基本)/M365 Copilot (プレミアム))を見る
- Outlookの種類(新しいOutlook・クラシック・Web・Mac・モバイル)と、クラシックなら更新チャネルを見る
- 開いているのが本人のメールボックスか、共有・代理人のメールボックスかを見る
- メールが暗号化・署名つき・一部の秘密度ラベル付きでないか、下書きならプレーンテキスト形式でないかを見る
- 本人がOutlookのCopilotのトグルを切っていないか、プライバシー設定で止まっていないかを見る(プライバシー設定を会社で管理している場合はIT管理者に確認する)
1と2は会社全体の設定、3と4は仕事の回し方、5は個人の操作に関わる項目になります。共有メールボックスや暗号化メールで出ないのは、故障ではなく仕様です。直そうとするより、使える場面を社内で決める材料として扱う方が早く片付きます。
使える機能はライセンスで変わる|無料のCopilot Chatと有料版の線引き
Outlookは、ラベルがCopilot Chat (基本)の方でもCopilotの入口がある点で、WordやExcelとは事情が違います。Microsoftのサポートページ(2026年4月更新)は、すべてのサブスクライバーがOutlookのCopilotにアクセスできると案内しています。ただし、入口があることと、要約や下書きまで使えることは同じではありません。公式の説明をOutlookの機能に当てはめると、3つのラベルの差は次のようになります。
| ホーム画面のラベル | Outlookで使えると案内されている主な機能 |
|---|---|
| Copilot Chat (基本) | Outlookの中のCopilot Chatで、受信トレイ・予定表・会議などについて質問し、フラグ付けや自動応答の設定をOutlook上で実行できる。開いているメールの内容は、コピーして貼り付けなくても読み取れる。メールの要約や文面の下書きも、チャットで頼む形なら使える |
| M365 Copilot (基本) | 上記に加え、メールの下書き、スレッドの要約、明確さ・読み手の気持ち・トーンを整えるコーチング(公式の概要ページで、この区分の使用できるアプリ内機能として記載)。標準アクセスで、混雑時は使えないことがあると公式は注記 |
| M365 Copilot (プレミアム) | アドオンライセンスあり。チャットで受信トレイ・予定表・会議に加えて、チャットや社内のデータまで扱える |
Copilot Chat (基本)とM365 Copilot (基本)のどちらが付くかの条件は、公式ページには書かれていません。推測で決めずに、本人の画面のラベルで確かめるのが確実でしょう。
※公式ページの記載は2026年9月25日に確認した内容です。機能の提供範囲は段階的に変わることがあるため、自社の画面でも確かめてください。
自分のラベルはMicrosoft 365のホーム画面で確かめる
職場のアカウントでMicrosoft 365にサインインし、ホーム画面を一番下までスクロールすると、名前の下にラベルが表示されます。社員に確認をお願いするときは、3つのうちどれが出ているかを返してもらうだけで、切り分けの半分は終わります。なお、有料のアドオンを足すには前提となるMicrosoft 365のプランが必要で、公式のライセンスページ(2026年9月17日更新)はBusiness Basic・Business Standard・Business Premium・Office 365 E1・Exchange Plan 1・2などを挙げています。Business BasicやE1だから対象外、とはならない点に注意が必要です。料金はMicrosoft 365 Copilotの料金、アプリごとの無料・有料の差は無料版と有料版の違いで詳しく扱っています。
Outlook Copilotの使い方|要約・下書き・コーチング
メールの画面から使う機能は、スレッドの上にある要約と、作成画面のリボンにある下書き・コーチングの3つが中心になります。公式の概要ページでこの3つが並んでいるのはM365 Copilot (基本)の欄で、Copilot Chat (基本)の方は、開いているメールについてチャットで尋ねる使い方が中心でしょう。
メールスレッドを要約する
