Copilotとは。同じ名前の製品の違いと会社で安全に使う方法

Copilot(コパイロット)とは、Microsoftが提供するAIアシスタントの名前です。結論から言うと、Copilotは1つの製品ではなく、個人が無料で使うアプリ、会社のMicrosoft 365で使うCopilot Chatと有料アドオン、開発者向けのGitHub Copilotなど、別々の製品に同じ名前が付いています。この記事では、Copilotという名前の製品を1枚の地図に整理し、無料版と有料版の違い、できること、使い方を押さえたうえで、個人のアカウントと会社のアカウントで入力データの扱いがどう変わるか、会社で安全に使うための管理者の打ち手までを解説します。

Copilotとは|Microsoftが提供するAIアシスタントの呼び名

Copilotは、文章の下書き、要約、質問への回答、データの分析などを手伝うMicrosoftのAIアシスタントの呼び名です。Microsoftは製品解説ページで、Copilotを会話型のAIアシスタントと説明しています。ただし指す範囲は広く、スマートフォンのアプリで誰でも使える無料のCopilotもあれば、会社のWordやExcelの中で動くCopilotも、プログラマー向けのGitHub Copilotもあります。社内でCopilotを使いたいという話が出たら、まずどのCopilotの話かをはっきりさせてください。

名前の由来は、航空機の副操縦士

英語のcopilotは、研究社の新英和中辞典で航空・飛行分野の副操縦士と説明されている単語です。操縦するのは人で、AIは隣の席で補助するという関係が名前に表れています。実際の使い方も同じで、Copilotが作った下書きや答えを人が確かめて仕上げる前提で使います。

生成AIのしくみの基礎:大規模言語モデルが続きの言葉を予測する

Copilotの土台には、ChatGPTなどと同じく大規模言語モデル(LLM)があります。Microsoftのサポート記事は、LLMを、文章を予測して生成するように設計された高度なツールと説明しています。大量の文章で学習したモデルが、質問に続く言葉を予測しながら回答を組み立てるしくみです。そのため、もっともらしいが正しくない内容が混ざることがあり、同じ質問でも違う答えが返ることがあります。

2026年の名称変更で、同じ名前が2つの製品を指すようになった

いまCopilotを調べると混乱しやすいのは、2026年に会社向け製品の名前が変わったためです。Microsoftの公式ドキュメントの冒頭には、次の変更が注記されています。

  • Microsoft 365 Copilot(会社向けの有料アドオン)→ Microsoft Copilot
  • Microsoft 365 Copilot Chat(会社のMicrosoft 365に含まれるチャット)→ Microsoft Copilot Chat

同じ注記は、移行期間中は一部のライセンスや機能で旧名が使われる場合があるとしており、2026年9月16日時点の法人向け料金ページもMicrosoft 365 Copilot Businessという旧名のままです。一方、個人が無料で使うアプリも以前からMicrosoft Copilotという名前で、サポート記事では無料版をMicrosoft Copilot(無料)と書き分けています。

見分け方:名前ではなく、サインインしているアカウントで見分けます。個人のMicrosoftアカウントなら個人向け、会社から発行された職場アカウント(Microsoft Entra IDのアカウント)なら会社向けです。公式ドキュメントによると、アプリには利用中のCopilotを見分けるための製品内ラベルも表示されます。

