生成AI比較表。ChatGPT・Claude・Gemini・Copilot・Perplexityの会社向けプランを、課金の単位・学習の既定・管理者ができることの3列で1枚に

生成AI比較表とは、複数の生成AIサービスを同じ項目で横に並べ、どれを契約するかを決めるための一覧表です。会社で比べるなら、回答の賢さや日本語の自然さより先に、課金の単位・入力データの学習の既定・管理者ができることの3列を並べてください。この3列は契約の形そのもので、導入後に変えにくいからです。この記事では、ChatGPT・Claude・Gemini・Copilot・Perplexityの会社向けプランを3列で1枚に並べ、稟議に使えるひな形と契約前の確認リストまで載せます。

国内の法人向けサービスまで含めた全体像(サービスの4タイプ・料金体系の3種類・各社の料金表)は、法人向け生成AI 38サービスの料金比較にまとめています。この記事は海外の主要5社の会社向けプランに絞り、何の列を並べればよいか、その列で5社がどう違うかに答えます。

会社で比べる生成AI比較表の列は3つ|課金の単位・学習の既定・管理者ができること

会社で生成AIを比べる表は、課金の単位、入力データの学習の既定、管理者ができることの3列から作ります。検索で見つかる比較表の多くは、得意分野・無料プランの有無・日本語対応・月額料金を列にしており、個人が自分用に選ぶならそれで足ります。しかし会社で契約する場合、同じサービスでも個人向けと会社向けで規約も管理画面も別物になり、性能の列だけでは稟議の材料がそろいません。

列何を書くか見落とすと起きること
課金の単位1人ごとの席課金か、既存の業務ソフトの契約に含まれるか、会社単位で払うか。最低席数と上限、月払いと年払いの単価差人数が増えるたびに費用と手続きが増え、一部の社員にだけ配る判断に傾く
入力データの学習の既定何も設定しない状態で、入力内容がモデルの学習に使われ得るか社員ごとの設定漏れが残り、社外秘が学習に回る経路を会社が塞げない
管理者ができること利用者の追加と停止、会話データの閲覧・削除、保持期間、利用状況の把握、機能の制限、支出の上限退職・異動のときにアカウントと会話データが宙に浮き、誰が何に使ったかを説明できない

最新モデル名(GPT・Claude・Gemini)で比べない理由

モデル名で比較表を作ると、表そのものが数か月で古くなります。2026年9月16日時点で各社の開発者向けモデル一覧の先頭や推奨に挙がっていたのは、OpenAIがGPT-6 AstraとGPT-5.6の各モデル、AnthropicがClaude Opus 5、GoogleがGemini 3.8 Flashでした。ただしこれはAPIの一覧で、アプリでどのモデルが使えるかはプランごとに決まり、OpenAIのヘルプも利用できるモデルや制限は随時変わると案内しています。会社の比較表は、料金・学習の扱い・管理画面が付いてくるプラン単位で作ってください。モデルごとの特徴はAIモデルの比較で整理しています。

日本語対応の比較は列にしなくてよいか

主要5社の会社向けプランを比べる表では、日本語対応を独立した列にする必要はほとんどありません。Anthropicは現行のすべてのClaudeモデルが多言語に対応すると公式ドキュメントに書き、Google Workspaceの対応言語ページもGmailやドキュメントのGemini機能に日本語を含めています。差が出るのは機能単位で、Googleが2026年9月9日に発表したアプリをまたいで文書を作る機能は、提供開始時点で英語のみでした。日本語対応は機能ごとに確かめてください。

得意分野(長文・Office連携・Google連携・出典つき検索)は表のどこに書くか

検索で上位に出てくる比較表の多くは、各AIの得意分野を列に置いています。たとえば、ChatGPTは万能型、Claudeは長文と日本語、GeminiはGoogle連携、CopilotはOffice連携、Perplexityは出典つき検索、といった書き方をよく見かけます。会社の比較表でこの列を埋めるなら、評判ではなく各社が公式ページに書いている機能で埋めておくと、稟議で根拠を聞かれても答えやすいはずです。2026年9月に各社の公式ページで確かめた記載をまとめると、次のようになります。

  • ChatGPT Business:料金ページに、Google Workspace・Slack・GitHub・Microsoft 365などとの連携と、Codexの機能を含むと書かれています。
  • Claude(Team・Enterprise):料金ページの比較表では、外部のツールとつなぐコネクターの管理や、会社全体へのスキルの配布がTeamの列にも入っています。
  • Gemini(Google Workspace):GmailやドキュメントなどWorkspaceのアプリの中で使う形です。Business StarterはGmailとGeminiアプリのチャットまでで、ドキュメントやスプレッドシートで使うにはStandard以上が必要になります。
  • Microsoft 365 Copilot:Microsoftの説明では(ライセンスの段階により使える範囲は異なります)、Wordの下書きと要約、Excelのデータ分析、Outlookのメールの下書き、Teamsの会議の要約と文字起こしなど、アプリごとに使える機能が分かれています。
  • Perplexity:公式ヘルプで、Webを検索し、答えごとに出典とリンクを付けるAI検索エンジンと説明されています。

並べてみると、得意分野の差は回答の賢さよりも、どの業務ソフトの中で動き、何とつながるかの差として表れています。長文をどこまで読み込めるか(コンテキストウィンドウ)は、Claudeの料金ページとヘルプ記事で記載が異なるため、長い契約書や議事録を扱う予定があれば、契約前に問い合わせて確かめておきましょう。得意分野は3つの列のあとに備考欄として足せば十分で、社内でよく使う業務ソフトが決まっている会社は、比較表から1つに絞る選び方の基準も合わせて読んでみてください。