スレッドを開き、上部の[Copilotによる要約]([要約]と表示される場合もあります)を選ぶと、やり取りの要点がまとまって表示されます。新しいOutlookでは、PDF・PowerPoint・Wordの添付ファイルがあるメールで[ファイルの要約]も選べます。チャットの側から、今日届いたメールの要点を尋ねる形で要約を頼むことも出来ます。
要約の言語について、FAQは、Copilotがメールの言語を識別してその言語で要約しようとすること、その言語検出は今はAndroid・iOS・Macで使え、WindowsとWebは今後の予定であることを説明しています。英語の取引先メールを日本語で読みたい方は、チャットで日本語での要約を頼んでみてください。
Copilotでメールを下書きする手順とトーン・長さの調整
新規メールを開き、リボンの[Copilotで下書き]を選んで、書いてほしい内容をプロンプトとして入力すると、下書きが生成されます。出てきた文面は、そのまま保持して手で直すか、追加の指示で書き直させるかを選ぶ流れになります。もう少し丁寧に、3行に縮めて、のように、トーンや長さも指示の言葉で調整していきます。
注意したいのは、新しいOutlookとWeb版では、プレーンテキスト形式のメールにCopilotの下書きが対応していない点です。[設定]の[メール]にある作成と返信の項目で、形式をHTMLに変えると使えるようになります。また、生成された内容の秘密度が下書きのラベルより高いと、下書きの秘密度ラベルが変わることがあります。
下書きを会社の書き方にそろえるカスタム指示
新しいOutlookでは、Copilotアイコンの横のドロップダウンから、メールの下書き時にカスタム指示を使用するトグルをオンにし、書き方の指示を登録できます。宛名の書き方、結びの定型、社名の正式な表記、箇条書きの使い方などを社内で1枚にまとめて配り、各自に登録してもらう使い方が向いています。同じページには、Microsoft Copilot (職場)ライセンスまたはMicrosoft 365サブスクリプションが必要という注記があり、どのラベルで使えるかは画面で確かめる必要があります。
コーチングで送る前に見直す
書き終えたメールに[Copilotによるコーチング]をかけると、トーン、明確さ、読み手の気持ちの面から改善の提案が返ってきます。提案は[すべての提案を適用]でまとめて反映できます。モバイルでは、100文字以上書いたメッセージでないとコーチングを使えない点も覚えておきましょう。
Outlookの中のCopilotチャットに受信トレイ・予定表・会議について質問する
チャットは、ラベルがCopilot Chat (基本)の方でも使える入口で、受信トレイ、予定表、会議について質問し、そのままOutlook上で操作まで頼めます。公式が挙げている例は、上司からの未読メールにフラグを付ける、来週金曜日の自動応答を設定する、といった依頼です。社内で試すなら、次のような聞き方から始めてみましょう。
- 今日届いたメールのうち、返信が必要なものを3件挙げて
- 〇〇社とのやり取りで、先週決まったことをまとめて
- 明日の会議の一覧と、それぞれに関係しそうなメールを出して
- 部長から届いた未読メールにフラグを付けて
- 来週金曜日に不在の自動応答を設定して
ライセンスにアドオンがある方は、同じチャットで、チャットのやり取りや社内の文書まで含めた質問が出来ます。一方で、どのOutlookでチャットが使えるかは、公式ページ同士で記載がそろっていません。FAQは新しいOutlook for WindowsとWeb版に限るとする一方、チャットの手順ページはクラシックのOutlook for Microsoft 365やMacも適用先に含めています。クラシックOutlookを使っている方は、自社の画面で入口が出るかを実際に確かめてください。
未読や重要なメールに優先順位を付けさせる
受信トレイの優先順位付けは、届いたメールをCopilotが評価して、先に読むべきものを示す機能になります。対象は機能をオンにした後に届いたメールだけで、それより前の既存メールは評価し直されません。会議の招待や自動応答、自分宛てのメール、暗号化されて中身が読めないメールも、評価からは外れる仕様です。受信トレイ以外のフォルダーに振り分けられたメールも対象外のため、仕分けルールでサブフォルダーに送っている会社では効きにくくなってしまいます。