Copilotという名前の製品の地図|確認日と公式ページつき

Copilotという名前が付く主な製品を、利用者、アカウント、料金の目安で並べると次のとおりです。

製品主な利用者アカウント・契約料金の目安確認した公式ページ
Microsoft Copilot(無料)個人サインイン不要(個人アカウントでサインインすると履歴などが使える)無料Microsoftサポート(無料版とMicrosoft 365のCopilotの違い)
個人向けMicrosoft 365(Personal・Family・Premium)個人・家庭個人のMicrosoftアカウント月払いでPersonal 2,130円、Family 2,740円、Premium 3,200円(税込・税抜の表示なし)microsoft.com 個人向けプラン
Microsoft Copilot Chat会社・学校職場アカウント対象のMicrosoft 365ライセンスに追加料金なしで含まれる(エージェントは従量課金)Microsoft Learn(Copilotの概要)
Microsoft Copilot(アドオン)会社職場アカウントBusiness:年払いで1ユーザー月額相当3,148円、月払い3,778円(税抜・Microsoft 365ライセンスが別途必要)microsoft.com 一般法人向け料金
GitHub Copilot開発者個人または組織で契約個人向けProが月10米ドル、組織向けBusinessが1シート月19米ドルGitHub Docs(Copilotのプラン)
Copilot Studioエージェントを作る担当者組織で契約子記事で解説Microsoft Learn(Copilotの概要)
Microsoft Security Copilotセキュリティ担当者組織で契約対象のMicrosoft 365 E5・E7に含めて順次提供Microsoft Learn(Security Copilotの同梱)
Copilot+ PCパソコンの購入者ソフトの契約ではないパソコン本体の価格microsoft.com Copilot+ PC

※2026年9月16日に各公式ページの表示を確認した内容です。Businessアドオンには、2026年7月1日から12月31日の申し込みで年間契約の初年度だけ月額相当2,698円になる割引が案内されています。割引は対象のビジネスプランを利用している既存のMicrosoft 365顧客向けで、試用版や他のオファーとの併用は対象外です。2年目以降は通常の3,148円です。Businessは最大300ユーザーまでです。GitHub Copilotは米ドル建てで、税の表記は確認していません。

GitHub Copilot・Copilot Studio・Security Copilotは別々に契約する製品

Microsoftの公式ドキュメントは、この3つを個別にライセンスされる製品として紹介しています。会社で「Copilotを契約した」と言っても、どの製品かで中身がまったく違います。

  • GitHub Copilot:コードを速く書くためのAIコーディングアシスタントです。GitHubのドキュメントには、個人向けにFree・Pro・Pro+(月39米ドル)・Max(月100米ドル)、組織向けにBusinessとEnterprise(1シート月39米ドル)が並びます。開発者がいない会社は検討対象から外して構いません。
  • Copilot Studio:公式ドキュメントがローコードのグラフィカルツールと説明する、社内向けのエージェント(決まった業務をこなすAI)を作る製品です。料金の考え方はCopilot Studioの解説で扱っています。
  • Microsoft Security Copilot:インシデント対応や脅威の調査を支援する製品です。対象となるMicrosoft 365 E5・E7の顧客に含めて提供するとされ、2025年11月18日にMicrosoft 365 E5を使う既存のSecurity Copilot利用企業から展開が始まっています。

Copilot+ PCはソフトの契約ではなく、パソコンの種類

Microsoftの製品ページは、Copilot+ PCを、毎秒40兆回以上の演算(40 TOPS以上)ができるNPU(AIの処理に特化したチップ)を搭載したWindows 11パソコンの種類と説明しています。パソコンの買い替えと、Copilotの利用契約は別の話です。

無料版と有料版の違い|個人向けと会社向けで分かれる

無料版と有料版の違いは、WordやExcelの中で使えるか、使える量、会社の管理が効くかの主に3点です。有料版はさらに、個人向けと会社向けに分かれます。

無料のMicrosoft Copilot

Microsoftのサポート記事によると、無料版はサインインしなくても使え、個人用アカウントでサインインするとチャット履歴、画像の作成、長い会話、音声での操作などが使えます。文章作成やアイデア出し、Web検索にもとづく回答、EdgeでのWebページの要約が主な用途です。

個人向け有料プラン:Microsoft 365 Personal・Family・Premium

過去の解説記事ではCopilot Proという名前で紹介されていることがありますが、2026年9月16日時点でMicrosoftの個人向けページに並ぶのはMicrosoft 365のPersonal・Family・Premiumなどです。年払いはそれぞれ21,300円、27,400円、32,000円と表示されています。Copilotを搭載したWord・Excel・PowerPoint・Outlookのデスクトップアプリが含まれ、Premiumにはリサーチなどを代わりに進めるエージェント型の機能が加わります。