主要5社の会社向けプランを1枚にした生成AI比較表(ChatGPT・Claude・Gemini・Copilot・Perplexity)

3列で並べると、課金の単位は2通り、学習の既定は5社とも学習に使わない旨を案内していて(範囲の書き方は社ごとに異なります)、差が大きいのは管理者ができることです。

サービス会社向けプラン課金の単位1席の月額(年払い/月払い)席数の条件学習(会社向けの既定)管理者ができること(主なもの)
ChatGPTBusiness(旧Team)、Enterprise1人(1シート)ごとBusiness標準シート 20ドル/25ドル。日本から表示した円表示は¥3,050/¥3,850(税の記載なし)。Enterpriseは個別見積もりBusinessは2シート以上。2026年8月24日以降に作ったワークスペースは合計200シートが上限既定で学習に使用しないメンバー管理、モデルのオン・オフ、データの保持期間の設定
ClaudeTeam、EnterpriseTeamは1人ごと。Enterpriseはシート料金にAPI料金で計算する使用量が加わるTeam標準シート 20ドル/25ドル(税抜)。Enterpriseはシート20ドル(年払いのみ)+使用量Teamは2〜150名向け。Enterpriseはセルフサービスで20シート以上、営業経由で50シート以上既定では学習に使用しない請求と管理の一元化、利用状況の分析、組織と個人ごとの支出上限
GeminiGoogle Workspace(Business Starter・Standard・Plus)に含まれるWorkspaceの1ユーザーごとの料金に含まれるStarter ¥800/¥950、Standard ¥1,600/¥1,900、Plus ¥2,500/¥3,000(税別)上限300ユーザー許可なくドメイン外で生成AIモデルのトレーニングに使用されないGeminiアプリのオン・オフ(組織部門・グループ単位)、Gemの共有の許可・禁止、使用状況レポート
CopilotMicrosoft 365 Copilot Business(追加ライセンス)。Copilot Chatは対象のMicrosoft 365に含まれる1ユーザーごとの追加ライセンスBusiness ¥3,148(年払いの月額相当)/¥3,778(税抜)。別途Microsoft 365のライセンスが必要一般法人向けは上限300ユーザーMicrosoft Graph経由のプロンプト・応答・データは基礎LLMのトレーニングに使用しないPurviewでの保持ポリシー、プロンプトと応答の検索、Copilot Chatへのアクセス削除
PerplexityEnterprise Pro1人(1シート)ごと1席あたり年400ドル、または月40ドル(税の記載なし)記載なし(契約期間は30日単位)Enterpriseのデータは学習に使用しない請求とアカウントの管理。50席以上で保持期間の設定と利用状況のダッシュボード

※5社の比較表は、各社の公式料金ページと公式ヘルプを2026年9月15日〜19日に確認し、9月19日時点の表示としてまとめたものです。この表のドル建ては円に換算しておらず、税込・税別の記載がない金額に税は足していません。

ChatGPT(ChatGPT Business・Enterprise)の会社向けプラン

ChatGPT Businessは、2025年8月29日にTeamから名称が変わったプランです。料金ページは従業員数2〜200名のチーム向けと案内しており、社員10〜200名規模の会社なら、ほぼこの範囲に収まります。標準の5倍の利用枠を持つプレミアムシート(年払い月100ドル、月払い125ドル)も組み合わせられます。セルフサービスのBusinessはカード払いのみで、請求書払いが必要ならEnterpriseを営業に相談する形です。個人プランとの違いはChatGPTの個人プランとBusinessの違いで扱っています。

Claude(Team・Enterprise)の会社向けプラン

Claude Teamにも、標準の5倍の使用量を持つプレミアムシート(年払い月100ドル、月払い125ドル、税抜)があります。料金ページは税抜の米ドルと、日本から表示したときの消費税10%込みの米ドルの2通りがあるため、どちらの金額かを書き添えてください。Enterpriseはシート料金と使用量の2本立てで、年払いのみです。検討の論点はClaude Enterpriseの解説にまとめています。

Gemini(Google Workspace)の会社向けプラン|個人向けGoogle AI Proと分ける

会社でGeminiを比べる相手は、個人向けのGoogle AI Proではなく、Google Workspaceの各エディションです。Googleは2025年1月にGeminiのアドオン販売を終え、Workspaceの各プランに含める形に改めました。Google AIのプランのFAQも、申し込めるのは個人のGoogleアカウントのみで、Workspaceの利用者は既存のサブスクリプション側で申し込むよう書いています。月2,900円のGoogle AI Proを会社の比較表に並べるのは、比べる相手の取り違えです。

注意したいのは、Business StarterのGeminiはGmailとGeminiアプリのチャットまでで、ドキュメント・スプレッドシート・Meet・ドライブのGeminiはStandard以上という点です。表計算や議事録にも使うなら、Standardの単価で比べてください。詳しくはGoogle WorkspaceのGeminiで解説しています。