表示されないときは段階的に展開中の可能性があり、公式は数日後にもう一度試すよう案内しています。FAQには、この機能が対応する言語は現時点で限られているとの記載もあります。
Copilotに受信トレイを操作させる(フラグ付け・自動応答・仕分けルール)
チャットで、特定の取引先からのメールを専用フォルダーに移すルールを作って、のように頼むと、Copilotが仕分けルールを作成・表示・更新・削除します。変更の前にはルールの概要が表示され、確認を求められる流れです。Copilotが作ったルールは標準の受信トレイルールで、これから届くメールにだけ適用されます。ルール作成のページは、クラシックOutlook for Windowsのサイドウィンドウを含む複数のOutlookで使えると記載しています。
会議・予定をCopilotで作る|メールから出席依頼と議題を作成
予定の作成には、メールスレッドから作る方法とチャットから作る方法の2つがあります。スレッドを開いてリボンの[Copilotでスケジュール]を選ぶと、やり取りの内容を元に会議出席依頼と議題の下書きが作られます。この機能はMicrosoft Copilot (Work)ライセンスを持つ方だけが使えると公式ページに書かれており、手順は新しいOutlook向けとして説明されています。ボタンが見当たらない場合は、カスタマイズしたアクションとして追加するよう案内があります。
議題には、機密として分類された議論の内容は含まれない仕様になります。チャットからは、他の最大2人との会議を入れたり、集中作業の時間を予定表に確保したりすることが出来ます。自分のほかに3人以上を招く会議は、スレッドから作るか、通常どおり予定表で作る方が早いでしょう。Teams会議として送るかどうかなど、送信前の出席依頼の中身は必ず人の目で確かめてみてください。
新しいOutlook・クラシック・Mac・Web・モバイルで対応が違う
同じアカウントでも、開いているOutlookの種類によって使える機能と設定の場所が変わります。主な違いを公式ページの記載から拾うと、次のとおりです。
- 新しいOutlook for Windows:添付ファイルの要約、下書きのカスタム指示、[Copilotでスケジュール]の手順はこの版を前提に書かれている。プレーンテキスト形式のメールでは下書きが使えない
- クラシックOutlook for Windows:職場アカウントのCopilotを同じデバイスの他のメールアカウントに広げる機能は対象外。更新チャネルによってはCopilotが使えないことがある
- Outlook on the web:新しいOutlookと同じくプレーンテキスト形式では下書き不可。ブラウザーでサードパーティのCookieをブロックしていると、Copilotがライセンスを確認できないことがある
- Mac:最新版のOutlook for Macだけが対象で、従来のOutlook for Macは非対応。要約の言語検出が使える
- iOS・Android:コーチングは100文字以上のメッセージから。要約の言語検出が使える
社内で新しいOutlookとクラシックが混ざっている会社ほど、同じ操作説明が通じない場面が増えてしまいます。案内を出すときは、どのOutlookを前提にした手順かを1行添えておきましょう。
Outlook Copilotが表示されないときの確認順
ボタンが出ない、押せないという問い合わせは、IT管理者に上げる前にOutlook特有の条件を確かめると、原因の見当が付けやすくなります。ライセンスの更新やアプリのビルドといった全アプリ共通の手順はMicrosoft 365 Copilotの有効化手順と表示されないときの切り分けで扱っているため、ここではOutlookで起きる原因に絞ります。
- ラベルがどれかCopilot Chat (基本)なら、要約・下書きのボタンが出なくても不具合とは限りません。チャットの入口があるかを先に見ます。
- Outlookの種類と更新チャネルクラシックOutlookは[ファイル]>[アカウント]の製品情報で更新チャネルを確認します。Web版ならサードパーティCookieのブロックも疑います。
- 開いているメールボックス共有・代理人・アーカイブ・グループのメールボックスと、Exchange Onlineでホストされていないメールボックスでは使えません。