Familyは最大6人で使えますが、AI機能はサブスクリプションの所有者だけが使えます。同ページのよくある質問は、FamilyとPremiumは個人利用向けで、職場での共同作業には法人向けプランを勧めると回答しています。

社員が個人のCopilot ProやMicrosoft 365 Premiumを経費精算で仕事に使っている場合の扱いは、Copilot Proを社員が個人で契約していたら?会社としての扱い方と切り替え手順で整理しています。

会社向け:Copilot Chatと、有料アドオンのMicrosoft Copilot

会社向けは2段階です。Copilot Chatは、対象のMicrosoft 365ライセンスを持つ組織に自動的に含まれ、Webの情報にもとづく回答、文書の要約、画像の作成、ファイルのアップロードが使えます。有料アドオンのMicrosoft Copilotを加えると、社内のメールやファイル、チャットを踏まえた回答や、Teams会議の要約、リサーチ・アナリストのエージェントが使えるようになります。公式ドキュメントはこの間にMicrosoft 365 Copilot(Basic)という区分を置いた3段階で整理しており、詳細はMicrosoft 365 Copilotのライセンス3段階の解説に、料金の条件はMicrosoft 365 Copilotの料金の解説にまとめています。

Word・Excelの中で使うにはMicrosoft 365の契約が前提

WordやExcelの中でCopilotを使うには、サブスクリプション型のMicrosoft 365が前提です。Microsoftの個人向けプラン比較ページでは、Personal・Family・Premiumの列に「Microsoft Copilot 搭載アプリ」が含まれると表示される一方、買い切り型のOffice Home 2024の列にはその表示がありません。会社向けのアドオンも、対象となるMicrosoft 365プランのライセンスが別途必要です。

名前の似た製品で迷ったら、会社で使う一つを先に決める

個人向けと会社向けで名前が似ているため、社員がどちらを使っているか見分けにくいのです。UPGEAR AI(アップギアAI)は、ChatGPT・Claude・Gemini・Perplexityを1つの契約で使える法人向けサービスです(人数無制限)。

Word・Excel・PowerPoint・Outlook・Teamsでできること

アプリの中のCopilotでできることは、そのアプリでの作業の下書きと要約です。Microsoftの公式ドキュメントに挙がる主な機能は次のとおりです。

  • Word:文書の下書き、書き換え、要約
  • Excel:データの分析、数式やグラフの作成
  • PowerPoint:指示や既存の資料からのプレゼンテーション作成と編集
  • Outlook:メールの下書き、スレッドの要約、語調を整える助言
  • Teams:会議の要約と文字起こし、アクションアイテムの抜き出し(会議後に参照させるには文字起こしか録画の有効化が必要)

アプリごとのできることの詳細はMicrosoft 365 Copilotの解説で扱っています。

画像生成・画像の読み取り・音声での操作

無料版でも画像の作成ができ、サインインすれば音声での操作も使えます。個人向けMicrosoft 365では、画面やカメラの映像を見せて助言を受けるビジュアルAIアシスタンスを無料版より多く使えます。会社向けのCopilot Chatにも画像の作成が含まれ、管理者は画像生成を許可するかどうかを設定できます。作った画像を会社の資料や広告に使えるかどうかは、Copilotの画像生成、会社の資料や広告に使える?で詳しく扱っています。

CopilotとChatGPTの違い|開発元・モデル・得意な場面

大きな違いは、提供元と組み込まれている場所です。ChatGPTはOpenAIが提供するAIサービスで、CopilotはMicrosoftが自社の製品に組み込んだAIアシスタントです。

モデルには重なりがあり、法人向け料金ページの比較表のモデル欄には最新のOpenAIモデルと書かれています。ただし公式ドキュメントによると、会社向けのCopilotには画面でモデルを選ぶ機能があり、既定では質問に応じて使うモデルを自動で切り替えます。中身をChatGPTと同じものと言い切ることはできません。