Microsoft 365 Copilotの会社向けプラン

Microsoftは製品名をMicrosoft Copilot(Copilot Chat)に改めつつありますが、料金ページは2026年9月19日時点でMicrosoft 365 Copilot Businessの名称です。Microsoft 365 Copilot Businessは、対象のMicrosoft 365ビジネスプランに追加するライセンスです。2026年7月1日〜12月31日の申込には2,698円のキャンペーン価格がありますが、既存のビジネスプラン利用者が年間契約した場合の初年度のみの適用です。2年目以降の予算は3,148円で組んでください。Microsoft 365 Business StandardとCopilot Businessをまとめた価格(年払いで月3,523円相当・税抜)もあります。詳しくはMicrosoft 365 Copilotの解説をご覧ください。

Microsoft 365 Copilot Chatは追加費用なしで使える範囲がある

Microsoftは、対象のMicrosoft 365を持つ組織のユーザーはCopilot Chatを追加料金なしで使えると案内しています。ただし中身はWebを典拠とするAIチャットが中心で、アプリ内で使えるのは一部の機能にとどまり、エージェントは従量課金制でAzureのサブスクリプションが必要です。社内のメールやファイルを自動で参照させるなら、有料のCopilotライセンスが前提になります。比較表では、追加費用なしの範囲と有料ライセンスの範囲を別の行に分けてください。

Perplexity(Enterprise Pro)の会社向けプラン

Perplexityは、Webを検索して出典付きで答えることを主な役割とするサービスです。Enterprise ProはAPIの利用を含まず、請求書と振込での支払いは年払いに限られます。社内の調べものを出典付きで進める用途の候補で、文書作成や表計算の支援とは役割が違います。位置づけはPerplexityとはで紹介しています。

サービスごとに契約も役割も違うなら、会社で1つにまとめる

サービスごとに契約や役割が分かれているなら、使う環境を会社で1つにまとめる方法もあります。UPGEAR AI(アップギアAI)は、ChatGPT・Claude・Gemini・Perplexityを1つの契約で使える法人向けサービスです(人数無制限)。

列1:課金の単位と会社向けプランの1人あたり料金

課金の単位は、1人ごとの席課金、既存の業務ソフトの契約に含まれる分と追加分、会社単位で払う型の3つに分けると、人数が変わったときの費用の動きが一目で分かります。5社の会社向けプランは1つ目と2つ目に入ります。

課金の単位該当する主なプラン人数が増えたときの費用一緒に書くこと
1人ごとの席課金ChatGPT Business、Claude Team、Perplexity Enterprise Pro席数に比例して増える。配る人数を絞ると、配られない社員が出る最低席数、上限、月払いと年払いの単価、席を減らせる時期
既存の契約に含まれる分と追加分Google WorkspaceのGemini、Microsoft 365のCopilot Chatと追加のCopilot Business含まれる分は業務ソフトの人数課金に乗る。追加分は1ユーザーごとに増える含まれる機能の範囲、追加が必要な機能、前提となるライセンスの料金
会社単位で払う型国内の法人向けサービスに多い形(冒頭で紹介した38サービスの料金比較を参照)人数ではなく、利用量や契約の区分で決まる利用量の区分、上限に達したときの扱い、人数の目安

最低席数・上限・月払いと年払いの差を1つの表で見る

年払いは単価が下がる代わりに、期間中に席を減らせない場合があるため、単価の差と席の減らし方を同じ表で見てください。

プラン年払い(1席の月額)月払い(1席の月額)年払いにした場合の1席の年間の差席数の下限・上限席を減らせる時期
ChatGPT Business 標準シート¥3,050(20ドル)¥3,850(25ドル)¥9,600(60ドル)2シート以上/合計200シート次回の請求サイクルの開始時。年間プランで追加した席は年間契約の終了まで維持
Claude Team 標準シート20ドル(税抜)25ドル(税抜)60ドル2〜150名向け次回の更新時。日割りの返金なし
Google Workspace Business Standard¥1,600(税別)¥1,900(税別)¥3,600上限300ユーザー申込画面で確認
Microsoft 365 Copilot Business¥3,148相当(税抜)¥3,778(税抜)¥7,560上限300ユーザー申込画面で確認
Perplexity Enterprise Pro月約33.3ドル相当(年400ドル)40ドル80ドル30日単位の契約期間契約期間の単位に従う

※単価は2026年9月19日時点で各社の公式料金ページ・公式ヘルプに載っている通常価格です。ChatGPTの円は日本から開いた料金ページの表示で、税の記載はありません。年間の差は(月払い−年払い)×12か月、Perplexityは40ドル×12か月−400ドルで計算しています。

10人・30人・50人で掛けた年額(1人課金の場合)

1人課金のプランは、人数×1席の月額×12か月で年額が決まります。年払いの通常価格で計算すると次のとおりです。

プラン(年払い)1人あたりの年額10人30人50人税の表示
ChatGPT Business 標準シート(¥3,050)36,600円366,000円1,098,000円1,830,000円記載なし
Claude Team 標準シート(20ドル)約37,757円377,568円1,132,704円1,887,840円税抜
Google Workspace Business Standard(¥1,600)19,200円192,000円576,000円960,000円税別
Microsoft 365 Business Standard と Copilot Business(¥3,523相当)42,276円422,760円1,268,280円2,113,800円税抜
Perplexity Enterprise Pro(年400ドル)62,928円629,280円1,887,840円3,146,400円記載なし

※ドル建ては、1ドル=157.32円(三菱UFJ銀行が2026年9月18日に公表した米ドルの対顧客電信売相場)で計算した場合の金額で、実際の請求額は請求時の為替で変わります。Workspaceは業務ソフト一式の料金です。Copilot Business単体の追加(¥3,148相当)なら、10人377,760円、30人1,133,280円、50人1,888,800円です。税込にするときは、税別・税抜の金額に1.1を掛けてください。