- メールの条件署名済み・暗号化・IRMを含むメール、一部のMIPラベル付きメール、S/MIMEや二重キー暗号化のメールでは要約などが使えません。新しいOutlookとWeb版の下書きはプレーンテキスト形式だと使えません。
- 本人の設定OutlookのCopilotのトグルがオフになっていないか、コンテンツを分析する接続エクスペリエンスなどのプライバシー設定がオフになっていないかを見ます。プライバシー設定を会社で管理している場合はIT管理者に確認します。
- 管理者側の設定管理者がCopilot Chatへのアクセスをユーザーやグループ単位でブロックしていると、Outlookでも使えません。
ここまで見ても原因が分からない場合に、ラベルの画面の写しとOutlookの種類を添えてIT管理者に相談すると、話が早く進みます。
共有メールボックスでは要約も下書きも出ない
OutlookのCopilotは、本人のプライマリメールボックスでしか使えません。FAQは、アクセス権を持つ共有メールボックスや代理人のメールボックス、アーカイブやグループのメールボックスでは使えず、Exchange Onlineでホストされていないメールボックスも対象外と説明しています。info@や経理@のような代表アドレスを共有メールボックスで回している会社では、その受信箱を担当する総務の方だけ要約が出ない、という形で表に出がちです。代表アドレスの処理にCopilotを使わせたい場合は、受信の運用まで含めて見直す必要が出てきます。
暗号化・署名つきのメールはCopilotが読めない
FAQによると、要約や下書きなどの機能は、署名済みまたは暗号化されたメール、IRMを含むメール、一部のMIPラベル付きメールではサポートされていません。S/MIMEや二重キー暗号化で暗号化されたメールにもアクセスできず、Purviewの公式ページは、S/MIMEで保護されたメールを開いている間はOutlookでCopilotを使えないとしています。見方を変えると、機密のメールを暗号化して送る運用は、そのままCopilotに読ませない線引きとしても働きます。
Copilotのトグルはアカウントごとに設定する
Outlookには、要約などのCopilotの入口を隠すトグルがあり、[設定]の[Copilot]タブで切り替えます。この設定はアカウントごとで、組織のメールと個人のメールの両方に適用され、公式はすべてのOutlookクライアントでローミングされると説明しています。ボタンが消えたという問い合わせでは、本人がこのトグルを切っていないかを最初に確かめてみてください。
もう1つ、コンテンツを分析する接続エクスペリエンスというプライバシー設定をオフにすると、OutlookでもCopilotの機能が使えなくなると公式は説明しています。この設定を会社で管理している場合は、IT管理者に確かめましょう。
クラシックOutlookは更新チャネルも確かめる
クラシックOutlookだけで出ない場合、原因の1つに更新チャネルが考えられます。公式は、Semi-Annual EnterpriseチャネルではCopilotの機能を使えないことがあり、最新チャネルか月次Enterpriseチャネルへの切り替えが必要としています。今のチャネルは[ファイル]>[アカウント]の製品情報で確かめることが出来ます。チャネルの切り替えは全社の更新方針に関わるため、情シスの方と相談して決めましょう。
管理者が止めている場合と、止めたつもりで止まっていない場合
管理者は、Copilot Chatへのアクセスを全員または特定のユーザーやグループ単位でブロックでき、ブロックされた方はOutlookやTeamsでもCopilot Chatを使えなくなります。一部の方だけチャットが出ないときは、この設定を先に疑ってみてください。反対に、Microsoft 365アプリでCopilot Chatをピン留めしない設定にしても、別の入口からは使えるままとなります。全社で使わせない判断をしたなら、ピン留めを外すだけで済ませず、アクセスのブロックまで行う必要があります。
Copilotを配らない社員の分も含めて、メールの要約や文面づくりに使うAIを会社の環境に集める方法があります。UPGEAR AI(アップギアAI)は、ChatGPT・Claude・Gemini・Perplexityを1つの契約で使える法人向けサービスです(人数無制限)。