  • Copilotが向く場面:Word・Excel・Outlook・Teamsで作業しながら、その場で下書きや要約をさせたいとき
  • ChatGPTが向く場面:特定のオフィスソフトに縛られず、調べものや企画を1つのチャット画面で進めたいとき

ChatGPTの会社向けプランはChatGPTの法人プランの料金解説で整理しています。

Copilotの使い方・始め方(Edge・スマホ・Windows)

始め方で大事なのは、最初にサインインするアカウントを間違えないことです。

  • ブラウザー:サポート記事は、copilot.cloud.microsoftを開けば無料版を使えると案内しています
  • Microsoft Edge:EdgeのCopilotから使うと、表示中のWebページの概要もまとめられます
  • Windows・Mac・スマートフォン:Windows、macOS、iOS、Android向けのアプリがあります
  • 会社で使う場合:公式ドキュメントは、社員に職場アカウントでサインインさせたうえで、Copilotアプリ、copilot.cloud.microsoft、EdgeのCopilot Chat、またはOutlookなどのアプリから使うよう案内することを求めています

プロンプトのコツ:目標・コンテキスト・期待値・ソースの4つを伝える

Microsoftのサポート記事は、指示文(プロンプト)に含められる要素として、目標、コンテキスト、期待値、ソースの4つを挙げています。たとえば「入社1年目の営業職向けに(コンテキスト)、研修の案内文を(目標)、400字程度の敬体で(期待値)、添付の日程表をもとに(ソース)作って」という形です。必要なのは明確な目標で、ほかは結果を具体的にしたいときに足します。1回で理想の答えが出ることは少ないので、追加の指示を重ねて仕上げる前提で使ってください。業務別の例文や、よく効いたプロンプトを保存して社内で共有する方法は、Copilotのプロンプトの書き方で詳しく取り上げています。

個人アカウントと会社アカウントで、入力データの扱いはどう違うか

同じCopilotでも、個人のアカウントか会社の職場アカウントかで、適用される規約と、会社から利用が見えるかが変わります。会社にとっては、学習に使われるかどうか以上にこの2点が重要です。

会社アカウントのCopilot Chatはエンタープライズデータ保護の対象で、学習に使われない

職場アカウントでサインインしたCopilot ChatとMicrosoft Copilotには、エンタープライズデータ保護(EDP)が適用されます。公式ドキュメントによると、EDPはデータ保護補遺(DPA)と製品条項にもとづくもので、Microsoftはデータ処理者として振る舞い、プロンプトと応答は基礎モデルのトレーニングに使用されません。職場向けCopilot Chatのサポート記事には、プロンプト、それをきっかけに実行されたBing検索の検索語、応答がログに記録され、IT管理者が監査ツールで確認できると書かれています。

個人アカウントの無料版は、アプリの版によって説明が分かれている

個人のMicrosoftアカウントで使う無料版は、2026年9月16日時点でサポートページの説明がアプリの版によって分かれています。

  • 2026年8月18日から提供の新しい版:個人向けのアクティビティ履歴の記事に、プロンプト、応答、ファイルの内容は基礎モデルのトレーニングに使用されないと書かれています。会話を覚えるメモリ機能や、広告の個人化などの設定は本人が切り替えます
  • それより前の版:プライバシーに関するFAQは、オプトアウトした利用者などを除き会話を生成AIモデルのトレーニングに使うと説明し、会話は既定で18か月保存されるとしています

新しい版の説明では、個人アカウントで使う場合はMicrosoftサービス規約とCopilotの使用条件が適用されます。前の節のエンタープライズデータ保護は、職場アカウントでサインインしたときのものです。

会社にとっての本当の違い:個人アカウントで入力された業務情報は、学習に使われない扱いであっても会社の契約の外にあります。会社が監査ツールで確認できるのは職場アカウントでの利用で、個人アカウントの履歴の確認や削除は本人任せです。私用アカウントでのAI利用は、会社から見えない野良AI(シャドーAI)の入口になります。