30人の列では5行中4行が年100万円を超え、2つを併用すれば単純に倍になります。人数を細かく刻んだ試算や年払いの請求の仕組みは生成AIの料金比較で扱っています。

会社向けプランにも利用上限がある

会社向けプランでも使い放題とは限りません。金額の横に上限の書き方を1行添えておくと、導入後の不満を減らせます。

プラン公式ページに書かれている上限の考え方
ChatGPT Business標準シートは無制限で使えるが、不正利用防止の安全対策が適用される。プレミアムシートは標準の5倍の利用枠。超える分はワークスペースクレジットを購入して拡張できる
Claude Team5時間ごとにリセットされる使用量の制限と週次の制限がある。スタンダードシートは個人のProより多い
Google Workspace Standard・Plus高度な機能に月間の上限がある(例:スプレッドシートのAI関数は月5,000個。Starterはアクセス不可)。上限はユーザーごとで共有できない
Perplexity Enterprise ProPro Searchは週400回、Researchは月50回、ファイルのアップロードは週100件

※上限は2026年9月16日〜19日に各社の公式ページで確認した表記で、予告なく変わることがあります。

列2:入力データの学習の既定を「個人の無料・個人の有料・会社向け」の3段で比べる

学習の既定は、同じサービスを個人の無料、個人の有料、会社向けの3段で並べると違いがはっきりします。5社とも会社向けでは既定で学習に使わない側ですが、個人向けは有料プランでも、本人が設定で外す形が中心です。有料だから安全、とは言えません。

サービス個人の無料個人の有料会社向け
ChatGPT無料版:料金ページの比較表で、学習への使用は無効化可能(本人が設定でオフにする)Go・Plus・Pro:同じく無効化可能Business・Enterprise:既定で学習に使用しない
ClaudeFree:料金ページの比較表でオプトアウトPro・Max:同じくオプトアウトTeam・Enterprise:デフォルトではなし
Gemini個人のGoogleアカウント:アクティビティの保存がオンだと、人間のレビュアーが一部を確認し改良に使う場合がある。オフで今後のチャットは学習に使われないGoogle AI Plus・Pro・Ultra:個人アカウントの同じ設定に従うGoogle Workspace:許可なくドメイン外で生成AIモデルのトレーニングに使用されない
Copilot個人向けのCopilotは本表では扱わない(会社で使うのはMicrosoft Entraアカウントでサインインする職場向け)Copilot Chat・Microsoft 365 Copilot:Microsoft Graph経由のデータは基礎LLMのトレーニングに使用しない
PerplexityFree:AIデータ保持が既定でオン(本人がオフにできる)Pro・Max:同じく既定でオンEnterprise Pro・Max:学習に使用しない

※学習の扱いは、各社の料金ページとプライバシーに関する公式ページで2026年9月15日〜19日に確認した記載を、9月19日時点の内容として整理しました。

個人向けの設定には例外もあります。OpenAIとAnthropicは、回答に高評価・低評価のフィードバックを送ると、その会話が学習に使われることがあると説明しています(Anthropicは最長5年保存)。Perplexityは、オプトアウトはその日以降のデータにだけ適用され、それ以前の学習データは削除できないと明記しています。社員の設定と操作に頼る限り、会社として学習の経路を閉じたとは言えません。ChatGPTの設定手順はChatGPTに学習させない方法で解説しています。

個人情報保護委員会の注意喚起から読む、この列の使い方

個人情報保護委員会は2023年6月2日の「生成AIサービスの利用に関する注意喚起等」で、本人の同意なく個人データを含むプロンプトを入力し、それが応答の出力以外の目的で扱われる場合は、個人情報保護法の規定に違反することとなる可能性があるとしました。そのため、提供者が個人データを機械学習に利用しないこと等を十分に確認するよう求めています。学習の列は、この確認を記録する列でもあります。

ただし、会社向けで学習に使わないとなっていても、それだけで個人データを入力してよいことにはなりません。同じ注意喚起は利用目的の範囲内かどうかの確認も求めています。顧問先や社員の個人情報を扱う会計事務所・士業・総務部門では、学習の列を最初に確かめ、入力してよい情報の範囲を社内ルールで決める順番が現実的です。ルールの作り方は生成AIの社内ガイドラインの作り方をご覧ください。

無料プランと有料プランの違い|会社で試すときの注意

無料と個人の有料の違いは主に使える量・モデル・機能で、学習の既定は同じ設計のサービスが多くあります。OpenAIはPlusについて、無料版と同じ安全性およびプライバシー保護で設計されていると説明しています。会社で試すなら、個人の無料版ではなく会社向けプランを少人数で契約すると、学習の既定と管理画面まで評価できます。

個人向けプランの月額料金(参考)

会社の比較表には載せない前提で、個人向けの料金を参考として3社分並べます。

サービス個人向けプラン(月額)表示の注意
ChatGPT無料版 ¥0、Go ¥1,400、Plus ¥3,000、Pro ¥16,800から日本から開いた料金ページの円表示。米ドルでは Go 8ドル、Plus 20ドル、Pro 100ドルから。税の記載なし
ClaudeFree 0ドル、Pro 月払い20ドル(年払いは月17ドル相当)、Max 月100ドルから税抜の米ドル。日本から表示すると消費税10%込みの金額になる
Gemini(Google AI)Google AI Plus ¥725、Google AI Pro ¥2,900、Google AI Ultra ¥14,500から個人のGoogleアカウント専用。税の記載なし