Outlook Copilotのデータの扱い|学習されないが履歴は残る
メールの中身を読ませることに不安がある方は、学習に使われるかどうかと、記録が残るかどうかを分けて考えると判断しやすくなります。公式は、Microsoft Graph経由で扱うプロンプト、応答、データは基盤となるLLMの学習には使われないと説明しています。一方で、プロンプトとCopilotの応答はCopilotのアクティビティ履歴として保存され、管理者はコンテンツ検索やMicrosoft Purviewで表示・管理でき、保持ポリシーも設定できます。利用者本人も、マイアカウントのポータルから履歴を削除することが出来ます。
この説明はCopilotとのやり取り全般についてのもので、Outlookで保存される範囲を個別に示したものではありません。それでも、学習されないことと、記録が残らないことは別の話と押さえておきましょう。
このほか、エンタープライズデータ保護(EDP)により、プロンプトと応答はExchangeのメールと同じ契約条件とコミットメントで保護されると公式は案内しています。秘密度ラベルが付いたメールを元にCopilotで新しい文面を作ると、元のラベルと保護設定が自動で引き継がれる仕組みもあります。メールの整理にCopilotを使う社員と、配られていない社員が混ざると、後者が個人のAIにメールを貼り付けて同じことを済ませる、という流れが生まれやすくなってしまいます。
サインインしているアカウントの種類で使えるかが変わる
OutlookのCopilotは、どのアカウントでサインインしているかによっても使える範囲が変わります。FAQは、Outlookでチャットできるのは職場または学校アカウントを使っている場合に限ると説明しています。個人のMicrosoftアカウントの場合は、Microsoft 365 PersonalやFamily、Premiumといった個人向けのサブスクリプションでCopilotを使う形になります。
会社のPCでは私用のメールにもCopilotが効く
見落としやすいのは、Copilotライセンスを持つ職場アカウントでOutlookにログインすると、同じデバイスのOutlookにつないだ他のメールアカウントでもCopilotの機能が使える点です。公式の説明では、Outlook.comやHotmailのほか、Gmail、Yahoo、iCloudなど他社のメールも対象に含まれています。クラシックOutlook for Windowsでは、この機能は使えません。業務PCに私用のメールを追加している社員がいる会社は、私用アカウントでのCopilotの扱いを社内ルールに1行足すと安心でしょう。
個人向けMicrosoft 365(Personal・Family・Premium)でのOutlook Copilot
個人向けのMicrosoft 365でも、OutlookのCopilotは使えます。ただし、FamilyやPremiumを家族など最大5人と共有していても、Copilotを使えるのはサブスクリプションを設定した本人だけとなります。以前の個人向けのCopilot Proは新規購入ができず、公式のサポートページでは既存契約も2026年8月1日でサポートが終了すると案内されています。職場での共同作業について、Microsoftは法人向けのBusiness Basic・Standard・Premiumや、Microsoft 365 Copilotを勧める立場です。
社員が自分の個人契約のCopilotで仕事のメールを扱っていると、その設定や履歴は本人のアカウントの中にあり、会社からはそろえられなくなってしまいます。個人のサブスクリプションを通じたCopilotを仕事用のコンテンツに使わせない設定を、管理者がクラウドポリシーで行う方法も用意されています。業務のメールは職場アカウントで扱う、という線を先に引いておきましょう。
誰に何を使わせるかを決めて社内に案内する
ここまでの条件を踏まえると、社員はおおむね3つのグループに分けて考えることが出来ます。
- ラベルがCopilot Chat (基本)の社員は、Outlookのチャットで受信トレイ・予定表・会議について質問し、フラグ付けや自動応答の設定に使う。要約・下書きのボタンが出なくても問い合わせは不要と伝える