Web検索に送られる検索語は、データ保護補遺の対象外

会社向けのCopilotでも、Web検索を使うときは扱いが一部変わります。公式ドキュメントによると、Copilotはプロンプトから数語の検索語を作り、ユーザーとテナントの識別子を外してBingの検索サービスに送ります。この検索語にはDPAが適用されず、Microsoftが独立したデータ管理者として扱います。製品条項では、広告やモデルのトレーニングに使わないといった約束が別に示されています。取引先名と案件名の組み合わせのように検索語自体が機密になりうる業務では、次の節の設定で扱いを決めておきます。

Copilotを使うときの注意点

注意点は回答の誤りと機密情報の入力の2つで、どちらもライセンスを買えば解決するものではありません。

注意点1:回答に誤りが含まれる(ファクトチェックが要る)

Microsoftのサポート記事は、Copilotの応答に不正確な内容が含まれる場合があるとして、信頼できる情報源と照らし合わせるよう求めています。数字、日付、法令、料金、固有名詞は、元の資料や公式ページで確かめる工程を業務の手順に組み込んでください。

注意点2:機密情報の入力と情報漏えい

漏えいのリスクは、どのアカウントに何を入力したかで決まります。個人アカウントの無料版に顧客名簿を貼り付ければ、会社の管理の外にある履歴に残ります。会社アカウントでも、アドオンのCopilotは本人のアクセス権の範囲で社内のファイルを自動で参照するため、本来より広く共有されたファイルも参照の対象になります。入力してよい情報の線引きは生成AIの社内ガイドラインとして文書にしておきます。漏えいの経路の見分け方と、個人向けCopilotを使わせにくくする設定・共有の棚卸しの手順はCopilotで情報漏洩は起きる?3つの経路と会社で止める設定で詳しく扱っています。

社員10〜200名の会社では月いくらになるか|人数別の試算

会社向けのCopilotの費用は、アドオンを配る人数に比例します。Copilot Chatは対象ライセンスに追加料金なしで含まれるためです。Businessアドオンを通常の年払い月額相当3,148円(税抜)で計算すると次のとおりです。

  • 10人:月31,480円(年377,760円)
  • 30人:月94,440円(年1,133,280円)
  • 50人:月157,400円(年1,888,800円)
  • 100人:月314,800円(年3,777,600円)
  • 200人:月629,600円(年7,555,200円)

※税抜で、アドオンの料金だけの計算です。前提となるMicrosoft 365のライセンス費用は含みません。条件を満たして初年度割引(月額相当2,698円)が適用される場合、初年度は10人で月26,980円、50人で月134,900円です。2026年9月16日時点の公式ページの表示にもとづきます。

全員にはCopilot Chatを使わせ、WordやExcelで使う頻度が高い人にだけアドオンを配る形もあります。社員50人のうち10人に配るなら、アドオン費用は月31,480円相当です。なお、Copilotはオフィスソフトに組み込まれたAIで、チャット中心の複数AIサービスとは性質が違います。費用だけでどちらが得かを決めず、社員がどの画面でAIを使いたいかを先に確かめてください。複数のAIを会社で使う考え方はマルチAIの解説に、主なサービスの料金は法人向け生成AIの料金比較にまとめています。

会社で安全に使うには|管理者ができる打ち手

会社で安全に使う鍵は、職場アカウントで使わせ、その利用を管理者が見える状態にすることです。公式ドキュメントに載る設定から、まず確認したいものを挙げます。

  • 社員を職場アカウントでサインインさせる入口は個人向けと共通のものが多いため周知が要ります。個人用アカウントでMicrosoft 365アプリにサインインできるかは、テナント制限v2で管理できると案内されています。
  • Web検索を許可するかを決めるクラウドポリシーサービスの「Copilot での Web 検索を許可する」ポリシーで、ユーザーやグループ単位に切り替えられます。
  • プロンプトと応答を監査・保持するMicrosoft Purviewで、Copilotとのやり取りやWeb検索の検索語の監査、電子情報開示、保持の設定ができます。
  • 使用状況レポートで利用実態を見るCopilot Chatのレポートで、アクティブユーザー数やプロンプトの数を7・30・90・180日の単位で確認でき、アドオンを配る人の判断にも使えます。
  • Copilotコントロールで機能の範囲を決める画像生成、エージェントの作成と利用、Copilot Chatへのアクセスそのものを管理センターで制御できます。