※個人向けの料金は2026年9月15日〜19日に各社の料金ページで確認した表示です。

列3:管理者ができることを社別に並べる

5社の差が大きく出るのが、管理者ができることの列です。会話データを誰が見られるか、どれだけ保存されるか、何を止められるかは、社別に書き出さないと比べられません。

項目ChatGPT BusinessClaude Team/EnterpriseGemini(Google Workspace)Microsoft 365 CopilotPerplexity Enterprise Pro
利用者の追加と停止管理コンソールでメンバーを管理。外しても有料シート数は自動では減らない請求と管理を一元化Geminiアプリを組織部門・グループ単位でオン・オフ(反映に最長24時間の場合あり)Copilot Chatへのユーザーアクセスを完全に削除できる管理者が請求とアカウントへのアクセスを管理
会話データの閲覧・削除プライバシーのページは管理者が閲覧・エクスポート・削除できると記載し、ヘルプは既定では非公開チャットをすべては見られないと記載—仕事用アカウントではアクティビティの保存が既定でオンで、オフにできるのは管理者のみコンテンツ検索やPurviewで表示・管理できる。ユーザーは自分の履歴を削除できる—
会話データの保持期間保持期間を設定できると案内Enterpriseは設定できる(最短30日、既定は無期限)会話履歴の保持は既定18か月Purviewでアイテム保持ポリシーを設定50席以上で設定できる。アップロードしたファイルは7日間だけ保持
利用状況の把握利用状況の分析利用状況の分析Geminiレポート(組織単位・ユーザー単位、7・28・90日)有料ライセンスで使用状況レポート50席以上でダッシュボード
機能・モデルの制限モデルのオン・オフ料金ページの比較表ではロールごとの権限はEnterpriseGemの共有、Workspaceアプリとの接続の許可Copilot Chatでの画像生成の可否AIモデルと提供元の設定
支出の上限支出管理組織全体と個人ごとに設定できる———

※管理機能は各社の公式ヘルプ・管理者向けドキュメントで2026年9月16日〜19日に確認した記載です。—は本表で値を載せていない項目で、契約前に提供元へ確認してください。

同じ会社向けでも、プランの段階で管理機能が変わる点に注意してください。Claudeは料金ページの比較表では、保持期間の設定とロールごとの権限がEnterpriseの機能で、Perplexityの保持期間の設定とダッシュボードは50席以上か、Enterprise Maxの利用者がいる組織に限られます。Google Workspaceでも、アプリごとにGeminiをオン・オフする設定の対応エディションにBusiness Starter・Standard・Plusは入っていません。契約しやすい下位のプランほど、管理者ができることは絞られます。

会話データの保存期間の社別の値と、保存場所の確かめ方

保存期間は社別に既定値が違います。Claude Enterpriseは既定が無期限で最短30日まで短くでき、Google Workspaceの会話履歴は既定18か月、Perplexityはアップロードしたファイルを7日間だけ保持します。ChatGPT Businessでは、外したメンバーのチャットは無期限に保持され、追加し直すと復元されるとOpenAIは説明しています。退職者のデータをいつ消すかを決めるには、この既定値を知っておく必要があります。データの保存場所(どの国のサーバーか)はプランや契約条件で扱いが変わるため、表に一律の値を書くより、契約前に書面で確認する項目にしてください。

個人プランの業務利用は会社から見えない|法人プランと管理機能が必要な理由

社員が個人アカウントで業務に使っていれば、その利用は会社から見えません。個人向けプランは契約の主体が社員本人で、学習の設定も会話の保存も退職時の扱いも本人の管理下にあります。会社向けプランの管理機能(利用者の管理・権限・請求の一元化)が効くのは、会社が契約したアカウントの中だけです。

使われ方会社から見えるか学習の設定退職・異動のとき
社員が個人の無料アカウントで使う見えない本人任せ会話は本人のアカウントに残る
社員が個人の有料プランを契約して使う見えない。経費精算で存在だけ分かることがある本人任せ。有料でも既定は無料と同じ設計が多い会話は本人のアカウントに残る
会社向けプランを一部の社員にだけ配る配った社員の分だけ見える配った分は会社向けの既定配られなかった社員の個人利用は残る
会社で契約した環境を全員に配る全員分が管理画面の対象会社向けの既定で一律管理者がアカウントを止められる

公式ヘルプにも線引きが書かれています。OpenAIは、社員の個人用ワークスペースをBusinessに統合するかは本人が選び、管理者は統合や削除を強制できないとしています。Googleは、対象エディションを持たないユーザーのGeminiアプリには個人向けの規約が適用されるとし、Perplexityは会社向けから無料プランなどに移ると個人向けのデータ方針に戻ると書いています。1人課金の会社向けプランを一部にだけ配ると、配られなかった社員の個人利用が見えないまま残ります。どう表に出てくるかはシャドーAIはバレるのかで解説しています。

比較表から1つに絞る選び方の基準|既存ツール・管理の手間・費用の順

1つに絞るときの基準は、社内の業務ソフト、管理にかけられる手間、費用の順です。主要5社の会社向けプランはどれも文章作成・要約・調べものの基本はこなすため、先に決めるのは、どの契約の上に載せるかと、誰が管理するかです。