- M365 Copilot (基本)の社員は、上に加えて要約・下書き・コーチングを使う。下書きのカスタム指示に社内の書き方を登録してもらう
- アドオンがあるプレミアムの社員は、チャットで社内の文書やチャットのやり取りまで横断して使う。[Copilotでスケジュール]が出るかも画面で確かめてもらう
どのグループでも、共有メールボックスと暗号化メールでは使えないことが共通の前提になります。案内を出すときは、次のひな形を自社の状況に合わせて書き換えてみてください。
社内案内のひな形
- 件名:OutlookのCopilotの使い方と、使えない場面について
- ご自分のラベルは、Microsoft 365のホーム画面の一番下で確認できます(Copilot Chat (基本)/M365 Copilot (基本)/M365 Copilot (プレミアム))
- Copilot Chat (基本)の方は、要約・下書きのボタンが出なくても不具合ではありません。Outlookのチャットから受信トレイや予定について質問できます
- 共有メールボックス(info@など)と、暗号化・署名つきのメールではCopilotは使えません
- 新しいOutlookとWeb版で下書きが使えないときは、メールの形式をHTMLに変えてください
- Copilotの表示をオフにする設定はアカウントごとで、ほかのOutlookにも反映されます
- 業務のメールは職場アカウントで扱い、会社が認めていないAIサービスにメール本文を貼り付けないでください
- 分からないときは、ホーム画面のラベルとお使いのOutlookの種類を添えて、〇〇までご連絡ください
ひな形の最後から2行目は、配られていない社員が個人のAIへ流れるのを防ぐための行となります。使ってよいAIと入力してはいけない情報は、生成AIの社内ガイドラインにまとめておけば、部署ごとの判断のぶれを抑えられます。会社が把握していないAIの利用、いわゆる野良AI(シャドーAI)が生まれる経路も確かめておきましょう。
よくある質問
OutlookのCopilotは無料で使えますか?
共有メールボックスでCopilotの要約が出ないのはなぜですか?
クラシックOutlookでもCopilotは使えますか?
Outlook Copilotに入力した内容はAIの学習に使われますか?
社員が自分でOutlookのCopilotを非表示にできますか?
英語のメールを日本語で要約させることはできますか?
まとめ
Outlook Copilotは、追加料金のかからない区分でもチャットの入口がある一方で、要約・下書き・コーチングはライセンスのラベルによって使えるかが分かれます。社内で出る人と出ない人がいるときは、ラベル、Outlookの種類と更新チャネル、メールボックス、メールの条件、本人のトグルとプライバシー設定(会社で管理している場合はIT管理者)の順に確かめてみてください。共有メールボックスや暗号化メールで使えないのは仕様なので、使える場面をグループごとに決めて案内する方が、現場は混乱しにくくなります。
プロンプトと応答は学習に使われない一方で履歴は保存されるため、配られていない社員の使い方も含めて、メールを扱うAIの記録を会社で管理できる状態を整えましょう。ExcelやPowerPointのCopilotはCopilot in Excel・Copilot in PowerPoint、Teamsの会議の記録はTeamsの議事録で扱っています。ほかのテーマはAI活用コラム一覧をご覧ください。
メールや予定の整理に使うAIも、社内の管理下に
UPGEAR AI(アップギアAI)は、ChatGPT・Claude・Gemini・Perplexityを1画面で切り替えて使える法人向けサービスです。全モデルで学習非利用を標準適用し、管理者ダッシュボードでUPGEAR AI上の利用ログ・権限・使わせるモデルを管理できます。Copilotを配らない社員がメールの要約や文面づくりに使うAIも、会社で契約した1つの環境にまとめられます。料金は月額30,000円(税抜)から。どのプランも利用人数は無制限で、料金は利用量に応じたプラン設計です(人数の目安はライト1〜5名・スタンダード6〜20名・プレミアム21〜50名)。初期費用100,000円(税抜)が別途かかります。
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