優先順位:最初は、職場アカウントで使わせることと監査の記録を残すことの2つです。この2つがないと、個人アカウントで使われた分は会社から見えないままです。点検項目は生成AIのセキュリティ対策チェックリストにまとめています。

Copilotの種類と料金を整理したら、複数AIをまとめて使う方法へ

ChatGPT・Claude・Gemini・Perplexityを1つの画面で使える法人向け生成AIプラットフォームがUPGEAR AIです。管理者ダッシュボードで利用ログ・権限・モデルのオンオフを管理でき、会話履歴やログは国内サーバー(AWSの日本リージョン)で管理します。UPGEAR AIの料金は月額30,000円(税抜)からで、ユーザーごとの課金はありません(人数の目安はライト1〜5名、スタンダード6〜20名、プレミアム21〜50名)。初期費用100,000円(税抜)が別途かかります。

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よくある質問

Copilotは無料で使えますか?
使えます。個人向けのMicrosoft Copilot(無料)はブラウザーやアプリから、サインインしなくても使えます。会社で対象のMicrosoft 365ライセンスを契約していれば、職場アカウントでCopilot Chatを追加料金なしで使えます。社内のデータを踏まえてWordやExcelの中で使う機能には、有料のアドオンが必要です。
Microsoft CopilotとMicrosoft 365 Copilotは同じものですか?
2026年の名称変更で、会社向けの有料アドオンだったMicrosoft 365 CopilotがMicrosoft Copilotになりました。ただし個人向けの無料アプリもMicrosoft Copilotという名前のため、名前だけでは区別できません。サインインしているのが個人のアカウントか職場アカウントかで見分けてください。
Copilotに入力した内容はAIの学習に使われますか?
職場アカウントで使うCopilot ChatとMicrosoft Copilotでは、プロンプトと応答は基礎モデルのトレーニングに使用されないと公式ドキュメントに明記されています。個人アカウントの無料版は、2026年8月18日提供の新しい版では使用されないと説明され、以前の版向けのFAQではオプトアウトしない限り使うと説明されています。会社としては、監査の記録が残る職場アカウントで使わせることが大切です。
買い切り版のOfficeでもCopilotは使えますか?
Microsoftの個人向けプラン比較ページでは、買い切り型のOffice Home 2024の列にMicrosoft Copilot 搭載アプリの表示がありません。WordやExcelの中で使うには、Microsoft 365のサブスクリプションが前提です。アプリの外で使う無料版のCopilotは、Officeの契約がなくても使えます。
GitHub CopilotはMicrosoft 365のCopilotに含まれますか?
含まれません。Microsoftの公式ドキュメントは、GitHub Copilotを個別にライセンスされる製品として紹介しています。開発者向けの製品で、組織向けのBusinessは1シート月19米ドルと案内されています(2026年9月16日時点)。

まとめ

Copilotは、Microsoftが提供するAIアシスタントの名前で、1つの製品ではありません。無料版、個人向けMicrosoft 365、会社のCopilot Chatと有料アドオン、GitHub Copilot、Security Copilot、Copilot Studio、パソコンの種類であるCopilot+ PCまで、中身も契約も別々です。2026年の名称変更で会社向けアドオンと無料版がどちらもMicrosoft Copilotと呼ばれるため、サインインしているアカウントで見分けるのが手堅い方法です。

会社にとって大事なのは、どのアカウントで使うかです。職場アカウントのCopilot Chatはエンタープライズデータ保護の対象で、管理者は監査ツールで利用を確認できます。まず職場アカウントで使わせ、監査の記録を残し、Web検索の扱いを決めたうえで、アドオンは使用状況を見ながら必要な人に配ってください。ほかの記事はAI活用コラム一覧をご覧ください。