  1. 社内の業務ソフトがMicrosoft 365かGoogle Workspaceか、どちらでもないかを確認する
  2. 管理画面を見る人と、月にかけられる時間を決める
  3. 配る人数(全員か一部か)を決め、課金の単位の列で年額を出す
  4. 学習の列と管理者ができることの列で、候補を2つ程度に絞る
  5. 候補を少人数で1〜2か月試してから全体に広げる

Microsoft 365ならCopilot、Google WorkspaceならGeminiで決めてよいか

既存の業務ソフトに合わせる選び方は、管理の手間を減らす意味で合理的です。Google WorkspaceならGeminiは料金に含まれ、管理コンソールから制御できます。Microsoft 365ならCopilot Chatは追加料金なしで使え、社内のメールやファイルを参照させたい段階で有料ライセンスを足せます。ただし、それで決めてよいのは用途がその業務ソフトの中で完結する場合です。別のサービスを使いたい社員が出ると、個人アカウントでの見えない利用が生まれます。

業務シーン別のおすすめより先に決めること

業務シーン別のおすすめは、比較表を作ったあとの割り当ての話です。先に決めるのは、業務で扱う情報の区分です。

扱う情報業務シーンの例比較表で重く見る列
公開情報だけ業界ニュースの要約、文章の言い換え課金の単位
社内の情報議事録の要約、社内文書の下書き学習の既定、管理者ができること
顧客・取引先・社員の個人情報顧客対応メールの下書き、契約書の確認学習の既定、保持期間、会話データの閲覧・削除、社内ルール

複数の生成AIを併用・使い分けるときの比較表の見方

複数の生成AIを併用するなら、比較表は組み合わせ単位で見ます。1人課金のサービスを2つ併用すれば、人数×2つ分の席と2つの管理画面が必要になり、学習の設定確認や退職時の停止もサービスの数だけ繰り返します。組み合わせごとに、年額の合計・管理画面の数・社員が覚える画面の数を並べてください。複数のAIを1つの環境で使う形はマルチAIとはで解説しています。

比較表の外で決めること|生成AIの種類・著作権・誤った回答

画像・動画の生成、著作権、誤った回答への対処は、どのサービスを選んでも残る論点なので、比較表の列にはせず、別の表と社内ルールで扱います。

生成AIとは|文章・画像・動画・音声の種類と、この表で扱う範囲

総務省・経済産業省のAI事業者ガイドライン(第1.2版、2026年3月31日)は、生成AIを文章、画像、プログラム等を生成できるAIモデルにもとづくAIの総称としています。生成するものは文章・画像・動画・音声などに分かれ、この記事の比較表は、社員が日常業務で文章を読み書きする対話型サービスを扱っています。

画像・動画・音声の生成AIは別の表で比べる

画像・動画・音声の制作用サービスは、生成物を商用に使えるか、1か月に何回生成できるかといった列が中心になり、文章用の表とは列が合いません。使う部署も広報や営業企画などに限られることが多いため、全社に配るサービスとは分けて契約を考えてください。比べ方は画像生成AIの比較をご覧ください。

著作権・商用利用の注意は利用規約と社内ルールで決める

文化庁の文化審議会著作権分科会法制度小委員会による「AIと著作権に関する考え方について」(2024年3月15日)は、生成物でも既存の著作物との類似性と依拠性が認められれば、差止請求や損害賠償請求の対象になり得るとしています。どのサービスでも同じ考え方が当てはまります。比較表で確かめたいのは、個人向けと会社向けで規約が別のサービスがあることです。たとえばPerplexityの個人向け利用規約(日本語版)は、利用を個人の非営利目的に限り許可すると定め、Enterpriseには別の規約が適用されると書いています。詳細は生成AIと著作権で扱っています。

ハルシネーション(誤った回答)と出力の確認はどのサービスでも残る

もっともらしいが事実と違う回答(ハルシネーション)は、どの列を選んでも残ります。総務省の「生成AIはじめの一歩」は注意点の1つ目に情報の正確性を挙げ、実在しない山の名前や存在しない店舗が回答に含まれる例を示しています。出力をそのまま社外に出さないこと、数字・日付・固有名詞・法令は元の資料で確かめることを、会社のルールにしてください。

稟議にそのまま貼れる生成AI比較表のひな形

稟議に貼る比較表は、候補ごとの値に加えて、確認元と確認日、社内の判断の欄を持たせると、そのまま決裁に回せます。候補AにはChatGPT Business(標準シート・年払い)を記入例として入れています。

比較する項目候補A(記入例:ChatGPT Business)候補B候補C確認元と確認日社内の判断
契約するプラン名ChatGPT Business 標準シート(記入)(記入)料金ページ(例:2026年9月19日)(記入)
課金の単位1人(1シート)ごと(記入)(記入)料金ページ(記入)
最低席数・上限2シート以上/合計200シート(記入)(記入)請求とシートのヘルプ(記入)
1席の月額(年払い/月払い)と税の表示¥3,050/¥3,850(税の記載なし)(記入)(記入)料金ページ(記入)
配る人数と初年度の年額30人で1,098,000円(記入)(記入)社内で計算。為替の前提を書く(記入)
支払い方法クレジットカード・デビットカード(記入)(記入)請求のヘルプ(記入)
席を減らせる時期・返金次回の請求サイクルの開始時。未使用シートは原則返金なし(記入)(記入)請求のヘルプ(記入)
入力データの学習(会社向けの既定)既定で学習に使用しない(記入)(記入)プライバシーのページ(記入)
利用者の追加と停止管理コンソールでメンバー管理(記入)(記入)管理者向けヘルプ(記入)
会話データの閲覧・削除と保持期間保持期間は設定できると案内。閲覧の可否は契約前に確認(記入)(記入)プライバシーのページ・ヘルプ(記入)
利用状況の把握と機能の制限利用状況の分析、モデルのオン・オフ(記入)(記入)料金ページ・ヘルプ(記入)
利用上限標準シートは不正利用防止の安全対策つきで無制限と記載(記入)(記入)料金ページ(記入)
社員の個人アカウント利用への対応個人用ワークスペースの統合は本人が選ぶ(記入)(記入)アカウントのヘルプ(記入)

※記入例の値は、2026年9月19日時点でOpenAIの料金ページと公式ヘルプに載っている内容です。稟議に使う際は、提出日に各社の公式ページを開き直して確認日を更新してください。

埋めるときのコツは3つです。金額の横に必ず税の表示と通貨を書き、ドル建ては換算の為替と日付も添えること。個人向けのGoogle AI Proと会社向けのWorkspaceのように、前提の違うプランを同じ表に並べないこと。確かめられなかった項目は推測で埋めず、空欄のまま契約前の確認リストに移すことです。

契約前の確認リスト|比較表の空欄を埋める10項目

比較表の空欄と、表だけでは判断できない項目は、契約前に提供元へ確認します。いずれも導入後に変えにくい項目です。

  • 比べているのが会社向けプランかGeminiはGoogle AI ProではなくWorkspaceのエディション、CopilotはCopilot Chatと有料ライセンスを分けて書きます。
  • 金額の税の表示と通貨、為替の前提税込・税別・記載なしを金額ごとに書き分け、ドル建ては換算した為替と日付を添えます。
  • 最低席数と上限、席を減らせる時期年払いで増やした席を契約期間中に減らせるか、返金があるかを確認します。
  • 前提となる別のライセンスCopilot BusinessはMicrosoft 365のライセンスが別途必要です。業務ソフトの料金も年額に入れます。
  • 学習の既定と、例外の扱いフィードバックを送った会話など、既定の外で学習に使われる経路がないかを確認します。
  • 会話データを管理者が閲覧・削除できるか公式ページによって書き方が異なるサービスもあるため、社員への説明に使える形で書面で確認します。
  • 会話データとファイルの保持期間既定の期間、変更できるか、変更できるのはどのプランからかを確認します。
  • データの保存場所どの国のサーバーに保存されるかを、契約するプランと契約条件で確認します。
  • 利用上限と、上限に達したときの扱い止まるのか、追加購入で続けられるのかを確認します。
  • 配らない社員の個人アカウント利用をどうするか一部にだけ配る場合、残りの社員が個人アカウントで使わないためのルールと代わりの手段を決めます。

優先順位をつけるなら:後から変えにくいのは、学習の既定、会話データの保持期間、配る人数の3つです。利用が広がってから見直すと、会話履歴の扱いと社員への再説明が同時に発生します。点検項目の全体は生成AIのセキュリティ対策チェックリストでも整理しています。

会社で安全に使うには|1人課金か会社単位かで管理の形が決まる

会社で生成AIを安全に使うには、学習させない設定、利用ログの管理、社員への配布、複数AIの使い分けの4つを、できるだけ1つの管理の形にまとめるのが近道です。この4つは課金の単位の選び方でおおむね決まります。

要素1人課金の会社向けプランを組み合わせる場合会社単位の環境を用意する場合
学習させない設定サービスごとに会社向けの既定を確認する環境全体で一律に確認する
利用ログの管理管理画面がサービスの数だけ分かれる1つの管理画面にまとまる
社員への配布人数×サービス数で費用が増え、一部配布になりやすい配る人数で月額が変わらない形なら、全員に配りやすい
複数AIの使い分け使いたいAIの数だけ契約と画面が増える1つの画面で切り替えられる形がある

少人数で1つのサービスを使う段階なら、1人課金の会社向けプランで十分です。全員への配布や複数AIの使い分けが条件に入るほど、会社単位の環境が候補に入ってきます。

1人課金の組み合わせか、会社で1つの環境か

UPGEAR AI(アップギアAI)は、ChatGPT・Claude・Gemini・Perplexityを1つの契約・1つの画面で使える法人向けサービスです。全モデルで学習非利用を標準適用し、管理画面でUPGEAR AI上の利用を、誰が・いつ・どのAIを・どう使ったかまで一覧でき、CSVでの書き出しや特定モデルの利用禁止にも対応しています。データの保管とログ管理は国内(AWSの日本リージョン)で行います。料金は月額30,000円(税抜)から。どのプランも利用人数は無制限で、料金は利用量に応じたプラン設計です(人数の目安はライト1〜5名、スタンダード6〜20名、プレミアム21〜50名)。

UPGEAR AIの詳細を見る

よくある質問

生成AIで一番優秀なAIはどれですか?
各社が数か月ごとに新しいモデルを公開しており、順位は固定されていません。会社で使う前提なら、一番優秀な1つを探すより、会社向けプランの課金の単位・入力データの学習の既定・管理者ができることで比べるほうが、導入後の運用に合った判断ができます。
ChatGPT・Gemini・Copilotを会社で比べると、何が違いますか?
大きな違いは課金の単位です。ChatGPT Businessは1人ごとの席課金、GeminiはGoogle Workspaceの料金に含まれる形、CopilotはMicrosoft 365に含まれるCopilot Chatと、1ユーザーごとに追加する有料ライセンスの組み合わせです。会社向けの学習の既定は3社とも学習に使わない側で、差が出るのは管理者ができることの中身です。
無料で使える生成AIで、会社に向いているのはどれですか?
社員の個人アカウントの無料版は、学習の設定も会話の保存も本人任せになるため、業務用には向きません。Microsoft 365やGoogle Workspaceを契約済みなら、対象のプランに含まれるCopilot ChatやGeminiが、追加料金なしで会社の管理下に置ける選択肢になります。
会社向けプランなら、入力したデータは学習に使われませんか?
5社の会社向けプランは、いずれも既定では入力データを学習に使わない旨を公式に案内しています(対象の範囲や書き方は社ごとに異なるため、表の原文をご確認ください)。ただし、学習に使われないことと、どんな情報でも入力してよいことは別です。個人情報保護委員会は、個人データを含むプロンプトを入力する場合に利用目的の範囲内かどうか等の確認を求めています。入力してよい情報の範囲は社内ルールで決めてください。
社員が個人で契約したChatGPT Plusを業務に使わせてもよいですか?
おすすめしません。Plusは学習への使用を本人が設定でオフにする形で、会社から設定や利用状況を確認できず、退職時も会話は本人のアカウントに残ります。業務で使うなら、会社向けプランか会社で契約した環境に移すのが現実的です。
比較表の料金は税込ですか、税抜ですか?
サービスによって違います。Google Workspaceは税別、Microsoft 365 Copilotは税抜と料金ページに明記されています。Claudeは税抜の米ドルと、日本から表示したときの消費税込みの米ドルの2通りがあり、ChatGPTの円表示とPerplexityの料金には税の記載がありません。金額ごとに税の表示を書き添え、記載のない金額に税を足さないでください。
1社に決めずに複数の生成AIを使ってもよいですか?
使ってかまいませんが、1人課金のサービスを組み合わせると、人数×サービス数で費用が増え、管理画面もサービスの数だけ分かれます。年額の合計に加えて、管理画面の数と社員が覚える画面の数も比べてから判断してください。

出典一覧(公的機関・各社公式ページ・確認日つき)

料金や条件は予告なく変わるため、使う日に次のページを開き直してください。

料金・情報の時点の注記(2026年9月19日時点)

本文の表と数字は、2026年9月15日〜19日に下記のページで確認し、9月19日時点の内容としてまとめています。

  • OpenAI ChatGPTの料金 https://chatgpt.com/ja-JP/pricing/?type=team (9月15日・19日確認)
  • OpenAI ヘルプ 請求とシートの管理 https://help.openai.com/ja-jp/articles/8792536 (9月16日・19日確認)
  • OpenAI エンタープライズプライバシー https://openai.com/ja-JP/enterprise-privacy/ (9月16日確認)
  • Anthropic Claudeの料金 https://claude.com/ja/pricing (9月16日・19日確認)
  • Anthropic ヘルプ Enterpriseの請求 https://support.claude.com/en/articles/9797531-what-is-the-enterprise-plan (9月19日確認)
  • Google Workspaceの料金 https://workspace.google.com/pricing?hl=ja (9月16日・19日確認)
  • Google Workspace 生成AIのプライバシーハブ https://knowledge.workspace.google.com/admin/generative-ai/generative-ai-in-google-workspace-privacy-hub?hl=ja (9月16日確認)
  • Google AIのプラン https://one.google.com/intl/ja_jp/about/google-ai-plans/ (9月16日確認)
  • Microsoft 365 Copilotのプランと価格 https://www.microsoft.com/ja-jp/microsoft-365-copilot/pricing (9月16日・18日確認)
  • Microsoft Learn Copilotのプライバシー https://learn.microsoft.com/ja-jp/microsoft-365/copilot/microsoft-365-copilot-privacy (9月16日確認)
  • Perplexity ヘルプ 法人の価格 https://www.perplexity.ai/help-center/en/articles/10352986-enterprise-pricing-and-billing-frequently-asked-questions 、データの収集 https://www.perplexity.ai/help-center/en/articles/11564572-data-collection-at-perplexity (9月16日確認)
  • 個人情報保護委員会「生成AIサービスの利用に関する注意喚起等」(2023年6月2日)https://www.ppc.go.jp/news/careful_information/230602_AI_utilize_alert/ (9月19日確認)
  • 総務省・経済産業省「AI事業者ガイドライン(第1.2版)」、総務省「生成AIはじめの一歩」、文化庁「AIと著作権に関する考え方について」(9月16日確認)

まとめ

会社で生成AIを比べる表は、課金の単位・入力データの学習の既定・管理者ができることの3列から作ります。モデルの名前や回答の質は数か月で入れ替わりますが、この3列は契約の形そのもので、導入後に変えにくいからです。

主要5社の会社向けプランは、課金の単位が席課金と業務ソフトの契約に含まれる形の2通りに分かれ、学習の既定は5社とも学習に使わない旨を案内しています(範囲の書き方は社ごとに異なります)。差が大きいのは管理者ができることの中身です。個人向けのプランを混ぜず、金額ごとに税と為替の前提を書き、確かめられない項目は確認リストに回してください。そのうえで、1人課金の組み合わせと会社単位の環境を年額と管理の手間で比べれば、稟議に出せる1枚になります。ほかの記事はAI活用コラム一覧をご覧ください。